JP2007057359A - シート状物厚さ測定方法およびこれを用いた装置 - Google Patents

シート状物厚さ測定方法およびこれを用いた装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 シート状物の厚みを精度よく測定するシート状物厚さ測定装置を提供する。
【解決手段】 所定ピッチPをおいて環状に配備した複数個のX線管8からなるX線管ユニット2と、X線管8に対向配備した複数個のX線検出器9を環状に配備してなるX線検出ユニット4とをシート状物1を挟んで対向した状態で同期をとりながら回転させ、シート状物1の厚みを測定するとともに、シート状物上から外れた軌道では較正用の基準体6の厚みを測定する。基準体6の厚みは、補正演算処理部12で基準値と比較されて補正量が求められ、この補正量を実測により得られたシート状物1の厚みに反映させて補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート状物の厚みを精度よく測定することのできるシート状物厚さ測定方法およびこれを用いた装置に関する。
従来のシート状物の厚さを測定する装置としては、複数個のX線源を所定間隔ごとに一次元アレー状に配備して構成した単一のX線管と、シート状物を挟んでX線管のX線源ごとに対向配備した複数個のX線検出器とをセンサ支持体に備え、移動するシート状物の幅方向の厚みを連続的に測定している。このシート状物の厚みを測定する過程で、X線管内で両端に位置する一方のX線源とX線検出器との組がシート状物の厚みを測定する第1の位置と、この組がシート状物の側方に所定距離をおいて配備された較正基準体の配置された第2の位置とにわたって往復移動するようにセンサ支持体を移動させている。第2の位置に端部のX線源とX線検出器との組が移動すると、この組によって較正基準体の厚みが測定され、この測定結果を基準にして残りのX線源とX線検出器との組みによって測定されたシート状物の厚みを補正している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−281747号公報
近年、例えば、液晶パネルやプラズマ・ディスプレイ・パネルなどに使用されるシート状物などは、厚みのバラツキが無く、平坦であることが要望されている。そのため、シート状物の厚み測定方法においても、精度の高い測定結果が得られることが望まれている。しかしながら、従来の方法では、次のような問題がある。
X線源は、その管電圧および管電流の影響を受けてX線の出力が経時的に微妙に変化し、この変化量が個々のX線源によって異なっている。また、受光した透過X線の検出レベルのバラツキが、個々のX線検出器によって異なっている。したがって、較正基準体を測定するX線源とX線検出器の組については、適正な補正が施されるが、補正された組の結果を基準にして、残りの組の補正を行なったとしても、個々のX線源やX線検出器自体の固体差による変化を解消することができない。その結果、シート状物の厚みを精度よく測定することができないといった問題がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、シート状物の厚みを精度よく測定することのできるシート状物厚さ測定装置を提供することを主たる目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために次のような構成をとる。
第1の発明は、シート状物に照射されて透過した透過X線を検出し、この検出結果に基づいてシート状物の厚みを測定するシート状物厚さ測定方法において、
X線源からのX線を前記シート状物の面に照射するX線管を、当該シート状物を交差するように所定間隔をおいて環状に複数個配備して構成したX線管ユニットと、前記シート状物を挟んで前記X線管ユニットのX線管ごとに対向して環状に配備した複数個のX線検出器からなるX線検出ユニットの組のうち、少なくともX線管ユニットを環状縦中心軸回りに回転駆動させるとともに、当該X線検出ユニットとシート状物を水平相対移動させているときにシート状物の厚みを測定する第1測定過程と、
前記X線管ユニットの回転軌道のうちシート状物上から外れた軌道部分で、当該X線管ユニットと前記X線検出ユニットとの間に配備された較正基準体の厚みを測定する第2測定過程と、
前記各X線管を利用して得た前記較正基準体の厚みと、予め決めた較正基準体の基準値とを比較し、求まる偏差に基づいて前記第1測定過程でX線管ごとに測定したシート状物の各部位の厚みを補正手段により補正する補正演算過程と、
を備えことを特徴とする。
(作用・効果) この構成によれば、X線管ユニットとX線検出ユニットの組と、シート状物とが水平相対移動している過程で、少なくともX線管ユニットが環状縦中心軸回りに回転しながらシート状物の面にX線を照射する。照射されたX線は、シート状物を透過し、X線管に対向配備されたX線検出ユニットを構成するX線検出器によって検出され、その透過X線の強度に応じてシート状物の厚みが求められる。また、X線管ユニットが回転駆動している過程でシート状物上から外れた軌道を通過するとき、その部分に配備された較正基準体の厚みを測定する。
