JP2007059200A - 通気部材の取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 通気部材がケースに対して取付孔の貫通方向にガタ付きを生じている場合でも、シール性能を確保する。
【解決手段】 通気部材20に形成した係止片28がケース10の筒部12に係止されることで、通気部材20が抜け止めされ、通気部材20の本体21の外周面に取り付けたシールリング25が取付孔11の内周面に密着することで、通気部材20と取付孔11との隙間がシールされる。シールリング25は、通気部材20の外周面と取付孔11の内周面との間で径方向に挟まれるようになっているので、通気部材20がケース10に対して取付孔11の貫通方向にガタ付きを生じても、シールリング25を挟む状態が保たれ、シール性能が発揮される。
【選択図】 図1
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、通気部材がケースに対して取付孔の貫通方向にガタ付きを生じている場合でも、シール性能を確保することを目的とする。
シールリングは、通気部材の外周面と取付孔の内周面との間で径方向に挟まれるようになっているので、通気部材がケースに対して取付孔の貫通方向にガタ付きを生じても、シールリングを挟む状態が保たれ、シール性能が発揮される。
シールリングが密着する筒部は、取付孔の貫通方向に沿って延びた形態であるから、通気部材が取付孔の貫通方向にガタ付きを生じても、シールリングは確実に筒部の内周面に密着する状態を保つことができる。
シールリングが筒状をなしているので、取付孔の貫通方向におけるシール代が大きく確保される。
通気部材には、筒部の外周に嵌合される筒状嵌合部が形成されているので、通気部材が筒部に対して径方向に変位することが規制され、シールリングを全周に亘って均一に密着させることができる。
次に、本発明を具体化した実施形態1を図1ないし図6を参照して説明する。本実施形態1では、例えば自動車に搭載される機器(図示せず)のケース10に、ケース10の内外間の圧力差を調整するための通気部材20を取り付ける構造について説明する。
ケース10は、金属製又は合成樹脂製である。ケース10における通気部材20の取付部分は概ね水平な板状をなしており、その水平板状部分には、上下に貫通する円形の取付孔11が形成されている。取付孔11には、その開口縁から上方(ケース10の外側)へ突出する筒部12が形成されている。筒部12の外周下端部には、係止突部13が形成されている。
また、シールリング25が密着する筒部12は、取付孔11の貫通方向に沿って延びた形態であるから、通気部材20が取付孔11の貫通方向(上下方向)にガタ付きを生じても、シールリング25は、より確実に、筒部12の内周面に密着する状態を保つことができる。
また、シールリング25が筒状をなしているので、取付孔11の貫通方向(上下方向)におけるシール代が大きく確保される。
また、通気部材20には、筒部12の外周に嵌合される筒状嵌合部23が形成されているので、通気部材20が筒部12に対して径方向に変位することが規制され、シールリング25を全周に亘って均一に密着させることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図7乃至図12を参照して説明する。本実施形態2でも、実施形態1と同様、例えば自動車に搭載される機器(図示せず)のケース40に、ケース40の内外間の圧力差を調整するための通気部材50を取り付ける構造について説明する。
ケース40は、金属製又は合成樹脂製である。ケース40における通気部材50の取付部分は概ね水平な板状をなしており、その水平板状部分には、円形の取付孔41と、この取付孔41と同心の円弧状をなすとともに周方向において等ピッチで且つ同径に配置された3つの外孔42とが、上下に貫通する形態で形成されている。取付孔41には、その開口縁から下方(ケース40の内側)へ突出する内筒部43(本発明の構成要件である筒部)が形成されている。また、ケース40には、3つの外孔42における外周側の開口縁に沿った円形をなすととも下方へ突出した形態の外筒部44が形成されている。この外筒部44は、内筒部43よりも外周側に位置し、外筒部44の下端部は内筒部43の下端よりも下方に位置している。
また、シールリング56が密着する内筒部43は、取付孔41の貫通方向に沿って延びた形態であるから、通気部材50が取付孔41の貫通方向にガタ付きを生じても、シールリング56は、より確実に、筒部の内周面に密着する状態を保つことができる。
また、シールリング56が筒状をなしているので、取付孔41の貫通方向におけるシール代が大きく確保される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では取付孔に筒部を形成してこの筒部の内周面にシールリングを密着させたが、本発明によれば、筒部を突出形成せずに、ケースの厚さ寸法を大きくし、取付孔の内周面シールリングを密着させてもよい。
(2)上記実施形態ではシールリングを筒状としたが、本発明によれば、シールリングをOリングとしてもよい。
(3)上記実施形態では1つの通気部材に取り付けるシールリングの数を1つだけとしたが、本発明によれば、1つの通気部材に複数のシールリングを取り付けてもよい。
(4)上記実施形態では係止片を通気部材におけるシールリングよりも外周側の位置から突出する形態としたが、本発明によれば、シールリングを係止片の外周面に取り付けてもよい。
11…取付孔
12…筒部
20…通気部材
21H…中心孔
23…筒状嵌合部
24…通気膜
25…シールリング
28…係止片
40…ケース
41…取付孔
43…筒部(内筒部)
50…通気部材
51H…中心孔
53…係止片
55…通気膜
56…シールリング
Claims (4)
- 中心孔を通気膜で塞いだ形態の筒状の通気部材を、機器等のケースに貫通形成した取付孔に取り付けるための通気部材の取付け構造であって、
前記通気部材に形成した係止片が前記ケースに係止されることで、前記通気部材が抜け止めされ、
前記通気部材の外周面に取り付けたシールリングが前記取付孔の内周面に密着することで、前記通気部材と前記取付孔との隙間がシールされる構成としたことを特徴とする通気部材の取付け構造。 - 前記ケースに、前記取付孔の開口縁から突出する形態の筒部が形成され、
前記シールリングが前記筒部の内周面に密着されていることを特徴とする請求項1記載の通気部材の取付け構造。 - 前記シールリングが筒状をなしていることを特徴とする請求項2記載の通気部材の取付け構造。
- 前記通気部材には、前記筒部の外周に嵌合される筒状嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の通気部材の取付け構造。
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- 2005-08-24 JP JP2005242955A patent/JP2007059200A/ja not_active Abandoned
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