JP2007052195A - ブラシの製造方法およびその利用 - Google Patents

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僖壹 川村
Akira Nakanishi
章 中西
Kazuhiko Inoue
一彦 井上
Yusuke Ota
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Abstract

【課題】 所望の性能、特に対象物との所望の接触性を有し、プリンター、複写機、ファクシミリ機等の画像形成措置に利用される導電装置に好適に用いられるブラシを提供する。
【解決手段】
ローラー60によって、ブラシ布10の表面が溶剤31に対して凸となるように保持する。ブラシ布10と溶剤31の液面(上面)との距離は、ブラシ毛14の先端から所望の位置までに溶剤31が付着するように調整されている。こうすることで、ブラシ毛14の先端から所望の位置までを溶剤31に浸漬することができるので、ブラシ毛14の先端から所望の位置までを割繊することができる。その結果、所望の剛性を有するブラシ毛を形成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブラシの製造方法およびその利用に関するものであり、より詳細には、割繊によって細繊維となったブラシ毛を備えるブラシの製造方法、およびその代表的な利用に関するものである。本発明は特に、導電性を備えるブラシの製造方法等に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、導電装置として、感光体等の被帯電体を帯電させるための帯電装置、被帯電体を除電するための除電装置、または感光体から不要なトナーを除くためのクリーニング装置(以下、帯電装置等と称することがある)が用いられる。これら帯電装置等には、導電性のブラシ毛を有するブラシ、すなわち導電性ブラシが用いられる。導電性ブラシは、注入された電荷をブラシ毛から放出する、電荷を受容する、または静電力を発生させることによって、各装置として求められる帯電等の機能を実現するものである。このような導電性ブラシは、基布上にブラシ毛が形成されたブラシ布を、ロール軸等に固定する等の工程を経て形成される。
良好な画像の形成には、導電性ブラシによって被帯電体が均一に帯電されることが望まれる。被帯電体を均一に帯電する方法として、導電性ブラシと被帯電体との接触点を増やす方法がある。このように接触点を増やす方法として、これまでに、繊維を割繊して細繊維を得る技術、すなわち割繊技術を利用して、細いブラシ毛を形成することが提案されている(例えば特許文献1〜3)。
割繊方法としては、大きく分けて、化学的な割繊方法と、物理学的な割繊方法とがある。化学的な方法としては、複数の成分からなる繊維から、溶剤によって特定成分を除く方法が挙げられる。また、物理学的な方法としては、繊維を治具等の機械的な力によって割繊する方法と、剥離型繊維を機械的な力または熱収縮によって剥離させる方法とがある。なお、剥離型繊維とは、非相溶性の剥離しやすい2成分からなる複合繊維であり、この2成分を剥離させることで細繊維を得るものである。
例えば特許文献1・2には、海島型繊維の平織りシートを水酸化ナトリウムに浸し、海部を加水分解処理することで細繊維を発生させることによって、または、分割繊維(剥離型繊維に相当)を使用して作製した平織りシートに対して、高圧水流によって細繊維を発生させることによって、起毛シートを作製し、この起毛シートをローラーに巻き付けて帯電ローラーを作製する技術が記載されている。
また、特許文献3には、単に繊維を機械的に割繊する方法を利用しており、円筒形の基体としての芯金と、その表面に設けた多数のブラシ繊維とによって回転可能に構成された帯電ローラの表面に、金属ローラの表面に薄刃状の切込み溝を有する治具を、回転させながら押し当てることによって、ブラシ繊維の先端部を複数の細径繊維に割繊する技術が記載されている。
特許第3332713号(2002年7月26日登録) 特許第3287760号(2002年3月15日登録) 特開平8−6357号公報(1996年1月12日公開) 特開2004−113937号公報(2004年4月15日公開)
しかしながら、上記従来の技術には、次のような問題点があった。
まず、化学的な割繊方法を利用した従来のブラシの製造方法では、例えば特許文献1・2で、海島型繊維からなる平織りシートをアルカリに浸して海部を加水分解処理しているように、ブラシ布全体を溶剤に浸漬して割繊している。従って、ブラシ毛全体、さらに基布も溶剤に侵される。このような方法では、ブラシ毛全体を割繊するので、ブラシ毛の剛性が低くなり過ぎることがある。そのため、所望の接触性が得られない、または、ブラシ毛が倒れてしまうという問題が起こることがある。ブラシ毛が倒れると(倒毛すると)、被帯電体等の対象物とブラシ毛との接触が均一でなくなる。
また、従来の方法では基布も溶剤に侵されることから、基布の強度が弱まる。さらに、このようにブラシ布全体が溶剤の影響を受けることによって、基布とブラシ毛との接続部分が緩まり、ブラシ毛が倒毛したり、脱落したりする。この問題について、パイル織物を例にとって、具体的に説明する。
図7に示すように、パイル織物10は、横糸12および縦糸13からなる基布11に、パイル糸14がパイル織りによってU字型に織り込まれたものである。従来のブラシの製造方法では、上述したように、パイル糸(ブラシ毛)14が海島型繊維であるパイル織物10全体をアルカリ等に浸漬する。すると、ブラシ毛14の基布11内部に織り込まれた部分もアルカリに侵され、細くなる。その結果、基布11の強度が弱まってしまう上、ブラシ毛14と基布11との接続が緩み、倒毛・脱毛が起こりやすくなる。
また、導電性ブラシの場合、基布11のブラシ毛14とは逆の面に、導電性のバックコート15が施されていることがあるが、パイル織物10全体をアルカリに浸漬することで、このバックコート15まで劣化し、電気抵抗値が変化してしまうことがあった。このようにバックコートの電気抵抗が変化すると、導電性ブラシとして所望の性能が得られないという問題が起こり得る。なお、絶縁性のブラシの場合も、ブラシ毛の脱落防止のため、バックコート(導電性である必要はない)が形成される。
また、剥離型繊維を物理学的な方法によって割繊して細繊維を形成すると、細繊維の割繊面に異物が残ることになり、均一なブラシ毛が得られない。また、細繊維の長さを厳密に制御することができない。
また、例えば特許文献3のように、単に繊維を機械的な力によって割繊する方法では、得られた細繊維の断面形状を所望の形状にすることは不可能である。そのため、ブラシ毛が不均一になる上、対象物との接触性を制御することができない。
