JP2007058981A - レーザ駆動装置、情報記録装置及び情報再生装置 - Google Patents

レーザ駆動装置、情報記録装置及び情報再生装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 安定的にレーザ光を照射する。
【解決手段】 レーザ駆動装置は、設定値に応じたパワーのレーザ光を照射する照射手段(202a)と、可変な電圧を照射手段に対して印加する電圧印加手段(214)と、(i)照射されたレーザ光の出力値と設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)出力値と設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段(205)とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えばレーザ光を照射するレーザ駆動装置、並びにこのようなレーザ駆動装置を備える情報記録装置及び情報再生装置の技術分野に関する。
CDやDVD等の光ディスクにおいては、半導体レーザ素子から光ディスクに向けてレーザ光が照射されることで、該光ディスク上に記録マークないしは記録ピットが形成される。これにより、光ディスクにデータが記録される。半導体レーザ素子には、該半導体レーザ素子が動作するために必要な動作電圧が印加されるように、電源から一定の電源電圧が供給されている。そして、半導体レーザ素子から照射されるレーザ光は、トランジスタ等を含むレーザドライバ回路の動作により、その波形やパワーが制御される。より具体的には、半導体レーザ素子のカソード側電極は、レーザドライバ回路中に含まれるトランジスタのコレクタ端子に接続されている。このトランジスタのベース端子に、レーザ光の波形等を制御するためのストラテジに応じた設定電流が供給されると、トランジスタのコレクタ電流が変化する。トランジスタのコレクタ電流が変化すると、半導体レーザ素子に供給される電流が変化し、その結果、半導体レーザ素子からは、所定の波形及びパワーを有するレーザ光が照射される。
このような半導体レーザ素子ないしはレーザドライバ回路として、特許文献1には、動作電圧の異なる複数の半導体レーザ素子を含む半導体レーザドライバ回路の消費電力を低減するべく、各半導体レーザ素子のための異なるレベルの電源電圧を発生する電源と、各半導体レーザ素子の動作電圧に応じて電源電圧を切り替える電源電圧切替手段と、各半導体レーザ素子が夫々の動作電圧となるように、切り替えられた電源電圧を用いて各半導体レーザ素子へ駆動電流を供給する電流増幅部とを備える半導体レーザドライバ回路が開示されている。
特開2003―78202号公報
半導体レーザ素子へ供給される電源電圧は、一般的に固定されており、半導体レーザ素子を含む製品が製造された時点で、その値は変動しない。しかしながら、半導体レーザ素子の動作電圧は、半導体レーザ素子の温度変化や時間の経過と共に変化していく。このため、半導体レーザ素子へ供給される電源電圧が固定されていると、以下に説明する様々な弊害が生ずる。
例えば、半導体レーザ素子の温度変化や時間の経過により半導体レーザ素子の動作電圧が増加してしまった場合、半導体レーザ素子における電圧降下量が増加することから、半導体レーザ素子のカソード側に接続されているレーザドライバ回路中のトランジスタのコレクタ端子における電圧が減少してしまう。このコレクタ端子における電圧がある一定の値以下となってしまうと、スルーレートが低下するなどトランジスタの動作が不安定になってしまう。その結果、半導体レーザ素子から照射されるレーザ光も不安定なものとなってしまうという技術的な問題点を有している。
他方、経時変化等による動作電圧の増加を見越して、製品の製造時に予め電源から供給される電源電圧を高く設定すると、製品を製造して間もない時点では、半導体レーザ素子の動作電圧が低いがゆえに、レーザドライバ中のトランジスタのコレクタ端子における電圧が増加してしまう。これにより、トランジスタの消費電力が増加してしまうという技術的な問題点を有している。
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが一例として挙げられる。具体的には、本発明は、安定的にレーザ光を照射することを可能とならしめるレーザ駆動装置、並びにこのようなレーザ駆動装置を備える情報記録装置及び情報再生装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のレーザ駆動装置は、設定値に応じたパワーのレーザ光を照射する照射手段と、可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、(i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段とを備える。
上記課題を解決するために、請求項13に記載の情報記録装置は、設定値に応じたパワーのレーザ光を情報記録媒体に照射する照射手段と、可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、(i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段と、
前記照射手段による前記レーザ光の照射を用いて、所定の情報を前記情報記録媒体に記録する記録手段とを備える。
上記課題を解決するために、請求項14に記載の情報再生装置は、設定値に応じたパワーのレーザ光を情報記録媒体に照射する照射手段と、可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、(i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段と、
前記照射手段による前記レーザ光の照射を用いて、前記情報記録媒体に記録された所定の情報を再生する再生手段とを備える。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
以下、本発明のレーザ駆動装置、並びに情報記録装置及び情報再生装置の実施形態について説明を進める。
(レーザ駆動装置の実施形態)
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態は、設定値に応じたパワーのレーザ光を照射する照射手段と、可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、(i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段とを備える。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態によれば、例えば半導体レーザ素子等を含んでなる照射手段の動作により、例えばCDやDVD等の情報記録媒体に対してレーザ光が照射される。これにより、情報記録媒体に所定の情報が記録されたり、情報記録媒体に記録された所定の情報が消去ないしは再生される。このときのレーザ光は、情報の記録、消去及び再生のいずれを行うか等に応じて定められる設定値に応じたパワーにて照射される。この設定値は、例えば照射手段の動作を制御するトランジスタ等を含む制御回路に流れる電流値(或いは、該電流値に応じた電力値等)であってもよいし、該制御回路と照射手段との間に流れる電流値であってもよい。要は、照射手段から照射されるレーザ光のパワーが依存するパラメータであれば、本実施形態における「設定値」として利用することができる。また、照射手段には、電圧印加手段の動作により、照射手段が動作するために必要な電圧が印加される。電圧印加手段が印加する電圧は、制御手段の動作により適宜変更することができる。
