JP2006099900A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク装置において、データ記録時の記録パワーを最適化する。
【解決手段】システムコントローラ32は、光ディスク10のテストエリアに記録パワーを変化させてテストデータを記録し、γ値や変調度に基づき記録パワーPoを選択し、Pw=ρ・Poにより最適記録パワーPwを仮設定する。システムコントローラ32は、その後、仮設定された最適記録パワーでランダムデータを2〜3ECCブロック分記録し、再生信号の変調度やエラーレートに応じて係数ρを増減変更し最適記録パワーPwを微調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は光ディスク装置、特にデータを記録する記録パワーの最適化に関する。
従来より、DVD−RW、+RW、DVD−RAM等の書き換え可能な光ディスクを駆動する光ディスク装置において、データ記録に先立ち、光ディスクに記録パワーを複数段に変化させてテストデータを記録し、該テストデータを再生して得られる再生信号のγ値や変調度、アシンメトリ等に基づいて最適記録パワーを選択するOPC(Optimum Power Control)と称する技術が行われている。例えば、変調度を例にとると、記録パワーを0.5mWずつ変化させてテストデータを記録していき、各記録パワーにおけるテストデータの再生信号の変調度を検出する。変調度は記録パワーの増大とともに増大し、ほぼ変調度が飽和する記録パワーPoを選択し、この記録パワーPoに対して所定の係数ρ(ρ≧1.0であり、通常1.1〜1.3に設定される)を乗じたパワーPw=ρ・Poを最適記録パワーに設定し、光ディスクのデータエリアにデータを記録する。なお、書き換え可能な光ディスクにおいては、光ピックアップのLD(レーザダイオード)から消去パワーPe及び記録パワーPwのレーザ光を順次射出し、既に記録されたデータを消去パワーPeで消去しつつ新たなデータを記録パワーPwで記録していく。消去パワーPeは記録パワーPwから設定され、消去パワーPeに対する記録パワーPwの比ε=Pe/Pwに基づいて設定される。εは例えば0.4等に設定される。
以下の特許文献には、光ディスクのテスト領域(試し書き領域)の記録特性を安定化させた後にOPCを実行することでOPCの精度を向上させる技術が記載されている。
特開2000−251254号公報
しかしながら、市場に存在する光ディスクの特性は様々であり、たとえテストデータの再生信号品質、例えばγ値や変調度に基づいて最適記録パワーPwを選択しても、この記録パワーPwでは最適なデータ記録が行えず、再生時に読み取りエラーが生じる、あるいは記録ドライブと異なるドライブでデータを再生することができない等、ドライブ間の互換性が十分確保されない問題があった。
本発明の目的は、従来以上に記録パワーの最適化を図り、もって記録再生特性の向上、あるいはドライブ間の互換性を向上させることができる装置を提供することにある。
本発明は、光ディスクに対してデータの記録を行う光ディスク装置であって、光ピックアップと、前記光ピックアップから射出されるレーザ光の記録パワーを複数段に変化させて前記光ディスクのテストエリアにテストデータを記録し、該テストデータを再生して得られる第1再生信号品質から仮最適記録パワーを選択する仮選択手段と、前記仮最適記録パワーで前記テストエリアに任意の有効なデータを記録し、該データを再生して得られる第2再生信号品質から前記仮最適記録パワーを調整することで最適記録パワーを設定する設定手段と、前記最適記録パワーで前記光ディスクのデータエリアにデータを記録する記録手段とを有することを特徴とする。
本発明では、従来のOPCに加え、OPCにより得られた記録パワーをさらに微調整するための第2OPCあるいは付加的OPCを実行する。OPCにより得られた最適記録パワーを仮最適記録パワーとし、この仮最適記録パワーでランダムデータ(本来のデータと同様にエンコードされ、所定の記録ストラテジに従いパルストレーンで記録されるデータ)を記録し、該ランダムデータを再生して得られる第2再生信号品質から仮最適記録パワーの妥当性を評価し、仮最適記録パワーを微調整する。
本発明の1つの実施形態では、仮最適記録パワーPwは係数ρを用いてPw=ρ・Poで算出される。ここに、Poは第1再生信号品質から選択された記録パワーである。第1再生信号品質として変調度を用いた場合、変調度が所望の値以上となる記録パワーである。また、ランダムデータを記録するための消去パワーPeは比率εを用いてPe=ε・Pwで算出される。Pw及びPeを用いてランダムデータを記録し、ランダムデータの第2再生信号品質から係数ρを変更してPwを微調整し、さらに比率εを変更してPeを微調整する。第1再生信号品質としては変調度等が用いられ、第2再生信号品質としては変調度やエラーレート、アシンメトリ、β値が用いられる。
