JP2007057284A - 圧力センサ及び圧力検出装置 - Google Patents

圧力センサ及び圧力検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体基板に対する放射状抵抗素子の形成に工夫を凝らし、適切な検出出力を確保し得るようにした圧力センサ及び圧力検出装置を提供する。
【解決手段】 抵抗素子60は、面方位(110)を有する半導体基板50の結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>の双方に沿うように、半導体基板50上にて十字形状に形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば自動車に適用される圧力センサ及び圧力検出装置に関するものである。
従来、この種の圧力検出装置としては、下記特許文献1に開示された半導体圧力センサが提案されている。この半導体圧力センサは、半導体基板のダイヤフラム部に十字型ピエゾ抵抗素子を設け、その一方の隣り合う突出部を電流供給端子とし、他の隣り合う突出部を電圧検出端子とし、その電流供給端子から一定電流を流し、これによって生じた電圧降下を電圧検出端子の出力によって検出して被検測圧力を測定するように構成されている。
特開昭60−100474号公報
ところで、上述した半導体圧力センサにおいて、十字型ピエゾ抵抗素子が、結晶格子の面方位や結晶軸方向を考慮することなく、単に、半導体基板のダイヤフラム部に設けられるだけでは、電圧検出端子の出力は適切には得られにくいという不具合がある。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、放射状ピエゾ抵抗素子の形成に工夫を凝らし、適切な検出出力を確保し得るようにした圧力センサ及び圧力検出装置を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る圧力センサは、請求項1の記載によれば、
半導体基板(50)及びこの半導体基板のうち圧力を受ける受圧部に形成されてなるピエゾ抵抗素子(60)を有する圧力検出素子を備えた圧力センサにおいて、
前記ピエゾ抵抗素子は、面方位(110)或いはこの面方位と等価な面方位であってピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向を1つの放射方向として含むような放射形状に形成されていることを特徴とする。
このように、ピエゾ抵抗素子は、面方位(110)或いはこの面方位と等価な面方位であってピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向を1つの放射方向として含むような放射形状に形成されている。
従って、ピエゾ抵抗素子が圧力を受けることで、上述したピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向においてピエゾ抵抗素子に抵抗値変化量が大きく生ずる。
その結果、このような抵抗値変化量を利用することで、上記圧力を表す圧力センサの検出出力が適切に得られる。
なお、ピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向とは、面方位(110)或いはこの面方位と等価な面方位においてピエゾ抵抗係数の絶対値における最小値と最大値との半値よりも大きなピエゾ抵抗係数となる結晶軸方向のことを意味し、好ましくは、結晶軸方向<110>或いはこの結晶軸方向と等価な結晶軸方向を意味する。
また、本発明に係る圧力検出装置は、請求項2の記載によれば、
請求項1に記載の圧力センサと、制御手段(100)とを備えて、
圧力検出素子の上記ピエゾ抵抗素子は、中点部位(65)と、この中点部位から放射形状に延出する偶数の抵抗素子部(66〜69)とを有しており、
制御手段は、
圧力検出素子の偶数の抵抗素子部のうち互いに隣り合う各両隣接抵抗素子部毎に順次電圧を印加する電圧印加手段(110、120〜150、+Vcc)と、
この電圧印加手段による電圧印加毎に、上記中点部位に発生する各中点電圧を平均化する平均化手段(160〜163、170〜173、180、181、190)とを備える。
このように、圧力検出素子の偶数の抵抗素子部のうち互いに隣り合う各両隣接抵抗素子部毎に順次電圧を印加し、上記電圧印加毎に、上記各両隣接抵抗素子部のうちピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向に沿う抵抗素子部にて生ずる抵抗値変化量に基づき上記中点部位に発生する各中点電圧を平均化する。
従って、ピエゾ抵抗素子に対し圧力が偏って加わっていることに起因して、上述の各中点電位にばらつきが生じても、当該各中点電圧を平均化することで、上記ばらつきが吸収されて、適切な平均化出力が上記圧力の検出結果として得られる。
また、本発明に係る圧力センサは、請求項3の記載によれば、
半導体基板(50)及びこの半導体基板のうち圧力を受ける受圧部に形成されるピエゾ抵抗素子を有してなる圧力検出素子を備えた圧力センサにおいて、
ピエゾ抵抗素子は、面方位(110)或いはこの面方位と等価な面方位であってピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向及びこの結晶軸方向とは直角な結晶軸方向の双方に沿うように十字形状に形成されていることを特徴とする。
このように、ピエゾ抵抗素子は、面方位(110)或いはこの面方位であってピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向及びこの結晶軸方向とは直角な結晶軸方向の双方に沿うように十字形状に形成されている。
従って、ピエゾ抵抗素子が圧力を受けることで、上述したピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向においてピエゾ抵抗素子に抵抗値変化量が大きく生ずる。このとき、上述したピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向とは直角な結晶軸方向ではピエゾ抵抗素子に抵抗値変化量は生じない。
その結果、これらのような抵抗値変化量を利用することで、圧力を表す圧力センサの検出出力がより一層適切に得られる。
また、本発明は、請求項4の記載によれば、請求項3に記載の圧力センサにおいて、
半導体基板は、n型シリコン基板或いはSOI基板であり、
ピエゾ抵抗素子は、p型半導体材料でもって形成されており、
上記ピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向及びこの結晶軸方向とは直角な結晶軸方向は、それぞれ、結晶軸方向<110>或いはこの結晶軸方向と等価な結晶軸方向及び結晶軸方向<100>或いはこの結晶軸方向と等価な結晶軸方向であることを特徴とする。
このように構成することで、請求項3の記載の発明の作用効果がより一層向上する。また、半導体基板をSOI基板で形成することで、より一層耐熱性が向上する。その結果、耐熱性の向上及び請求項3の記載の発明の作用効果の向上が相乗的に確保され得る。
また、本発明に係る圧力検出装置は、請求項5の記載によれば、
請求項3或いは請求項4に記載の圧力センサと、制御手段(100)とを備えて、
圧力検出素子のピエゾ抵抗素子は、中点部位(65)と、この中点部位から十字形状に延出する4つの抵抗素子部(66〜69)とを有しており、
制御手段は、
圧力検出素子の4つの抵抗素子部のうち互いに隣り合う各両隣接抵抗素子部毎に電圧を印加する電圧印加手段(110、120〜150、+Vcc)と、
この電圧印加手段による電圧印加毎に、上記中点部位に発生する各中点電圧を平均化する平均化手段(160〜163、170〜173、180、181、190)とを備える。
