JP2007058014A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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正浩 小酒井
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Abstract

【課題】 外径寸法の小型化を図ることのでき、さらに動作音の低減を図ることのできるレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】 レンズ駆動装置1Aにおいて、第1の電磁機構51によって糸体9の一方端側91が引っ張られると、移動レンズ体10が回転し、その回転力は、回転直動変換機構31によって移動レンズ体10が光軸Lに沿って被写体側に移動する力に変換される結果、移動レンズ体10が光軸Lに沿って被写体側に間欠的に移動する。これに対して、第21の電磁機構52によって糸体9の他方端側92が引っ張られると、移動レンズ体10が回転し、その回転力は、回転直動変換機構31によって移動レンズ体10が光軸Lに沿って像側に移動する力に変換される結果、移動レンズ体10が光軸Lに沿って像側に間欠的に移動する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラなどに用いられるレンズ駆動装置に関するものである。
カメラ付き携帯電話機やデジタルカメラなどの携帯機器に搭載される薄型カメラとしては、例えば、レンズを保持する移動レンズ体と、この移動レンズ体の外周側に取り付けられた環状のマグネットと、マグネットの外周面に対向する環状のステータとを有するPM型のステッピングモータ構造を利用したレンズ駆動装置が案出され、このレンズ駆動装置では、ステータの駆動コイルへの通電を制御することにより、レンズを光軸方向に駆動する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−347890号公報
しかしながら、特許文献1に記載のレンズ駆動装置のように、移動レンズ体の周りにPM型のステッピングモータ機構を配置した場合には、移動レンズ体の外周側において環状のマグネットや環状のステータが大きなスペースを占めるため、レンズ駆動装置の外径寸法をこれ以上、小さくすることが困難であるという問題点がある。
また、レンズ駆動装置としては、特許文献1に開示のものの他に、種々のものが提案されているが、従来のレンズ駆動装置はいずれも、動作音が大きいため、動画撮影時に音声を録音しようとしたとき、動作音も録音してしまうという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、外径寸法の小型化を図ることのできるレンズ駆動装置を提供することにある。
また、本発明の課題は、動作音を低減することのできるレンズ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、レンズと、該レンズを光軸に沿って移動させる駆動機構と、前記レンズおよび前記駆動機構が搭載された固定体とを有するレンズ駆動装置において、前記駆動機構は、前記レンズを内側に保持する回転体と、該回転体の周りに巻回された糸体と、該糸体を引っ張ることにより前記回転体を光軸周りに回転させる電磁機構と、前記回転体の回転動作を前記レンズが光軸に沿って移動する動作に変換する回転直動変換機構とを有していることを特徴とする。
本発明では、電磁機構によって糸体を引っ張ると、筒状の回転体が回転し、この回転動作は、回転直動変換機構によって、レンズが光軸に沿って移動する動作に変換される。このため、移動レンズ体を囲むようなPM型のステッピングモータ構造を採用しなくても、動レンズ体を光軸に沿って移動させることができ、このような構成であれば、レンズの周りで占めるスペースが小さいので、レンズ駆動装置の外径寸法を小型化できる。また、電磁機構から回転体への伝達は糸体を介して行われるので、動作音を低減することができる。
本発明において、前記電磁機構は、マグネットとコイルとを備えた磁気駆動回路によって回転駆動されるロータを備える場合、糸体の端部をロータに巻き付ける構成の他、当該ロータに、前記糸体の端部が巻き付けられたプーリが固着した構成を採用することができる。これらの構成を採用すると、糸体を電磁機構で直接、引っ張ることができ、構成を簡素化できるので、レンズ駆動装置の外径寸法を小型化できる。
