JP2007055509A - 側面衝突判定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】多様の衝突物を精度良く検出することができるとともに、センサの個数を最小個数に止めることができる側面衝突判定システムを提供する。
【解決手段】側面衝突判定システムは、車両11の左右側部12、13に配置し、車両11の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第1左センサ14、第1右センサ15、第2左センサ16及び第2右センサ17と、これらのセンサ14〜17の情報を重畳して、合成情報を得る情報合成部20と、しきい値入力部21を用いて予め設定したしきい値と合成情報とを比較することで衝突を判定する衝突判定部22とから構成する。4個のセンサ14〜17からの情報を合成すると、左右側部のどこであっても衝突物を検知することができ、この結果、センサの数を最小限に止めることができ、システムの簡素化と低コスト化とを容易に達成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は側面衝突判定システムの改良に関する。
近年、乗員保護の一環として、サイドエアバックを装備する車両が増加しつつある。サイドエアバックは側面衝突を受けたときに作動させる。この作動は作動信号に基づくが、作動信号の発生方法に高度の技術を要する。具体的には、車両の横滑りや縁石への乗り上げなどでも大きな横加速度が発生する。この横加速度は通常走行時横加速度と呼ばれるが、この通常走行時横加速度と衝突に伴う側面衝突時横加速度とは区別し難い。
そこで、通常走行時横加速度と側面衝突時横加速度とを区別する技術が提案されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3204201号公報(請求項1)
特許文献1は請求項1に記載された発明、すなわち「車両の側面変形に起因する変形起因加速度と車両の側方移動に起因する移動起因加速度が合成された合成加速度を検出するとともに、前記移動起因加速度だけを検出し、前記合成加速度から前記移動起因加速度を減算して前記変形起因加速度を検出し、該変形起因加速度と前記移動起因加速度をそれぞれ区間積分して得られる速度変化量か又は区間重積分して得られる変形量をそれぞれしきい値判別し、該各しきい値判別結果を総合して左側面又は右側面の衝突判定を下すことを特徴とする車両の衝突判定方法。」である。
特許文献1の発明では、合成加速度から移動起因加速度を減算して変形起因加速度を検出するため、単なる横移動と側面衝突とを区別することができる。
しかし、速度変形量(又は変形量)をそれぞれしきい値判断することが必須である。このためには複数個のしきい値を予め定める必要がある。
このことは、例えば車両の左に左加速度センサ、右に右加速度センサを配置した場合には、左加速度センサに対応する左しきい値を定め、右加速度センサに対応する右しきい値を定める必要があることに繋がる。
ところで、衝突物は他の車両や路側のポールが考えられる。他の車両は比較的広い面積で側面衝突する。一方、ポールは比較的狭い面積で側面衝突する。
左しきい値もしくは右しきい値を、他の車両を想定して決定した場合には、ポール衝突のように局部的に加速度が作用する一方で車両全体に及ぼす減速作用の小さい衝突形態においては、それぞれの情報間の相関性が薄れてしまうため、一部のセンサの信号が側面衝突判定条件を満足しない可能性がある。
また、衝突物がセンサの近傍に衝突するか離れた部位に衝突するかで、検出加速度は大きく変化する。センサから離れた部位に他の車両が衝突した場合には、検出される加速度が衝突位置に作用する加速度より小さくなり、側面衝突判定条件を満足しない可能性がある。このような現象は、特許文献1が「それぞれしきい値判別する」ことを前提としているからである。
すなわち、特許文献1の技術で、多様の衝突物を検出することができるようにするにはしきい値の設定が難しくなる。また、衝突の部位がセンサから遠いことによる検出漏れを回避するためには、多数個のセンサを車両に設ける必要があり、システムが複雑で高価になる。
本発明は、多様の衝突物を精度良く検出することができるとともに、センサの個数を最小個数に止めることができる側面衝突判定システムを提供することを課題とする。
請求項1に係る側面衝突判定システムは、車両の左右側部に配置し、車両の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第1左センサ及び第1右センサと、
これらの第1左センサ及び第1右センサよりも前方又は後方に距離をおくと共に車両の左右側部に配置し、車両の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第2左センサ及び第2右センサと、
前記第1左センサから第1左情報を入力し、前記第1右センサから第1右情報を入力し、前記第2左センサから第2左情報を入力し、前記第2右センサから第2右情報を入力し、前記4つの情報を重畳して、合成情報を得る情報合成部と、