制御手段は、(i)照射手段より照射されたレーザ光の実際の出力値(例えば、光強度等)と該レーザ光を照射する際の実際の設定値との相関を示す実相関関係、及び(ii)出力値と設定値との理想的な(或いは、最適なないしは好適な)相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、電圧印加手段が印加する電圧を制御する。実相関関係は、例えば実際に照射されているレーザ光の出力値をモニタリングすることで算出ないしは生成される。他方、理想相関関係は、実際のレーザ光の照射とは別個独立に生成ないしは用意される。例えば、当該レーザ駆動装置の製造時に、当該レーザ駆動装置の製造者等によって予め生成ないしは用意されていてもよい。この制御手段の動作による実相関関係と理想相関関係との比較によって、電圧印加手段が照射手段に印加する電圧が好適に制御される。
これにより、例えば照射手段の温度変化や時間の経過等に起因して照射手段の動作電圧が変化してしまったとしても、制御手段の動作により、例えば温度変化や時間の経過による照射手段の動作電圧が変化に起因した悪影響を排除するように、電圧印加手段が照射手段に印加する電圧を好適に変化させることができる。言い換えれば、例えば温度変化や時間の経過による照射手段の動作電圧の変化に起因した悪影響を排除することができる設定値と出力値との相関関係を示す理想相関関係が実現されるように、電圧印加手段が照射手段に印加する電圧を好適に変化させることができる。従って、例えば温度変化や時間の経過によっても、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。より具体的には、制御回路中のトランジスタのコレクタ電圧の変動を抑えることで、トランジスタを安定的に動作させることができ、その結果、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態の一の態様は、前記制御手段は、前記実相関関係が前記理想相関関係に近づくように前記電圧を制御する。
この態様によれば、実際のレーザ駆動装置における設定値と出力値との関係が、理想的な理想相関関係に近づくため、例えば温度変化や時間の経過によっても、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態の他の態様は、前記制御手段は、前記実相関関係が前記理想相関関係と一致するように前記電圧を制御する。
この態様によれば、実際のレーザ駆動装置における設定値と出力値との関係が、理想的な理想相関関係と一致するため、例えば温度変化や時間の経過によっても、照射手段からレーザ光をより安定的に照射することができる。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態の他の態様は、前記実相関関係における一の設定値に対する前記出力値が、前記理想相関関係における前記一の設定値に対する前記出力値より小さい場合、前記制御手段は、前記電圧を増加させるように前記電圧を制御する。
この態様によれば、実際のレーザ駆動装置における設定値と出力値との関係が、理想的な理想相関関係に近づくため、例えば温度変化や時間の経過によっても、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態の他の態様は、前記実相関関係における一の設定値に対する前記出力値が、前記理想相関関係における前記一の設定値に対する前記出力値より大きい場合、前記制御手段は、前記電圧を減少させるように前記電圧を制御する。
この態様によれば、実際のレーザ駆動装置における設定値と出力値との関係が、理想的な理想相関関係に近づくため、例えば温度変化や時間の経過によっても、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態の他の態様は、前記照射された前記レーザ光の前記出力値を測定する測定手段を更に備える。
この態様によれば、照射手段によるレーザ光の照射と並行して該レーザ光の出力値を測定することで、実相関関係を好適に算出ないしは生成することができる。
上述の如く測定手段を備えるレーザ駆動装置の態様では、前記測定手段は、前記設定値の許容範囲を複数の範囲に分割したうちの少なくとも一つの範囲の前記設定値に対応する前記出力値を測定するように構成してもよい。
このように構成すれば、例えば情報の記録、消去及び再生のいずれを行うかに応じて定められる設定値に対応する出力値を効率的に測定することができる。即ち、例えば情報の記録、消去及び再生のいずれを行うかに応じて、必要最小限の範囲の設定値に対応する出力値を効率的に測定することができる。その結果、レーザ駆動装置の動作の負荷を好適に低減することができる。
上述の如く測定手段を備えるレーザ駆動装置の態様では、前記測定手段は、前記照射手段から照射される前記レーザ光の光量を測定するために前記照射手段に近接して配置されるフロントモニターを含むように構成してもよい。
このように構成すれば、情報の記録、消去及び再生を行うためのレーザ光を照射する照射手段を含む光ピックアップ等が通常備えるフロントモニターを用いて、出力値を測定することができる。したがって、既存のレーザ駆動装置に対して物理的な構成要素を新たに追加することなく、上述の動作を実現することができる。従って、本実施形態のレーザ駆動装置を製造するためのコストを抑えることができる。
上述の如く測定手段を備えるレーザ駆動装置の態様では、前記測定手段は、前記照射手段が前記設定値を変化させながら照射する前記レーザ光の前記出力値を測定するように構成してもよい。
このように構成すれば、設定値と出力値との実相関関係を好適に算出ないしは生成することができる。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態の他の態様は、前記理想相関関係を示す情報を格納する格納手段を更に備える。
この態様によれば、制御手段による電圧の制御を好適に行うことができる。尚、理想相関関係は、格納手段に予め格納されていてもよいし、或いは必要に応じて適宜格納されるように構成してもよい。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態の他の態様は、前記制御手段は、前記レーザ光の照射が開始される場合に、前記電圧を制御する。
この態様によれば、レーザ駆動装置の初期状態において、電圧の制御を行うことができる。
本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態の他の態様は、前記制御手段は、前記レーザ光が照射されている間に、動的に前記電圧を制御する。
この態様によれば、レーザ駆動装置の動作の態様に応じて、適宜電圧の制御を行うことができる。従って、例えば温度変化や時間の経過によっても、照射手段からレーザ光をより安定的に照射することができる。
(情報記録装置の実施形態)
本発明の情報記録装置に係る実施形態は、設定値に応じたパワーのレーザ光を情報記録媒体に照射する照射手段と、可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、(i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段と、前記照射手段による前記レーザ光の照射を用いて、所定の情報を前記情報記録媒体に記録する記録手段とを備える。即ち、本発明の情報記録装置に係る実施形態は、上述した本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態と、記録手段とを備える。
本発明の情報記録装置に係る実施形態によれば、上述した本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態を備えているため、例えば温度変化や時間の経過によっても、情報記録媒体に対して、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。これにより、情報記録媒体に対して好適に情報を記録することができる。
尚、上述した本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態が有する各種態様に対応して、本発明の情報記録装置に係る実施形態も各種態様を採ることができる。
(情報再生装置の実施形態)