本発明において、前記回転体の外周面には螺旋溝が形成され、前記糸体は、前記螺旋溝の内側に沿って巻回されていることが好ましい。
本発明において、前記駆動機構は、前記糸体の両端のうちの一方端側を引っ張って前記レンズを光軸方向の一方側に移動させる第1の電磁機構と、前記糸体の他方端側を引っ張って前記レンズを光軸方向の他方側に移動させる第2の電磁機構とを有していることが好ましい。このように構成すると、レンズを光軸方向の双方に駆動することができる。
本発明において、前記駆動機構では、前記レンズを光軸方向の一方側に移動させる際、前記第1の電磁機構により前記糸体に印加する張力よりも小さな張力を前記第2の電磁機構により前記糸体に印加し、前記レンズを光軸方向の他方側に移動させる際、前記第2の電磁機構により前記糸体に印加する張力よりも小さな張力を前記第1の電磁機構により前記糸体に印加することが好ましい。このように構成すると、糸体を緊張した状態に維持することができる。また、この場合、前記駆動機構では、前記レンズを光軸方向の一方側に移動させる際、前記第1の電磁機構は、前記糸体を一方端側に引っ張る動作と弛める動作とを繰り返し、前記レンズを光軸方向の他方側に移動させる際、前記第2の電磁機構は、前記糸体を他方端側に前記糸体を引っ張る動作と弛める動作とを繰り返すことが好ましい。このように構成すると、レンズを間欠的に駆動できるので、そのレンズの位置精度を高めることができる。
本発明において、前記回転体は、例えば、前記レンズを内側に保持する移動レンズ体である。この場合、前記回転直動変換機構は、前記移動レンズ体と前記固定体とを機構的に接続して前記移動レンズ体が回転したとき当該レンズ体を光軸に沿って移動させるネジ機構、カム機構、あるいはヘリコイド機構からなるガイド機構を備えていることが好ましい。
本発明において、前記レンズが移動レンズ体の内側に保持され、前記回転体が前記移動レンズ体を外周側で囲むように配置されたスリーブである構成を採用することができる。この場合、前記回転直動変換機構は、前記移動レンズ体と前記スリーブとを機構的に接続するネジ機構、カム機構、あるいはヘリコイド機構からなるガイド機構と、前記スリーブが回転したとき前記移動レンズ体の供回りを防止して当該レンズ体を光軸に沿って移動させる供回り防止機構とを備えている。このように構成すると、移動レンズ体は光軸周りに回転することなく、光軸方向に駆動される。従って、レンズの光軸位置がずれないという利点がある。
本発明を適用したレンズ駆動装置では、電磁機構によって糸体を引っ張ることにより、筒状の回転体を回転させ、この回転動作を回転直動変換機構によってレンズが光軸に沿って移動する動作に変換する。このため、移動レンズ体を囲むようなPM型のステッピングモータ構造を採用しなくても、移動レンズ体を光軸に沿って移動させることができ、このような構成であれば、レンズの周りで占めるスペースが小さいので、レンズ駆動装置の外径寸法を小型化できる。また、電磁機構から回転体への伝達は糸体を介して行われるので、動作音を低減することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したレンズ駆動装置を説明する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の要部の横断面図および縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の要部の分解斜視図である。なお、本形態では、以下に説明するように、移動レンズ体を回転体とし、この移動レンズ体を糸体によって回転させてレンズを光軸方向に駆動する。
図1および図2において、本形態のレンズ駆動装置1Aは、カメラ付き携帯電話などに搭載されている薄型カメラにおいて移動レンズ体10を光軸に沿って被写体(物体側)に近づくA方向、および被写体とは反対側の撮像素子側(像側)に向かうB方向に往復移動させるためのものであり、移動レンズ体10は、レンズ101、102、103や絞り(図示せず)を円筒状のレンズホルダ11の内側に保持している。レンズ駆動装置1Aは、正面からみたとき略コの字形状のケース体2(固定体)を備えており、ケース体2は、光軸L方向において被写体側に位置する矩形の上板部21と、光軸L方向において像側に位置する矩形の底板部22と、4つの角部の一箇所で上板部21と底板部22とを連結する側板部23とを備えている。ケース体2において、上板部21および底板部22の中央には円形の光透過穴210、220が形成されている。