このように、圧力検出素子の4つの抵抗素子部のうち互いに隣り合う各両隣接抵抗素子部毎に順次電圧を印加し、上記電圧印加毎に、上記各両隣接抵抗素子部のうちピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向に沿う抵抗素子部にて生ずる抵抗値変化量に基づき上記中点部位に発生する各中点電圧を平均化する。
従って、ピエゾ抵抗素子に対し圧力が加わっていることに起因して、上述の各中点電位にばらつきが生じても、当該各中点電圧を平均化することで、上記ばらつきが吸収されて、上記平均化出力は適切な値として得ることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1及び図4は、本発明に係る圧力検出装置の第1実施形態を示しており、この圧力検出装置は、例えば、自動車に搭載した内燃機関の燃焼室内に生ずる圧力を検出するために用いられる。
この圧力検出装置は、図1にて示すごとく、圧力センサを備えており、この圧力センサは、上記内燃機関のシリンダヘッド10に装着されている。当該圧力センサは、円筒状の筐体20を備えており、この筐体20は、その薄肉周壁部21にて、シリンダヘッド10の貫通孔部11に挿通されて上記内燃機関の燃焼室内に延出している。
また、筐体20は、ダイアフラム22を有しており、このダイアフラム22は、薄肉周壁部21の先端部に設けられて、筐体20の底壁を構成する。また、筐体20は、その厚肉周壁部23にて、シリンダヘッド10の貫通孔部11の外周部位にリング状のガスケット12を介し着座している。なお、筐体20は、ダイアフラム22を含め、金属材料でもって形成されている。
また、当該圧力センサは、図1或いは図2にて示すごとく、円板状台座30、ガラス板40、半導体基板50、抵抗素子60、保護膜70及びガラス板80を備えている。
台座30は、電気絶縁材料からなるもので、この台座30は、筐体20の薄肉周壁部21内にてその軸方向中間部位に同軸的に嵌装されている。なお、台座30は金属材料でもって形成してもよく、この場合、後述する各ターミナル間の絶縁処理を施すことが望ましい。
ガラス板40は、台座30にその表面側から同軸的に固着されており、このガラス板40は、台座30からの歪み影響を低減する役割を果たす。
半導体基板50は、面方位(110)を受圧面とするn型シリコン基板からなるもので、この半導体基板50は、その裏面にて、ガラス板40の表面に接合されている。
抵抗素子60は、半導体基板50の表面に不純物(例えば、ボロン)の拡散により十字形状に形成されたp型半導体でもって構成されている。即ち、この抵抗素子60は、図2にて示すごとく、各抵抗素子部61〜64を、交叉部位65を中心としてこの交叉部位65から十字形状に延出させて構成されている。
従って、両抵抗素子部61、63は、交叉部位65から互いに逆方向に直線状に延出しており、一方、両抵抗素子部62、64は、両抵抗素子部61、63に対し直交するように、交叉部位65から互いに逆方向に直線状に延出している。
本第1実施形態では、両抵抗素子部61、63は、上記n型シリコン基板の受圧面において結晶軸方向<100>に沿い形成されている。また、両抵抗素子部62、64は、上記n型シリコン基板の受圧面において結晶軸方向<110>に沿い形成されている。
ここで、交叉部位65は、両抵抗素子部61、62間の中点部位、両抵抗素子部62、63間の中点部位、両抵抗素子部63、64間の中点電位及び両抵抗素子部64、61間の中点電位を構成する。なお、各抵抗素子部61〜64は、後述のように圧力を受けていないとき、共に、同一の抵抗値(以下、抵抗値Rという)を有する。
また、抵抗素子60は、図2にて示すごとく、各電極パッド66〜69を有しており、各電極パッド66、68は、半導体基板50の表面にて、両抵抗素子部61、63の各延出端部と一体的に形成されている。また、各電極パッド67、69は、半導体基板50の表面にて、両抵抗素子部62、64の各延出端部と一体的に形成されている。
保護膜70は、各電極パッド66〜69を除き、抵抗素子60を覆うように半導体基板50の表面に設けられている。
ここで、本第1実施形態において、上述のように半導体基板50として、面方位(110)を受圧面とするn型シリコン基板を採用し、抵抗素子60を当該n型シリコン基板の受圧面において結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>に沿い十字状に形成するという構成を採用した根拠について説明する。
即ち、面方位(110)にp型半導体からなる抵抗素子を形成し、この面方位に対し垂直方向に圧力を加えたときに、抵抗素子のピエゾ抵抗係数の結晶軸方向の依存性がどのようになるかについてあらためて調べたところ、ピエゾ抵抗係数の変化は、図3にてグラフ1でもって示すごとく、結晶軸方向<110>にて最大になるものの、結晶軸方向<100>では結晶軸方向<110>に比べ無視し得る程に小さくなることが確認された。
従って、このようなピエゾ抵抗係数の結晶軸方向の依存性によれば、抵抗素子60は、圧力を受けたとき、両抵抗素子部62、64において抵抗値変化を生ずることが分かる。そして、このようなピエゾ抵抗係数の結晶軸方向の依存性を前提に、後述のような抵抗素子60に対する電圧印加を行えば、圧力を適切に検出し得ることが分かった。
そこで、本第1実施形態では、上述のように、抵抗素子60を上記n型シリコン基板の面方位(110)であって結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>に沿い十字状に形成することとした。ここで、上記結晶軸方向<110>は、上記ピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい方向に相当し、上記結晶軸方向<100>は、上記面方位(110)においてピエゾ抵抗係数の絶対値の小さい方向に相当する。
ガラス板80は、その裏面にて、保護膜70を介し抵抗素子60を覆うように、保護膜70の表面に接合されており、このガラス板80は、保護膜70と共に、抵抗素子60を保護する役割を果たす。なお、ガラス板40、半導体基板50、抵抗素子60、保護膜70及びガラス板80は、当該圧力センサの検出素子を構成する。
また、当該圧力センサは、金属材料からなる円柱状ロッド90を有しており、このロッド90は、筐体20の薄肉周壁部21内にて、ダイアフラム22とガラス板80との間に同軸的に挟持されている。しかして、ロッド90は、ダイアフラム22の図1にて図示上方への変位に伴い上方へ軸動してガラス板80を介し抵抗素子60を半導体基板50の表面上に押圧する。このことは、ロッド90がガラス板80を介し抵抗素子60に荷重を加えることを意味する。
当該圧力検出装置は、図4にて示すごとく、制御回路100を備えており、この制御回路100は、図1にて示すごとく、筐体20の軸方向中間部位内に嵌装されている。
制御回路100は、図4及び図5にて示すごとく、ゲート信号発生回路110を備えており、このゲート信号発生回路110は、図5にて示すごとく、クロック回路111及び両分周回路111−1、111−2を有している。
クロック回路111は、所定周期Tを有するクロックパルス信号Cを順次発生する(図6参照)。本第1実施形態では、時間をt(図6参照)とすれば、所定周期Tは、T=ti+1−ti(i=1、2、3、・・・)である。
分周回路111−1は、クロック回路111から順次発生するクロックパルス信号Cを分周して、当該クロックパルス信号Cの周期Tの2倍の周期2Tを有する分周パルス信号B1を順次発生する。本第1実施形態では、周期2Tは、2T=t2+i−tiである。