本発明の情報再生装置に係る実施形態は、設定値に応じたパワーのレーザ光を情報記録媒体に照射する照射手段と、可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、(i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段と、前記照射手段による前記レーザ光の照射を用いて、前記情報記録媒体に記録された所定の情報を再生する再生手段とを備える。即ち、本発明の情報再生装置に係る実施形態は、上述した本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態と、再生手段とを備える。
本発明の情報再生装置に係る実施形態によれば、上述した本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態を備えているため、例えば温度変化や時間の経過によっても、情報記録媒体に対して、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。これにより、情報記録媒体に記録された情報を好適に再生することができる。
尚、上述した本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態が有する各種態様に対応して、本発明の情報再生装置に係る実施形態も各種態様を採ることができる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明のレーザ駆動装置に係る実施形態は、照射手段と、電圧印加手段と、制御手段とを備える。従って、例えば温度変化や時間の経過によっても、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。
また、本発明の情報記録装置に係る実施形態は、照射手段と、電圧印加手段と、制御手段と、記録手段とを備える。従って、例えば温度変化や時間の経過によっても、情報記録媒体に対して、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。その結果、情報記録媒体に対して好適に情報を記録することができる。
また、本発明の情報再生装置に係る実施形態は、照射手段と、電圧印加手段と、制御手段と、再生手段とを備える。従って、例えば温度変化や時間の経過によっても、情報記録媒体に対して、照射手段からレーザ光を安定的に照射することができる。その結果、情報記録媒体に記録された情報を好適に再生することができる。
以下、図面を参照して本発明のレーザ駆動装置、並びに情報記録装置及び情報再生装置の好適な実施例について説明する。尚、以下の実施例においては、本発明のレーザ駆動装置を備える情報記録再生装置を一具体例として用いることで説明を進める
(1)基本構成
初めに、図1を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置400の基本的構成について説明する。ここに、図1は、本実施例に係る情報記録再生装置400の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。尚、情報記録再生装置400は、例えばCDやDVD等の光ディスク100にデータを記録し、且つ光ディスク100に記録されたデータを再生する機能を備える。また、光ディスク100が書換可能型である場合(例えば、光ディスク100がCD−RWやDVD−RWやDVD+RWやDVD−RAM等である場合)には、情報記録再生装置400は、光ディスク100に記録されたデータを消去する機能も備える。
図1に示すように、情報記録再生装置400は、実際に光ディスク100がローディングされ且つデータの記録やデータの再生が行なわれるディスクドライブ200と、該ディスクドライブ200に対するデータの記録及び再生を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ300とを備えている。
ディスクドライブ200は、光ディスク100、スピンドルモータ201、光ピックアップ202、レーザ制御回路203、信号記録再生手段204、CPU(ドライブ)205、メモリ206、データ入出力制御手段207、及びバス208を備えて構成されている。また、ホストコンピュータ300は、データ入出力制御手段301、CPU302、メモリ303、バス304、操作/表示制御手段305、操作ボタン306及び表示パネル307を備えて構成される。
スピンドルモータ201は光ディスク100を回転及び停止させるもので、光ディスク100へのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ201は、図示しないサーボユニット等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転及び停止させるように構成されている。
光ディスク100へのデータの記録を行うために、例えば本発明における「照射手段」の一具体例を構成する半導体レーザ素子202aとレンズ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ202は、光ディスク100に対してレーザービーム等の光ビームを、書き込み光として所定のパワーで且つ変調させながら照射する。
レーザ制御回路203は、光ビームを照射する半導体レーザ素子202aの動作を制御可能に構成されている。例えば、半導体レーザ素子202aから照射される光ビームの波形やパワーを制御したり、或いは、半導体レーザ素子202aに印加される電圧を制御したりする。レーザ制御回路203の具体的な構成については後に詳述する(図2参照)。
信号記録再生手段204は、スピンドルモータ201と光ピックアップ202とレーザ制御回路203とを制御することで光ディスク100に対してデータの記録を行う。加えて、信号記録再生手段204は、スピンドルモータ201と光ピックアップ202とレーザ制御回路203とを制御することで光ディスク100に記録されたデータの再生を行う。或いは、信号記録再生手段204は、スピンドルモータ201と光ピックアップ202とレーザ制御回路203とを制御することで光ディスク100に記録されたデータの消去を行う。
CPU(ドライブ制御手段)205は、ディスクドライブ200の各構成要素とバス208を介して接続され、各構成要素に指示を行うことで、ディスクドライブ200全体の制御を行う。また、CPU205は、本発明における「制御手段」の一具体例を構成しており、レーザ制御回路203の一部として、半導体レーザ素子202aに印加される電圧を制御可能に構成されている。通常、CPU205が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ206に格納されている。
メモリ206は、データのバッファ領域や、信号記録再生手段204で使用出来るデータに変換する時の中間バッファとして使用される領域などディスクドライブ200におけるデータ処理全般において使用される。また、メモリ206はこれらレコーダ機器としての動作を行うためのプログラム、即ちファームウェアが格納されるROM領域と、記録再生データの一時格納用バッファや、ファームウェアプログラム等の動作に必要な変数が格納されるRAM領域などから構成される。
データ入出力制御手段207は、ディスクドライブ200に対する外部からのデータ入出力を制御し、メモリ206上のデータバッファへの格納及び取り出しを行う。情報記録再生装置400とSCSIや、ATAPIなどのインタフェースを介して接続されている外部のホストコンピュータ300から発行されるドライブ制御命令は、データ入出力制御手段207を介してCPU205に伝達される。また、データも同様にデータ入出力制御手段207を介して、ホストコンピュータ400とやり取りされる。