以上のように、従来のブラシの製造方法では、所望の性能を有する良質なブラシを製造することは困難であった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みたものであり、その目的は、品質のよいブラシ、特に被帯電体等の対象物と所望の接触性を有するブラシ、その製造方法、およびその代表的な利用を提供することにある。
本発明に係るブラシの製造方法は、基部と当該基部上に形成されたブラシ毛とを備えるブラシに対して、上記ブラシ毛の先端から所定の位置までを、化学的に割繊する割繊工程を含むことを特徴とする。
上記構成によると、ブラシと対象物との接触性を厳密に制御することができ、所望の接触性を有するブラシを製造することができる。すなわち、本発明のブラシ毛の割繊方法では、ブラシ毛の先端から所定の位置までを割繊することによって、ブラシ毛の剛性を調節することができる。また、基部とブラシ毛との接続部分に溶剤を付着させないようにすることによって、ブラシ毛の倒れおよび脱落を防ぐこともできる。
また、物理的な割繊とは異なり、割繊後の細繊維の形状を厳密に制御することも可能であるので、目的に合わせた所望の形状の細繊維を製造することができる。
また、上記ブラシ毛は、溶剤によって溶解される溶解部と、非溶解部とを備える複合繊維を含み、ブラシの製造方法は、上記溶剤をブラシ毛の先端から所定の位置まで付着させる溶剤付着工程を含むことが好ましい。
また、上記溶剤は、高粘度を有することが好ましい。
上記構成によると、ブラシ毛のうち、溶剤が付着する位置を厳密に制御しやすくなる。そのため、細繊維の長さをさらに厳密に制御することができるという効果を奏する。特に、上記溶解部はアルカリに可溶な物質からなると共に、上記溶剤は水酸化ナトリウム水溶液であり、当該水溶液中の水酸化ナトリウム濃度は10%以上であることが好ましい。
また、上記基部は、可撓性を有する基布であってもよく、不撓性を有する基台であってもよい。
上記基部が不撓性を有する基台であるとき、上記割繊工程前に、可撓性を有する基布上にブラシ毛が形成されてなるブラシ布を、上記基台に固定する固定工程を含むことが好ましい。
また、上記基部が不撓性を有する基台であり、上記割繊工程前に、上記基台にブラシ毛を植毛する植毛工程を行うブラシの製造方法も、本発明に含まれる。
なお、本発明には、上記製造方法によって製造されたブラシも含まれる。
本発明には、基部および当該基部上に形成されたブラシ毛とを備えるブラシであって、上記ブラシ毛の先端から所定の位置までが細繊維となっており、上記細繊維の断面がエッジを持たないブラシも含まれる。
上記ブラシは、エッジを持たないため、ブラシと摺接する対象物を傷付けにくい。また、導電性ブラシの場合、細繊維にエッジがあると、そこから集中して放電が起こりやすい。このような放電の集中は、対象物(被帯電体)の帯電ムラを引き起こすことがある。それに対して本発明のブラシは、細繊維の断面がエッジを持たないので、放電が集中することがなく、対象物(被帯電体)を均一に帯電することができる。なお、このような形状の細繊維を備えるブラシの製造方法としては、上述した方法を非常に好適に用いることができる。
また、上記ブラシ毛は、導電性を有してもよい。このようなブラシは、導電性ブラシとして好適に利用することができる。
また、本発明には、上記ブラシを備える導電装置、および上記ブラシを備える画像形成装置も含まれる。
以上のように、本発明に係るブラシ毛の割繊方法は、基部と当該基部上に形成されたブラシ毛とを備えるブラシに対して、上記ブラシ毛の先端から所定の位置までを、化学的に割繊する割繊工程を含むことを特徴とする。
ゆえに、所望の剛性を有するブラシ毛を形成することができる。この方法を利用することで、対象物と所望の接触性を有するブラシを製造することができる。
また、本発明に係るブラシは、ブラシ毛の先端から所定の位置までが細繊維となっており、上記細繊維の断面がエッジを持たない構成とすることもできる。
上記ブラシは、対象物を傷付けにくいと共に、導電性ブラシに用いた場合に、対象物を均一に帯電することができる。
<1.ブラシの製造方法>
本発明に係るブラシの製造方法は、基部と当該基部上に形成されたブラシ毛とを備えるブラシに対して、上記ブラシ毛の先端から所定の位置までを化学的に割繊する割繊工程を含めばよい。すなわち、この他に含まれる工程等、他の構成については特に限定されるものではない。以下に、ブラシの製造方法について、詳細に説明する。
(1−1)ブラシ
本発明において、ブラシとは、基部と当該基部上に形成されたブラシ毛とを備えるものであればよく、それ以外の形状、構造、素材等は限定されない。
基部は、可撓性または不撓性の素材からなってもよく、その形状等は特に限定されない。本実施の形態では、可撓性の基部を備えるブラシと、不撓性の基部を備えるブラシとを区別する場合、前者をブラシ布と称すると共に、ブラシ布の基部を基布と称することがある。基布としては、合成繊維、天然繊維、半合成繊維及び再生繊維などを織った織布、これらの繊維からなる不織布、または樹脂やゴムをシート状にしたもの等が挙げられる。ブラシ布におけるブラシ毛は、基布にパイル織によって織り込まれたものであってもよく、植毛されたものであってもよい。つまり、ブラシ布はパイル織物または植毛材であってもよい。植毛方法としては特に限定されないが、例えば静電植毛等が挙げられる。
以下では、ブラシ布として、図7に示す従来のパイル織物を例に説明する。そのため、符号10の部材を「ブラシ布」と称する場合もある。図7については、既に説明したのでここでは説明を省略する。なお、導電性ブラシの場合、バックコート15が施されるが、バックコート材としては、SBR(スチレンブタジエンラバー)にカーボンを分散したものが好適に用いられる。
なお、割繊前後ではブラシ毛の形状は異なるが、どちらもブラシ毛と称する場合がある。これは、ブラシについても同様である。また、割繊前後のブラシ毛を区別する場合には、少なくとも一部が割繊されたブラシ毛を割繊ブラシ毛、そして割繊ブラシ毛のうち割繊されて細くなった部分を細繊維と称する。
不撓性の基部を持つブラシとしては、具体的にはロール型および平板型のブラシが挙げられる。本明細書では、不撓性の基部を基台と称し、可撓性の基部(基布)と区別する。なお、基台をもつブラシは、基台上に上述のブラシ布を固定することによって形成されていてもよいし、基台に直接ブラシ毛を植毛することによって形成されていてもよい。植毛方法としては、ブラシ布について述べたように、静電植毛を利用することができる。
基台は、特に素材および形状等を限定されるものではなく、製造するブラシに合わせて適宜変更可能である。例えば横断面形状が円形の棒状または筒状であってもよく、平板形状であってもよい。ブラシ布と基台とを備えるブラシの場合、ブラシ布の固定方法は、ブラシの製造方法において従来利用されてきた方法を適用することができる。例えば、接着剤で接着することによる固定、留め具による固定等が挙げられる。
