JP2007049871A - 長尺体保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長尺体の径の変化に対応することができ、且つ長尺体の着脱が容易に行えると共に、小型化を達成した長尺体保持具を提供する。
【解決手段】 長尺体を着脱可能に保持する帯状のバンド10と、バンド10を着脱可能に固定する第1の固定部51と、第1の固定部51に設けられ、第1の固定部51を対象物に固定する第2の固定部52を有するベース部50とを備え、バンド10は、長手方向一端側に形成された第1の係合部13と、前記長手方向に沿って形成され且つ第1の係合部13と係合する第2の係合部18とを有し、第1の固定部51は、バンド10を移動可能に貫通する貫通孔55と、第1の係合部13が挿入されると共に、第1の係合部13を、貫通孔55を貫通したバンド10の第2の係合部18に係合させてロックするロック部と、を有してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、シャーシ、パネル、壁等の対象物(被固定部材)に配線や配管等の長尺な部材を固定する長尺体保持具に関する。
従来、配線や配管等の長尺体をシャーシ、パネル、壁等の対象物(被固定部材)に固定するため様々な保持具が使用されている。このような保持具は、例えば、長尺体を保持する保持部と、この保持部を対象物に固定するために前記保持部の下方に一体に形成された固定部を備えており、対象物の予め開口された取付孔に前記固定部を差し込んだり、あるいは、両面テープ等により接着することで対象物に固定される。
このような保持具としては、例えば、基台と一体で弾性C形帯板と起立片を形成し、さらに該弾性C形帯板の先端部に引掛片を有する係止片を形成するとともに基台の裏面に被固定部材との固定部を形成したものがある。この保持具は、前記係止片と起立片の間から電線を入れ、弾性C形帯板を基台に向けて押し下げて、前記引掛片と起立片の受け爪を係合させて、電線を弾性C形帯板内に保持するようにした構成を備えている。(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の係止部を有するバンドと該バンドの差込端を挿入可能に形成され該バンドの係止部を係止させる突起を有するバンド固定部とをベース板に一体に形成した長尺体の保持部を形成し、さらにベース板に一体に差込脚(対象物との固定手段)を形成した保持具も紹介されている。(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
実公平2−18389号公報 実開昭64−40228号公報 実開平1−116520号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載された保持具は、1つのサイズで保持できる長尺体の径の範囲が限られているために、径の変化に対応するため多種のサイズを用意する必要があった。
また、特許文献2及び特許文献3に記載された保持具は、長尺体の保持部に複数の係止部を有するバンドを備えているので、長尺体の径の変化に対応することができたものの、取り外す必要が生じた時に、バンドの係止部と係止部に噛み合う突起との係止を外すための操作に手間がかかる。
本発明は、このような従来の長尺体保持具を改良することを課題とするものであり、長尺体の径の変化に対応することができ、且つ長尺体の着脱が容易に行えると共に、小型化を達成した長尺体保持具を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、長尺体を着脱可能に保持する帯状の長尺体保持部と、前記長尺体保持部を着脱可能に固定する第1の固定部と、当該第1の固定部に設けられ、該第1の固定部を対象物に固定する第2の固定部と、を有するベース部と、を備え、前記長尺体保持部は、長手方向一端側に形成された第1の係合部と、前記長手方向に沿って形成され且つ当該第1の係合部と係合する第2の係合部と、を有し、前記第1の固定部は、前記長尺体保持部を移動可能に貫通する貫通孔と、前記第1の係合部が挿入されると共に、当該第1の係合部を、前記貫通孔を貫通した長尺体保持部の第2の係合部に係合させてロックするロック部と、を有してなる長尺体保持具を提供するものである。
