JP2007058274A - 設備保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 3重化されたデジタル演算処理装置を用いて信頼性を向上させることができ、しかも配線も簡素化できる設備保護装置を提供することである。
【解決手段】 機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々につき3個の検出器11により検出した3重化信号を入力装置15に入力し、その3重化信号をバス16を介して入力伝送処理装置17に伝送する。この入力伝送処理装置17で分配された各々のプロセス信号の3重化信号はバス18を介して3重化されたデジタル演算処理装置19に入力され、プロセス信号が異常か否かを判定する。3重化されたデジタル演算処理装置の異常判定信号はバス22を介して出力装置23に入力され、出力装置23は、2 out of 3演算を施してプロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端14に機器トリップ信号をそれぞれ出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】 機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々につき3個の検出器11により検出した3重化信号を入力装置15に入力し、その3重化信号をバス16を介して入力伝送処理装置17に伝送する。この入力伝送処理装置17で分配された各々のプロセス信号の3重化信号はバス18を介して3重化されたデジタル演算処理装置19に入力され、プロセス信号が異常か否かを判定する。3重化されたデジタル演算処理装置の異常判定信号はバス22を介して出力装置23に入力され、出力装置23は、2 out of 3演算を施してプロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端14に機器トリップ信号をそれぞれ出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プラント設備の保護に必要な複数のプロセス信号のいずれかが異常を呈しているときはプラント設備の停止を行う設備保護装置に関する。
プラント設備にはプラント機器を保護するために設備保護装置が設けられている。例えば、発電プラントにおいてはプラント機器を保護するためにプラント保護装置が設けられ、発電プラントの各種プロセス信号のうち予め定めた複数のプロセス信号を監視し、それらのいずれかが異常を呈した場合には、プラントトリップ信号を出力してプラントを停止させてプラント機器を保護するようにしている。このような設備保護装置は、一般に、電磁リレー、アナログ式の関数演算器、乗数演算器、比較判定器等のハードワイヤードロジックにより構成されている。
図8は、従来の設備保護装置の構成図である。プラント設備の予め定めた複数のプロセス信号は、それぞれ3個の検出器11a1、11b1、11c1〜11an、11bn、11cnで検出され、3重化信号として異常判定回路12a〜12nに入力される。各々の異常判定回路12a〜12nでは、3重化されたプロセス信号に対して2 out of 3演算を施し、異常信号が成立している場合には、2重化された出力リレー13a、13bにそれぞれ動作信号を出力する。出力リレー13a、13bは動作信号を入力すると、2重化された設備トリップ操作端14a、14bをそれぞれ駆動する。
一方、ハードワイヤードロジックに代えてディジタルコントローラにより、プラント機器の異常を判断してプラント機器を保護するための停止指令を出力するプラント保護装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−118265号公報
しかしながら、建設時の試運転等では、設備保護装置の回路構成を見直すことが多々あり、ハードワイヤードロジックで構成された設備保護装置の場合、ハードウエア回路の改修工事には最低2〜3日程度の期間を必要とし、また、信頼性を維持することに苦慮している。
一方、特許文献1のものでは、検出器だけでなくディジタルコントローラも3重化しており、その3重化したディジタルコントローラの2台以上に異常が発生した場合でも、プラントを安全に停止できるようにすべく、検出器からの3重化信号をそれぞれ別のディジタルコントローラに入力している。従って、3重化されたプロセス信号に対して2 out of 3演算を施して異常信号の成立を判定するには、各々のディジタルコントローラ間で3重化されたプロセス信号を送受信しなければならない。その3重化されたプロセス信号の送受信はデジタル入出力装置を介して行っているので配線が煩雑となる。
本発明の目的は、3重化されたデジタル演算処理装置を用いて信頼性を向上させることができ、しかも配線も簡素化できる設備保護装置を提供することである。
