JP2007060648A - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007060648A JP2007060648A JP2006206248A JP2006206248A JP2007060648A JP 2007060648 A JP2007060648 A JP 2007060648A JP 2006206248 A JP2006206248 A JP 2006206248A JP 2006206248 A JP2006206248 A JP 2006206248A JP 2007060648 A JP2007060648 A JP 2007060648A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker
- filter
- processing unit
- characteristic
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明に係るスピーカ装置は、スピーカと、予め設定されたフィルタ係数に基づいて、スピーカに入力されるべき電気信号を、スピーカから発生する非線形歪を除去するようにフィードフォワード処理するフィードフォワード処理部と、スピーカの振動を検出し、当該振動に関する電気信号を、スピーカに入力されるべき電気信号に対してフィードバック処理するフィードバック処理部とを備え、フィードバック処理部は、スピーカから発生する非線形歪を除去するように、かつ、スピーカの振動に関する周波数特性が所定の周波数特性となるように、振動に関する電気信号をフィードバック処理する。
【選択図】図1
Description
図1を参照して、本発明における第1の実施形態に係るスピーカ装置1について説明する。図1は、第1の実施形態に係るスピーカ装置1の構成例を示すブロック図である。図1において、スピーカ装置1は、非線形成分除去フィルタ10、線形フィルタ11、理想フィルタ12、加算器13および14、フィードバック制御フィルタ15、スピーカ16、およびセンサ17を有する。
F(t)=Bl(x)*I(t) …(1)
図3に示すように、ボイスコイル161の振幅が大きくなると力係数Bl(x)の値が減少する。したがって、上式(1)より、振幅が大きくなると駆動力F(t)が入力信号I(t)のレベルに比例しなくなる。また、駆動力F(t)が入力信号I(t)のレベルに比例しなければ、振動変位xも入力信号I(t)のレベルに比例しなくなることはいうまでもない。これにより、スピーカ16から非線形歪が発生する。
Bl*E(t)/Ze=K*x(t)+(r+Bl2/Ze)*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(2)
ただし、式(2)において、支持系のスティフネスをKと、スピーカ16の機械抵抗をrと、ボイスコイル161の電気インピーダンスをZeと、振動系質量をmとする。
Bl(x)*E(t)/Ze=K(x)*x(t)+(r+Bl(x)2/Ze)*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(3)
また、Bl(x)とK(x)を振動変位xについて多項式近似してモデル化すると、それぞれ式(4)、式(5)となる。
Bl(x)=A0+A1*x+A2*x2+A3*x3+… …(4)
K(x)=K0+K1*x+K2*x2+K3*x3+… …(5)
上式(4)および式(5)において、A0およびK0は、振動変位xに依存しない線形成分のパラメータである。したがって、式(4)および式(5)を線形成分と非線形成分とに分けて表現すると、それぞれ式(6)および式(7)と表現される。
Bl(x)=A0+Ax …(6)
K(x)=K0+Kx …(7)
ただし、AxはBl(x)の非線形成分であり、Kxは、K(x)の非線形成分である。したがって、式(3)におけるBl(x)およびK(x)に、式(6)および式(7)を代入すると、式(8)となる。
(A0+Ax)*E(t)/Ze=(K0+Kx)*x(t)+[r+(A0+Ax)2/Ze]*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(8)
A0*E(t)/Ze=K0*x(t)+[r+A02/Ze]*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(9)
したがって、式(8)から式(9)を減じれば、式(10)のようにスピーカの非線形成分のみの動作式を取り出すことができる。
Ax*E(t)/Ze=Kx*x(t)+[(2*A0*Ax+A02)/Ze]*dx(t)/dt …(10)
また、式(8)から式(10)を減じれば、式(11)のように非線形成分を取り除いた動作式を得ることができる。
(A0+Ax)*E(t)/Ze−Ax*E(t)/Ze
=(K0+Kx)*x(t)+[r+(A0+Ax)2/Ze]*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2
−Kx*x(t)+[(2*A0*Ax+A02)/Ze]*dx(t)/dt …(11)
ここで、式(11)の右辺をもともとのスピーカ16の動作式である式(8)の右辺と等しくすれば、式(11)は式(12)と表現される。
(A0+Ax)*E(t)/Ze−Ax*E(t)/Ze+Kx*x(t)+[(2*A0*Ax+A02)/Ze]*dx(t)/dt