操作/表示制御手段305はホストコンピュータ300に対する動作指示受付と表示を行うもので、例えば記録といった操作ボタン306による指示をCPU302に伝える。CPU302は、操作/表示制御手段305からの指示情報を元に、データ入出力手段301を介して、ディスクドライブ200に対して制御命令(コマンド)を送信し、ディスクドライブ200全体を制御する。同様に、CPU302は、ディスクドライブ200に対して、動作状態をホストコンピュータ300に送信するように要求するコマンドを送信することができる。これにより、記録中或いは再生中といったディスクドライブ200の動作状態が把握できるためCPU302は、操作/表示制御手段305を介して蛍光管やLCDなどの表示パネル307にディスクドライブ200の動作状態を出力することができる。
メモリ303は、ホストコンピュータ303が使用する内部記憶装置であり、例えばBIOS(Basic Input/Output System)等のファームウェアプログラムが格納されるROM領域、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の動作に必要な変数等が格納されるRAM領域などから構成される。また、データ入出力制御手段301を介して、図示しないハードディスク等の外部記憶装置に接続されていてもよい。
以上説明した、ディスクドライブ200とホストコンピュータ300を組み合わせて使用する一具体例は、映像を記録するレコーダ機器等の家庭用機器である。このレコーダ機器は放送受信チューナや外部接続端子からの映像信号をディスクに記録する機器である。メモリ206或いは303に格納されたプログラムをCPU205或いは302で実行させることでレコーダ機器としての動作を行っている。また、別の具体例では、ディスクドライブ200はディスクドライブ(以下、適宜ドライブと称す)であり、ホストコンピュータ300はパーソナルコンピュータやワークステーションである。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとドライブはSCSIやATAPIといったデータ入出力制御手段207及び301を介して接続されており、ホストコンピュータ300にインストールされているリーディングソフトウェア等のアプリケーションが、ディスクドライブ200を制御する。
続いて、図2を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置400がその構成要素として備えるレーザ制御回路203のより詳細な構成について説明を進める。ここに、図2は、本実施例に係る情報記録再生装置400のうちのレーザ制御回路203の構成をより詳細に且つ概念的に示すブロック図である。
図2に示すように、レーザ駆動回路203は、レーザドライバ211と、可変電源(Vvar)214と、FM(Front Monitor:フロントモニター)215と、イレースパワースレッシュホールド回路(イレースパワーSH回路)216と、ピークパワーホールド回路217と、ピークパワースレッシュホールド回路(ピークパワーSH回路)218と、を備える。
レーザドライバ211は、主として半導体レーザ素子202aに流れる電流値を制御することで、半導体レーザ素子202aから照射される光ビームの特性(例えば、波形やパワーや照射のタイミング等)を制御可能に構成されている。
具体的には、レーザドライバ211は、トランジスタ221と、ストラテジ発生回路222と、ピークパワー・イレースパワー設定回路223とを備える。
トランジスタ221は、ストラテジ発生回路222からベース端子に入力される電流(即ち、ベース電流)に応じて、コレクタ端子に流れる電流(即ち、コレクタ電流)を変化させる。このコレクタ電流の変化に応じて、半導体レーザ素子202aに流れる電流が変化するため、半導体レーザ素子202aから所望のパワーの所望の波形を有する光ビームが照射される。つまり、ストラテジ回路222からトランジスタ221へ入力される信号(即ち、電流)に応じて、半導体レーザ素子202aから照射される光ビームのパワーや波形や照射のタイミングを制御することができる。
尚、コレクタ電流は、本発明における「設定値」の一具体例を構成する。但し、コレクタ電流はベース電流に依存しており、またベース電流はストラテジ発生回路222の出力に依存しているため、ベース電流やストラテジ発生回路222の出力も当然に、本発明における「設定値」の一具体例を構成する。
ストラテジ発生回路222は、ピークパワー・イレースパワー設定回路223において設定されるピークパワー(言い換えれば、ライトパワー)或いはイレースパワーにて光ビームが照射されるように、所定のライトストラテジに基づいてトランジスタ221へ入力される信号を生成し、該信号をトランジスタ221へ入力する。
ピークパワー・イレースパワー設定回路223は、CPU205の制御の下に、例えばOPC(Optimum Power Control)処理の結果に基づいて、データを記録する際のピークパワーやデータを消去する際のイレースパワーを(更には、データを再生する際のリードパワー等を)設定可能に構成されている。
可変電源(Vvar)214は、本発明における「電圧印加手段」の一具体例を構成しており、半導体レーザ素子202aに対して所定の電圧VLDAを印加可能に構成されている。可変電源(Vvar)214から印加される電圧VLDAは、半導体レーザ素子202aが光ビームを照射するために必要な電圧である動作電圧Vopよりも大きい電圧である。
FM215は、本発明における「測定手段」の一具体例を構成しており、例えば受光センサ等を備えており、半導体レーザ素子202aから照射される光ビームの光出力値(即ち、受光センサ等における受光量に応じた値)を測定可能に構成されている。測定された光出力値は、イレースパワースレッシュホールド回路216及びピークパワーホールド回路217へ出力される。
イレースパワースレッシュホールド回路216は、光ディスク100に記録されたデータを消去するタイミングを示すタイミング信号ERSHがON状態(ないしは、High状態)になるタイミングで、FM215が測定した光出力値を抽出し、該抽出した光出力値をCPU214へ出力する。言い換えれば、イレースパワースレッシュホールド回路216は、イレースパワーの設定値で光ビームが照射されているタイミングで、FM215が測定した光出力値を抽出し、該抽出した光出力値をCPU214へ出力する。
ピークパワーホールド回路217は、ライトパワーの設定値で光ビームが照射されているタイミングでFM215が測定した光出力値のピーク値をホールド可能に構成されている。
ピークパワーサンプルホールド回路218は、光ディスク100にデータを記録するタイミングを示すタイミング信号WRSHがON状態になるタイミングで、FM215が測定した光出力値であって且つピークパワーホールド回路217がホールドしている光出力値(即ち、光出力値のピーク値)を抽出し、該抽出した光出力値をCPU214へ出力する。言い換えれば、イレースパワースレッシュホールド回路216は、イレースパワーの設定値で光ビームが照射されているタイミングで、FM215が測定した光出力値であって且つピークパワーホールド回路217がホールドしている光出力値(即ち、光出力値のピーク値)を抽出し、該抽出した光出力値をCPU214へ出力する。
また、図2中に図示はしていないが、光ディスク100に記録されたデータを再生するタイミングを示すタイミング信号RDSHがON状態(ないしは、High状態)になるタイミングで、FM215が測定した光出力値を抽出し、該抽出した光出力値をCPU214へ出力するリードパワースレッシュホールド回路を備えるように構成してもよい。リードパワースレッシュホールド回路は、リードパワーの設定値で光ビームが照射されているタイミングで、FM215が測定した光出力値を抽出し、該抽出した光出力値をCPU214へ出力する。
尚、半導体レーザ素子202aと、レーザ制御回路203と、CPU205とを含めた構成が、本発明の「レーザ駆動装置」の一具体例を構成している。
続いて、図3及び図4を参照して、上述の半導体レーザ素子202aの特性について説明を進める。ここに、図3は、温度変化に伴う半導体レーザ素子202aの電流(コレクタ電流)−動作電圧Vop特性を概念的に示すグラフであり、図4は、経時変化に対する半導体レーザの動作電圧Vopの変化の態様を概念的に示すグラフである。
