JP2007056921A - ステアリング用ころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 外輪1と、この外輪1の転走面1aに接する複数のころ2と、リング状の保持器3とを有するころ軸受である。上記保持器3は、円周方向に並ぶ複数のポケット4を有し、各ポケット4間の柱部5が各ころ2の間で上記ころ2を内径側から保持するものとする。また、上記柱部5の外径d3oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小径とする。このころ軸受は、ステアリング装置の操舵動作伝達系に設けられたクラッチに用いられる。
【選択図】 図2
Description
この要請に応えるものとして、自動運転中でも必要に応じてドライバーが操舵できるように手動運転に切り換える機能を備えた各種のステアリング装置が提案されている(例えば特許文献1〜3)。ステアリング装置の操舵の自動・手動の切換には、様々なクラッチ機構を利用している。
図7のようにころ軸受43を用いた場合は、空転時の回転トルクは小さくなる。しかし、従来のころ軸受43では、ころピッチが大きいことから、ころがカム32に断続的に乗ることになる。そのため、動作時にゴリ感,ガタツキが発生し、滑り軸受33に比べてドライバーの操舵フィーリングが悪くなる。
非脱落タイプの総ころ軸受でC端面のころタイプのもの(例えば特許文献4)では、幅寸法が大きくなり、さらに有効接触長さも短く、かつころ端面およびころ端面との接触部が摩耗する問題がある。詳しくは、C端面ころタイプとは、ころ端面に尖り部を設けるタイプであり、その尖り部をプレス製の外輪に設けられた鍔で抱え込むことで脱落防止される。このように、ころ端面を尖り形状とするため、平面,丸面(F,A面)の端面ころと比べて高価となる。しかも、ころ端面が尖り形状であるため、誘起スラストが大きい使用形態ではころ端面の摩耗が顕著となる。また、ころ端面の尖り形状の寸法分だけ、ころの有効長さが短くなる。
これらの他に、熱固化性グリースを充填して非脱落タイプとする総ころ軸受(例えば特許文献5)があるが、このタイプは回転トルクが大きくなる。さらに、熱固化性グリースの使用温度範囲内に軸受の使用温度が限られる。そして、軸受潤滑の手段であるグリースの種類,油の種類等が限られる。
この発明の他の目的は、クラッチが、円周方向に間隔を開けて並ぶ複数のカムを有し、これら複数のカムの並びの外周に形成される断続的な円周状面をころが転走するものである場合にも、ゴリ感やガタツキを生じることが回避できるものとすることである。
この構成によると、保持器の柱部が、ころを内径側から保持するものであり、その柱部の外径を、ころ配列のピッチ円直径よりも小径としたため、保持器柱部がころ配列のピッチ円上に存在しないものとできる。そのため、柱部によってころの配列間隔が広がらず、保持器を用いてころ非脱落形式としながら、総ころ形式と同じ程度のころ本数を有するものとできる。このため例えば次の各利点が得られる。すなわち、平面の端面のころを使用した軸受においても、非脱落とすることができる。平面の端面のころを使用できるため、限られた幅寸法の中でも、ころ有効長さを最大限に設定できる。外輪が鍔付きであれば、ころに発生した誘起スラスト力を、外輪の鍔部で受けることができる。潤滑剤の種類が制限されず、潤滑剤を自由に選ぶことができる。組立が従来の非脱落総ころ軸受よりも容易である。ユーザの取扱が脱落タイプの総ころ軸受よりも容易である。
したがって、ステアリング装置に用いた場合、特にステアリング装置の操舵動作伝達系に設けられたクラッチに用いた場合に、組み込まれるころ本数を多くできることから、負荷容量の増大および耐久性の向上が可能で、かつゴリ感やガタツキを解消できる。
この構成の場合、断続的なカム面にころが乗り移ることになるが、この発明のステアリング用ころ軸受は、保持器を用いたころ非脱落形式であって、かつころ本数を多くできるため、ころが円滑にカム面間に乗り移ることができて、ゴリ感やガタツキを生じることが回避できる。
ころ配列における隣合うころ間の隙間は、内径側が次第に大きくなる三角形状の隙間となるため、ころ間の間隔を広げることなく柱部の断面積を大きくするには、柱部を外径側へ先狭まりとなる断面形状とすることが好ましい。しかし、柱部の幅が最も広がる最内径部は、ころ表面に沿って広げずに、略一定幅としてころ表面と柱部表面との隙間を広げることにより、潤滑油の流れの阻害が回避でき、潤滑性の低下を防止できる。
保持器を合成樹脂製とする場合に、上記合成樹脂を、非強化のもの、または強化繊維を30wt%以下添加したものとしても良い。強化繊維にはカーボンファイバやグラスファイバ等が好ましい。
この発明のステアリング用ころ軸受は、保持器の柱部を、ころを内径側から保持するものとしたため、非脱落形式としながら、保持器柱部がころ配列のピッチ円上に存在しないものとできる。そのため、柱部によってころの配列間隔が広がらず、総ころ形式と同じ本数、あるいは1本または2本少ない本数だけのころ本数を有するものとできる。
特に、クラッチが円周方向に間隔を開けて並ぶ複数のカムを有し、前記複数のころが、複数のカムの並びの外周に形成される断続的な円周状面を転走するものである場合に、保持器を用いたころ非脱落形式であって、かつころ本数を多くできるため、ころが円滑にカム面間に乗り移ることができて、ゴリ感やガタツキを生じることが回避できる。