=(K0+Kx)*x(t)+[r+(A0+Ax)2/Ze]*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(12)
上式(12)の左辺を整理すれば、下式(13)が得られる。そして、式(13)の左辺がパラメータの非線形成分を打ち消すためのフィルタ係数である。
(A0+Ax)/Ze*[E(t)−Ze/(A0+Ax)*(Ax/Ze*E(t)−(2*A0*Ax+Ax2)/Ze*dx(t)/dt−Kx*x(t))]
=(K0+Kx)*x(t)+[r+(A0+Ax)2/Ze]*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(13)
x(s)/E(s)=(A0/Ze)/[K0+s*(r+A02/Ze)+s2*m] …(14)
図8を参照して、本発明における第2の実施形態に係るスピーカ装置2について説明する。図8は、第2の実施形態に係るスピーカ装置2の構成例を示すブロック図である。図8において、スピーカ装置2は、非線形成分除去フィルタ10、線形フィルタ11、理想フィルタ12、加算器13、加算器14、フィードバック制御フィルタ15、スピーカ16、センサ17、および前段フィルタ20を有する。図8に示すように、本実施形態に係るスピーカ装置2は、上述した図1に示すスピーカ装置1に対して、前段フィルタ20を新たに備える点で異なる。以下、異なる点を中心に説明する。また、非線形成分除去フィルタ10、線形フィルタ11、理想フィルタ12、加算器13、加算器14、フィードバック制御フィルタ15、スピーカ16、およびセンサ17は、第1の実施形態で説明した各構成と同様であるため、同一の符号を付して、説明を省略する。
Y(s)/E(s)=(P'(s)*[1+P(s)])/(P(s)*[1+P'(s)])*F(s) …(15)
上式(15)より、スピーカ16の伝達関数P(s)が変動しないとき(P’(s)=P(s)となるとき)、式(15)の右辺はF(s)となる。つまり、スピーカ16の出力特性が所望特性F(s)に収束する。
Y(s)/E(s)=(P(s)*[1+F(s)])/[1+P(s)] …(16)
上式(16)より、スピーカ16の伝達関数P(s)が変動しないとき(P’(s)=P(s)となるとき)、式(16)の右辺はF(s)とはならない。つまり、スピーカ16の出力特性が所望特性F(s)に収束しない。
Y(s)/E(s)=(P'(s)*[1+F(s)])/[1+P'(s)] …(17)
図11を参照して、本発明における第3の実施形態に係るスピーカ装置3について説明する。図11は、第3の実施形態に係るスピーカ装置3の構成例を示すブロック図である。図11において、スピーカ装置3は、非線形成分除去フィルタ10、理想フィルタ12、加算器13、加算器14、フィードバック制御フィルタ15、スピーカ16、センサ17、および前段フィルタ20を有する。本実施形態に係るスピーカ装置3は、図1、図7〜図10に示したスピーカ装置1および2に対して、非線形成分除去フィルタ10が加算器13とスピーカ16との間に配置される点で異なり、この異なる点によって歪除去効果が得られる周波数帯域を低域まで伸ばすことが可能なスピーカ装置である。
H=k*(1+1/(T*s)) ・・・(18)
ただし、T=1/(2*π*fmax)とする。
ここで、kはゲイン、fmaxは周波数特性の変曲周波数である。変曲周波数とは、周波数特性の傾きが変わるときの周波数を意味する。例えば変曲周波数を、ゲインが0dBから3dBだけ変化した点の周波数とする。式(18)に示す伝達関数の周波数特性は、図16に示す特性となる。図16は、補償フィルタのゲイン特性および位相特性と、スピーカ装置3のゲイン特性(G5およびG6)および位相特性(P5およびP6)を示した図である。図16に示すスピーカ装置3のゲイン特性によれば、図16に示す点線のゲイン特性G5は、補償フィルタ21のフィルタ特性によって、実線で示されるゲイン特性G6へと変化する。また、位相交差周波数fpcが存在しない状態で、低域が上昇することとなるので、ゲイン交差周波数fgcをDCに近づけることができる。これにより、上述した歪除去効果が得られる周波数が低下するので、大入力時に歪除去効果が損なわれることをさらに防止でき、より低い周波数帯域まで歪除去効果を発揮することができる。
図24を参照して、本発明における第4の実施形態に係るスピーカ装置4について説明する。図24は、第4の実施形態に係るスピーカ装置4の構成例を示すブロック図である。本実施形態に係るスピーカ装置4は、上述した第1〜第3の実施形態に係るスピーカ装置1〜3に対して、パワーアンプ23をさらに備える点で異なる。図24では、一例として、スピーカ装置4は、非線形成分除去フィルタ10、線形フィルタ11、理想フィルタ12、加算器13、加算器14、フィードバック制御フィルタ15、スピーカ16、センサ17、前段フィルタ20、およびパワーアンプ23を有する。
(A0+Ax)*E(t)/Ze=(K0+Kx)*x(t)+[r+(A0+Ax)2/Ze]*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(8)
ここで、パワーアンプ23のゲインが10倍であるとしたので、各パラメータに1/10を乗算する。これにより、式(8)は、1/10のモデルにスケールダウンし、式(19)のようになる。
1/10・(A0+Ax)*E(t)/(1/10・Ze)