移動レンズ体10の外周面、すなわち、レンズホルダ11の外周面には雄ネジ111が形成されている一方、上板部21および底板部22の各光透過穴210、220の内周面には雌ネジ211、221が形成されており、移動レンズ体10は、雄ネジ111と雌ネジ211、221とが係合することによりケース体2に保持されている。なお、移動レンズ体10側の雄ネジ111と、ケース体2側の雌ネジ211、221は、後述する回転直動変換機構31のガイド機構を構成している。
(駆動機構の構成)
図3(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の電磁機構のコイルに対する制御回路の等価回路図、およびコイルに対する駆動信号の波形図である。
図1および図2に示すように、本形態のレンズ駆動装置1Aには、移動レンズ体10を光軸Lに沿って駆動するための駆動機構4が構成され、この駆動機構4は、概ね、移動レンズ体10の外周面において雄ネジ111(螺旋溝)に沿って移動レンズ体10の外周面を1回転以上巻回された糸体9と、この糸体9の一方端側91を引っ張るための第1の電磁機構51と、この糸体9の他方端側92を引っ張るための第2の電磁機構52と、前記の回転直動変換機構81とを有している。糸体9としては、木綿、絹、ナイロン、ポリエステルなどの繊維から構成されているものの他、その線径によっては、ステンレス線、ピアノ線、炭素繊維などの無機材料によって形成されたものであってもよい。また、所定のトルクが得られる場合、糸体9の巻回数は1回転以下であってもよい。
本形態では、ケース体2の4つの側面のうち、コの字における開放端になっている側面に角筒状の第1の枠体56が取り付けられ、この第1の枠体56内には、第1の電磁機構51および第1のプーリ81が収納されている。但し、第1の枠体56においてケース体2側に位置する側面部には開口560が形成されているため、この開口560を通って、糸体9の一方端側91が第1のプーリ81に巻回されている。また、ケース体2の側面において、第1の枠体56に隣接する部分には角筒状の第2の枠体66が取り付けられ、この第1の枠体66内には、第2の電磁機構61および第2のプーリ82が収納されている。但し、第2の枠体66においてケース体2側に位置する側面部には開口660が形成されているため、この開口660を通って、糸体9の他方端側92が第2のプーリ82に巻回されている。このようにして、本形態では、第1の電磁機構51および第2の電磁機構61はいずれも、光軸Lに直交する方向で移動レンズ体10を間に挟む両側領域のうちの一方側領域に配置されている。
第1の電磁機構51は、第1のマグネット511と第1のコイル512を備えた第1の磁気駆動回路によって回転駆動される第1のロータ55を備えており、第1のロータ55において、回転軸550には、第1のマグネット511とともに第1のプーリ81が固着されている。同様に、第2の電磁機構61は、第2のマグネット611と第2のコイル612を備えた第2の磁気駆動回路によって回転駆動される第2のロータ65を備えており、第2のロータ65において、回転軸650には、第2のマグネット611とともに第2のプーリ82が固着されている。
第1の電磁機構51において、第1のマグネット511は、円筒状のロータマグネットであり、周方向においてN極とS極とに着磁されている。第1のコイル512は、第1のマグネット511の両端面および外周面に沿って巻回されている。第2のマグネット611も、第1のマグネット511と同様、円筒状のロータマグネットであり、周方向においてN極とS極とに着磁されているが、第1のマグネット511とは180°、異なる向きに着磁されている。言い換えれば、組立時に180°位相を変えて組み立ててある。第2のコイル612は、第2のコイル612の両端面および外周面に沿って巻回されている。ここで、第1のマグネット511と第2のマグネット611とは、第1のマグネット511のN極が第2のマグネット611のS極と対向するように配置されている。また、第1のコイル512は、一対のT字形状のコイル枠516、517に掛けられているとともに、これらのコイル枠516、517には回転軸550を回転可能に支持する軸孔518、519が形成されている。このような電磁機構51、52では、ロータ55、65の回転角は、時計周りCWの方向および反時計周りCCWの方向に90°であり、これ以上は回転しない。従って、ロータ55、65は、時計周りCWの方向および反時計周りCCWの方向に90°以下の回転角に設定される。