分周回路111−2は、分周回路111−1から順次発生する分周パルス信号B1を分周して、当該分周パルス信号B1の周期2Tの2倍の周期4Tを有する分周パルス信号B2を発生する(図6参照)。本第1実施形態では、周期4Tは、4T=t4+i−tiである。
また、ゲート信号発生回路110は、4つのANDゲート112〜115を有している。ANDゲート112は、分周回路111−1からの分周パルス信号B1及び分周回路111−2からの分周パルス信号B2の論理積をとり、時間tk(k=1、5、9、・・・)毎にゲート信号(以下、ゲート信号G1という)を発生する。
ANDゲート113は、分周回路111−1からの分周パルス信号B1の反転信号及び分周回路111−2からの分周パルス信号B2の論理積をとり、時間tm(m=2、6、10、・・・)毎に、ゲート信号(以下、ゲート信号G2という)を発生する。
ANDゲート114は、分周回路111−1からの分周パルス信号B1及び分周回路111−2からの分周パルス信号B2の反転信号の論理積をとり、時間tn(n=3、7、11、・・・)毎に、ゲート信号(以下、ゲート信号G3という)を発生する。
ANDゲート115は、分周回路111−1からの分周パルス信号B1の反転信号及び分周回路111−2からの分周パルス信号B2の反転信号の論理積をとり、時間tp(p=4、8、12、・・・)毎に、ゲート信号(以下、ゲート信号G4という)を発生する。
また、当該ゲート信号発生回路110は、4つのORゲート116〜119を有している。ORゲート116は、ANDゲート112、ANDゲート114及びANDゲート115からの各出力の論理和をとる。これにより、ORゲート116は、ANDゲート112、114或いは115からのゲート信号G1、G3或いはG4を出力する(図6参照)。
ここで、例えば、ゲート信号G1は、時間t=t1〜t=t2の間発生し、ゲート信号G3は、時間t=t3〜t=t4の間発生し、ゲート信号G4は、時間t=t4〜t=t5の間発生する(図6参照)。
ORゲート117は、ANDゲート112、ANDゲート113及びANDゲート115からの各出力の論理和をとる。これにより、ORゲート117は、ANDゲート112、113或いは115からのゲート信号G1、G2或いはG4を出力する(図6参照)。ここで、ゲート信号G2は、例えば、時間t=t2〜t=t3の間発生する(図6参照)。
ORゲート118は、ANDゲート112、ANDゲート113及びANDゲート114からの各出力の論理和をとる。これにより、ORゲート118は、ANDゲート112、113或いは114からのゲート信号G1、G2或いはG3を出力する(図6参照)。
ORゲート119は、ANDゲート113、ANDゲート114及びANDゲート115からの各出力の論理和をとる。これにより、ORゲート119は、ANDゲート113、114或いは115からのゲート信号G2、G3或いはG4を出力する(図6参照)。
また、制御回路100は、図4にて示すごとく、4つのアナログスイッチ120〜150を備えており、アナログスイッチ120は、ゲート端子121にて、ゲート信号発生回路110のORゲート116の出力端子に接続されている。
また、アナログスイッチ120は、入力端子122にて、抵抗素子60の電極パッド66に接続されており、このアナログスイッチ120は、出力端子123にて、直流電源の正側電極+Vccに接続されている。また、このアナログスイッチ120は、出力端子124にて、接地されており、当該アナログスイッチ120の出力端子125は演算回路160の入力端子に接続されている。
しかして、アナログスイッチ120は、ゲート端子121にて、ORゲート116からゲート信号G1、G3及びG4(図6参照)を順次入力されて、入力端子122を、順次、各出力端子123、125及び124に接続するように切り換えられる。
換言すれば、アナログスイッチ120は、ORゲート116から順次出力されるゲート信号G1、G3及びG4に基づき、抵抗素子60の電極パッド66を、順次、上記直流電源の正側電極+Vccに接続し、演算回路160に接続し及び接地するように切り換えられる。
アナログスイッチ130は、ゲート端子131にて、ゲート信号発生回路110のORゲート117の出力端子に接続されている。また、アナログスイッチ130は、入力端子132にて、抵抗素子60の電極パッド67に接続されており、このアナログスイッチ130は、出力端子133にて、直流電源の正側電極+Vccに接続されている。また、このアナログスイッチ130は、出力端子134にて接地されており、当該アナログスイッチ130の出力端子135は演算回路161の入力端子に接続されている。
しかして、アナログスイッチ130は、ゲート端子131にて、ORゲート117からゲート信号G1、G2及びG4(図6参照)を順次入力されて、入力端子132を、順次、各出力端子134、133及び135に接続するように切り換えられる。
換言すれば、アナログスイッチ130は、ORゲート117から順次出力されるゲート信号G1、G2及びG4に基づき、抵抗素子60の電極パッド67を、順次、接地し、上記直流電源の正側電極+Vccに接続し及び演算回路161に接続するように切り換えられる。
アナログスイッチ140は、ゲート端子141にて、ゲート信号発生回路110のORゲート118の出力端子に接続されている。また、アナログスイッチ140は、入力端子142にて、抵抗素子60の電極パッド68に接続されており、このアナログスイッチ140は、出力端子143にて、直流電源の正側電極+Vccに接続されている。また、このアナログスイッチ140は、出力端子144にて接地されており、当該アナログスイッチ140の出力端子145は演算回路162の入力端子に接続されている。
しかして、アナログスイッチ140は、ゲート端子141にて、ゲート信号発生回路110のORゲート118から順次ゲート信号G1、G2、G3(図6参照)を入力されて、入力端子142を、順次、各出力端子145、144及び143に接続するように切り換えられる。
換言すれば、アナログスイッチ140は、ORゲート118から順次出力されるゲート信号G1、G2、G3に基づき、抵抗素子60の電極パッド68を、順次、演算回路162に接続し、接地し及び上記直流電源の正側電極+Vccに接続するように切り換えられる。
アナログスイッチ150は、ゲート端子151にて、ゲート信号発生回路110のORゲート119の出力端子に接続されている。また、アナログスイッチ150は、入力端子152にて、抵抗素子60の電極パッド69に接続されており、このアナログスイッチ150は、出力端子153にて、直流電源の正側電極+Vccに接続されている。また、このアナログスイッチ150は、出力端子154にて接地されており、当該アナログスイッチ150の出力端子155は演算回路163の入力端子に接続されている。
しかして、アナログスイッチ150は、ゲート端子151にて、ゲート信号発生回路110のORゲート119から順次ゲート信号G2、G3、G4(図6参照)を入力されて、入力端子152を、順次、各出力端子155、154及び153に接続するように切り換えられる。
換言すれば、アナログスイッチ150は、ORゲート119から順次出力されるゲート信号G2、G3、G4に基づき、抵抗素子60の電極パッド69を、順次、演算回路163に接続し、接地し及び上記直流電源の正側電極+Vccに接続するように切り換えられる。
以上によれば、各ORゲート116、117、118が、共に、ゲート信号G1(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ120は、抵抗素子60の電極パッド66を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を接地し、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を演算回路162に接続する。
