JP2007054104A - 揺動体の揺れ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センサ部14は、揺動体に配置され、揺動体の揺れ方向の略半分の所定範囲にわたって反射伝達パターン部1411が形成された反射板141と、反射板141に光を照射し、反射された光を受けて受光レベルに応じたパルス信号S142を出力するひとつの光センサ142と、を有し、制御回路15は、光センサによるパルス信号波形に基づいて、波形が発生しない継続時間と変化点のカウントを行い、1周期分のパルスをカウントすることで、揺れ振幅(揺れ幅)を認識し、波形が発生しない時間が所定時間続いたらオフタイムであると認識し、1周期終了と判断し、次のパルスから駆動を開始する。
【選択図】図2
Description
この乳幼児用椅子の駆動システムは、乳幼児用椅子に内蔵された駆動用ソレノイド、揺れ(スイング)中心を検出するためのフォトダイオード等により構成される。
この揺れ制御装置1は、図16に示すように、ゆりかご2、フォトセンサ3、タイマ4、およびソレノイド駆動回路5を有している。
タイマ4では、検出信号S3が入力されると、図示しない設定ボリュームで決定される固定の駆動パルスS4が発生され、駆動回路5に出力される。
駆動回路5では、駆動パルスS4を受けてあらかじめ決められた駆動力をもってゆりかごの一端部が駆動され(押して、あるいは引いて)、これにより、ゆりかご2が揺動される。
また、固定の駆動パルスS4によりソレノイドを駆動していることから、単調な揺れしか実現できないという不利益がある。
また、基台11の下部側には車輪部13a,13bが取り付けられている。
また、基台11には、センサ部14の一部、乳幼児用椅子12の駆動制御を行う制御手段としての制御回路15を含む制御系や電源等が搭載されている。
また、基台11には、オンオフスイッチ、メロディの音量調整や揺れ振幅の度合い(レベル)を設定して制御回路15に供給可能な操作部16が搭載されている。
反射板141は、揺動部としての乳幼児用椅子の基台11内に面する底面に、第1面141aが反射型光センサ142の光の入出入射部142aと対向するように配置されている。
反射板141は、図3に示すように、第1面141aのほぼ半分の領域のみに、所定間隔をおいて形成した複数の長方形状の反射パターンを配置して光伝達パターンとしての反射パターン部1411が形成されている。
なお、反射板141の第1面141aは、反射パターン部1411の形成領域以外の領域は、反射パターン1411aに比べて反射率が十分に低くなる材料により形成されている。
たとえば、反射率の低い基板に、反射パターン部1411を、貼付する、あるいは、蒸着等により形成することにより、反射板141が構成される。
なお、光センサ142は、ゆりかごとしての乳幼児用椅子12が揺れることなく初期状態で停止しているとき、発光素子1421および受光素子1422の配置領域が、図3に示す反射板141の反射パターン部1411の中央よりの端部近傍に配置される。
図3において、T1で示すタイミングが揺れスタート時、T2で示すポイントのパルスのない期間が他のパルスより長い期間が揺れが最大となっているとき、T3で示すタイミングが次の周期のスタート時である。
制御回路15は、1周期分のパルスをカウントすることで、揺れ振幅(揺れ幅)を認識するができる。
また、センサの出力波形には、図4に示すように、1周期タイムPTMの間には「オフタイムOFTM」という波形が発生しない時間帯が存在する。
制御回路15は、光センサ142の出力パルス信号S142を受けて、いわゆるデータの0の継続時間確認と変化点のカウントを行い、たとえば0の継続時間(波形が発生しない時間)が所定時間、たとえば200ms続いたらオフタイムOFTMであると認識し、1周期終了と判断し、次のパルスから駆動を開始する。
制御回路15は、1周期分のパルスをカウントすることで、揺れ振幅(揺れ幅)を認識するができる。
制御回路15は、以上の情報により次の周期に駆動すべき駆動パルスS15のパルス幅とタイミングを決定する。
