JP2007056248A - 水分散型粘着剤組成物、粘着型光学フィルムおよび液晶表示装置 - Google Patents

水分散型粘着剤組成物、粘着型光学フィルムおよび液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラス基板に対する高い接着性を有するとともに、高い耐熱性や耐湿性をも有する、水分散型粘着剤組成物、および、その水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層を備える粘着型光学フィルム、ならびに、その粘着型光学フィルムが貼着された液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよびカルボキシル基含有ビニルモノマーを含有し、上記したモノマーと共重合可能な共重合性ビニルモノマーを任意的に含有し、ビニルモノマー中、カルボキシル基濃度が0.05〜1.50mmol/gであるビニルモノマーを乳化重合して得られる水分散型共重合体に、20℃における1重量%水溶液の表面張力が25.0〜45.0mN/mであり、かつ、中和滴定により求めたカルボキシル基の含量が2.0〜6.0mmol/gであるポリカルボン酸またはその塩を主成分とする分散剤を配合して、水分散型粘着剤組成物を調製する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水分散型粘着剤組成物、粘着型光学フィルムおよび液晶表示装置に関する。
フラットパネルディスプレイなどの液晶表示装置では、偏光フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルム、視野角拡大フィルムなどの光学フィルムが、液晶パネルのガラス基板に、貼着されている。
従来より、このような液晶表示装置に貼着される光学フィルムとして、光学フィルムに粘着剤を積層した粘着型光学フィルムが知られている。
また、近年、環境負荷の観点から、粘着型光学フィルムに積層される粘着剤において、有機溶剤の使用を低減することが望まれており、溶媒として有機溶剤を使用する溶剤型粘着剤から、分散媒として水を使用する水分散型粘着剤への転換が望まれている。
そこで、例えば、少なくとも(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物とシラン系単量体をエマルション重合して得られる水分散物からなる水分散型粘着剤であって、単量体混合物100重量部に対してシラン系単量体0.005〜1重量部を含む水分散型粘着剤が提案されており、この水分散型粘着剤が支持体上に粘着剤層として設けられたガラス板用粘着シートが、開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−309212号公報
一方、このような水分散型粘着剤には、光学フィルムに積層して、その粘着型光学フィルムを、液晶表示装置のガラス基板に貼着した場合に、ガラス基板に対する高い接着性が要求されるとともに、高温高湿雰囲気においても、光学フィルムのガラス基板に対する浮きや剥がれが生じにくい、高い耐熱性や耐湿性が要求されている。
しかし、特許文献1において提案されるような水分散型粘着剤では、高い耐熱性や耐湿性を、十分に確保することは困難である。
本発明の目的は、ガラス基板に対する高い接着性を有するとともに、高い耐熱性や耐湿性をも有する、水分散型粘着剤組成物、および、その水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層を備える粘着型光学フィルム、ならびに、その粘着型光学フィルムが貼着された液晶表示装置を提供することにある。
本発明の水分散型粘着剤組成物は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよびカルボキシル基含有ビニルモノマーを含有し、前記モノマーと共重合可能な共重合性ビニルモノマーを任意的に含有するビニルモノマーを重合して得られる水分散型共重合体と、20℃における1重量%水溶液の表面張力が25.0〜45.0mN/mであり、かつ、中和滴定により求めたカルボキシル基の含量が2.0〜6.0mmol/gであるポリカルボン酸またはその塩を主成分とする分散剤とを含み、前記ビニルモノマーの配合割合は、前記ビニルモノマーの総量100重量部に対して、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルが60〜99重量部であり、前記カルボキシル基含有ビニルモノマーおよび前記共重合性ビニルモノマーの総量が1〜40重量部であり、前記ビニルモノマー中、カルボキシル基濃度が0.05〜1.50mmol/gであることを特徴としている。
また、本発明の水分散型粘着剤組成物では、前記ビニルモノマーの配合割合は、前記ビニルモノマーの総量100重量部に対して、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルが60〜99重量部、前記カルボキシル基含有ビニルモノマーが0.5〜15重量部、前記共重合性ビニルモノマーが39.5重量部以下であることが好適である。
また、本発明の水分散型粘着剤組成物では、前記ビニルモノマーが、さらに、下記一般式(1)で表されるリン酸基含有ビニルモノマーを含有し、前記ビニルモノマー中、リン酸基濃度が0.01〜0.45mmol/gであることが好適である。
Figure 2007056248
(一般式(1)中、R1は、水素原子またはメチル基を、R2は、下記一般式(2)で表されるポリオキシアルキレン基を、Xは、下記一般式(3)で表されるリン酸基またはその塩を示す。)
Figure 2007056248
(一般式(2)中、nは1〜4の整数、mは2以上の整数を示す。)
Figure 2007056248
(一般式(3)中、M1およびM2は、それぞれ独立に、水素原子またはカチオンを示す。)
また、本発明の水分散型粘着剤組成物では、前記リン酸基含有ビニルモノマーの配合割合が、前記ビニルモノマーの総量100重量部に対して、0.5〜20重量部であることが好適である。
また、本発明の水分散型粘着剤組成物では、前記水分散型共重合体の固形分100重量部に対して、前記分散剤0.3〜7重量部を含有することが好適である。
また、本発明の粘着型光学フィルムは、光学フィルムと、前記光学フィルムの上に設けられる、上記した水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の粘着型光学フィルムでは、60℃で40時間経過後のガラスに対する接着力が12N/25mm以上であることが好適である。
また、本発明の液晶表示装置は、ガラス基板と、上記した粘着型光学フィルムとを備え、前記ガラス基板の上に、前記粘着剤層を介して、前記光学フィルムが設けられていることを特徴としている。
本発明の水分散型粘着剤組成物は、ガラス基板に対する高い接着性を有し、しかも耐熱性および耐湿性に優れている。そのため、本発明の水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層を備える粘着型光学フィルムを、ガラス基板に貼着した場合には、高温高湿雰囲気においても、光学フィルムのガラス基板に対する浮きや剥がれを生じにくくすることができる。その結果、本発明の粘着型光学フィルムが貼着された液晶表示装置は、耐熱性および耐湿性の向上を図ることができる。
本発明の水分散型粘着剤組成物は、水分散型共重合体と分散剤と含んでいる。
水分散型共重合体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよびカルボキシル基含有ビニルモノマーを含有し、上記したモノマーと共重合可能な共重合性ビニルモノマーを任意的に含有するビニルモノマーを重合することにより得ることができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、メタクリル酸アルキルエステルおよび/またはアクリル酸アルキルエステルであって、下記の一般式(4)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2007056248
(一般式(4)中、R11は、水素原子またはメチル基を、R12は、炭素数1〜14の直鎖または分岐のアルキル基を示す。)
12としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基などが挙げられる。好ましくは、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、へプチル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基などの炭素数2〜10のアルキル基が挙げられる。
そのような(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸へプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシルなどが挙げられる。
好ましくは、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸へプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシルなどが挙げられる。
これら(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、単独または併用して用いられる。例えば、アクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとを併用することができる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルの配合割合は、ビニルモノマーの総量100重量部に対して、例えば、60〜99重量部、好ましくは、70〜99重量部、さらに好ましくは、80〜99重量部である。
カルボキシル基含有ビニルモノマーとしては、カルボキシル基を有するビニルモノマーであって、例えば、(メタ)アクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、ケイ皮酸などの不飽和カルボン酸、例えば、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノブチル、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸などの不飽和ジカルボン酸モノエステル、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルトリメリット酸、2−メタクリロイルオキシエチルピロメリット酸などの不飽和トリカルボン酸モノエステル、例えば、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレートなどのカルボキシアルキルアクリレートなどが挙げられる。これらカルボキシル基含有ビニルモノマーは、単独または併用して用いられる。これらカルボキシル基含有ビニルモノマーのうち、好ましくは、アクリル酸やカルボキシエチルアクリレートなどが挙げられる。
カルボキシル基含有ビニルモノマーのカルボキシル基濃度は、ビニルモノマー中、例えば、0.05〜1.50mmol/g、好ましくは、0.20〜0.90mmol/gである。カルボキシル基含有ビニルモノマーのカルボキシル基濃度を上記した範囲にするには、カルボキシル基含有ビニルモノマーの分子量にもよるが、カルボキシル基含有ビニルモノマーの配合割合を、ビニルモノマーの総量100重量部に対して、例えば、0.4〜41重量部、好ましくは、1.4〜25重量部に設定する。また、カルボキシル基含有ビニルモノマーの配合割合は、例えば、0.5〜15重量部、好ましくは、0.5〜10重量部、さらに好ましくは、1〜10重量部に設定することもできる。上記した範囲より少ないと、水分散型粘着剤組成物の凝集力が低下し、上記した範囲より多いと、乳化重合時の安定性および水分散型粘着剤組成物の耐水性が低下する。
なお、カルボキシル基含有ビニルモノマーのカルボキシル基濃度は、下記式により算出される。
カルボキシル基濃度[mmol/g]=1000×{(カルボキシル基含有ビニルモノマーの配合重量[g])/(カルボキシル基含有ビニルモノマーの分子量[g/mol])}/(ビニルモノマー総重量[g])
なお、上記式中、ビニルモノマー総重量は、水や、後述する乳化剤、重合開始剤、連鎖移動剤などを含まない重量である。
上記したモノマー((メタ)アクリル酸アルキルエステルおよびカルボキシル基含有ビニルモノマー)と共重合可能な共重合性ビニルモノマーとしては、例えば、カルボン酸以外の官能基含有ビニルモノマー、シラン系ビニルモノマーなどが挙げられる。
そのような官能基含有ビニルモノマーとしては、好ましくは、下記一般式(1)で表されるリン酸基含有ビニルモノマーが挙げられる。
Figure 2007056248
(一般式(1)中、R1は、水素原子またはメチル基を、R2は、ポリオキシアルキレン基を、Xは、リン酸基またはその塩を示す。)
上記一般式(1)で表されるリン酸基含有ビニルモノマーは、ポリアルキレンオキシド(メタ)アクリレートリン酸エステルであって、
2で示されるポリオキシアルキレン基としては、下記一般式(2)で表され、
Figure 2007056248
(一般式(2)中、nは1〜4の整数、mは2以上の整数を示す。)
例えば、ポリオキシエチレン基(一般式(2)中、n=2に相当。)、ポリオキシプロピレン基(一般式(2)中、n=3に相当。)およびこれらのランダム、ブロックまたはグラフトユニットなどが挙げられ、これらオキシアルキレン基の重合度、すわわち、一般式(2)中、mは、2以上、好ましくは、4以上、通常40以下である。
また、Xで示されるリン酸基またはその塩は、下記一般式(3)で表され、
Figure 2007056248
(一般式(3)中、M1およびM2は、それぞれ独立に、水素原子またはカチオンを示す。)
カチオンとしては、特に制限されず、例えば、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、例えば、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属などの無機カチオン、例えば、4級アミン類などの有機カチオンなどが挙げられる。
また、官能基含有ビニルモノマーとしては、上記したリン酸基含有ビニルモノマーの他に、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジルなどのエポキシ基含有モノマー、例えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシブチルなどのヒドロキシル基含有モノマー、例えば、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N−ビニルカルボン酸アミドなどのアミド基含有不飽和モノマー、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアノ基含有ビニルモノマー、例えば、N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド系モノマー、例えば、N−メチルイタコンイミド、N−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミド、N−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルヘキシルイタコンイミド、N−シクロヘキシルイタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミドなどのイタコンイミド系モノマー、例えば、N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタメチレンスクシンイミドなどのスクシンイミド系モノマー、例えば、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸などのスルホン酸基含有ビニルモノマー、例えば、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコールなどのグリコール系アクリルエステルモノマーなどが挙げられる。
シラン系ビニルモノマーとしては、例えば、シリコーン系(メタ)アクリレートモノマーやシリコーン系ビニルモノマーなどが挙げられる。
