JP2007310990A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク装置において、消去パワーを最適化する。
【解決手段】システムコントローラ32は、DVD−RW等の書換可能な光ディスク10にデータを記録する場合の、オーバライト時の消去パワーと直流消去時の消去パワーを最適化する。OPCによりオーバライト時の最適消去パワーPeoを設定し、光ディスク10の種類や回転数に応じた係数αを設定し、Ped=α・Peoにより直流消去時の最適消去パワーPedを設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は光ディスク装置に関し、特に消去パワーの設定に関する。
従来より、CD−RWやDVD−RW等の書換可能な光ディスクにデータを記録する光ディスク装置において、消去パワーに記録パワーを重畳させる記録ストラテジを用いてデータをオーバライト記録しており、ユーザデータを記録する前に記録パワーや消去パワーを最適化することが提案されている。
下記の特許文献1には、テスト記録により最適消去パワーを設定する技術が記載されており、光ディスクの所定トラックに対しテスト信号を記録し、テスト信号が記録されたトラックを複数の異なる消去パワーで消去し、複数の異なる消去パワーで消去されたトラックを再生し、この再生信号と複数の異なる消去パワーに基づいて最適な消去パワーを設定することが記載されている。
また、特許文献2には、書換型光ディスクにオーバライトする際に、情報記録領域の旧データが記録された部分に、所定量ずつ消去パワーを変化させながら複数段階の消去パワーのレーザ光を連続的に照射することにより旧データを試し消去し、試し消去した旧データ部分を再生することにより再生信号中の雑音レベルを検出することで、雑音レベルが最小となる部分に照射したレーザ光の消去パワーレベルを最適消去パワーとして設定することが記載されている。
特開平10−69639号公報 特開2004−273074号公報
一方、記録済みのデータを直流消去(例えば一括消去する場合)する場合の消去パワーと、記録済みのデータをオーバライトにより消去する場合の消去パワーとは、光ディスクの種類等によりズレが生じる場合があり、したがって最適化した消去パワーを一律に用いて直流消去及びオーバライトを行うと、消去性能劣化やノイズレベル増大を招く問題が生じる。
図7A、図7B、図8A、及び図8Bに、直流(DC)消去時の消去パワーと消去性能(dB)との関係、及びオーバライト時の消去パワーとPI(Parity of innner-code)エラーとの関係を示す。図7Aは、ある光ディスクAに対するDC消去時の消去パワーと消去効果との関係であり、図7Bは同一光ディスクに対するオーバライト時の消去パワーとPIエラーとの関係である。しきい値(スペック値:SPEC)以下となる消去パワー範囲がパワーマージンであり、図7A及び図7Bでは比較的広いパワーマージンを有し、消去効果のパワーマージンとPIエラーのパワーマージンは互いに重なる。このような光ディスクに対しては、図7A及び図7Bに示すように、一律の消去パワーを設定することで、DC消去時の消去効果も、オーバライト時のPIエラーもともに満足し得る。
一方、図8Aは、別の光ディスクBに対するDC消去時の消去パワーと消去効果との関係であり、図8Bは光ディスクBに対するオーバライト時の消去パワーとPIエラーとの関係である。図に示されるとおり、しきい値以下となる消去パワー範囲であるパワーマージンが互いに異なっていて重なる部分がない。したがって、例えばオーバライト時のPIエラーがしきい値以下となるような消去パワーを設定したとしても、同じ消去パワーでDC消去すると消去比がしきい値を超えてしまう事態が生じる。このことは、オーバライト時は問題がなくても、光ディスクをDC消去パワーで消去する場合に消え残りが生じることを意味する。あるいは、DC消去時の消去効果をしきい値以下となるような消去パワーを設定してオーバライトすると、PIエラーがしきい値を超えてしまう事態が生じる。
本発明は、直流消去する場合及びオーバライトする場合のいずれにおいても十分な消去性能を有する光ディスク装置を提供することにある。
本発明は、書換可能な光ディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、消去パワーに記録パワーを重畳してデータを上書きする記録手段と、記録済みデータを直流消去パワーで消去する消去手段とを有し、前記直流消去パワーは前記消去パワーより大きく設定されることを特徴とする。