ゆりかごとして機能可能な乳幼児用椅子12の揺れ振幅が小さくなった場合において、オフタイムの値が小さくなり、パルスが発生しない時間が短くなると、オフタイムの検出ができなくなる可能性がある。
この場合には、乳幼児用椅子12の揺れ周期がほぼ一定であることを利用して、1周期タイマがタイムアップした場合は1周期終了として次の周期処理を行う。
具体的な制御については、後でフローチャートに関連付けて詳細に説明する。
図5の操作部16は、オンオフスイッチ(ON/OFF)161、音量揺れ調整ボリュームスイッチ(−,+)162、4段階のLED表示部163を有している。
揺れ振幅の度合いは音量揺れ調整ボリュームスイッチ162を用いて設定される。図5(A)は最小の揺れ度合い1が設定されている状態を、図5(B)は、最大の揺れ度合い4が設定されている場合を示している。
本例では、揺れ度合い(揺れレベル)は、1,2,3,4の4段階で設定可能である。
そして、一定時間を経過すると、ボリュームスイッチ162の設定にかかわらず、ボリュームレベル(度合い)1を揺れ目標値として揺れ制御動作を行う。
そして、終了時間になったら、自動的に停止させる。
この例においては、あらかじめ設定されていた停止時間のたとえば45秒前に最小の揺れレベル1になるような設定を行って、たとえば15秒かけて揺れを徐々に減衰させ、最小レベル1でたとえば30秒間だけ揺動させた後、自動的停止として徐々に減衰させて停止させる。
これにより、段階的に小さくなっていく目標値に追従して振幅が小さくなっていき、緩やかに停止に至る。
これにより、目標値が小さくなり、それに追従して振幅も小さくなる。
変更後の目標値に達するのに十分な時間を空けて、再びタイマカウンタによりイベントを発生させ、さらに小さいボリューム値(たとえばレベル2)に変更する。
これにより、目標値はさらに小さくなり、振幅も小さくなる。
これらを繰り返し、最小ボリューム値に至るまで小さくしていき、最小ボリュームの目標値1に達した時点から適当な時間を空けて、タイマカウンタにより停止イベントを発生する。
これにより、駆動力が低下していき、ついには振幅を回復できなくなり停止に至る。
これにより、駆動力が低下していき、ついには振幅を回復できなくなり停止に至る。
ステップST3において、スイッチが押され入力されたものと判別されると、フラグ変数初期化、スタート前センサチェック、ボリュームチェックが行われる(ST4)。
ステップST6において、ドライブフラグがオンであると判別されると、スイッチが再度入力されたか否かの判別が行われる(ST7,ST8)。
ステップST8において、スイッチが押されていないと判別された場合で、タイムアウトでない場合に(ST9)、駆動パルスS15を発生するためのソリッドステートリレー(Solid State Relay;以下SSRという)をオンさせる許可が出される(ST10)。これにより、SSR許可フラグがオンとなり、ステップST11の処理に移行し、SSRがオンされる。
これにより、乳幼児用椅子12が揺れ出し、反射型光センサ142によるパルス信号S142が所定のパターンをもって制御回路15に入力される。
ステップST12でハイレベルで反射パターン部1411を検出したと判別すると、前回のセンサ信号S142のレベルがハイレベルであったか否かの判別が行われる(ST13)。
ここで、ハイレベルであったと判別すると、ハイレベルからハイレベル(HからH)の検出であるとして、オフ時間測定タイマがクリアされる(ST14)。
次に、1回目フラグがオンであるか否かの判別が行われる(ST15)。この1回目フラグは、椅子12を手で押したときオフするフラグで、1回目はオンになっている。
次に、1回目フラグがオフとして、1周期タイマがカウントアップしているか否かの判別が行われる(ST16)。
1周期タイマがカウントアップされている場合には、1周期タイマ、およびオフタイマカウンタがクリアされる(ST17)。