本発明は、CD−RW、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM等の書き換え可能な光ディスクを駆動するドライブに広く適用できる。また、一部制約があるが、CD−R、DVD−R、DVD+R等の追記型光ディスクを駆動するドライブにも適用することができる。
本発明によれば、OPCで設定された記録パワーを微調整してより最適化することができるため、データの記録品質が向上する。また、読み取りエラーを低減でき、装置(ドライブ)間の互換性が向上する。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図が示されている。DVD−RWやDVD+RW、DVD−RAM等の書き換え可能な光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により回転駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22はオートパワーコントロール回路(APC)24により駆動電流が所望の値となるように制御される。APC24は、光ディスク10のテストエリアにおいて実行されたOPC(Optimum Power Control)により選択された最適記録パワーとなるようにドライバ22の駆動電流を制御する。OPCは、一般には光ディスク10のテストエリアに記録パワーを複数段に変化させてテストデータを記録し、該テストデータを再生してその信号品質を評価し、所望の信号品質が得られる記録パワーを選択する処理である。信号品質には、β値やγ値、変調度、ジッタ等が用いられる。本実施形態では、このOPC動作を2段階で実行することで、最適記録パワーを設定する。
なお、OPCで用いるこれらの再生信号品質は公知であるが、簡単に説明すると、β値は、RC結合された再生RF信号のピークレベルをA、ボトムレベルをBとすると、β=(A−B)/(A+B)で定義される。ジッタは、再生RF信号の2値化信号と同期クロック信号との位相差である。変調度mは、RC結合されていない再生RF信号のあるデータ長のピークレベルをC、ボトムレベルをDとすると、m=C−D/Cで定義される。γ値は変調度mの変化率である。アシンメトリは、再生RF信号の14T振幅中心に対して3T振幅中心がどの程度ずれているかを示す量であり、14Tの最大値I14Hと最小値I14L、3Tの最大値I3Hと最小値I3Lとすると、アシンメトリは以下の式で定義される。
アシンメトリ={(I14H+I14L)/2−(I3H+I3L)/2}/I14
なお、I14は14Tの振幅(I14H−I14L)である。3Tの振幅中心と14Tの振幅中心がずれていない場合にはアシンメトリ=0%となり、これは再生RF信号をAC結合した中心レベルと基準電圧Refレベルとが一致することを意味する。
光ディスク10に記録されたデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号をアドレスデコード回路28に供給する。
アドレスデコード回路28は、アドレス信号抽出部及びデコード部から構成され、再生信号を2値化してアドレス信号を抽出し、その後抽出したアドレス信号をデコードしてアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。アドレス信号はDVD−RWではLPP(ランドプリピット)、DVD+RWではADIP(アドレスインプリグルーブ)である。
また、RF回路26は、再生RF信号を2値化回路34に供給する。2値化回路34は、再生信号を2値化し、得られた8−16変調信号をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号を8−16復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインターフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードして8−16変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、変調データを所定の記録ストラテジに従ってマルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。記録ストラテジは、例えばマルチパルスにおける先頭パルスのパルス幅や後続パルスのパルス幅、パルスデューティから構成される。記録ストラテジは記録品質に影響することから、通常はある最適ストラテジに固定される。OPC時に記録ストラテジを併せて設定してもよい。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化回路34に供給し、2値化された8−16変調データはエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、8−16変調データをデコードし、バッファメモリ38に記憶されている記録データと照合する(ベリファイ)。ベリファイの結果はシステムコントローラ32に供給される。
