JP2007057019A - プーリ - Google Patents

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Akira Ichimura
明 市村
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Abstract

【課題】 弾性体の耐久性を向上させることができると共に、様々な入力モードに対応することができるプーリを提供する。
【解決手段】 回転軸に固定されるハブ3と、ハブ3の外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体5と、ハブ3からプーリ本体5近傍まで突出するハブ側回転伝達突部7と、プーリ本体5からハブ3近傍まで突出する本体側回転伝達突部9と、ハブ側回転伝達突部7と本体側回転伝達突部9の間に形成された複数の弾性体収容スペース11内にそれぞれ収容される弾性体13とを備え、各弾性体13は、ハブ側回転伝達突部7と本体側回転伝達突部9と当接し、弾性体13の外周面15に弾性体13の圧縮応力緩和部17が形成され、弾性体13の外周面15とプーリ本体5の内周面19との間に空間部21が設けられ、圧縮応力緩和部17は、弾性体13の外周面15を鼓形状に形成して設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、巻掛け伝動機構に使用され、駆動側の回転変動に起因するベルトの張力変動を吸収できるプーリに関する。
特許文献1に、エンジンの回転力をベルトを介して補機(エアーコンディショナ、パワーステアリング、オルタネータ、ウォータポンプ等)に入力する補機駆動用プーリが記載されている。
この補機駆動用プーリは、補機に連結された回転軸に固定されるハブと、ハブの外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体と、ハブから所定間隔で放射状に複数個突設された外リブ(ハブ側回転伝達突部)と、プーリ本体から外リブと同じ間隔で同数突設された内リブ(本体側回転伝達突部)と、外リブと内リブとで挟まれる空間(弾性体収容スペース)に挿入される弾性部材(弾性体)から構成されている。
このような補機駆動用プーリでは、ベルトを介してプーリ本体に伝達された回転振動を含む回転力が、弾性部材を介してハブ及び回転軸に伝達されることになるので、その回転変動を弾性部材の弾性変形によって吸収して回転力を補機側の入力軸に伝えることができる。従って、プーリ本体に巻回するベルトにかかる張力の変動を低減することができるので、ベルトの寿命の向上を図ることができる。
特開2004−232778号公報
上記のような補機駆動用プーリでは、弾性体収容スペースの内周壁に弾性体の内外周面の全域を当接させて、各弾性体収容スペースに各弾性体を収容させている。このため、弾性体が圧縮されていないときでも、圧縮されているときでも、常に弾性体の内外周面が弾性体収容スペースの内周壁に当接されているので、弾性体が磨耗し易く、弾性体の耐久性が低下してしまうという懸念があった。
また、弾性体の圧縮時において、弾性体の内外周面には弾性体の圧縮による応力を吸収しようとする部分が存在する。このとき、弾性体収容スペースの内周壁に弾性体の内外周面の全域を当接させる構成では、弾性体の内外周面及び弾性体収容スペースには弾性体の圧縮による応力を分散させることができる部分が存在しないため、弾性体の内周面の1点に弾性体の圧縮応力が集中してしまい、その部分に亀裂が生じてしまうという懸念があった。
さらに、エンジンからの様々な入力モードに対応できるように弾性体のバネ定数を設定しているが、弾性体の硬さ、大きさだけでは、様々な入力モードに対応することが困難であった。
そこで、この発明は、弾性体の耐久性を向上させることができると共に、様々な入力モードに対応することができるプーリの提供を目的としている。