=1/10・(K0+Kx)*x(t)+[1/10・r+[1/10(A0+Ax)]2/(1/10・Ze)]*dx(t)/dt
+1/10・m*d2x(t)/dt2 …(19)
上式(19)を整理すると、式(20)のようになる。
(A0+Ax)*E(t)/0.1/Ze
=(K0+Kx)*x(t)+[r+(A0+Ax)2/Ze]*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(20)
これは、入力電圧Eが1Vのとき、あたかも10Vの電圧が加えられたときの動作を表している。
Eff(t)=
[E(t)−Ze/(A0+Ax)*(Ax/Ze*E(t)−(2*A0*Ax+Ax2)/Ze*dx(t)/dt−Kx*x(t))] …(21)
ここで、式(19)と同様に考えると、入力電圧Eが1Vのとき、あたかも10Vの電圧が加えられたスピーカの動作に対応した非線形歪を除去する出力を得るには、式(21)の各パラメータに1/10を乗算すればよい。したがって、式(21)は、式(22)のようになる。
Eff(t)=
[E(t)-(1/10・Ze)/[1/10・(A0+Ax)]*[(1/10・Ax)/(1/10・Ze)*E(t)
-(2*1/10・A0*1/10・Ax+(1/10・Ax)2)]/(1/10・Ze)*dx(t)/dt−1/10・Kx*x(t))] …(22)
さらに、上式(22)を整理すると、式(23)のようになる。
Eff(t)=
[E(t)/0.1−Ze/(A0+Ax)*(Ax/Ze*E(t)/0.1−(2*A0*Ax+Ax2)/Ze*dx(t)/dt−Kx*x(t))]
…(23)
式(23)によって示される電圧Eff(t)が入力されたスピーカ16の動作は、上式(13)から、式(24)のようになる。
(A0+Ax)/Ze*[E(t)/0.1−Ze/(A0+Ax)*(Ax/Ze*E(t)/0.1−(2*A0*Ax+Ax2)/Ze*dx(t)/dt−Kx*x(t))]
=(K0+Kx)*x(t)+[r+(A0+Ax)2/Ze]*dx(t)/dt+m*d2x(t)/dt2 …(24)
つまり、入力電圧E(t)が1Vであるとすると、E(t)/0.1は10Vであるから、アンプのゲインによって10Vに増幅された電圧を加えたときの動作及び処理と同じ動作及び処理となり、いわゆるスケーリング処理が可能となる。
Eff(t)=
[E(t)-(1/G・Ze)/[1/G・(A0+Ax)]*[(1/G・Ax)/(1/G・Ze)*E(t)
-(2*1/G・A0*1/G・Ax+(1/G・Ax)2)]/(1/G・Ze)*dx(t)/dt−1/G・Kx*x(t))] …(25)
10 非線形成分除去フィルタ
11 線形フィルタ
12 理想フィルタ
13、14 加算器
15 フィードバック制御フィルタ
16 スピーカ
17 センサ
20 前段フィルタ
21 補償フィルタ
22 ハイパスフィルタ
23 パワーアンプ
24 リミッタ
161 ボイスコイル
162 振動板
163 マグネット
164 磁気回路
165 磁気ギャップ
166 ダンパー
167 エッジ
Claims (24)
- スピーカと、
予め設定されたフィルタ係数に基づいて、前記スピーカに入力されるべき電気信号を、前記スピーカから発生する非線形歪を除去するようにフィードフォワード処理するフィードフォワード処理部と、
前記スピーカの振動を検出し、当該振動に関する電気信号を、前記スピーカに入力されるべき電気信号に対してフィードバック処理するフィードバック処理部とを備え、
前記フィードバック処理部は、前記スピーカから発生する非線形歪を除去するように、かつ、前記スピーカの振動に関する周波数特性が所定の周波数特性となるように、前記振動に関する電気信号をフィードバック処理する、スピーカ装置。 - 前記フィードバック処理部は、
前記スピーカに入力されるべき電気信号を入力とし、当該電気信号の周波数特性を前記所定の周波数特性に変換する所定特性変換フィルタと、
前記スピーカの振動を検出するセンサと、
前記所定特性変換フィルタにおいて変換された所定の周波数特性を示す電気信号と前記センサにおいて検出された前記振動に関する電気信号との差分をとり、当該差分した電気信号を誤差信号として出力する第1の加算器と、
前記フィードフォワード処理部において処理された電気信号と前記誤差信号とを加算して、前記スピーカに出力する第2の加算器とを有する、請求項1に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部におけるフィルタ係数は、前記スピーカの固有のパラメータに基づく係数であり、
前記フィードフォワード処理部は、前記パラメータの非線形成分を打ち消すように前記スピーカに入力されるべき電気信号を処理することを特徴とする、請求項2に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部におけるフィルタ係数は、前記スピーカに固有のパラメータに基づく係数であり、
前記パラメータは、前記スピーカの振動変位に応じて変化するパラメータであることを特徴とする、請求項2に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部は、
前記スピーカに入力されるべき電気信号を入力とし、予め設定された前記フィルタ係数に基づいて、前記スピーカから発生する非線形歪を除去するように当該電気信号を処理する除去フィルタと、