この構成を備えた長尺体保持具は、ベース部に形成された貫通孔に貫通させた長尺体保持部の第1の係合部をロック部に挿入して、当該第1の係合部と、前記長尺体保持部に形成された第2の係合部とを係合させることで、長尺体保持部に長尺体を保持させることができ、また、第1の係合部と第2の係合部との係合を解除することで、長尺体を長尺体保持部から解放することができる。したがって、長尺体の着脱を容易に行うことができる。また、第1の係合部と第2の係合部が、長尺体保持部に形成されているため、小型化を達成することができる。さらにまた、長尺体保持部は、前記貫通孔を移動可能に貫通するため、保持すべき長尺体の径の変化に簡単に対応することができる。
また、本発明にかかる長尺体保持具は、前記貫通孔に挿入された長尺体保持部は、前記第1の係合部を前記第2の係合部に係合させた際に、前記長尺体を保持可能な環を形成すると共に、当該環の径を小さくする方向に移動可能に構成することができる。この構成により、第1の係合部を前記第2の係合部に係合させ、長尺体保持部により形成した環によって長尺体を保持した後、この長尺体保持部の他端(第1の係合部が形成されている側とは反対側の端部)を引っ張って、前記環の径を小さくし、前記長尺体を長尺体保持具によってしっかりと締め付けることができる。したがって、長尺体を長尺体保持具によって一層確実に保持・固定することができる。
そしてまた、本発明にかかる長尺体保持具は、前記長尺体保持部の前記第2の係合部が形成されている領域を、長手方向に垂直な方向の両端部が互いに近づくように湾曲可能に構成することもできる。このように構成することで、前記貫通孔に長尺体保持部を挿入して第1の係合部と第2の係合部とを係合させた状態から、前記第2の係合部が形成されている領域を、前述した方向に湾曲させることができる。このため、第1の係合部を一時的に第2の係合部から離すことができ、当該長尺体保持部を、長尺体を締め付ける方向(長尺体保持部によって形成された環の径を小さくする方向)にさらに容易に引っ張ることができる。
また、本発明にかかる長尺体保持具は、前記長尺体保持部の前記第2の係合部が形成されている領域における長手方向に垂直な方向の両端部の肉厚を、当該両端部の間の肉厚よりも大きく構成することもできる。このように構成することで、前記貫通孔に長尺体保持部を挿入して第1の係合部と第2の係合部とを係合させた状態から、長尺体保持部の第2の係合部が形成されている領域を、前述した方向にさらに湾曲させやすくすることができる。したがって、第1の係合部を一時的に第2の係合部から離すことができ、当該長尺体保持部を、長尺体を締め付ける方向にさらに容易に引っ張ることができる。
また、前記長尺体保持部は、前記第1の係合部近傍に係止爪を有し、前記ロック部に、当該係止爪が係止される係止部を形成した構成を備えることができる。この場合、前記長尺体保持部は、長手方向先端部に略V字状の折返部を有し、当該折返部の略V字状を画定する屈曲部は、その屈曲角度を弾性的に変更可能であると共に、その外側に前記第1の係合部が形成され、当該第1の係合部よりも先端側の外側に前記係止爪が形成されてなり、前記ロック部は、前記折返部が弾発的に着脱可能に挿入される挿入孔を有し、当該挿入孔を画定する壁面に、前記係止部が形成された構成とすることもできる。
そしてまた、前記長尺体保持部は、前記第1の係合部よりも長手方向他端側であり且つ当該第1の係合部の近傍に、ヒンジ部を形成した構成を備えることもできる。このように構成することで、例えば、保持すべき長尺体の径が小さい場合であっても、長尺体保持部をこの長尺体に沿って湾曲し易くする(長尺体保持部によって形成された環の径を小さくし易くする)ことができ、当該長尺体を確実に保持することができる。
