JP2007054527A - デジタルラジオグラフィー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各画素それぞれに、ノイズやデータ欠損の影響を極力抑えた画素値を置換して、画像の劣化を最小限に抑える。
【解決手段】 フラットパネル型X線検出器2で検出されたX線の1フレーム分の画像データの全画素それぞれに対して対象画素とそれに隣接する画素とから成るサブ領域を設定し、サブ領域内の各画素の値を求めてそれらの中間となる中間値を中間値抽出手段6で抽出する。抽出された中間値と対象画素の値(オリジナル値)との差分を差分算出手段7で算出し、その差分と設定値とを画素値比較手段8で比較し、中間値信号またはオリジナル値信号を出力する。画素値選択手段9では、中間値信号に応答して中間値を、オリジナル値信号に応答して対象画素の値をそれぞれ画素値として選択して出力し、画像処理手段10で、画素値選択手段9から出力される画素値に基づいてX線画像を作成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、イメージインテンシファイアやフラットパネル型X線検出器などのX線検出手段で検出されたX線を処理してX線画像を作成するデジタルラジオグラフィー装置に関する。
デジタルラジオグラフィー装置では、高圧をかけるために発生する静電気や、外部からの誘導などにより電気処理上のトランジェントなノイズが発生したり、データ欠損が発生したりするなどの不都合があり、それらに起因して画素値が異常な値となって画像が劣化する問題があった。
従来、上述のような画像の劣化を防止するために、次のようなものが提案されている。
順次入力されてくるデジタル画像を時間方向に積分し、積分されたデジタル画像と順次入力されてくるデジタル画像との差分を設定された複数の小領域ごとに求め、かつ、順次入力されてくるデジタル画像の輝度を設定された複数の小領域ごとに求め、求められた差分および輝度に応じてフィルタリング手段の周波数特性を各領域ごとに定め、各領域ごとに最適なエッジ強調処理を行う。(例えば、特許文献1参照)。
また、X線検出手段で検出されたX線の1フレーム分の画像データの全画素それぞれに対して対象画素とそれに隣接する画素とから成るサブ領域を設定し、サブ領域内の各画素の値を求めてそれらの中間となる中間値を抽出し、その抽出した中間値を対象画素の画素値とする、いわゆるメディアンフィルターがあった。
特開平7−105354号公報
しかしながら、上述のような従来例の場合、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けている場合には、その画素値が異常値となるために画素値を正常値に近づけることができて有効であるが、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けていない場合には、実際の画素値とはかけ離れた値に置換されることになり、そのような画素値によって作成されるX線画像はボケた画像になりやすい欠点があった。
この発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであって、各画素それぞれに、ノイズやデータ欠損の影響を極力抑えた画素値を置換して、画像の劣化を最小限に抑えることができるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明のデジタルラジオグラフィー装置は、上述のような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、(A1)X線検出手段で検出されたX線の1フレーム分の画像データの全画素それぞれに対して対象画素とそれに隣接する画素とから成るサブ領域を設定し、サブ領域内の各画素の値を求めてそれらの中間的となる中間値を抽出する中間値抽出手段と、(A2)前記中間値抽出手段で抽出された中間値と前記対象画素の値との差分を算出する差分算出手段と、(A3)前記差分算出手段で算出された差分と設定値とを比較して、前記差分が設定値よりも大きいときには中間値信号を、前記差分が設定値よりも小さいときにはオリジナル値信号をそれぞれ出力する画素値比較手段と、(A4)前記画素値比較手段から出力される中間値信号に応答して前記中間値抽出手段で抽出された中間値を、オリジナル値信号に応答して対象画素の値をそれぞれ画素値として選択して出力させる画素値選択手段と、(A5)前記画素値選択手段から出力される画素値に基づいてX線画像を作成する画像処理手段と、を備えたことを特徴としている。
差分算出手段で算出された差分と比較する設定値としては、予め基準画像における画素値の平均値を算出し、その平均値に基づき、平均値と同じあるいは2〜3倍の値といった固定値であるとか、対象画素の値自体の10〜50%の値といった変動値などが採用される。
(作用・効果)