保持器3の上記柱部5の並びの外径寸法d3oは、ころ配列のピッチ円直径PCDよりも小さくし、その小さくする程度を、例えば上記ピッチ円直径PCDよりも0.1mm以上小さくしたため、ころ配列の間隔を広げる必要がなく、また柱部5の横断面における最外径部の幅が薄くなり過ぎて強度不足になることが回避される。
また、上記保持器3の柱部5の横断面形状を、最内径部5aが略一定幅の部分とされ、この最内径部5aよりも外径側の部分5bが外径側へ先狭まりとなる形状としたため、ころ2の間の間隔を広げることなく柱部5の断面積を大きくでき、かつ潤滑性にも優れる。すなわち、ころ配列における隣合うころ2の間の隙間は、内径側が次第に大きくなる三角形状の隙間となるため、ころ2間の間隔を広げることなく柱部5の断面積を大きくするには、柱部5を外径側へ先狭まりとなる三角形状の断面形状とすることが好ましい。しかし、柱部5の幅が最も広がる最内径部5aは、ころ表面に沿って広げずに、略一定幅としてころ表面と柱部表面との隙間を広げることにより、潤滑油の流れの阻害が回避でき、潤滑性の低下が防止できる。また、柱部4に無駄部分が生じず、樹脂材料が節減される。
この構成の場合も、第1の実施形態で示した各作用,効果が得られる。
1a…転走面
2…ころ
3…保持器
4…ポケット
5…柱部
20…ステアリング装置
21…クラッチ機構
22…カム
23…ころ軸受
30…操舵動作伝達系
Claims (9)
- 外輪と、この外輪の転走面に接する複数のころと、リング状の保持器とを有し、前記保持器は円周方向に並ぶ複数のポケットを有するころ軸受において、前記保持器の各ポケット間の柱部が各ころ間で前記ころを内径側から保持し、前記柱部の外径が、ころ配列のピッチ円直径よりも小径であり、ステアリング装置の操舵動作伝達系に設けられたクラッチに用いられることを特徴とするステアリング用ころ軸受。
- 請求項1において、前記クラッチが、円周方向に間隔を開けて並ぶ複数のカムを有し、前記複数のころは、前記複数のカムの並びの外周に形成される断続的な円周状面を転走するものであるステアリング用ころ軸受。
- 請求項1または請求項2において、前記保持器の柱部の横断面形状を、内径部よりも外径側の部分が外径側へ先狭まりとなる形状としたステアリング用ころ軸受。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記保持器の外径面の縁部を、テーパ状または断面円弧状の先狭まり形状としたステアリング用ころ軸受。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記保持器を合成樹脂製としたステアリング用ころ軸受。
- 請求項5において、前記保持器の合成樹脂を、非強化のもの、または強化繊維を30wt%以下添加したものとしたステアリング用ころ軸受。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、ころ本数を総ころ形式としたものと同じか、または2本以下の本数だけ少なくしたステアリング用ころ軸受。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、保持器の内径寸法を、ころ配列の内接円径の最大径よりも0.1mm以上大きくしたステアリング用ころ軸受。
- 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記保持器の外径寸法を、ころ配列のピッチ円直径よりも0.1mm以上小さくしたステアリング用ころ軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005240585A JP2007056921A (ja) | 2005-08-23 | 2005-08-23 | ステアリング用ころ軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007056921A true JP2007056921A (ja) | 2007-03-08 |
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ID=37920586
Family Applications (1)
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JP2005240585A Pending JP2007056921A (ja) | 2005-08-23 | 2005-08-23 | ステアリング用ころ軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007056921A (ja) |
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2005
- 2005-08-23 JP JP2005240585A patent/JP2007056921A/ja active Pending
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