さらにまた、前記長尺体保持部は、前記ヒンジ部よりも長手方向他端側であり且つ当該ヒンジ部の近傍に、当該ヒンジ部と間隔をおいて、他のヒンジ部がさらに形成されていてもよい。
そしてまた、本発明にかかる長尺体保持具は、前記ロック部に、前記貫通孔に挿入された長尺体保持部を仮止めする仮止部を設けた構成を備えていてもよい。このように構成することで、長尺体保持部の所望の位置を仮止めしておくことができるため、保持すべき長尺体の径に合わせて、長尺体保持部をベース部に仮止めしておくこともでき、長尺体を保持する際の作業性を向上させることができる。
本発明にかかる長尺体保持具は、ベース部の貫通孔に貫通させた長尺体保持部の第1の係合部をロック部に挿入して、当該第1の係合部と、前記長尺体保持部に形成された第2の係合部とを係合させることで、長尺体保持部に長尺体を保持させ、また、第1の係合部と第2の係合部との係合を解除することで、長尺体を長尺体保持部から解放することができるため、長尺体の着脱を容易に行うことができる。また、第1の係合部と第2の係合部が、長尺体保持部に形成されているため、小型化を達成することができる。さらにまた、長尺体保持部は、前記貫通孔を移動可能に貫通するため、保持すべき長尺体の径の変化に簡単に対応することができる。
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる長尺体保持具について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる長尺体保持具の斜視図、図2は、図1に示す長尺体保持具の構成要素である長尺体保持部としてのバンドの斜視図、図3は、図2に示すバンドの裏面を示す斜視図、図4は、図3に示すバンドの側面図、図5は、図4に示すV−V線に沿って破断した状態を示す断面図、図6は、図5に示すVI−VI線に沿って破断した状態を示す断面の一部を示す図、図7は、図1に示す長尺体保持具の構成要素であるベース部の斜視図、図8は、図7に示すベース部の正面図、図9は、図8に示すIX−IX線に沿って破断した状態を示す断面図、図10は、図1に示す長尺体保持具で、長尺体としての複数の配線を保持する工程の一部を示す斜視図、図11は、図1に示す長尺体保持具で、長尺体としての複数の配線を保持する工程の一部を示す側面図、図12は、図1に示す長尺体保持具で、長尺体としての複数の配線を保持する工程の一部を示す斜視図、図13及び図14は、図1に示す長尺体保持具で複数の配線を保持する工程の一部を示す側面図、図15は、図11に示すXV−XV線に沿って破断した状態を示す断面図、図16は、図13に示すXVI−XVI線に沿って破断した状態を示す断面図、図17は、図16に示すXVII−XVII線に沿って破断した状態を示す断面図であり、バンドをロックした状態を示す図、図18は、図16に示すXVII−XVII線に沿って破断した状態を示す断面図であり、バンドをロック状態で移動させている状態を示す図、図19は、図7に示すベース部を対象物(シャーシ)に固定した状態を示す図であり、対象物のみを断面にした図である。
図1〜図18に示すように、本実施の形態にかかる長尺体保持具1は、長尺体としての配線100を着脱可能に保持するバンド10(長尺体保持部)と、バンド10を着脱可能に固定すると共に、例えば、シャーシ、パネル、壁等の対象物(本実施の形態ではシャーシ200)に固定されるベース部50とを備えて構成されている。
バンド10は、配線100に巻き付けることができる適度な弾性を備えた帯状を有し、その長手方向の一端に略V字状の折返部11が形成されている。この折返部11は、略V字状を画定する屈曲部12が、その屈曲角度を弾性的に変更可能となっている。この屈曲部12の外側面には、複数の歯13Aを有する第1の係合部13が形成されている。また、バンド10の第1の係合部13よりも先端側の立ち上がり部分の外側には、係止爪14が形成されている。さらに、バンド10の係止爪14よりも先端側には、折返部11の開放端の一部が外側に折り曲げられた操作片15が形成されている。そして、この操作片15を指で押してバンド10に向けて接近させると、折返部11が弾性変形して、略V字が狭くなる方向に移動するようになっている。