シリコーン系(メタ)アクリレートモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリロイルオキシメチル−トリメトキシシラン、(メタ)アクリロイルオキシメチル−トリエトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−トリメトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−トリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリイソプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−トリブトキシシランなどの(メタ)アクリロイルオキシアルキル−トリアルコキシシラン、例えば、(メタ)アクリロイルオキシメチル−メチルジメトキシシラン、(メタ)アクリロイルオキシメチル−メチルジエトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−メチルジメトキシシラン、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−メチルジエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジイソプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−メチルジブトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジエトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジイソプロポキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−エチルジブトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−プロピルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−プロピルジエトキシシランなどの(メタ)アクリロイルオキシアルキル−アルキルジアルコキシシランや、これらに対応する(メタ)アクリロイルオキシアルキル−ジアルキル(モノ)アルコキシシランなどが挙げられる。
シリコーン系ビニルモノマーとしては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシランなどのビニルトリアルコキシシランの他、これらに対応するビニルアルキルジアルコキシシランや、ビニルジアルキルアルコキシシラン、例えば、ビニルメチルトリメトキシシラン、ビニルメチルトリエトキシシラン、β−ビニルエチルトリメトキシシラン、β−ビニルエチルトリエトキシシラン、γ−ビニルプロピルトリメトキシシラン、γ−ビニルプロピルトリエトキシシラン、γ−ビニルプロピルトリプロポキシシラン、γ−ビニルプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−ビニルプロピルトリブトキシシランなどのビニルアルキルトリアルコキシシランの他、これらに対応する(ビニルアルキル)アルキルジアルコキシシランや、(ビニルアルキル)ジアルキル(モノ)アルコキシシランなどが挙げられる。
また、上記した共重合性ビニルモノマーとして、上記した官能基含有ビニルモノマーやシラン系ビニルモノマーの他に、例えば、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、イソブチレンなどのオレフィン系モノマー、例えば、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニルなどの(メタ)アクリル酸脂環式炭化水素エステル、例えば、(メタ)アクリル酸フェニルなどの(メタ)アクリル酸アリールエステル、例えば、スチレンなどのスチレン系モノマー、例えば、(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルなどの窒素原子含有ビニルモノマー、例えば、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルなどのアルコキシ基含有モノマー、例えば、ビニルエーテルなどのビニルエーテル系モノマー、例えば、塩化ビニルなどのハロゲン原子含有モノマー、例えば、N−ビニルピロリドン、N−(1−メチルビニル)ピロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール、N−ビニルモルホリン、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルなどのビニル基含有複素環化合物や、例えば、フッ素原子などのハロゲン原子を含有するアクリル酸エステル系モノマーなども挙げられる。
さらにまた、上記した共重合性ビニルモノマーとしては、水分散型粘着剤組成物のゲル分率や粘度の調整などのために、多官能性モノマーが挙げられる。
多官能性モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの(モノまたはポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレートや、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの(モノまたはポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレートの他、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。また、多官能性モノマーとして、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレートなども挙げられる。
これら共重合性ビニルモノマーは、単独または併用して用いられる。
これら共重合性ビニルモノマーのうち、好ましくは、官能基含有ビニルモノマーやシラン系ビニルモノマーなどが挙げられる。
共重合性ビニルモノマーは、必要により任意的に配合され、任意的に配合する場合、その配合割合は、ビニルモノマーの総量100重量部に対して、例えば、39重量部以下、好ましくは、19重量部以下、さらに好ましくは、18重量部以下である。
また、リン酸基含有ビニルモノマーを配合する場合、リン酸基含有ビニルモノマーのリン酸基濃度は、ビニルモノマー中、例えば、0.01〜0.45mmol/g、好ましくは、0.02〜0.20mmol/gである。リン酸基含有ビニルモノマーのリン酸基濃度を、上記した範囲にするには、リン酸基含有ビニルモノマーの分子量にもよるが、リン酸基含有ビニルモノマーの配合割合を、例えば、0.4〜22重量部、好ましくは、0.8〜10重量部に設定する。また、リン酸基含有ビニルモノマーの配合割合は、ビニルモノマーの総量100重量部に対して、例えば、0.5〜20重量部、好ましくは、0.5〜10重量部、さらに好ましくは、1.0〜5.0重量部に設定することもできる。上記した範囲より少ないと、ガラス基板への接着力向上の効果が十分得られず、上記した範囲より多いと、乳化重合時の安定性が低下したり、水分散型粘着剤組成物の弾性率が高くなることにより接着性が低下する場合がある。
なお、リン酸基含有ビニルモノマーのリン酸基濃度は、下記式により算出される。
リン酸基濃度[mmol/g]=1000×{(リン酸基含有ビニルモノマーの配合重量[g])/(リン酸基含有ビニルモノマーの分子量[g/mol])}/(ビニルモノマー総重量[g])
なお、上記式中、ビニルモノマー総重量は、水や、乳化剤、重合開始剤、連鎖移動剤などを含まない重量である。
水分散型共重合体は、上記したビニルモノマーを、重合することにより、得ることができる。
上記したビニルモノマーを重合するには、例えば、乳化重合などの公知の重合方法が用いられる。
乳化重合では、例えば、上記したビニルモノマーとともに、乳化剤、重合開始剤、必要に応じて連鎖移動剤などを、水中において適宜配合して共重合する。より具体的には、例えば、一括仕込み法(一括重合法)、モノマー滴下法、モノマーエマルション滴下法またはこれらを併用するなど、公知の乳化重合法を採用することができる。なお、モノマー滴下法やモノマーエマルション滴下法では、連続滴下または分割滴下が適宜選択される。反応条件などは、重合開始剤の種類などに応じて適宜選択されるが、重合温度は、例えば、20〜90℃である。
乳化剤としては、特に制限されず、乳化重合に通常使用される公知の乳化剤が用いられる。例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなどのノニオン系乳化剤などが挙げられる。
また、これらアニオン系乳化剤やノニオン系乳化剤に、プロペニル基やアリルエーテル基などのラジカル重合性官能基(ラジカル反応性基)が導入されたラジカル重合性(反応性)乳化剤(例えば、アクアロンHS−10、第一工業製薬(株)製)なども挙げられる。