請求項1に係る発明のデジタルラジオグラフィー装置の構成によれば、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けている場合には、その画素値が異常値となり、対象となる画素とそれに隣接する画素とから成るサブ領域内における各画素に基づく中間値との差分が大きくなり、一方、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けていない場合には、その画素値と中間値との差分が小さくなることに着目し、対象となる画素の画素値と設定サブ領域の中間値との差分が設定値よりも大きいときには、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けているとして、それらの影響を抑えた中間値を画素値とし、一方、対象となる画素の画素値と設定サブ領域の中間値との差分が設定値よりも小さいときには、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けていないとして、対象となる画素の値自体を画素値とし、それらの画素値によってX線画像を作成する。
したがって、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けているときにのみ、それらの影響を抑えた中間値を画素値とするから、各画素それぞれに、ノイズやデータ欠損の影響を極力抑えた画素値を置換することができ、画像の劣化を最小限に抑えることができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のデジタルラジオグラフィー装置において、中間値抽出手段をメディアンフィルターで構成する。
(作用・効果)
請求項2に係る発明のデジタルラジオグラフィー装置の構成によれば、サブ領域内の各画素の値を求めてそれらの中間の値を抽出する。
したがって、例えば、サブ領域内の各画素の値を求めてそれらの平均値を算出して中間的な値を求め、それを中間値とするような場合に比べて、中間値を抽出するための処理を容易迅速に行うことができる。
また、請求項3に係る発明のデジタルラジオグラフィー装置は、前述のような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、(B1)X線検出手段で検出されたX線の1フレーム分の画像データの全画素それぞれに対して対象画素とそれに隣接する画素とから成る画素数の異なる複数のウィンドウを設定し、各ウィンドウ内の各画素の値を求めてそれらの中間的となるウィンドウ中間値を抽出するウィンドウ中間値抽出手段と、(B2)前記ウィンドウ中間値抽出手段で抽出されたウィンドウ中間値どうしの差分を算出する差分算出手段と、(B3)前記差分算出手段で算出された差分と設定値とを比較して、前記差分が設定値よりも大きいときには大ウィンドウ信号を、前記差分が設定値よりも小さいときには小ウィンドウ信号をそれぞれ出力するウィンドウ比較手段と、(B4)前記ウィンドウ比較手段から出力される大ウィンドウ信号に応答して前記ウィンドウ中間値抽出手段で抽出された画素数の多いウィンドウに対するウィンドウ中間値を、小ウィンドウ信号に応答して前記ウィンドウ中間値抽出手段で抽出された画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値をそれぞれ画素値として選択して出力させる画素値選択手段と、(B5)前記画素値選択手段から出力される画素値に基づいてX線画像を作成する画像処理手段と、を備えたことを特徴としている。
差分算出手段で算出された差分と比較する設定値としては、予め基準画像における画素値の平均値を算出し、その平均値に基づき、平均値と同じあるいは2〜3倍の値といった固定値であるとか、対象画素の値自体の10〜50%の値といった変動値などが採用される。
(作用・効果)
請求項3に係る発明のデジタルラジオグラフィー装置の構成によれば、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けている場合には、画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値が異常値となり、画素数が多いウィンドウに対するウィンドウ中間値との差分が大きくなり、一方、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けていない場合には、画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値と画素数の多いウィンドウに対するウィンドウ中間値との差分が小さくなることに着目し、画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値と画素数の多いウィンドウに対するウィンドウ中間値との差分が設定値よりも大きいときには、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けているとして、それらの影響を抑えた画素数の多いウィンドウに対するウィンドウ中間値を画素値とし、一方、画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値と画素数の多いウィンドウに対するウィンドウ中間値との差分が設定値よりも小さいときには、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けていないとして、画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値を画素値とし、それらの画素値によってX線画像を作成する。
