JP2007051832A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固体燃料と液体燃料との兼用により資源の有効利用を図ることで可能で、しかも、温度調節を好適に行うことが可能な燃焼装置を得る。
【解決手段】 本燃焼装置10では、固体燃料用バーナ46のモータ52、60の回転速度(上スクリュー62及び下スクリュー54の回転速度)が調節されることで、燃焼皿50への固体燃料Fの供給速度が調節される。すなわち、燃焼皿50に供給されて燃焼する固体燃料Fの量を調節できるため、固体燃料Fの燃焼温度を好適に調節できる。また、図示しない液体燃料用バーナが吹出す火炎の吹出量も調節できるため、液体燃料の燃焼温度も好適に調節できる。したがって、燃焼室20内の温度及び熱交換筒29の温度(熱交換室22の温度)を好適に調節でき、これにより、熱交換室22内で加熱されて接続筒26から吹出される空気(温風)の温度調節を好適に行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、所謂バイオマス系燃料などの固体燃料と石油系燃料などの液体燃料との複合燃焼ができる燃焼装置に関する。
従来、固体燃料と液体燃料とを兼用することで資源の有効利用を図ることが可能な燃焼装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。前記特許文献に示された燃焼装置では、装置本体を構成する燃焼筒内には、薪や不定形チップなどの固体燃料を上面に載置可能なロストルが設けられている。また、ロストルの下方には灯油などの液体燃料を燃焼させるバーナが設けられており、ロストルの上方には前記液体燃料を散布可能な燃料散布ノズルが設けられている。
上記構成の燃焼装置では、先ず、燃焼筒の上蓋を開放してロストル上へ固体燃料を投入し、次いで、燃料散布ノズルからロストル上の固体燃料へ液体燃料を散布し、その後で、液体燃料燃焼用バーナに点火する構成となっている。これにより、液体燃料燃焼用バーナが吹出す火炎によって固体燃料に付着した液体燃料が燃焼するので、固体燃料をスムースに着火することができる。
ところで、上記構成の燃焼装置では、燃焼筒内の温度は、液体燃料と固体燃料との双方の燃焼温度に基づいて決定されるが、固体燃料の燃焼温度は、ロストル上に投入される固体燃料の量に対応するため、使用条件に応じて好適に温度調節を行うためには、燃焼筒内へ投入する固体燃料の量をこまめに管理しなければならず、煩わしいという問題があった。
特開平8−159408号公報
本発明は、上記事実を考慮し、固体燃料と液体燃料との兼用により資源の有効利用を図ることで可能で、しかも、温度調節を好適に行うことが可能な燃焼装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の燃焼装置は、燃焼室と前記燃焼室の熱が伝達される熱交換室とを有すると共に、前記熱交換室と装置外部とを連通する被加熱体供給口及び被加熱体排出口を有する筐体と、前記燃焼室内に設けられた燃焼皿を有すると共に、前記燃焼皿へ固体燃料を供給可能でかつ前記固体燃料の供給速度を調節可能な固体燃料用バーナと、液体燃料に点火して前記燃焼室内へ火炎を吹出すと共に、前記火炎の吹出量を調節可能な液体燃料用バーナと、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の燃焼装置では、固体燃料用バーナは、筐体の燃焼室内に設けられた燃焼皿へ固体燃料を供給する。したがって、燃焼皿上の固体燃料が着火されると、燃焼皿に新しく供給される固体燃料に火が燃え移ることで、燃焼皿上で固体燃料が燃え続ける。また、液体燃料用バーナは、液体燃料に点火して燃焼室内へ火炎を吹出す。このように燃焼室内で固体燃料及び液体燃料が燃焼すると、燃焼室内の空気が加熱される。燃焼室の熱は筐体の熱交換室に伝達されるので、被加熱体供給口を介して熱交換室内へ供給された被加熱体(空気または水など)が加熱される。加熱された被加熱体は、筐体の被加熱体排出口から装置外部へ排出される。