測定された較正基準体の厚みと、予め決めた較正規準体の厚みの基準値とが補正手段で比較され、求まる偏差に基づいて当該X線管によって測定されたシート状物の所定部位の厚みが補正される。すなわち、較正基準体を利用して各X線源のX線出力のバラツキの補正量を逐次に求め、その補正量を実測によって得たシート状物の厚みに反映させることができ、正確なシート状物の厚みを精度よく求めることができる。
第2の発明は、シート状物に照射されて透過した透過X線を検出し、この検出結果に基づいてシート状物の厚みを測定するシート状物厚さ測定装置において、
X線源からのX線を前記シート状物の面に照射するX線管を、当該シート状物を交差するように所定間隔をおいて環状に複数個配備して構成したX線管ユニットと、
前記シート状物を挟んで前記X線管ユニットのX線管ごとに対向して環状に配備した複数個のX線検出器からなるX線検出ユニットと、
前記X線管ユニットとX線検出ユニットのうち、少なくともX線管ユニットを環状縦中心軸回りに回転駆動させる回転駆動手段と、
前記X線管ユニットの回転軌道のうちシート状物上から外れた軌道部分で、当該X線管ユニットと前記X線検出ユニットとの間に配備された較正基準体と、
前記シート状物に交差した状態で回転駆動している前記X線管ユニットが、当該シート状物に対して交差状態を維持しながら水平方向に移動するように当該X線管ユニットと前記X線検出ユニットの組と、シート状物を水平相対移動させる水平移動手段と、
少なくとも前記X線管ユニットが回転駆動しているときに、各X線管を利用して得た前記較正基準体の厚みと、予め決めた較正基準体の基準値とを比較し、求まる偏差に基づいてX線管ごとに測定したシート状物の各部位の厚みを補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする。
(作用・効果) この構成によれば、水平移動手段によってX線管ユニットとX線検出ユニットの組と、シート状物とが水平相対移動している過程で、少なくともX線管ユニットが回転駆動手段によって環状縦中心軸回りに回転させられる。この過程でX線管ユニットがシート状物の面にX線を照射する。照射されたX線は、シート状物を透過し、X線管に対向配備されたX線検出ユニットを構成するX線検出器によって検出され、補正手段によって、その透過X線の強度に応じてシート状物の厚みが求められる。また、X線管ユニットが回転駆動している過程でシート状物上から外れた軌道を通過するとき、当該X線検出ユニットは、その部分に配備された較正基準体の厚みを測定する。
そして、測定された較正基準体の厚みと、予め決めた較正規準体の厚みの基準値とが補正手段で比較され、求まる偏差に基づいて当該X線管によって測定されたシート状物の所定部位の厚みが補正される。つまり、較正基準体を利用して各X線源のX線出力のバラツキの補正量を逐次に求め、その補正量を実測によって得たシート状物の厚みに反映させることができ、正確なシート状物の厚みを精度よく求めることができる。すなわち、第1の発明方法を好適に実現することができる。
第3の発明は、上記第2の発明装置において、
前記X線管と前記X線検出器の各組が対向位置関係を維持した状態で前記X線管ユニットと前記X線検出ユニットとを同期させて回転駆動させるように前記回転駆動手段を制御する回転駆動制御手段を備えた
ことを特徴とする。
(作用・効果) この発明装置によると、X線管ユニットのX線源とX線検出ユニットのX線検出器との対向位置関係が維持された状態で、環状縦中心軸回りに両ユニットが回転駆動する。この回転駆動する過程でシート状物上から外れた軌道を通る両ユニットの間に配備された較正基準体の厚みを、シート状物の所定部位を測定したX線源とX線検出器との組が測定する。すなわち、シート状物の所定部位の厚みを測定したときと同じ条件の構成を利用して較正基準体の厚みを測定し、基準値との比較がされるので、X線管の固体誤差とX線検出器の固体誤差とが補正される。したがって、シート状物の厚みをより精度よく測定することができる。
第4の発明は、シート状物に照射されて透過した透過X線を検出し、この検出結果に基づいてシート状物の厚みを測定するシート状物厚さ測定方法において、
複数個のX線源を所定間隔をおいて整列配備して構成したX線管と、前記シート状物を挟んで前記X線管のX線源ごとに対向して整列配備した複数個のX線検出器からなるX線検出ユニットと、前記X線管のX線源とX線検出器の整列長手方向であって、前記シート状物から水平方向に離間して配備された較正基準体とを備え、
前記X線管と前記X線検出ユニットを組とする複数組を前記シート状物と交差するように並設するとともに、各組の長手方向に離間して前記較正基準体を並設し、少なくとも前記各組のX線管のX線源を前記シート状物上に位置する第1の位置と、前記X線源が前記較正基準体上に位置する第2の位置とにわたって交差水平移動可能に構成し、当該X線管が第1の位置にあるときにシート状物の厚みを測定する第1測定過程と、
