JP2007057004A - 親子座金 - Google Patents
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Abstract
【課題】親子座金の各座金に脚部を形成させることにより、アンカ―ボルトの位置如何に拘らず座金の機能を確実に果たし得、しかもベ―スプレ―トの大型化が避けられ、柱脚の位置修正もきわめて容易な露出型柱脚のベ―スを固定するアンカ―ボルトの締め付けナット用座金を提供する。
【解決手段】それぞれ座部と同心に脚部を形成してT字形とした上下の座金で親子座金とし、上座金2にアンカ―ボルト3の径にあわせた径のボルト孔を偏心して形成して該ボルト孔を脚部の外周に接するように位置させ、下座金1の脚部の径をベ―スプレ―ト5に形成したアンカ―ボルト挿通孔6にあわせた径とすると共に該下座金に前記上座金の脚部の径にあわせた径の孔を偏心して形成して該孔を該下座金の脚部の外周に接するように位置させ、下座金の前記孔に上座金の脚部を挿入して上下に重積される親子座金。
【選択図】 図8
【解決手段】それぞれ座部と同心に脚部を形成してT字形とした上下の座金で親子座金とし、上座金2にアンカ―ボルト3の径にあわせた径のボルト孔を偏心して形成して該ボルト孔を脚部の外周に接するように位置させ、下座金1の脚部の径をベ―スプレ―ト5に形成したアンカ―ボルト挿通孔6にあわせた径とすると共に該下座金に前記上座金の脚部の径にあわせた径の孔を偏心して形成して該孔を該下座金の脚部の外周に接するように位置させ、下座金の前記孔に上座金の脚部を挿入して上下に重積される親子座金。
【選択図】 図8
Description
本発明は、建物躯体の柱脚と基礎構造とを接合するアンカ―ボルトの締め付けに用いる座金に関するものである。
建物躯体の柱脚と基礎構造とを接合するアンカ―ボルトは、基礎コンクリ―トに定着され、ベ―スプレ―トに穿孔された比較的に大きな孔を貫通させ、該ボルトの上端側に座金とナットを用いて柱脚と基礎構造との接合に供されている。そして、前記ベ―スプレ―トに穿孔された孔径とアンカ―ボルトの径が大きく相違するため、該孔内にベ―スモルタル等の積め物を充填して柱脚からのせん断力のせん断抵抗を負担させていた(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、アンカ―ボルトはベ―スプレ―トに穿孔された孔内での貫通位置が不定であり、該孔の中心線から大きく離れて貫通することがあるため上記従来の技術においては、座金の機能を充分に果たすよう比較的に余裕を持った大きな径の座金を必要とするものであり、その分,ベ―スプレ―トも大型化する。また、前記積め物は座金と別体であり、この積め物が正確に充填され保持されているのかの確認が難しく、一旦孔内に積め物が充填されるとその後の柱脚の位置修正が非常に困難である。またモルタル等の積め物では所望のせん断抵抗が得難に、という問題もある。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、座金を親子座金とし各座金に脚部を形成させることにより、アンカ―ボルトの位置如何に拘らず座金の機能を確実に果たし得、しかもベ―スプレ―トの大型化が避けられ、柱脚の位置修正もきわめて容易な露出型柱脚のベ―スを固定するアンカ―ボルトの締め付けナット用座金を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明における親子座金は、それぞれ座部と同心に脚部を形成してT字形とした上下の座金で親子座金とし、上座金にアンカ―ボルトの径にあわせた径のボルト孔を偏心して形成して該ボルト孔を脚部の外周に接するように位置させ、下座金の脚部の径をベ―スプレ―トに形成したアンカ―ボルト挿通孔にあわせた径とすると共に該下座金に前記上座金の脚部の径にあわせた径の孔を偏心して形成して該孔を該下座金の脚部の外周に接するように位置させ、下座金の前記孔に上座金の脚部を挿入して上下に重積されるようにしたことを特徴とする、ものである。
本発明に係る親子座金では、座部と同心に脚部を形成してT字形とした下座金の脚部の径をベ―スプレ―トに形成したアンカ―ボルト挿通孔にあわせた径としたので、下座金の座部はベ―スプレ―トに形成した挿通孔の周辺に均等に当接されることとなり比較的に大きな径の座金を必要とせず、ベ―スプレ―トの大型化が防止される。
また、上座金にアンカ―ボルトの径にあわせた径のボルト孔を偏心して形成して該ボルト孔を脚部の外周に接するように位置させ、下座金の脚部の径をベ―スプレ―トに形成したアンカ―ボルト挿通孔にあわせた径とすると共に該下座金に前記上座金の脚部の径にあわせた径の孔を偏心して形成して該孔を該下座金の脚部の外周に接するように位置させ、下座金の前記孔に上座金の脚部を挿入して上下に重積されるようにしたので、上下の座金は確実に保持され且つアンカ―ボルトの位置如何に拘らず座金の機能を確実に果たし得、しかも柱脚の位置修正もきわめて容易な露出型柱脚のベ―スを固定するアンカ―ボルトの締め付けナット用座金となる。
露出型柱脚のベ―スを固定するアンカ―ボルトの締め付けナット用座金であって、それぞれ座部と同心に脚部を形成してT字形とした上下の座金で親子座金とし、上座金にアンカ―ボルトの径にあわせた径のボルト孔を偏心して形成して該ボルト孔を脚部の外周に接するように位置させ、下座金の脚部の径をベ―スプレ―トに形成したアンカ―ボルト挿通孔にあわせた径とすると共に該下座金に前記上座金の脚部の径にあわせた径の孔を偏心して形成して該孔を該下座金の脚部の外周に接するように位置させ、下座金の前記孔に上座金の脚部を挿入して上下に重積されるようにした親子座金である。
図1ないし図3には本発明に係る親子座金の親である下座金の説明図が示され、図4ないし図6には親子座金の子である上座金の説明図が示され、図7ないし図9には本発明に係る親子座金を露出型柱脚のベ―スを固定するアンカ―ボルトの締め付けナットに適用した説明図が示されている。
まず,図1ないし図3において、1は下座金であり、該下座金1は座部11と該座部11と同心に形成された脚部12とでT字形に形成されている。