前記スピーカに入力されるべき電気信号を入力とし、前記スピーカが線形で振動すると仮定したときの振動変位を示す電気信号を生成する線形フィルタとを有し、
前記除去フィルタは、前記線形フィルタにおいて生成された振動変位を示す電気信号を参照することを特徴とする、請求項4に記載のスピーカ装置。 - 前記第2の加算器と前記スピーカとの間に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号のゲインを増幅する増幅部をさらに備え、
前記除去フィルタにおけるフィルタ係数、前記所定特性変換フィルタにおけるフィルタ係数、および前記線形フィルタにおけるフィルタ係数は、前記増幅部において増幅されるゲインの逆数が乗算されたフィルタ係数である、請求項5に記載のスピーカ装置。 - 前記センサにおいて検出された電気信号は、前記スピーカの振動変位を示す電気信号であり、
前記フィードフォワード処理部は、前記センサにおいて検出された振動変位を示す電気信号を参照することを特徴とする、請求項4に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部の前段に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号を入力とし、前記所定の周波数特性を前記スピーカが有する振動に関する特性で除算して求められるフィルタ係数に基づいて処理する前段フィルタをさらに備える、請求項2に記載のスピーカ装置。
- 前記スピーカに所定のレベル以上の電気信号が入力されないように電気信号のレベルを制限する制限手段をさらに備える、請求項2に記載のスピーカ装置。
- 前記第2の加算器と前記スピーカとの間に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号のゲインを増幅する増幅部をさらに備え、
前記フィードフォワード処理部におけるフィルタ係数と前記所定特性変換フィルタにおけるフィルタ係数は、前記増幅部において増幅されるゲインの逆数が乗算されたフィルタ係数である、請求項2に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部は、前記スピーカの前段に設けられ、かつ、前記フィードバック処理部で形成されるフィードバックループ内に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のスピーカ装置。
- 前記フィードバック処理部は、
前記スピーカに入力されるべき電気信号を入力とし、当該電気信号の周波数特性を前記所定の周波数特性に変換する所定特性変換フィルタと、
前記スピーカの振動を検出するセンサと、
前記所定特性変換フィルタにおいて変換された所定の周波数特性を示す電気信号と前記センサにおいて検出された前記振動に関する電気信号との差分をとり、当該差分した電気信号を誤差信号として出力する第1の加算器と、
前記入力される電気信号と前記誤差信号とを加算して、前記フィードフォワード処理部に出力する第2の加算器とを有し、
前記フィードフォワード処理部は、前記第2の加算器から出力された電気信号を、前記スピーカから発生する非線形歪を除去するようにフィードフォワード処理して前記スピーカに出力する、請求項1に記載のスピーカ装置。 - 前記第2の加算器と前記フィードフォワード処理部との間に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号のゲインが第1の周波数以下の周波数帯域において−6dB/oct以下の傾きで傾斜する特性を示すフィルタ係数を有する第1のフィルタをさらに備え、
前記第1の周波数は、前記フィードバック処理部で形成されるフィードバックループの開ループ伝達特性が示すゲイン交差周波数以上の周波数であることを特徴とする、請求項12に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部の前段に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号のゲインが第2の周波数以下の周波数帯域において6dB/oct以上の傾きで傾斜する特性を示すフィルタ係数を有する第2のフィルタをさらに備え、
前記第2の周波数は、前記フィードバック処理部で形成されるフィードバックループの開ループ伝達特性が示すゲイン交差周波数以上の周波数であることを特徴とする、請求項12に記載のスピーカ装置。 - 前記第2の加算器と前記フィードフォワード処理部との間に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号のゲインが第1の周波数以下の周波数帯域において−6dB/oct以下の傾きで傾斜する特性を示すフィルタ係数を有する第1のフィルタと、
前記フィードフォワード処理部の前段に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号のゲインが第2の周波数以下の周波数帯域において6dB/oct以上の傾きで傾斜する特性を示すフィルタ係数を有する第2のフィルタとをさらに備え、
前記第1および第2の周波数は、前記フィードバック処理部で形成されるフィードバックループの開ループ伝達特性が示すゲイン交差周波数以上の周波数であることを特徴とする、請求項12に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部におけるフィルタ係数は、前記スピーカの固有のパラメータに基づく係数であり、