ここで、この燃焼装置では、固体燃料用バーナは、燃焼皿への固体燃料の供給速度を調節可能とされている。すなわち、燃焼皿上で燃焼する固体燃料の量を調節可能とされているため、固体燃料の燃焼温度を好適に調節できる。また、液体燃料用バーナも、火炎の吹出量を調節可能とされているため、液体燃料の燃焼温度も好適に調節できる。したがって、燃焼室内の温度及び該燃焼室の熱が伝達される熱交換室の温度を好適に調節でき、これにより、熱交換室内で加熱される被加熱体(空気または水など)の温度調節を好適に行うことができる。
このように、請求項1記載の燃焼装置では、固体燃料と液体燃料との兼用により資源の有効利用を図ることで可能で、しかも、温度調節を好適に行うことが可能である。
なお、請求項1記載の固体燃料としては、所謂バイオマス系燃料(間伐材を細断した比較的形の整ったチップ、間伐材を粉砕し造粒したペレット、おが屑を造粒したペレット等)を用いることが好ましい。このような比較的形が整ったペレットやチップ(例えば、米粒から大豆粒程度の大きさ)を用いることにより、固体燃料の供給速度を安定させることができる。
請求項2に係る発明の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、前記液体燃料用バーナは、前記燃焼皿へ向けて火炎を吹出す、ことを特徴としている。
請求項2記載の燃焼装置では、液体燃料用バーナは、固体燃料用バーナの燃焼皿へ向けて火炎を吹出す。したがって、液体燃料用バーナの吹出す火炎によって燃焼皿上の固体燃料に着火することができる。
請求項3に係る発明の燃焼装置は、請求項1記載の燃焼装置において、前記燃焼室内に設けられ、前記液体燃料用バーナが吹出す火炎を前記燃焼皿側へ案内する導炎板を備えた、ことを特徴としている。
請求項3記載の燃焼装置では、液体燃料用バーナが燃焼室内へ火炎を吹出すと、吹出された火炎は燃焼室内に設けられた導炎板によって燃焼皿側へ案内される。したがって、液体燃料用バーナの吹出す火炎によって燃焼皿上の固体燃料に着火することができると共に、固体燃料用バーナ及び液体燃料用バーナの配置の自由度が向上する。
請求項4に係る発明の燃焼装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の燃焼装置において、前記熱交換室内に架設されると共に前記燃焼室と装置外部とを連通し、前記燃焼室内の空気を装置外部へ排出する熱交換筒を備えた、ことを特徴としている。
請求項4記載の燃焼装置では、燃焼室内で加熱された空気は、熱交換室に架設された熱交換筒を介して装置外部へ排出され、これにより、熱交換筒が加熱される。このように熱交換筒が加熱された状態で、被加熱体供給口を介して熱交換室内へ被加熱体(空気または水など)が供給されると、供給された被加熱体は、熱交換筒により加熱される。これにより、燃焼室から熱交換室への熱の伝達効率を向上させることができる。
請求項5に係る発明の燃焼装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の燃焼装置において、前記被加熱体供給口を介して前記熱交換室内へ被加熱体を供給する被加熱体供給手段を備えた、ことを特徴としている。
請求項5記載の燃焼装置では、被加熱体供給手段が被加熱体供給口を介して熱交換室内へ強制的に被加熱体を供給する。熱交換室内へ供給された被加熱体は、被加熱体供給手段が新しく熱交換室内へ供給する被加熱体によって押し出され、被加熱体排出口から強制的に排出される。これにより、熱交換室内で効率よく被加熱体を加熱し、効率よく排出することができる。
請求項6に係る発明の燃焼装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の燃焼装置において、前記筐体に形成され、前記燃焼室と装置外部とを連通する点検口と、前記筐体に回動可能に取り付けられ、前記点検口を開放可能に閉塞すると共に、前記固体燃料用バーナ及び前記液体燃料用バーナが取り付けられた開閉扉と、を備えた、ことを特徴としている。
請求項6記載の燃焼装置では、筐体の側壁には、燃焼室と装置外部とを連通する点検口が形成されており、この点検口は、筐体の側壁に回動可能に取り付けられた開閉扉によって開放可能に閉塞されている。したがって、開閉扉を回動させることで、点検口を開放できるので、燃焼室内の保守点検を容易に行うことができる。