図3に示すように、半導体レーザ素子202aの温度が増加するにつれて、同一の電流が半導体レーザ素子202aに流れていると仮定した場合の、半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopは減少する。言い換えれば、半導体レーザ素子202aの温度が減少するにつれて、同一の電流が半導体レーザ素子202aに流れていると仮定した場合の、半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopは増加する。例えば、25℃の環境下では、半導体レーザ素子202aにI1[A]の電流が流れている場合の動作電圧VopはV0[V]である。他方、−10℃の環境下では、半導体レーザ素子202aにI1[A]の電流が流れている場合の動作電圧VopはV1[V](V1>V0)となる。他方、80℃の環境下では、半導体レーザ素子202aにI1[A]の電流が流れている場合の動作電圧VopはV2[V](V2<V0)となる。
また、図4に示すように、時間の経過と共に半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopは増加する。つまり、半導体レーザ素子202aを使用している時間が長ければ長いほど、その動作電圧Vopは増加する。
このため、可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加される電圧VLDAが一定である場合には、例えば半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopが増加すると、半導体レーザ素子202aにおける電圧降下量が増加する。これにより、半導体レーザ素子202aのカソード側に接続されているトランジスタ221のコレクタ電圧が減少してしまう。このコレクタ電圧がある一定の値以下となってしまうと、スルーレートが低下するなどトランジスタ221の動作が不安定になってしまう。その結果、半導体レーザ素子202aから照射される光ビームも、波形が安定しない等が生ずる不安定な光ビームとなってしまう。
このような不都合をさけるべく、時間の経過に伴って生ずる動作電圧Vopの増加を見越して、情報記録再生装置400(ないしは、半導体レーザ素子202a)の製造時に予め可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加される電圧VLDAを高く設定する対策が考えられる。しかしながら、情報記録再生装置400(ないしは、半導体レーザ素子202a)を製造して間もない時点では、半導体レーザ素子202の動作電圧Vopが低いがゆえに、電圧VLDAを高く設定していることに起因してトランジスタ221のコレクタ電圧が増加してしまう。これにより、トランジスタ221の消費電力が増加してしまうという他の不都合が生じえる。
従って、本実施例においては、このような不都合を解消して安定的に光ビームを照射するべく、以下に説明するように、可変電源Vvarから半導体レーザ素子202aに印加される電圧VLDAを適宜変更している。以下、その動作原理について説明を進める。
(2)動作原理
続いて、図5から図8を参照して、本実施形態に係る情報記録再生装置400の動作原理について説明する。ここでは、図5を参照しながら本実施形態に係る情報記録再生装置400の動作原理について説明を進めると共に、適宜図6から図9を参照してより詳細なないしは補足的な説明を加える。ここに、図5は、本実施例に係る情報記録再生装置400の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図5に示すように、初めに、例えばCPU205やCPU302等から、OPCを開始する旨の指示がなされたか否かが判定される(ステップS101)。OPCを開始する旨の指示は、例えば、当該情報記録再生装置400によって、ローディングされている光ディスク100に初めてデータが記録される場合等になされる。或いは、情報記録再生装置400のユーザによってなされてもよい。
ステップS101の判定の結果、OPCを開始する旨の指示がなされていないと判定された場合(ステップS101:No)、OPCを開始する旨の指示がなされたか否かの判定を継続する。
他方、ステップS101の判定の結果、OPCを開始する旨の指示がなされていると判定された場合(ステップS101:Yes)、トラッキングサーボやフォーカスサーボ等の各サーボをOFF状態に、つまりオープン状態にする(ステップS102)。
その後、光ビームの光パワーを連続的にないしは段階的に変更しながら、光ディスク100上の所定の記録エリアに対して光ビームが照射され、そのときの光ビームの光出力値がFM215を用いて測定される(ステップS103)。光ビームの光パワーの変更は、ストラテジ発生回路222からトランジスタ221(より具体的には、トランジスタ221のベース端子)へ出力されるストラテジ信号を変更することで行われる。言い換えれば、レーザドライバ211中に含まれるトランジスタ221のベース電流を調整し、該ベース電流の調整によってトランジスタ221のコレクタ電流を調整し、該コレクタ電流の調整によって半導体レーザ素子202aに供給される電流を調整することによって光ビームの光パワーを変更する。
また、光ビームの光パワーは、光ディスク100の種類や光ディスク100に対してデータを記録するか又は光ディスクに記録されたデータを再生する若しくは消去するか等に応じて定まる所定の範囲内で変更することが好ましい。例えば、単一の記録層を有するシングルレイヤー型の光ディスク100に対してデータを記録することを望む場合であれば、例えば3mWから7mW程度のライトパワー付近の範囲で光ビームの光パワーを変更することが好ましい。単一の記録層を有するシングルレイヤー型の光ディスク100に記録されたデータの消去を望む場合であれば、上述のライトパワーよりも小さいイレースパワー付近の範囲で光ビームの光パワーを変更することが好ましい。単一の記録層を有するシングルレイヤー型の光ディスク100に記録されたデータの再生を望む場合であれば、上述のライトパワーやイレースパワーよりも小さいリードパワー付近の範囲で光ビームの光パワーを変更することが好ましい。或いは光ディスク100が二つの積層された記録層を有するデュアルレイヤー型の光ディスク100にデータに対してデータを記録することを望場合であれば、上述のシングルレイヤー型の光ディスク100にデータを記録する場合のライトパワーよりも大きい、例えば6mWから14mW程度のデュアルレイヤー用のライトパワー付近の範囲で光ビームの光パワーを変更することが好ましい。もちろん、デュアルレイヤー型の光ディスク100に記録されたデータを再生する又は消去する場合や、三つ以上の積層された記録層を有する光ディスクの場合も同様である。
その後、CPU205の動作により、例えば連続的ないしは段階的に変更されたコレクタ電流と、FM215において測定された光出力値との対応関係が算出される。続いて、算出された対応関係が、コレクタ電流と光出力値との理想的な対応関係を示す、情報記録再生装置400が予め保有する最適なプロフィールと一致するか否かが判定される(ステップS104)。
ステップS104の判定の結果、算出された対応関係が最適なプロフィールと一致すると判定された場合(ステップS104:Yes)、半導体レーザ素子202aの動作電圧に応じた好適な電圧VLDAが可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加されていると判断することができる。従って、各サーボをON状態に、即ちクローズ状態にし(ステップS105)、OPC処理を行って最適な光パワーを算出した後(ステップS106)、ステップS106において算出された最適な光パワーの光ビームを照射することで、光ディスク100に対してデータを記録する(ステップS107)。或いは、各サーボをON状態にした後、リードパワーないしはイレースパワーの光ビームを照射することで、光ディスク100に記録されたデータを再生又は消去してもよい。