本形態において、回転直動変換機構8は、移動レンズ体10側の雄ネジ110とケース体2側の雌ネジとによって構成され、移動レンズ体10を回転させると、移動レンズ体10は、光軸L周りに回転しながら光軸Lに沿って移動するようになっている。
図3(a)、(b)に示すように、本形態のレンズ駆動装置1Aにおいて、第1のコイル512および第2のコイル612に対する制御回路40は、スイッチ回路41によって、第1のコイル512および第2のコイル612のうちの一方を選択して2.8Vの正パルスおよび負パルスを印加する一方、他方には、スイッチ回路42によって、1.5Vの正あるいは負のバイアスを印加するように構成されている。ここで、第1の電磁機構51および第2の電磁機構61では、正の電圧が印加された際には第1のロータ55および第2のロータ65が時計周りCW(正転)に回転する一方、負の電圧が印加された際には第1のロータ55および第2のロータ65が反時計周りCCW(逆転)に回転する。ここで、第1の電磁機構51の第1のマグネット511と第2の電磁機構52の第2のマグネット521の極性を互いに引き合うように配置すると、第1の電磁機構51のみを励磁駆動したとき、第2の電磁機構2は励磁駆動しなくても、マグネット511、512の相互作用により、第2のロータ65が第1のロータ55に従動するため、糸体9に張力が発生するので、上記と同様の動作を実現できる。
(動作)
このように構成したレンズ駆動装置1Aにおいて、移動レンズ体10を光軸L方向の被写体側に駆動する際には、図3(b)の期間T1に示すように第1のコイル512に対して正パルスおよび負パルスが交互に印加される一方、第2のコイル612には負のバイアスが印加される。従って、第1のロータ55は時計周りCWおよび反時計周りCCWへの回転を繰り返す一方、第2のロータ65は反時計周りCCWに回転しようとして、糸体9を他方端側92に引っ張ろうとする張力を発生させる。但し、第2のロータ65が発生させる張力は、第1のロータ55が発生させる張力よりも小さいため、第1のコイル512に正のパルスが印加されて第1のロータ55が時計周りCWに回転して糸体9の一方端側91が引っ張られたとき、移動レンズ体10は反時計周りCCW′に回転する。そして、移動レンズ体10の反時計周りCCW′の回転は、回転直動変換機構31によって移動レンズ体10が光軸Lに沿って被写体側に移動する力に変換される結果、移動レンズ体10はレンズ101、102、103とともに、光軸Lに沿って被写体側にわずかに移動する。その間、糸体9は、第2のロータ65が発生させる張力により緊張した状態にある。
そして、第1のコイル512に負のパルスが印加されて第1のロータ55が反時計周りCCWに回転すると、移動レンズ体10の周りで糸体9が弛むが、第2のロータ65の反時計周りCCWの回転によって巻き取られる。その際、糸体9は、一方向クラッチとして機能するため、移動レンズ体10は回転しない。
以降、上記の動作が繰り返される結果、移動レンズ体10が反時計周りCCW′に間欠的に回転し、このような回転は、回転直動変換機構31によって移動レンズ体10が光軸Lに沿って被写体側に移動する力に変換される結果、移動レンズ体10はレンズ101、102、103とともに、光軸Lに沿って被写体側に間欠的に移動する。
これに対して、移動レンズ体10を光軸L方向の像側に駆動する際には、図3(b)の期間T2に示すように第2のコイル612に対して正パルスおよび負パルスが交互に印加される一方、第1のコイル512には正のバイアスが印加される。従って、第2のロータ65は時計周りCWおよび反時計周りCCWへの回転を繰り返す一方、第1のロータ55は時計周りCWに回転しようとして、糸体9を一方端側91に引っ張ろうとする張力を発生させる。但し、第1のロータ55が発生させる張力は、第2のロータ65が発生させる張力よりも小さいため、第2のコイル612に正のパルスが印加されて第2のロータ65が時計周りCWに回転して糸体9の他方端側92が引っ張られたとき、移動レンズ体10は時計周りCW′に回転する。そして、移動レンズ体10の時計周りCW′の回転は、回転直動変換機構31によって移動レンズ体10が光軸Lに沿って像側に移動する力に変換される結果、移動レンズ体10はレンズ102、102、103とともに、光軸Lに沿って像側にわずかに移動する。その間、糸体9は、第2のロータ65が発生させる張力により緊張した状態にある。