前記X線管が第2の位置に移動したときに前記較正基準体の厚みを測定する第2測定過程と、
前記第2測定過程で取得した前記較正基準体の厚みと、予め決めた較正基準体の基準値とを比較し、求まる偏差に基づいて前記第1測定過程で各X線源を利用して得たシート状物の各部位の厚みを補正手段により補正する補正演算過程と、
を備えたことを特徴とする。
(作用・効果) この構成によれば、X線管とX線検出ユニットの組と、シート状物とが水平相対移動している過程で、少なくとも1組のX線管がX線源の整列長手方向に移動しながらシート状物の面にX線を照射する。照射されたX線は、シート状物を透過し、X線管に対向配備されたX線検出ユニットを構成するX線検出器によって検出され、その透過X線の強度に応じてシート状物の厚みが求められる。また、X線管がシート状物に対して交差水平移動しながらX線を照射している過程でシート状物から離間して配備された較正基準体の厚みを測定する。
測定された較正基準体の厚みと、予め決めた較正規準体の厚みの基準値とが補正手段で比較され、求まる偏差に基づいて当該X線管によって測定されたシート状物の所定部位の厚みが補正される。すなわち、較正基準体を利用して各X線源のX線出力のバラツキの補正量を求め、その補正量を実測によって得たシート状物の厚みに反映させることができ、正確なシート状物の厚みを精度よく求めることができる。
第5の発明は、シート状物に照射されて透過した透過X線を検出し、この検出結果に基づいてシート状物の厚みを測定するシート状物厚さ測定装置において、
複数個のX線源を所定間隔をおいて整列配備して構成したX線管と、
前記シート状物を挟んで前記X線管のX線源ごとに対向して整列配備した複数個のX線検出器からなるX線検出ユニットと、
前記X線管のX線源とX線検出器の整列長手方向であって、前記シート状物から水平方向に離間して配備された較正基準体と、
前記X線管と前記X線検出ユニットを組とする複数組を前記シート状物と交差するように並設するとともに、各組の長手方向に離間して前記較正基準体を並設し、少なくとも前記各組のX線管のX線源を前記シート状物上に位置する第1の位置と、前記X線源が前記較正基準体上に位置する第2の位置とにわたって交差水平移動させる第1駆動手段と、
前記X線管と前記X線検出器との組が、前記シート状物に対して交差状態を維持しながら水平方向に移動するように当該X線管と前記X線検出ユニットの組と、シート状物を水平相対移動させる水平移動手段と、
少なくとも複数個の前記X線管を交互に交差水平移動させるように前記第1駆動手段を制御する制御手段と、
所定のX線管の各X線源を利用して得た前記較正基準体の厚みと、予め決めた較正基準体の基準値とを比較し、求まる偏差に基づいて各X線源を利用して得たシート状物の各部位の厚みを補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする。
(作用・効果) この構成によれば、X線管とX線検出ユニットの組と、シート状物とが水平移動手段によって水平相対移動している過程で、少なくとも1組のX線管がX線源の整列長手方向に移動しながらシート状物の面にX線を照射する。照射されたX線は、シート状物を透過し、X線管に対向配備されたX線検出ユニットを構成するX線検出器によって検出され、補正手段によって、その透過X線の強度に応じてシート状物の厚みが求められる。また、X線管がシート状物に対して交差水平移動しながらX線を照射している過程でX線検出ユニットによってシート状物から離間して配備された較正基準体の厚みを測定する。
測定された較正基準体の厚みと、予め決めた較正規準体の厚みの基準値とが補正手段で比較され、求まる偏差に基づいて当該X線管によって測定されたシート状物の所定部位の厚みが補正される。つまり、較正基準体を利用して各X線源のX線出力のバラツキの補正量を求め、その補正量を実測によって得たシート状物の厚みに反映させることができ、正確なシート状物の厚みを精度よく求めることができる。すなわち、第4の発明方法を好適に実現することができる。
なお、所定のX線管が交差水平移動して較正基準体の厚みを測定している間は、並設されたX線管とX線検出ユニットの組が、シート状物の厚みを測定している。
第6の発明は、上記第5の発明装置において、
前記X線管の各X線源と前記X線検出器の各組が対向位置関係を維持した状態で、当該X線管とX線検出ユニットとを同期させて駆動させるように前記第1駆動手段を制御する駆動制御手段を備えた
ことを特徴とする。
(作用・効果) この構成によれば、X線管ユニットのX線源とX線検出ユニットのX線検出器との対向位置関係が維持された状態で、シート状物に対して交差水平移動する。この交差水平移動する過程でシート状物から離間して配備された較正基準体の厚みを、シート状物の所定部位を測定したX線源とX線検出器との組が測定する。すなわち、シート状物の所定部位の厚みを測定したときと同じ条件の構成を利用して較正基準体の厚みを測定し、基準値との比較がされるので、X線管の固体誤差とX線検出器の固体誤差とが補正されるので、シート状物の厚みをより精度よく測定することができる。