他方、ステップS104の判定の結果、算出された対応関係が最適なプロフィールと一致しないと判定された場合(ステップS104:No)、半導体レーザ素子202aの動作電圧に適していない電圧VLDAが可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加されていると判断することができる。言い換えれば、電圧VLDAを調整することによって、半導体レーザ素子202aの動作電圧に応じた好適な電圧VLDAが可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加されるべきであると判断することができる。従って、電圧VLDAを調整する前段階の動作として、CPU205の動作により、算出された対応関係における光出力値が、最適なプロフィールにおける光出力値よりも大きいか否かが判定される(ステップS108)。
ステップS108の判定の結果、算出された対応関係における光出力値が最適なプロフィールにおける光出力値よりも大きいと判定された場合(ステップS108:Yes)、半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopが相対的に高いと判断することができる。従って、可変電源Vvar214から印加される電圧VLDAを下げる(ステップS109)。その後、再度ステップS103へ戻り、ステップS103以降の動作を繰り返し、ステップS103において算出された対応関係が最適なプロフィールと一致するか否か、言い換えれば半導体レーザ素子202aの動作電圧に応じた好適な電圧VLDAが可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加されているかが判定される。
他方、ステップS108の判定の結果、算出された対応関係における光出力値が最適なプロフィールにおける光出力値よりも小さいと判定された場合(ステップS108:Yes)、半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopが相対的に低いと判断することができる。従って、可変電源Vvar214から印加される電圧VLDAを上げる(ステップS110)。その後、再度ステップS103へ戻り、ステップS103以降の動作を繰り返し、ステップS103において算出された対応関係が最適なプロフィールと一致するか否か、言い換えれば半導体レーザ素子202aの動作電圧に応じた好適な電圧VLDAが可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加されているかが判定される。
ここで、コレクタ電流と光出力値との対応関係、最適なプロフィールとの比較等について図6から図8を参照して更に詳細な説明を進める。ここに、図6は、本実施例におけるストラテジ発生回路222から出力されるストラテジ信号とそれに対応するタイミング信号を概念的に示す信号波形図であり、図7は、本実施例において算出される一の対応関係と最適なプロフィールとの夫々を示すグラフであり、図8は、本実施例において算出される他の対応関係と最適なプロフィールとの夫々を示すグラフである。
図6(a)に示すように、光ディスク100へデータを記録する際には、マルチパルス形状のストラテジ信号がストラテジ発生回路222からトランジスタ221へ出力される。この場合、図5のステップS103において対応関係を算出する際に用いられるコレクタ電流の値は、ストラテジ発生回路222から出力されるライトパワーに相当するマルチパルス状のストラテジ信号のピークP1(図6(a)中太線で示す部分)に対応するコレクタ電流の値となる。従って、ライトパワー付近の範囲で光ビームの光パワーを変更する場合には、このストラテジ信号のピークP1の値を連続的にないしは段階的に変更することで、光ビームの光パワーを変更する。
そして、FM215により測定された光出力値をピークパワースレッシュホールド回路218が抽出するタイミングを示すタイミング信号WRSHは、パルス状の信号のピークP1に対応する位置においてON状態となる。このタイミングでFM215により測定された光出力値が抽出され、CPU205へ出力される。
図6(b)に示すように、イレースパワー付近の範囲で光ビームの光パワーを変更する場合には、イレースパワーに相当するパワーP2の信号を連続的にないしは段階的に変更することで、光ビームの光パワーを変更する。そして、FM215により測定された光出力値をイレースパワースレッシュホールド回路218が抽出するタイミングを示すタイミング信号ERSHは、パワーP2の信号に対応する位置においてON状態となる。このタイミングでFM215により測定された光出力値が抽出される。
尚、図6(c)に示すように、イレースパワー付近の範囲で光ビームの光パワーを変更する場合には、ストラテジ発生回路222が、マルチパルス状の信号を出力しないように構成してもよい。
続いて、コレクタ電流(言い換えれば、光出力設定値)と、FM215により測定された光出力値との対応関係は、図7中に黒丸で示される実際に測定された複数個の光出力値から、最小二乗法等の数学的手法を用いて算出されるグラフとして示される。より具体的には、図7中の点線にて示されように、コレクタ電流値を横軸とし、光出力値を縦軸とするグラフ(以降、適宜“実相関グラフ”と称する)として算出される。また、最適なプロフィールは、図7中の実線のグラフ(以降、適宜“理想相関グラフ”と称する)にて示される。
図5のステップS104においては、この実相関グラフと理想相関グラフとを比較することで、両者が一致するか否かが判定される。両者が一致していない場合には更に、実相関グラフと理想相関グラフとでは、共通のコレクタ電流に対してどちらが大きな光出力値を示しているか(言い換えれば、実相関グラフは理想相関グラフの上側に存在するか又は下側に存在するか)が判定される。図7においては、実相関グラフと理想相関グラフとは一致していない。更には、共通のコレクタ電流“a1”に対する光出力値は、実相関グラフにおいてはO1[mW]であり、理想相関グラフにおいてはO2[mW](O1<O2)である。従って、図7に示す実相関グラフが算出された場合には、図5のステップS108において、算出された対応関係における光出力値が、最適なプロフィールにおける光出力値よりも小さいと判定される。
従って、この場合、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを上げることで、実相関関係が理想相関関係に近づくないしは一致させる。これにより、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを上げることで、実相関関係を図7の矢印の方向にシフトさせることができる。
他方、図8の点線にて示す実相関グラフが算出された場合、実相関グラフと理想相関グラフとは一致していないと判定される。更には、共通のコレクタ電流“a2”に対する光出力値は、実相関グラフにおいてはO4[mW]であり、理想相関グラフにおいてはO3[mW](O3<O4)である。従って、図8に示す実相関グラフが算出された場合には、図5のステップS108において、算出された対応関係における光出力値が、最適なプロフィールにおける光出力値よりも大きいと判定される。
従って、この場合、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを下げることで、実相関関係が理想相関関係に近づくないしは一致させる。これにより、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを上げることで、実相関関係を図8の矢印の方向にシフトさせることができる。