そして、第2のコイル612に正のパルスが印加されて第2のロータ65が時計周りCWに回転すると、移動レンズ体10の周りで糸体9が弛むが、第1のロータ55の時計周りCWの回転によって巻き取られる。その際、糸体9は、一方向クラッチとして機能するため、移動レンズ体10は回転しない。
以降、上記の動作が繰り返される結果、移動レンズ体10が時計周りCW′に間欠的に回転し、このような回転は、回転直動変換機構31によって移動レンズ体10が光軸Lに沿って像側に移動する力に変換される結果、移動レンズ体10はレンズ101、102、103とともに、光軸Lに沿って像側に間欠的に移動する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、第1の電磁機構51および第2の電磁機構61によって糸体9を引っ張ると、移動レンズ体10が回転し、この回転動作は、回転直動変換機構31によって、レンズ101、102、103が光軸Lに沿って移動する動作に変換される。このため、移動レンズ体10を囲むようなPM型のステッピングモータ構造を採用しなくても、移動レンズ体10を光軸Lに沿って移動させることができ、このような構成であれば、光軸Lに直交する方向で移動レンズ体10を間に挟む両側領域のうちの一方側領域に第1の電磁機構51および第2の電磁機構52を配置することができるなど、レンズ101、102、103の周りで占めるスペースが小さいので、レンズ駆動装置1Aの外径寸法を小型化できる。また、レンズ駆動装置1を搭載する機器の設計に対応して、平面形状が縦長あるいは横長のレンズ駆動装置1を構成することができる。
さらに、第1の電磁機構51および第2の電磁機構61から移動レンズ体10への伝達は糸体9を介して行われるので、動作音がほとんど発生しない。
[実施の形態2]
図4(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置の要部の横断面図および縦断面図である。図5は、本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置の要部の分解斜視図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。但し、本形態では、以下に説明するように、スリーブを回転体とし、このスリーブを糸体によって回転させてレンズを光軸方向に駆動する。
図4および図5において、本形態のレンズ駆動装置1Bも、実施の形態1と同様、移動レンズ体10は、レンズ101、102、103や絞り(図示せず)を円筒状のレンズホルダ11の内側に保持している。レンズ駆動装置1Bは、正面からみたとき略コの字形状のケース体2を備えており、ケース体2は、光軸L方向において被写体側に位置する矩形の上板部21と、光軸L方向において像側に位置する矩形の底板部22と、4つの角部の一箇所で上板部21と底板部22とを連結する側板部23とを備えている。ケース体2において、上板部21および底板部22の中央には円形の光透過穴210、220が形成されている。但し、本形態では、光透過穴210、220の内周面には雌ネジが形成されていない。
本形態では、移動レンズ体10の外周側には円筒状のスリーブ33が配置され、このスリーブ33は、光軸周りに回転可能、かつ、光軸方向への移動が規制された状態でケース2に支持されている。ここで、レンズホルダ11の外周面には雄ネジ112が形成されている一方、スリーブ33の内周面には雌ネジ331が形成されており、移動レンズ体10は、雄ネジ112と雌ネジ331とが係合することによりスリーブ33に保持されている。なお、移動レンズ体10側の雄ネジ112と、スリーブ33の雌ネジ331は、後述する回転直動変換機構32において、ガイド機構を構成しており、本形態において、回転直動変換機構32は、スリーブ33が回転したとき、移動レンズ体10の供回りを防止する供回り防止機構35を備えている。
本形態のレンズ駆動装置1Bには、移動レンズ体10を光軸Lに沿って駆動するための駆動機構4が構成され、この駆動機構4は、概ね、スリーブ33の外周面において雄ネジ330(螺旋溝)に沿ってスリーブ33の外周面を1回転以上巻回された糸体9と、この糸体9の一方端側91を引っ張るための第1の電磁機構51と、この糸体9の他方端側92を引っ張るための第2の電磁機構52と、前記の回転直動変換機構32とを有している。