予め設定したしきい値と前記合成情報とを比較することで衝突を判定する衝突判定部と、から構成したことを特徴とする。
請求項2に係る側面衝突判定システムは、情報合成部が、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の正負極性を反転した上で、4つの情報を重畳して、合成情報を得ることを特徴とする。
請求項3に係る側面衝突判定システムは、情報合成部が、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の正負極性を反転した上で4つの情報を重畳した第1の合成情報と、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の極性を一致させて4つの情報を重畳した第2の合成情報と、を得ることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車両の左右側面の前後に配置した、合計4つのセンサからの情報を重畳して合成情報化し、この合成情報をしきい値と比較検討することができるようにした。詳細説明は後述するが、衝突部位がセンサから近いときの合成情報と、遠いときの合成情報と、衝突物が大きいときの合成情報と、衝突物が小さなときの合成情報とには、殆ど差異がない。すなわち、本発明によれば、左右側部のどこであっても衝突物を検知することができる。この結果、センサの数を最小限に止めることができ、システムの簡素化と低コスト化とを容易に達成することができる。
請求項2に係る発明では、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の正負極性を反転した上で、4つの情報を重畳して、合成情報を得る。左情報と右情報とは極性を反転した上で重畳すると、移動要素を相殺し、変形要素を残すことができる。変形要素は衝突判定に役立つため、衝突の有無を正確に判定することができ、衝突に対応する処置を的確に講じさせることができる。
請求項3に係る発明では、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の正負極性を反転した上で4つの情報を重畳した第1の合成情報と、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の極性を一致させて4つの情報を重畳した第2の合成情報と、を得る。
第1の合成情報から衝突の有無を判定し、第2の合成情報から移動量の大きさを判定することができる。衝突の有無及び移動量の大小から、状況に応じて対応を講じることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、車両の側部に配置するセンサの総数は4個で十分であるが、実施例では6個のセンサを備えた車両で説明する。
図1は本発明に係る側面衝突判定システムの構成図であり、側面衝突判定システムは、車両11の左右側部12、13に配置し、車両11の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第1左センサ14及び第1右センサ15と、これらの第1左センサ及び第1右センサ14、15よりも前方又は後方に(この例では後方に)距離L1をおくと共に車両11の左右側部12、13に配置し、車両11の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第2左センサ16及び第2右センサ17と、これらの第2左センサ16、第2右センサ17よりも後方に距離L2をおくと共に車両11の左右側部12、13に配置し、車両11の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第3左センサ18及び第3右センサ19と、第1左センサ14から第1左情報を入力し、第1右センサ15から第1右情報を入力し、第2左センサ16から第2左情報を入力し、第2右センサ17から第2右情報を入力し、第3左センサ18から第3左情報を入力し、第3右センサ19から第3右情報を入力し、第1左情報、第2左情報及び第3左情報に対して第1右情報、第2右情報及び第3右情報の正負極性を反転した上で(又は反転しないで)、これらの6つの情報を重畳して、合成情報を得る情報合成部20と、しきい値入力部21を用いて予め設定したしきい値と合成情報とを比較することで衝突を判定する衝突判定部22と、から構成する。
以上の構成からなる側面衝突判定システムの作用を次に説明する。
図2は本発明に係る車両の前部に衝突物が当たったときのイメージ図であり、車両11の右側部13で且つ第1右センサ15より前方位置に、他の車両が衝突した様子を示す。このときの衝突力はF1であったとする。
力F1の衝突により、車両11は右側部13の前部が変形(潰れ変形)するとともに、全体として反時計回りに回転しながら図左へ移動する。
左側部12に設けた第1〜第3左センサ14、16、18には移動による加速度が作用する。そして、この加速度は衝突部位に近い第1左センサ14で検出した加速度(第1左情報)が比較的大きく、衝突部位から離れた第2左センサ16で検出した加速度(第2左情報)が小さくなり、衝突部位からさらに離れた第3左センサ18で検出した加速度(第3左情報)はさらに小さくなる。