しかも、開閉扉には、固体燃料用バーナと液体燃料用バーナとが取り付けられているため、開閉扉を回動させることで、固体燃料用バーナの燃焼皿や液体燃料用バーナの火炎吹出部分など、通常使用時には燃焼室内に配置される部位を装置外部に露出させることができる。これにより、双方のバーナの保守点検を容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る燃焼装置では、固体燃料と液体燃料との兼用により資源の有効利用を図ることで可能で、しかも、温度調節を好適に行うことが可能である。
図1には、本発明の実施の形態に係る燃焼装置10の全体構成が斜視図にて示されており、図2には、この燃焼装置10の主要部の構成が斜視図にて示されている。また、図3には、この燃焼装置10の構成が正面図にて示されており、図4には、この燃焼装置10の構成が背面図にて示されている。さらに、図5には、この燃焼装置10の構成が側面図にて示されており、図6には、この燃焼装置10の構成が上面図にて示されている(なお、図4乃至図6においては、説明の都合上、一部の部品の図示を省略してある)。
燃焼装置10は、本実施の形態ではハウス暖房機として用いられるものであり、筐体12を備えている。筐体12の内部には、板状に形成された第1仕切板14及び第2仕切板16と、上壁及び左右の側壁を有する仕切部材18とが設けられており、筐体12の内部は、燃焼室20と熱交換室22と予備室24とに仕切られている。
筐体12の上壁12Aには、被加熱体排出口を構成する2つの円形の貫通孔25が形成されている。また、上壁12Aには、筐体12の外側において上記2つの貫通孔25に対応する位置に、被加熱体排出口を構成する2つの円筒状の接続筒26が固定されており、上記各貫通孔25及び各接続筒26の筒内を介して熱交換室22と装置外部(筐体12の外部)とが連通している。なお、接続筒26には、例えば、ビニールハウス内に配設されたダクト等が接続される構成となっている。
筐体12の後壁12D及び第1仕切板14には、それぞれ筐体12の底壁12B側において被加熱体供給口を構成する2つの矩形の貫通孔27(図4参照)が形成されている。これらの貫通孔27には、被加熱体供給手段としての送風機28に設けられた2つの送風口28Aが貫通している。この送風機28は、筐体12に支持されると共に図示しない制御回路に電気的に接続されており、作動することで熱交換室22内へ空気(被加熱体)を供給する。熱交換室22内へ供給された空気は、上壁12Aに形成された貫通孔25及び接続筒26を介して装置外部へ排出されるようになっている。
熱交換室22内には、熱交換筒29が架設されている。熱交換筒29は、複数本(本実施の形態では11本)の第1筒30を備えている。これらの第1筒30は、それぞれ円筒状に形成されて各一端部が第1仕切板14に接続されると共に、各他端部が第2仕切板16に接続されている。第1仕切板14及び第2仕切板16には、複数の第1筒30に対応する位置に円形の貫通孔が形成されており、複数の第1筒30の筒内を介して燃焼室20と予備室24とが連通している。
また、熱交換室22内には、上記複数の第1筒30の上方において、熱交換筒29を構成する複数(本実施の形態では3本)の第2筒32が設けられている。これらの第2筒32は、それぞれ円筒状に形成されて各一端部が第1仕切板14に接続されている。第1仕切板14には、複数の第2筒32に対応する位置に円形の貫通孔が形成されており、複数の第2筒32の筒内が予備室24側へ開口している。予備室24には、第1仕切板14側が開口した箱状に形成されて熱交換筒29を構成する集合箱34が設けられている。この集合箱34は、第1仕切板14に固定されており、複数の第1筒30及び複数の第2筒32に対応して第1仕切板14に形成された複数の貫通孔を被覆している。これにより、複数の第1筒30の筒内と複数の第2筒32の筒内とが集合箱34の内部を介して連通している。