図8にロール型ブラシ、図9に平板型ブラシの平面図をそれぞれ示す。本実施の形態では、これらのブラシは基台にブラシ布を固定したものである。なお、図7で説明した部材と同一の部材については、同じ符号を付して、その説明を省略する。なお、割繊前後でブラシ毛の形状は異なるが、説明の便宜上、図8・9は、割繊前後のブラシの両方を表すものとする。
図8に示すように、ロール型ブラシ21は、支持部である軸20と、軸20に、ブラシ毛14を外側に向けて接着等によって固定されたブラシ布10とを備える。このようなロール型ブラシを製造する場合は、ブラシ布を長尺状に裁断する。そして、このブラシ布10を、ブラシ毛14側を外側に向けて軸20に対してらせん状に巻きつければよい。
図9に示すように、平板型ブラシ25は、平板24と、上記平板24に接着等によって固定されたブラシ布10とを備える。この場合、平板24に合わせてブラシ布を裁断するか、平板24より小さくなるように裁断した後、平板24上に、ブラシ毛14とは逆側の面で平板24に接するように固定すればよい。
割繊前のブラシ毛の素材は、割繊工程で用いる溶剤との組み合わせによって決定すればよい。ブラシ毛の素材については、下記(1−2)欄で詳細に説明する。
(1−2)割繊方法
本発明のブラシの製造方法は、割繊工程として、以下に説明する割繊方法を含めばよい。
本発明において、「化学的に割繊する」とは、従来の物理学的な割繊方法以外の方法であり、特に限定されるものではない。「化学的に割繊する」方法として、具体的には、上記ブラシ毛が、溶剤によって溶解される溶解部と、非溶解部とを備える複合繊維を含んでおり、上記溶解部を溶剤によって溶解させることにより、ブラシ毛を割繊する方法が挙げられる。
複合繊維とは、具体的には、非相溶性の2種以上の成分を複合紡糸して製造される繊維である。複合繊維としては、例えば海島型繊維および芯鞘型繊維等が挙げられる。海島型繊維の場合、溶解部が海部、非溶解部が島部となり、割繊工程によって海部が溶解・除去される。溶解部および非溶解部としては、従来の海島型繊維で用いられている材料を好適に利用することができる。海部、島部、および溶剤の具体的な組み合わせについては、下記(1−2)欄で述べる。なお、割繊前のブラシ毛は、複数本の複合繊維が一束として織り込まれているものであっても、複合繊維が1本単位で植毛されているものであってもよい。
本発明に用いる溶剤としては、溶解部を溶解させ、かつ非溶解部を溶解させない物質であればよい。例えば、溶解部としてポリエチレン系の加水分解性樹脂を用い、非溶解部として、ポリアミド系、ポリオレフィン系、ポリアクリル系などの非加水分解性樹脂を用いて、溶解部を酸またはアルカリなど加水分解することにより非加水分解性樹脂からなる細繊維を得てもよい。より具体的には、溶解部を加水分解性樹脂のPET(アルカリ易溶性PET)、非溶解部を非加水分解性樹脂のナイロン−6とし、アルカリ性の水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム水溶液によって溶解部を加水分解してもよい。この他の溶解部、非溶解部、および溶剤の組み合わせを表1に示す。なお、表1中P.Pとは、ポリプロピレンを意味する。
Figure 2007052195
本発明のブラシの製造方法は、このように化学的にブラシ毛を割繊するので、細繊維の断面形状を所望の形状とすることができる。
例えば、薄刃状の切込み溝を有する治具を押し当てる等、単に機械的な力によって割繊する場合、得られる細繊維の断面形状を制御することは不可能である。
それに対して本発明のブラシの製造方法は、割繊前のブラシ毛に含まれる複合繊維を形成するときに、細繊維となる部分の形状を決定しておくことができる。例えばノズルからの押し出しによって複合繊維を形成する場合、細繊維となる部分の断面形状を、ノズルの形状によって制御することができる。特に、細繊維となる部分は、断面形状がエッジを持たないことが好ましい。このような形状の細繊維を備えるブラシ毛は、後述するように、特に導電性ブラシとして優れている。
また、本発明のブラシの製造方法における割繊工程では、溶剤によって溶解部が除去され、非溶解部からなる細繊維を得るので、剥離型繊維を物理的に割繊する方法とは異なり、細繊維間に余分な成分が残留しない。その結果、製造されたブラシが対象物と接触する部分の成分がより均一となる。特に導電性ブラシの場合、均一に対象物を帯電するためには、接触部分の成分が均一であることが好ましいので、本発明のブラシの製造方法は、導電性ブラシの製造に非常に好適に利用することができる。
本発明に係る割繊工程は、「ブラシ毛の先端から所定の位置まで」を割繊するものである。なお、「所定の位置」とは、ブラシ毛の先端からブラシ毛の根元(ブラシ毛と基部との接続部分と換言することもできる)までの間であれば特に限定されるものではなく、ブラシの使用目的等に合わせて適宜設定すればよい。
図10に、割繊工程前後のブラシ毛の斜視図を示す。図10の(a)は、割繊工程前のブラシ毛、(b),(c)は割繊工程後の割繊ブラシ毛を示す。図10では、説明の便宜上、割繊前のブラシ毛14は、複合繊維が1本単位で基布11上に形成されてなるものとする。
図10に示すように、本実施の形態に係る割繊ブラシ毛1は、先端から所定の位置までが、割繊されて細繊維17となっている。つまり、割繊ブラシ毛1の先端から所定の長さI(I,I)が、細繊維17となっている。
細繊維の長さI(I,I)は、上述の割繊工程、特に後述の付着工程で溶剤が付着するブラシ毛の長さを制御することによって決定される。なお、細繊維の長さI(I,I)は、上述したように、割繊前のブラシ毛の先端から基布までの長さH以下であればよく、目的とする割繊ブラシ毛1の剛性等に合わせて、適宜設定可能である。
このように、ブラシ毛の先端から所定の位置までを割繊するには、ブラシ毛の割繊すべき部分のみに溶剤を付着させればよい。すなわち、ブラシ毛の先端から、上述の所定の位置までに溶剤を付着させればよい。溶剤の付着する位置を制御する具体的な方法について、後述する。
本発明の割繊工程に用いる溶剤としては、高粘度を有することが好ましい。これによって、溶剤の垂れ、ブラシ毛の先端から基布に向けての染み込み等が起こりにくくなるので、溶剤の付着する位置を、ひいては細繊維の長さを、より厳密に制御することができる。
溶剤が液体である場合、溶剤をブラシ毛の先端のみに付着させても、毛細管現象によって溶剤がブラシ毛を基布に向かって染み上がる。溶剤の粘度によっては、この染み上がりによって、溶剤により処理されるブラシ毛の長さ、すなわち細繊維の長さが所望の長さよりも長くなってしまうことがある。これでは、所望の剛性を有するブラシ毛を得ることができなくなる、または溶剤が基布にまで達する、といった恐れがある。
なお、高粘度とは、従来のブラシの製造での繊維の割繊に用いられてきた溶剤より、粘度が高ければよく、特に限定されるものではない。なお、高粘度とは、固体の状態を含むものとする。固体の場合は、ブラシ毛によって掻き取られることによって、溶剤がブラシ毛に付着する。
