JP2007049201A - 多層炭化ケイ素ウエハおよびその製造方法 - Google Patents

多層炭化ケイ素ウエハおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光センサによって検出が可能な高純度の炭化ケイ素ウエハを得る。
【解決手段】炭化ケイ素ウエハ32は、第1SiC膜34〜第4SiC膜40を有する4層構造となっている。これらのSiC膜34〜40は、CVD法によって4回に分けて順次重ねて成膜してある。各SiC膜は、膜の下側から上側に向けて結晶粒が漸次大きくなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の炭化ケイ素の膜からなる炭化ケイ素ウエハに係り、特に複数の炭化ケイ素膜をCVD法により成膜して形成した多層炭化ケイ素ウエハおよびその製造方法に関する。
シリコン単結晶を基板とする半導体デバイスは、シリコン基板(シリコンウエハ)の表面に酸化膜を形成する酸化工程や不純物を拡散する拡散工程、さらには減圧下で窒化ケイ素膜、多結晶シリコン膜(ポリシリコン膜)などを形成する減圧CVD(LPCVD)工程等を経て、シリコンウエハ上に微細な回路が形成される。これらの工程には、拡散装置、LPCVD装置などと呼ばれる半導体製造装置が使用される。そして、これらの装置は、いずれも複数のシリコンウエハを炉内に挿入し、シリコンウエハ本体を高温に加熱する炉体部分と、反応性ガスを炉内に供給するガス導入部、排気部などからなっており、多数枚のシリコンウエハを同時処理(バッチ処理)できるようになっている。図6は、縦型LPCVD装置の一例を示したものである。
図6において、CVD装置10は、炉本体12の内周面に図示しないヒータが配設してあって内部を高温に加熱、維持できるようになっているとともに、図示しない真空ポンプに接続してあり、内部を1330Pa(約10Torr)以下に減圧できるようにしてある。また、炉本体12の内部には、高純度石英や炭化ケイ素(SiC)によって形成したプロセスチューブ14が設けてある。
プロセスチューブ14によって覆われるベース16の中央部には、ボート受け18が設けてあって、このボート受け18上にSiCや石英などから形成した縦型ラック状のウエハボート20が配置してある。そして、ウエハボート20の上下方向には、大規模集積回路(LSI)などの半導デバイスを形成するための多数のシリコンウエハ22が適宜の間隔をあけて保持させてある。また、ウエハボート20の側部には、反応ガスを炉内に導入するためのガス導入管24が配設してあるとともに、炉内温度を測定する熱電対を内蔵した熱電対保護管26が設けてある。
このように構成したCVD装置10は、ウエハボート20を介して多数のシリコンウエハ22が炉内に配置される。そして、炉内を13300Pa(約100Torr)以下に減圧するとともに、例えば800〜1200℃の高温に加熱し、ガス導入管24を介してH2 などのキャリアガスとともに四塩化ケイ素SiClなどの反応性ガス(原料ガス)を炉内に導入し、シリコンウエハ22の表面に多結晶シリコン膜(ポリシリコン膜)やシリコン酸化膜(SiO)の形成などが行われる。
ところで、このようなCVD装置10においては、炉内全体を均一な状態にすることは困難である。そこで、従来からウエハボート20の上下部には、炉内のガスの流れや温度の均一性を保持すること等を目的として、シリコンウエハ22と同一形状のダミーウエハ28と称するウエハを数枚ずつ配置している。また、シリコンウエハ22に付着するパーティクルの状態や、シリコンウエハ22に所定の膜厚が形成されているか等を調べるために、ウエハボート20の上下方向の複数の適宜の位置に、ダミーウエハの一種であるモニタウエハ30をシリコンウエハ22と混在させて配置している。これらのダミーウエハ(モニタウエハを含む)は、従来、シリコン単結晶や高純度石英によって形成した厚さが0.5〜1mm程度のものを使用してきた。
ところが、シリコン単結晶や高純度石英によって形成した従来のダミーウエハは、熱膨張係数がポリシリコン膜やSi膜などと大きく異なるため、ダミーウエハに成膜されたポリシリコン膜やSi膜などが容易に剥離して炉内を汚染するばかりでなく、耐熱性や耐蝕性の問題から短期間の使用で廃棄しなければならず、経済性が悪いという問題がある。かかるところから、近年、炭化ケイ素からなるダミーウエハが業界の注目を集めている。この炭化ケイ素ウエハ(SiCウエハ)は、黒鉛からなる円板状の基材の表面にCVDなどによって炭化ケイ素の膜を厚さ0.3〜1mm程度成膜し、その後、黒鉛基材を酸化雰囲気中で酸化除去することによって得られる。そして、SiCウエハは、従来のシリコン単結晶や高純度石英からなるダミーウエハと比較して、
(イ)硝酸などに対する耐蝕性に優れているため、エッチングによる付着物の除去が容易に行え、長期間の繰返し使用が可能である。