一方、右側部13に設けた第1〜第3右センサ15、17、19には変形と移動とによる加速度が作用する。そして、この加速度は衝突部位に近い第1右センサ15で検出した加速度(第1右情報)が最大となり、衝突部位から離れた第2右センサ17で検出した加速度(第2右情報)が少し小さくなり、衝突部位からさらに離れた第3右センサ19で検出した加速度(第3右情報)はさらに小さくなる。
図3は本発明のセンサで検出した加速度の波形図であり、横軸は時間、縦軸は加速度を示す。
(a)は第1左情報(図2の第1左センサ14で検出)の波形図であり、比較的大きな加速度が発生したことが分かる。
(b)は第2左情報(図2の第2左センサ16で検出)の波形図であり、(a)よりは小さな加速度が発生したことが分かる。
(c)は第3左情報(図2の第3左センサ18で検出)の波形図であり、(b)よりは小さな加速度が発生したことが分かる。
(d)は第1右情報(図2の第1右センサ15で検出)の波形図であり、極めて大きな加速度が発生したことが分かる。なお、(a)で示した波形図に対して、正負極性を反転する。この結果、波形図は横軸の上に出現する。
(e)は第2右情報(図2の第2右センサ17で検出)の波形図であり、(d)よりは小さいが、大きな加速度が発生したことが分かる。なお、(b)で示した波形図に対して、正負極性を反転する。この結果、波形図は横軸の上に出現する。
(f)は第3右情報(図2の第3右センサ19で検出)の波形図であり、(e)よりは小さい加速度が発生したことが分かる。なお、(c)で示した波形図に対して、正負極性を反転する。この結果、波形図は横軸の上に出現する。
以上に説明した(a)〜(f)の情報は、図1の情報合成部20に伝達される。
図4は本発明に係る情報の合成及び衝突判定を説明する図である。
(a)は、図3(a)〜(f)の情報を、1枚のグラフに重ねて表示したものであり、横軸の上方に第1〜第3右情報が存在し、横軸の下方に第1〜第3左情報が存在する。次に、6つの曲線を重畳処理する。重畳処理はΣ(第1左情報+第1右情報+第2左情報+第2右情報+第3左情報+第3右情報)の計算法(又はこれに類した計算法)で実施する。
第1〜第3右情報には変形と移動との2つの要素を含む。一方、第1〜第3左情報は移動要素のみからなる。そこで、重畳処理を実施すると、変形要素のみからなる合成情報を得ることができる。このことが重畳処理の目的の一つである。
(b)は合成情報の波形図を示す。ところで、車両が単に横移動(衝突は伴わない)をした場合は、横軸の上方に出現する第1〜第3右情報と横軸の下方に出現する第1〜第3左情報の加速度の大きさは、かなり接近する。その結果、合成情報は、「単なる横移動による合成情報」の引き出し線を付したような波形図になる。
実験を重ねることで、衝突を伴う合成情報(F1による合成情報を含む)及び単なる横移動による合成情報を取得し、両情報を区分することができるしきい値Tを設定する。
(b)のグラフに、しきい値Tを加える。このしきい値Tを加えたことにより、しきい値Tを超えない合成情報(単なる横移動による合成情報など)は、衝突を伴わない横移動と判定することができ、しきい値Tを超えた合成情報(F1による合成情報など)は、衝突と判定することができる。
図1に戻って、しきい値入力部21を用いて、しきい値Tを衝突判定部22に与え、衝突判定部22では取得した合成情報がしきい値Tを超えていないときは横移動、超えているときには衝突と判定する。
次に、衝突部位を変えたときに得られた合成情報を説明する。
図5は本発明に係る車両の右側部中央部に衝突物が当たったときのイメージ図であり、車両11の右側部13で且つ第1右センサ15と第2右センサ17との中間位置に、他の車両が衝突した様子を示す。このときの衝突力はF2であったとする。
図6は図5に対応する情報の合成及び衝突判定を説明する図である。
(a)は6つの情報を1枚のグラフに重ねて表したものであり、図5に示すとおりに、第1右センサ15と第2右センサ17との中間位置に力F2が作用したため、第1右情報と第2右情報は、ぼぼ同じレベルの情報となる。衝突部位から遠い第3右情報は小さな加速度となって現れる。6つの情報を合成すると(b)となる。
(b)はF2による合成情報を示す。この合成情報もしきい値Tを超えているため、衝突と判定することができる。
図7は本発明に係る車両の右側部後部に衝突物が当たったときのイメージ図であり、車両11の右側部13で且つ第3右センサ19より後方位置に、他の車両が衝突した様子を示す。このときの衝突力はF3であったとする。
図8は図7に対応する情報の合成及び衝突判定を説明する図である。
(a)は6つの情報を1枚のグラフに重ねて表したものであり、図7に示すとおりに、第3右センサ19の後方位置に力F3が作用したため、第3右情報が最大となり、第2右情報がそれに続き、第1右情報は小さくなる。6つの情報を合成すると(b)となる。
(b)はF3による合成情報を示す。この合成情報もしきい値Tを超えているため、衝突と判定することができる。