これら乳化剤は、単独または併用して用いられる。
乳化剤の配合割合は、ビニルモノマーの総量100重量部に対して、例えば、0.5〜5重量部、好ましくは、1〜3重量部である。乳化剤の配合割合を、上記した範囲内にすれば、耐水性、接着性の他、重合安定性や機械的安定性などの向上を図ることができる。
重合開始剤としては、特に制限されず、乳化重合に通常使用される重合開始剤が用いられる。例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩などのアゾ系開始剤、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系開始剤、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素などの過酸化物系開始剤、例えば、フェニル置換エタンなどの置換エタン系開始剤、例えば、芳香族カルボニル化合物などのカルボニル系開始剤、例えば、過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組合せ、過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組合せなどのレドックス系開始剤(過酸化物と還元剤との組合せ)などが挙げられる。
重合開始剤は、水溶性または油溶性のどちらであってもよく、これら重合開始剤は、単独または併用して用いられる。
重合開始剤の配合割合は、その種類やビニルモノマーの種類などに応じて適宜選択されるが、ビニルモノマーの総量100重量部に対して、例えば、0.002〜0.5重量部、好ましくは、0.005〜0.2重量部である。
連鎖移動剤は、必要により配合され、水分散型共重合体の分子量を調節するものであって、乳化重合に通常使用される連鎖移動剤が用いられる。例えば、1−ドデカンチオール、メルカプト酢酸、2−メルカプトエタノール、チオグリコール酸2−エチルへキシル、2,3−ジメルカプト−1−プロパノールなどのメルカプタン類などが挙げられる。
これら連鎖移動剤は、単独または併用して用いられる。
連鎖移動剤の配合割合は、ビニルモノマーの総量100重量部に対して、例えば、0.001〜0.5重量部程度である。
このような乳化重合によって、得られた水分散型共重合体を、エマルション(水分散液)として調製することができる。
調製された水分散型共重合体の固形分濃度は、特に制限されないが、塗布後の乾燥時間の短縮を図る観点から、例えば、35〜75重量%、好ましくは、40〜60重量%である。
なお、水分散型共重合体は、例えば、上記したビニルモノマーを、乳化重合以外の有機溶剤を使用しない方法(例えば、懸濁重合など)によって重合した後に、必要に応じて上記した乳化剤により、エマルション(水分散液)として調製することもできる。
水分散型共重合体のエマルション粒子の平均粒子径は、機械的安定性や塗布性などが良好であれば、特に制限されないが、例えば、0.1〜3μm、好ましくは、0.1〜1μm程度である。平均粒子径が、0.1μmより小さい場合には、水分散型粘着剤組成物の粘度が上昇し、3μmより大きい場合には、エマルション粒子間の融着性が低下して、凝集力が低下する場合がある。
分散剤は、ポリカルボン酸またはその塩を主成分とし(実質的にポリカルボン酸またはその塩からなり)、例えば、カルボキシル基含有ビニルモノマーを適宜の方法で重合させることにより、得ることができる。
カルボキシル基含有ビニルモノマーとしては、例えば、上記したビニルモノマーが含有するカルボキシル基含有ビニルモノマーと同様のものが挙げられる。
ポリカルボン酸の塩を形成するカチオンとしては、特に制限されず、例えば、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、例えば、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属などの無機カチオン、例えば、4級アミン類などの有機カチオンなどが挙げられ、好ましくは、アンモニウムまたはナトリウムのカチオンが挙げられる。
ポリカルボン酸またはその塩の平均分子量は、例えば、1000〜200000、好ましくは、5000〜50000である。
分散剤は、20℃における1重量%水溶液の表面張力が、例えば、25.0〜45.0mN/m、好ましくは、30〜40mN/mである。上記した表面張力が、45.0mN/mより大きい場合には、水分散型共重合体のエマルション粒子への吸着が弱くなり、分散剤として機能しなくなる場合がある。
分散剤の表面張力は、例えば、後述する表面張力測定装置におけるウィルヘルミ法などにより求めることができる。
また、分散剤は、中和滴定により求めたカルボキシル基の含量が、例えば、2.0〜6.0mmol/g、好ましくは、2.5〜4.0mmol/gである。上記したカルボキシル基の含量が、6.0mmol/gより大きい場合には、水分散型粘着剤組成物の安定性が低下して、凝集する場合がある。上記したカルボキシル基の含量が、2.0mmol/gより小さい場合には、ガラス基板に対する接着性を高めることができない場合がある。
分散剤のカルボキシル基の含量は、中和滴定により求めることができる。
中和滴定では、例えば、所定量の分散剤を、秤量して希釈した後、例えば、塩酸などの酸性水溶液の標準溶液を、分散剤に対して過剰量添加した後、この分散剤と酸性水溶液との混合液を、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの塩基性水溶液の標準溶液で、逆滴定して、pH電極などを用いて得られた第1当量点および第2等量点から、分散剤のカルボキシル基の含量を求める。
このような分散剤としては、より具体的には、ポリカルボン酸アンモニウム塩系分散剤(例えば、ディスパテックスSMA(日華化学(株)製)など)、ポリカルボン酸アンモニウム塩系分散剤(例えば、オロタン165A(ロームアンドハース(株)製))、ポリカルボン酸アンモニウム塩系分散剤(例えば、SNディスパーサント5027(サンノプコ(株)製)、スチレンマレイン酸樹脂半エステル系分散剤(例えば、アラスター703S(荒川化学(株)製)、ポリカルボン酸アンモニウム塩系分散剤(例えば、DKSディスコートN−14(第一工業製薬(株)製))などが挙げられる。
分散剤の配合割合は、水分散型共重合体の固形分100重量部に対して、例えば、0.3〜7重量部、好ましくは、0.5〜5重量部、さらに好ましくは、0.5〜4重量部である。
そして、上記した水分散型共重合体に、上記した分散剤を、配合することにより、水分散型粘着剤組成物を調製することができる。
また、水分散型粘着剤組成物には、その目的および用途に応じて、必要により、増粘剤、架橋剤などを配合することができる。
増粘剤としては、特に制限されず、例えば、アクリル系増粘剤、ウレタン系増粘剤、ポリエーテル系増粘剤などが挙げられる。これら増粘剤は、単独または併用して用いられ、その配合割合は、水分散型共重合体の固形分の総量100重量部に対して、例えば、0.1〜1.0重量部である。
架橋剤としては、特に制限されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤などが挙げられる。また、上記したシラン系ビニルモノマーも、架橋剤として挙げられる。なお、架橋剤は、油溶性または水溶性のいずれもでもよく、これら架橋剤は、単独または併用して用いられ、その配合割合は、水分散型共重合体の固形分の総量100重量部に対して、例えば、0.01〜3.0重量部、好ましくは、0.05〜0.9重量部である。
さらにまた、水分散型粘着剤組成物には、必要に応じて、粘着付与剤、剥離調整剤、可塑剤、軟化剤、pHを調整するための塩基(例えば、アンモニア水)や酸など、水分散型粘着剤組成物に通常使用される添加剤を、適宜、添加してもよい。これら添加剤の配合割合は、特に制限されず、適宜、選択することができる。
このようにして得られる水分散型粘着剤組成物は、ガラス基板に対する接着性に優れる粘着剤として用いることができるので、この水分散型粘着剤組成物を光学フィルムに積層して、粘着剤層を形成することにより、ガラス基板に対する接着性に優れる粘着型光学フィルムを得ることができる。
図1は、本発明の粘着型光学フィルムの一実施形態の拡大断面図である。次に、図1を参照して、本発明の粘着型光学フィルムの一実施形態について、説明する。
