JP2007059649A - 小形巻線部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】 鉄損が小さくて透磁率が大きく、導電性を有するマンガン系フェライトコアを用いた小型化および扁平化に適したトランスなどの小形巻線部品を提供すること。
【解決手段】 板状のヨーク部13の両側にコア側部11a、11bを形成した導電性のコ字形のフェライトコア1と、このコ字形のフェライトコア1のコア側部11a、11bに接合して閉磁路を形成する角棒状のフェライトコア19と、コ字形のフェライトコア1の各コア側部11a、11bに合成樹脂の射出成型により形成した端子部21a、21bおよび鍔部23a、23bと、板状のヨーク部13の両側面から両表面の縁部24aを覆うように形成した断面コ字形の合成樹脂層24とを具備し、板状のヨーク部13に巻線したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 板状のヨーク部13の両側にコア側部11a、11bを形成した導電性のコ字形のフェライトコア1と、このコ字形のフェライトコア1のコア側部11a、11bに接合して閉磁路を形成する角棒状のフェライトコア19と、コ字形のフェライトコア1の各コア側部11a、11bに合成樹脂の射出成型により形成した端子部21a、21bおよび鍔部23a、23bと、板状のヨーク部13の両側面から両表面の縁部24aを覆うように形成した断面コ字形の合成樹脂層24とを具備し、板状のヨーク部13に巻線したものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、導電性フェライトコアを使用した小形巻線部品に関し、特に、写真撮影用の閃光放電発光器などに用いる昇圧トランスなどに適した小形巻線部品に関するものである。
閃光放電発光器付きデジタルカメラの小型化や、閃光放電発光器付きデジタルカメラを携帯電話に組み込むために、昇圧トランスの小型化および扁平化が求められている。昇圧トランスのさらなる小型化および扁平化のために、筒形のボビンを使用することなく絶縁性フェライトコアに直接コイルを巻回した小形巻線部品が、下記特許文献1に開示されている。
特願2005−113753号
このような絶縁性フェライトコアに直接コイルを巻回する小形巻線部品においては、ボビンを使用しないので、合成樹脂を射出成型して、フェライトコアに端子を設ける部分を形成したり、巻回するコイルの両端には鍔部を形成している。
しかし、ボビンを使用することなくフェライトコアに直接コイルを巻回できるのは、絶縁性を有するニッケル系フェライトコアに限られる。ニッケル系フェライトコアは、マンガン系フェライトコアに比べて、鉄損が大きくて透磁率が小さいので、連続的に電力を発生しない閃光放電発光器のトリガ−トランスなどに採用して、トランスを小型化している。
一方、マンガン系フェライトコアは、鉄損が小さくて透磁率が大きいので、閃光放電発光器の昇圧トランスなどに適しているが、導電性を有しているので、フェライトコアに直接コイルを巻回することはできないから、ボビンを介してコイルを巻回しなければならなかった。
そこで、この発明は、このような問題点を解決して小型化および扁平化に適した小形巻線部品を提供するために考えられたものである。
この発明の小形巻線部品は、板状のヨーク部の両側にコア側部を形成した導電性のコ字形のフェライトコアと、このコ字形のフェライトコアのコア側部に接合して閉磁路を形成する角棒状のフェライトコアと、上記コ字形のフェライトコアの各コア側部に合成樹脂の射出成型により形成した端子部および鍔部と、上記板状のヨーク部の両側面から両表面の縁部を覆うように形成した断面コ字形の合成樹脂層とを具備し、上記板状のヨーク部に巻線したものである。
この発明の小形巻線部品によると、鉄損が小さくて透磁率が大きくて、導電性のフェライトコアを用いた小形巻線部品において、巻線を施す板状のヨーク部の両側面から両表面の縁部を覆うように断面コ字形の合成樹脂層を形成して巻線することにより、縁部表面の合成樹脂層がスペーサになって、ヨーク部の全表面に絶縁被覆を施さなくても巻線が導電性のフェライトコアに接触しないように構成できるから、小形巻線部品を小型化および扁平化することができる。
この発明の小形巻線部品において使用する導電性フェライトコアは、図2(a)の平面図および図2(b)の側面図に示すコ字形のフェライトコア1と、図2(c)の平面図および図2(d)の側面図に示す角棒状のフェライトコア19とにより構成されている。コ字形のフェライトコア1は、角棒状のフェライトコア19との接合面12a、12bを有するコア側部11a、11bと、巻線を施す板状のヨーク部13とよりなり、板状のヨーク部13の上面はコア側部11a、11bと同一平面にあり、板状のヨーク部13の下面はコア側部11a、11bより深く窪んで、巻線を施す部分を形成している。
そして、コ字形のフェライトコア1の板状のヨーク部13、コア側部11a、11b、角棒状のフェライトコア19よりなる閉磁路を形成する各部分の断面積は、ほぼ等しく設定されて磁束密度を一定化ならしめている。
図3に示すように、コ字形のフェライトコア1のコア側部11a、11bには、角棒状のフェライトコア19との接合部12a、12bを除く全体を包むように、合成樹脂を射出成型して、端子部21a、21bおよび鍔部23a、23bを形成するとともに、図5の断面図に拡大して示すように、コ字形のフェライトコア1の板状のヨーク部13の側面から両表面の縁部24aを覆うように、断面コ字形の合成樹脂層24を一体に形成してコア付きボビンを構成する。なお、鍔部23a、23bには、巻線4の始端および終端を端子片3の頂部31に引き出すためのスロット22が形成されている(図1参照)。
合成樹脂のを射出成型によって、導電性フェライトコア1の板状のヨーク部13の全面に絶縁薄膜を形成することは困難であり、射出成型によって絶縁膜を形成すると、絶縁膜が厚いものとならざるを得ないので、小形巻線部品の厚みが大きくなって、小型化および扁平化に適さなかった。
この発明のように、コ字形のフェライトコア1のヨーク部13の側面から両表面の限られた僅かな幅の縁部24aに対して、射出成型時に合成樹脂を浸入させることが可能であるから、断面コ字形の合成樹脂層24を一体に形成することができる。
このようにフェライトコア1の板状のヨーク部13の両側面は、鍔部23a、23bに連続して一体成型された断面コ字形の合成樹脂層24で覆われて、巻回された巻線をフェライトコア1のヨーク部13の角部から保護している。また、図5に示すように、ヨーク部13の縁部24aの表面に存在する合成樹脂膜は、導電性フェライトコア1の表面から巻線4を離間させるスペーサとなっている。