図9は本発明に係る車両の右側部にポールが当たったときのイメージ図であり、車両11の右側部13で且つ第1右センサ15の近傍に、ポール(細い棒)が衝突した様子を示す。このときの衝突力はF4であったとする。
図10は図9に対応する情報の合成及び衝突判定を説明する図である。
(a)は6つの情報を1枚のグラフに重ねて表したものであり、図9に示すとおりに、第1右センサ15の近傍に力F4が作用するので第1右情報が最大となる。また、衝突物はポールであり、変形領域が小さいため、第2右情報などは小さくなる。
また、通常の衝突では大きな値になる第1左情報(図6(b)参照)は、この例では小さくなる。6つの情報を合成すると(b)となる。
(b)はF4による合成情報を示す。すなわち、衝突物がポールであるにも拘わらず、大きな合成情報が得られる。これは第1右情報と第1左情報との差が大きいことに起因する。この結果、F4による合成情報はしきい値Tを超え、衝突と判定することができる。
図4(b)で示したF1による合成情報、図6(b)で示したF2による合成情報及び図8(b)で示したF3による合成情報の大きさは、ほぼ同一である。このことから、本発明によればセンサを車両側部の前後左右に合計4個(実施例では6個)設けたので、衝突の部位が何処であっても、1つのしきい値だけで、衝突の判定を行うことができると言える。
また、図4(b)で示したF1による合成情報と図10(b)で示したF4による合成情報の大きさは、ほぼ同一である。このことから、本発明によればセンサを車両側部の前後左右に合計4個(実施例では6個)設けたので、衝突物の大きさに左右されることなく、1つのしきい値だけで衝突の判定を行うことができると言える。
加速度又は変形を検出するセンサの数を、4個で済ませることができるので、側面衝突判定システムを簡素化することができ、低コスト化を達成することができる。
なお、センサの数が4個のときには側面衝突判定システムは次のようになる。
図1において、車両11の左右側部12、13に配置し、車両11の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第1左センサ14及び第1右センサ15と、これらの第1左センサ及び第1右センサ14、15よりも前方又は後方に(この例では後方に)距離L1をおくと共に車両11の左右側部12、13に配置し、車両11の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第2左センサ16及び第2右センサ17と、第1左センサ14から第1左情報を入力し、第1右センサ15から第1右情報を入力し、第2左センサ16から第2左情報を入力し、第2右センサ17から第2右情報を入力し、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の正負極性を反転した上で(又は反転しないで)、これらの4つの情報を重畳して、合成情報を得る情報合成部20と、しきい値入力部21を用いて予め設定したしきい値と合成情報とを比較することで衝突を判定する衝突判定部23と、から側面衝突判定システムを構成すればよい。
センサの総数を4個とした場合にはシステムの簡素化と低コスト化とが達成できる。センサの総数を6個又は8個以上にした場合には、システムがやや複雑になるが、合成情報のレベルをより揃えることができるため、システムの信頼性を高めることができる。
したがって、センサの総数(4個、6個又は8個以上)は任意に決定することができる。
次に、情報合成部20で、正負極性を反転して4つ以上の情報を重畳するとともに、正負極性を反転しないで4つ以上の情報を重畳する例を説明する。
図11は正負極性を反転して6つの情報を重畳するとともに判定を行うときの説明図である。
(a)は6つの情報を1枚のグラフに重ねて表したものであり、第1〜第3右情報は横軸より上に描くときに、第1〜第3左情報は極性を反転して横軸より下に描いたことを特徴とする。
(b)は6つの情報を重畳して得た合成情報を示す。この合成情報は、正負極性を反転して得たので第1の合成情報を呼ぶことにする。この第1の合成情報は左右の加速度が相殺しあうため、合成後の加速度は小さくなり、しきい値T(後述するしきい値と区別するために、第1しきい値Tと記す。)より小さくなる。すなわち、変形は衝突と判断するよりは遙かに小さい。
図12は正負極性を反転しないで6つの情報を重畳するとともに判定を行うときの説明図である。
(a)は6つの情報を1枚のグラフに重ねて表したものであり、第1〜第3右情報は横軸より上に描くときに、第1〜第3左情報は極性を反転しないで(正負極性を一致させて)横軸より上に描いたことを特徴とする。
(b)は6つの情報を重畳して得た合成情報を示す。この合成情報は、正負極性を一致させて得たので第2の合成情報を呼ぶことにする。この第1の合成情報は左右の加速度が加算しあうため、合成後の加速度は大きくなり、しきい値t(先のしきい値と区別するために、第2しきい値tと記す。)より大きくなる。すなわち、移動が大きいと判定することができる。
図11を用いることで変形の大小を判定することができ、図12を用いることで移動の大小を判定することができ、両図を総合することで、複数種類の判定を行うことができる。