以上説明したように、例えば半導体レーザ素子202aの温度変化や使用時間の経過等に起因して、図3や図4に示すように半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopが変化してしまったとしても、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを変化させることができる。特に、例えば温度変化や使用時間の経過による半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopが変化することに起因した悪影響を排除するように、図7や図8に示す相関グラフに基づいて可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを変化させることができる。これにより、例えば温度変化や使用時間の経過によっても、半導体レーザ素子202aやレーザ制御回路203等を安定的に動作させることができる。その結果、半導体レーザ202aから光ビームを安定的に照射することができる。更には、レーザ制御回路203のトランジスタ211のコレクタ電圧の変動をも抑えることができるため、レーザ制御回路203(言い換えれば、情報記録再生装置400)の消費電力を抑えることができる。
更に、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを変化させた後も、再度コレクタ電流と光出力値との相関関係と、最適なプロフィールとの比較を行っているため、電圧VLDAをより好適に変化させることができる。言い換えれば、再度コレクタ電流と光出力値との相関関係を最適なプロフィールにより近づけることができ、その結果、例えば温度変化や使用時間の経過による半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopが変化することに起因した悪影響を好適に排除するような理想的な値に電圧VLDAを設定することができる。
加えて、光出力値の測定にはFM215が用いられるため、上述した電圧VLDAを調整するために物理的な構成要素を新たに追加する必要は必ずしもない。従って、本実施例に係る情報記録再生装置400を実現するためのコストを好適に低減することができる。言い換えれば、既存の情報記録再生装置とそれほど変わらない或いは概ね同一のコストで、本実施例に係る情報記録再生装置400を実現することができる。
尚、上述の実施例では、実相関グラフが理想相関グラフと一致するように電圧VLDAを調整しているが、実相関グラフが理想相関グラフと必ずしも一致するように電圧VLDAを調整しなくともよい。具体的には、例えば実相関グラフが理想相関グラフに相対的に近づくように或いは相対的に類似するように、電圧VLDAを調整するように構成してもよい。
また、上述の実施例では、光ディスク100にデータを記録する際の動作について主体的に説明を進めたが、光ディスク100に記録されたデータを再生するないしは消去する際の動作についても、上述の動作を同様に行うことができることは言うまでもない。但し、光ディスク100に記録されたデータを再生するためのリードパワー付近の範囲で光ビームの光パワーを変更する場合には、図5におけるステップS101のOPC開始指令がなされる前の、半導体レーザ素子202aの動作がONになった後(即ち、半導体レーザ素子202aが点灯した後)に、上述した実相関グラフが理想相関グラフと一致するように電圧VLDAを調整することが好ましい。
(3)第1変形動作例
続いて、図9を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置400の第1変形動作例について説明を進める。ここに、図9は、第1変形動作例の流れを概念的に示すフローチャートである。尚、上述した実施例における動作と同様の動作については、同様のステップ番号を付してその詳細な説明を省略する。
図9に示すように、第1変形動作例においては、初めにOPCが開始される(ステップS106)。そして、OPCが終了した後に、CPU205の動作により、実際に光ディスク100にデータを開始する旨の指示がなされたか否かが判定される(ステップS201)。
ステップS201の判定の結果、記録を開始する旨の指示がなされていないと判定された場合(ステップS201:No)、記録を開始する旨の指示がなされたか否かの判定を継続する。
他方、ステップS201の判定の結果、記録を開始する旨の指示がなされたと判定された場合(ステップS201:Yes)、上述したステップS102からステップS110までの動作が行われ、可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加される電圧VLDAが調整される。
このように、OPCを終了した後に電圧VLDAを調整することができるため、OPCを行うことによって半導体レーザ素子202aの温度が変化してしまった場合においても、この温度変化による半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopが変化することに起因した悪影響を排除するように、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを変化させることができる。これにより、例えば情報記録再生装置400が実際に動作を開始することに起因した温度変化によっても、半導体レーザ素子202aやレーザ制御回路203等を安定的に動作させることができる。その結果、半導体レーザ202aから光ビームを安定的に照射することができる。
(4)第2変形動作例
続いて、図10を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置400の第2変形動作例について説明を進める。ここに、図10は、第2変形動作例の流れを概念的に示すフローチャートである。尚、上述した実施例ないしは第2変形動作例における動作と同様の動作については、同様のステップ番号を付してその詳細な説明を省略する。
図10に示すように、第2変形動作例においては、初めにOPCが開始される(ステップS106)。そして、OPCが終了した後に、光ディスク100に対するデータの記録が開始される(ステップS107)。
光ディスク100にデータを記録している際には、CPU205の動作により、光ディスク100へのデータの記録を終了する旨の指示がなされたか否かが判定される(ステップS301)。例えば、記録すべきデータを全て光ディスク100に記録した場合や、ユーザにより記録を終了ないしは停止する旨のコマンドが送信された場合には、光ディスク100へのデータの記録を終了する旨の指示がなされたと判定される。
ステップS301の判定の結果、記録を終了する旨の指示がなされたと判定された場合(ステップS301:Yes)、光ディスク100へのデータの記録を終了する。
他方、ステップ301の判定の結果、記録を終了する旨の指示がなされたと判定された場合(ステップS301:No)、続いて、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを変更する旨の指示がなされたか否かが判定される(ステップS302)。電圧VLDAを変更する旨の指示は、光ディスク100へのデータの記録と並行して定期的に或いは不定期的にCPU205により行われてもよいし、或いはユーザにより行われてもよい。或いは、例えば可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを設定した時と比較して、温度(例えば、半導体レーザ素子202aの温度ないしはその周辺温度等)が大きく変化した場合に、電圧VLDAを変更する旨の指示がCPU205よりなされてもよい。この場合、半導体レーザ素子202aの温度ないしはその周辺温度等をモニタリングし、該モニタリングした温度ないしはその周辺温度等が所定の許容範囲を超えて変化した場合、CPU205が電圧VLDAを変更する旨の指示をなすように構成してもよい。半導体レーザ素子202aの温度ないしはその周辺温度等が所定の許容範囲を超えて変化したか否かは、例えば図3に示す温度変化に伴う半導体レーザ素子202aの電流(コレクタ電流)−動作電圧Vop特性に応じて、実験的、経験的、数学的又は理論的に、若しくはシミュレーション等を用いて個別具体的に(例えば、半導体レーザ素子202aから好適な光パワーの光ビームを照射することができるように)判定されることが好ましい。言い換えれば、半導体レーザ素子202aの温度ないしはその周辺温度等における所定の許容範囲は、例えば図3に示す温度変化に伴う半導体レーザ素子202aの電流(コレクタ電流)−動作電圧Vop特性に応じて、実験的、経験的、数学的又は理論的に、若しくはシミュレーション等を用いて個別具体的に(例えば、半導体レーザ素子202aから好適な光パワーの光ビームを照射することができるように)設定されることが好ましい。或いは、温度に限らず、半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopに影響を与えるその他の各種パラメータの変化等に応じて、電圧VLDAを変更する旨の指示をなすように構成してもよい。