本実施形態の光ディスク装置は以上のような構成であり、以下、本実施形態のOPC動作について説明する。
図2には、OPC動作の基本フローチャートが示されている。従来装置では、OPC動作は1回だけであり、γ値や変調度等が所望の値となる記録パワーを選択し、これをもって最適記録パワーに設定している。これに対し、本実施形態では、まず第1回目のOPCにより記録パワーを粗調整し(S10)、さらに第2回目のOPCにより記録パワーを微調整する(S11)。第1回目のOPCは、従来のOPCに相当し、レーザ光の記録パワーを複数段に変化させてテストデータを記録し、これらのテストデータを再生して各記録パワー毎の再生信号品質、例えばβ値やγ値、変調度、アシンメトリを検出する。そして、これらの再生信号品質が所望の値となる記録パワーPoを選択し、これに係数ρを乗じて記録パワーPw=ρ・Poを設定する。本実施形態におけるPwは、この時点では最終的な最適記録パワーではなく、粗調整された仮の最適記録パワーである。また、消去パワーPeは、記録パワーPwに比率εを乗じてPe=ε・Pwにより設定する。次に、第2回目のOPCは、仮の最適記録パワーPw及びPeでランダムデータを1ECCブロック(16セクタ)分だけ記録し、このランダムデータを再生して得られる再生信号品質、例えばβ値やγ値、アシンメトリ、エラーレートを検出し、これらが許容範囲内にあるか否かを判定することで実行される。すなわち、実際のデータ記録時と同一の条件でランダムデータを記録し、その再生信号品質が許容範囲内である場合には、第1回目のOPCで仮に設定された記録パワーPwで何ら問題ないことになるから、第1回目のOPCで仮設定された記録パワーPw及びこれに基づき設定された消去パワーPeを最適記録パワーPw並びに消去パワーPeに設定する。一方、実際のデータ記録時と同一の条件でランダムデータを記録し、その再生信号品質が許容範囲外である場合には、第1回目のOPCで仮に設定された記録パワーPwの微調整が必要であると判定し、係数ρを変更することで記録パワーPw=ρ・Poを微調整する。ρは、例えばデフォルトのρに対してその上方(増大する方向)に所定量あるいは所定比率だけ変更し、また、下方(減少する方向)に所定量あるいは所定比率だけ変更する。記録パワーPwを変更して再度ランダムデータを記録し、その再生信号品質が許容範囲内にあるか否かを再び判定する。再度の記録で許容範囲内にあると判定された場合には、そのときの記録パワーPw’=ρ’・Poを最終的な最適記録パワーに設定する。また、消去パワーPe=ε・Pw’を最適消去パワーに設定する。なお、εを変更することも可能であるが、これについてはさらに詳述する。
図3には、本実施形態の詳細処理フローチャートが示されている。
光ディスク装置(ドライブ)に光ディスクが挿入されると、システムコントローラ32は、光ディスクに予め記録されているメーカ等の各種ディスク情報を取得する(S101)。同時に、挿入された光ディスクの反射率の大小に基づいて光ディスクの種類を判別する。次に、システムコントローラ32は、光ピックアップ16のLDから射出されるレーザ光の記録パワーを複数段、例えば8mWから15mWまで0.5mW毎に変化させてテストデータをテストエリア(PCA)に記録する(S102)。
テストデータを記録した後、システムコントローラ32は、LDから射出されるレーザ光を再生パワーとしてテストデータを再生し、RF回路26からの再生RF信号の変調度及びアシンメトリを検出し、これらが所望の値となる記録パワーPoを選択する(S103)。変調度に関しては所定値以上(70%以上等)となる記録パワー、アシンメトリに関しては例えば−5%〜15%のうちのターゲット近傍(0%等)となる記録パワーを選択する。変調度は記録パワーの増大とともに増加し、やがて飽和する。一方、アシンメトリは記録パワーが過剰となるとターゲット値からずれていく。そこで、変調度が所定値以上であって、かつアシンメトリがターゲット近傍のパワーを選択する。選択した記録パワーPoに対し、システムのメモリに予め記憶されている係数ρ(1.1等)を用いてPw=ρ・Poにより仮の最適記録パワーを設定する(S104)。また、システムのメモリに予め記憶されている比率ε(0.4等)を用いてPe=ε・Pwにより消去パワーを設定する。