図13は本発明に係る総合判定のフロー図であり、ST××はステップ番号を示す。
ST01:第1の合成情報に対する第1しきい値T及び第2の合成情報に対する第2しきい値tを各々設定する。
ST02:第1〜第3左情報及び第1〜第3右情報を読込む。
ST03:正負極性を反転させて情報を合成する(図11(a)参照)。
ST04:第1の合成情報を得る(図11(b)参照)。
ST05:第1の合成情報が、第1しきい値T以上であるか否かを調べる。
ST06:第1の合成情報が、第1しきい値T以上であれば、衝突信号を発する。この衝突信号に基づいてエアバックを展開させるなどの処置を講じる。
ST07:ST05で否、すなわち第1の合成情報が、第1しきい値T未満であれば、移動量大信号を発する。
ST08:正負極性を一致させて(正負極性を反転させないで)情報を合成する(図12(a)参照)。
ST09:第2の合成情報を得る(図12(b)参照)。
ST10:第2の合成情報が、第2しきい値t以上であるか否かを調べる。
ST11:第2の合成情報が、第2しきい値t以上であれば、変形大信号を発する。この変形大信号及び先の移動量大信号に基づいてシートベルトのブリテンション作動を促すと共にエアバックを展開させるなどの処置を講じる。
ST12:ST10で第2の合成情報が、第2しきい値t未満であれば、変形小信号を発する。この変形小信号及び先の移動量大信号に基づいてシートベルトのブリテンション作動を促すなどの処置を講じる。
このように、極性反転合成と極性一致合成とをシリーズで実施することで多様なパターンを判定することができ、場合に応じた乗員保護対策を講じさせることができる。
尚、以上では変形に基づく衝突判定、変形および移動に基づく衝突判定を説明してきたが、本発明はこれに限るものではなく、移動のみに基づいて衝突判定を行うものであってもよい。移動のみに基づく衝突判定は、繰返し作動できるモータ式シートベルト等の可逆式乗員保護装置の作動トリガに好適である。
また、本発明の側面衝突判定システムを適用する車両は、乗用車が好適であるが、その他の四輪車(トラックを含む)、三輪車などでもよく、種類は限定しない。
本発明の側面衝突判定システムを適用する車両は、乗用車が好適である。
本発明に係る側面衝突判定システムの構成図である。 本発明に係る車両の前部に衝突物が当たったときのイメージ図である。 本発明のセンサで検出した加速度の波形図である。 本発明に係る情報の合成及び衝突判定を説明する図である。 本発明に係る車両の右側部中央部に衝突物が当たったときのイメージ図である。 図5に対応する情報の合成及び衝突判定を説明する図である。 本発明に係る車両の右側部後部に衝突物が当たったときのイメージ図である。 図7に対応する情報の合成及び衝突判定を説明する図である。 本発明に係る車両の右側部にポールが当たったときのイメージ図である。 図9に対応する情報の合成及び衝突判定を説明する図である。 正負極性を反転して6つの情報を重畳するとともに判定を行うときの説明図である。 正負極性を反転しないで6つの情報を重畳するとともに判定を行うときの説明図である。 本発明に係る総合判定のフロー図である。
符号の説明
11…車両、12…左側部、13…右側部、14…第1左センサ、15…第1右センサ、16…第2左センサ、17…第2右センサ、20…情報合成部、21…しきい値入力部、22…衝突判定部。

Claims (3)

  1. 車両の左右側部に配置し、車両の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第1左センサ及び第1右センサと、
    これらの第1左センサ及び第1右センサよりも前方又は後方に距離をおくと共に車両の左右側部に配置し、車両の横方向加速度もしくは横方向変位を検出する第2左センサ及び第2右センサと、
    前記第1左センサから第1左情報を入力し、前記第1右センサから第1右情報を入力し、前記第2左センサから第2左情報を入力し、前記第2右センサから第2右情報を入力し、前記4つの情報を重畳して、合成情報を得る情報合成部と、
    予め設定したしきい値と前記合成情報とを比較することで衝突を判定する衝突判定部と、から構成したことを特徴とする側面衝突判定システム。
  2. 前記情報合成部が、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の正負極性を反転した上で、前記4つの情報を重畳して、合成情報を得ることを特徴とする請求項1記載の側面衝突判定システム。
  3. 前記情報合成部が、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の正負極性を反転した上で前記4つの情報を重畳した第1の合成情報と、第1左情報及び第2左情報に対して第1右情報及び第2右情報の極性を一致させて前記4つの情報を重畳した第2の合成情報と、を得ることを特徴とする請求項1記載の側面衝突判定システム。
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