請求項1の発明は、回転軸に固定されるハブと、該ハブの外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体と、前記ハブから前記回転軸を中心とする半径方向に向かって前記プーリ本体近傍まで突出するハブ側回転伝達突部と、前記プーリ本体から前記回転軸に向かって前記ハブ近傍まで突出する本体側回転伝達突部と、前記ハブ側回転伝達突部と前記本体側回転伝達突部の間に形成された複数の弾性体収容スペース内にそれぞれ収容される弾性体とを備え、前記プーリ本体と前記ハブ間の回転が前記弾性体を介して伝達されるプーリにおいて、前記各弾性体は、前記ハブ側回転伝達突部と前記本体側回転伝達突部と当接し、少なくとも前記弾性体の外周面と前記プーリ本体の内周面のいずれか一方に弾性体の圧縮応力緩和部が形成され、前記弾性体の外周面と前記プーリ本体の内周面との間に空間部が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のプーリであって、前記圧縮応力緩和部は、前記弾性体の外周面を鼓形状に形成して設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のプーリであって、前記圧縮応力緩和部は、前記弾性体の内周面と前記ハブの外周面のいずれか一方に形成され、前記弾性体の内周面と前記ハブの外周面との間に前記空間部が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載のプーリであって、前記圧縮応力緩和部は、前記弾性体の内周面と外周面のそれぞれを鼓形状に形成して設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、回転軸に固定されるハブと、該ハブの外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体と、前記ハブから前記回転軸を中心とする半径方向に向かって前記プーリ本体近傍まで突出するハブ側回転伝達突部と、前記プーリ本体から前記回転軸に向かって前記ハブ近傍まで突出する本体側回転伝達突部と、前記ハブ側回転伝達突部と前記本体側回転伝達突部の間に形成された複数の弾性体収容スペース内にそれぞれ収容される弾性体とを備え、前記プーリ本体と前記ハブ間の回転が前記弾性体を介して伝達されるプーリにおいて、前記各弾性体は、前記ハブ側回転伝達突部と前記本体側回転伝達突部と当接し、少なくとも前記弾性体の内周面と前記ハブの外周面のいずれか一方に弾性体の圧縮応力緩和部が形成され、前記弾性体の内周面と前記ハブの外周面との間に空間部が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載のプーリであって、前記圧縮応力緩和部は、前記弾性体の内周面を鼓形状に形成して設けられていることを特徴とする。
請求項1のプーリは、弾性体の外周面とプーリ本体の内周面との間に空間部が設けられているので、弾性体の外周面の全域が常にプーリ本体の内周面に当接している場合と比較して、弾性体の摩擦面が少なく、弾性体の耐久性を向上させることができる。
また、弾性体の外周面とプーリ本体の内周面のいずれか一方に弾性体の圧縮応力緩和部が形成されているので、弾性体の圧縮時の応力が1点に集中することがなく、圧縮時の弾性体への応力集中を緩和することができ、弾性体の耐久性を向上させることができる。
さらに、弾性体の外周面とプーリ本体の内周面との間に空間部が設けられているので、弾性体の圧縮時において、弾性体が空間部へ変形するまでのバネ定数と、空間部が弾性体によって満たされたあとのバネ定数との2段階のバネ定数を持つことができ、弾性体の変動吸収率を向上させることができる。加えて、空間部の形状を変更することによって、様々な駆動側の入力モードへの変動吸収に対応できるバネ定数の設定をすることができる。
請求項2のプーリは、圧縮応力緩和部が弾性体の外周面を鼓形状に形成して設けられているので、プーリ本体の内周面を加工する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
請求項3のプーリは、弾性体の内周面とハブの外周面との間にも空間部が設けられているので、弾性体の内外周面において、弾性体の摩擦面が少なく、弾性体の耐久性を向上させることができる。
また、圧縮応力緩和部が弾性体の内周面とハブの外周面のいずれか一方に形成されているので、弾性体の内周面側においても、弾性体の圧縮時の応力が1点に集中することがなく、圧縮時の弾性体への応力集中を緩和することができ、弾性体の耐久性を向上させることができる。
さらに、弾性体の内周面とハブの外周面との間に空間部が設けられているので、弾性体の外周面側だけでなく、弾性体の内周面側においても、2段階のバネ定数を持つことができ、弾性体の変動吸収率を向上させることができる。
請求項4のプーリは、圧縮応力緩和部が弾性体の内外周面を鼓形状に形成して設けられているので、プーリ本体の内周面及びハブの外周面を加工する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