これにより、電極パッド68が演算回路162の入力端子に接続されるのにあわせて、上記直流電源は、電極パッド66を正側とし電極パッド67を負側として、正の直流電圧を両電極パッド66、67間に印加して、抵抗素子60の交叉部位65に中点電位を発生させる。このとき、アナログスイッチ150は、オフ状態にあり、抵抗素子60の電極パッド69を開放状態に維持する。
また、各ORゲート117、118、119が、共に、ゲート信号G2(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を接地し、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を演算回路163に接続する。
これにより、電極パッド69が演算回路163の入力端子に接続されるのにあわせて、上記直流電源は、電極パッド67を正側とし電極パッド68を負側として、正の直流電圧を両電極パッド67、68間に印加して、抵抗素子60の交叉部位65に中点電位を発生させる。このとき、アナログスイッチ120は、オフ状態にあり、抵抗素子60の電極パッド66を開放状態に維持する。
また、各ORゲート118、119、116が、共に、ゲート信号G3(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を接地し、アナログスイッチ120は、抵抗素子60の電極パッド66を演算回路160に接続する。
これにより、電極パッド66が演算回路160の入力端子に接続されるのにあわせて、上記直流電源は、電極パッド68を正側とし電極パッド69を負側として、正の直流電圧を両電極パッド68、69間に印加して、抵抗素子60の交叉部位65に中点電位を発生させる。このとき、アナログスイッチ130は、オフ状態にあり、抵抗素子60の電極パッド67を開放状態に維持する。
また、各ORゲート119、116、117が、共に、ゲート信号G4(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ120は、抵抗素子60の電極パッド66を接地し、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を演算回路161に接続する。
これにより、電極パッド67が演算回路161の入力端子に接続されるのにあわせて、上記直流電源は、電極パッド69を正側とし電極パッド66を負側として、正の直流電圧を両電極パッド69、66間に印加して、抵抗素子60の交叉部位65に中点電位を発生させる。このとき、アナログスイッチ140は、オフ状態にあり、抵抗素子60の電極パッド68を開放状態に維持する。
各演算回路160〜163は、入力インピーダンスを無限大とする演算増幅器でもって構成されている。演算回路160は、抵抗素子60の中点電位を電極パッド66及びアナログスイッチ120を介し入力されて増幅し増幅電圧をサンプルホールド回路170に出力する。演算回路161は、抵抗素子60の中点電位を電極パッド67及びアナログスイッチ130を介し入力されて増幅し増幅電圧をサンプルホールド回路171に出力する。
演算回路162は、抵抗素子60の中点電位を電極パッド68及びアナログスイッチ140を介し入力されて増幅し増幅電圧をサンプルホールド回路172に出力する。演算回路163は、抵抗素子60の中点電位を電極パッド69及びアナログスイッチ150を介し入力されて増幅し増幅電圧をサンプルホールド回路173に出力する。
サンプルホールド回路170は、演算回路160からの増幅電圧をサンプルホールドしサンプルホールド電圧として平均化回路180に出力する。サンプルホールド回路171は、演算回路161からの増幅電圧をサンプルホールドしサンプルホールド電圧として平均化回路181に出力する。
サンプルホールド回路172は、演算回路162からの増幅電圧をサンプルホールドしサンプルホールド電圧として平均化回路180に出力する。サンプルホールド回路173は、演算回路163からの増幅電圧をサンプルホールドしサンプルホールド電圧として平均化回路181に出力する。
平均化回路180は、両サンプルホールド回路170、172からの各サンプルホールド電圧を相加平均により平均化して平均化電圧を発生する。平均化回路181は、両サンプルホールド回路171、173からの各サンプルホールド電圧を相加平均により平均化して平均化電圧を発生する。
差分演算回路190は、両平均化回路180、181からの両平均化電圧の差分を演算し差分電圧を発生する。
次に、上述した半導体基板50に抵抗素子60及び保護膜70を製造する工程について説明する。半導体基板50として、400(μm)の厚さ及び10(Ωcm)〜20(Ωcm)の範囲内の抵抗値を有するn型シリコンウェハ51を準備する(図7参照)。
このシリコンウェハ51の両面に100(nm)の膜厚にて両熱酸化膜52を共に形成した後、この両熱酸化膜52のうちシリコンウェハ51の表面側の熱酸化膜52(以下、表面側熱酸化膜52ともいう)にマスクを施して、抵抗素子60の外形形状に対応する十字形状部53をパターニング処理により熱酸化膜52に形成する(図8参照)。ここで、十字形状部53は、シリコンウェハ51の面方位(110)において結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>の双方に沿うような十字形状にて熱酸化膜52に形成される。
ついで、ボロンを、イオン注入装置でもって、表面側熱酸化膜52を介しシリコンウェハ51の表面に注入した後、窒素N2ガス雰囲気中にて、950(℃)の温度でもって30(分)の間アニール処理して、p型半導体からなる抵抗素子60を形成する(図9参照)。なお、ボロンの濃度は、20(atom/cm3)とする。
然る後、抵抗素子60を覆うように、HTO膜を、300(nm)の膜厚にて、シリコンウェハ51の表面に保護膜70として成膜する(図10参照)。
ついで、保護膜70のうち各電極パッド66〜69に対する対応部位にエッチング処理を施して、各コンタクトホール53を形成する(図11参照)。
然る後、保護膜70上に金属膜を成膜した後、当該金属膜にパターニング処理を施して、各電極パッド66〜69を形成する(図12参照)。
そして、陽極接合により、シリコンウェハ51の裏面及び保護膜70の表面に両ガラス板40、80を接合した上で、ガラス板40を台座30に接着剤で接着することで固着する。
ついで、図1から分かるように、各ターミナル31を台座30に挿通し、当該各ターミナル31の一側端部を各ボンディングワイヤ32により各対応の電極パッド66〜69に接続する。
以上のように構成した本第1実施形態において、エンジンの燃焼室内の圧力が抵抗素子60の表面全体に亘り均一に加わる場合と、当該圧力が抵抗素子60の表面に対し傾斜して加わる場合とに分けて、当該圧力センサによる検出例を説明する。なお、当該圧力センサは作動状態にあるものとする。
1.エンジンの燃焼室内の圧力が抵抗素子60の表面全体に亘り均一に加わる場合
ロッド90の軸方向が半導体基板50の表面に対し垂直になっている場合には、燃焼室内の圧力は、図13にて実線による矢印2で示すごとく、ロッド90でもって、ガラス板80を介し抵抗素子60の表面に対し垂直に加えられる。従って、当該圧力が、図14にて2点鎖線でもって四角形状に囲われる領域3でもって示すごとく、抵抗素子60の表面全体に亘り均一に加わることとなる。このことは、均一荷重が、半導体基板50の表面、換言すれば、抵抗素子60の表面に対し作用することを意味する。