前記フィードフォワード処理部は、前記パラメータの非線形成分を打ち消すように前記第2の加算器から出力された電気信号を処理することを特徴とする、請求項12に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部におけるフィルタ係数は、前記スピーカに固有のパラメータに基づく係数であり、
前記パラメータは、前記スピーカの振動変位に応じて変化するパラメータであることを特徴とする、請求項12に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部は、
前記第2の加算器から出力された電気信号を入力とし、予め設定された前記フィルタ係数に基づいて、前記スピーカから発生する非線形歪を除去するように当該電気信号を処理する除去フィルタと、
前記第2の加算器から出力された電気信号を入力とし、前記スピーカが線形で振動すると仮定したときの振動変位を示す電気信号を生成する線形フィルタとを有し、
前記除去フィルタは、前記線形フィルタにおいて生成された振動変位を示す電気信号を参照することを特徴とする、請求項17に記載のスピーカ装置。 - 前記フィードフォワード処理部と前記スピーカとの間に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号のゲインを増幅する増幅部をさらに備え、
前記除去フィルタにおけるフィルタ係数、前記所定特性変換フィルタにおけるフィルタ係数、および前記線形フィルタにおけるフィルタ係数は、前記増幅部において増幅されるゲインの逆数が乗算されたフィルタ係数である、請求項18に記載のスピーカ装置。 - 前記センサにおいて検出された電気信号は、前記スピーカの振動変位を示す電気信号であり、
前記フィードフォワード処理部は、前記センサにおいて検出された振動変位を示す電気信号を参照することを特徴とする、請求項17に記載のスピーカ装置。 - 前記第2の加算器の前段に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号を入力とし、前記所定の周波数特性を前記スピーカが有する振動に関する特性で除算して求められるフィルタ係数に基づいて処理する前段フィルタをさらに備える、請求項12に記載のスピーカ装置。
- 前記スピーカに所定のレベル以上の電気信号が入力されないように電気信号のレベルを制限する制限手段をさらに備える、請求項12に記載のスピーカ装置。
- 前記フィードフォワード処理部と前記スピーカとの間に設けられ、前記スピーカに入力されるべき電気信号のゲインを増幅する増幅部をさらに備え、
前記フィードフォワード処理部におけるフィルタ係数と前記所定特性変換フィルタにおけるフィルタ係数は、前記増幅部において増幅されるゲインの逆数が乗算されたフィルタ係数である、請求項12に記載のスピーカ装置。 - 予め設定されたフィルタ係数に基づいて、スピーカに入力されるべき電気信号を、前記スピーカから発生する非線形歪を除去するようにフィードフォワード処理するフィードフォワード処理部と、
前記スピーカの振動を検出し、当該振動に関する電気信号を、前記スピーカに入力されるべき電気信号に対してフィードバック処理するフィードバック処理部とを備え、
前記フィードバック処理部は、前記スピーカから発生する非線形歪を除去するように、かつ、前記スピーカの振動に応じた周波数特性が所定の周波数特性となるように、前記振動に関する電気信号をフィードバック処理する、集積回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006206248A JP4805749B2 (ja) | 2005-07-29 | 2006-07-28 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005221212 | 2005-07-29 | ||
JP2005221212 | 2005-07-29 | ||
JP2006206248A JP4805749B2 (ja) | 2005-07-29 | 2006-07-28 | スピーカ装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007060648A true JP2007060648A (ja) | 2007-03-08 |
JP2007060648A5 JP2007060648A5 (ja) | 2008-04-24 |
JP4805749B2 JP4805749B2 (ja) | 2011-11-02 |
Family
ID=37923648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006206248A Active JP4805749B2 (ja) | 2005-07-29 | 2006-07-28 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4805749B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014138226A (ja) * | 2013-01-16 | 2014-07-28 | Onkyo Corp | 音声再生装置 |