一方、バンド10の、第1の係合部13が形成された側とは反対側の端部には、バンド10を、後に詳述するベース部50の貫通孔55に導くための差込縁16が形成されている。この差込縁16は、第1の係合部13側が、表面視(図2に示す状態、以下、こちら側の面を「表面」という)で凸状に湾曲した湾曲部17となっており、この湾曲部17を把持することで、ベース部50の貫通孔55に挿入したバンド10を、この貫通孔55に対して簡単に進退移動させることができるようになっている。また、この湾曲部17は、バンド10が貫通孔55から抜け落ち難くする役割も果たしている。
バンド10の表面であって、折返部11と差込縁16との間には、第1の係合部13と係合する第2の係合部18が、バンド10の長手方向に沿って形成されている。この第2の係合部18は、第1の係合部13の歯13Aと噛み合う複数の歯18Aを備えている。第2の係合部18の各々の歯18Aは、特に図6に示すように、第1の係合部13側の外壁18Bが、バンド10の表面に対して略垂直に立設されており、差込縁16側の外壁18Cが、バンド10の表面に対して斜めに形成されている。したがって、第1の係合部13と第2の係合部18とを係合させて、配線100を保持するための環を形成した状態で、矢印B方向(すなわち、バンド10によって形成される環の径を小さくする方向:図10、図12、図13、図15及び図16参照)に移動させることができるが、矢印D方向(すなわち、バンド10によって形成される環の径を大きくする方向:図14及び図15参照)には移動できないようになっている。
また、バンド10の裏面には、第2の係合部18が形成されている領域から、差込縁16の先端近傍まで、バンド10の長手方向に沿って凹部19が形成されている。したがって、特に、図5に示すように、バンド10は、凹部19が形成されている領域において、長手方向に垂直な方向の両端部20A及び20Bの肉厚が、両端部20A及び20Bの間の肉厚よりも厚くなっている。そして、この構成によって、バンド10は、両端部20A及び20Bが互いに近づくように湾曲可能となっている。
また、バンド10の裏面であって、折返部11よりも第2の係合部18側には、バンド10をベース部50に固定して配線を保持させた際に、バンド10の差込縁16側を挿入して留めるバンド通し部21が形成されている。
さらに、バンド10は、折返部11とバンド通し部21との間にヒンジ部22が、バンド通し部21の第2の係合部側近傍に、ヒンジ部23が形成されている。これらのヒンジ部22及び23によって、例えば、保持すべき配線100の径が小さい場合であっても、バンド10を、この配線100に沿って湾曲し易くすることができ、バンド10によって形成される環の径を小さくでき、配線100を確実に保持することができる。
ベース部50は、バンド10を着脱可能に固定する第1の固定部51と、第1の固定部51に設けられ、第1の固定部51をシャーシ200(図19参照)に固定する第2の固定部52とを備えて構成されている。
第1の固定部51は、略直方体形状を有し、第2の固定部52側に形成されてバンド10を矢印B方向及び矢印D方向に進退移動可能に貫通させる貫通孔55と、第1の固定部51の貫通孔55よりも上部に形成されると共に、貫通孔55に連通するロック穴56とを備えている。
ロック穴56は、折返部11の屈曲部12における屈曲角度が小さくなるよう弾性変形させた状態で折返部11を挿入可能なサイズを有している。このロック穴56を画定する矢印B方向(バンド10の差込縁16の挿入方向)側に位置する壁部57には、折返部11が弾性復元しようとした際に、折返部11に形成された係止爪14の一部を受領する開口58が形成されており、この開口58を画定する上壁が、係止爪14を係止する係止部59となっている。また、壁部57と対向する壁部60の上部には、バンド10の幅とほぼ同様の幅で切欠かれ、ロック穴56に折返部11が挿入された際に、バンド10を支持する切欠き部61が形成されている。