したがって、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けているときにのみ、それらの影響を抑えた画素数の多いウィンドウに対するウィンドウ中間値を画素値とし、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けていないときには、画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値、すなわち、対象画素に近接した画素の値を画素値とするから、各画素それぞれに、ノイズやデータ欠損の影響を極力抑えた画素値を置換することができ、画像の劣化を最小限に抑えることができる。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載のデジタルラジオグラフィー装置において、ウィンドウ中間値抽出手段をメディアンフィルターで構成する。
(作用・効果)
請求項4に係る発明のデジタルラジオグラフィー装置の構成によれば、ウィンドウ内の各画素の値を求めてそれらの中間の値を抽出する。
したがって、例えば、ウィンドウ内の各画素の値を求めてそれらの平均値を算出して中間的な値を求め、それを中間値とするような場合に比べて、中間値を抽出するための処理を容易迅速に行うことができる。
請求項1に係る発明のデジタルラジオグラフィー装置の構成によれば、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けている場合には、その画素値が異常値となり、対象となる画素とそれに隣接する画素とから成るサブ領域内における各画素に基づく中間値との差分が大きくなり、一方、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けていない場合には、その画素値と中間値との差分が小さくなることに着目し、対象となる画素の画素値と設定サブ領域の中間値との差分が設定値よりも大きいときには、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けているとして、それらの影響を抑えた中間値を画素値とし、一方、対象となる画素の画素値と設定サブ領域の中間値との差分が設定値よりも小さいときには、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けていないとして、対象となる画素の値自体を画素値とし、それらの画素値によってX線画像を作成する。
したがって、対象となる画素がノイズやデータ欠損の影響を受けているときにのみ、それらの影響を抑えた中間値を画素値とするから、各画素それぞれに、ノイズやデータ欠損の影響を極力抑えた画素値を置換することができ、画像の劣化を最小限に抑えることができる。
次に、この発明の実施例について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明に係るデジタルラジオグラフィー装置の実施例1の全体概略構成を示すブロック図であり、被検者Hを挟んで、被検者HにX線を照射するX線管1と、被検者Hを透過したX線を検出するX線検出手段としてのフラットパネル型X線検出器2とが設けられている。
X線管1には、X線管1に対してX線を発生させるX線発生器3が接続されている。
フラットパネル型X線検出器2には、画像処理部4が接続されるとともに、その画像処理部4に表示モニタ5が接続され、フラットパネル型X線検出器2で検出されたX線の画像データを処理してX線画像を作成するとともに作成したX線画像を表示できるように構成されている。
画像処理部4には、中間値抽出手段6、差分算出手段7、画素値比較手段8、画素値選択手段9および画像処理手段10が備えられている。
中間値抽出手段6は、フラットパネル型X線検出器2で検出されたX線の1フレーム分の画像データの全画素それぞれに対して対象画素とそれに隣接する画素とから成るサブ領域を設定し、サブ領域内の各画素の値を求めてそれらの中間となる中間値を抽出するようになっている。
差分算出手段7では、中間値抽出手段6で抽出された中間値と対象画素の値(オリジナル値)との差分を算出するようになっている。