なお、粘度は温度によって変化し、一般的に高温になるほど粘度は低下する。また、粘度は溶剤の濃度によっても変化し、濃度が低下するにつれ、粘度も低下する。例えば、溶剤として水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を用い、室温(20℃程度)で溶剤を付着させる場合、NaOH濃度は10%以上であることが好ましい。以下に説明する。
ブラシ毛全体を割繊する場合(図10の(b)参照)は、NaOH濃度を10%以上とすることが好ましく、40%未満とすることがさらに好ましい。また、15〜25%、特に20%とすることが好ましい。これは、ブラシ毛の先端に溶剤を付着させることで、染み上がりを利用してブラシ毛全体に溶剤を塗布することができるためである。こうすることで、ブラシ毛に対して均一に溶剤を塗布することができる。濃度が10%未満であると、染み上がりによって、基部にまで溶剤が付着してしまうことがある。
また、ブラシ毛の一部のみを割繊する場合(図10の(c)参照)には、NaOH濃度を30%以上とすることが好ましい。また、40%以上とすることが特に好ましい。この濃度であると、毛細管現象による染み上がりの距離が特に小さいので、先端のみを割繊することができる。また、濃度を80%〜100%として固体のNaOHを用いてもよいが、特にブラシ毛への付着させやすさ等を考慮すると、80%未満が好ましく、さらには40%〜60%、特に50%とすることが好ましい。
なお、高粘度および高濃度、とは、従来のブラシの製造に利用されてきた溶剤よりも粘度が高く、ブラシ毛の所望の位置に溶剤を付着させることができる程度の粘度であれば、特に限定されるものではない。なお、従来の技術では、パイル生地を溶剤に浸漬する方法であったため、低粘度、低濃度(2〜3%程度)の溶剤が用いられてきた。つまり、このように高濃度、高粘度の溶剤が用いられることはなかった。
ブラシ毛に溶剤を付着させる方法(溶剤付着工程)について、図面に基づいて以下に説明する。なお、以下では図7〜9に示すブラシを割繊する方法について図示するが、本発明は勿論これに限られるものではなく、上記(1−1)欄で述べたように、この他のブラシに対しても用いることができる。
(1−2−1)溶剤付着工程
(A)ブラシ布に対する溶剤付着工程−1
ブラシ布に対する溶剤付着工程について、図1に基づいて具体的に説明する。図1では、図7で既に説明した部材と同様の機能を持つ部材について、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、溶剤を付着させる方法の一例を示す断面図である。図1に示すように、溶剤槽30に溶剤31を入れ、ローラー60によって、ブラシ布10の表面が溶剤31に対して凸となるように保持する。なお、溶剤31としては、上述した溶剤を用いることができる。
ブラシ布10と溶剤31の液面(上面)との距離は、ブラシ毛14の所望の位置まで溶剤31が付着するように調整されている。こうすることで、ブラシ毛14の先端から所望の位置までを溶剤31に浸漬することができる。点線の矢印は、ローラー60の回転方向を示す。図中矢印で示した方向にブラシ布10を移動させることで、連続して長尺上のブラシ布を処理することができる。
(B)ブラシ布に対する溶剤付着工程−2
本実施の形態は、ロールコーターによってブラシ布に溶剤を付着させる方法を用いる。ロールコーターは、ブラシ毛が摺接するように設けられた塗布用ロールである。塗布用ロールに溶剤を塗布し、この塗布用ロールを回転させつつブラシ布を移動させることによって、ブラシ毛に溶剤を塗布することができる。
この方法の一例を図2に示す。図2では、図1・7で説明した部材と同様の機能を有する部材について、同一の符号を付してその説明を省略する。
図2に示す方法では、塗布用ローラー61を、その一部が溶剤31に浸漬するように保持する。この塗布用ローラー61を矢印方向に回転させることで、塗布用ロール61には均一に溶剤31が塗布される。
ブラシ布10をたるまないように張りながら、上述の回転する塗布用ローラー61にブラシ毛14が摺接するように保持する。この状態で塗布用ローラー61を回転させることで、ブラシ毛14の先端から所定の位置までに溶剤を塗布することができる。
また、図1と同様に、ブラシ布10を移動させることによって、長尺状のブラシ布10を連続して処理することができる。また、塗布用ロールは、図2に示すような平らに張られたブラシ布に限らず、ローラーに巻きつけることで凸型に保持されたブラシ布(図1参照)に対して溶剤を付着させることも、勿論可能である。
このように塗布用ロールを用いることで、ブラシ毛により均一に溶剤を塗布することができる。また、溶剤の消耗によって液面が低下すると、これに合わせてブラシの位置も下げなければならない。つまり、液面を管理する必要がある。高粘度の溶剤を用いる場合は、特に溶剤の液面の管理が難しい。しかし、ロールコーターを用いると、溶剤の液面が低下しても、塗布用ロールに付着する溶剤の量をブレード等で均一化することができるので、ロールとブラシとの位置関係を制御する必要がない。
また、溶剤槽中の溶剤にブラシ毛を直接接触させる方法では、高粘度の溶剤を用いたときに、ブラシ毛に十分な量の溶剤が付着しなかったり、付着が不均一になったりする。それに対してロールコーターを用いると、塗布用ローラーによってブラシ毛に溶剤を塗り付けることになるので、高粘度の溶剤でも、ブラシ毛に十分な量を、均一に付着させることができる。
(C)基台を持つブラシに対する溶剤付着工程−1
ロール型または平板型ブラシに対する溶剤付着工程の一例として、以下では、回転軸の周りに、ブラシをそのブラシ毛を外側に向けるように固定し、上記回転軸を回転させる方法について説明する。
図3・4は、それぞれ、図8に示すロール型ブラシに溶剤を付着させる方法を示す斜視図および断面図である。なお、図1・8で既に説明した部材と同様の機能を持つ部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態における溶剤の付着方法では、回転軸を回転させる回転装置を用いる。回転装置は、モータ33と、モータ33によって回転される第一回転部34と、第一回転部34と向かい合うように設けられ、第一回転部34の回転に伴って回転可能な第二回転部35とが設けられている。
図2・3に示すように、ロール型ブラシの製造においては、第一回転部34は、ロール型ブラシ21の軸20の一端を保持し、第二回転部35はその他端を保持する。第二回転部35は、第一回転部34がモータ33によって回転されるのに伴って、回転するようになっている。この回転部34・35によって、ロール型ブラシ21が図中に矢印で示すように軸20を中心に回転される。つまり、ロール型ブラシ21の場合、ブラシの軸20を溶剤付着時の回転軸として利用することができる。