請求項5のプーリは、弾性体の内周面とハブの外周面との間に空間部が設けられているので、弾性体の内周面の全域が常にハブの外周面に当接している場合と比較して、弾性体の摩擦面が少なく、弾性体の耐久性を向上させることができる。
また、弾性体の内周面とハブの外周面のいずれか一方に弾性体の圧縮応力緩和部が形成されているので、弾性体の圧縮時の応力が1点に集中することがなく、圧縮時の弾性体への応力集中を緩和することができ、弾性体の耐久性を向上させることができる。
さらに、弾性体の内周面とハブの外周面との間に空間部が設けられているので、弾性体の圧縮時において、弾性体が空間部へ変形するまでのバネ定数と、空間部が弾性体によって満たされたあとのバネ定数との2段階のバネ定数を持つことができ、弾性体の変動吸収率を向上させることができる。加えて、空間部の形状を変更することによって、様々な駆動側の入力モードへの変動吸収に対応できるバネ定数の設定をすることができる。
請求項6のプーリは、圧縮応力緩和部が弾性体の内周面を鼓形状に形成して設けられているので、ハブの外周面を加工する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
(第1実施形態)
図1〜3を用いて第1実施形態について説明する。
本実施形態のプーリ1は、補機側回転軸(不図示)に固定されるハブ3と、ハブ3の外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体5と、ハブ3から補機側回転軸(不図示)を中心とする半径方向に向かってプーリ本体5近傍まで突出するハブ側回転伝達突部7と、プーリ本体5から補機側回転軸(不図示)に向かってハブ3近傍まで突出する本体側回転伝達突部9と、ハブ側回転伝達突部7と本体側回転伝達突部9の間に形成された複数の弾性体収容スペース11内にそれぞれ収容される弾性体13とを備えている。そして、本実施形態のプーリ1では、各弾性体13は、ハブ側回転伝達突部7と本体側回転伝達突部9と当接し、弾性体13の外周面15に弾性体13の圧縮応力緩和部17が形成され、弾性体13の外周面15とプーリ本体5の内周面19との間に空間部21が設けられ、圧縮応力緩和部17は、弾性体13の外周面15を鼓形状に形成して設けられている。
図1〜3に示すように、ハブ3は、円筒状の円筒状圧入部23と、この円筒状圧入部23の外周面25から180度対向位置に補記側回転軸(不図示)を中心とする半径方向に向かってプーリ本体5近傍まで突出する2つのハブ側回転伝達突部7とを備えている。また、円筒状圧入部23の内周面には、螺合およびスプライン連結などによって補機側回転軸(不図示)の先端部固定されると共に、円筒状圧入部23の外周面には、軸受27のインナレース29が圧入されている。
プーリ本体5は、外周面にベルト(不図示)が巻掛けられる円筒状のリム部31と、このリム部31の内周面19から180度対向位置に補記側回転軸(不図示)に向かってハブ3近傍まで突出する2つの本体側回転伝達突部9とを備えている。ハブ3の2箇所のハブ側回転伝達突部7とプーリ本体5の2箇所の本体側回転伝達突部9は、同一円周上に配置され、且つ、それぞれ90度だけ回転位置がオフセットして配置されている。そして、隣り合うハブ側回転伝達突部7及び本体側回転伝達突部9によって4つの弾性体収容スペース11が形成されている。また、リム部31の一側の内周面19には、軸受27のアウタレース33が収納されると共に、リム部31の他側の内周面19には、ストッパプレート35が周縁部37を当接して圧入されている。
各弾性体13は、例えばゴム材から形成され、各弾性体収容スペース11に1つずつ収容されている。各弾性体収容スペース11において、各弾性体13の両端面38、40は、それぞれハブ側回転伝達突部7と本体側回転伝達突部9と当接している。また、各弾性体13の外周面15には、圧縮応力緩和部17が形成されている。この圧縮応力緩和部17は、弾性体13の外周面15の中央部分が内周面41側に向かって凹んだ鼓形状に形成して設けられている。さらに、この圧縮応力緩和部17とプーリ本体5の内周面19とによって、空間部21が形成されている。
このように構成されたプーリ1は、駆動側プーリ(不図示)の回転によってベルト(不図示)に移動力が作用すると、ベルト(図示せず)との摩擦力によってプーリ1のプーリ本体5に回転力が伝達される。そして、プーリ本体5の各本体側回転伝達突部9が弾性体13を介してハブ3のハブ側回転伝達突部7に回転力を伝達する。このハブ3の回転によって補機側回転軸(不図示)が回転される。