請求項1の発明に係わる設備保護装置は、プラント設備の保護に必要な複数のプロセス信号を検出器で検出し、検出器で検出したいずれかのプロセス信号が異常を呈しているときはプラント設備の停止を行う設備保護装置において、プラント設備の停止を行うための2重化された設備トリップ操作端と、機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々につき3個の検出器により検出した3重化信号を入力する入力装置と、前記入力装置で入力した3重化信号をバスを介して入力し分配する入力伝送処理装置と、前記入力伝送処理装置で分配された各々のプロセス信号の3重化信号をバスを介して入力しプロセス信号が異常か否かを判定する3重化されたデジタル演算処理装置と、3重化されたデジタル演算処理装置の異常判定信号をバスを介して入力し2 out of 3演算を施してプロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端に機器トリップ信号をそれぞれ出力する出力装置とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係わる設備保護装置は、プラント設備の保護に必要な複数のプロセス信号を検出器で検出し、検出器で検出したいずれかのプロセス信号が異常を呈しているときはプラント設備の停止を行う設備保護装置において、プラント設備の停止を行うための2重化された設備トリップ操作端と、機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々につき3個の検出器により検出した3重化信号を入力する入力装置と、前記入力装置で入力した3重化信号をバスを介して入力し分配する入力伝送処理装置と、前記入力伝送処理装置で分配された各々のプロセス信号の3重化信号をバスを介して入力しプロセス信号が異常か否かを判定する2重化されたデジタル演算処理装置と、前記デジタル演算処理装置のいずれか一方からバスを介して異常判定信号を入力しプロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端に設備トリップ信号をそれぞれ出力する出力装置とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明に係わる設備保護装置は、プラント設備の保護に必要な複数のプロセス信号を検出器で検出し、検出器で検出したいずれかのプロセス信号が異常を呈しているときはプラント設備の停止を行う設備保護装置において、プラント設備の停止を行うための2重化された設備トリップ操作端と、機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々につき3個の検出器により検出した3重化信号を入力する入力装置と、前記入力装置で入力した各々のプロセス信号の3重化信号をバスを介して入力しプロセス信号が異常か否かを判定するデジタル演算処理装置と、前記デジタル演算処理装置からバスを介して異常判定信号を入力しプロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端に設備トリップ信号をそれぞれ出力する出力装置とを備えたことを特徴とする。
請求項4の発明に係わる設備保護装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載の発明において、前記デジタル演算処理装置は、デジタルのプロセス信号の3重化信号に対しては2 out of 3演算を施し、その演算結果に条件信号を付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定することを特徴とする。
請求項5の発明に係わる設備保護装置は、請求項1ないし4のいずれか一記載の発明において、前記デジタル演算処理装置は、アナログのプロセス信号の3重化信号に対しては中間値を選択し、その中間値と設定値との比較結果に条件信号を付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、3個の検出器により検出した機器保護に必要な複数のプロセス信号の3重化信号を入力装置で入力し、バスを介して入力伝送処理装置に伝送し、3重化されたデジタル演算処理装置にバスを介して分配するので配線を簡素化できる。また、3重化されたプロセス信号に基づいて、3重化されたそれぞれのデジタル演算処理装置でプロセス信号が異常か否かを判定し、出力装置は3重化されたデジタル演算処理装置の異常判定信号に対して2 out of 3演算を施し、プロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端に機器トリップ信号を出力するので、信頼性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、3個の検出器により検出した機器保護に必要な複数のプロセス信号の3重化信号を入力装置で入力し、バスを介して入力伝送処理装置に伝送し、2重化されたデジタル演算処理装置にバスを介して分配するので配線を簡素化できる。また、3重化されたプロセス信号に基づいて、2重化されたそれぞれのデジタル演算処理装置でプロセス信号が異常か否かを判定し、出力装置は、プロセス信号が異常であるときは2重化されたデジタル演算処理装置の異常判定信号のいずれかを選択し、2重化された設備トリップ操作端に機器トリップ信号を出力するので、信頼性を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、3個の検出器により検出した機器保護に必要な複数のプロセス信号の3重化信号を入力装置で入力し、バスを介してデジタル演算処理装置に入力するので配線を簡素化できる。