また、回転部34・35間には、ブラシの下側に溶剤31が入った溶剤層30が置かれている。この溶剤31は、ブラシ21のブラシ毛の先端から所望の位置までが浸漬するようになっている。
こうして、ロール型ブラシ21を回転させることによって、ブラシ毛の先端から所望の位置まで、ブラシ21の周囲全体に溶剤が付着するようになっている。
次に、図5を参照して平板型ブラシへの溶剤の付着方法について説明する。なお、図4・9と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、平板型ブラシの場合、回転体36が、ロール型ブラシにおける軸20と同じ機能を果たすこととなる。つまり、図2に示すと同様の回転装置によって、回転体36が図中の矢印方向に回転するようになっており、この回転体の回転軸の周りに平板型ブラシ25が、L字型部材32を介して固定される。回転体36が回転することによって、平板型ブラシ25のブラシの先端から所望の位置まで溶剤が付着する。
(D)基台を持つブラシに対する溶剤付着工程−2
次に、ロール型ブラシまたは平板型ブラシに対して、塗布用ローラーを用いて溶剤を塗布する方法について、図6に基づいて具体的に説明する。なお、図6では、図2・4で説明した部材と同様の機能を持つ部材について、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、ロール型ブラシ21の場合、上記(C)欄で述べたように軸20を回転させつつ、上記(A)欄で述べた塗布用ローラー61を用いて溶剤を塗布すればよい。
平板ブラシの場合(図示せず)は、図6のロール型ブラシ21を、平板型ブラシ25が固定された回転体36に替えればよい。
なお、本実施の形態では、ローラー60、塗布用ローラー61、回転装置等を用いて、ブラシ毛に溶剤を塗布したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、溶剤の上に、溶剤に対向するようにブラシ布を保持すると共に、溶剤とブラシ布の距離を変化させることができる装置を用いることによって、ブラシ毛の先端から所定の位置までに溶剤を付着させることもできる。
上記(A)〜(B)欄で例示したような方法によって、ブラシ毛の先端から所定の位置までに溶剤を付着させることができる。それによって、所望の剛性を備える割繊ブラシ毛を形成することができる。つまり、ブラシ毛の剛性をより剛性を高めたいときは、細繊維の長さを短くすればよいので、溶剤31とブラシ(ブラシ布10、ロール型ブラシ21、または平板型ブラシ25)との距離を長くとることで、溶剤の付着する長さを短くすればよい。また、柔軟性を高めたいときは細繊維の長さを長くすればよいので、逆に、溶剤31とブラシとの距離を短くすればよい。
また、ブラシ毛の先端から所定の位置に溶剤を付着させることによって、基布やブラシ毛の接続部分等、割繊する必要のない部分に不要な影響を及ぼすことなく、細繊維を得ることができる。そのため、倒毛、脱毛等を起こすことなく、細繊維を備えるブラシを製造することができる。また、バックコート15を劣化させることもないので、導電性ブラシとして優れた品質を有するブラシを製造することができる。
また、従来の化学的な割繊方法では、加熱したアルカリ溶液中にパイル織物全体を浸漬することで、割繊の反応を進めていたので、溶剤の劣化が激しい。
それに対して、本発明のブラシの製造方法では、割繊すべき部分にのみ溶剤を付着させるので、溶剤の劣化が少なくなるという利点がある。ブラシ布全体を溶剤に浸漬する場合と比較して、本発明の方法は、必要な部分のみを溶剤中に浸漬するため、溶剤の劣化が最小限で済む。これによって、溶剤を繰り返し使用しても、溶剤の溶解作用の変化は小さくなる。それゆえ、同条件で繰り返し割繊工程を行うことができる。つまり、溶剤の劣化を鑑みて反応条件を変える必要はない。また、本発明における割繊工程としては、ブラシ毛への溶剤の付着を常温(15〜25℃)で行った後、ブラシを加熱することによって反応を促進する工程(下記(1−2−2)欄参照)を含んでもよい。常温であれば反応速度は遅いので、この方法によると、溶剤の劣化がさらに抑えられるという利点がある。
(1−2−2)反応工程
反応工程は溶剤が付着したブラシを加熱することによって、溶剤とブラシ毛の溶解部との反応を進める工程である。
反応工程は、ブラシを加熱することによって、溶剤と溶解部との反応を促進する工程であってもよい。このとき、温度が高い方が反応速度は増加するが、高温になりすぎると、ブラシ毛等を熱によって傷めてしまうことになる。そのため、反応促進時の温度は、溶剤の濃度、ブラシ毛の素材、目的とするブラシ等によって、適宜設定すればよく、特に限定されるものではないが、100℃〜140℃の範囲内であることが好ましい。反応時間も、反応温度等の諸条件によって適宜変更すればよいが、例えば、100℃〜140℃の範囲内であるときは、1分〜10分程度が好ましく、5分が最も好ましい。
加熱方法としては、特に限定されるものではないが、ヒータ等を直接ブラシに接触させる方法、直接ヒータを接触させるのではなく、ヒータの輻射熱によって加熱する方法、スチームや熱風を当てる方法等がある。
直接ブラシにヒータを接触させる場合、回転可能なロール型ヒータを用いることができる。この場合、ロール型ヒータが、図2・6に示す塗布用ローラー61のように、ブラシ毛と接触するようにすればよい。
また、斜毛機を利用して加熱することもできる。斜毛機とは、ブラシ毛を加熱することによって、ブラシ毛に所望の角度を付ける装置である。斜毛機は、例えば中空の筒形状のヒータを備えており、この筒の内部にロール型ブラシ(ここでは説明の便宜上ロール型ブラシとする)を入れ、ロール型ブラシをヒータに対して一定方向に回転させることによって、ブラシ毛を加熱すると共に、ブラシ毛に角度を付けることができる。この斜毛機を用いることで、上記ロール型ヒータを用いるよりも短時間で反応させることができる。
また、ヒータをブラシに直接当てるのではなく、ブラシの近辺に置き、その輻射熱によってブラシを加熱してもよい。また、斜毛機のヒータをブラシ毛に直接当てることなく、輻射熱のみで加熱してもよい。
また、付着工程と反応工程とを別々に行う必要もなく、付着工程を行いつつ、溶剤の温度を制御することによって、反応を進めてもよい。
また、本発明に係るブラシの割繊方法は、溶剤を付着させた後、以下に述べるさらなる工程を含んでもよい。
(1−3)起毛工程
起毛工程とは、割繊された後のブラシ毛、すなわち割繊ブラシ毛を起毛する工程である。本工程の起毛方法としては、繊維を起毛させるために利用されてきた起毛方法を、好適に利用することができる。また、従来利用されてきた起毛機を利用することもできる。