なお、ロック穴56は、貫通孔55に連通しているため、ロック穴56に折返部11が挿入された際に、折返部11の屈曲部12の外面に形成された第1の係合部13を、貫通孔55に挿入されたバンド10の第2の係合部18に接触させることができ、第1の係合部13と第2の係合部18とを係合させてロックすることができる。また、折返部11をロック穴56に挿入するだけで、第1の係合部13と第2の係合部とを係合させることができるため、第1の固定部の構造が簡単であり、小型化も達成される。
第2の固定部52は、長尺体保持具1をシャーシ200に固定する際に、シャーシ200の配線100が保持される側の面(以下、この面を「表面」という)に、弾性的に当接する略弓状の弾性弓片65と、弾性弓片65の中央から延出した支柱66と、支柱66の先端に形成され、シャーシ200に形成された固定穴201(図19参照)にシャーシ200の表面側から挿入されて、シャーシ200の裏面に当接する矢じり状の弾性逆止片67A及び67Bと、支柱66の基端側に弾性弓片65と間隔をおいて形成され、長尺体保持具1をシャーシ200に固定する際に、シャーシ200の表面に当接する当接片68とを備えて構成されている。
この第2の固定部52は、支柱66及び弾性逆止片67A及び67Bを固定穴201に挿入する際に、弾性逆止片67A及び67Bの自由端が、支柱66に近づくように変形して固定穴201に挿入され、その後、弾性復元して、弾性逆止片67A及び67Bの自由端の端面が、シャーシ200の裏面に当接する。これと同時に、当接片68がシャーシ200の表面に当接し、弾性弓片65が弾性的にシャーシ200の表面を押圧する。この動作により、第2の固定部52は、シャーシ200の両面を挟持することにより、シャーシ200に固定される。
次に、本実施の形態にかかる長尺体保持具1の具体的動作について、図面を参照して説明する。
シャーシ200に長尺体保持具1を固定するには、先ず、シャーシ200に形成された固定穴201(図19参照)に、長尺体保持具1のベース部50の第2の固定部52の先端を挿入する。この動作により、弾性逆止片67A及び67Bの外壁が、固定穴201を画定している壁面に押圧されて、弾性逆止片67A及び67Bの自由端が、支柱66に近づくように変形しながら固定穴201を貫通すると共に、弾性弓片65が弾性的にシャーシ200の表面を押圧する。
支柱66及び弾性逆止片67A及び67Bが、固定穴201を貫通すると、弾性逆止片67A及び67Bは弾性復元して元の状態に戻り、弾性逆止片67A及び67Bの自由端の端面が、シャーシ200の裏面に当接する。また、当接片68がシャーシ200の表面に当接する。このようにして、図19に示すように、弾性逆止片67A及び67B及び当接片68によってシャーシ200の表面を、弾性逆止片67A及び67Bによってシャーシ200の裏面を挟持することで、長尺体保持具1をシャーシ200に固定する。
次に、シャーシ200に固定された長尺体保持具1のバンド10に、複数の配線100を保持させるには、先ず、ベース部50に開口された貫通孔55に、バンド10の差込縁16を差し込んで、図1に示すように、貫通孔55にバンド10を貫通させる。次いで、図10に示すように、貫通孔55を貫通したバンド10上に保持すべき複数の配線100を載置する。
次に、バンド10の折返部11を図10に示す矢印A方向に湾曲させ、図11に示す状態にし、折返部11を矢印C方向に移動させて、図12に示すように、ベース部50の第1の固定部51に形成されたロック穴56内に挿入し、バンド10によって配線を保持するための環を形成する。この時、折返部11は、ロック穴56を画定する壁面に当接して、屈曲部12の屈曲角度が小さくなる方向に弾性変形しながら、ロック穴56内に挿入される。そして、第1の係合部13の歯13Aと、第2の係合部18の歯18Aとが係合すると同時に、係止爪14の一部が開口58に受領されて屈曲部12の屈曲角度を大きくする方向に復元しようとし、図12、図13及び図16に示すように、係止爪14の上部を係止部59に押圧して、折返部11がロック穴56内でロックされる。