JP2014138209A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | Onkyo Corp | 音声再生装置 |
KR20150107089A (ko) * | 2014-03-13 | 2015-09-23 | 네오피델리티 주식회사 | 컷-오프 주파수를 실시간으로 조절가능한 증폭기 및 증폭 방법 |
JP2015204600A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | ヤマハ株式会社 | 駆動装置 |
JP2016086382A (ja) * | 2014-10-29 | 2016-05-19 | 株式会社コルグ | 駆動回路 |
WO2019143150A1 (en) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and system for nonlinear control of motion of a speaker driver |
US10462565B2 (en) | 2017-01-04 | 2019-10-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Displacement limiter for loudspeaker mechanical protection |
US10542361B1 (en) | 2018-08-07 | 2020-01-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Nonlinear control of loudspeaker systems with current source amplifier |
US10547942B2 (en) | 2015-12-28 | 2020-01-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Control of electrodynamic speaker driver using a low-order non-linear model |
US10701485B2 (en) | 2018-03-08 | 2020-06-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Energy limiter for loudspeaker protection |
US10797666B2 (en) | 2018-09-06 | 2020-10-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Port velocity limiter for vented box loudspeakers |
KR20200125985A (ko) * | 2018-06-26 | 2020-11-05 | 엠케이에스 인스트루먼츠, 인코포레이티드 | 발전기의 적응적 제어 |
US11012773B2 (en) | 2018-09-04 | 2021-05-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Waveguide for smooth off-axis frequency response |
US11356773B2 (en) | 2020-10-30 | 2022-06-07 | Samsung Electronics, Co., Ltd. | Nonlinear control of a loudspeaker with a neural network |
WO2023166836A1 (ja) * | 2022-03-03 | 2023-09-07 | ヤマハ株式会社 | 収音方法及び収音装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017179538A1 (ja) * | 2016-04-12 | 2017-10-19 | 株式会社 Trigence Semiconductor | スピーカ駆動装置、スピーカ装置およびプログラム |
WO2017179219A1 (ja) | 2016-04-12 | 2017-10-19 | 株式会社 Trigence Semiconductor | スピーカ駆動装置、スピーカ装置およびプログラム |
JPWO2019069466A1 (ja) * | 2017-10-06 | 2020-09-10 | 株式会社 Trigence Semiconductor | スピーカ駆動装置、スピーカ装置およびプログラム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60204198A (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 低歪スピ−カ装置 |
JPH10276492A (ja) * | 1997-03-27 | 1998-10-13 | Onkyo Corp | Mfbスピーカシステム |
JPH1155782A (ja) * | 1996-10-23 | 1999-02-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 歪み除去装置、歪み除去装置の係数決定方法、プロセッシングスピーカシステム、マルチプロセッサ及びアンプ |
-
2006