(ロ)熱膨張係数が窒化ケイ素膜、ポリシリコン膜の熱膨張係数に近いところから、ダミーウエハ上に付着したこれらの膜が剥離しにくく、成膜工程途中におけるパーティクルの大幅な増加を抑制することができる。
(ハ)高温での重金属などの不純物の拡散係数が極めて低いため、SiCウエハに含有されている不純物による炉内汚染の懸念が少ない。
(ニ)耐熱変形性に優れているため、ロボットによる搬送などの自動移載が容易である。
等の多くの利点を有しており、経済的効果が大きいところから実用化が促進されている。
ところで、拡散装置やCVD装置によりシリコンウエハの処理を行う場合、ウエボート20へのシリコンウエハ22の出し入れは、自動搬送装置によって行われている場合が多い。そして、自動搬送装置によるシリコンウエハ22の取り扱いは、シリコンウエハ22に赤外線等を照射し、光センサに入射する赤外線等が遮断されたか否かによってシリコンウエハ22の有無を判別するようになっている。このことは、ダミーウエハの搬送、入替えなどについても同様である。また、シリコンウエハ22へのパーティクルの付着状態、付着数を検出する場合、モニタウエハ30に光(赤外線)を照射してその反射光を検出して行っている。この反射光を利用した従来のパーティクルカウンタは、被検査対象が92%以上の反射率を有していないと、直径0.2μm程度の微小なパーティクルを検出することができない。
ところが、CVD法によって成膜した高純度のSiCウエハは、淡い黄色の透明体であって照射された赤外線が透過するため、光センサによって検出することができず、自動搬送を行うことができない。また、モニタウエハとして使用した場合、透過率が高いために充分な反射光を得ることができず、微小なパーティクルの検出が不可能であり、パーティクル検出用のモニタウエハとして使用することができない。
そこで、透光性を有しないダミーウエハとしてケイ素含浸炭化ケイ素の基体にアルミナとシリカとからなる膜をCVDによりコーティングしたダミーウエハが提案されている(特許文献1)。
特開平5−283306号公報
光(赤外線)に対する透孔性の小さな炭化ケイ素ダミーウエハが望まれている。
本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、光センサによって検出が可能な高純度の炭化ケイ素ウエハを提供することを目的とする。
また、本発明は、パーティクル検出用のモニタウエハとして使用可能な炭化ケイ素ウエハを提供することを目的としている。
そして、本発明は、赤外線に対する透光性の小さな炭化ケイ素ウエハを容易に得られるようにすることを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明に係る多層炭化ケイ素ウエハは、厚み方向の一側から他側に向けて結晶粒が漸次大きくなっている炭化珪素膜を複数積層したことを特徴としている。
そして、上記の多層炭化ケイ素ウエハを得るための多層炭化ケイ素ウエハの製造方法は、四塩化ケイ素ガスを含む原料ガスを供給してCVDにより炭化ケイ素膜を成膜する工程と、前記原料ガスの供給を停止して、前記原料ガスをパージする工程と、を複数回繰り返すことを特徴としている。
上記のごとく構成した本発明は、炭化ケイ素ウエハを複数の炭化ケイ素の膜より形成したことにより、各炭化ケイ素の膜の境界において赤外線(光)が反射され、赤外線の透過率が低下するとともに反射量も増大する。しかも、炭化ケイ素膜の粒径が厚み方向の一側から他側に向けて結晶粒が漸次大きくなっているため、炭化ケイ素の微結晶が赤外線を反射、散乱し、より透孔性を小さくできる。したがって、光センサによる検出が可能となって、自動搬送をできるばかりでなく、パーティクルの検出用モニタウエハとしても使用することができる。
CVDによる成膜と原料ガスのパージとを繰り返し行なうことにより、成膜開始(再開)初期に炭化ケイ素の微結晶が形成され、厚み方向の一側から他側に向けて結晶粒が漸次大きくなっている炭化珪素膜を積層した多層炭化ケイ素ウエハを容易に形成することができる。
本発明に係る多層炭化ケイ素ウエハおよびその製造方法の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態に係る多層炭化ケイ素ウエハの断面を模式的に示したものである。図1において、炭化ケイ素ウエハ32は、4層構造をなしていて、第1SiC膜34ないし第4SiC膜40までがほぼ同質に形成してある。これらの各SiC膜34〜40は、詳細を後述するように、CVD法によって成膜され、全体の厚さが0.2〜1mm程度にしてある。
第1SiC膜34は、後述するように黒鉛基材の表面に成膜され、その上に順次第2SiC膜36、第3SiC膜38、第4SiC膜40がCVD法によって成膜されており、各SiC膜間に境界部42、44、46が形成されている。そして、各SiC膜34〜40は、下部の成膜初期の部分の結晶粒48が小さく、上部にいくに従って結晶粒48が大きくなっている。これは、成膜開始時は微小な結晶核が形成され、成膜が進行するに伴って結晶核が成長することによる。