この発明に係るシート状物厚さ測定装置によれば、少なくともX線源のX線出力のバラツキの影響をシート状物の厚みの測定誤差を抑制した精度の測定結果を得ることができる。
〔実施例1〕
以下、図面を参照して本発明のシート状物厚さ測定装置の実施例を説明する。
図1は、この発明の一実施例に係り、シート状物厚さ測定装置の全体構成を示した正面図、図2は、シート状物厚さ測定装置の平面図である。
本実施例のシート状物厚さ測定装置は、図1に示すように、水平姿勢で搬送されるシート状物1を挟んでその上方の図示しない天板に配備されたX線管ユニット2と、シート状物1の下方の基台3上にX線管ユニット2と対抗配備されたX線検出ユニット4とを備えている。また、シート状物1の図中左側に離間して基台3上に並設固定された支持台5に較正用の基準体6が保持されている。以下、各構成について具体的に説明する。
X線管ユニット2は、図2に示すように、シート状物1の幅よりも大径である環状のガイドフレーム7と、当該ガイドフレーム7の下部で所定ピッチPをおいて配備され、ガイドフレーム9に沿ってシート状物1の上方で略円軌道を描いて走行可能な複数個のX線管8と、当該X線管8をガイドフレーム7に沿って走行させるように図示しないチェーンベルトに回転駆動力を伝達するモータM1とから構成されている。なお、X線管8は、その内部に図示しない単一のX線源を備えている。なお、ガイドフレーム7、チェーンベルト、モータM1は、本発明の回転駆動手段を構成する。
環状のガイドフレーム7は、シート状物1の幅方向に垂直に交差する2本のフレームと、シート状物1の両端から外れた位置にある円弧状のフレームとを連結して構成している。
X線検出ユニット4は、複数個のX線検出器9を備えている。これらX線検出器9が、X線管ユニット2の各X線管8と対向するようにX線管8の配置ピッチPと同ピッチで環状のガイドフレーム10上に配備されている。また、X線検出器9もガイドフレーム10上でX線管8と同じ略円軌道を描いて走行可能である。つまり、X線検出器9をガイドフレーム10に沿って走行させるように図示しないチェーンベルトを介してモータM2の回転駆動力が伝達されるように構成されている。なお、ガイドフレーム10、チェーンベルト、モータM1などは、本発明の回転駆動手段を構成する。
X線検出器9は、X線管8からシート状物1に向けて照射され、当該シート状物1を透過した透過X線を検出する。
支持台5は、較正用の基準体6を保持する保持部を備え、当該保持部に保持された基準体6が、X線管8とX線検出器9の両回転軌道に挟まれた位置にくるように構成されている。なお、基準体6は、測定対象と同じ材料のシート状物1であって、厚さが予め決められたものである。
図1に戻り、制御部11は、X線管ユニット2のモータM1とX線検出ユニット4のモータM2に各回転軸に備わったロータリーエンコーダE1、E2から送信される両回転角度データを比較しながら、各ユニット2、4のX線管8とX線検出器9の組の対向位置関係を維持させるように、両モータM1、M2の回転速度を制御して両ユニットの回転駆動の同期をとっている。なお、制御部11は、本発明の回転駆動制御手段に相当する。
補正演算処理部12は、X線検出器9によって検出された透過X線の強度からシート状物1の厚みの実測値を求めるとともに、さらに、シート状物1の所定部位の厚みを求めたX線管8とX線検出器9の組の装置自体の固体誤差を実測値から除去した正確なシート状物1の厚みを求める。なお、具体的な演算処理については後述する。なお、補正演算処理部12は、本発明の補正手段に相当する。
表示部13は、実測によって求まるシート状物の厚み、補正後のシート状物1の厚み、およびその他装置設定などの項目なでが表示される。
次に、上記実施例装置を利用してシート状物の厚さを測定する一巡の処理について、図1および図2に基づいて説明する。
先ず、測定対象のシート状物1と同じ較正用の基準体6の基準厚みを図示しない入力装置を介して補正演算処理部12に設定するとともに、モータM1、M2などの回転速度や、シート状物1の繰り出し速度など種々の条件が制御部11に設定される。
条件設定が終了すると、水平移動手段である図示しないモータを回転駆動させてシート状物1をX線管ユニット2とX線検出ユニット4の間に繰り出してゆく。
X線管ユニット2は、図2に示す矢印方向に回転駆動しながら、シート状物1の図中右端部から基準体6までの間のパスラインAで作動し、繰り出されてくるシート状物1の表面に連続的または間欠的にX線を照射する。このとき、制御部11によって、X線管ユニット2とX線検出ユニット4の回転駆動の同期がとられ、X線管8とX線検出器9の組が対向位置関係を維持したまま、同一速度で回転駆動する。
X線管8から照射されたシート状物1を透過した透過X線は、X線検出器9によって検出され、その検出結果が逐次に補正演算処理部12に送信される。
補正演算処理部12は、送信された透過X線の強度に基づいてシート状物1の厚みの実測値を求めて図示しないメモリに記憶する。