ここで、上述のごとく、抵抗素子60は、半導体基板50の面方位(110)において結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>に沿い十字形状に形成されている。このため、図3にて示したように、結晶軸方向<100>の抵抗素子の抵抗変化は結晶軸方向<110>の抵抗素子の抵抗変化に比べて無視し得るほど小さいため、抵抗素子60のうち結晶軸方向<110>の抵抗素子部62、64にのみ抵抗値変化が生ずる。
従って、各抵抗素子部61〜64の抵抗値をR1〜R4とすれば、R1≒R3≒R及びR2=R4=R+ΔRとなる。ここで、ΔRは、上述した各抵抗素子部62、64の各抵抗値変化により生ずる抵抗値増加分であって、上記圧力に比例する。
このような状態において、ゲート信号発生回路110の各ORゲート116、117、118が、上述のごとく、t=t1にて、ゲート信号G1(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ120は、ORゲート116からのゲート信号G1に基づき切り換えられて、抵抗素子60の電極パッド66を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を接地し、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を演算回路162に接続する。このとき、アナログスイッチ150は、オフ状態にあって、抵抗素子60の電極パッド69を開放状態に維持する。
このため、抵抗素子60は、電極パッド66を正側としかつ電極パッド67を負側として、上記直流電源から正の直流電圧を印加される。従って、この直流電圧は、抵抗素子60の抵抗素子部61、交叉部位65及び抵抗素子部62からなる直列回路に印加される。これにあわせて、抵抗素子60の交叉部位65は、抵抗素子部63及び電極パッド68を介し演算回路162の入力端子に接続される。
このような状態では、上記正の直流電圧をVとすれば、上述のごとく、抵抗素子部61の抵抗値は、R1≒Rであり、抵抗素子部62の抵抗値は、R2=R+ΔRであることから、交叉部位65の電位、即ち中点電位(以下、中点電位VMという)は、次の数式(1)でもって表される。
VM=VM1=R2・V/(R1+R2)≒(R+ΔR)・V/(2R+ΔR)・・・・・・・・(1)
しかして、演算回路162は、抵抗素子60の交叉部位65から抵抗素子部63及び電極パッド68を介し中点電位VM1を入力されて増幅し増幅電圧としてサンプルホールド回路172に出力する。これに伴い、当該増幅電圧は、サンプルホールド回路172によりサンプルホールド電圧としてサンプルホールドされる。
ついで、ゲート信号発生回路110の各ORゲート117、118、119が、上述のごとく、t=t2にて、ゲート信号G2(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を接地し、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を演算回路163に接続する。このとき、アナログスイッチ120は、オフ状態にあって、抵抗素子60の電極パッド66を開放状態に維持する。
このため、抵抗素子60は、電極パッド67を正側としかつ電極パッド68を負側として、上記直流電源から正の直流電圧Vを印加される。従って、この直流電圧Vは、抵抗素子60の抵抗素子部62、交叉部位65及び抵抗素子部63からなる直列回路に印加される。これにあわせて、抵抗素子60の交叉部位65は、抵抗素子部64及び電極パッド69を介し演算回路163の入力端子に接続される。
このような状態では、上述のごとく、抵抗素子部62の抵抗値は、R2=R+ΔRであり、抵抗素子部63の抵抗値は、R3≒Rであることから、交叉部位65の中点電位VM=VM2は、次の数式(2)でもって表される。
VM=VM2=R2・V/(R2+R3)≒R・V/(2R+ΔR)・・・・・・・・(2)
しかして、演算回路163は、抵抗素子60の交叉部位65から抵抗素子部64及び電極パッド69を介し中点電位VM2を入力されて増幅し増幅電圧としてサンプルホールド回路173に出力する。これに伴い、当該増幅電圧は、サンプルホールド回路173によりサンプルホールド電圧としてサンプルホールドされる。
ついで、ゲート信号発生回路110の各ORゲート118、119、116が、上述のごとく、t=t3にて、ゲート信号G3(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を接地し、アナログスイッチ120は、抵抗素子60の電極パッド66を演算回路160に接続する。このとき、アナログスイッチ130は、オフ状態にあって、抵抗素子60の電極パッド67を開放状態に維持する。
このため、抵抗素子60は、電極パッド68を正側としかつ電極パッド69を負側として、上記直流電源から正の直流電圧Vを印加される。従って、この直流電圧Vは、抵抗素子60の抵抗素子部63、交叉部位65及び抵抗素子部64からなる直列回路に印加される。これにあわせて、抵抗素子60の交叉部位65は、抵抗素子部61及び電極パッド66を介し演算回路160の入力端子に接続される。
このような状態では、上述のごとく、抵抗素子部63の抵抗値は、R3≒Rであり、抵抗素子部64の抵抗値は、R4=R+ΔRであることから、交叉部位65の中点電位VM=VM3は、次の数式(3)でもって表される。
VM=VM3=R4・V/(R3+R4)≒(R+ΔR)・V/(2R+ΔR)・・・・・・・・(3)
しかして、演算回路160は、抵抗素子60の交叉部位65から抵抗素子部61及び電極パッド66を介し中点電位VM3を入力されて増幅し増幅電圧としてサンプルホールド回路170に出力する。これに伴い、当該増幅電圧は、サンプルホールド回路170によりサンプルホールド電圧としてサンプルホールドされる。
ついで、ゲート信号発生回路110の各ORゲート119、116、117が、上述のごとく、t=t4にて、ゲート信号G4(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ120は、抵抗素子60の電極パッド66を接地し、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を演算回路161に接続する。このとき、アナログスイッチ140は、オフ状態にあって、抵抗素子60の電極パッド68を開放状態に維持する。
このため、抵抗素子60は、電極パッド69を正側としかつ電極パッド66を負側として、上記直流電源から正の直流電圧Vを印加される。従って、この直流電圧Vは、抵抗素子60の抵抗素子部64、交叉部位65及び抵抗素子部61からなる直列回路に印加される。これにあわせて、抵抗素子60の交叉部位65は、抵抗素子部62及び電極パッド67を介し演算回路161の入力端子に接続される。
このような状態では、上述のごとく、抵抗素子部64の抵抗値は、R4=R+ΔRであり、抵抗素子部61の抵抗値は、R1≒Rであることから、交叉部位65の中点電位VM=VM4は、次の数式(4)でもって表される。
VM=VM4=R1・V/(R4+R1)≒R・V/(2R+ΔR)・・・・・・・・(4)
しかして、演算回路161は、抵抗素子60の交叉部位65から抵抗素子部62及び電極パッド67を介し中点電位VM4を入力されて増幅し増幅電圧としてサンプルホールド回路171に出力する。これに伴い、当該増幅電圧は、サンプルホールド回路171によりサンプルホールド電圧としてサンプルホールドされる。
以上のようにしてサンプルホールドが終了すると、平均化回路180が、両サンプルホールド回路170、172からの各サンプルホールド電圧を平均化して平均化電圧(以下、平均化電圧VA1という)を発生する。ここで、平均化回路180の平均化電圧VA1は、両数式(1)、(3)に基づき次の数式(5)で表される。
