JP2007050244A - クレードル位置測定方法、クレードルサグ補償方法およびx線ct装置 - Google Patents

クレードル位置測定方法、クレードルサグ補償方法およびx線ct装置 Download PDF

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Abstract

【課題】X線CT装置の通常の機能を利用してクレードル位置測定およびクレードルサグ補償を行う方法を実現する。
【解決手段】クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置について、スキャン面内のクレードル位置を測定するにあたり、クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求める(105)。クレードル位置について正規の位置からのサグを求め(109)、サグ分だけクレードルを持ち上げる(113)。クレードルの持ち上げはサグが閾値を越えたときに行う。
【選択図】図15

Description

本発明は、クレードル(cradle)位置測定方法、クレードルサグ(cradle sag)補償方法およびX線CT(computed tomography)装置に関し、特に、クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャン(scan)するX線CT装置について、スキャン面内のクレードル位置を測定する方法、クレードルのサグを補償する方法、および、クレードル位置測定とクレードルサグ補償を行うX線CT装置に関する。
X線CT装置は、ガントリ(gantry)内で回転するX線照射・検出装置により被検体の複数ビュー(view)の透過X線信号を収集し、透過X線信号に基づいて断層像を再構成するように構成されている。X線照射・検出装置の回転はスキャン(scan)と呼ばれる。
被検体はクレードルに搭載されてスキャン面内に搬入される。クレードルはそれを支持するテーブルから片持ち方式で繰り出される。繰り出されたクレードルは荷重による撓み(サグ)を生じるので、その量を測定して補償することが行われる。
サグを含んだテーブル位置の測定にはクレードルの各所に設けられたセンサ(sensor)が用いられ、サグの補償は、クレードルを支持するテーブルをサグによるクレードルの傾きとは逆方向に傾けること等によって行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−180846号公報(第4−8頁、図1−8)
上記のように、テーブル位置の測定には特殊なセンサが必要とされる。また、サグ補償のためにテーブルをクレードルの傾きとは逆方向に傾けるには、特殊なテーブル機構が必要とされる。
そこで、本発明の課題は、X線CT装置の通常の機能を利用してクレードル位置測定を行う方法を実現することである。また、本発明の課題は、X線CT装置の通常の機能を利用してクレードル位置測定およびクレードルサグ補償を行う方法を実現することである。また、本発明の課題は、特殊なセンサやテーブル機構によらずにクレードル位置測定およびサグ補償を行うX線CT装置を実現することである。
上記の課題を解決するためのひとつの観点での本発明は、クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置についてスキャン面内のクレードル位置を測定するにあたり、クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求める、ことを特徴とするクレードル位置測定方法である。
前記クレードル位置について正規の位置からのサグを求めることが、サグ補償の必要量を明らかにする点で好ましい。
上記の課題を解決するための他の観点での本発明は、クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置についてスキャン面内のクレードルのサグを補償するにあたり、クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求め、前記クレードル位置について正規の位置からのサグを求め、前記サグ分だけクレードルを持ち上げる、ことを特徴とするクレードルサグ補償方法である。
前記サグが予め定められた閾値を越えたときクレードルを持ち上げることが、サグ補償の安定性を良くする点で好ましい。
上記の課題を解決するための他の観点での本発明は、クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置であって、クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求めるクレードル位置測定手段、を具備することを特徴とするX線CT装置である。
前記クレードル位置について正規の位置からのサグを求めるサグ計算手段を具備することが、サグ補償の必要量を明らかにする点で好ましい。
前記サグ分だけクレードルを持ち上げる高さ調節手段を具備することが、サグによるテーブル位置の変化を補償する点で好ましい。
前記高さ調節手段は、前記サグが予め定められた閾値を越えたときクレードルを持ち上げることが、サグ補償の安定性を良くする点で好ましい。
ひとつの観点での本発明によれば、クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置についてスキャン面内のクレードル位置を測定するにあたり、クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求めるので、X線CT装置の通常の機能を利用してクレードル位置測定を行う方法を実現することができる。