画素値比較手段8では、差分算出手段7で算出された差分と設定値とを比較して、差分が設定値よりも大きいときには中間値信号を、差分が設定値よりも小さいときにはオリジナル値信号をそれぞれ出力するようになっている。設定値としては、予め基準画像における画素値の平均値を算出し、その平均値に基づき、平均値と同じあるいは2〜3倍の値といった固定値であるとか、対象画素の値自体の10〜50%の値といった変動値などが採用される。いずれの値でも、ノイズやデータ欠損の影響を受けて異常となる場合の異常値に比べれば十分小さい値である。
画素値選択手段9では、画素値比較手段8から出力される中間値信号に応答して中間値抽出手段6で抽出された中間値を、オリジナル値信号に応答して対象画素の値をそれぞれ画素値として選択して出力させるようになっている。
画像処理手段10では、画素値選択手段9から出力される画素値に基づいてX線画像を作成するようになっている。
次に、1×3の3個の画素P0、P1、P2から成るサブ領域を設定した場合における画像処理の動作について説明する。
図2の(a)においては、対象となる画素P0の値がノイズに起因して異常値(正常値である画素P1およびP2の値に比べて著しく大きな値)になってるものとし、かつ、他の画素P1、P2の値は正常値で、便宜的に画素の値としてP1<P2とする。
この結果、中間値抽出手段6では、中間値として正常値である画素P2の画素値が抽出され、差分算出手段7で差分(画素P0の値−画素P2の値)が算出され、その差分と設定値とが画素値比較手段8で比較される。画素P0の値が異常値であることから差分が大きな値となって設定値よりも大きくなるために中間値信号が出力され、画素値選択手段9により、中間値信号に応答して対象画素の画素値として抽出された中間値である画素P2の値が置換される。
一方、図2の(b)に示すように、対象となる画素P0(但し、隣接画素P1よりも小さいとする)の値が正常値で、隣接する画素P2の値がノイズに起因して異常値である場合、中間値として正常値である画素P1の値が抽出され、差分算出手段7で差分(画素P0の値−画素P1の値、絶対値である)が算出され、その差分と設定値とが画素値比較手段8で比較される。便宜的に画素の値としてP0<P1とする。画素P0およびP1の値はいずれも正常値であることから、差分が小さな値となって設定値よりも小さくなるためにオリジナル値信号が出力され、画素値選択手段9により、オリジナル値信号に応答して対象画素の画素値として、対象画素P0自体の値が置換される。それらの処理を1フレーム分の画素について行い、得られた画素値に基づいて画像処理手段10においてX線画像が作成される。
以上の構成により、対象画素の値が正常値である場合は、対象画素自体の値そのままとし、対象画素の値が異常値である場合にのみ、サブ領域内の中間値で置換するから、それらの画素値によってシャープなX線画像を作成することができる。
次に、3×3の9個の画素P0、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8から成るサブ領域を設定した場合における画像処理の動作について説明する。
図3の(a)においては、対象となる画素P0と隣接する2個の画素P2、P7の値がノイズに起因して異常値(P1およびP2に比べて著しく大きな値)になってるものとし、かつ、他の画素P1、P3、P4、P5、P6、P8の値は正常値で、便宜的に画素の値としてP1<P3<P4<P5<P6<P8とする。
この結果、中間値抽出手段6では、中間値として正常値である画素P6の画素値が抽出され、差分算出手段7で差分(画素P0の値−画素P6の値)が算出され、その差分と設定値とが画素値比較手段8で比較される。画素P0の値が異常値であることから差分が大きな値となって設定値よりも大きくなるために中間値信号が出力され、画素値選択手段9により、中間値信号に応答して対象画素の画素値として抽出された中間値である画素P6の値が置換される。
一方、図3の(b)に示すように、対象となる画素P0と隣接画素P1、P2、P4、P6、P7の値が正常値で、隣接する画素P3、P5、P8の値がノイズに起因して異常値である場合、中間値として正常値である画素P6の値が抽出される。便宜的に画素の値としてP0<P1<P2<P4<P6<P7とする。
差分算出手段7で差分(P0−P6、絶対値である)が算出され、その差分と設定値とが画素値比較手段8で比較される。画素P0およびP6の値はいずれも正常値であることから、差分が小さな値となって設定値よりも小さくなるためにオリジナル値信号が出力され、画素値選択手段9により、オリジナル値信号に応答して対象画素の画素値として、対象画素P0自体の値が置換され、対象画素の画素値として画像処理手段10に出力され、それらの処理を1フレーム分の画素について行い、得られた画素値に基づいてX線画像が作成される。
このように、画素数の多いサブ領域を設定する場合は、データ欠損などのように異常値が複数の画素にわたっていると予測される場合に有用である。
図4は、この発明に係るデジタルラジオグラフィー装置の実施例2の全体概略構成を示すブロック図であり、実施例1と異なるところは次の通りである。