この回転伝達過程にあって、駆動側の回転に回転変動が発生すると、この回転変動にベルト(不図示)が追従するように移動速度を変動させる。一方、ハブ3及び補機側回転軸(不図示)は慣性によって一定回転数で回転しようとするので、ベルト(不図示)には張力の変動が生じることになる。しかし、プーリ本体5の回転に回転変動があると弾性体13が弾性変形してその回転変動を吸収しつつハブ3に回転を伝達する。
ここで、図4(a)に、従来から一般的に用いられている外周面15aに圧縮応力緩和部17が形成されていない弾性体13aが弾性体収容スペース11に収容されている状態を示し、図4(b)に、この弾性体13aが圧縮変形したときの模式図を示す。この弾性体13aの両端面38a、40aに圧縮力39が加わると、弾性体13aには内周面41a側から外周面15a側へ向かって圧縮応力が加わる。従って、弾性体13aは外周面15aの中央部分がプーリ本体5の内周面19に向かって弾性変形をしようとする。しかしながら、弾性体13aの外周面15a側には、弾性体収容スペース11内に空間部が存在していないので、弾性体13の弾性変形部分の逃げ場がなく、弾性体13の外周面15a側はそれ以上弾性変形することができない。そして、弾性体13aの内周面41a側には、圧縮応力が加わっているので、弾性体13aの内周面41a側は外周面15a側へ向かって弾性変形を続ける。このため、図4(b)に示すように、弾性体13aの内周面41aには、圧縮応力が集中する応力集中部43が潰れてしまう。そして、圧縮力が繰り返し加わることにより応力集中部43は潰れを繰り返し、潰れた部分に亀裂が生じてしまう。
また、この弾性体13aでは、外周面15aの全域が常にプーリ本体5の内周面19に当接している。このため、弾性体13aの外周面15aは、圧縮力が加わっている間は圧縮されつつ内周面19と摩擦し、圧縮力がなくなると元の形状に復元しつつ内周面19と摩擦するので、弾性体13aの外周面15a側が消耗すると共に、発生する摩擦熱によって変質し、バネ定数が変化する恐れがある。
これに対して、図5(a)に、外周面15に圧縮応力緩和部17が形成されている弾性体13が弾性体収容スペース11に収容されている状態を示し、図5(b)に、この弾性体13が圧縮変形したときの模式図を示す。弾性体13の外周面15に圧縮応力緩和部17が形成されることで、弾性体13の外周面15とプーリ本体5の内周面19との間には、空間部21が形成されている。この弾性体13の両端面38、40に圧縮力39が加わると、弾性体13は内周面41側から外周面15側へ向かって弾性変形をし、弾性体13の一部が空間部21を埋めるように外周面15側は、空間部21に向かって弾性変形する。従って、図5(b)に示すように、弾性体13の内周面41側には、圧縮応力が集中する部分が発生しないため、弾性体13の内周面41側に加わる圧縮応力を圧縮応力緩和部17によって緩和することができる。
また、この弾性体13では、外周面15に鼓形状の圧縮応力緩和部17が形成されているので、弾性体13の外周面15の全域でプーリ本体5の内周面19に当接していない。そして、弾性体13の外周面15側は、圧縮の終了時付近で全域がプーリ本体5の内周面19に当接する。従って、圧縮力が繰り返し加わった場合でも、この弾性体13では、外周面15の全域がプーリ本体5の内周面19によって摩擦される状態が少ないので、弾性体13の外周面15側の摩擦と変質を抑えることができる。
また、図6に、弾性体収容スペース11内に空間部21を有している(弾性体13の外周面15に圧縮応力緩和部17を有している)ときのバネ定数45を示す。
弾性体収容スペース11内に空間部21を有しているときのバネ定数45では、弾性体13が空間部21へ変形するまでのバネ定数47と、空間部21が弾性体13によって満たされたあとのバネ定数49との2段階のバネ定数を持っている。つまり、低回転トルク領域では、弾性体13が空間部21へ変形することによって回転変動を吸収する。高回転トルク領域では、空間部21が弾性体13によって満たされたあとに弾性体13が弾性変形することによって回転変動を吸収する。従って、様々な駆動側の入力モードへの変動吸収に対応することができる。
このようなプーリ1では、弾性体13の外周面15とプーリ本体5の内周面19との間に空間部21が設けられているので、弾性体13の摩擦面が少なく、弾性体13の耐久性を向上させることができる。
また、弾性体13の外周面15に弾性体13の圧縮応力緩和部17が形成されているので、弾性体13の圧縮時の応力が1点に集中することがなく、圧縮時の弾性体13への応力集中を緩和することができ、弾性体13の耐久性を向上させることができる。