両ユニット2、4のX線管8とX線検出器9の組が回転駆動する過程で、シート状物1上の交差位置から外れ、基準体6の位置に向かう。この移動過程中にX線検出器9で検出される透過X線は無効なものとして扱われる。なお、検出結果が無効処理される期間については、ロータリーエンコーダE1、E2から送信される回転角度データから位置を特定している。
次に、X線管8とX線検出器9の組が基準体6の位置に達したとき、X線管8から照射され、当該基準体6を透過した透過X線がX線検出器9によって検出され、当該実測値が補正演算処理部12に送信される。
補正演算処理部12は、予め決めて設定した基準体6の基準値をメモリから読み出し、送信されてきた基準体6の実測値とを比較して偏差を求め、当該偏差を補正するのに必要な補正量を求める。その後、当該X線管8とX線検出器9との組によって測定されたシート状物1の実測値をメモリから読み出し、各実測値に補正量を反映させたシート状物1の理論値を求める。
これら上述の演算処理で求まるシート状物1の実測値や理論値などが適時に表示部13に表示される。そして、パスラインAから基準体6までの間でシート状物1および基準体6の測定を終えたX線管8とX線検出器9の組は、パスラインBを通過する間については作動を停止し、再度パスラインAに達すると作動を開始する。以上で、所定のX線管8とX線検出器9を利用したシート状物1の厚み測定処理が終了する。
以上のように、所定のX線管8とX線検出器9の組がシート状物1と交差するパスラインAで作動してシート状物1の厚みの実測値を求めた後、作動を連続した状態で基準体6を測定して求めた実測値と予め決めた基準値を利用して補正量を求め、この補正量を、当該X線管8とX線検出器9によって取得されたシート状物1の実測値に反映させる。その結果、X線管8およびX線検出器9ごとの経時的な変化による固体誤差を除去した正確なシート状物1の厚みを求めることができる。
〔実施例2〕
本実施例では、図4に示すように、X線管としてシート状物1の幅方向にわたって交差する細長い単一のものを利用した場合を例にとって説明する。したがって、上記実施例1と同一構成の部分には同一符号を付すに留め、異なる部分について具体的に説明する。
図3は、X線管の内部の要部構成を示したブロック図、図4は、本実施例に係るシート状物厚さ測定装置の概略全体構成を示す正面図である。
本実施例装置は、図4に示すように、基台3に設けたガイドレール15の上でスライド移動可能な可動台16と、可動台16をスライド移動させるモータM3とを備えている。この可動台は、凹形状であり、側部(図中右)および前後が開放されている。天板にはX線管8Aが配備され、底板にはX線管8Aと対向してX線検出ユニット4Aが配備されている。また、可動台16は、モータM3の正逆転駆動がボール軸17に伝達され、ガイドレール15上で図中左右に往復移動可能に構成されている。なお、可動台16、ガイドレール15、モータ15は、本発明の第1駆動手段に相当する。
X線管8Aは、図3に示すように、内部に所定ピッチをおいて複数個のX線源18をアレー状に備えている。各X線源18は単一の電源19から電力が供給されるように接続されている。また、X線源18が位置するX線管8Aの下部の各部位にはX線窓20が設けられ、各X線源18から発生されるX線を当該X線窓20から出力する。なお、各X線窓20から照射されるX線が、シート状物1の幅全体に継ぎ目なく均一に照射されるように、X線ビーム径の広がり角度を考慮してシート状物1の表面かららの高さが調節できるようになっている。この高さ調節は、例えば可動台16の天板高さを調節して行なう。
X線検出ユニット4Aは、シート状物1を透過した透過X線を検出できるように複数個のX線検出器9をアレー状に連結して構成している。なお、シート状物1の幅にもよるが、X線検出器9は単一のものを利用することが好ましい。
また、可動台16の移動する軌道上でシート状物1から離間した位置に支持台5に保持された較正用の基準体6が配備されている。
上述のように構成されたシート状物厚さ測定装置を、図4に示すように、シート状物1を挟んでシート状物1の走行方向の前後に2組並設している。なお、以後、シート状物1の上流側の装置を第1装置とし、下流側の装置を第2装置とする。
次に、上記構成を有するシート状物厚さ測定装置を利用してシート状物1の厚みを測定する一巡の処理について図5(a)から図5(c)に基づいて説明する。
先ず、測定対象のシート状物1と同じ基準体6の基準厚みを図示しない入力装置を介して補正演算処理部12に設定するとともに、モータM3などの回転速度や、シート状物1の繰り出し速度など種々の条件が設定される。
条件設定が終了すると、水平移動手段である図示しないモータを回転駆動させ、図5に(a)示すように、シート状物1をX線管8AとX線検出ユニット4Aとの間に繰り出してゆく。
シート状物1の繰り出しに同期して、シート状物1の上流側に配備された装置が作動し、X線管8Aの各X線窓20からシート状物1の幅方向全長にわたってX線照射が所定時間行なわれる。このX線管8Aから照射されてシート状物1を透過した透過X線がX線検出器9Aによって検出される。検出された透過X線は、補正演算処理部12に送信され、X線強度に基づいてシート状物1の厚みの実測値を求めて図示しないメモリに記憶する。