また、3重化されたプロセス信号に基づいて、デジタル演算処理装置でプロセス信号が異常か否かを判定し、出力装置は、プロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端に機器トリップ信号を出力するので、信頼性を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、デジタル演算処理装置は、デジタルのプロセス信号の3重化信号に対しては2 out of 3演算を施し、その演算結果に条件信号を付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定するので、3重化された各々のプロセス信号に対して条件信号を付加して2 out of 3演算を施す場合に比較して、演算処理を簡素化でき信頼性を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、デジタル演算処理装置は、アナログのプロセス信号の3重化信号に対しては中間値を選択し、その中間値と設定値との比較結果に条件信号を付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定するので、3重化された各々のプロセス信号に対して設定値との比較を行いその比較結果に条件信号を付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定する場合に比較して、演算処理を簡素化でき信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる設備保護装置のブロック構成図である。プラント設備の予め定めた複数のプロセス信号の各々は、それぞれ3個の検出器11a1、11b1、11c1〜11an、11bn、11cnで検出され、3重化信号として入力装置15に入力される。すなわち、機器保護に必要なプロセス信号の各々に対して3重化された3個の検出器11ai、11bi、11ciが用意され、入力装置15は1つのプロセス信号につきそれぞれ3重化信号を入力する。入力装置15はデジタルのプロセス信号とアナログのプロセス信号との双方を入力し、アナログ信号はデジタル信号に変換する。
入力装置15で入力したプロセス信号の3重化信号はバス16a、16bを介して2重化されたそれぞれの入力伝送処理装置17a、17bに入力される。入力伝送処理装置17a、17bは、入力装置15から入力した3重化のプロセス信号を3個に分配し、バス18a、18bを介して3重化されたそれぞれのデジタル演算処理装置19a、19b、19cに入力する。デジタル演算処理装置19a、19b、19cは、例えば、マイクロプロセッサ等のコンピュータであり、各々のプロセス信号の3重化信号に基づいてプロセス信号が異常か否かを判定する。デジタルのプロセス信号の異常判定はデジタル信号判定手段20a、20b、20cで行い、アナログのプロセス信号の異常判定はアナログ信号判定手段21a、21b、21cで行う。
3重化されたデジタル演算処理装置19a、19b、19cの異常判定信号は、バス22a、22b、22cを介して出力装置23に出力される。デジタル演算処理装置19aの出力は出力装置23のデジタル出力部24a1、24a2に出力され、デジタル演算処理装置19bの出力は出力装置23のデジタル出力部24b1、24b2に出力され、デジタル演算処理装置19cの出力は出力装置23のデジタル出力部24c1、24c2に出力される。
そして、2重化された2 out of 3演算手段25a、25bで2 out of 3演算を施して、プロセス信号が異常であるときは、2重化された出力リレー13a、13bにそれぞれ動作信号を出力する。出力リレー13a、13bは動作信号を入力すると、2重化された設備トリップ操作端14a、14bに機器トリップ信号をそれぞれ出力する。
図2は、デジタル演算処理装置19a、19b、19cのデジタル信号判定手段20a、20b、20cの演算処理内容の一例を示すロジック図である。1つのプロセス信号に対し3個の検出器11ai、11bi、11ciで検出された3重化のデジタルプロセス信号Da、Db、Dcは、2 out of 3演算回路26に入力され、3個のデジタルプロセス信号Da、Db、Dcの論理値のうち2個以上が同じである論理値を選択して出力する。例えば、デジタルプロセス信号Da、Db、Dcの論理値が「1,0,1」あるいは「1,1,1」(論理値「1」が2個以上)であるときは「1」を出力し、「0,0,1」あるいは「0,0,0」(論理値「0」が2個以上)であるときは「0」を出力する。
2 out of 3演算回路26の出力はアンド回路27に入力される。アンド回路27には条件信号Fが入力され、この条件信号Fが成立しているときに機器トリップ信号の設備トリップ操作端14a、14bへの出力が許可される。アンド回路27の出力はオンディレータイマー28を通して機器トリップ指令信号Trが出力される。オンディレータイマー28は限時動作するものであり、アンド回路27の出力を入力してから所定時間経過後に機器トリップ指令信号Trを出力する。これは、デジタルプロセス信号Da、Db、Dcの一過的な変動で機器トリップ指令信号Trが出力されるのを防止するためである。