複数の第2筒32の各他端部には、両端が閉塞された円筒状に形成されて熱交換筒29を構成する集合筒36が接続されている。集合筒36の第2筒32とは反対側には、円筒状に形成されて熱交換筒29を構成する排気筒38が接続されており、この排気筒38は、筐体12の前壁12Cに形成された円形の貫通孔を介して装置外部(筐体12の外部)へ突出している。これにより、燃焼室20は、熱交換筒29(第1筒30、集合箱34、第2筒32、集合筒36、及び排気筒38)を介して装置外部(筐体12の外部)に連通している。
一方、筐体12の前壁12Cには、板厚方向に貫通する矩形の点検口40(図3参照)が形成されている。この点検口40は、筐体12の前壁12Cにヒンジ42を介して回動可能に取り付けられた矩形板状の開閉扉44によって閉塞されており、開閉扉44をヒンジ42周りに回動させることで、点検口40を開放できるようになっている。しかも、このように点検口40を開放した状態では、燃焼室20と装置外部とが連通する(燃焼室20内が装置外部に露出する)構成となっている。
また、開閉扉44には、固体燃料用バーナ46が取り付けられている。図7に示す如く、固体燃料用バーナ46は、円筒状に形成された下パイプ48を備えている。下パイプ48は、開閉扉44を貫通した状態で開閉扉44に固定されており、燃焼室20内に配置された一端側が上向きに屈曲されている。また、固体燃料用バーナ46は、燃焼皿50を備えている。燃焼皿50は、底壁部分に円形の貫通孔が形成されており、この貫通孔に下パイプ48の一端部が嵌合することで、下パイプ48に固定されている。
装置外部に配置された下パイプ48の他端部には、モータ52が取り付けられている。このモータ52は、前述した制御回路に電気的に接続されており、その出力軸には下パイプ48内に配設された下スクリュー54が連結されている。下スクリュー54は、モータ52の駆動力によって回転する。
また、装置外部に配置された下パイプ48他端側の上方には、筒状に形成された上パイプ56が設けられている。上パイプ56は、一端側(筐体12側)が筒状のシュート58を介して下パイプ48に接続されており、その筒内がシュート58の筒内を介して下パイプ48の筒内に連通している。
上パイプ56の他端部には、モータ60が取り付けられている。このモータ60は、前述した制御回路に電気的に接続されており、その出力軸には上パイプ56内に配設された上スクリュー62が連結されている。上スクリュー62は、モータ60の駆動力によって回転する。
さらに、上パイプ56の他端側には、上下両端が開口する角筒状に形成された原料供給口64の下端部が接続されている。原料供給口64は筒内が上パイプ56の筒内に連通している。この原料供給口64は、上端側の開口部が供給ホッパHに連通しており、ここから固体燃料Fが供給されるようになっており、供給された固体燃料Fは、原料供給口64の筒内を介して上パイプ56内に落下する。
上パイプ56内に落下した固体燃料Fは、モータ60の駆動力により回転する上スクリュー62によって繰り出され、シュート58へ搬送されて下パイプ48内へ落下する。下パイプ48内へ落下した固体燃料Fは、モータ52の駆動力により回転する下スクリュー54によって燃焼室20側へ押し出され、燃焼室20内に配置された燃焼皿50上に供給される。
また、上パイプ56の一端側には、送風機66が取り付けられている。この送風機66は、図示しないモータが前述した制御回路に電気的に接続されており、このモータが駆動することで図示しないファンを回転させ、上パイプ56内に空気を送り込むようになっている。上パイプ56内へ送り込まれた空気は、シュート58及び下パイプ48の筒内を介して燃焼皿50上の固体燃料Fへ供給される。
ここで、本燃焼装置10では、前述した制御回路に設けられた図示しないコントローラを操作することで、固体燃料用バーナ46のモータ52、60及び送風機66のモータの回転速度を調節できるようになっている。これにより、上スクリュー62及び下スクリュー54の回転速度(すなわち、燃焼皿50へ供給される固体燃料Fの供給速度)を調節できると共に、送風機60による燃焼皿50への空気の供給量を調節できる構成となっている。