X線検出ユニット4AとX線管8Aの作動時間が所定時間に達すると、上流側の第1装置は、図5(b)に示すように、シート状物1上から基準体6の方向(図中左側)に移動してゆき、各X線窓20から基準体6にX線が順番に照射される。そして、X線管8Aの最先端のX線窓20からのX線が基準体6に照射された時点でX線管8A全体からのX線の照射を一端停止する。
この基準体6にX線が照射されている間、X線検出ユニット4Aは逐次に基準体6を透過した透過X線を検出し、検出結果を補正演算処理部12に送信する。
補正演算処理部12は、送信されてきた透過X線の予め決めて設定した基準体6の基準値をメモリから読み出し、送信されてきた基準体6の実測値とを比較して偏差を求め、当該偏差を補正するのに必要な補正量を求める。その後、当該X線管8AとX線検出器9との組によって測定されたシート状物1の実測値をメモリから読み出し、各実測値に補正量を反映させたシート状物1の理論値を求める。
これら上述の演算処理で求まるシート状物1の実測値や理論値などが適時に表示部13に表示される。
なお、第1装置が、基準体6の厚みを測定している間は、シート状物1の下流側の第2装置が作動し、シート状物1の厚みを測定している。そして、第1装置による基準体6の厚み測定が終了すると、図5(a)に示すように、シート状物1を測定する位置に復帰する。そして、当該第1装置が作動してシート状物1の厚みを測定開始すると、第2装置が図5(c)に示すように、シート状物1から基準体6の方向(図中右)に離間してゆき、基準体6の厚みの測定を開始する。つまり、シート状物1の厚み測定と、基準体6の厚みの測定を、第1装置と第2装置が交互に行ない、シート状物1の全面を過不足なく2台の装置で行なっている。
以上のように、第1装置に備わったX線管8AとX線検出器9Aの組がシート状物1と交差した位置でシート状物1の厚みの実測値を求めた後に、作動を連続した状態でシート状物1から基準体6の方向に離間してゆき基準体6を測定し、測定結果から求めた基準体6の厚みの実測値と予め決めた基準値を利用して、X線窓ごとの照射領域、つまり、X線源18ごとに対応したシート状物1の厚みの補正量を求める。この補正量を、各X線源18を利用して取得されたシート状物1の実測値に反映させることにより、X線管8AおよびX線検出器9の経時的な変化による固体誤差を除去した正確なシート状物1の厚みを求めることができる。
上述のような別実施例装置であっても、上述の主実施例装置と同様の効果を奏する。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上記実施例1では、パスラインAおよびパスラインBの両方を同時または適時に切り換えて利用し、シート状物1の厚みを測定してもよい。この場合、シート状物1を挟んで基準体6を両端側に配備し、両パスラインA、Bごとを通過してきたX線管8とX線検出器9の較正処理を行なうようにすることが好ましい。
(2)上記実施例2では、第1装置と第2装置をシート状物1を挟んで配備したが、図6に示すように、シート状物1の一方側に両装置を並設する形態であってもよい。
また、図7〜図12に示すように、X線管8BとX線検出ユニット4の組がシート状物1の移動方向の前後に位置するように第1装置と第2装置をシート状物1を挟んで配備し、この第1装置と第2装置とにわたって交差するようにシート状物1の両端側に沿って横長の較正用の基準体6をそれぞれに配備した形態であってもよい。この構成の場合、前後の両X線管8Bに備わった各4個のX線源18とX線検出器9のうち、図中左側の2個がシート状物1の左側に配備された基準体6を利用して補正処理演算12で演算に必要な基準体6を測定した実測値を取得し、図中右側の2個のX線源18とX線検出器9は、シート状物1の左側に配備された基準体6を利用する。
例えば、図7に示すように、先ず上流側のX線管8Bに備わったハッチングを施したX線窓20の4個の部分に位置するX線源18と、これらX線源18とシート状物1を挟んで対向するX線検出器9とが作動し、シート状物1の幅方向の厚みを測定してゆく。そして、図8に示すように、上流側のX線管8BとX線検出ユニットの組が図中左側に移動しながらシート状物1の厚みを測定してゆく。この上流側の組の移動に同期して、下流側のX線管8BとX線検出ユニットの組が、図中右側に移動しながら上流側の組でシート状物1を測定できない右側の領域を測定する。つまり、図8ではハッチングを施したX線源18とこのX線源18に対向するX線検出器9が作動する。
上流側の組が左側に移動してゆく過程で、左端のX線源18とX線検出器9の組がシート状物1の左外方の基準体6に達する。この位置でX線源18は基準体6にX線を照射し、透過X線をX線検出器19が検出する。つまり、較正用に必要な実測値を取得する。