- 2006-07-28 JP JP2006206248A patent/JP4805749B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60204198A (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 低歪スピ−カ装置 |
JPH1155782A (ja) * | 1996-10-23 | 1999-02-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 歪み除去装置、歪み除去装置の係数決定方法、プロセッシングスピーカシステム、マルチプロセッサ及びアンプ |
JPH10276492A (ja) * | 1997-03-27 | 1998-10-13 | Onkyo Corp | Mfbスピーカシステム |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014138209A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | Onkyo Corp | 音声再生装置 |
JP2014138226A (ja) * | 2013-01-16 | 2014-07-28 | Onkyo Corp | 音声再生装置 |
KR20150107089A (ko) * | 2014-03-13 | 2015-09-23 | 네오피델리티 주식회사 | 컷-오프 주파수를 실시간으로 조절가능한 증폭기 및 증폭 방법 |
US9414163B2 (en) | 2014-03-13 | 2016-08-09 | Neofidelity, Inc. | Amplifier capable of controlling cut-off frequency in real time and amplification method for controlling cut-off frequency in real time |
KR101656213B1 (ko) | 2014-03-13 | 2016-09-09 | 네오피델리티 주식회사 | 컷-오프 주파수를 실시간으로 조절가능한 증폭기 및 증폭 방법 |
JP2015204600A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | ヤマハ株式会社 | 駆動装置 |
JP2016086382A (ja) * | 2014-10-29 | 2016-05-19 | 株式会社コルグ | 駆動回路 |
US10547942B2 (en) | 2015-12-28 | 2020-01-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Control of electrodynamic speaker driver using a low-order non-linear model |
US10462565B2 (en) | 2017-01-04 | 2019-10-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Displacement limiter for loudspeaker mechanical protection |
US10506347B2 (en) | 2018-01-17 | 2019-12-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Nonlinear control of vented box or passive radiator loudspeaker systems |
WO2019143150A1 (en) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and system for nonlinear control of motion of a speaker driver |
US10701485B2 (en) | 2018-03-08 | 2020-06-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Energy limiter for loudspeaker protection |
JP2021520067A (ja) * | 2018-06-26 | 2021-08-12 | エムケーエス インストゥルメンツ,インコーポレイテッド | 電力発生器のための適応制御 |
US11531312B2 (en) | 2018-06-26 | 2022-12-20 | Mks Instruments, Inc. | Adaptive control for a power generator |
KR20200125985A (ko) * | 2018-06-26 | 2020-11-05 | 엠케이에스 인스트루먼츠, 인코포레이티드 | 발전기의 적응적 제어 |
KR102364185B1 (ko) | 2018-06-26 | 2022-02-18 | 엠케이에스 인스트루먼츠, 인코포레이티드 | 발전기의 적응적 제어 |
US10542361B1 (en) | 2018-08-07 | 2020-01-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Nonlinear control of loudspeaker systems with current source amplifier |