他の観点での本発明によれば、クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置についてスキャン面内のクレードルのサグを補償するにあたり、クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求め、前記クレードル位置について正規の位置からのサグを求め、前記サグ分だけクレードルを持ち上げるので、X線CT装置の通常の機能を利用してクレードル位置測定とサグ補償を行う方法を実現することができる。
他の観点での本発明によれば、クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置であって、クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求めるクレードル位置測定手段を具備するので、特殊なセンサによらずにクレードル位置測定を行うX線CT装置を実現することができる。
また、クレードル位置について正規の位置からのサグを求めるサグ計算手段と、サグ分だけクレードルを持ち上げる高さ調節手段を具備することにより、特殊なテーブル機構によらずにサグ補償を行うX線CT装置を実現することができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。図1にX線CT装置の模式的構成を示す。本装置は本発明を実施するための最良の形態の一例である。本装置の構成によって、X線CT装置に関する発明を実施するための最良の形態の一例が示される。本装置の動作によって、クレードル位置測定方法に関する発明を実施するための最良の形態の一例、および、クレードルサグ補償方法に関する発明を実施するための最良の形態の一例がそれぞれ示される。
本装置は、ガントリ100、テーブル200およびオペレータコンソール(operator console)300を有する。ガントリ100は、テーブル200によって搬入される被検体10を、X線照射・検出装置110でスキャンして複数ビューの透過X線信号(スキャンデータ:scan data)を収集し、オペレータコンソール300に入力する。オペレータコンソール300は、ガントリ100から入力されたスキャンデータに基づいて画像再構成を行い、再構成した画像をディスプレイ(display)302に表示する。
オペレータコンソール300は、また、ガントリ100とテーブル200の動作を制御する。オペレータコンソール300による制御の下で、ガントリ100は所定のスキャン条件でスキャンを行い、テーブル200は所定の部位がスキャンされるように、被検体10の位置決めを行う。位置決めは、内蔵する位置調節機構により、天板202の高さおよび天板上のクレードル(cradle)204の水平移動距離を調節することによって行われる。
クレードル204を停止させた状態でスキャンすることにより、アキシャルスキャン(axial scan)を行うことができる。クレードル204を連続的に移動させながら複数回のスキャンを連続的に行うことにより、ヘリカルスキャン(helical scan)を行うことができる。クレードル204を間欠的に移動させながら停止位置ごとにスキャンすることによりクラスタスキャン(cluster scan)を行うことができる。
天板202の高さ調節は、支柱206をベース(base)208への取付部を中心としてスイング(swing)させることによって行われる。支柱206のスイングによって、天板202は垂直方向および水平方向に変位する。クレードル204は天板202上で水平方向に移動して天板202の水平方向の変位を相殺する。スキャン条件によっては、ガントリ100をチルト(tilt)させた状態でスキャンが行われる。ガントリ100のチルトは、内蔵のチルト機構によって行われる。
なお、テーブル200は、図2に示すように、天板202がベース208に対して垂直に昇降する方式のものであってよい。天板202の昇降は内蔵の昇降機構によって行われる。このテーブル200においては、昇降に伴う天板202の水平移動は生じない。
図3に、X線照射・検出装置110の構成を模式的に示す。X線照射・検出装置110は、X線管130の焦点132から放射されたX線134をX線検出器150で検出するようになっている。
X線134は、図示しないコリメータ(collimator)で成形されて左右対称なコーンビーム(cone beam)またはファンビーム(fan beam)のX線となっている。X線検出器150は、X線の広がりに対応して2次元的に広がるX線入射面152を有する。X線入射面152は円筒の一部を構成するように湾曲している。円筒の中心軸は焦点132を通る。
X線照射・検出装置110は、撮影中心すなわちアイソセンタ(isocenter)Oを通る中心軸の周りを回転する。中心軸は、X線検出器150が形成する部分円筒の中心軸に平行である。
回転の中心軸の方向をz方向とし、アイソセンタOと焦点132を結ぶ方向をy方向とし、z方向およびy方向に垂直な方向をx方向とする。これらx,y,z軸はz軸を中心軸とする回転座標系の3軸となる。
図4に、X線検出器150のX線入射面152の平面図を模式的に示す。X線入射面152は検出セル(cell)154がx方向とz方向に2次元的に配置されたものとなっている。すなわち、X線入射面152は検出セル154の2次元アレイ(array)となっている。なお、ファンビームX線を用いる場合は、X線入射面152は検出セル154の1次元アレイとしてよい。