このように、デジタル演算処理装置19a、19b、19cのデジタル信号判定手段20a、20b、20cは、デジタルのプロセス信号の3重化信号に対しては2 out of 3演算を施し、その演算結果に条件信号Fを付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定し、その判定結果をオンディレータイマー28を通して出力するので、デジタルのプロセス信号の3重化信号のそれぞれに対し条件信号を付加しオンディレータイマー28を通した信号に対して2 out of 3演算を施す場合に比較して演算処理が簡素化される。
図3は、デジタル演算処理装置19a、19b、19cのアナログ信号判定手段21a、21b、21cの演算処理内容の一例を示すロジック図である。1つのプロセス信号に対し3個の検出器11ai、11bi、11ciで検出され、入力装置15でデジタル信号に変換された3重化のアナログプロセス信号Aa、Ab、Acは、中間値選択回路29に入力され、3個のアナログプロセス信号Aa、Ab、Acのうち中間値が選択されて出力される。例えば、アナログプロセス信号Aa、Ab、Ac値が「23,24,30」であるときは、中間値である「24」が選択されて出力される。
中間値選択回路29の出力は比較回路30に入力され設定値と比較される。中間値選択回路29の出力が設定値を逸脱するときは、比較回路30はアナログプロセス信号は異常であると判断しアンド回路27に論理値「1」を出力する。一方、アンド回路27には条件信号Fが入力され、図2に示したデジタル信号判定手段20a、20b、20cの場合と同様に、この条件信号Fが成立しているときに機器トリップ信号の設備トリップ操作端14a、14bへの出力が許可される。アンド回路27の出力はオンディレータイマー28を通して機器トリップ指令信号Trが出力される。
このように、デジタル演算処理装置19a、19b、19cのアナログ信号判定手段21a、21b、21cは、アナログのプロセス信号の3重化信号に対しては中間値を選択し、その中間値と設定値との比較結果に条件信号Fを付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定し、その判定結果をオンディレータイマー28を通して出力するので、アナログのプロセス信号の3重化信号のそれぞれに対し設定値との比較を行い、その比較結果に条件信号を付加しオンディレータイマー28を通した信号に対して2 out of 3演算を施す場合に比較して演算処理が簡素化される。
図4は、出力装置23の一例を示す回路構成図である。図1に示した出力装置23の2 out of 3演算手段25a、25bは、デジタル出力部24a1、24a2、24b1、24b2、24c1、24c2の入出力端子部31a1、31a2、31b1、31b2、31c1、31c2間の相互の接続の仕方により形成する。
デジタル出力部24a1の端子Xa1は、デジタル出力部24b1の端子Yb1に接続され、デジタル出力部24b1の端子Xb1は、デジタル出力部24c1の端子Yc1に接続され、デジタル出力部24c1の端子Xc1は、デジタル出力部24a1の端子Ya1に接続されている。
また、デジタル出力部24a1はデジタル演算処理装置19aの出力信号(機器トリップ指令信号Tr)が論理値「1」のときは端子Xa1の状態を論理値「1」とする。デジタル出力部24b1はデジタル演算処理装置19bの出力信号が論理値「1」のときは端子Xb1の状態を論理値「1」とし、デジタル出力部24c1はデジタル演算処理装置19cの出力信号が論理値「1」のときは端子Xc1の状態を論理値「1」とする。
デジタル出力部24a1の入出力端子部31a1は、端子Xa1、Ya1の双方が論理値「1」であるときに導通状態となる。デジタル出力部24b1の入出力端子部31b1は、端子Xb1、Yb1の双方が論理値「1」であるときに導通状態となり、デジタル出力部24c1の入出力端子部31c1は、端子Xc1、Yc1の双方が論理値「1」であるときに導通状態となる。このような接続関係を有するデジタル出力部24a1、24b1、24c1の入出力端子部31a1、31b1、31c1により、図1に示す2 out of 3演算手段25aを形成している。
デジタル出力部24a2、24b2、24c2の入出力端子部31a2、31b2、31c2の接続についても、デジタル出力部24a1、24b1、24c1の入出力端子部31a1、31b1、31c1の場合と同様に接続することにより、図1に示す2 out of 3演算手段25bを形成する。すなわち、デジタル出力部24a2の端子Xa2をデジタル出力部24b2の端子Yb2に接続し、デジタル出力部24b2の端子Xb2をデジタル出力部24c2の端子Yc2に接続し、デジタル出力部24c2の端子Xc2をデジタル出力部24a2の端子Ya2に接続する。そして、デジタル出力部24a2はデジタル演算処理装置19aの出力信号(機器トリップ指令信号Tr)が論理値「1」のときに端子Xa2の状態を論理値「1」とし、デジタル出力部24b2はデジタル演算処理装置19bの出力信号が論理値「1」のときに端子Xb2の状態を論理値「1」とし、デジタル出力部24c2はデジタル演算処理装置19cの出力信号が論理値「1」のときに端子Xc2の状態を論理値「1」とする。