図1において、この粘着型光学フィルム1は、光学フィルム2と、光学フィルム2の上に設けられる、上記した水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層3とを備えている。
粘着型光学フィルム1を得るには、まず、光学フィルム2を用意する。
光学フィルム2としては、光学特性を有し、液晶表示装置などに貼着されるフィルムであれば特に制限されず、例えば、偏光フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルム、視野角拡大フィルムなどが挙げられる。
偏光フィルムとしては、偏光子の片面または両面に、透明保護フィルムが設けられたものが用いられる。
偏光子としては、特に制限されず、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルムなどの親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料などの二色性物質で染色し一軸延伸したものや、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物などポリエン系配向フィルムなどが挙げられる。好ましくは、ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素で染色して一軸延伸した偏光子が挙げられる。
透明保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系ポリマーフィルム、ジアセチルセルロースやトリアセチルセルロースなどのセルロース系ポリマーフィルム、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系ポリマーフィルム、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)などのスチレン系ポリマーフィルム、ポリカーボネート系ポリマーフィルムなど挙げられる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロまたはノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体などのポリオレフィン系ポリマーフィルム、塩化ビニル系ポリマーフィルム、ナイロン、芳香族ポリアミドなどのアミド系ポリマーフィルム、イミド系ポリマーフィルム、スルホン系ポリマーフィルム、ポリエーテルスルホン系ポリマーフィルム、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマーフィルム、ポリフェニレンスルフィド系ポリマーフィルム、ビニルアルコール系ポリマーフィルム、塩化ビニリデン系ポリマーフィルム、ビニルブチラール系ポリマーフィルム、アリレート系ポリマーフィルム、ポリオキシメチレン系ポリマーフィルム、エポキシ系ポリマーフィルム、または上記したポリマーのブレンド物のフィルムなども挙げられる。
透明保護フィルムは、アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系などの熱硬化型、紫外線硬化型の樹脂の硬化層として形成することもできる。
透明保護フィルムとしては、好ましくは、セルロース系ポリマーが挙げられる。透明保護フィルムの厚さは、特に制限されず、例えば、500μm以下、好ましくは、1〜300μm、さらに好ましくは、5〜200μmである。
偏光子と透明保護フィルムとを接着処理するには、例えば、イソシアネート系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ゼラチン系接着剤、ビニル系接着剤、ラテックス系接着剤、水系ポリエステル接着剤などを用いて接着する。
位相差フィルムとしては、高分子素材を一軸または二軸延伸処理してなる複屈折性フィルム、液晶ポリマーの配向フィルム、液晶ポリマーの配向層をフィルムにて支持したものなどが挙げられる。位相差フィルムの厚さは、特に制限されず、例えば、20〜150μmである。
高分子素材としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルビニルエーテル、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリルスルホン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、セルロース系重合体、またはこれらの二元系、三元系各種共重合体、グラフト共重合体、ブレンド物などが挙げられる。これら高分子素材は、延伸などにより配向物(延伸フィルム)となる。
液晶性ポリマーとしては、例えば、液晶配向性を付与する共役性の直線状原子団(メソゲン)がポリマーの主鎖や側鎖に導入された主鎖型や側鎖型の各種のものなどが挙げられる。主鎖型の液晶性ポリマーとしては、例えば、屈曲性を付与するスペーサ部でメソゲン基を結合した構造であり、具体的には、ネマチック配向性のポリエステル系液晶性ポリマー、ディスコティックポリマーやコレステリックポリマーなどが挙げられる。側鎖型の液晶性ポリマーとしては、例えば、ポリシロキサン、ポリアクリレート、ポリメタクリレートまたはポリマロネートを主鎖骨格とし、側鎖として共役性の原子団からなるスペーサ部を介してネマチック配向付与性のパラ置換環状化合物単位からなるメソゲン部を有するものなどが挙げられる。これら液晶性ポリマーは、例えば、ガラス板上に形成したポリイミドやポリビニルアルコールなどの薄膜の表面をラビング処理したもの、酸化珪素を斜方蒸着したものなどの配向処理面上に液晶性ポリマーの溶液を展開して熱処理することにより得られる。
また、位相差フィルムは、例えば、各種波長フィルムや液晶層の複屈折による着色や視野角などの拡大を目的としたもの、その他使用目的に応じて、適宜、位相差を有するものであってよく、2種以上の位相差フィルムを積層して位相差などの光学特性を制御したものなどであってもよい。
輝度向上フィルムとしては、例えば、誘電体の多層薄膜や屈折率異方性が相違する薄膜フィルムの多層積層体など、所定偏光軸の直線偏光を透過して他の光は反射する特性を示すもの、コレステリック液晶ポリマーの配向フィルムやその配向液晶層をフィルム基材上に支持したものなど、左回りまたは右回りのいずれか一方の円偏光を反射して他の光は透過する特性を示すものなどが挙げられる。
視野角拡大フィルムは、液晶ディスプレイの画面を、画面に垂直でなくやや斜めの方向から見た場合でも、画像が比較的鮮明にみえるように視野角を広げるためのフィルムであり、例えば、位相差フィルム、液晶ポリマーなどの配向フィルムや透明基材上に液晶ポリマーなどの配向層を支持したものなどが挙げられる。視野角拡大フィルムとして用いられる位相差フィルムには、面方向に二軸に延伸された複屈折を有するポリマーフィルムや、面方向に一軸に延伸され厚さ方向にも延伸された厚さ方向の屈折率を制御した複屈折を有するポリマーや傾斜配向フィルムのような二方向延伸フィルムなどが用いられる。
また、光学フィルム2には、粘着剤層3との接着力(投錨力)を向上させるため、予め、適宜、図示しない下塗り層を設けるなどの下塗り処理を施すことができる。
次に、光学フィルム2の片面の上に、水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層3を設ける。
粘着剤層3を設けるには、例えば、上記した光学フィルム2に、粘着剤層3が形成された離型シート4から、粘着剤層3を転写する方法が挙げられる。
離型シート4としては、特に制限されず、公知の離型シートを挙げられる。例えば、基材の表面に剥離処理剤からなる剥離処理剤層が形成された離型シートや、基材自体が剥離性の高いプラスチックフィルム基材からなる離型シート、基材の表面に剥離性の高いプラスチックフィルムからなる剥離層を形成した離型シートなどが挙げられる。
基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリカーボネートフィルムなどのなどのプラスチックフィルムやこれらプラスチックフィルムに金属が蒸着された金属蒸着プラスチックフィルム、例えば、和紙、洋紙、クラフト紙、グラシン紙、上質紙などの紙類、例えば、不織布、布などの繊維質材料、例えば、金属箔などが挙げられる。
剥離処理剤としては、例えば、長鎖アルキル基含有ポリマー、例えば、シリコーンポリマーなどのシリコーン系剥離剤、例えば、フッ素系ポリマーなどのフッ素系剥離剤などが挙げられる。