本形態では、ケース体2の4つの側面のうち、コの字における開放端になっている側面に角筒状の第1の枠体56が取り付けられ、この第1の枠体56内には、第1の電磁機構51および第1のプーリ81が収納されている。但し、第1の枠体56においてケース体2側に位置する側面部には開口560が形成されているため、この開口560を通って、糸体9の一方端側91が第1のプーリ81に巻回されている。また、ケース体2の側面において、第1の枠体56に隣接する部分には角筒状の第2の枠体66が取り付けられ、この第1の枠体66内には、第2の電磁機構61および第2のプーリ82が収納されている。但し、第2の枠体66においてケース体2側に位置する側面部には開口660が形成されているため、この開口660を通って、糸体9の他方端側92が第2のプーリ82に巻回されている。このようにして、本形態では、第1の電磁機構51および第2の電磁機構61はいずれも、光軸Lに直交する方向で移動レンズ体10を間に挟む両側領域のうちの一方側領域に配置されている。なお、第1の電磁機構51および第2の電磁機構52は、実施の形態1と同様な構成を有しているので、それらの説明を省略する。
本形態において、回転直動変換機構35は、移動レンズ体10側の雄ネジ112とスリーブ側の雌ネジ331とによって構成されたガイド機構と、移動レンズ体10の供回りを防止する供回り防止機構35とを備えており、移動レンズ体10の上端部とケース体2の上板部21との間には、雄ネジ112と雌ネジ331の間のバックラッシュを防止するためのコイルバネ84が配置されている。ここで、供回り防止機構35は、移動レンズ体10の下端部において、周方向の複数箇所に形成された溝115と、ケース体2の底板部22から突出して溝115に嵌る突起225とによって構成されている。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
このように構成したレンズ駆動装置1Bにおいては、移動レンズ体10を光軸L方向の被写体側に駆動する際には、第2のコイル612に対して駆動信号が印加される。その結果、ロータ82が反時計周りCCW′に回転して糸体9の他方端側92が引っ張られ、スリーブ33が光軸周りに時計周りCW′に回転する。その際、移動レンズ体10は、供回り阻止機構35によって回転が阻止されているので、光軸L周りに回転することなく、光軸Lに沿って被写体側に移動する。また、移動レンズ体10を光軸L方向の像側に駆動する際には、第1のコイル512に対して駆動信号が印加される。その結果、ロータ81が時計周りCW′に回転して糸体9の一方端側91が引っ張られ、スリーブ33が光軸周りに反時計周りCCW′に回転する。その際、移動レンズ体10は、供回り阻止機構35によって回転が阻止されているので、光軸L周りに回転することなく、光軸Lに沿って像側に移動する。
このように本形態では、移動レンズ体10が光軸Lに沿って移動する際、移動レンズ体10が光軸L周りに回転しないので、レンズ101、102、103が光軸Lに沿って移動する際、レンズ中心位置がずれないという利点がある。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態1〜2では、回転−直動変換機構31、32のガイド機構にネジ機構を採用したが、面カムや溝カムなどのカム機構、あるいはヘリコイド機構を利用してもよい。また、移動レンズ体10あるいはスリーブ33の外周面に形成された螺旋溝内に、ケース体2などに保持された3本の金属ワイヤーなどの線状体が外接するガイド機構によって回転−直動変換機構を構成してもよい。このように構成すると、ネジ機構と違って、バックラッシュが発生しないので、移動レンズ体の光軸LL方向における位置精度を高めることができる。
さらに、電磁機構としてはフレミングの法則に基づいたものの他、ステッピングモータと同様、吸引、反発力を利用したもの、ソレノイドやリニアモータを利用したもの、ボイルコイルを用いたもの、さらには直流モータやステッピングモータなどの小型モータを採用してもよい。