そして、1周期が終了したものとして、負方向フラグがセットされ、SSR不許可が出され、ソレノイド121の駆動パルスS15の出力が停止され、パルスカウントが保存された状態で、ステップST12の処理に戻る(ST18)。
前回のレベルがハイレベルでないと判別すると、ローレベルからローレベル(LからL)の検出であるとして、オフタイマがカウントアップされているか否かの判別が行われる(ST20)。
ここで、オフタイマがカウントアップされたと判別すると、1周期タイマおよびオフタイムカウンタがクリアされ、1回目フラグがオフに保持されてステップST18の処理に移行する。
次に、方向フラグが負であるか否かの判別が行われる(ST25)。
ここで、方向フラグが負であると判別すると、負から正方向として、1周期タイマおよび負方向フラグがクリアされ、パルスカウンタが1となり、SSR許可が出されてステップST15の処理に移行する(ST26)。
そして、揺れSWフラグがオンであるか否かの判別が行われる(ST32)
ここで、揺れフラグがオンであると、フェードアウトタイマがタイムアップしているか否かの判別が行われる(ST33)。
フェードアウトタイマがタイムアップしていると判別すると、揺れ目標値がボリューム(レベル)1とされる(ST34)。
ステップST33でフェードアウトタイマがタイムアップしておらず、また、ステップST34で目標値をレベル1に設定した後、終了タイマがタイムアップしたか否かの判別が行われる(ST35)。
ステップST35で終了タイマがタイムアップし、また、揺れSWフラグがオンでないと判別した場合には、揺れ停止処理を実施する(ST36,ST37)
ステップST35で終了タイマがタイムアップしていないと判別すると、揺れ方向が負であるか否かの判別が行われる(ST38)。
ここで、揺れ方向が負でないと判別すると、SSR許可が出てソレノイド動作許可が出ているか否かが判別され(ST39)、許可されていると、ソレノイドが動作中であるか否かの判別が行われる(ST40)。
ソレノイドが動作中であれば、駆動値まで押したか否かの判別が行われ(ST41)、駆動時間オーバか否かの判別が行われる(ST42)。
そして、ステップST40でソレノイドが動作していないと判別すると、パルスカウントが2か否かが判別され(ST43)、2である場合、ソレノイドをオンし、ソレノイド動作フラグがセットされ、ソレノイド動作タイマがリセットされ(ST44)、ステップST31の処理に戻る。
また、ステップST41において、駆動値まで押していると判別すると、ソレノイドがオフされ、ソレノイド動作フラグがリセットされ、ソレノイド許可フラグがオフされる(ST45)。
また、ステップST42で駆動時間オーバであると判別すると、ソレノイドがオフされる(ST46)。
ステップST46において、方向が正から負への切り替わりか否かの判別が行われる。
ここで、正から負への切り替わりであると判別すると、ソレノイドがオフされ、今回のカウント値が前回のカウント値とされる(ST47)。
次に、揺れカウント値が最大値4であるか否かの判別が行われる(ST48)。
最大値4でない場合、揺れカウント値が第2最大値であるか否かの判別が行われる(ST49)。
そして、第2最大値でない場合、前々回カウント値と前回カウント値および目標値の値に各処理ST51からST53に分岐される(ST50)。
この場合は、駆動値は変更されず(ST54)、前々回カウント値と前回カウント値を等しくして、ステップST31の処理に戻る(ST55)。
この場合は、駆動値は+1され(ST56)、駆動値が目標値より大きいか否かの判別が行われ(ST57)、大きくない場合は、ステップST55の処理に移行し、大きい場合には、駆動値と目標値を等しくして(ST58)、ステップST55の処理に移行する。
この場合は、駆動値は−1され(ST59)、ステップST55の処理に移行する。
具体的には、メロディをオフに、SSRをオフに、ドライブフラグをオフにする処理が行われる。
具体的には、SSRをオフにし、ボリュームをチェックし、フラグ変数を初期化する処理が行われる。
図13において、横軸は時間を、縦軸は揺れパルス数をそれぞれ表している。