基材自体が剥離性の高いプラスチックフィルム基材としては、例えば、ポリエチレンフィルム(例えば、低密度ポリエチレンフィルム、線状低密度ポリエチレンフィルムなど)、ポリプロピレンフィルム、エチレン−プロピレン共重合体フィルムなどのエチレン−α−オレフィン共重合体フィルム(ブロック共重合体またはランダム共重合体)の他、これらの混合物からなるポリオレフィン系樹脂フィルムなどのポリオレフィン系フィルム、テフロン(登録商標)製フィルムなどのプラスチックフィルムなどが挙げられる。
なお、剥離層として、例えば、上記した剥離性の高いプラスチックフィルム基材などが挙げられる。剥離層の形成は、例えば、基材の上に、上記した剥離性の高いプラスチックフィルム基材を、ラミネートまたはコーティングする。
このような離型シート4の全体の厚み(離型シート4と粘着剤層3との合計の厚み)は、特に制限されないが、例えば、15μm以上、好ましくは、25〜500μmの範囲に設定される。
離型シート4に、粘着剤層3を形成するには、通常用いられる塗工方法を採用することができる。例えば、コンマーコーター、ファウンテンダイコーター、リップコーター、スロットダイコーターなどのコーターを用いることができる。この塗工の後、乾燥させることにより、粘着剤層3を形成することができる。
粘着剤層3の厚み(乾燥後の厚み)は、特に制限されず、例えば、5〜500μm、好ましくは、10〜100μm、さらに好ましくは、10〜40μmの範囲に設定される。
光学フィルム2に、粘着剤層3を転写するには、例えば、粘着剤層3が形成された離型シート4を、光学フィルム2に、貼り合わせればよい。なお、離型シート4は、粘着型光学フィルム1がガラス基板などに貼着される際に、粘着剤層3から引き剥がされる。
このようにして、光学フィルム2の片面に、水分散型粘着組成物からなる粘着剤層3を設けた粘着型光学フィルム1を得ることができる。
このようにして得られる粘着型光学フィルム1は、粘着型の偏光フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルム、視野角拡大フィルムなどとして、各種光学用途に好適に用いられ、例えば、フラットパネルディスプレイなどの液晶表示装置の液晶パネルのガラス基板に、貼着される。
以上説明したように、この水分散型粘着剤組成物は、ガラス基板に接着する場合に、高い接着性を有するので、ガラス基板へ粘着型光学フィルム1を強固に接着することができる。しかも、粘着型光学フィルム1は、高い耐熱性や耐湿性を有しているので、高温高湿雰囲気でも優れた耐久性を得ることができる。
そのため、この水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層3を備える粘着型光学フィルム1を、ガラス基板に貼着した場合には、高温高湿雰囲気においても光学フィルム2のガラス基板に対する浮きや剥がれを生じにくくすることができる。その結果、本発明の粘着型光学フィルム1が貼着された液晶表示装置は、耐熱性および耐湿性の向上を図ることができる。
以下に実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例および比較例に何ら制限されるものではない。なお、以下の説明において、「部」および「%」は、特に明記のない限り、重量基準である。
参考例1
(水分散型共重合体の調製)
容器に、ビニルモノマーとして、アクリル酸ブチル100部、アクリル酸5部、モノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)2部、3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.015部を加えて混合し、モノマー(ビニルモノマー)混合物を調製した。次いで、調製したモノマー混合物627gに、反応性乳化剤としてアクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)、イオン交換水360gを加え、ホモジナイザー(特殊機化(株)製)を用いて、5分間、5000(rpm)で、攪拌し強制乳化して、モノマープレエマルションを調製した。
次いで、冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器に、上記で調製したモノマープレエマルションのうちの200g、イオン交換水330gを仕込み、次いで、反応容器を窒素置換し、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]水和物(VA−057、和光純薬工業(株)製)0.2gを添加して、60℃で、1時間重合した。次いで、残りのモノマープレエマルションのうちの800gを、反応容器に3時間かけて滴下して、その後、3時間重合させた。さらにその後、窒素置換しながら、60℃で3時間重合し、固形分48%の水分散型共重合体のエマルションを得た。
(水分散型粘着剤組成物の調製)
得られた水分散型共重合体を室温まで冷却し、10%アンモニア水を添加して、pHを8に調整し、さらに、アクリル系増粘剤アロンB−500(東亞合成(株)製)3.0gを添加して、水分散型粘着剤組成物を調製した。
(光学フィルムの調製)
ポリビニルアルコールフィルム(厚み80μm)を、40℃のヨウ素水溶液中で、元長の5倍に延伸し、その後、ポリビニルアルコールフィルムをヨウ素水溶液から引き上げ、50℃で、4分間乾燥させて、偏光子を得た。この偏光子の両側に、ポリビニルアルコール型接着剤を用いて、透明保護フィルムとしてトリアセチルセルロースフィルムを接着して、光学フィルムを得た。
(粘着型光学フィルムの作製)
調製した水分散型粘着剤組成物を、離型フィルム(ポリエチレンテレフタレート基材、ダイヤホイル MRF38、三菱化学ポリエステル(株)製)に、コーティングし、100℃で2分間加熱処理して、厚さ23μmの粘着剤層を形成した。
形成した粘着剤層を、予め下塗り処理を施した光学フィルムの処理面に貼着し、粘着型光学フィルムを作製した。
下塗り処理は、水分散型ウレタン樹脂(タケラックW511、三井武田ケミカル(株)製)と水分散型イソシアネート系硬化剤(タケネートWD725、三井武田ケミカル(株)製)との1:1混合物(固形分比)を、水とエタノールとの1:1混合溶媒(重量比)にて固形分が2%になるように希釈した液を、ワイヤーバー♯5を用いて、上記光学フィルムの片面に塗布し、40℃で2分間乾燥して処理した。
参考例2
まず、参考例1の水分散型共重合体の調製において、モノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)2部をモノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)1.4部に、アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)をラテムルPD−104(花王(株)製)13g(固形分)に変更した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型共重合体を調製し、次いで、水分散型粘着剤組成物を調製し、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例1
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてディスパテックスSMA(日華化学(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例2
まず、参考例2の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてオロタン165A(ロームアンドハース(株)製)2部を添加した以外は、参考例2と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例3
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてSNディスパーサント5027(サンノプコ(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例4