仮の最適記録パワーPw及び消去パワーPeを設定した後、システムコントローラ32はLDの記録パワーをPw、消去パワーをPeとしてランダムデータを2〜3ECCブロック分記録する(S105)。なお、ランダムデータを記録する際に、まずテストデータに空き領域が存在するか否かを判定し、十分な空き領域が存在しない場合には記録されているテストデータを消去して空き領域を確保した後にランダムデータを記録してもよい。ランダムデータを2〜3ECCブロック記録した後、光ピックアップ16のチルト角を変化させつつランダムデータを再生し、再生信号のジッタ量を検出する。光ピックアップ16が光ディスクに対して傾いていると再生信号のジッタ量は増大する。システムコントローラ32は、再生信号のジッタ量が最小となるチルト角を選択し、光ピックアップ16をチルト制御する(S106)。記録パワーの微調整を実行する前にチルト制御するのは、微調整後にチルト制御したのでは光ディスクにほぼ垂直にレーザ光が照射されるようになるため記録パワーが最適記録パワーより増大して過剰記録となるからである。本実施形態ではS105でランダムデータを記録するため、その再生信号のジッタ量を用いて最適チルト値を取得することが可能である。
ランダムデータを用いて最適チルト値を取得した後、システムコントローラ32は次にランダムデータの再生信号の変調度、エラーレート、及びアシンメトリが許容範囲内にあるか否かを判定する。すなわち、まず変調度が所定値以上あるか否かを判定し(S107)、所定値以上ある場合にはさらにエラーレートが所定値以下であるか否かを判定する(S109)。変調度あるいはエラーレートのいずれかが許容範囲外でNGと判定された場合、システムコントローラ32はS104で仮設定された最適記録パワーPwが適切ではなく微調整が必要であると判定し、係数ρの値を変更する(S108)。例えば、ρ=1.1をρ=1.2に増大変更する。そして、変更後のρを用いて再び記録パワーPw=ρ・Poを設定し(S104)、ランダムデータを記録する(S105)。記録されたランダムデータの変調度及びエラーレートを検出し許容範囲内にあるか否かを判定する(S107、S109)。なお、チルト制御は再度行う必要はない(S106の処理は不実行)。ρ=1.2に変更しても変調度あるいはエラーレートが許容範囲内にない場合には、システムコントローラ32はさらにρをρ=1.3に増大変更し、あるいはρをρ=1.0に減少変更する。ρの変更アルゴリズムは任意であり、0.1ずつ増大させる、0.1ずつ減少させる、変調度とエラーレートの許容範囲からの偏差に応じて変更量を適応的に増減する等が好適である。また、変調度が所定値以下の場合には記録パワー不足が考えられることからρを増大させ、変調度は所定値以上であるもののアシンメトリがターゲットに対して許容範囲内にない場合には記録パワー過剰が考えられることからρを減少させることが好適である。係数ρの変更処理及び判定処理は、S109にてYES、すなわち変調度及びエラーレートがいずれも許容範囲内と判定されるまで繰り返し実行される。変更後の係数ρの値をρ’とする。
係数ρをρ’に変更してランダムデータの変調度及びエラーレートがいずれもOKと判定された場合、システムコントローラ32はさらにアシンメトリが許容範囲内にあるか否かを判定する(S110)。アシンメトリも許容範囲内にあれば、Pw’=ρ’・Poが最適記録パワーとなり、光ディスクのデータエリアにホストから供給されたデータをエンコードし、所定の記録ストラテジに従って記録する(S112)。一方、アシンメトリが許容範囲内にない場合には、消去パワーPeが必ずしも適当ではないと考えられることから、システムコントローラ32は比率εを変更して消去パワーPeを微調整する(S111)。図4には、LDから射出されるレーザ光のパワー変化が示されている。レーザ光パワーは、再生パワーに消去パワーPe及び記録パワーPwが重畳されて構成され、消去パワーPeで前のデータを消去しつつ記録パワーのパルストレーンでデータを記録する。比率εはε=Pe/Pwで定義され、通常はεは固定値(0.4程度)であるが、S111ではεを変更することでPeを増減する。具体的には、アシンメトリがターゲットに対して+側に過剰である場合にはε=0.4からε=0.35等と減少させて消去パワーを減少させ、ターゲットに対して−側に過剰である場合にはε=0.4から0.45等と増大させて消去パワーを増大させる。アシンメトリに応じてεを変更した後、再びランダムデータを記録する(S105)。このとき、Pw’=ρ’・Poは変更せずその値を維持する。