本発明において、前記直流消去パワーは、前記消去パワーを増大調整することにより設定してもよい。
本発明において、前記消去パワーは、前記直流消去パワーを減少調整することにより設定してもよい。
本発明において、前記直流消去パワーは、前記消去パワーに1より大きい係数αを乗じることで設定してもよい。ここで、前記消去パワーは、前記光ディスクのテストエリアに前記消去パワーを変化させてテストデータを上書きすることで最適化してもよい。また、前記係数αは、前記光ディスクの種類に応じて設定されてもよい。また、前記係数αは、前記光ディスクの回転数に応じて設定されてもよい。また、係数αを乗じることで設定される前記直流消去パワーが、前記光ディスクのテストエリアでテストデータを試し書きし、その後直流消去したときの消去性能が許容値を満たす消去パワー範囲に含まれない場合に、前記消去パワー範囲に含まれる消去パワーで置換されてもよい。
本発明によれば、オーバライト時の消去パワーの最適化を図るとともに、直流消去時の消去パワーの最適化を図ることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1に、本実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図を示す。DVD±RW、DVD−RAM等の書換可能な光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により回転駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22は、オートパワーコントロール回路(APC)24により、駆動電流が所望の値となるように制御される。APC24及びドライバ22は、システムコントローラ32からの指令によりLDの発光量を制御する。図ではドライバ22は光ピックアップ16と別個に設けられているが、ドライバ22を光ピックアップ16に搭載してもよい。
光ディスク10に記録されたデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号に含まれるアドレス信号をアドレスデコード回路28に供給する。アドレスデコード回路28はアドレス信号から光ディスク10のアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。
アドレス信号の1つの例はウォブル信号であり、光ディスク10の絶対アドレスを示す時間情報の変調信号で光ディスク10のトラックをウォブルさせ、このウォブル信号を再生信号から抽出しデコードすることでアドレスデータ(ATIP)を得ることができる。また、RF回路26は、再生RF信号を2値化回路34に供給する。2値化回路34は、再生信号を2値化し、得られた信号をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号を復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインターフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードして変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、変調データを所定の記録ストラテジに従ってマルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。なお、記録ストラテジは記録品質に影響することから、データ記録に先立って最適化を行うようにしてもよい。すなわち、光ディスク10の種類や回転速度に関係付けられた複数種類の記録ストラテジデータを記憶しておき、光ディスク10の種類や回転速度に応じた最適な記録ストラテジを読み出して設定するようにしてもよい。また、光ディスク10の所定のテストエリアにおいて記録ストラテジを種々変化させてテストデータを試し書きし、試し書きしたテストデータを再生してその信号品質を評価することによって、その評価結果に基づいて最適な記録ストラテジを選択するようにしてもよい。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。より特定的には、消去パワーに記録パワーが重畳されたレーザ光でデータが記録され、消去パワーで既に記録されたデータを消去しつつ、記録パワーでデータを記録する(オーバライト記録)。図9に、消去パワーに記録パワーが重畳されたレーザ光の一例を示す。再生パワー<消去パワー<記録パワーであり、記録パワーはマルチパルスで構成される。