次に、バンド10で配線100を固定するため、図12及び図13に示す状態から、バンド10の差込縁16を矢印B方向に引っ張り、バンド10が形成している環の径を小さくして、バンド10で配線100を結束して保持する。この時、バンド10には、凹部19が形成されており、長手方向に垂直な方向の両端部20A及び20Bの肉厚が、両端部20A及び20Bの間の肉厚よりも厚くなっている。このため、バンド10を矢印B方向に引っ張ると、バンド10は、図18に示すように、両端部20A及び20Bが互いに近づくように湾曲し、両端部20A及び20Bは、第1の固定部51の貫通孔55の上部を画定している壁部69A及び69Bに接触する。この動作により、第2の係合部18が第1の係合部13から離れて、両者の係合が一時的に解除される。したがって、バンド10を簡単に矢印B方向に引っ張ることができる。また、第1の係合部13に形成された歯13Aと、第2の係合部18に形成された歯18Aの形状(図6参照)から、バンド10は、矢印B方向と反対の方向(図14に示す矢印D方向)には移動することはない。したがって、バンド10による配線100の結束が不意に緩むことがなく、配線100は安定した状態で確実に保持される。
一方、バンド10を矢印B方向に引っ張る動作を中止すれば、第1の係合部13と第2の係合部18は再び係合し、バンド10は確実にロックされる。配線100をハンド10で保持した後、バンド通し部21にバンド10の差込縁16を通して、バンド10を留めておいてもよい。
一方、バンド10による配線100の保持を解除する場合は、操作片15を指で押して屈曲部12の屈曲角度を小さくすることで、係止爪14と係止部59との係止状態を解除して、図14に示すように、折返部11を矢印E方向に移動させてロック穴56から抜き取ればよい。この状態では、第1の係合部13と第2の係合部18との係合が解除されているため、バンド10は矢印D方向にも移動可能となる。
なお、本発明にかかる長尺体保持具1は、図20に示すように、第1の固定部51の壁部57の貫通孔55を画定する壁面に、バンド10に形成された第2の係合部18の歯18Aによって仮止めされる仮止部80を形成することもできる。この仮止部80によってバンド10の所望の位置を仮止めしておくことができるため、例えば、保持すべき配線100の径に応じてバンド10を仮止めしておけば、配線100を保持する作業を、さらに効率よく行うことができる。
また、長尺体保持具1をシャーシ200に固定するための形態は、本実施の形態で説明したものに限らず、例えば、特開平9−119416号公報等に記載されている形態や、ベース部50(本実施の形態では第1の固定部51)の裏面に両面接着シート等を配設する等、シャーシ200に固定可能であれば、特にその形態は限定されるものではない。
本発明の実施の形態にかかる長尺体保持具の斜視図である。 図1に示す長尺体保持具の構成要素である長尺体保持部としてのバンドの斜視図である。 図2に示すバンドの裏面を示す斜視図である。 図3に示すバンドの側面図である。 図4に示すV−V線に沿って破断した状態を示す断面図である。 図5に示すVI−VI線に沿って破断した状態を示す断面の一部を示す図である。 図1に示す長尺体保持具の構成要素であるベース部の斜視図である。 図7に示すベース部の正面図である。 図8に示すIX−IX線に沿って破断した状態を示す断面図である。 図1に示す長尺体保持具で、長尺体としての複数の配線を保持する工程の一部を示す斜視図である。 図1に示す長尺体保持具で、長尺体としての複数の配線を保持する工程の一部を示す側面図である。 図1に示す長尺体保持具で、長尺体としての複数の配線を保持する工程の一部を示す斜視図である。 図1に示す長尺体保持具で複数の配線を保持する工程の一部を示す側面図である。 図1に示す長尺体保持具で複数の配線を保持する工程の一部を示す側面図である。 図11に示すXV−XV線に沿って破断した状態を示す断面図である。 図13に示すXVI−XVI線に沿って破断した状態を示す断面図である。 図16に示すXVII−XVII線に沿って破断した状態を示す断面図であり、バンドをロックした状態を示す図である。 図16に示すXVII−XVII線に沿って破断した状態を示す断面図であり、バンドをロック状態で移動させている状態を示す図である。 図7に示すベース部を対象物(シャーシ)に固定した状態を示す図であり、対象物のみを断面にした図である。 本発明の他の実施形態にかかる長尺体保持具の図15に対応する図である。
