JP2007050761A - 車両用ゆらぎ音生成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両走行に伴う走行風からゆらぎ音を生成することにより車両の搭乗者に安らぎを与える。
【解決手段】 可動フィン14は、ミラーベース24の形状に沿った薄板体で構成されており、可動フィン14の車両前方側端部は、ミラーベース24に回動自在に取り付けられている。そして、車両用ゆらぎ音生成装置10では、駆動部16が制御部18によって1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させられると、車両走行時に走行風が当たっている可動フィン14の回動角度が1/fゆらぎでゆらぐようになる。従って、車両走行に伴う走行風が可動フィン14に当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐため、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される。これにより、車両12の搭乗者にゆらぎ音を提供できるので、車両12の搭乗者に安らぎを与えることが可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】 可動フィン14は、ミラーベース24の形状に沿った薄板体で構成されており、可動フィン14の車両前方側端部は、ミラーベース24に回動自在に取り付けられている。そして、車両用ゆらぎ音生成装置10では、駆動部16が制御部18によって1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させられると、車両走行時に走行風が当たっている可動フィン14の回動角度が1/fゆらぎでゆらぐようになる。従って、車両走行に伴う走行風が可動フィン14に当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐため、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される。これにより、車両12の搭乗者にゆらぎ音を提供できるので、車両12の搭乗者に安らぎを与えることが可能となる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両用ゆらぎ音生成装置に係り、特に、車両走行等に伴ってゆらぎ音を生成するようにした車両用ゆらぎ音生成装置に関する。
従来より、車両走行等に伴ってゆらぎ出力を生成する装置としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)
例えば、特許文献1に記載の例では、タイヤのトレッドパターンを工夫することにより、タイヤの転動に伴うロードノイズの音圧に1/fに近いゆらぎ特性を与えるようにしている。そして、これにより、ロードノイズによるドライバへの不快感を軽減するようにしている。
また、特許文献2に記載の例では、エンジンがアイドル状態にあるときに、エンジン振動にその振動の大きさが振動の逆数に比例するゆらぎを与えるようにエンジンの燃焼状態を制御している。そして、これにより、エンジンのアイドル振動を1/fゆらぎ状態に近づけて、アイドル振動が運転者等にとって不快感の無いものとなるようにしている。
ところで、車両が走行すると、車両外表面に走行風が当たることにより、風切音が発生する。この風切音の音量は、車両の走行速度が上昇するに従って大きくなり、風切音の音量がある一定以上になると、車両の搭乗者に対して不快感を与える虞がある。
そこで、従来より、車両の空力特性等を改善することにより、風切音を低減するようにした試みがある(例えば、特許文献3参照)。
例えば、特許文献3に記載の例では、車両の後部の左右に変位自在にフィンを設け、この左右のフィンを選択的に突出させることにより、空気抵抗を減らして風切音を低減するようにしている。
特開平07−144510号公報
特開平02−238151号公報
実開平01−103487号公報
しかしながら、風切音の音量は、車両の走行速度が上昇するに従って大きくなる。このため、特許文献3に記載の如く、左右のフィンを選択的に突出させる等により空気抵抗を減らしても、風切音を完全に消滅させることは困難である。
なお、特許文献1、2に記載の如く、車両走行等に伴ってゆらぎ出力(特許文献1ではゆらぎ音、特許文献2ではゆらぎ振動)を生成し、車両の搭乗者への不快感を軽減することが知られているが、車両走行に伴う走行風からゆらぎ音を生成するようにした例は見当たらない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両走行に伴う走行風からゆらぎ音を生成することにより車両の搭乗者に安らぎを与えることが可能な車両用ゆらぎ音生成装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用ゆらぎ音生成装置は、車両走行時に走行風が当たる車両部位に変位自在に取り付けられた可動体と、前記可動体を変位させる駆動手段と、前記駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより前記可動体の変位量を1/fゆらぎでゆらがせて前記走行風の流れを変更する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の車両用ゆらぎ音生成装置では、制御手段によって駆動手段が1/fゆらぎパターンに基づいて駆動されることにより、車両走行時に走行風が当たっている可動体の変位量が1/fゆらぎでゆらぐようになり、可動体に当接する走行風の流れが変更される。