VA1=(VM1+VM3)/2=(R+ΔR)・V/(2R+ΔR)・・・・・・・・(5)
また、平均化回路181が、両サンプルホールド回路171、173からの各サンプルホールド電圧を平均化して平均化電圧(以下、平均化電圧VA2という)を発生する。ここで、平均化回路181の平均化電圧VA2は、両数式(2)、(4)に基づき次の数式(6)で表される。
VA2=(VM2+VM4)/2=R・V/(2R+ΔR)・・・・・・・・・・(6)
ついで、差分演算回路190が、両平均化回路180、181からの各平均化電圧VA1、VA2の差分を演算し差分電圧(以下、差分電圧VAという)を発生する。ここで、平均化回路181の差分電圧VAは、両数式(5)、(6)に基づき次の数式(7)により表される。
VA=VA1-VA2=ΔR・V/(2R+ΔR)≒ΔR・V/(2R)・・・・・・・(7)
但し、数式(7)において、ΔRは2Rに比して無視し得る程小さいものとする。また、 差分電圧VAは、ΔRに比例し、このΔRは上記圧力に比例する。従って、差分電圧VAは、上記圧力に比例する。よって、上記圧力は差分電圧VAに基づき得られることが分かる。
2.エンジンの燃焼室内の圧力が抵抗素子60の表面に対し傾斜して加わる場合
ロッド90の軸方向が、図13にて二点鎖線で示すごとく、半導体基板50の表面に対し傾斜している場合には、燃焼室内の圧力が、図13にて二点鎖線の矢印4で示すごとく、ロッド90でもって、ガラス板80を介し抵抗素子60の表面に対し斜め方向に加えられる。このことは、偏荷重が、半導体基板50の表面、換言すれば、抵抗素子60の表面に対し作用することを意味する。
例えば、この偏荷重の場合において、半導体基板50の表面における圧力分布は、図15にて二点鎖線で示すごとく、圧力分布等圧線5〜9でもって表されるものとする。本実施形態では、抵抗素子60の交叉部位65上の圧力分布等圧線7は、圧力基準値1を表すものとする。また、圧力分布等圧線5は、圧力1.2を表し、圧力分布等圧線6は、圧力1.1を表し、圧力分布等圧線8は、圧力0.9を表し、圧力分布等圧線9は、圧力0.8を表すものとする。
ここで、上述のごとく、抵抗素子60は、半導体基板50の面方位(110)において結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>に沿い十字形状に形成されている。このため、図3にて示したように、抵抗素子60のうち結晶軸方向<110>の抵抗素子部62、64にのみ抵抗値変化が生ずる。
従って、各抵抗素子部61〜64の抵抗値R1〜R4のうち、上述と同様に、R1≒R3≒Rである。但し、上述の偏荷重に起因して、抵抗素子部62の抵抗値は、R2=R+ΔR2であり、抵抗素子部64の抵抗値は、R4=R+ΔR4であるものとする。
このような状態において、上述と同様に、ゲート信号発生回路110の各ORゲート116、117、118が、t=t1にて、ゲート信号G1(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ120は、抵抗素子60の電極パッド66を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を接地し、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を演算回路162に接続する。
このため、上記直流電源から正の直流電圧は、上述と同様に、抵抗素子部61、交叉部位65及び抵抗素子部62からなる直列回路に印加される。これにあわせて、抵抗素子60の交叉部位65は、抵抗素子部63及び電極パッド68を介し演算回路162の入力端子に接続される。
このような状態では、上述のごとく、抵抗素子部61の抵抗値は、R1≒Rであり、抵抗素子部62の抵抗値は、R2=R+ΔR2であることから、交叉部位65の中点電位VM=VM11は、次の数式(8)でもって表される。
でもって表される。
VM=VM11=R2・V/(R1+R2)
≒(R+ΔR2)・V/(2R+ΔR2)・・・・・・・・・(8)
しかして、演算回路162は、抵抗素子60の交叉部位65から抵抗素子部63及び電極パッド68を介し中点電位VM11を入力されて増幅し増幅電圧としてサンプルホールド回路172に出力する。これに伴い、当該増幅電圧は、サンプルホールド回路172によりサンプルホールド電圧としてサンプルホールドされる。
ついで、上述と同様に、ゲート信号発生回路110の各ORゲート117、118、119が、t=t2にて、ゲート信号G2(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を接地し、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を演算回路163に接続する。
このため、上記直流電源から正の直流電圧Vは、上述と同様に、抵抗素子60の抵抗素子部62、交叉部位65及び抵抗素子部63からなる直列回路に印加される。これにあわせて、抵抗素子60の交叉部位65は、抵抗素子部64及び電極パッド69を介し演算回路163の入力端子に接続される。
このような状態では、上述のごとく、抵抗素子部62の抵抗値は、R2=R+ΔR2であり、抵抗素子部63の抵抗値は、R3≒Rであることから、交叉部位65の中点電位VM=VM22は、次の数式(9)でもって表される。
VM=VM22=R2・V/(R2+R3)
≒R・V/(2R+ΔR2)・・・・・・・・・・(9)
しかして、演算回路163は、抵抗素子60の交叉部位65から抵抗素子部64及び電極パッド69を介し中点電位VM22を入力されて増幅し増幅電圧としてサンプルホールド回路173に出力する。これに伴い、当該増幅電圧は、サンプルホールド回路173によりサンプルホールド電圧としてサンプルホールドされる。
ついで、上述と同様に、ゲート信号発生回路110の各ORゲート118、119、116が、t=t3にて、ゲート信号G3(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ140は、抵抗素子60の電極パッド68を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を接地し、アナログスイッチ120は、抵抗素子60の電極パッド66を演算回路160に接続する。
このため、上記直流電源から正の直流電圧Vは、上述と同様に、抵抗素子部63、交叉部位65及び抵抗素子部64からなる直列回路に印加される。これにあわせて、抵抗素子60の交叉部位65は、抵抗素子部61及び電極パッド66を介し演算回路160の入力端子に接続される。
このような状態では、上述のごとく、抵抗素子部63の抵抗値は、R3≒Rであり、抵抗素子部64の抵抗値は、R4=R+ΔR4であることから、交叉部位65の中点電位VM33は、次の数式(10)でもって表される。
VM=VM33=R4・V/(R3+R4)
≒(R+ΔR4)・V/(2R+ΔR4)・・・・・・・・(10)
しかして、演算回路160は、抵抗素子60の交叉部位65から抵抗素子部61及び電極パッド66を介し中点電位VM33を入力されて増幅し増幅電圧としてサンプルホールド回路170に出力する。これに伴い、当該増幅電圧は、サンプルホールド回路170によりサンプルホールド電圧としてサンプルホールドされる。
ついで、上述と同様に、ゲート信号発生回路110の各ORゲート119、116、117が、t=t4にて、ゲート信号G4(図6参照)を出力すると、アナログスイッチ150は、抵抗素子60の電極パッド69を上記直流電源の正側端子+Vccに接続し、アナログスイッチ120は、抵抗素子60の電極パッド66を接地し、アナログスイッチ130は、抵抗素子60の電極パッド67を演算回路161に接続する。