すなわち、画像処理部4に、ウィンドウ中間値抽出手段21、差分算出手段22、ウィンドウ比較手段23、画素値選択手段24、最終値判別手段25および画像処理手段26が備えられている。
ウィンドウ中間値抽出手段21では、フラットパネル型X線検出器2で検出されたX線の1フレーム分の画像データの全画素それぞれに対して対象画素とそれに隣接する画素とから成る画素数の異なる複数のウィンドウを設定し、各ウィンドウ内の各画素の値を求めてそれらの中間となるウィンドウ中間値を抽出するとともに、設定したウィンドウの数を最終値判別手段25に出力するようになっている。
差分算出手段22では、ウィンドウ中間値抽出手段21で抽出されたウィンドウ中間値どうしの差分を算出するようになっている。
ウィンドウ比較手段23では、差分算出手段22で算出された差分と設定値とを比較して、差分が設定値よりも大きいときには大ウィンドウ信号を、差分が設定値よりも小さいときには小ウィンドウ信号をそれぞれ出力するようになっている。設定値としては、予め基準画像における画素値の平均値を算出し、その平均値に基づき、平均値と同じあるいは2〜3倍の値といった固定値であるとか、対象画素の値自体の10〜50%の値といった変動値などが採用される。いずれの値でも、ノイズやデータ欠損の影響を受けて異常となる場合の異常値に比べれば十分小さい値である。ウィンドウが3個以上設定される場合には、画素数の小さいものから順番に比較していくようになっている。
画素値選択手段24では、ウィンドウ比較手段23から出力される大ウィンドウ信号に応答してウィンドウ中間値抽出手段21で抽出された画素数の多いウィンドウに対するウィンドウ中間値を、小ウィンドウ信号に応答してウィンドウ中間値抽出手段21で抽出された画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値をそれぞれ画素値として選択して出力させるようになっている。
最終値判別手段25では、ウィンドウ中間値抽出手段21からの選択したウィンドウの数に基づき、その選択された数よりも1だけ少ない回数(最終回数)だけ画素値選択手段24から画素値が出力されたかどうかを判別し、最終回数に到達していなければ、その画素値を差分算出手段22に出力し、中間値抽出手段21からのより画素数の多いウィンドウの中間値との差分を算出し、最終回数に到達していれば、画素値選択手段24から出力された画素値を画像処理手段26に出力させるようになっている。
画像処理手段26では、画素値選択手段24から出力される画素値に基づいてX線画像を作成するようになっている。
次に、3×3の9個の画素P0、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8から成る小ウィンドウと、5×5の25個の画素P0、P1、P2、…、P22、P23、P24から成る中ウィンドウと、7×7の49個の画素P0、P1、P2、…、P46、P47、P48から成る大ウィンドウとを設定した場合における画像処理の動作について説明する。
図5に示すように、対象となる画素P0と隣接する6個の画素P2、P3、P5、P7、P8の値がデータ欠損に起因して異常値(P1、P4およびP6に比べて著しく大きな値)になってるものとし、かつ、他の画素P1、P4およびP6の値は正常で、便宜的に異常値では、画素の値としてP0<P2<P3<P5<P7<P8、正常値では、画素の値としてP1<P4<P6<P8<P9<…<P24<P25<…<P48とする。
この結果、ウィンドウ中間値抽出手段21では、小ウィンドウにおいて、中間値として異常値である画素P2の画素値が〔図5の(a)参照〕、中ウィンドウにおいて、中間値として正常値である画素P17の画素値が〔図5の(b)参照〕、大ウィンドウにおいて、中間値として正常値である画素P30の画素値が〔図5の(c)参照〕それぞれ抽出される。また、設定したウィンドウの数3が最終値判別手段25に出力される。
差分算出手段22では、先ず、小ウィンドウの中間値(画素P2の値)と中ウィンドウの中間値(画素P17の値)との差分(画素P2の値−画素P17の値)が算出され、その差分と設定値とがウィンドウ比較手段23で比較される。小ウィンドウの中間値(画素P2の値)が異常値であることから、差分が大きな値となって設定値よりも大きくなるために大ウィンドウ信号が出力され、画素値選択手段9により、大ウィンドウ信号に応答して画素数の多い中ウィンドウの中間値P17が対象画素の画素値として選択されて最終値判別手段25に出力される。