個々の検出セル154はX線検出器150の検出チャンネル(channel)を構成する。これによって、X線検出器150は多チャンネルX線検出器となる。検出セル154は、例えばシンチレータ(scintillator)とフォトダイオード(photo diode)の組み合わせによって構成される。
クレードル204は、片持ち方式で天板202から繰り出される。このため、繰り出された部分は荷重によって撓み、正規の位置からの変位すなわちサグが生じる。この状態を図5に破線で示す。図5ではサグを誇張して示す。サグの量はクレードルの繰り出し量が増すほど、また、荷重が増すほど大きくなる。
本装置では、このようなサグを有するクレードル204の実際の高さをX線CT装置の機能を利用して測定し、サグの量に応じた補償を行う。以下、クレードル204の高さを測定する方法とクレードル204のサグを補償する方法について説明する。
図6に、被検体10を搭載したクレードル204とX線照射・検出装置110の幾何学的関係を示す。図6では、X線照射・検出装置110を、焦点132から照射される扇状のX線ビーム134とそれを受光するX線検出器150によって表す。
X線ビーム134のファン角度(fan)はθである。ファン角度θは、システムの仕様すなわちX線照射・検出装置のジオメトリ(geometry)で規定された既知数である。ファン角度θのX線ビーム134に対応するX線検出器150のチャンネル数はNである。チャンネル番号は右端から左端にかけて1,2,3,…,Nである。チャンネル数Nも、システムの仕様すなわちX線照射・検出装置のジオメトリで規定された既知数である。
X線照射・検出装置110は、アイソセンタOを中心として例えば時計回りに回転して被検体10およびクレードル204をスキャンする。被検体10およびクレードル204はX線照射・検出装置110のスキャン面内にある。
スキャン中、焦点132はアイソセンタOを中心とする半径Rの円周上を移動する。半径Rはシステムの仕様すなわちX線照射・検出装置のジオメトリで規定された既知数である。以下、円周上の焦点132の位置によってX線照射・検出装置110の回転位置を代表する。
焦点132は、円周上に設定されたM個のトリガーポイント(trigger point)を順次に通過する。M個のトリガーポイントの各々において透過X線信号の収集が行われる。トリガーポイント数Mはシステムの仕様で規定された既知数である。
M個のトリガーポイントの中には、図7に示すように、焦点132を発したX線136がクレードル204の裏面の直近の外側を接線方向に通過するトリガーポイントがある。焦点132とアイソセンタOを結ぶ直線とX線136の間の角度をαとすると、アイソセンタOからX線136までの距離hは次式で与えられる。
Figure 2007050244
距離hはアイソセンタOからクレードル204の裏面までの距離を表す。
X線136が入射するX線検出器150のチャンネル番号nは次式で与えられる。
Figure 2007050244
したがって、チャンネル番号nが分かれば(2)式から角度αを求めることができ、角度αを用いて(1)式から距離hを求めることができる。
M個のトリガーポイントの中には、図8に示すように、焦点132を発したX線136’がクレードル204の裏面の直近の外側を接線方向に通過するトリガーポイントもある。X線136’は、図7に示したX線136と同じ経路を逆方向に通過する。このようなトリガーポイントはミラー(mirror point)とも呼ばれる。
焦点132とアイソセンタOを結ぶ直線とX線136’の間の角度αと、アイソセンタOからX線136までの距離hの関係は(1)式で与えられる。X線136’が入射するX線検出器150のチャンネル番号n’は次式で与えられる。
Figure 2007050244
したがって、チャンネル番号n’が分かれば(3)式から角度αを求めることができ、角度αを用いて(1)式から距離hを求めることができる。
距離hはスキャン面内の距離なので、ガントリ100をチルトさせて図9(a)に示すようにスキャン面を傾けたときは、(b)、(c)に示すように、本当の距離Hよりも見かけ上の距離Htiltは大きくなる。
ガントリ100のチルト角度をΨとすると、距離Htiltは次式で表される。
Figure 2007050244
そこで、ガントリ100がチルトしている場合は、(3)式を用いて本当の距離Hが求められる。
床面からのアイソセンタOの高さはシステムの仕様すなわちX線照射・検出装置のジオメトリで規定されているので、距離hが分かればクレードル204の高さが分かる。クレードル204の正規の高さはシステムの仕様で規定されているので、それとの差からサグが分かる。サグを求めることにより、サグ補償の必要量を明らかにすることができる。
チャンネル番号nの特定方法について説明する。図10に、X線焦点132が、隣り合う3つのトリガーポイントを順次に通るときのX線の通過状態を示す。なお、トリガーポイントの間隔は誇張してある。
図10において、トリガーポイント*1Tは、X線がクレードル204の裏面の直近の外側を接線方向に通過するトリガーポイントである。トリガーポイント*1T−1および*1T+1は、それぞれ、その1つ前および1つ後のトリガーポイントである。これら両トリガーポイントでは、X線はクレードル204を部分的に通過する。
トリガーポイント*1T−1,*1T,*1T+1におけるチャンネルnの検出信号を、それぞれ、YT−1,YT,YT+1とする。検出信号YT−1,YT,YT+1は、この順序で異なるタイミング(timing)で得られる。それらのタイミングをそれぞれT−1,T,T+1とすると、各タイミングにおける信号強度は、例えば、図11に示すようになる。信号強度はX線の減衰率に対応する。