参考例1の水分散型共重合体の調製において、アクリル酸5部をアクリル酸3.5部に、モノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)2部をモノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)1部に、3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.015部を3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.007部に、アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)をアクアロンBC−2020(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)に変更した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型共重合体を調製した。
次いで、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてSNディスパーサント5027(サンノプコ(株)製)4部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、その後、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例5
参考例1の水分散型共重合体の調製において、3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.015部を3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.03部に、アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)をアクアロンBC−2020(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)に変更した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型共重合体を調製した。
次いで、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてSNディスパーサント5027(サンノプコ(株)製)0.5部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、その後、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例6
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてアラスター703S(荒川化学(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例7
参考例1の水分散型共重合体の調製において、アクリル酸5部をカルボキシエチルアクリレート7.7部に、モノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)2部をモノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)4部に、3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.015部を3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.007部に、アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)13gをアクアロンBC−2020(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)に変更した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型共重合体を調製した。
次いで、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてアラスター703S(荒川化学(株)製)0.5部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、その後、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例8
参考例1の水分散型共重合体の調製において、アクリル酸5部をカルボキシエチルアクリレート11部に、モノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)2部をモノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)1部に、3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.015部を3−メタクリロイルオキシプロピル−トリメトキシシラン(KBM−503、信越化学(株)製)0.03部に、アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)13gをアクアロンBC−2020(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)に変更した以外は参考例1と同様の方法で水分散型共重合体を調製した。
次いで、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてDKSディスコートN−14(第一工業製薬(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、その後、粘着型光学フィルムを作製した。
実施例9
参考例1の水分散型共重合体の調製において、アクリル酸5部をカルボキシエチルアクリレート4.4部に、モノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)2部をモノ[ポリ(プロピレンオキシド)メタクリレート]リン酸エステル(プロピレンオキシドの平均重合度5.0)4部に、アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)13gをアクアロンBC−2020(第一工業製薬(株)製)13g(固形分)に変更した以外は、参考例1と同様に方法で水分散型共重合体を調製した。
次いで、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてDKSディスコートN−14(第一工業製薬(株)製)4部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、その後、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例1
参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてアクアリックDL−522(日本触媒(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製した。
しかし、水分散型粘着剤組成物が凝集したため、粘着型光学フィルムを作製できなかった。
比較例2
参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてアクアリックDL−522(日本触媒(株)製)4部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製した。
しかし、水分散型粘着剤組成物が凝集したため、粘着型光学フィルムを作製できなかった。
比較例3
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてアクアリックDL−365(日本触媒(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例4
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてアクアリックDL−365(日本触媒(株)製)4部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例5
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてセロゲン5A(第一工業製薬(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例6
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてセロゲン5A(第一工業製薬(株)製)4部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例7