上流側の組が、X線管8Bの左側から2番目のX線源18とX線検出器9が、図9に示すように、基準体6の位置に達すると、基準体6の厚みを測定して実測値を取得する。このとき、下流側の組の右端のX線源18とX線検出器9もまた基準体6に達し、基準体6の厚みを測定する。なお、このとき、上流側の組の右側に位置する2個のX線源18とX線検出器9、および、下流側の組の中央に位置する2個のX線源18とX線検出器9とが作動して、シート状物1の幅方向の厚みを測定する。
上流側の組の2番目のX線源18とX線検出器9によって基準体6の厚みが測定されると、図10に示すように、上流側の組は反転して右側に向かって移動を開始する。下流側の組は、右から2番目のX線源18とX線検出器9とが基準体6の位置に達し、基準体6の厚みを測定する。その後、図11に示すように、下流側の組も反転して右側に向かって移動を開始する。なお、このとき、上流側の組の左端に位置する1個のX線源18とX線検出器9、および下流側の組の左側に位置する3個のX線源18とX線検出器9とが作動してシート状物1の厚みを測定する。
そして、上流側の組が右側に、下流側の組が左側に向かって移動してゆく過程で、図12に示すように、上流側の組はシート状物1の右外方の基準体6に達し、右側から順番にX線源18とX線検出器9とが基準体6の厚みを測定する。また、下流側の組はシート状物1の左外方の基準体6に達し、右側から順番にX線源18とX線検出器9とが基準体6の厚みを測定する。すなわち、上流側の組と下流側の組を逆方向にシート状物1上を往復移動させるとともに、各組のX線源18とX線検出器9の右半分を右側の基準体6を、X線源18とX線検出器9の左半分を左側の基準体6を利用させるように駆動制御することによって、X線管8Bなどがシート状物1からはみ出て移動する距離を半分にすることができ、その結果、装置の設置スペースを削減することができる。
(3)上記実施例1では、X線管8をガイドフレーム沿って回転駆動させていたが、環状のX線管8の内部で、複数個のX線源を巡回移動させるように構成してもよい。
(4)上記実施例2では、可動台16にX線管8AとX線検出ユニット4Aを備えていたが、それぞれを個別の可動台16に備えた構成にしてもよい。この場合、X線管8AとX線検出ユニット4Aとの対向位置関係を維持した状態で同期して移動するように制御部11がモータなどの駆動手段を作動制御するように構成すればよい。したがって、制御部11は、本発明の駆動制御手段に相当する。
(5)上記各実施例では、X線管とX線検出器との組を同期させて移動させながらX線管とX線検出器の固体誤差を補正する処理を行なっていたが、X線検出器が高精度であり固体誤差を発生させない場合は、基準体6の下方に較正処理用にX線検出器を配備し、X線管のみを移動さて、X線管のみの固体誤差を補正するようにしてもよい。
実施例1のシート状物厚さ測定装置の全体構成を示す正面図である。 実施例1のシート状物厚さ測定装置の平面図である。 実施例2のシート状物厚さ測定装置に係るX線管内部の要部構成を示したブロック図である。 実施例2のシート状物厚さ測定装置の全体構成を示す正面図である。 実施例2のシート状物厚さ測定装置の動作を説明する図である。 変形例のシート状物厚さ測定装置の動作を説明する図である。 変形例のシート状物厚さ測定装置の動作を説明する図である。 変形例のシート状物厚さ測定装置の動作を説明する図である。 変形例のシート状物厚さ測定装置の動作を説明する図である。 変形例のシート状物厚さ測定装置の動作を説明する図である。 変形例のシート状物厚さ測定装置の動作を説明する図である。 変形例のシート状物厚さ測定装置の動作を説明する図である。
符号の説明
1 … シート状物
2 … X線管ユニット
4 … X線検出ユニット
6 … 基準体
8 … X線管
9 … X線検出器
11 … 制御部
12 … 補正演算処理部

Claims (6)

  1. シート状物に照射されて透過した透過X線を検出し、この検出結果に基づいてシート状物の厚みを測定するシート状物厚さ測定方法において、
    X線源からのX線を前記シート状物の面に照射するX線管を、当該シート状物を交差するように所定間隔をおいて環状に複数個配備して構成したX線管ユニットと、前記シート状物を挟んで前記X線管ユニットのX線管ごとに対向して環状に配備した複数個のX線検出器からなるX線検出ユニットの組のうち、少なくともX線管ユニットを環状縦中心軸回りに回転駆動させるとともに、当該X線検出ユニットとシート状物を水平相対移動させているときにシート状物の厚みを測定する第1測定過程と、
    前記X線管ユニットの回転軌道のうちシート状物上から外れた軌道部分で、当該X線管ユニットと前記X線検出ユニットとの間に配備された較正基準体の厚みを測定する第2測定過程と、
    前記各X線管を利用して得た前記較正基準体の厚みと、予め決めた較正基準体の基準値とを比較し、求まる偏差に基づいて前記第1測定過程でX線管ごとに測定したシート状物の各部位の厚みを補正手段により補正する補正演算過程と、
    を備えたことを特徴とするシート状物厚さ測定方法。
  2. シート状物に照射されて透過した透過X線を検出し、この検出結果に基づいてシート状物の厚みを測定するシート状物厚さ測定装置において、