さらに、弾性体13の外周面15とプーリ本体5の内周面19との間に空間部21が設けられているので、弾性体13の圧縮時において、弾性体13が空間部21へ変形するまでのバネ定数47と、空間部21が弾性体13によって満たされたあとのバネ定数49との2段階のバネ定数を持つことができ、弾性体13の変動吸収率を向上させることができる。加えて、空間部21の形状を変更することによって、様々な駆動側の入力モードへの変動吸収に対応できるバネ定数の設定をすることができる。
また、圧縮応力緩和部17が弾性体13の外周面15に設けられているので、圧縮応力緩和部17の設計変更に際して、プーリ本体5の内周面19を加工する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、圧縮応力緩和部17を弾性体13の外周面15に設けたが、プーリ本体5の内周面19に圧縮応力緩和部を設けても良い。また、圧縮応力緩和部17を鼓形状としたが、この形状に限定されず、様々な駆動側の入力モードへの変動吸収に対応させて、弾性体収容スペース11内の空間部21の形状を変更すれば良い。
(第2実施形態)
図7を用いて第2実施形態について説明する。
本実施形態のプーリ101は、弾性体113の内周面141と外周面115のそれぞれに弾性体113の圧縮応力緩和部としての内周側圧縮応力緩和部153と外周側圧縮応力緩和部117が形成され、弾性体113の外周面115とプーリ本体5の内周面19との間及び弾性体113の内周面141とハブ3の外周面25との間に空間部21と空間部155がそれぞれ設けられ、内周側圧縮応力緩和部153と外周側圧縮応力緩和部117は、弾性体113の内周面141と外周面115をそれそれ鼓形状に形成して設けられている。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、本質的な機能及び得られる効果については第1実施形態と同等である。
図7に示すように、各弾性体113の内周面141には、内周側圧縮応力緩和部153が形成されている。この内周側圧縮応力緩和部153は、弾性体113の内周面141の中央部分が外周面115側に向かって凹んだ鼓形状に形成されている。また、各弾性体113の外周面115には、外周側圧縮応力緩和部117が形成されている。この外周側圧縮応力緩和部117は、弾性体113の外周面115の中央部分が内周面141側に向かって凹んだ鼓形状に形成されている。さらに、外周側圧縮応力緩和部117とプーリ本体5の内周面19とによって、空間部21が形成されている。加えて、外周側圧縮応力緩和部153とハブ3の外周面25とによって、空間部155が形成されている。
このようなプーリ101では、弾性体113の外周面115とプーリ本体5の内周面19との間及び弾性体113の内周面141とハブ3の外周面25との間にそれぞれ空間部21、155が設けられているので、弾性体113の内周面141と外周面115において、弾性体113の摩擦面が少なく、弾性体113の耐久性を向上させることができる。
また、内周側圧縮応力緩和部153と外周側圧縮応力緩和部117が弾性体113の内周面141と外周面115にそれぞれ形成されているので、弾性体113の内周面141と外周面115において、弾性体113の圧縮時の応力が1点に集中することがなく、圧縮時の弾性体113への応力集中を緩和することができ、弾性体113の耐久性を向上させることができる。
さらに、弾性体113の外周面115とプーリ本体5の内周面19との間及び弾性体113の内周面141とハブ3の外周面25との間にそれぞれ空間部21、155が設けられているので、弾性体113の内周面141と外周面115において、2段階のバネ定数を持つことができ、弾性体113の変動吸収率を向上させることができる。加えて、空間部21、155の形状を変更することによって、様々な駆動側の入力モードへの変動吸収に対応できるバネ定数の設定をすることができる。
また、内周側圧縮応力緩和部153と外周側圧縮応力緩和部117が弾性体113の内周面141と外周面115にそれぞれ設けられているので、内周側圧縮応力緩和部153と外周側圧縮応力緩和部117の設計変更に際して、プーリ本体5の内周面19及びハブ3の外周面25を加工する必要がなく、作業効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、内周側圧縮応力緩和部153と外周側圧縮応力緩和部117を弾性体113の内周面141と外周面115にそれぞれ設けたが、プーリ本体5の内周面19及びハブ3の外周面25に圧縮応力緩和部を設けても良い。また、内周側圧縮応力緩和部153と外周側圧縮応力緩和部117を鼓形状としたが、この形状に限定されず、様々な駆動側の入力モードへの変動吸収に対応させて、弾性体収容スペース11内の空間部21、155の形状を変更すれば良い。