US11012773B2 (en) | 2018-09-04 | 2021-05-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Waveguide for smooth off-axis frequency response |
US10797666B2 (en) | 2018-09-06 | 2020-10-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Port velocity limiter for vented box loudspeakers |
US11356773B2 (en) | 2020-10-30 | 2022-06-07 | Samsung Electronics, Co., Ltd. | Nonlinear control of a loudspeaker with a neural network |
WO2023166836A1 (ja) * | 2022-03-03 | 2023-09-07 | ヤマハ株式会社 | 収音方法及び収音装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4805749B2 (ja) | 2011-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4805749B2 (ja) | スピーカ装置 | |
US8073149B2 (en) | Loudspeaker device | |
US10547942B2 (en) | Control of electrodynamic speaker driver using a low-order non-linear model | |
US9615174B2 (en) | Arrangement and method for identifying and compensating nonlinear vibration in an electro-mechanical transducer | |
US8761409B2 (en) | System for predicting the behavior of a transducer | |
JP2007081815A (ja) | スピーカ装置 | |
JP6038135B2 (ja) | 信号処理装置 | |
JP2007060648A5 (ja) | ||
US20130077795A1 (en) | Over-Excursion Protection for Loudspeakers | |
EP1971901B1 (en) | Enhanced feedback for plant control | |
WO2018116861A1 (ja) | 音響処理装置および方法、並びにプログラム | |
JP6182869B2 (ja) | 音声再生装置 | |
US9893685B2 (en) | Driving apparatus | |
EP3734994B1 (en) | System and method for compensating for non-linear behavior for an acoustic transducer based on magnetic flux | |
EP3734993B1 (en) | System and method for compensating for non-linear behavior for an acoustic transducer | |
CN111213392B (zh) | 用于机电换能器的控制器 | |
JP2006197206A (ja) | スピーカ装置 | |
JPH1070787A (ja) | 信号補正装置、信号補正方法、信号補正装置の係数調整装置および係数調整方法 | |
JP2023013398A (ja) | スピーカの歪み補正装置及びスピーカユニット | |
CN109257683B (zh) | 用于扬声器振幅控制的音频系统和方法 | |
JP4053801B2 (ja) | 能動制御装置 | |
JP3503155B2 (ja) | 能動型騒音制御装置及び能動型振動制御装置 | |
Nonlinearities | Loudspeaker of the Future | |
JP2014090284A (ja) | 音声再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080307 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110725 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110811 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4805749 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819 Year of fee payment: 3 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110826 |