JP2015113850A - 一方向クラッチ - Google Patents
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Abstract
Description
このものでは、外側軌道輪が内側軌道輪に対し相対的に一方向に回転することで、スプラグが内側軌道輪の外周面及び外側軌道輪の内周面に噛み合ったロック状態となり、外側軌道輪が内側軌道輪に対し相対的に他方向に回転することで、噛み合いが解除された空転状態となる。そして、ばね部材がスプラグを噛み合い方向に付勢している。
又、上記空転状態の際に、内側軌道輪に対して相対回転が許容されている内側リテーナでは、その軸方向一端部に形成された円環部の内周面が、内側軌道輪の外周面に対して相対的に摺動する。
この際、軌道輪との相対回転が許容されたリテーナは、上記軌道輪に対して相対回転するが、上記リテーナは、転がり軸受を介して、上記軌道輪の軌道面に当接し、軌道輪に回転自在に支持される。このように、上記リテーナが軌道面に対して相対的に摺動しないので、一方向クラッチに大きなラジアル荷重が作用しても、従来のように、リテーナが摩耗したり、一方向クラッチで、伝達トルクの大きな損失が生じるのを抑制することができる。従って、リテーナの摩耗による、両軌道輪の偏心量の増大がなく、偏心量の増大による一方向クラッチの破損の惧れはない。
この構成によれば、転がり軸受が軌道面に当接した際には、転動体がリテーナと軌道面に対して転動するので、一方向クラッチでは、転動体の転がり抵抗による伝達トルクの損失が生じるが、この転がり抵抗は、リテーナの軌道輪に対する従来の摺動抵抗よりも小さいので、損失トルクを従来よりも小さくできる。
この構成によれば、一方向クラッチを両軌道輪間に組み込む際に、軌道輪との相対回転が許容されるリテーナを、他のリテーナとの相対回転が許容されていない軌道輪に対して径方向に相対的に移動させることにより、組み込みを容易に行える。
又、僅かな隙間により、両軌道輪の相対的な小さな偏心は許容されるが、その偏心量は許容偏心量以下に規制されるので、両軌道輪の相対的な偏心により、一方向クラッチが破損する惧れはない。
本実施形態の一方向クラッチは、例えば、自動車等の車両用自動変速装置に設けられたトルクコンバータに組み付けられるものである。図1及び図2で示すように、一方向クラッチ1は、鋼製の内側軌道輪2とこの内側軌道輪2の外周側に配置された鋼製の外側軌道輪3との間に配設される。一方向クラッチ1は、内側軌道輪2の軌道面である外周面2aと外側軌道輪3の軌道面である内周面3aとの間の環状空間4に配設された複数の鋼製のスプラグ(係合子)5と、リボンスプリング(ばね部材)6と、内側・外側リテーナ7,8と、転がり軸受9と、を備えている。
リボンスプリング6は、環状空間4の径方向(略)中央部に配置されており、複数の各スプラグ5を各軌道輪2,3に対して噛み合わせる方向(図2の矢印A方向)に付勢している。
内側リテーナ7は、リボンスプリング6の内周側に配置された円筒部7aと、円筒部7aの軸方向一端部から径方向内側に延びる円環部7bとを有している。外側リテーナ8は、リボンスプリング6の外周側に配置された円筒部8aと、円筒部8aの軸方向一端部から径方向外側に延びる円環部8bとを有している。
保持器13は、軸方向から視て、円の一部を切り取ったC型状とされると共に、合成樹脂により一体成型されて、弾性変形可能とされている。保持器13は、軸方向に間隔を置いて配設された一対の支持壁(リブ)13a,13bと、周方向等間隔に配設されて両支持壁13a,13bの内周側を連結する連結部13cとを有する。
尚、保持器13、すなわち、転がり軸受9がC型状とされて、転がり軸受9の周方向両端部間では、1個分程度の転動体14が欠けた状態であるが、この程度では、転がり軸受9の軸受としての機能に問題はない。
この場合において、内側軌道輪2と内側リテーナ7との相対回転が許容されているため、内側リテーナ7の円環部7bは内側軌道輪2の外周面2aに対して相対的に回転する。この際、内側リテーナ7の円環部7bの内周面7b1と内側軌道輪2の外周面2aとの間には、転がり軸受9の転動体14が介在するため、上記回転時には、転動体14が内周面7b1と外周面2a上を転動する。
又、上記の際に、転動体14が、円環部7bの内周面7b1、及び内側軌道輪2の外周面2a上を転動するので、一方向クラッチ1では、転動体14の転がり抵抗による伝達トルクの損失が生じるが、この転がり抵抗は、円環部7bの内側軌道輪2に対する従来の摺動抵抗よりも小さいので、損失トルクを従来よりも小さくできる。
Claims (3)
- 内側軌道輪及び外側軌道輪の両軌道面間に配置される複数の係合子と、前記係合子を周方向に沿って所定間隔で保持する径方向内側の内側リテーナ及び径方向外側の外側リテーナと、を備え、
一方の前記軌道輪が他方の前記軌道輪に対し相対的に一方向に回転することで、前記係合子が前記各軌道輪の前記軌道面に噛み合ったロック状態となり、前記一方の軌道輪が前記他方の軌道輪に対し相対的に他方向に回転することで、前記噛み合いが解除された空転状態となり、
前記内側軌道輪と前記内側リテーナ、及び前記外側軌道輪と前記外側リテーナの各組合せの何れか一方において、前記軌道輪と前記リテーナとの相対回転が許容され、
前記空転状態の際に、偏心する前記両軌道輪の間に前記両リテーナが介在することで、当該偏心が抑制される一方向クラッチであって、
前記軌道輪との相対回転が許容される前記リテーナと前記軌道輪との間に、転がり軸受が介在していることを特徴とする一方向クラッチ。 - 前記転がり軸受が、前記リテーナと前記軌道面に転動可能に当接する転動体と、前記転動体を回転自在に保持する保持器と、を備える請求項1に記載の一方向クラッチ。
- 前記外側リテーナの内周面と前記内側リテーナの外周面とが、僅かな隙間を介して、近接し、
前記隙間の径方向長さが、前記両軌道輪の許容偏心量とされた請求項1又は2に記載の一方向クラッチ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110332254A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-10-15 | 上海延锋金桥汽车饰件系统有限公司 | 单向轴承总成及其应用 |
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2013
- 2013-12-09 JP JP2013253981A patent/JP6217366B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US12044277B2 (en) | 2022-04-21 | 2024-07-23 | Tsubakimoto Chain Co. | Cam clutch |
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Publication number | Publication date |
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JP6217366B2 (ja) | 2017-10-25 |
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