そして、可動体に当接する走行風の流れが変更されることにより、車両走行に伴う走行風が可動体に当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐようなり、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される。これにより、車両の搭乗者にゆらぎ音を提供できるので、車両の搭乗者に安らぎを与えることが可能となる。
請求項2に記載の車両用ゆらぎ音生成装置では、可動体が、車両に備えられたドアミラーに回動自在に取り付けられた可動フィンで構成され、駆動手段が、可動フィンを回動可能に構成され、制御手段が、駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより可動フィンの回動角度を1/fゆらぎでゆらがせて走行風の流れを変更する構成である。
この構成によれば、制御手段によって駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより、車両走行時に走行風が当たっている可動フィンの回動角度が1/fゆらぎでゆらぐようになり、可動フィンに当接する走行風の流れが変更される。
そして、可動フィンに当接する走行風の流れが変更されることにより、車両走行に伴う走行風が可動フィンに当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐようなり、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される。
また、請求項2に記載の車両用ゆらぎ音生成装置では、可動体が可動フィンで構成され、この可動フィンが車室(特に運転者、助手席者)に近い位置にあるドアミラーに取り付けられている。このため、可動フィンにて走行風から生成されるゆらぎ音が車室内の搭乗者に到達しやすいので、車室内の搭乗者に対して安らぎを効果的に与えることが可能である。
請求項3に記載の車両用ゆらぎ音生成装置では、可動体が、車両に備えられたドアミラーのミラーバイザで構成され、ミラーバイザが、ドアミラーのミラーベースに車両幅方向にスライド自在に取り付けられ、駆動手段が、ミラーバイザを車両幅方向にスライド可能に構成され、制御手段が、駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることによりミラーベースの車両幅方向へのスライド量を1/fゆらぎでゆらがせて走行風の流れを変更する構成である。
この構成によれば、制御手段によって駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより、車両走行時に走行風が当たっているミラーバイザのスライド量が1/fゆらぎでゆらぐようになり、ミラーバイザに当接する走行風の流れが変更される。
そして、ミラーバイザに当接する走行風の流れが変更されることにより、車両走行に伴う走行風がミラーバイザに当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐようなり、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される。
また、請求項3に記載の車両用ゆらぎ音生成装置では、可動体がドアミラーのミラーバイザで構成され、このミラーバイザがドアミラーの一部として車室(特に運転者、助手席者)に近い位置に取り付けられている。このため、ミラーバイザにて走行風から生成されるゆらぎ音が車室内の搭乗者に到達しやすいので、車室内の搭乗者に対して安らぎを効果的に与えることが可能である。
以上詳述したように、請求項1に記載の車両用ゆらぎ音生成装置は、車両走行時に走行風が当たる車両部位に変位自在に取り付けられた可動体と、可動体を変位させる駆動手段と、駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより可動体の変位量を1/fゆらぎでゆらがせて走行風の流れを変更する制御手段と、を備える構成である。
この構成によれば、可動体に当接する走行風の流れが変更されることにより、車両走行に伴う走行風が可動体に当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐようなり、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される。これにより、車両の搭乗者にゆらぎ音を提供できるので、車両の搭乗者に安らぎを与えることが可能となる。