このため、上記直流電源から正の直流電圧Vは、上述と同様に、抵抗素子60の抵抗素子部64、交叉部位65及び抵抗素子部61からなる直列回路に印加される。これにあわせて、抵抗素子60の交叉部位65は、抵抗素子部62及び電極パッド67を介し演算回路161の入力端子に接続される。
このような状態では、上述のごとく、抵抗素子部64の抵抗値は、R4=R+ΔR4であり、抵抗素子部61の抵抗値は、R1≒Rであることから、交叉部位65の中点電位VM=VM44は、次の数式(11)でもって表される。
VM=VM44=R1・V/(R4+R1)
≒(R)・V/(2R+ΔR4)・・・・・・・・(11)
しかして、演算回路161は、抵抗素子60の交叉部位65から抵抗素子部62及び電極パッド67を介し中点電位VM44を入力されて増幅し増幅電圧としてサンプルホールド回路171に出力する。これに伴い、当該増幅電圧は、サンプルホールド回路171によりサンプルホールド電圧としてサンプルホールドされる。
以上のようにしてサンプルホールドが終了すると、平均化回路180が、両サンプルホールド回路170、172からの各サンプルホールド電圧を平均化して平均化電圧(以下、平均化電圧VA11という)を発生する。ここで、平均化回路180の平均化電圧VA11は、両数式(8)、(10)に基づき次の数式(12)で表される。
VA11=(VM11+VM33)/2
=[4R+3(ΔR2+ΔR4)]・V/[8R+4(ΔR2+ΔR4)]・・・・・・(12)
また、平均化回路181が、両サンプルホールド回路171、173からの各サンプルホールド電圧を平均化して平均化電圧(以下、平均化電圧VA22という)を発生する。ここで、平均化回路181の平均化電圧VA22は、両数式(9)、(11)に基づき次の数式(13)で表される。なお、ΔR2・ΔR4≒0とする。
VA22=(VM2+VM4)/2
=[4R+(ΔR2+ΔR4)]・V/[8R+4(ΔR2+ΔR4)]・・・・・・(13)
ついで、差分演算回路190が、両平均化回路180、181からの各平均化電圧VA11、VA22の差分を演算し差分電圧(以下、差分電圧VAAという)を発生する。ここで、差分演算回路190の差分電圧VAAは、両数式(12)、(13)に基づき次の数式(14)により表される。
VAA=VA11-VA22=(ΔR2+ΔR4)・V/[4R+2(ΔR2+ΔR4)]
≒(ΔR2+ΔR4)・V/(4R)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(14)
ここで、例えば、図15にて示すような圧力分布等圧線図を前提とし、ΔR2=0.9Rであり、ΔR4=1.1ΔRであるとすると、VAA≒(0.9ΔR+1.1ΔR)・V/(4R)=ΔRV/(2R)となる。
従って、上述のようにΔR2とΔR4との間に差或いはばらつきがあっても、差分出力は、ΔRV/(2R)となり、ばらつきが吸収されて平均化され、偏荷重の影響が低減化され、適切な値として得られる。
(第2実施形態)
図16〜図21は、本発明の係る圧力検出装置の第2実施形態の要部を示している。この第2実施形態では、抵抗素子60の耐熱性を考慮して、半導体基板50が、上記第1実施形態とは異なり、p型半導体からなる抵抗素子60を面方位(110)に形成したSOI(silicon on insulator)基板でもって構成される。
従って、本第2実施形態において、圧力センサは、上記第1実施形態にて述べた半導体基板50をSOI基板で構成している点を除き、上記第1実施形態にて述べた圧力センサ(図1参照)と実質的に同様の構成を有する。
以下、半導体基板50として上記SOI基板を採用しこのSOI基板に抵抗素子60及び保護膜70を製造する工程について説明する。
上記SOI基板として、図16に示すような構成の貼り合わせSOIウェハ200を準備する。このSOIウェハ200は、支持基板201上に中間酸化膜202及び活性層203を順次積層状に設けられている。
本第2実施形態において、支持基板201は、525(μm)の厚さ及び10(Ω・cm)〜20(Ω・cm)の範囲以内の抵抗値を有するn型半導体材料からなる。中間酸化膜202は1(μm)の厚さを有する。また、活性層203は、1.5(μm)の厚さ及び10(Ω・cm)〜20(Ω・cm)の範囲以内の抵抗値を有するp型半導体からなる。
抵抗素子60を形成するために、ボロン(図17にて符号204参照)をSOIウェハ200の活性層203にイオン注入装置でもって注入する。ここで、ボロンの濃度を、上述と同様に、20(atom/cm3)とする。
次に、上述のように注入したボロンを活性層203内にて均一濃度にするために、N2雰囲気中で1100(℃)でもって5(時間)の間アニールする。
然る後、活性層203中のシリコンにパターニング処理を施して、エッチングにより十字形状のピエゾ抵抗体を形成し抵抗素子60とする(図18にて符号204参照)。なお、上記シリコンのエッチングは、半導体プロセスにおける反応性イオンエッチングを用いる。
ついで、HTO膜205を300(nm)の膜厚にて保護膜70として成膜する(図19)。このとき、HTO膜205は支持基板201の裏面側にも形成されるが、保護膜70は、支持基板201の表面側に成膜されるHTO膜205でもって構成される。
然る後、保護膜70のうち各電極パッド66〜69に対する対応部位にエッチング処理を施して、各コンタクトホール206を形成する(図20参照)。
次に、保護膜70上に金属膜を成膜した後、当該金属膜にパターニング処理を施して各電極パッド66〜69を形成する(図21参照)。そして、陽極接合により、SOIウェハ200の裏面及び保護膜70の表面に両ガラス板40、80を接合した上で、ガラス板40を台座30に接着剤で接着することで固着する。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
以上のように製造した構成を有する圧力センサによれば、半導体基板50がSOI基板からなるため、上記第1実施形態にて述べた圧力センサに比べて、より一層耐熱性を確保しつつ、上記第1実施形態にて述べた制御回路100を用いることで、上記第1実施形態と同様の作用効果が達成される。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)抵抗素子60は、上記第1或いは第2の実施形態にて述べたように2対の抵抗素子部61、63及び62、64からなる十字形状の抵抗素子に限らず、3対以上の抵抗素子部でもって放射形状に形成した抵抗素子であってもよい。
但し、この放射形状の抵抗素子においても、上記第1或いは第2の実施形態にて述べた両抵抗素子部62、64に相当する両抵抗素子部は、上記第1或いは第2の実施形態の半導体基板50の面方位(110)において結晶軸方向<110>に沿い形成されていることが望ましい。これにより、上記第1或いは第2の実施形態と実質的に同様の作用効果が達成され得る。
なお、例えば、3対の抵抗素子部からなる放射形状の抵抗素子は、図22にて示すごとく、3対の抵抗素子部のうちの一対の抵抗素子部を結晶軸方向<110>に沿い形成し、他の一対の抵抗素子部を結晶軸方向<100>に沿い形成し、残りの一対の抵抗素子部を、結晶軸方向<100>に対し所定角度α(例えば、45°)をなす方向に形成することが望ましい。
(2)半導体基板50は、n型シリコン基板に代えて、p型シリコン基板であってもよい。但し、上記実施形態にて述べた抵抗素子60を、上記p型シリコン基板の面方位(110)において結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>に沿い十字形状に形成する。