参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてポイズ521(花王(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製した。
しかし、水分散型粘着剤組成物が凝集したため、粘着型光学フィルムを作製できなかった。
比較例8
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてポイズ521(花王(株)製)4部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例9
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてイソバン110(クラレ(株)製)2部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例10
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてイソバン110(クラレ(株)製)4部を添加した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
比較例11
まず、参考例1の水分散型粘着剤組成物の調製において、得られた水分散型共重合体の固形分100部に対して、分散剤としてアロンA−30SL(東亞合成(株)製)4部を添加に変更した以外は、参考例1と同様の方法で水分散型粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着型光学フィルムを作製した。
Figure 2007056248
なお、表1中、ビニルモノマー組成は、重量部で表す。また、表1中、カルボキシル基濃度およびリン酸基濃度についても、併記する。
(評価)
1) 分散剤の表面張力
各実施例および各比較例で用いた分散剤の表面張力を、イオン交換水を用いて1%水溶液に調整した後、島津自動接触角測定装置(ST−1S型)と、そのプローブとしてガラス製張力測定板を使用して、20℃の条件下においてウィルヘルミ法により求めた。その結果を、表2に示す。
2) 分散剤のカルボキシル基の含量
各実施例および各比較例で用いた分散剤のカルボキシル基の含量を、平沼自動滴定装置(COMTITE)と、pH電極として、比較電極(RE201)およびガラス電極(GE−101)とを用いて、中和滴定により定量した。
中和滴定による定量では、まず、各実施例および各比較例で用いた分散剤をイオン交換水で10倍に希釈した後、希釈した分散剤を1g秤量し、これにイオン交換水50gを添加して、さらに0.1N−HClを5〜6ml添加して測定試料を調製し、次いで、この測定試料を、平沼自動滴定装置を用いて、0.1N−KOHで逆滴定した。比較電極およびガラス電極により、得られた第1当量点および第2当量点から、分散剤のカルボキシル基の含量を下記式(5)により算出した。
分散剤のカルボキシル基の含量[mmol/g]
=0.1[mol/ml]×(V2−V1)[ml]×1000/WS(g)
・・・(5)
1=第1当量点のKOH量[ml]
2=第2当量点のKOH量[ml]
WS=分散剤の固形分重量(g)
その結果を、表2に示す。
3) 粘着型光学フィルムのガラス接着力
各実施例および各比較例の粘着型光学フィルムを、幅25mmに切断し、これを、ガラス板(コーニング#1737、コーニング(株)製)に貼着し、2kgのゴムローラーを1往復させて圧着して、50℃、0.5MPaのオートクレーブ中に15分間放置し、次いで、25℃に冷却して、90°剥離接着力(剥離速度300mm/min)を測定した(初期接着力)。
また、上記と同じ条件でオートクレーブ中に放置し、取り出した後、さらに、60℃の雰囲気下で、40時間放置し、次いで、25℃に冷却して、90°剥離接着力(剥離速度300mm/min)を測定した。その結果を、表2に示す。
なお、ガラス接着力は、剥離接着力の値が高いほど、良好であり、ガラスによく接着していることを示す。
4) 粘着型光学フィルムの耐久性
各実施例および各比較例の粘着型光学フィルムを、235×310mmの大きさに切断し、これを、厚さ0.7mmのガラス板(コーニング#1737、コーニング(株)製)に貼着し、50℃、0.5MPaのオートクレーブ中に15分間放置した後、90℃の雰囲気下、および、60℃/90%RHの雰囲気下で、500時間放置して、粘着型光学フィルムの剥がれの有無を目視観察により確認した。
なお、粘着型光学フィルムの剥がれの有無については、下記の基準で確認した。
○:剥がれなどの変化が認められなかった
△:粘着型光学フィルムの端部に1mm未満の剥がれが認められた
×:粘着型光学フィルムの端部に1mm以上の剥がれが認められた
その結果を、表2に示す。
Figure 2007056248
本発明の粘着型光学フィルムの一実施形態の拡大断面図である。
符号の説明
1 粘着型光学フィルム
2 光学フィルム
3 粘着剤層

Claims (8)

  1. (メタ)アクリル酸アルキルエステルおよびカルボキシル基含有ビニルモノマーを含有し、前記モノマーと共重合可能な共重合性ビニルモノマーを任意的に含有するビニルモノマーを重合して得られる水分散型共重合体と、
    20℃における1重量%水溶液の表面張力が25.0〜45.0mN/mであり、かつ、中和滴定により求めたカルボキシル基の含量が2.0〜6.0mmol/gであるポリカルボン酸またはその塩を主成分とする分散剤とを
    含み、
    前記ビニルモノマーの配合割合は、前記ビニルモノマーの総量100重量部に対して、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルが60〜99重量部であり、前記カルボキシル基含有ビニルモノマーおよび前記共重合性ビニルモノマーの総量が1〜40重量部であり、
    前記ビニルモノマー中、カルボキシル基濃度が0.05〜1.50mmol/gであることを特徴とする、水分散型粘着剤組成物。
  2. 前記ビニルモノマーの配合割合は、前記ビニルモノマーの総量100重量部に対して、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルが60〜99重量部、前記カルボキシル基含有ビニルモノマーが0.5〜15重量部、前記共重合性ビニルモノマーが39.5重量部以下であることを特徴とする、請求項1に記載の水分散型粘着剤組成物。
  3. 前記ビニルモノマーが、さらに、下記一般式(1)で表されるリン酸基含有ビニルモノマーを含有し、
    前記ビニルモノマー中、リン酸基濃度が0.01〜0.45mmol/gであることを特徴とする、請求項1または2に記載の水分散型粘着剤組成物。
    Figure 2007056248
    (一般式(1)中、R1は、水素原子またはメチル基を、R2は、下記一般式(2)で表されるポリオキシアルキレン基を、Xは、下記一般式(3)で表されるリン酸基またはその塩を示す。)
    Figure 2007056248
    (一般式(2)中、nは1〜4の整数、mは2以上の整数を示す。)
    Figure 2007056248
    (一般式(3)中、M1およびM2は、それぞれ独立に、水素原子またはカチオンを示す。)
  4. 前記リン酸基含有ビニルモノマーの配合割合が、前記ビニルモノマーの総量100重量部に対して、0.5〜20重量部であることを特徴とする、請求項3に記載の水分散型粘着剤組成物。
  5. 前記水分散型共重合体の固形分100重量部に対して、前記分散剤0.3〜7重量部を含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の水分散型粘着剤組成物。
  6. 光学フィルムと、
    前記光学フィルムの上に設けられる、請求項1〜5のいずれかに記載の水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層と
    を備えていることを特徴とする、粘着型光学フィルム。
  7. 60℃で40時間経過後のガラスに対する接着力が12N/25mm以上であることを特徴とする、請求項6に記載の粘着型光学フィルム。
  8. ガラス基板と、請求項6または7に記載の粘着型光学フィルムとを備え、
    前記ガラス基板の上に、前記粘着剤層を介して、前記光学フィルムが設けられていることを特徴とする、液晶表示装置。
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