これにより、デジタル出力部24a2の入出力端子部31a2は、端子Xa2、Ya2の双方が論理値「1」であるときに導通状態となり、デジタル出力部24b2の入出力端子部31b2は、端子Xb2、Yb2の双方が論理値「1」であるときに導通状態となり、デジタル出力部24c2の入出力端子部31c2は、端子Xc2、Yc2の双方が論理値「1」であるときに導通状態となる。図1に示す2 out of 3演算手段25bが形成される。
第1の実施の形態によれば、機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々のプロセス信号について、それぞれ3個の検出器11ai、11bi、11ciにより検出した3重化信号を入力装置15で入力し、バス16a、16bを介して入力伝送処理装置17a、17bに伝送し、3重化されたデジタル演算処理装置19a、19b、19cにバス18a、18bを介して分配するので配線を簡素化できる。
また、3重化されたプロセス信号に基づいて、3重化されたそれぞれのデジタル演算処理装置19a、19b、19cでプロセス信号が異常か否かを判定し、出力装置23は3重化されたデジタル演算処理装置19a、19b、19cの異常判定信号に対して2 out of 3演算を施し、プロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端14a、14bに機器トリップ信号を出力するので、信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係わる設備保護装置のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、3重化されたデジタル演算処理装置19a、19b、19cに代えて、2重化されたデジタル演算処理装置19a、19bとしたものである。2重化されたデジタル演算処理装置19a、19bの一方は常用系とし他方は待機系として、常用系が故障したときに待機系に切り換える。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
3重化された3個の検出器11ai、11bi、11ciで検出されたデジタルおよびアナログの3重化のプロセス信号は入力装置15に入力され、入力装置15はアナログ信号はデジタル信号に変換する。入力装置15で入力したプロセス信号の3重化信号はバス16a、16bを介して2重化されたそれぞれの入力伝送処理装置17a、17bに入力され、3重化のプロセス信号を2個に分配し、バス18a、18bを介して2重化されたそれぞれのデジタル演算処理装置19a、19bに入力される。デジタル演算処理装置19a、19bは、各々のプロセス信号の3重化信号に基づいてプロセス信号が異常か否かを判定する。デジタルのプロセス信号の異常判定はデジタル信号判定手段20a、20bで行い、アナログのプロセス信号の異常判定はアナログ信号判定手段21a、21bで行う。
いま、デジタル演算処理装置19aを常用系とし、デジタル演算処理装置19bを待機系とする。この場合、常用系のデジタル演算処理装置19aだけでなく待機系のデジタル演算処理装置19bにおいてもプロセス信号の異常判定演算を行い、必要に応じて判定結果を照合する。そして、照合結果が一致する場合に常用系のデジタル演算処理装置19aから判定結果を出力装置23に出力する。
デジタル演算処理装置19a、19bはそれぞれ故障検出手段32a、32bを有している。故障検出手段32a、32bは、他方のデジタル演算処理装置19a、19bの故障検出機能や自己診断機能を有し、例えば、常用系のデジタル演算処理装置19aの故障を検出したときは、常用系のデジタル演算処理装置19aから待機系のデジタル演算処理装置19bに切り換えて、待機系のデジタル演算処理装置19bの演算処理結果を出力装置23に出力するとともに、常用系のデジタル演算処理装置19aに故障が発生したことを外部出力する。一方、常用系のデジタル演算処理装置19aは正常であるが、待機系のデジタル演算処理装置19bの故障を検出したときは、常用系のデジタル演算処理装置19aでの演算処理は続行し、待機系のデジタル演算処理装置19bが故障した旨を外部出力する。
2重化されたデジタル演算処理装置19a、19bの演算処理結果(異常判定信号)は、バス22を介して出力装置23に出力される。デジタル演算処理装置19aが常用系であるときは、デジタル演算処理装置19aの演算処理結果が出力装置23のデジタル出力部24a、24bに出力され、デジタル演算処理装置19bが常用系であるときはデジタル演算処理装置19bの演算処理結果が出力装置23のデジタル出力部24a、24bに出力される。
そして、デジタル演算処理装置19a、19bのいずれか一方からの出力信号を出力リレー13a、13bに設備トリップ指令信号として出力する。出力リレー13a、13bは、通常時には常に励磁状態にあり動作状態を維持しており、デジタル演算処理装置19a、19bのいずれか一方からの出力信号(設備トリップ指令信号)により無励磁となり不動作状態となる。出力リレー13a、13bが不動作状態となったときに設備トリップ操作端14a、14bに機器トリップ信号が出力される。