反応工程は起毛工程を兼ねることもできる。つまり、反応工程において、ブラシを図2〜4に示すような回転装置に固定した状態で、スチーム等によって加熱しつつ、ブラシを高速で回転させる。こうすることで、加熱および遠心力によってブラシ毛が起毛されるので、起毛工程と反応工程とを別に行う必要がなく、工程を短縮することができる。また、この場合、従来利用されてきた起毛機を利用して、反応工程と起毛工程とを行うことも可能である。
具体的には、例えば、付着工程として、NaOH濃度50%、20℃の溶液にブラシ毛の先端を漬け、20rpmで4分間ブラシを回転させる。次に、起毛機を用いて、スチーム圧0.05mPa、機内温度120℃にて、2分間反応させて、反応と起毛とを同時に行ってもよい。また、120℃で2分間放置した後、最後の15秒間のみスチームを当てて、ブラシを起毛してもよい。
(1−4)清掃工程
ブラシに付着した溶剤および溶剤との反応で生じた不要な副生成物等を除くために、清掃工程を行ってもよい。清掃工程における清掃方法は特に限定されるものではない。例えば、従来の割繊方法において利用されてきた方法を適宜利用することができる。
また、水等の液体によって溶剤を洗浄することで溶剤を除いてもよいし、溶剤として水酸化ナトリウム等のアルカリを利用した場合は、酸によって中和するなど、溶剤を中和する溶液を利用してもよい。また、中和した後に水等でさらに洗浄してもよい。
一方、空気等の気体をブラシに吹き付ける、バキューム装置によって吸引するといった方法もある。この方法では、ブラシ毛が倒れにくいという利点がある。
また、清掃用のブラシによって掻き取る、またはスポンジ等によって拭き取るといった方法もある。清掃用ブラシとしては、金属等からなるブラシを好適に用いることができる。掻き取るまたは拭き取るときには、清掃対象となるブラシまたは清掃用ブラシ(またはスポンジ)を回転させてもよい。回転させるときは、図2の塗布用ローラー61のように、清掃用ブラシまたはスポンジをブラシに当てればよい。
また、ブラシをスチームによって洗浄することもできる。このとき、スチームを当てると共に上述したようにスポンジ等で拭き取ることで、さらに洗浄効果が上がる。さらに、このとき、溶剤を中和するような溶液(例えば塩基性溶剤に対して酸性溶液)をブラシに振りかけてもよい。
また、起毛と清掃とを同時に行うことも可能である。つまり、空気を当てる、バキュームで吸引する、清掃用ブラシを当てる等の清掃工程を行いつつ、ブラシを回転させることによって、遠心力によってブラシ毛を倒れにくくすることも可能である。
ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、目的に応じて、スチームを当てずに反応工程を行い、その後スチームを当てて起毛する方法、スチームを当てて反応工程と起毛工程とを同時に行う方法、起毛と清掃とを別々、または同時に行う方法を、適宜選択、組み合わせて行えばよい。
(1−5)シャーリング工程
シャーリング工程は、ブラシ毛の先端を切断して、所望の形状に整える工程である。この工程では、従来公知のシャーリング方法を好適に利用することができる。
以下に、具体的なブラシの製造方法について説明する。
〔1.ブラシ布の製造方法〕
ブラシ布の製造方法の一例を、図11に示す。本実施の形態におけるブラシ布の製造方法は、ブラシ布(割繊前)に対して、上述の付着工程、反応工程、清掃工程、起毛工程を行った後、裁断工程によって所望の大きさに裁断する。なお、付着工程から裁断工程までは、長尺状のブラシ布を連続して処理することができる。つまり、ブラシ布に対して図1の方法で溶剤を付着させた後、ブラシ布の移動方向の下流にロール型ヒータを設置し、反応工程を行い、さらに下流で洗浄、起毛、裁断を連続して行うことができる。
〔2.基台を有するブラシの製造方法〕
基台を有するブラシの製造方法としては、大きく分けてブラシ布(割繊前後を含む)を基台に固定する場合と、基台にブラシ毛を直接植毛する場合とがある。
まず、ブラシ布を基台に固定する場合について説明する。ブラシ布を基台に固定してブラシを製造する場合、ブラシ布を固定する前に割繊する方法と、固定後に割繊する方法とがある。なお、固定方法、基台の形状等について、上記(1−1)欄にて図8・9を参照して既に説明した通りである。
図12に示すように、固定前に割繊する場合、例えば図11に示す方法によって割繊・裁断された(但し、起毛工程以下の工程を行う必要はない)ブラシ布を、基台に固定し(固定工程)、起毛工程、シャーリング工程を行えばよい。
次に、割繊前に固定工程を行う場合について説明する。この場合、図13に示すように、割繊前のブラシ布に対して、裁断工程、固定工程を行った後、割繊工程を行う。割繊工程としては、上記(C),(D)欄で述べた通りである。
このように、固定工程後に割繊することによって煩雑な工程を経ることなく、ブラシ毛が均一かつ密に並んだブラシを製造することができる。以下に具体的に述べる。
固定工程においては、例えばブラシ布をらせん状に基台に巻き付けて固定する、または基台に2枚以上のブラシ布を貼り合わせて固定することになる。このとき、隣り合うブラシ布の間には、できるだけ隙間を作らないことが好ましい。これによって、ブラシ毛が密に並ぶので、例えば導電性ブラシの場合、対象物を均一に帯電することが可能となる。
しかしながら、ブラシ毛を割繊すると、ブラシ毛は細くなるので、倒れやすくなる。さらに1本のブラシ毛が割繊によって複数本の細繊維になると、本数が増加することによってブラシ毛が広がりやすくなる。これらの要因によって、割繊後のブラシ毛は基布の面積よりも横に広がって、基布からはみ出しやすくなる。
このような割繊後のブラシ布を基台に固定する場合、例えば基台に巻きつけるとき、二巻き目以降では、先に巻きつけられていたブラシ布から広がったブラシ毛が、隣り合う基布と基台との間に挟まりやすい。このように基布と基台との間にブラシ毛が挟まると、ブラシ布の固定が不安定になると共に、ブラシ毛が倒れてブラシと対象物との接触が不均一となる。そのため、割繊後のブラシ布を基台に固定する場合、ブラシ布間の間隔を開けて基台に固定するか、またはブラシ毛を挟まないように、ブラシ毛を立てるという別の工程を行って基台に固定しなければならなかった。しかし、ブラシ布間の間隔を開けると、ブラシ毛の密度が低下すると共にむらができるので、好ましくない。また、ブラシ毛を立てるという別の工程を行うことによって、ブラシの製造工程が複雑になるという問題があった。また、一旦倒れて癖のついたブラシ毛は、その後起毛しても元には戻りにくく、ブラシの品質が悪化してしまう。
それに対して図13に示すようなブラシの製造方法では、ブラシ布を基台に固定した状態で割繊工程を行うので、このような問題は起こらない。
なお、基台を備えるブラシの場合、固定工程後、付着工程からシャーリング工程までは、ブラシを図3・5に示した回転装置上に固定した状態で行うことができる。つまり、工程ごとにブラシを異なる作業台等に移すことなく、同じ回転装置上で一連の工程を実行することができる。