なお、本実施の形態では、固体燃料Fとしては、所謂バイオマス系燃料(間伐材を細断した比較的形の整ったチップ、間伐材を粉砕し造粒したペレット、おが屑を造粒したペレット等)を用いる構成となっている。このような比較的形が整ったペレットやチップ(例えば、米粒から大豆粒程度の大きさ)を用いることにより、固体燃料Fの供給速度を安定させることができる。
一方、本燃焼装置10は、固体燃料用バーナ46の側方において開閉扉44に取り付けられた液体燃料用バーナ68を備えている。液体燃料用バーナ68は、内部に設けられたノズルが配管を介して燃料タンク(いずれも図示省略)に接続されると共に、内部に設けられたファンのモータ(共に図示省略)及び点火装置(図示省略)が、前述した制御回路に電気的に接続されており、燃料タンクから供給される液体燃料(灯油または重油等)に点火して、火炎吐出口70から燃焼室20内へ火炎を吹出すようになっている。この火炎吹出口70は、固体燃料用バーナ46の燃焼皿50の上面の高さと略同じ高さに配置されている。
しかも、この液体燃料用バーナ68は、前述した制御回路に設けられたコントローラを操作することで、供給される液体燃料の量及びファンのモータの回転速度を調節できるようになっており、これにより、火炎の吹出量を調節できる構成となっている。
なお、この液体燃料用バーナ68としては、本件出願人が既に出願した「特公平7−9295号公報」に開示されている「ガンタイプバーナ」を適用することができる。
またここで、本燃焼装置10では、固体燃料用バーナ46及び液体燃料用バーナ68は、上述の如く開閉扉44に支持された構成であるため、開閉扉44をヒンジ42周りに回動させると、固体燃料用バーナ46及び液体燃料用バーナ68が開閉扉44と共に回動する。しかも、開閉扉44が開かれた状態では、通常は燃焼室20内に配置されている固体燃料用バーナ46の燃焼皿50や液体燃料用バーナ68の火炎吹出部70が装置外部に露出する構成となっている。
一方、燃焼室20内には、略円弧状に湾曲した耐熱性を有する板材から成る導炎板72が設けられている。導炎板72は、筐体12の前壁12C(開閉扉44)との間で固体燃料用バーナ46の燃焼皿50及び液体燃料用バーナ68の火炎吹出口70を取り囲むように配置されている。ここで、前述の如く、液体燃料用バーナ68の火炎吹出口70は、固体燃料用バーナ46の燃焼皿50の上面の高さと略同じ高さに配置されているため、液体燃料用バーナ68から吹出される火炎は、導炎板72によって固体燃料用バーナ46の燃焼皿50側へ案内されるようになっている。このため、固体燃料用バーナ46の燃焼皿50上に固体燃料Fが供給された状態で、液体燃料用バーナ68が火炎を吹出すと、燃焼皿50上の固体燃料Fが着火する構成となっている。燃焼皿50上で燃焼し、灰になった固体燃料は、上スクリュー62及び下スクリュー54の回転により燃焼皿50へ供給される新しい固体燃料Fによって押し出され、燃焼室20の下方へ落下する。
なお、符号45は覗き窓で、開閉扉44に穿設され燃焼室20内の燃焼状態を監視するための覗き孔(図示せず)を開閉すべく回動自在に設けられている。
燃焼室20の下方(固体燃料用バーナ46の下方)には、燃焼灰排出機構74が設けられている。図7に示す如く、燃焼灰排出機構74は、円筒状に形成され、一端部が筐体12の外側において底壁12Bに固定された排出パイプ76を備えている。排出パイプ76の他端部には、モータ78が取り付けられている。このモータ78は、前述した制御回路に電気的に接続されており、その出力軸には排出パイプ76内に配設された排出スクリュー80が連結されている。排出スクリュー80は、燃焼室20内まで延出されており、モータ78の駆動力によって回転するようになっている。これにより、燃焼室20の下方へ落下した灰Aは、排出スクリュー80によって排出パイプ76の他端側へかき出され、排出パイプ76の他端側に形成された排出孔82から装置外部へ排出される。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