    X線源からのX線を前記シート状物の面に照射するX線管を、当該シート状物を交差するように所定間隔をおいて環状に複数個配備して構成したX線管ユニットと、
    前記シート状物を挟んで前記X線管ユニットのX線管ごとに対向して環状に配備した複数個のX線検出器からなるX線検出ユニットと、
    前記X線管ユニットとX線検出ユニットのうち、少なくともX線管ユニットを環状縦中心軸回りに回転駆動させる回転駆動手段と、
    前記X線管ユニットの回転軌道のうちシート状物上から外れた軌道部分で、当該X線管ユニットと前記X線検出ユニットとの間に配備された較正基準体と、
    前記シート状物に交差した状態で回転駆動している前記X線管ユニットが、当該シート状物に対して交差状態を維持しながら水平方向に移動するように当該X線管ユニットと前記X線検出ユニットの組と、シート状物を水平相対移動させる水平移動手段と、
    少なくとも前記X線管ユニットが回転駆動しているときに、各X線管を利用して得た前記較正基準体の厚みと、予め決めた較正基準体の基準値とを比較し、求まる偏差に基づいてX線管ごとに測定したシート状物の各部位の厚みを補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とするシート状物厚さ測定装置。
  3. 請求項2に記載のシート状物厚さ測定装置において、
    前記X線管と前記X線検出器の各組が対向位置関係を維持した状態で前記X線管ユニットと前記X線検出ユニットとを同期させて回転駆動させるように前記回転駆動手段を制御する回転駆動制御手段を備えた
    ことを特徴とするシート状物厚さ測定装置。
  4. シート状物に照射されて透過した透過X線を検出し、この検出結果に基づいてシート状物の厚みを測定するシート状物厚さ測定方法において、
    複数個のX線源を所定間隔をおいて整列配備して構成したX線管と、前記シート状物を挟んで前記X線管のX線源ごとに対向して整列配備した複数個のX線検出器からなるX線検出ユニットと、前記X線管のX線源とX線検出器の整列長手方向であって、前記シート状物から水平方向に離間して配備された較正基準体とを備え、
    前記X線管と前記X線検出ユニットを組とする複数組を前記シート状物と交差するように並設するとともに、各組の長手方向に離間して前記較正基準体を並設し、少なくとも前記各組のX線管のX線源を前記シート状物上に位置する第1の位置と、前記X線源が前記較正基準体上に位置する第2の位置とにわたって交差水平移動可能に構成し、当該X線管が第1の位置にあるときにシート状物の厚みを測定する第1測定過程と、
    前記X線管が第2の位置に移動したときに前記較正基準体の厚みを測定する第2測定過程と、
    前記第2測定過程で取得した前記較正基準体の厚みと、予め決めた較正基準体の基準値とを比較し、求まる偏差に基づいて前記第1測定過程で各X線源を利用して得たシート状物の各部位の厚みを補正手段により補正する補正演算過程と、
    を備えたことを特徴とするシート状物厚さ測定方法。
  5. シート状物に照射されて透過した透過X線を検出し、この検出結果に基づいてシート状物の厚みを測定するシート状物厚さ測定装置において、
    複数個のX線源を所定間隔をおいて整列配備して構成したX線管と、
    前記シート状物を挟んで前記X線管のX線源ごとに対向して整列配備した複数個のX線検出器からなるX線検出ユニットと、
    前記X線管のX線源とX線検出器の整列長手方向であって、前記シート状物から水平方向に離間して配備された較正基準体と、
    前記X線管と前記X線検出ユニットを組とする複数組を前記シート状物と交差するように並設するとともに、各組の長手方向に離間して前記較正基準体を並設し、少なくとも前記各組のX線管のX線源を前記シート状物上に位置する第1の位置と、前記X線源が前記較正基準体上に位置する第2の位置とにわたって交差水平移動させる第1駆動手段と、
    前記X線管と前記X線検出器との組が、前記シート状物に対して交差状態を維持しながら水平方向に移動するように当該X線管と前記X線検出ユニットの組と、シート状物を水平相対移動させる水平移動手段と、
    少なくとも複数個の前記X線管を交互に交差水平移動させるように前記第1駆動手段を制御する制御手段と、
    所定のX線管の各X線源を利用して得た前記較正基準体の厚みと、予め決めた較正基準体の基準値とを比較し、求まる偏差に基づいて各X線源を利用して得たシート状物の各部位の厚みを補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とするシート状物厚さ測定装置。
  6. 請求項5に記載のシート状物厚さ測定装置において、
    前記X線管の各X線源と前記X線検出器の各組が対向位置関係を維持した状態で、当該X線管とX線検出ユニットとを同期させて同一方向に駆動させるように前記第1駆動手段を制御する駆動制御手段を備えた
    ことを特徴とするシート状物厚の測定装置。

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