そして、図13において、<1>で示す波形が測定値(目標値)、<2>で示す波形が期待値、<3>で示す波形が駆動値である。
また駆動値は、駆動パルスS15のパルス数に相当する。
同様に、最小に揺らす場合、駆動パルス数は略30程度に設定されることにより、測定値に沿った期待値を得ることができる。
また、フェードアウト機能も十分に機能して揺れを徐々に停止させることができる。
また、図15は、1/fゆらぎスペクトルについて説明するための図である。
乳幼児用椅子12を駆動する際、必要となる初期値のパラメータは以下の通りである。
NN:駆動時間(秒)×100、
F1:1/fスペクトルの下限周波数、
F2:1/fスペクトルの上限周波数、
AW:周波数F1における正弦波の振幅、
YDC:揺らぎの直流成分、
である。
ゆらぎ波形は、F1からF2までの周波数を100等分した各周波数の正弦波を重ね合わせることで求める。
そこで、スペクトルが1/fの関係になるように各正弦波の周波数fi と振幅Ai の関係を計算する。合わせて、各正弦波の位相を一様乱数により設定する。
DF=(F2−F1)/100
fi =F1+DF×i(i=0,1,2,…,100)
Ai ={(A0 2 ×F1)/fi }1/2
乳幼児用椅子12の固有周波数は、たとえば約0.8秒であることから、駆動力を作用させるタイミングはその半分のほぼ0.4秒ごととなる。
したがって、各正弦波のωtは次式のようになる。
ωi tj =2πfi ×(360/2π)×0.4×j(j=0,1,2,…)
100
Yj =YDC+ΣAi sin(ωi tj +φi )
i=0
1/fスペクトル波形をソレノイド作用時間に変換する。この場合、タイマはたとえば2ミリ秒(ms)に設定される。
一定作用時間で乳幼児用椅子12を揺らす場合には、数十ms(たとえば22ms)が適当であることから、駆動時間Tj は次のように設定する。
Tj =NTj ×2ms={(Yj /5)+0.5}×2ms
乳幼児用椅子12が中立点を通過し、センサ部14から送られてくるパルス信号S12、およびタイマのフラグに合わせて駆動パルスS15aを駆動回路122に出力して、ソレノイド121を駆動時間だけ駆動させる。
11・・・基台
12・・・乳幼児用椅子
121・・・駆動用ソレノイド
122・・・駆動回路
14・・・センサ部
141・・・反射板
1411・・・反射パターン部
142・・・反射型光センサ
1421・・・発光素子
1422・・・受光素子
15・・・制御回路
16・・・操作部
Claims (3)
- 所定の軸を中心に互いに対向する方向に揺動する揺動体の揺れ制御装置であって、
供給される駆動パルスに応じた駆動力をもって上記揺動体を駆動する駆動手段と、
上記揺動体の揺れ幅を検知するセンサ部と、
上記センサ部により検知された揺れ幅とあらかじめ設定された揺れの期待値に基づいて次のタイミングに上記揺動体を駆動するためのパルス幅を求めて上記駆動パルスを生成し、上記駆動手段に供給する制御手段と、を有し、
上記センサ部は、
上記揺動体に配置され、当該揺動体の揺れ方向の略半分の所定範囲にわたって光伝達パターン部が形成された光伝達部と、
上記光伝達部に光を照射し、光伝達部により伝達された光を受けて受光レベルに応じたパルス信号を出力するひとつの光センサと、を有し、
上記制御手段は、
上記光センサによるパルス信号波形に基づいて、波形が発生しない継続時間と変化点のカウントを行い、1周期分のパルスをカウントすることで、揺れ振幅を認識し、波形が発生しない時間が所定時間続いたらオフタイムであると認識し、1周期終了と判断し、次のパルスから駆動を開始する
揺動体の揺れ制御装置。 - 上記制御手段は、1周期タイマを含み、当該1周期タイマがタイムアップした場合は1周期終了として次の周期処理を行う
請求項1記載の揺動体の揺れ制御装置。 - 上記制御手段は、1/fゆらぎを加味してパルス幅を設定する
請求項1または2記載の揺動体の揺れ制御装置。
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