第2の実施の形態によれば、3個の検出器11ai、11bi、11ciにより検出した機器保護に必要なプロセス信号の3重化信号を入力装置15で入力し、バス16a、16bを介して入力伝送処理装置17a、17bに伝送し、2重化されたデジタル演算処理装置19a、19bにバス18a、18bを介して分配するので配線を簡素化できる。
また、3重化されたプロセス信号に基づいて、2重化されたそれぞれのデジタル演算処理装置19a、19bでプロセス信号が異常か否かを判定し、出力装置23は、プロセス信号が異常であるときは2重化されたデジタル演算処理装置19a、19bの異常判定信号のいずれかを選択し、2重化された設備トリップ操作端14a、14bに機器トリップ信号を出力するので、信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図6は本発明の第3の実施の形態に係わる設備保護装置のブロック構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、3重化されたデジタル演算処理装置19a、19b、19cに代えて、1個のデジタル演算処理装置19としたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
3重化された3個の検出器11ai、11bi、11ciで検出されたデジタルおよびアナログの3重化のプロセス信号は入力装置15に入力され、入力装置15はアナログ信号はデジタル信号に変換する。入力装置15で入力したプロセス信号の3重化信号はバス16を介してデジタル演算処理装置19に入力される。デジタル演算処理装置19は、各々のプロセス信号の3重化信号に基づいてプロセス信号が異常か否かを判定する。デジタルのプロセス信号の異常判定はデジタル信号判定手段20で行い、アナログのプロセス信号の異常判定はアナログ信号判定手段21で行う。
デジタル演算処理装置19の異常判定信号は、バス22を介して出力装置23に出力される。デジタル演算処理装置19の出力は出力装置23のデジタル出力部24a、24bに出力される。プロセス信号が異常であるときは2重化された出力リレー13a、13bにそれぞれ動作信号を出力する。出力リレー13a、13bは動作信号を入力すると、2重化された設備トリップ操作端14a、14bに機器トリップ信号をそれぞれ出力する。
第3の実施の形態によれば、1個のデジタル演算処理装置19でプロセス信号の異常を検出するので、構成を簡素化できコストも軽減できる。3個の検出器11ai、11bi、11ciにより検出した機器保護に必要なプロセス信号の3重化信号を入力装置17で入力し、3重化されたプロセス信号に基づいて、デジタル演算処理装置でプロセス信号が異常か否かを判定し、出力装置23は、プロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端14a、14bに機器トリップ信号を出力するので、信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図7は本発明の第4の実施の形態に係わる設備保護装置のブロック構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、入力伝送処理装置17a、17bに代えて分配器33を設け、検出器11ai、11bi、11ciからの3重化されたプロセス信号を分配器33に入力し、分配器33で3重化されたプロセス信号を3個に分配し、それぞれ3個の入力装置15a、15b、15cを介して3重化されたデジタル演算処理装置19a、19b、19cに入力するようにしたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
プラント設備の予め定めた複数のプロセス信号の各々は、それぞれ3個の検出器11a1、11b1、11c1〜11an、11bn、11cnで検出され、3重化信号として分配器33に入力される。分配器33は、デジタルのプロセス信号(接点信号)の場合には、例えば接点増幅により3倍に増幅して、それぞれの入力装置15a、15b、15cに入力する。一方、アナログのプロセス信号(電圧信号)の場合には、例えば抵抗器から並列回路を形成して抵抗器の両端電圧をそれぞれの入力装置15a、15b、15cに入力する。このようにして、分配器33でプロセス信号を分配する。
そして、各々の入力装置15a、15b、15cは、アナログのプロセス信号はデジタルのプロセス信号に変換して、それぞれ対応するデジタル演算処理装置19a、19b、19cにバス16a、16b、16cを介して3重化されたプロセス信号を出力する。なお、デジタル演算処理装置19a、19b、19cおよび出力装置23での演算処理内容は、図1に示した第1の実施の形態と同一であるので説明は省略する。
第4の実施の形態によれば、簡単な構成の分配器33により、検出器11ai、11bi、11ciで検出した3重化のプロセス信号を各々の入力装置15a、15b、15cに分配して入力できる。