符号の説明
1 長尺体保持具
10 バンド
11 折返部
12 屈曲部
13 第1の係合部
13A、18A 歯
14 係止爪
15 操作片
16 差込縁
18 第2の係合部
18B、18C 外壁
19 凹部
20A、20B 端部
21 バンド通し部
22、23 ヒンジ部
50 ベース部
51 第1の固定部
52 第2の固定部
55 貫通孔
56 ロック穴
59 係止部
80 仮止部
100 配線
200 シャーシ

Claims (9)

  1. 長尺体を着脱可能に保持する帯状の長尺体保持部と、
    前記長尺体保持部を着脱可能に固定する第1の固定部と、当該第1の固定部に設けられ、該第1の固定部を対象物に固定する第2の固定部と、を有するベース部と、
    を備え、
    前記長尺体保持部は、長手方向一端側に形成された第1の係合部と、前記長手方向に沿って形成され且つ当該第1の係合部と係合する第2の係合部と、を有し、
    前記第1の固定部は、前記長尺体保持部を移動可能に貫通する貫通孔と、前記第1の係合部が挿入されると共に、当該第1の係合部を、前記貫通孔を貫通した長尺体保持部の第2の係合部に係合させてロックするロック部と、を有してなる長尺体保持具。
  2. 前記貫通孔に挿入された長尺体保持部は、前記第1の係合部を前記第2の係合部に係合させた際に、前記長尺体を保持可能な環を形成すると共に、当該環の径を小さくする方向に移動可能である請求項1記載の長尺体保持具。
  3. 前記長尺体保持部の前記第2の係合部が形成されている領域は、長手方向に垂直な方向の両端部が互いに近づくように湾曲可能である請求項1または請求項2記載の長尺体保持具。
  4. 前記長尺体保持部の前記第2の係合部が形成されている領域は、長手方向に垂直な方向の両端部の肉厚が、当該両端部の間の肉厚よりも大きい請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の長尺体保持具。
  5. 前記長尺体保持部は、前記第1の係合部近傍に係止爪を有し、前記ロック部に、当該係止爪が係止される係止部を形成してなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の長尺体保持具。
  6. 前記長尺体保持部は、長手方向先端部に略V字状の折返部を有し、当該折返部の略V字状を画定する屈曲部は、その屈曲角度を弾性的に変更可能であると共に、その外側に前記第1の係合部が形成され、当該第1の係合部よりも先端側の外側に前記係止爪が形成されてなり、
    前記ロック部は、前記折返部が弾発的に着脱可能に挿入される挿入孔を有し、当該挿入孔を画定する壁面に、前記係止部が形成されてなる請求項5記載の長尺体保持具。
  7. 前記長尺体保持部は、前記第1の係合部よりも長手方向他端側であり且つ当該第1の係合部の近傍に、ヒンジ部が形成されてなる請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の長尺体保持具。
  8. 前記長尺体保持部は、前記ヒンジ部よりも長手方向他端側であり且つ当該ヒンジ部の近傍に、当該ヒンジ部と間隔をおいて、ヒンジ部がさらに形成されてなる請求項7記載の長尺体保持具。
  9. 前記ロック部に、前記貫通孔に挿入された長尺体保持部を仮止めする仮止部を設けた請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の長尺体保持具。


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