したがって、コ字形のフェライトコア1において露出している部分は、接合部12a、12bと、合成樹脂層24の縁部24aおよび鍔部23a、23bで囲まれた板状のヨーク部13の両表面13a、13bだけである。
そして、端子部21a、21bの端面の近傍には、頂面より底面に貫通する端子片挿入用の角穴25があけられている。さらに、各角穴25の下端部には、折り曲げた端子片3の下端部33を収める窪み26が外向きに形成されている(図4参照)。
端子部2の各角穴25に挿入する端子片3は、図4(a)の平面図に拡大して示すように、金属板を打抜き加工したものであって、幅の広い中間部32と、幅を狭めた下端部33と、線材を巻き付けてハンダ付けするT字形の頂部31とにより構成され、図4(b)の側面図に示すように下端部33をほぼ直角に折り曲げたものであって、T字形の頂部31の幅は、中間部32の幅よりも狭く設定されている。
図1に示すように、加工した端子片3を、端子部21a、21bの底面側からT字形の頂部31を上にして端子部21a、21bの各角穴25に挿通して、直角に折り曲げた下端部33を端子部21a、21bの窪み26に収まるまで押し込んで固定する。この下端部33は、プリント基板の表面に実装するための実装用端子となるものである。
このようにして組立てられた端子部付きコ字形のフェライトコア1の板状のヨーク部13に巻線をする際には、端子片3のT字形の頂部31に巻線4の始端を巻き付けて二次巻線を巻回し、終端を他の端子片3のT字形の頂部31に巻き付ける。巻回した二次巻線に絶縁テープを巻き付けた後、その上に巻数の少ない一次巻線を同様に巻回して、その始端および終端を端子片3の頂部31に半田付けする。
そして、コ字形のフェライトコア1の露出している接合部12a、12bに対して角棒状のフェライトコア19を接着剤で貼り付けて固定すると、図1に示す小形巻線部品を完成することができる。なお、コ字形のフェライトコア1と角棒状のフェライトコア19との接合部におけける磁気抵抗を小さくしたい場合には、両コアを突き合わせて、その周囲を接着剤で固めればよいのである。
1 コ字形のフェライトコア
3 端子片
4 巻線
11a、11b コア側部
12a、12b 接合部
13 ヨーク部
19 角棒状フェライトコア
21a、21b 端子部
23a、23b 鍔部
24 断面コ字形の合成樹脂層
24a 縁部
25 角穴
26 窪み
31 T字形部
32 中間部
33 下端部
3 端子片
4 巻線
11a、11b コア側部
12a、12b 接合部
13 ヨーク部
19 角棒状フェライトコア
21a、21b 端子部
23a、23b 鍔部
24 断面コ字形の合成樹脂層
24a 縁部
25 角穴
26 窪み
31 T字形部
32 中間部
33 下端部
Claims (2)
- 板状のヨーク部の両側にコア側部を形成した導電性のコ字形のフェライトコアと、該コ字形のフェライトコアのコア側部に接合して閉磁路を形成する角棒状のフェライトコアと、
上記コ字形のフェライトコアの各コア側部に合成樹脂の射出成型により形成した端子部および鍔部と、上記板状のヨーク部の両側面から両表面の縁部を覆うように形成した断面コ字形の合成樹脂層とを具備し、
上記板状のヨーク部に巻線したことを特徴とする小形巻線部品。 - 導電性のコ字形のフェライトコアの板状のヨーク部、コア側部、角棒状のフェライトコアよりなる閉磁路を形成する各部分の断面積をほぼ等しく設定して磁束密度を一定化ならしめたことを特徴とする請求項1に記載の小形巻線部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005243831A JP2007059649A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 小形巻線部品 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005243831A JP2007059649A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 小形巻線部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007059649A true JP2007059649A (ja) | 2007-03-08 |
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ID=37922871
Family Applications (1)
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JP2005243831A Pending JP2007059649A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 小形巻線部品 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009117627A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Tdk Corp | 表面実装型コイル部品 |
JP2009182125A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Kijima:Kk | 小型巻線部品 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01109704A (ja) * | 1987-10-22 | 1989-04-26 | Nec Corp | コイルボビン |
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JPH07201565A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-04 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 磁気シールド型インダクタとその製造方法 |
-
2005
- 2005-08-25 JP JP2005243831A patent/JP2007059649A/ja active Pending
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