11…検出器、12…異常判定回路、13…出力リレー、14…設備トリップ操作端、15…入力装置、16…バス、17…入力伝送処理装置、18…バス、19…デジタル演算処理装置、20…デジタル信号判定手段、21…アナログ信号判定手段、22…バス、23…出力装置、24…デジタル出力部、25…2 out of 3演算手段、26…2 out of 3演算回路、27…アンド回路、28…オンディレータイマー、29…中間値選択回路、30…比較回路、31…入出力端子部、32…故障検出手段、33…分配器
Claims (5)
- プラント設備の保護に必要な複数のプロセス信号を検出器で検出し、検出器で検出したいずれかのプロセス信号が異常を呈しているときはプラント設備の停止を行う設備保護装置において、プラント設備の停止を行うための2重化された設備トリップ操作端と、機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々につき3個の検出器により検出した3重化信号を入力する入力装置と、前記入力装置で入力した3重化信号をバスを介して入力し分配する入力伝送処理装置と、前記入力伝送処理装置で分配された各々のプロセス信号の3重化信号をバスを介して入力しプロセス信号が異常か否かを判定する3重化されたデジタル演算処理装置と、3重化されたデジタル演算処理装置の異常判定信号をバスを介して入力し2 out of 3演算を施してプロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端に機器トリップ信号をそれぞれ出力する出力装置とを備えたことを特徴とする設備保護装置。
- プラント設備の保護に必要な複数のプロセス信号を検出器で検出し、検出器で検出したいずれかのプロセス信号が異常を呈しているときはプラント設備の停止を行う設備保護装置において、プラント設備の停止を行うための2重化された設備トリップ操作端と、機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々につき3個の検出器により検出した3重化信号を入力する入力装置と、前記入力装置で入力した3重化信号をバスを介して入力し分配する入力伝送処理装置と、前記入力伝送処理装置で分配された各々のプロセス信号の3重化信号をバスを介して入力しプロセス信号が異常か否かを判定する2重化されたデジタル演算処理装置と、前記デジタル演算処理装置のいずれか一方からバスを介して異常判定信号を入力しプロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端に設備トリップ信号をそれぞれ出力する出力装置とを備えたことを特徴とする設備保護装置。
- プラント設備の保護に必要な複数のプロセス信号を検出器で検出し、検出器で検出したいずれかのプロセス信号が異常を呈しているときはプラント設備の停止を行う設備保護装置において、プラント設備の停止を行うための2重化された設備トリップ操作端と、機器保護に必要な複数のプロセス信号の各々につき3個の検出器により検出した3重化信号を入力する入力装置と、前記入力装置で入力した各々のプロセス信号の3重化信号をバスを介して入力しプロセス信号が異常か否かを判定するデジタル演算処理装置と、前記デジタル演算処理装置からバスを介して異常判定信号を入力しプロセス信号が異常であるときは2重化された設備トリップ操作端に設備トリップ信号をそれぞれ出力する出力装置とを備えたことを特徴とする設備保護装置。
- 前記デジタル演算処理装置は、デジタルのプロセス信号の3重化信号に対しては2 out of 3演算を施し、その演算結果に条件信号を付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の設備保護装置。
- 前記デジタル演算処理装置は、アナログのプロセス信号の3重化信号に対しては中間値を選択し、その中間値と設定値との比較結果に条件信号を付加してプロセス信号が異常であるか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の設備保護装置。
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JP2005239531A JP2007058274A (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | 設備保護装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011103071A (ja) * | 2009-11-11 | 2011-05-26 | Hitachi Ltd | 多重化制御装置 |
JP2011107807A (ja) * | 2009-11-13 | 2011-06-02 | Hitachi Ltd | プロセス制御装置 |
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2005
- 2005-08-22 JP JP2005239531A patent/JP2007058274A/ja active Pending
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