アシンメトリは、消去パワーPeのみならず記録パワーPw’によっても変化するが、変調度は既に許容範囲内にあるため記録パワーPw’を変化させることなく消去パワーPeのみを変化させる。ランダムデータを再度記録した後、その再生信号の変調度及びエラーレート並びにアシンメトリを検出して許容範囲内にあるか否かを判定し、許容範囲内になるまでεの変更処理及び判定処理を繰り返す。なお、εを変更してランダムデータを再度記録した場合、変調度及びエラーレートは判定せずアシンメトリだけ判定してもよい。以上のようにして比率εはε’に変更され、変調度、エラーレート、アシンメトリのいずれもが許容範囲内となり、最終的にシステムコントローラ32はPw’=ρ’・Po、Pe=ε’・Pw’をそれぞれ最適記録パワー及び最適消去パワーとして設定する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、S103にて変調度及びアシンメトリが許容範囲内にあるか否かを判定しているが、変調度のみに基づいて記録パワーPoを選択してもよい。また、S107、S109にてそれぞれ変調度、エラーレートが許容範囲内にあるか否かを判定しているが、エラーレートのみを判定の対象としてもよい。すなわち、第1OPCでは変調度を対象とし、第2OPCではエラーレート及びアシンメトリを対象としてもよい。また、第1OPCではβ値、γ値、変調度、アシンメトリのすべてを用いて粗調整し、第2OPCではβ値、γ値、変調度、エラーレート、アシンメトリのすべてを用いて微調整してもよい。
上記の実施形態において、図3のS106に示される最適チルト値取得動作は、全くユーザデータが書かれていないディスク(いわゆる「バージンディスク」)に対してのみ行えばよい。既にユーザデータ領域に何らかのデータが記録されている場合は、そのユーザデータが書かれているトラックを再生することで、最適チルト値取得動作を実行できるからである。したがって、ディスク装着時にTOC領域あるいはテスト領域を読み取り、当該ディスクがバージンディスクであるか否かを検証し、バージンディスクであれば図3に示されるとおりの動作を実行し、バージンディスクでない場合はその直後にユーザデータ領域に記録済トラックを再生して最適チルト値取得動作を行い、実際の記録動作においては図3のS106の動作を省略できる。
また、上記の実施形態では、相変化型等の書き換え可能な光ディスクにおける実施形態であるが、本発明は書き換え型光ディスクに限らず、CD−R、DVD−R、DVD+R等の追記型光ディスクにも適用可能である。追記型光ディスクには消去動作が存在しないので、消去パワーに関係する比率εの設定動作であるS111は図3から省略される。また、バージンディスクでない場合は、波形の整い具合を示す指標であるβ値とアシンメトリの何れかを監視して、記録パワーPwを追い込む動作となる。
さらに、本実施形態では第2OPCにおいてランダムデータを記録しているが、ランダムデータに限るものではない。すなわち、従来のOPCにおけるような記録パワーを複数段に変化させた階段状波形ではなく、データとして意味のある記録波形(有効なデータ)であればよく、固定データを用いることもできる。また、β値やγ値、変調度、アシンメトリはデータを1ECCブロック分記録しなくても評価が可能であり、エラーレートに関しては復調を完遂させるためにデータを少なくとも1ECCブロック分記録する必要がある。
実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図である。 実施形態の基本フローチャートである。 実施形態の詳細フローチャートである。 記録時のレーザ光パワー説明図である。
符号の説明
10 光ディスク、16 光ピックアップ、28 アドレスデコード回路、32 システムコントローラ。

Claims (7)

  1. 光ディスクに対してデータの記録を行う光ディスク装置であって、
    光ピックアップと、
    前記光ピックアップから射出されるレーザ光の記録パワーを複数段に変化させて前記光ディスクのテストエリアにテストデータを記録し、該テストデータを再生して得られる第1再生信号品質から仮最適記録パワーを選択する仮選択手段と、
    前記仮最適記録パワーで前記テストエリアに任意の有効なデータを記録し、該データを再生して得られる第2再生信号品質から前記仮最適記録パワーを調整することで最適記録パワーを設定する設定手段と、
    前記最適記録パワーで前記光ディスクのデータエリアにデータを記録する記録手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記第2再生信号品質は、前記光ピックアップの前記光ディスクに対するチルト角を変化させたときのジッタ量変化を含み、