また、請求項2に記載の車両用ゆらぎ音生成装置では、可動体が、車両に備えられたドアミラーに回動自在に取り付けられた可動フィンで構成され、駆動手段が、可動フィンを回動可能に構成され、制御手段が、駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより可動フィンの回動角度を1/fゆらぎでゆらがせて走行風の流れを変更する構成である。
この構成によれば、可動フィンに当接する走行風の流れが変更されることにより、車両走行に伴う走行風が可動フィンに当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐようなり、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される。
また、請求項2に記載の車両用ゆらぎ音生成装置によれば、可動体が可動フィンで構成され、この可動フィンが車室(特に運転者、助手席者)に近い位置にあるドアミラーに取り付けられている。このため、可動フィンにて走行風から生成されるゆらぎ音が車室内の搭乗者に到達しやすいので、車室内の搭乗者に対して安らぎを効果的に与えることが可能である。
また、請求項3に記載の車両用ゆらぎ音生成装置では、可動体が、車両に備えられたドアミラーのミラーバイザで構成され、ミラーバイザが、ドアミラーのミラーベースに車両幅方向にスライド自在に取り付けられ、駆動手段が、ミラーバイザを車両幅方向にスライド可能に構成され、制御手段が、駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることによりミラーベースの車両幅方向へのスライド量を1/fゆらぎでゆらがせて走行風の流れを変更する構成である。
この構成によれば、ミラーバイザに当接する走行風の流れが変更されることにより、車両走行に伴う走行風がミラーバイザに当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐようなり、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される。
また、請求項3に記載の車両用ゆらぎ音生成装置によれば、可動体がドアミラーのミラーバイザで構成され、このミラーバイザがドアミラーの一部として車室(特に運転者、助手席者)に近い位置に取り付けられている。このため、ミラーバイザにて走行風から生成されるゆらぎ音が車室内の搭乗者に到達しやすいので、車室内の搭乗者に対して安らぎを効果的に与えることが可能である。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
[第一実施形態]
はじめに、図1乃至図4を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置10の構成について説明する。
はじめに、図1乃至図4を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置10の構成について説明する。
本発明の第一実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置10は、例えば、乗用自動車等の車両12に好適に搭載されるものであり、図3に示されるように、可動体としての可動フィン14と、駆動手段としての駆動部16と、制御手段としての制御部18と、操作スイッチ20とを主要な構成として備えている。
可動フィン14は、図1,図2に示されるように、車両走行時に走行風が当たる車両部位の一例として、車両12に備えられたドアミラー22のミラーベース24に設けられている。可動フィン14は、ミラーベース24の形状に沿った薄板体で構成されており、可動フィン14の車両前方側端部は、図2に示されるように、ミラーベース24に回動自在に取り付けられている。
駆動部16は、図示しないモータ及び減速機構等を有する回動装置で構成されており、ミラーベース24内に配置されている。駆動部16は、制御部18により制御されて図示しないモータ及び減速機構等を作動させ、これにより可動フィン14をR方向に回動させる。
制御部18は、操作スイッチ20がスイッチオンとなると、駆動部16の動作を制御する。このとき、制御部18は、駆動部16を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させ、図4(a)に示される如く可動フィン14の回動角度θを0°〜20°の間で変化させる。
なお、本実施形態では、このときの可動フィン14の回動角度θの変化は、図4(b)に示されるように、可動フィン14の回動角度θの変化の周波数fがパワースペクトルに逆比例する1/fゆらぎとなっている。制御部18には、駆動部16を駆動させるための1/fゆらぎパターンが記憶されたメモリ18Aが設けられている。
操作スイッチ20は、オン/オフスイッチで構成されており、例えば、車両12に備えられた図示しないインストルメントパネルに配置されている。