図11に示すように、信号YTは信号強度が最小となる。これは、全部が空気である経路を通過したX線によるものだからである。信号YT−1とYT+1は信号YTよりも信号強度が大きくなる。これは、いずれもクレードル204を部分的に通過したX線によるものだからである。信号YTと信号YT−1,YT+1の間には信号レベルの急変がある。
このように、クレードル204の裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線の検出信号は、その前後のトリガーポイントにかけて特徴的な信号強度の変化パターン(pattern)を示す。以下、この変化パターンをクレードル・ボトム・パターン(cradle bottom pattern)ともいう。
チャンネル番号nの特定は、このクレードル・ボトム・パターンを利用して行われる。すなわち、X線検出器150の各チャンネルの中から、検出信号がクレードル・ボトム・パターンを示すチャンネルを特定する。ミラーポイントにおけるチャンネル番号n’も同様にして特定することができる。
X線がクレードル204の裏面の直近の外側を接線方向に通過するときのトリガーポイントの大凡の位置はシステムの仕様から予測することができ、また、そのようなX線が入射するチャンネル番号n(またはn’)の大凡の値もシステムの仕様から予測することができる。
そこで、チャンネル番号n(またはn’)の特定は、予測したトリガーポイントおよびチャンネル番号の近傍を探索して行うのが能率的である。また、距離hの値は、チャンネル番号nに基づく計算値と、チャンネル番号n’に基づく計算値を平均して求めるのが精度を高める点で好ましい。
チャンネル番号nの特定の確からしさを高めるには、チャンネル番号nの近傍の複数のチャンネルの検出信号をも利用するのがよい。すなわち、図12に示すように、チャンネル番号nの近傍のチャンネル番号n−1,n−2,n−3,n−4に着目すると、これらのチャンネルにそれぞれ入射するX線間の角度差が小さいので、それらのチャンネル番号の検出信号もチャンネル番号nの検出信号に類似した変化パターンを示す。
そこで、チャンネル番号が減少する方向に隣り合う複数のチャンネルの検出信号がいずれもクレードル・ボトム・パターンに類似したパターンを示すことも条件にすれば、チャンネル番号nの特定の確からしさを高めることができる。
チャンネル番号n’の特定の確からしさもこれに準じて高めることができる。ただし、チャンネル番号が増加する方向に隣り合う複数のチャンネルの検出信号がいずれもクレードル・ボトム・パターンに類似したパターンを示すことを条件とする。
チャンネル番号nの特定の確からしさを高めるには、トリガーポイント*1Tの近傍のトリガーポイントにおける複数のチャンネルの検出信号をも利用するのがよい。すなわち、図13に示すように、トリガーポイント*1Tの次のトリガーポイント*1T+1に着目すると、トリガーポイント*1TとのX線の角度差が小さいので、トリガーポイント*1T+1の検出信号群も、例えば図14に示すように、トリガーポイント*1Tの検出信号群に類似した値を示す。
そこで、タイミングが遅い方に隣り合うトリガーポイントの検出信号群がいずれも同じような値を示すことも条件にすれば、チャンネル番号nの特定の確からしさを高めることができる。
チャンネル番号n’の特定の確からしさもこれに準じて高めることができる。ただし、タイミングが早い方に隣り合うトリガーポイントの検出信号がいずれも同じような値を示すことを条件とする。
図15に、本装置の動作のフローチャート(flow chart)を示す。ステップ(step)101で、トリガーポイントとチャンネル番号を予測する。すなわち、X線がクレードル204の裏面の直近の外側を接線方向に通過するトリガーポイントと、そのようなX線が入射するチャンネル番号を、システム仕様に基づいて予測する。
ステップ103でスキャンを行う。スキャンはアキシャルスキャン、ヘリカルスキャンまたはクラスタスキャン等によって行われる。これによって、スキャンデータが収集される。
ステップ105で、チャンネル番号を特定しクレードル204の高さを計算する。チャンネル番号の特定は、ステップ101で予測したトリガーポイントとチャンネル番号を利用して、スキャンデータにおけるクレードル・ボトム・パターンを探索することによって行われる。チャンネル番号の特定およびクレードル高さ計算は1スキャンごとに行われる。これによって、クレードル204の高さ測定値がリアルタイム(real time)で得られる。
チャンネル番号の特定とクレードルの高さ計算は、オペレータコンソール300によって行われる。オペレータコンソール300は、本発明におけるクレードル位置測定手段の一例である。
ステップ107で、クレードル高さ測定値を画像再構成部に供給する。クレードル高さ測定値は、画像再構成部において再構成画像の位置補正等に利用される。
ステップ109で、クレードル204のサグを計算する。サグは、クレードル204の正規の高さとクレードル204の高さ測定値との差として求められる。サグ計算は、オペレータコンソール300によって行われる。オペレータコンソール300は、本発明におけるサグ計算手段の一例である。
ステップ111で、サグが閾値より大きいか否かを判定する。閾値はサグの許容量に相当する。閾値より大きいときはステップ113でサグ補償を行う。サグ補償は、クレードル204を支持している天板202の高さをサグの分だけ高くすることによって行われる。なお、サグが閾値以内のときはサグ補償は行わない。