消去パワーで既記録データが消去され、記録パワーで新たなデータが記録される。図では、マルチパルスの記録パワーでピット100、200が形成されることを示す。消去パワー及び記録パワーも光ディスク10の所定のテストエリアを用いたテストデータの試し書きにより最適値に設定される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化回路34に供給し、2値化されたデータはエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、変調データをデコードし、バッファメモリ38に記憶されている記録データと照合する。ベリファイの結果はシステムコントローラ32に供給される。システムコントローラ32はベリファイの結果に応じて引き続きデータを記録するか、あるいは交替処理を実行するかを決定する。
システムコントローラ32は、システム全体の動作を制御し、特に記録に先立つOPC(OPtimum Power Control:記録パワーの最適化)を実行する。OPCでは、光ディスク10のテストエリアに記録パワーを階段状に変化させてテストデータを試し書きし、試し書きしたテストデータを再生してそのβ値やγ値、変調度、エラーレート等を測定する。そして、エラーレート等の再生信号品質が所望の値となる記録パワーを選択して最適記録パワーPoとする。消去パワーについても同様であり、消去パワーを種々変化させてテストデータをオーバライトし、オーバライト後のPIエラーを測定し、PIエラーがしきい値以下となるような消去パワーを最適消去パワーとする。
従来、システムコントローラ32は、このようにして得られた消去パワーをDC消去時の消去パワーとしても用いており、あるいは、光ディスク10のテストエリアにテストデータを試し書きした後に消去パワーを種々変化させてDC消去を行い、消去性能がしきい値以下となる消去パワーを設定し、この消去パワーをそのままオーバライト時の最適消去パワーとしており、DC消去時の消去不足、あるいはオーバライト時のPIエラー増大を招く場合があった。
そこで、本実施形態におけるシステムコントローラ32は、OPCにおいてオーバライト時の消去パワーを最適化するとともに、この消去パワーをそのまま用いるのではなく、この消去パワーに係数α(α>1)を乗じることでDC消去時の最適消去パワーを設定する。図8A及び図8Bに示すように、DC消去時のパワーマージンは、オーバライト時のパワーマージンよりも高パワー側にシフトする傾向にある。したがって、オーバライト時の最適消去パワーとDC消去時の最適消去パワーを同一とするのではなく異なる値とし、しかも、オーバライト時の最適消去パワーにα(α>1)を乗じることで、オーバライト時の最適消去パワーからDC消去時の最適消去パワーを算出することができるとともに、オーバライト性能及びDC消去性能を共に満足し得る。
図2に、本実施形態におけるオーバライト時の最適消去パワーPeo、及びDC消去時の最適消去パワーPedの設定方法を概念的に示す。図において、横軸は消去パワーであり、左縦軸はオーバライト時のPIエラーを示し、右縦軸はDC消去時の消去効果を示す。また、一点鎖線はPIエラーのしきい値を示し、2点鎖線は消去効果のしきい値を示す。PIエラーがしきい値以下となる消去パワー範囲である第1パワーマージンと、消去効果がしきい値以下となる消去パワー範囲である第2パワーマージンとは異なり、第1パワーマージンの範囲内にある消去パワーPeoをそのままDC消去時の消去パワーに用いてしまうと消去効果がしきい値を超える。そこで、Peoに係数αを乗じることで高パワー側にシフトさせてPedを算出する。このPedは消去効果がしきい値以下となるパワーマージンに含まれることになるため、DC消去時の消去効果が担保される。
第1パワーマージンと第2パワーマージンとのずれは、光ディスク10の種類や回転速度に応じて変化する。例えば、光ディスク10があるメーカAの製造による光ディスクである場合と、別のメーカBの製造による光ディスクである場合にはずれ量は異なる。また、光ディスク10がCD−RWの場合とDVD−RWの場合とでずれ量は異なる。さらに、光ディスク10を6倍速の回転数で駆動する場合と、8倍速の回転数で駆動する場合でずれ量は異なる。したがって、PeoからPedを算出するための係数αは、光ディスク10の種類や回転数に応じて適宜設定される。一例として、システムコントローラ32のメモリに予め、光ディスク10の種類毎及び回転数毎に定められた係数αを記憶しておき、光ディスク10のリードインエリアに記憶された光ディスクの種類(メーカを含む)に応じ、かつ、光ディスク10を駆動する際の回転数に応じた係数αをメモリから読み出してPeoに乗じることでPedを算出する。