次に、図5を適宜参照しながら、本発明の第一実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置10の動作と併せてその作用及び効果について説明する。
車両走行時に搭乗者が操作スイッチ20をオンにすると、制御部18に操作信号が出力される。制御部18は、操作スイッチ20からの操作信号を入力すると、図5のプログラム処理を開始する。
まず、制御部18は、メモリ18Aに記憶されている1/fゆらぎパターンを読み込み(ステップS1)、駆動部16を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させる(ステップS2)。続いて、操作スイッチ20からの出力信号に基づいて操作スイッチ20がオフに操作されたか否かを判断する(ステップS3)。そして、ステップS3の処理で操作スイッチ20がオフに操作されたと判断するまで上記ステップS2〜ステップS3の処理を繰り返し行い、駆動部16を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させる。
このようにして、駆動部16が制御部18によって1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させられると、車両走行時に走行風が当たっている可動フィン14の回動角度が1/fゆらぎでゆらぐようになり(図4(a)、(b)参照)、可動フィン14の走行風に当接する面積が変更されることによって可動フィン14に当接する走行風の流れが変更される。
そして、可動フィン14に当接する走行風の流れが変更されることにより、車両走行に伴う走行風が可動フィン14に当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐようになり、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される(つまり騒音としての風切音から自然音である1/fゆらぎ音が生成される)。これにより、車両12の搭乗者にゆらぎ音を提供できるので、車両12の搭乗者に安らぎを与えることが可能となる。
また、本実施形態の車両用ゆらぎ音生成装置10では、可動フィン14が車室(特に運転者、助手席者)に近い位置にあるドアミラー22に取り付けられている。このため、可動フィン14にて走行風から生成されるゆらぎ音が車室内の搭乗者に到達しやすい。従って、このゆらぎ音により車室内の搭乗者に対して安らぎを効果的に与えることが可能である。
そして、ステップS3の処理で操作スイッチ20がオフに操作されたと判断した場合には、上記ステップS2〜ステップS3の処理を終了する。
次に、本発明の第一実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置10の変形例について説明する。
上記第一実施形態では、可動フィン14がミラーベース24に取り付けられていたが、可動フィン14は、ミラーバイザ26に取り付けられていても良い。このように、可動フィン14がミラーバイザ26に取り付けられていても、ミラーベース24に取り付けた場合と同様の作用及び効果を奏することができる。
また、可動フィン14は、ドアミラー22に限らず、例えば、レインガータや、サンルーフ装置のデフレクター等の場所に設けられていても良い。
さらに、上記第一実施形態では、可動フィン14が主として前席用として設けられていたが、車両12の適宜場所に後席用として取り付けられていても良い。後席用の一例としては、例えば、可動フィン14をリヤドアのディビジョンバーに設けることができる。
[第二実施形態]
次に、図6乃至図8を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置30の構成について説明する。
次に、図6乃至図8を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置30の構成について説明する。
上記第一実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置10では、本発明に係る可動体が可動フィン14で構成され、この可動フィン14がミラーベース24に取り付けられていたが(図1参照)、本発明の第二実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置30では、本発明に係る可動体がドアミラー36のミラーバイザ40で構成されている。
ミラーバイザ40は、図6に示されるように、車両走行時に走行風が当たる車両部位の一例であるドアミラー36の一部として構成されており、ミラーベース38に車両幅方向にスライド自在に取り付けられている。
駆動部32は、図示しないモータ及び減速機構等を有する直動装置で構成されており、ミラーベース38内に配置されている。駆動部32は、制御部34により制御されて図示しないモータ及び減速機構等を作動させ、これによりミラーバイザ40を車両幅方向にスライドさせる。