最終値判別手段25では、選択されたウィンドウの数よりも1だけ少ない回数(最終回数)だけ画素値選択手段24から画素値が出力されたかどうかが判別され、ここでは、1回目であるため、画素値選択手段24で選択された中ウィンドウの中間値(画素P17の値)が差分算出手段22に出力され、その中間値(画素P17の値)と、大ウィンドウの中間値(画素P30の値)との差分(画素P17の値−画素P30の値)が算出され、その差分と設定値とがウィンドウ比較手段23で比較される。中ウィンドウの中間値(画素P17の値)が正常値であることから、差分が小さな値となって設定値よりも小さくなるために小ウィンドウ信号が出力され、画素値選択手段9により、小ウィンドウ信号に応答して画素数の少ない中ウィンドウの中間値(画素P17の値)が対象画素の画素値として選択されて最終値判別手段25に出力される。
最終値判別手段25では、2回目であるために最終値であると判別し、画素値選択手段24で選択された中ウィンドウの中間値(画素P17の値)が対象画素の画素値として画像処理手段26に出力され、それらの処理を1フレーム分の画素について行い、得られた画素値に基づいてX線画像が作成される。
この実施例2によれば、データ欠損などで比較的多くの画素で異常が生じるような場合に、メディアンフィルター処理によって異常値を対象画素の値として置換することを極力回避して画像の劣化を抑えることができる。
上記実施例では、サブ領域やウィンドウ内の中間値を抽出するのに、メディアンフィルター処理によって中間の値を対象画素の値として置換するようにしているが、この発明としては、サブ領域やウィンドウ内の全ての画素の値の平均値を算出処理し、その平均値を中間値として抽出するように構成するものでも良く、要するに、サブ領域やウィンドウ内の中間的となる中間値を抽出するものであれば良い。
また、この発明は、フラットパネル型X線検出器2に限らず、イメージインテンシファイアによって検出したX線を処理する場合にも適用できる。
この発明に係るデジタルラジオグラフィー装置の実施例1の全体概略構成を示すブロック図である。 実施例1の画像処理の動作の説明に供する図である。 実施例1の別の画像処理の動作の説明に供する図である。 この発明に係るデジタルラジオグラフィー装置の実施例2の全体概略構成を示すブロック図である。 実施例2の画像処理の動作の説明に供する図である。
符号の説明
2…フラットパネル型X線検出器(X線検出手段)
6…中間値抽出手段
7…差分算出手段
8…画素値比較手段
9…画素値選択手段
10…画像処理手段
21…ウィンドウ中間値抽出手段
22…差分算出手段
23…ウィンドウ比較手段
24…画素値選択手段
25…画像処理手段

Claims (4)

  1. (A1)X線検出手段で検出されたX線の1フレーム分の画像データの全画素それぞれに対して対象画素とそれに隣接する画素とから成るサブ領域を設定し、サブ領域内の各画素の値を求めてそれらの中間的となる中間値を抽出する中間値抽出手段と、(A2)前記中間値抽出手段で抽出された中間値と前記対象画素の値との差分を算出する差分算出手段と、(A3)前記差分算出手段で算出された差分と設定値とを比較して、前記差分が設定値よりも大きいときには中間値信号を、前記差分が設定値よりも小さいときにはオリジナル値信号をそれぞれ出力する画素値比較手段と、(A4)前記画素値比較手段から出力される中間値信号に応答して前記中間値抽出手段で抽出された中間値を、オリジナル値信号に応答して対象画素の値をそれぞれ画素値として選択して出力させる画素値選択手段と、(A5)前記画素値選択手段から出力される画素値に基づいてX線画像を作成する画像処理手段と、を備えたことを特徴とするデジタルラジオグラフィー装置。
  2. 請求項1に記載のデジタルラジオグラフィー装置において、中間値抽出手段がメディアンフィルターであるデジタルラジオグラフィー装置。
  3. (B1)X線検出手段で検出されたX線の1フレーム分の画像データの全画素それぞれに対して対象画素とそれに隣接する画素とから成る画素数の異なる複数のウィンドウを設定し、各ウィンドウ内の各画素の値を求めてそれらの中間的となるウィンドウ中間値を抽出するウィンドウ中間値抽出手段と、(B2)前記ウィンドウ中間値抽出手段で抽出されたウィンドウ中間値どうしの差分を算出する差分算出手段と、(B3)前記差分算出手段で算出された差分と設定値とを比較して、前記差分が設定値よりも大きいときには大ウィンドウ信号を、前記差分が設定値よりも小さいときには小ウィンドウ信号をそれぞれ出力するウィンドウ比較手段と、(B4)前記ウィンドウ比較手段から出力される大ウィンドウ信号に応答して前記ウィンドウ中間値抽出手段で抽出された画素数の多いウィンドウに対するウィンドウ中間値を、小ウィンドウ信号に応答して前記ウィンドウ中間値抽出手段で抽出された画素数の少ないウィンドウに対するウィンドウ中間値をそれぞれ画素値として選択して出力させる画素値選択手段と、(B5)前記画素値選択手段から出力される画素値に基づいてX線画像を作成する画像処理手段と、を備えたことを特徴とするデジタルラジオグラフィー装置。
  4. 請求項3に記載のデジタルラジオグラフィー装置において、ウィンドウ中間値抽出手段がメディアンフィルターであるデジタルラジオグラフィー装置。
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