図3に、本実施形態の処理フローチャートを示す。まず、OPCによりオーバライト時の最適消去パワーPeoを設定する(S101)。すなわち、光ディスクのテストエリアにテストデータを試し書きし、その後、消去パワーを複数段階に変化させながらオーバライトし、オーバライト後のテストデータを再生してPIエラーを測定する。PIエラーがしきい値以下となる消去パワーを抽出してオーバライト時の最適消去パワーPeoとする。また、記録パワーを最適化し、その後に最適記録パワーに対して所定の消去比ε(ε<1)を乗じることで最適消去パワーを設定してもよい。
オーバライト時の最適消去パワーを設定した後、係数α(α>1)を設定する(S102)。係数αは1より大きい固定値でもよいが、光ディスク10の種類に応じた値、光ディスク10の回転数に応じた値、あるいは光ディスク10の種類と回転数に応じた値としてもよい。光ディスク10の種類に応じて係数αを設定する場合、例えばCD−RWではα=1とし、DVD−RWではα=1.2とする等である。α=1は言うまでもなくPeoとPedが等しいことを意味する。光ディスク10の回転数に応じて係数αを設定する場合、例えば6倍速ではα=1.1、8倍速ではα=1.2とする等である。上記のように、光ディスク10の種類と回転数を変数とする2次元マップとして係数αをシステムコントローラ32のメモリに記憶し、装着された光ディスク10の種類を読み取り、駆動回転数に応じた係数αをメモリから読み出すことで設定する。
係数αを設定した後、Ped=α・PeoによりDC消去時の最適消去パワーPedを算出する(S103)。このようにして算出された最適消去パワーPedは、例えば光ディスク10のデータを一括消去するために用いられる。
図4A及び図4Bに、本実施形態における、ある光ディスクCに対するDC消去時の最適消去パワーPedと、オーバライト時の最適消去パワーPeoを示す。αは光ディスク10の種類に応じてα=nに設定され、Ped=n・Peoとして設定される。
図5A及び図5Bに、本実施形態における、ある光ディスクDに対するDC消去時の最適消去パワーPedと、オーバライト時の最適消去パワーPeoを示す。αは光ディスク10の種類に応じてα=mに設定され、Ped=m・Peoとして設定される。
いずれの場合にも、係数αが適当な値に設定されているため、Pedは消去効果がしきい値以下となるパワーマージン内に含まれ、単に係数αを乗じるだけで簡易にDC消去時の最適消去パワーを設定できる。
<第2実施形態>
上記の第1実施形態では、まずオーバライト時の最適消去パワーPeoを設定し、Peoに係数αを乗じることでDC消去時の最適消去パワーPedを設定しているが、本実施形態ではさらにこのようにして設定したPedがパワーマージンに含まれるか否かを確認し、仮にパワーマージンに含まれない場合にはパワーマージンに含まれるようにPedを変更する場合について説明する。
図6に、本実施形態の処理フローチャートを示す。まず、OPCによりオーバライト時の最適消去パワーPeoを設定する(S201)。
次に、OPC時のテストデータの試し書きを利用して、DC消去時のパワーマージンを設定する(S202)。すなわち、テストデータを種々の消去パワーでDC消去し、消去後の消去効果を測定して消去効果がしきい値以下となる下限消去パワーPeminと上限消去パワーPemaxを抽出する。
次に、光ディスク10の種類及び回転数に応じた係数αを設定し(S203)、Peoに係数αを乗じてPed=α・PeoによりDC消去時の最適消去パワーを仮設定する(S204)。
そして、仮設定した最適消去パワーPedとS202で設定したパワーマージンとを比較し、最適消去パワーPedがパワーマージンに含まれるか否かが、つまりPemin≦Ped≦Pemaxを満たすか否かを判定する(S205)。Pedがパワーマージンに含まれる場合には、S204で仮設定した最適消去パワーをそのまま真の最適消去パワーとして設定する(S206)。一方、仮設定した最適消去パワーPedがパワーマージンに含まれない場合には、パワーマージンに含まれるようにPedを変更する。具体的には、Ped<Pmeminである場合には、Pedの代わりにPeminを最適消去パワーとし、Ped>Pemaxである場合には、Pedの代わりにPemaxを最適消去パワーとする。要するに、パワーマージンのうちPedに最も近い消去パワー(上限消去パワーあるいは下限消去パワー)を最適消去パワーに設定する(S207)。パワーマージンのうちPedに最も近い消去パワーを選択するのは、Peoに基づいて設定されたPedを有効活用するためである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形態も可能である。