制御部34は、操作スイッチ20がスイッチオンとなると、駆動部32の動作を制御する。このとき、制御部34は、駆動部32を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させ、図8(a)に示される如くミラーバイザ40の車両幅方向外側へのスライド量Sを0mm〜10mmの間で変化させる。
なお、本実施形態では、このときのミラーバイザ40の車両幅方向へのスライド量Sの変化は、図8(b)に示されるように、ミラーバイザ40のスライド量Sの変化の周波数fがパワースペクトルに逆比例する1/fゆらぎとなっている。制御部34には、駆動部32を駆動させるための1/fゆらぎパターンが記憶されたメモリ34Aが設けられている。
次に、図9を適宜参照しながら、本発明の第一実施形態に係る車両用ゆらぎ音生成装置30の動作と併せてその作用及び効果について説明する。
車両走行時に搭乗者が操作スイッチ20をオンにすると、制御部34に操作信号が出力される。制御部34は、操作スイッチ20からの操作信号を入力すると、図9のプログラム処理を開始する。
まず、制御部34は、メモリ34Aに記憶されている1/fゆらぎパターンを読み込み(ステップS11)、駆動部32を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させる(ステップS12)。続いて、操作スイッチ20からの出力信号に基づいて操作スイッチ20がオフに操作されたか否かを判断する(ステップS13)。そして、ステップS13の処理で操作スイッチ20がオフに操作されたと判断するまで上記ステップS12〜ステップS13の処理を繰り返し行い、駆動部32を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させる。
このようにして、駆動部32が制御部34によって1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させられると、車両走行時に走行風が当たっているミラーバイザ40のスライド量が1/fゆらぎでゆらぐようになり(図8(a)、(b)参照)、ミラーバイザ40に当接する走行風の流れが変更される。
そして、ミラーバイザ40に当接する走行風の流れが変更されることにより、車両走行に伴う走行風がミラーバイザ40に当たることにより生ずる風切音の周波数や大きさも1/fゆらぎでゆらぐようになり、この1/fゆらぎでゆらぐ風切音がゆらぎ音として生成される(つまり騒音としての風切音から自然音である1/fゆらぎ音が生成される)。これにより、車両12の搭乗者にゆらぎ音を提供できるので、車両12の搭乗者に安らぎを与えることが可能となる。
また、本実施形態の車両用ゆらぎ音生成装置30では、ミラーバイザ40がドアミラー36の一部として車室(特に運転者、助手席者)に近い位置に取り付けられている。このため、ミラーバイザ40にて走行風から生成されるゆらぎ音が車室内の搭乗者に到達しやすい。従って、このゆらぎ音により車室内の搭乗者に対して安らぎを効果的に与えることが可能である。
そして、ステップS13の処理で操作スイッチ20がオフに操作されたと判断した場合には、上記ステップS12〜ステップS13の処理を終了する。
10,30 車両用ゆらぎ音生成装置
14 可動フィン(可動体)
16,32 駆動部
18,34 制御部
36 ドアミラー
38 ミラーベース
40 ミラーバイザ(可動体)
14 可動フィン(可動体)
16,32 駆動部
18,34 制御部
36 ドアミラー
38 ミラーベース
40 ミラーバイザ(可動体)
Claims (3)
- 車両走行時に走行風が当たる車両部位に変位自在に取り付けられた可動体と、
前記可動体を変位させる駆動手段と、
前記駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより前記可動体の変位量を1/fゆらぎでゆらがせて前記走行風の流れを変更する制御手段と、を備えたことを特徴とする車両用ゆらぎ音生成装置。 - 前記可動体は、車両に備えられたドアミラーに回動自在に取り付けられた可動フィンで構成され、
前記駆動手段は、前記可動フィンを回動可能に構成され、
前記制御手段は、前記駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより前記可動フィンの回動角度を1/fゆらぎでゆらがせて前記走行風の流れを変更することを特徴とする請求項1に記載の車両用ゆらぎ音生成装置。 - 前記可動体は、車両に備えられたドアミラーのミラーバイザで構成され、
前記ミラーバイザは、前記ドアミラーのミラーベースに車両幅方向にスライド自在に取り付けられ、
前記駆動手段は、前記ミラーバイザを車両幅方向にスライド可能に構成され、
前記制御手段は、前記駆動手段を1/fゆらぎパターンに基づいて駆動させることにより前記ミラーベースの車両幅方向へのスライド量を1/fゆらぎでゆらがせて前記走行風の流れを変更することを特徴とする請求項1に記載の車両用ゆらぎ音生成装置。
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