そして、前記脚部12の径は後述するベ―スプレ―ト5に形成したアンカ―ボルト挿通孔6にあわせた径としている。また下座金1には、後述する上座金2の脚部22の径にあわせた径の孔13が偏心して形成され、該孔13は該下座金1の脚部12の外周に接するように位置させてある。
次に,図4ないし図6において、2は上座金であり、該上座金2も座部21と該座部21と同心に形成された脚部22とでT字形に形成されている。
そして、上座金2には、後述するアンカ―ボルト3の径にあわせた径のボルト孔23が偏心して形成され、該ボルト孔23は該上座金2の脚部22の外周に接するように位置させてある。
これまで説明をした親子座金は、図7ないし図9に示すような手段で露出型柱脚のベ―スを固定するアンカ―ボルト3の締め付けナット4に適用される。即ち,3は基礎コンクリ―ト9に定着されたアンカ―ボルトであり、5は柱7のベ―スプレ―トであり、6は前記ベ―スプレ―ト5に形成されたアンカ―ボルト挿通孔であり、8はベ―スモルタルであって、前記アンカ―ボルト3とベ―スプレ―ト5間には下座金1と上座金2が重積されて親子座金を形成してナット4によって締め付けられるようになっている。
アンカ―ボルト3に親子座金を取り付けるには、アンカ―ボルト3の頭部から下座金1と上座金2を重積した状態でアンカ―ボルト3に通し、各座金1,2の脚部12,22がそれぞれベ―スプレ―ト5に形成されたアンカ―ボルト挿通孔6内に納まるように各座金1,2を回動させる。そして、親子座金が所定の位置に配置されると、ナット4を締め付けることにより、アンカ―ボルト挿通孔6とアンカ―ボルト3が親子座金によって隙間なく接触することになり、アンカ―ボルト3とベ―スプレ―ト5間は下座金1と上座金2を親子座金としてナット4によって固く締め付けられる。
この際,下座金1の座部11はベ―スプレ―ト5に形成した挿通孔6の周辺に均等に当接されることとなり比較的に大きな径の座金を必要としない。また、下座金1はその座部11がベ―スプレ―ト5に,上座金2はその座部21が下座金1の座部11によってそれぞれ確実に保持される。さらに挿通孔6内のアンカ―ボルト3の位置如何に拘らず両座金1,2を回動させて座金1,2の脚部12,22が挿通孔6内に隙間なく配置される。
また、鉄骨建て方終了後もナット4と上座金2と下座金1とを外して柱脚修正を行えばその作業も容易である。
1 下座金
2 上座金
3 アンカ―ボルト
4 ナット
5 ベ―スプレ―ト
6 アンカ―ボルト挿通孔
7 柱
9 基礎コンクリ―ト
11 下座金の座部
12 下座金の脚部
13 下座金の孔
21 上座金の座部
22 上座金の脚部
23 上座金のボルト孔
2 上座金
3 アンカ―ボルト
4 ナット
5 ベ―スプレ―ト
6 アンカ―ボルト挿通孔
7 柱
9 基礎コンクリ―ト
11 下座金の座部
12 下座金の脚部
13 下座金の孔
21 上座金の座部
22 上座金の脚部
23 上座金のボルト孔
Claims (1)
- 露出型柱脚のベ―スを固定するアンカ―ボルトの締め付けナット用座金において、
それぞれ座部と同心に脚部を形成してT字形とした上下の座金で親子座金とし、
上座金にアンカ―ボルトの径にあわせた径のボルト孔を偏心して形成して該ボルト孔を脚部の外周に接するように位置させ、
下座金の脚部の径をベ―スプレ―トに形成したアンカ―ボルト挿通孔にあわせた径とすると共に該下座金に前記上座金の脚部の径にあわせた径の孔を偏心して形成して該孔を該下座金の脚部の外周に接するように位置させ、
下座金の前記孔に上座金の脚部を挿入して上下に重積されるようにした、
ことを特徴とする親子座金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005243623A JP2007057004A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 親子座金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005243623A JP2007057004A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 親子座金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007057004A true JP2007057004A (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=37920659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005243623A Pending JP2007057004A (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | 親子座金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007057004A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012072811A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Nikko Seiki Kk | リニアガイド固定装置 |
JP2012193850A (ja) * | 2012-04-18 | 2012-10-11 | Fuso Kiko Kk | ベースプレート設置構造とその施工方法 |
-
2005
- 2005-08-25 JP JP2005243623A patent/JP2007057004A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012072811A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Nikko Seiki Kk | リニアガイド固定装置 |
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A977 | Report on retrieval |
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