また、半導体基板50は、p型半導体からなる抵抗素子60を面方位(110)に形成したSOI基板に代えて、n型半導体からなる抵抗素子を面方位(110)に形成したSOI基板であってもよい。但し、抵抗素子を、結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>に沿い十字形状に形成する。
これによれば、図23にて示すごとく、n型半導体からなる抵抗素子60は、面方位(110)における結晶軸方向<100>にて大きなピエゾ抵抗係数の変化を有する。従って、このような抵抗値変化を利用すれば、上記第1或いは第2と実質的に同様の作用効果が達成され得る。
(4)不純物成分は、ボロンに限ることなく、例えば、ガリウムやインジウム等であってもよい。
(5)抵抗素子60は、面方位(110)に形成されるものに限ることなく、面方位(110)と等価な面方位に形成されるものであってもよい。ここで、面方位(100)と等価な面方位は、例えば、(−110)、(1−10)、(−1−10)、(101)、(−101)、(10−1)、(−10−1)、(011)、(0−11)、(01−1)、或いは(0−1−1)の面方位が挙げられる。なお、上記面方位中の「−1」は、「−」を「1」の上に付すバーを意味する。
(6)抵抗素子60は、半導体基板50の面方位(110)における結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>に沿う方向に限らず、当該結晶軸方向<100>及び結晶軸方向<110>にそれぞれ等価な方向に十字形状に形成しても、上記第1或いは第2の実施形態と同様の作用効果が達成され得る。
ここで、結晶軸方向<100>に等価な方向は、例えば、<−100>、<010>、<0−10>、<001>或いは<00−1>の方向が挙げられる。また、結晶軸方向<110>に等価な方向は、例えば、<−110>、<1−10>、<−1−10>、<101>、<−101>、<10−1>、<−10−1>、<011>、<0−11>、<01−1>、或いは<0−1−1>の方向が挙げられる。なお、上記結晶軸方向中の「−1」は、「−」を「1」の上に付すバーを意味する。
本発明に係る圧力検出装置の第1実施形態における圧力センサを示す部分断面図である。 上記第1実施形態における半導体基板、抵抗素子及び保護膜を示す部分破断拡大平面図である。 上記第1実施形態において、面方位(110)に形成したp型半導体からなる抵抗素子に圧力を加えたとき、抵抗素子に生ずるピエゾ抵抗係数の結晶軸方向の依存性を示すグラフである。 図1の制御回路を示すブロック図である。 図4のゲート信号発生回路を示す回路構成図である。 図5の主要構成素子の出力波形を示すタイミングチャートである。 シリコンウェハの断面図である。 図7のシリコンウェハの両面に酸化膜を成膜し当該シリコンウェハの表面側酸化膜に十字形状部を形成する工程を示す断面図である。 図8の十字形状部にボロンを注入して抵抗素子を形成する工程を示す断面図である。 図9の抵抗素子及び酸化膜を介しHTO膜をシリコンウェハの表面に保護膜として成膜する工程を示す断面図である。 図10の保護膜に各電極パッド用コンタクトホールを形成する工程を示す断面図である。 図11の各コンタクトホールに電極パッドを形成する工程を示す断面図である。 上記第1実施形態においてロッドが抵抗素子の表面に対し垂直状態或いは傾斜状態にて位置する場合に圧力が加わる状態を示す側面図である。 圧力が抵抗素子に対し図13にて実線で示す方向に加わる場合の均一荷重領域を示す半導体基板及び抵抗素子の平面図である。 圧力が抵抗素子に対し図13にて二点鎖線で示す方向に加わる場合の偏荷重領域を示す半導体基板及び抵抗素子の平面図である。 本発明の第2実施形態のSOIを示す断面図である。 図16のSOIウェハの活性層にボロンを注入する工程を示す断面図である。 図17の活性層に抵抗素子である十字形状のピエゾ抵抗材料を形成する工程を示す断面図である。 図18の抵抗素子を介しSOIウェハの中間酸化膜上に保護膜を形成する工程を示す断面図である。 図19の保護膜に電極パッド用コンタクトホールを形成する工程を示す断面図である。 図20の各コンタクトホールに各電極パッドを形成する工程を示す断面図である。 上記第1或いは第2の実施形態において抵抗素子を3対の抵抗素子部でもって放射状に形成した場合の説明図である。 上記第1或いは第2の実施形態において、面方位(110)に形成したn型半導体からなる抵抗素子に圧力を加えたときに、当該抵抗素子に生ずるピエゾ抵抗係数の結晶軸方向の依存性を示すグラフである。
符号の説明
50…半導体基板、60…抵抗素子、65…交差部位(中点部位)、
66〜69…抵抗素子部、90…ロッド、100…制御回路、
110…ゲート信号発生回路、120〜150…アナログスイッチ、
160〜163…演算回路、170〜173…サンプルホールド回路、
180、181…平均化回路、190…差分演算回路、+Vcc…直流電源の正側端子。

Claims (5)

  1. 半導体基板及びこの半導体基板のうち圧力を受ける受圧部に形成されてなるピエゾ抵抗素子を有する圧力検出素子を備えた圧力センサにおいて、
    前記ピエゾ抵抗素子は、面方位(110)或いはこの面方位と等価な面方位であってピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向を1つの放射方向として含むような放射形状に形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 請求項1に記載の圧力センサと、制御手段とを備えて、
    前記圧力検出素子の前記ピエゾ抵抗素子は、中点部位と、この中点部位から放射形状に延出する偶数の抵抗素子部とを有しており、
    前記制御手段は、
    前記圧力検出素子の前記偶数の抵抗素子部のうち互いに隣り合う各両隣接抵抗素子部毎に順次電圧を印加する電圧印加手段と、
    この電圧印加手段による電圧印加毎に、前記中点部位に発生する各中点電圧を平均化する平均化手段とを備える圧力検出装置。
  3. 半導体基板及びこの半導体基板のうち圧力を受ける受圧部に形成されるピエゾ抵抗素子を有してなる圧力検出素子を備えた圧力センサにおいて、
    前記ピエゾ抵抗素子は、面方位(110)或いはこの面方位と等価な面方位であってピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向及びこの結晶軸方向とは直角な結晶軸方向の双方に沿うように十字形状に形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  4. 前記半導体基板は、n型シリコン基板或いはSOI基板であり、
    前記ピエゾ抵抗素子は、p型半導体材料でもって形成されており、
    前記ピエゾ抵抗係数の絶対値の大きい結晶軸方向及びこの結晶軸方向とは直角な結晶軸方向は、それぞれ、結晶軸方向<110>或いはこの結晶軸方向と等価な結晶軸方向及び結晶軸方向<100>或いはこの結晶軸方向と等価な結晶軸方向であることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 請求項3或いは請求項4に記載の圧力センサと、制御手段とを備えて、
    前記圧力検出素子の前記ピエゾ抵抗素子は、中点部位と、この中点部位から十字形状に延出する4つの抵抗素子部とを有しており、
    前記制御手段は、
    前記圧力検出素子の前記4つの抵抗素子部のうち互いに隣り合う各両隣接抵抗素子部毎に電圧を印加する電圧印加手段と、
    この電圧印加手段による電圧印加毎に、前記中点部位に発生する各中点電圧を平均化する平均化手段とを備える圧力検出装置。

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