また、弾性体の内周面と外周面に圧縮応力緩和部を設けた実施形態を述べたが、これに限定されず、弾性体及びハブの間のみに圧縮応力緩和部を設けても良い。
本発明の第1実施形態を示し、プーリの分解斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、プーリの要部断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、プーリの正面断面図である。 (a)従来例を示し、弾性体が弾性体収容スペースに収容された状態の拡大図である。
(b)従来例を示し、図4(a)に示す弾性体の圧縮変形したときの模式図である。
(a)本発明の第1実施形態を示し、弾性体が弾性体収容スペースに収容された状態の拡大図である。
(b)本発明の第1実施形態を示し、図5(a)に示す弾性体の圧縮変形したときの模式図である。
本発明の第1実施形態を示し、プーリの入力回転トルクとこれによる入出力側の相対的捻れ角度との特性線図である。 本発明の第2実施形態を示し、プーリの正面断面図である。
符号の説明
1、101…プーリ
3…ハブ
5…プーリ本体
7…ハブ側回転伝達突部
9…本体側回転伝達突部
11…弾性体収容スペース
13、13a、113…弾性体
15、15a、115…弾性体の外周面
17、117、153…圧縮応力緩和部
19…プーリ本体の内周面
21、155…空間部
25…ハブの外周面
41、41a、141…弾性体の内周面

Claims (6)

  1. 回転軸に固定されるハブと、該ハブの外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体と、前記ハブから前記回転軸を中心とする半径方向に向かって前記プーリ本体近傍まで突出するハブ側回転伝達突部と、前記プーリ本体から前記回転軸に向かって前記ハブ近傍まで突出する本体側回転伝達突部と、前記ハブ側回転伝達突部と前記本体側回転伝達突部の間に形成された複数の弾性体収容スペース内にそれぞれ収容される弾性体とを備え、前記プーリ本体と前記ハブ間の回転が前記弾性体を介して伝達されるプーリにおいて、
    前記各弾性体は、前記ハブ側回転伝達突部と前記本体側回転伝達突部と当接し、少なくとも前記弾性体の外周面と前記プーリ本体の内周面のいずれか一方に弾性体の圧縮応力緩和部が形成され、前記弾性体の外周面と前記プーリ本体の内周面との間に空間部が設けられていることを特徴とするプーリ。
  2. 請求項1記載のプーリであって、
    前記圧縮応力緩和部は、前記弾性体の外周面を鼓形状に形成して設けられていることを特徴とするプーリ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のプーリであって、
    前記圧縮応力緩和部は、前記弾性体の内周面と前記ハブの外周面のいずれか一方に形成され、前記弾性体の内周面と前記ハブの外周面との間に前記空間部が設けられていることを特徴とするプーリ。
  4. 請求項3記載のプーリであって、
    前記圧縮応力緩和部は、前記弾性体の内周面と外周面のそれぞれを鼓形状に形成して設けられていることを特徴とするプーリ。
  5. 回転軸に固定されるハブと、該ハブの外周に回転可能に設けられる筒状のプーリ本体と、前記ハブから前記回転軸を中心とする半径方向に向かって前記プーリ本体近傍まで突出するハブ側回転伝達突部と、前記プーリ本体から前記回転軸に向かって前記ハブ近傍まで突出する本体側回転伝達突部と、前記ハブ側回転伝達突部と前記本体側回転伝達突部の間に形成された複数の弾性体収容スペース内にそれぞれ収容される弾性体とを備え、前記プーリ本体と前記ハブ間の回転が前記弾性体を介して伝達されるプーリにおいて、
    前記各弾性体は、前記ハブ側回転伝達突部と前記本体側回転伝達突部と当接し、少なくとも前記弾性体の内周面と前記ハブの外周面のいずれか一方に弾性体の圧縮応力緩和部が形成され、前記弾性体の内周面と前記ハブの外周面との間に空間部が設けられていることを特徴とするプーリ。
  6. 請求項5記載のプーリであって、
    前記圧縮応力緩和部は、前記弾性体の内周面を鼓形状に形成して設けられていることを特徴とするプーリ。
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