上記構成の燃焼装置10では、固体燃料用バーナ46の原料供給口64に固体燃料Fが供給されている状態で、固体燃料用バーナ46のモータ52、60が駆動すると、固体燃料Fは上スクリュー62によって繰り出され、下スクリュー54によって燃焼皿50上に供給される。また、固体燃料用バーナ46の送風機66が作動されると、燃焼皿50上の固体燃料Fに空気が供給される。燃焼皿50へ固体燃料及び空気が供給された状態で、液体燃料用バーナ68が液体燃料に点火して火炎吹出口70から燃焼室20内へ火炎を吹出すと、吹出された火炎は燃焼室20内に設けられた導炎板72によって燃焼皿50側へ案内され、燃焼皿50に供給された固体燃料Fが着火される。
このように、燃焼室20内で固体燃料F及び液体燃料が燃焼すると、燃焼室20内の空気が加熱される。加熱された空気は、筐体12の熱交換室22内に架設された熱交換筒29(第1筒30、集合箱34、第2筒32、集合筒36、及び排気筒38)を介して装置外部へ排出され、これにより、熱交換筒29が加熱される。さらに、熱交換筒29が加熱された状態で、送風機28が作動されると、熱交換室22内へ空気が供給され、供給された空気は、熱交換筒29により加熱されると共に、筐体12の上壁12Aに形成された貫通孔25及び接続筒26を介して装置外部へ排出される(接続筒26の筒内から温風が吹出される)。
一方、燃焼皿50上で燃焼し、灰Aになった固体燃料Fは、上スクリュー62及び下スクリュー54の回転により燃焼皿50へ供給される新しい固体燃料Fによって押し出され、燃焼室20の下方へ落下する。燃焼室20の下方へ落下した灰Aは、排出スクリュー80によって排出パイプ76の他端側へかき出され、排出パイプ76の他端側に形成された排出孔82から装置外部へ排出される。
ここで、本燃焼装置10では、図示しない制御回路に設けられた図示しないコントローラを操作することで、固体燃料用バーナ46のモータ52、60の回転速度(上スクリュー62及び下スクリュー54の回転速度)を調節できる(燃焼皿50への固体燃料Fの供給速度を調節できる)。すなわち、燃焼皿50に供給されて燃焼する固体燃料Fの量を調節できるため、固体燃料Fの燃焼温度を好適に調節できる。しかも、本実施の形態では、固体燃料Fとして所謂バイオマス系燃料(比較的形が整ったペレットやチップを用いる構成であるため、固体燃料Fの供給速度を一層好適に安定させることができ、これにより、固体燃料Fの燃焼温度を一層好適に調節できる。
また、本燃焼装置10では、前記コントローラを操作することで、液体燃料用バーナ68へ供給される液体燃料の量を調節できる。すなわち、液体燃料用バーナ68の吹出す火炎の吹出量を調節できるため、液体燃料の燃焼温度も好適に調節できる。
したがって、本燃焼装置10では、燃焼室20内の温度及び熱交換筒29の温度(熱交換室22の温度)を好適に調節でき、これにより、熱交換室22内で加熱されて接続筒26から吹出される空気(温風)の温度調節を好適に行うことができる。
なお、本燃焼装置10では、微妙な温度調節を行う場合には、液体燃料用バーナ68の火炎吹出量を調節することで実施できる。また、固体燃料用バーナ46と液体燃料用バーナ68のうち何れか一方のみを作動させることもできる。
また、本燃焼装置10では、液体燃料用バーナ68が吹出す火炎が導炎板72によって燃焼皿50側へ案内される構成であるため、液体燃料用バーナ68が吹出す火炎によって燃焼皿50上の固体燃料Fに容易に着火することができると共に、固体燃料用バーナ46及び液体燃料用バーナ68の配置の自由度が向上する。
さらに、本燃焼装置10では、熱交換室22に架設された熱交換筒29により燃焼室20の熱を熱交換室22に伝達する構成である。したがって、燃焼室20から熱交換室22への熱の伝達効率を向上させることができる。
またさらに、本燃焼装置10では、送風機28が熱交換室22内へ強制的に空気を供給すると共に、熱交換室22内の空気を貫通孔25及び接続筒26から強制的に排出させる構成である。したがって、熱交換室22内で効率よく空気を加熱し、効率よく排出することができる。