    前記設定手段は、前記ジッタ量が最小となるチルト角に前記光ピックアップを制御し、さらに前記最適記録パワーを設定することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1、2のいずれかに記載の装置において、
    前記第1再生信号品質は、β値、γ値、変調度、アシンメトリのいずれかを含み、
    前記第2再生信号品質は、β値、γ値、変調度、アシンメトリ、エラーレートのいずれかを含み、
    前記仮選択手段は、前記第1再生信号品質が所定値となるように選択された記録パワーPoに対して係数ρ(ρ≧1.0)を乗じることで前記仮最適記録パワーPw=ρ・Poを選択し、
    前記設定手段は、前記第2再生信号品質が所定値となるように前記係数ρを変更することで前記最適記録パワーを設定する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1、2のいずれかに記載の装置において、
    前記光ディスクは書き換え可能な光ディスクであり、
    前記光ピックアップは、記録時に消去パワー及び記録パワーのレーザ光を順次照射し、
    前記第1再生信号品質はβ値、γ値、変調度、アシンメトリのいずれかを含み、
    前記第2再生信号品質は、β値、γ値、変調度、エラーレートのいずれか、及びアシンメトリを含み、
    前記仮選択手段は、前記第1再生信号品質が所定値となるように選択された記録パワーPoに対して係数ρ(ρ≧1.0)を乗じることで前記仮最適記録パワーPw=ρ・Poを選択し、
    前記設定手段は、前記第2再生信号品質のうちの前記β値、γ値、変調度、エラーレートのいずれかが所定値となるように前記係数ρを変更し、かつ、前記アシンメトリが所定値となるように前記記録パワーに対する前記消去パワーの比率ε(ε<1.0)を変更することで前記最適記録パワーを設定する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 書き換え可能な光ディスクに対してデータを記録する光ディスク装置であって、
    消去パワー及び記録パワーのレーザ光を順次照射する光ピックアップと、
    前記データを再生する信号処理回路と、
    前記信号処理回路で得られた信号に基づき前記光ピックアップの前記記録パワーを制御するコントローラと、
    を有し、
    前記コントローラは、データ記録に先立ち、
    前記記録パワーを複数段に変化させつつ前記光ディスクのテストエリアにテストデータを記録し、
    前記信号処理回路で前記テストデータを再生して得られるγ値、変調度、アシンメトリのいずれかが所望の値となる記録パワーPoに対して係数ρ(ρ≧1.0)を乗じて得られる記録パワーPw=ρ・Poを仮設定し、
    前記記録パワーを仮設定した記録パワーPwに設定して前記光ディスクのテストエリアに任意の有効なデータを記録し、
    前記信号処理回路で前記データを再生して得られるγ値、変調度、エラーレートのいずれかが所望の値となるまで前記係数ρを変化させつつ前記ランダムデータの記録を繰り返すことで前記記録パワーPwを最適化する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項5記載の装置において、
    前記コントローラは、
    前記信号処理回路で前記データを再生して得られるγ値、変調度、エラーレートのいずれかが所望の値となるまで前記係数ρを変化させつつ前記データの記録を繰り返し、かつ前記アシンメトリが所望の値となるまで前記消去パワーの前記記録パワーに対する比率ε(ε<1.0)を変化させつつ前記データの記録を繰り返すことで前記記録パワーPwを最適化する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 請求項5、6のいずれかに記載の装置において、
    前記コントローラは、
    前記光ピックアップの前記光ディスクに対するチルト角を変化させたときに前記信号処理回路で前記ランダムデータを再生して得られるジッタ量が最小となるチルト角において前記係数ρを変化させる
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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KR101067800B1 (ko) * 2009-08-06 2011-09-27 주식회사 히타치엘지 데이터 스토리지 코리아 광디스크 디바이스의 최적 기록 광파워 조정 장치 및 방법

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