図1に示したような、支柱206がスイングする方式では、天板202の高さを変えると水平方向の位置も変化するので、それを相殺する距離だけクレードル204を水平方向に変位させる必要がある。これに対して、図2に示したような、天板202がベース208に対して垂直に昇降する方式ではそのような操作は不要である。
サグ補償は、オペレータコンソール300による制御の下でテーブル200によって行われる。オペレータコンソール300およびテーブル200は、本発明における高さ調節手段の一例である。
ステップ115でスキャン終了か否かを判定し、終了でないときはステップ103に戻る。スキャン終了でない間は、ステップ103−115の動作が繰り返される。これによって、スキャン中は1スキャンごとにクレードル高さ測定が行われ、サグが閾値を越えるたびにサグ補償が行われる。
サグ補償の様子を図16に示す。図16は、クレードル204の繰り出しに伴って次第に増加するサグ(細線)を、閾値に基づいて補償する状態を示す。図16に示すように、クレードル204のサグは閾値に達するたびに補償され常に許容範囲内にとどまる。このように、サグが閾値を越えたときクレードルを持ち上げるので、サグ補償の安定性を良くすることができる。
なお、サグ補償が必要ないときは、図17にフローチャートで示すように、クレードル高さ測定値を画像再構成部に供給するだけにしてサグの計算と補償は省略してもよい。
本発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の構成を示す図である。 本発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の構成を示す図である。 X線照射・検出装置の構成を示す図である。 X線検出器のX線入射面の構成を示す図である。 クレードルのサグを示す図である。 クレードルに搭載された被検体とX線照射・検出装置の幾何学的関係を示す図である。 クレードルに搭載された被検体とX線照射・検出装置の幾何学的関係を示す図である。 クレードルに搭載された被検体とX線照射・検出装置の幾何学的関係を示す図である。 ガントリをチルトさせたときの、本当の距離と見かけ上の距離を示す図である。 X線焦点が3つのトリガーポイントを順次に通るときのX線の通過状態を示す図である。 検出信号の信号強度を示す図である。 複数のチャンネルのX線通過状態を示す図である。 複数のチャンネルのX線通過状態を示す図である。 検出信号の信号強度を示す図である。 本発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の動作を示すフローチャートである。 サグ補償を示す図である。 本発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 : 被検体
100 : ガントリ
110 : X線照射・検出装置
130 : X線管
132 : 焦点
134 : X線
150 : X線検出器
152 : X線入射面
154 : 検出セル
200 : テーブル
202 : 天板
204 : クレードル
206 : 支柱
208 : ベース
300 : オペレータコンソール
302 : ディスプレイ

Claims (8)

  1. クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置についてスキャン面内のクレードル位置を測定するにあたり、
    クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求める、
    ことを特徴とするクレードル位置測定方法。
  2. 前記クレードル位置について正規の位置からのサグを求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクレードル位置測定方法。
  3. クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置についてスキャン面内のクレードルのサグを補償するにあたり、
    クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求め、
    前記クレードル位置について正規の位置からのサグを求め、
    前記サグ分だけクレードルを持ち上げる、
    ことを特徴とするクレードルサグ補償方法。
  4. 前記サグが予め定められた閾値を越えたときクレードルを持ち上げる、
    ことを特徴とする請求項3に記載のクレードルサグ補償方法。
  5. クレードルに搭載された被検体をX線照射・検出装置でスキャンするX線CT装置であって、
    クレードルの裏面の直近の外側を接線方向に通過するX線を検出したチャンネル位置とX線照射・検出装置のジオメトリに基づいてスキャン面内のクレードル位置を求めるクレードル位置測定手段、
    を具備することを特徴とするX線CT装置。
  6. 前記クレードル位置について正規の位置からのサグを求めるサグ計算手段、
    を具備することを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 前記サグ分だけクレードルを持ち上げる高さ調節手段、
    を具備することを特徴とする請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記高さ調節手段は、前記サグが予め定められた閾値を越えたときクレードルを持ち上げる、
    ことを特徴とする請求項7に記載のX線CT装置。
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