例えば、本実施形態では、Ped=α・PeoによりPedを算出しているが、Ped=δ+PeoによりPedを算出してもよい。ここに、δは定数でもよく、光ディスク10の種類や回転数に応じて可変する値でもよい。要するに、Peoをまず設定し、その後に、Peoに対して任意の数学的操作を施してこれを増大調整してPedを算出すればよい。もちろん、まずPedをOPCで設定し、Peo=Ped/αによりPeoを算出してもよい。この場合、Pedに対して任意の数学的操作を施してこれを減少調整してPeoを算出することになる。
さらに、本実施形態では、光ディスク10の種類及び回転数に応じて係数αを設定しているが、特定の光ディスクの種類及び特定の回転数の場合のみαを1より大きい値に設定し、それ以外ではαを1に固定してもよい。例えば、光ディスク10がDVD−RWであって6倍速の回転数の場合のみαを1より大きい値に設定、それ以外は全てαを1としてPeo=Pedとしてもよい。この場合も、光ディスク10の種類と回転数に応じて係数αを設定することに変わりない。
実施形態の光ディスク装置の構成ブロック図である。 実施形態の消去パワー設定の概念説明図である。 実施形態の処理フローチャートである。 実施形態のDC消去時の消去パワーと消去効果との関係を示すグラフ図である。 実施形態のオーバライト時の消去パワーとPIエラーとの関係を示すグラフ図である。 実施形態のDC消去時の消去パワーと消去効果との他の関係を示すグラフ図である。 実施形態のオーバライト時の消去パワーとPIエラーとの関係を示すグラフ図である。 他の実施形態の処理フローチャートである。 従来のDC消去時の消去パワーと消去効果との関係並びに設定消去パワーを示すグラフ図である。 従来のオーバライト時の消去パワーとPIエラーとの関係並びに設定消去パワーを示すグラフ図である。 従来のDC消去時の消去パワーと消去効果との他の関係並びに設定消去パワーを示すグラフ図である。 従来のオーバライト時の消去パワーとPIエラーとの関係並びに設定消去パワーを示すグラフ図である。 記録ストラテジ説明図である。
符号の説明
10 光ディスク、16 光ピックアップ(PU)、32 システムコントローラ。

Claims (8)

  1. 書換可能な光ディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、
    消去パワーに記録パワーを重畳してデータを上書きする記録手段と、
    記録済みデータを直流消去パワーで消去する消去手段と、
    を有し、前記直流消去パワーは前記消去パワーより大きく設定されることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記直流消去パワーは、前記消去パワーを増大調整することにより設定されることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記消去パワーは、前記直流消去パワーを減少調整することにより設定されることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記直流消去パワーは、前記消去パワーに1より大きい係数αを乗じることで設定されることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記消去パワーは、前記光ディスクのテストエリアに前記消去パワーを変化させてテストデータを上書きすることで最適化されることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項4記載の装置において、
    前記係数αは、前記光ディスクの種類に応じて設定されることを特徴とする光ディスク装置。
  7. 請求項4記載の装置において、
    前記係数αは、前記光ディスクの回転数に応じて設定されることを特徴とする光ディスク装置。
  8. 請求項4記載の装置において、
    前記直流消去パワーが、前記光ディスクのテストエリアでテストデータを試し書きし、その後直流消去したときの消去性能が許容値を満たす消去パワー範囲に含まれない場合に、前記消去パワー範囲に含まれる消去パワーで置換されることを特徴とする光ディスク装置。

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