また、本燃焼装置10では、筐体12の前壁12Cに取り付けられた開閉扉44を開くことで、燃焼室20の点検口40を開放できるので、燃焼室20内の保守点検を容易に行うことができる。しかも、開閉扉44には、固体燃料用バーナ46と液体燃料用バーナ68とが支持されているため、開閉扉44を開くことで、固体燃料用バーナ46の燃焼皿50や液体燃料用バーナ68の火炎吹出部70など、通常使用時には燃焼室20内に配置される部位を装置外部に露出させることができる。これにより、双方のバーナの保守点検を容易に行うことができる。
以上説明した如く、本発明の実施の形態に係る燃焼装置10では、バイオマス系燃料(固体燃料)と石油系燃料(液体燃料)との兼用により、バイオマス系未利用資源の有効活用と、石化燃料の削減を図ることが可能で、しかも、接続筒26から吹出される温風の温度調節を好適に行うことが可能である。
なお、上記実施の形態に係る燃焼装置10は、熱交換室22内で空気を加熱する構成(ハウス暖房機として用いる構成)としたが、これに限らず、熱交換室22内で水を加熱する構成(ボイラーとして用いる構成)とすることもできる。但しこの場合、熱交換室22の構成を一部変更すると共に、送風機28の代わりに被加熱体供給手段としてポンプを適用する構成となる。
本発明の実施の形態に係る燃焼装置の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の主要部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の構成を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の構成を示す上面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の固体燃料用バーナを含む周辺部材の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 燃焼装置
12 筐体
20 燃焼室
22 熱交換室
25 貫通孔(被加熱体排出口)
26 接続筒(被加熱体排出口)
27 貫通孔(被加熱体供給口)
28 送風機(被加熱体供給手段)
29 熱交換筒
40 点検口
44 開閉扉
46 固体燃料用バーナ
50 燃焼皿
68 液体燃料用バーナ
72 導炎板

Claims (6)

  1. 燃焼室と前記燃焼室の熱が伝達される熱交換室とを有すると共に、前記熱交換室と装置外部とを連通する被加熱体供給口及び被加熱体排出口を有する筐体と、
    前記燃焼室内に設けられた燃焼皿を有すると共に、前記燃焼皿へ固体燃料を供給可能でかつ前記固体燃料の供給速度を調節可能な固体燃料用バーナと、
    液体燃料に点火して前記燃焼室内へ火炎を吹出すと共に、前記火炎の吹出量を調節可能な液体燃料用バーナと、
    を備えた燃焼装置。
  2. 前記液体燃料用バーナは、前記燃焼皿へ向けて火炎を吹出す、ことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. 前記燃焼室内に設けられ、前記液体燃料用バーナが吹出す火炎を前記燃焼皿側へ案内する導炎板を備えた、ことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  4. 前記熱交換室内に架設されると共に前記燃焼室と装置外部とを連通し、前記燃焼室内の空気を装置外部へ排出する熱交換筒を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の燃焼装置。
  5. 前記被加熱体供給口を介して前記熱交換室内へ被加熱体を供給する被加熱体供給手段を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の燃焼装置。
  6. 前記筐体に形成され、前記燃焼室と装置外部とを連通する点検口と、
    前記筐体に回動可能に取り付けられ、前記点検口を開放可能に閉塞すると共に、前記固体燃料用バーナ及び前記液体燃料用バーナが取り付けられた開閉扉と、
    を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の燃焼装置。
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