(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の要部の横断面図および縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の要部の分解斜視図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の電磁機構のコイルに対する制御回路の等価回路図、およびコイルに対する駆動信号の波形図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置の要部の横断面図および縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置の要部の分解斜視図である。
符号の説明
1A、1B レンズ駆動装置
2 ケース体(固定体)
4 駆動機構
10 移動レンズ体
31、32 回転−直動変換機構
33 スリーブ
35 供回り阻止機構
51 第1の電磁機構
55 第1のロータ
61 第2の電磁機構
65 第2のロータ
81 第1のプーリ
82 第2のプーリ
101、102、103 レンズ

Claims (8)

  1. レンズと、該レンズを光軸に沿って移動させる駆動機構と、前記レンズおよび前記駆動機構が搭載された固定体とを有するレンズ駆動装置において、
    前記駆動機構は、前記レンズを内側に保持する筒状の回転体と、該回転体の周りに巻回された糸体と、該糸体を引っ張ることにより前記回転体を光軸周りに回転させる電磁機構と、前記回転体の回転動作を前記レンズが光軸に沿って移動する動作に変換する回転直動変換機構とを有していることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 請求項1において、前記電磁機構は、マグネットとコイルとを備えた磁気駆動回路によって回転駆動されるロータを備え、
    当該ロータには、前記糸体の端部が巻き付けられたプーリが固着されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  3. 請求項1または2において、前記回転体の外周面には螺旋溝が形成され、
    前記糸体は、前記螺旋溝の内側に沿って巻回されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記駆動機構は、前記糸体の両端のうちの一方端側を引っ張って前記レンズを光軸方向の一方側に移動させる第1の電磁機構と、前記糸体の他方端側を引っ張って前記レンズを光軸方向の他方側に移動させる第2の電磁機構とを有していることを特徴とするレンズ駆動装置。
  5. 請求項4において、前記駆動機構では、前記レンズを光軸方向の一方側に移動させる際、前記第1の電磁機構により前記糸体に印加する張力よりも小さな張力を前記第2の電磁機構により前記糸体に印加し、前記レンズを光軸方向の他方側に移動させる際、前記第2の電磁機構により前記糸体に印加する張力よりも小さな張力を前記第1の電磁機構により前記糸体に印加することを特徴とするレンズ駆動装置。
  6. 請求項5において、前記駆動機構では、前記レンズを光軸方向の一方側に移動させる際、前記第1の電磁機構は、前記糸体を一方端側に引っ張る動作と弛める動作とを繰り返し、前記レンズを光軸方向の他方側に移動させる際、前記第2の電磁機構は、前記糸体を他方端側に前記糸体を引っ張る動作と弛める動作とを繰り返すことを特徴とするレンズ駆動装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記回転体は、前記レンズを内側に保持する移動レンズ体であり、
    前記回転直動変換機構は、前記移動レンズ体と前記固定体とを機構的に接続して前記移動レンズ体が回転したとき当該レンズ体を光軸に沿って移動させるネジ機構、カム機構、あるいはヘリコイド機構からなるガイド機構を備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記レンズは移動レンズ体の内側に保持され、
    前記回転体は、前記移動レンズ体を外周側で囲むように配置されたスリーブであり、
    前記回転直動変換機構は、前記移動レンズ体と前記スリーブとを機構的に接続するネジ機構、カム機構、あるいはヘリコイド機構からなるガイド機構と、前記スリーブが回転したとき前記移動レンズ体の供回りを防止して当該レンズ体を光軸に沿って移動させる供回り防止機構とを備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
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