この判定の結果、電圧VLDAを変更する旨の指示がなされていないと判定された場合(ステップS302:No)、ステップS107へ戻り、光ディスク100へのデータの記録を継続する。
他方、電圧VLDAを変更する旨の指示がなされたと判定された場合(ステップS302:Yes)、上述したステップS102からステップS110までの動作が行われ、可変電源Vvar214から半導体レーザ素子202aに印加される電圧VLDAが調整される。
このように、光ディスク100へのデータの記録と並行して動的に電圧VLDAを調整することができるため、光ディスク100へのデータの記録動作によって半導体レーザ素子202aの温度が変化してしまった場合においても、この温度変化による半導体レーザ素子202aの動作電圧Vopが変化することに起因した悪影響を排除するように、可変電源Vvar214が半導体レーザ素子202aに印加する電圧VLDAを変化させることができる。これにより、例えば情報記録再生装置400が実際に動作していることに起因した温度変化によっても、半導体レーザ素子202aやレーザ制御回路203等を安定的に動作させることができる。その結果、半導体レーザ202aから光ビームを安定的に照射することができる。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なうレーザ駆動装置、並びに情報記録装置及び情報再生装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施例に係る情報記録再生装置の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る情報記録再生装置のうちのレーザ制御回路の構成をより詳細に且つ概念的に示すブロック図である。 温度変化に伴う半導体レーザ素子の電流(コレクタ電流)−動作電圧特性を概念的に示すグラフである。 経時変化に対する半導体レーザの動作電圧の変化の態様を概念的に示すグラフである。 本実施例に係る情報記録再生装置の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 本実施例におけるストラテジ発生回路から出力されるストラテジ信号とそれに対応するタイミング信号を概念的に示す信号波形図である。 本実施例において算出される一の対応関係と最適なプロフィールとの夫々を示すグラフである。 本実施例において算出される他の対応関係と最適なプロフィールとの夫々を示すグラフである。 第1変形動作例の流れを概念的に示すフローチャートである。 第2変形動作例の流れを概念的に示すフローチャートである。
符号の説明
202 光ピックアップ
202a 半導体レーザ素子
203 レーザ制御回路
204 信号記録再生手段
205 CPU
211 レーザドライバ
214 可変電源Vvar
215 FM
216 イレースパワーSH回路
217 ピークパワーホールド回路
218 ピークパワーSH回路
221 トランジスタ
222 ストラテジ発生回路
223 ピークパワー・イレースパワー設定回路
400 情報記録再生装置

Claims (14)

  1. 設定値に応じたパワーのレーザ光を照射する照射手段と、
    可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、
    (i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするレーザ駆動装置。
  2. 前記制御手段は、前記実相関関係が前記理想相関関係に近づくように前記電圧を制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  3. 前記制御手段は、前記実相関関係が前記理想相関関係と一致するように前記電圧を制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザ駆動装置。
  4. 前記実相関関係における一の設定値に対する前記出力値が、前記理想相関関係における前記一の設定値に対する前記出力値より小さい場合、前記制御手段は、前記電圧を増加させるように前記電圧を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ駆動装置。
  5. 前記実相関関係における一の設定値に対する前記出力値が、前記理想相関関係における前記一の設定値に対する前記出力値より大きい場合、前記制御手段は、前記電圧を減少させるように前記電圧を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ駆動装置。
  6. 前記照射された前記レーザ光の前記出力値を測定する測定手段を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のレーザ駆動装置。
  7. 前記測定手段は、前記設定値の許容範囲を複数の範囲に分割したうちの少なくとも一つの範囲の前記設定値に対応する前記出力値を測定することを特徴とする請求項6に記載のレーザ駆動装置。
  8. 前記測定手段は、前記照射手段から照射される前記レーザ光の光量を測定するために前記照射手段に近接して配置されるフロントモニターを含むことを特徴とする請求項6又は7に記載のレーザ駆動装置。
  9. 前記測定手段は、前記照射手段が前記設定値を変化させながら照射する前記レーザ光の前記出力値を測定することを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載のレーザ駆動装置。
  10. 前記理想相関関係を示す情報を格納する格納手段を更に備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のレーザ駆動装置。
  11. 前記制御手段は、前記レーザ光の照射が開始される場合に、前記電圧を制御することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のレーザ駆動装置。
  12. 前記制御手段は、前記レーザ光が照射されている間に、動的に前記電圧を制御することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のレーザ駆動装置。
  13. 設定値に応じたパワーのレーザ光を情報記録媒体に照射する照射手段と、
    可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、
    (i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段と、
    前記照射手段による前記レーザ光の照射を用いて、所定の情報を前記情報記録媒体に記録する記録手段と
    を備えることを特徴とする情報記録装置。
  14. 設定値に応じたパワーのレーザ光を情報記録媒体に照射する照射手段と、
    可変な電圧を前記照射手段に対して印加する電圧印加手段と、
    (i)前記照射された前記レーザ光の出力値と前記設定値との実際の相関を示す実相関関係、及び(ii)前記出力値と前記設定値との理想的な相関を示す理想相関関係の夫々に基づいて、前記電圧印加手段が印加する電圧を制御する制御手段と、
    前記照射手段による前記レーザ光の照射を用いて、前記情報記録媒体に記録された所定の情報を再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
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