また、例えば図14に示すように、清掃工程後に起毛工程を行うことも可能である。この場合、起毛工程を後にすることによって、ブラシ毛が後の工程で倒毛しにくいという利点がある。
また、図15に示すように、ブラシ布を用いず、基部に例えば静電植毛によってブラシ毛を植毛してもよい。静電植毛では、長い繊維を植毛しようとすると、より太い繊維を植毛する必要がある。つまり、細い繊維を植毛しようとすると、非常に短いブラシ毛しか植毛できないことになる。しかし、本実施の形態の製造方法によれば、割繊前の太い繊維を植毛し、その後割繊するので、細く、かつ長いブラシ毛を形成できるという利点がある。また、ブラシ布を静電植毛によって製造し、割繊する場合についても同様の利点があることは言うまでもない。
<2.ブラシ>
(ブラシ−1)
本発明に係るブラシは、上記製造方法によって製造されるブラシであればよく、形状、使用目的等は特に限定されるものではない。本発明に係るブラシとしては、具体的には、画像形成装置の導電装置に利用される導電性ブラシ、または、センサー、レンズ等の光学機器、液晶ディスプレイ等を清掃するクリーニング材等が挙げられる。なお、クリーニング材として用いる場合、ブラシ毛は絶縁性であってもよい。
本発明に係るブラシは、上記製造方法によって製造されているので、ブラシ毛の少なくとも先端が細繊維となっている。さらには細繊維の断面形状が所望の形状に制御されていることに加え、ブラシ毛が所望の剛性を有している。さらに、ブラシと対象物との接触点が、ブラシ上に密にかつ均一に分布している。
そのため、本発明のブラシをクリーニング材として用いると、被クリーニング体に対する負荷を軽減することができる。すなわち、センサー、レンズ等を傷付けず、かつ汚れを除去する性能に優れたブラシとなる。
また、ブラシ毛が導電性を有する導電性ブラシは、帯電装置(帯電ブラシ)、除電装置(除電ブラシ)、転写装置(転写ブラシ)等の導電装置に好適に用いることができる。帯電ブラシ、除電ブラシの場合、対象物すなわち感光体ドラム等の被帯電体を、均一に、すなわち緻密でムラなく帯電・除電することができる。また、転写ベルトに転写ブラシが摺接することで、転写ベルトが磨耗するという問題があるが、転写ベルトを本発明の導電性ブラシとすることによって、磨耗を軽減することができる。また、上述したように、被クリーニング体を傷付けにくい。
また、画像形成装置のクリーニング装置(クリーニングブラシ)の場合は、絶縁性も導電性もあり得る。上述したように、本発明のブラシはクリーニング材として好適であると共に、感光体、ベルト、ゴムロール等の被クリーニング体における、ブラシの摺接による磨耗を軽減できる。
(ブラシ−2)
本発明に係るブラシは、また、基布および当該基布上に形成されたブラシ毛とを備えるブラシであって、上記ブラシ毛の少なくとも先端は割繊されて細繊維となっており、上記細繊維は、その断面形状がエッジ部を持たないブラシであってもよい。
また、上記ブラシ毛は、その先端から、先端と基布との間の所定の位置までが細繊維となっていることが好ましい。
このようなブラシの製造方法としては、上記<1>欄で述べた製造方法が非常に好適に利用できる。すなわち、機械的にブラシ毛を割繊する従来のブラシの製造方法では、ブラシの断面形状を正確に制御することはできなかった。また、ブラシ毛を機械的に割繊するブラシの製造方法では、細繊維の断面形状がエッジを持たないようにすることはできなかった。また、ブラシ布全体を溶剤に浸してブラシ毛を割繊する従来の方法では、既に述べたようにブラシ毛を割繊する長さを制御することはできず、細繊維の長さを制御できなかった。
なお、細繊維の断面形状がエッジを持たないとは、その断面形状が角を持たず、丸くなっていることを意味する。このような形状としては、円形または楕円形であってもよいし、多角形の角が丸くなった形状であってもよい。具体的には、本発明に係る細繊維の実施の一形態として、図16に示すような形状が挙げられる。図16(a)〜(c)は、本発明の一実施形態である海島型繊維の断面図である。
さらには、本発明の細繊維は、その断面積と等しい面積をもつ円の半径をRとすると、細繊維の断面形状コーナーの丸み(アール)が、1/5R以上であることが好ましい。
このように、細繊維の断面形状がエッジを持たないことによって、対象物を傷付けないという効果を奏する。また、本発明のブラシを導電性ブラシとして利用する場合は、エッジを持たない形状であることによって、細繊維からの集中的な放電が起こらないので好ましい。
以上のように、本発明において、細繊維の断面形状がエッジを持たないとは、完全に角がないことを意味するのではなく、上述のような形状を広く含むものである。つまり、微視的に見て角や突起を有する形状であっても、巨視的に見て角や突起がないと判断されるような多角形等の形状も、本発明の範疇に含まれる。
これに対して、例えば特許文献4には、パイル糸を備えるベロア材よりなるクリーニングブラシにおいて、摺接による相手部材の傷つきの発生を抑制しつつ、付着物を十分に掻き取り、かつ捕集することができるように、パイル糸を割繊繊維と剛性繊維とによって形成すると共に、この割繊繊維を開繊することで、断面形状が略多角形状をなし、その頂点から延びる直線状のエッジ部が形成された複数本の細繊維を形成する技術が記載されている。この文献のように細繊維の断面形状がエッジを有すると、対象物をこのエッジで傷付ける恐れがある。また、導電性ブラシの場合、このエッジから放電等が起こりやすいので、対象物の帯電が不均一になってしまうという問題がある。
つまり、本発明のブラシは、上述したように、細繊維の断面形状がエッジを持たないことによって、対象物を傷付けないと共に、エッジからの集中的な放電が起こらず、導電性ブラシとして帯電装置に用いた場合、対象物を均一に帯電することができる。もちろん、除電装置、トナーの除去装置等に用いる場合も同様である。
<3.ブラシの利用>
本発明のブラシは、上記<2>欄で述べたように、画像形成装置における帯電装置等、または各種クリーニング材として利用可能である。
以下では、本発明に係るブラシの利用方法の一例として、導電性ブラシを利用した画像形成装置について説明する。
図17は、本実施の形態に係る電子写真方式の画像形成装置における画像形成部の内部構造を模式的に示す正面図である。
なお、画像形成装置は、スキャナにて読み込まれた画像や、画像形成装置に外部から接続された機器(例えばパーソナルコンピュータなどの画像処理装置)からのデータを画像として記録出力するものである。画像形成装置としては、具体的に、プリンター、複写機、ファクシミリ機等が挙げられる。
画像形成部は、図17に示す矢印方向に回転する感光体ドラム40を備えている。さらに、画像形成部においては、感光体ドラム40を一様に帯電させる帯電装置41、外部機器やスキャナから入力したデータに基づいて、帯電した感光体ドラム40に光像を走査することで静電潜像を形成する光走査装置42、静電潜像をトナーによって顕像化する、つまりトナー画像を形成する現像装置43、トナー画像を用紙47に転写する転写用放電装置44、用紙47を感光体ドラム40に運ぶ転写ベルト46、および、転写後の感光体ドラム40上に残った残留トナーを除去するクリーニング装置45が、感光体ドラム40の回転方向に沿って順に設置されている。
本実施の形態の帯電装置41、現像装置43、転写用放電装置44、およびクリーニング装置45は、導電性ブラシを備えている。本実施の形態では、帯電装置41および転写用放電装置44は、上記<1>欄で述べた平板型ブラシ25を備えている。なお、この平板型ブラシ25は、感光体ドラム40に摺接するように保持される固定型ブラシである。一方、現像装置43およびクリーニング装置45は、上記<1>欄で述べたロール型ブラシ21を備える。このロール型ブラシ21は、感光体ドラム40に対して摺動回転する回転型ブラシである。なお、本実施の形態では、画像形成装置の導電性ブラシは全て本発明にかかるブラシであるとしたが、本発明の画像形成装置としてはこれに限定されるものではなく、本発明のブラシを少なくとも1つ備えていればよいものとする。
このように、本実施の形態に係る画像形成装置には、上記<2>欄で述べた導電性ブラシを備える導電装置(帯電装置41、現像装置43、転写用放電装置44、およびクリーニング装置45)が設けられている。そのため、本実施の形態に係る画像形成装置、帯電、トナー画像形成能、トナーの除去機能等に優れている。つまり、感光体ドラム等の被帯電体を均一に帯電することができ、良質なトナー画像を形成することができると共に、トナーの除去ムラ等も発生しない。そのため、本実施の形態に係る画像形成装置は、良好な画像系性能を有する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係るブラシの製造方法は、特にプリンター、複写機、ファクシミリ機等の画像形成装置における帯電装置、クリーニング装置、転写装置、除電装置等に好適に利用される導電性ブラシの製造に好適に利用可能である。
本発明の実施の形態に係る付着工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る付着工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る付着工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る付着工程を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る付着工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る付着工程を示す断面図である。 パイル織物を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るロール型ブラシを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る平板型ブラシを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るブラシ毛を示す斜視図であり、(a)は割繊前のブラシ毛を、(b)および(c)は、割線後のブラシ毛を示す。 本発明の実施の形態に係るブラシの製造方法を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係るブラシの製造方法を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係るブラシの製造方法を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係るブラシの製造方法を示す工程図である。 本発明の実施の形態に係るブラシの製造方法を示す工程図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係る海島型繊維の断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成部を示す正面図である。
符号の説明
1 割繊ブラシ毛
10 ブラシ布
11 基布
12 横糸
13 縦糸
14 パイル糸(ブラシ毛)
15 バックコート
16 海島型繊維
17 細繊維
21 ロール型ブラシ
20 軸(基台)
24 平板(基台)
25 平板型ブラシ
31 溶剤
30 溶剤槽
32 L字部材
40 感光体ドラム
90 海部
91 島部

Claims (12)

  1. 基部と当該基部上に形成されたブラシ毛とを備えるブラシに対して、
    上記ブラシ毛の先端から所定の位置までを、化学的に割繊する割繊工程を含むことを特徴とするブラシの製造方法。
  2. 上記ブラシ毛は、溶剤によって溶解される溶解部と、非溶解部とを備える複合繊維を含み、
    上記溶剤をブラシ毛の先端から所定の位置まで付着させる溶剤付着工程を含むことを特徴とするによって、ブラシ毛を割繊することを特徴とする請求項1に記載のブラシの製造方法。
  3. 上記溶剤は、高粘度を有することを特徴とする請求項2に記載のブラシの製造方法。
  4. 上記溶解部はアルカリに可溶な物質からなると共に、上記溶剤は水酸化ナトリウム水溶液であり、
    当該水溶液中の水酸化ナトリウム濃度は10%以上であることを特徴とする請求項2に記載のブラシの製造方法。
  5. 上記基部は、可撓性を有する基布であることを特徴とする請求項1に記載のブラシの製造方法。
  6. 上記基部は、不撓性を有する基台であり、
    上記割繊工程前に、
    可撓性を有する基布上にブラシ毛が形成されてなるブラシ布を、上記基台に固定する固定工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のブラシの製造方法。
  7. 上記基部は、不撓性を有する基台であり、
    上記割繊工程前に、
    上記基台にブラシ毛を植毛する植毛工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のブラシの製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法によって製造されたブラシ。
  9. 基部および当該基部上に形成されたブラシ毛とを備えるブラシであって、
    上記ブラシ毛の先端から所定の位置までが細繊維となっており、
    上記細繊維の断面がエッジを持たないことを特徴とするブラシ。
  10. 上記ブラシ毛は、導電性を有することを特徴とする請求項8または9に記載のブラシ。
  11. 請求項10に記載のブラシを備える導電装置。
  12. 請求項8〜10のいずれか1項に記載のブラシを備える画像形成装置。
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