このように構成した第1実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハ32は、境界部42、44、46において入射光が反射されるばかりでなく、各SiC膜34〜40の成膜初期時に微細な結晶粒48が形成されるため、これらの微細な結晶粒48により入射光が乱反射されて透過率が低下し、光センサによる検出が容易となり、自動搬送装置による取り扱いが可能となる。また、本実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハ32は、従来の炭化ケイ素ウエハに比較して反射光の量が多くなるため、微小なパーティクルの検出が容易となり、従来4μm以上の大きさのパーティクルしか検出できなかったのが、シリコンダミーウエハなどの場合と同様に直径0.2μm程度の大きさのパーティクルも検出することができる。
なお、前記の実施形態においては、SiCの膜を4層設けた場合について説明したが、SiCの膜は2〜3層または5層以上であってもよい。
図2は、第2実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハの一部断面図である。この炭化ケイ素ウエハ50は、第1SiC膜52ないし第3SiC膜56を有する3層構造となっている。そして、第1SiC膜52と第3SiC膜56とは、結晶粒が大きく成長した結晶性、配向性の良好な光透過率の大きな炭化ケイ素から形成してある。一方、中間の第2SiC膜54は、第1SiC膜52、第3SiC膜56より結晶性、配向性に劣っており、黒っぽい色をした光透過率の小さな炭化ケイ素からなっている。この光透過率の小さな第2SiC膜54は、炭化ケイ素膜の成膜条件を変えることにより、例えばSiCl4 、CH4 などの原料ガスの供給量を増大させて成膜速度を速くしたり、成膜温度を下げるなどすることにより形成することができる。
このように構成した第2実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハ50は、光透過率の小さい第2SiC膜54が設けてあるため、赤外線などの光の透過量が少なくなり、光センサにより容易に検出することができる。また、光の透過量が少なくなって反射光が増大するため、付着した微小なパーティクルの検出を容易に行うことができる。しかも、結晶性、配向性に劣る第2SiC膜54の両面には、結晶性、配向性に優れた第1SiC膜52、第3SiC膜56が設けてあるため、結晶性、配向性に優れた炭化ケイ素のみから形成したものと同様の耐食性等が得られ、長寿命の炭化ケイ素ウエハとすることができる。
図3は、第1実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハ32の製造工程の説明図である。
図3(1)に示したように、まず、高純度黒鉛からなる所定寸法の円板状黒鉛基材58を作製する。その後、黒鉛基材58を減圧CVD装置に入れ、装置(炉)内を13300Pa(約100Torr)以下に減圧したのち、炉内を1000〜1600℃に加熱、保持し、キャリアガスである水素ガス(H2 )とともに、原料となるSiCl、CHを各々体積%で5〜20%導入し、CVDによって黒鉛基材58の表面に第1SiC膜34を厚さ30〜300μm程度成膜する(同図(2))。
第1SiC膜34の成膜が終了したならば、原料ガスの供給を停止し、炉内の原料ガスをパージガスによってパージする。その後、再び原料ガスをキャリアガスとともに供給し、前回と同様にして第1SiC膜34の上に第2SiC膜36を30〜300μm成膜する(同図(3))。そして、第2SiC膜36を所定の厚さ成膜したならば、再び原料ガスの供給を停止して炉内の原料ガスのパージを行う。
以下、同様にして図3(4)に示したように、第3SiC膜38、第4SiC膜40を順次積層し、全体の成膜厚さを0.2〜1mm程度にする。このようにして成膜を途中で中断して複数回に分けて成膜を行うと、図1の模式図に示したように、成膜再開初期時に微細な結晶粒が形成され、光が反射、散乱されて透過量が減少し、光センサによる検出が可能で、付着パーティクルの光による検出が可能な炭化ケイ素ウエハを得ることができる。
このようにして黒鉛基材58の表面にSiC膜34〜40を成膜したのち、同図(5)に示したように、SiC膜34〜40の周縁部を機械加工によって研削し、黒鉛基材58の周面を露出させる。そして、SiC膜34〜40によって挟んだ状態の黒鉛基材58を900〜1400℃の炉に入れ、酸素を供給して黒鉛基材58を酸化燃焼して除去し、2枚の炭化ケイ素ウエハ32にする(図3(6))。その後、炭化ケイ素ウエハ32の両面を所定の粗さの面となるように研磨するとともに、両面の周縁角部を面取り加工したのち、洗浄、乾燥する。
なお、図2に示した炭化ケイ素ウエハ50も上記と同様にして作ることができる。ただし、第2実施形態の炭化ケイ素ウエハ50を製作する場合、第1SiC膜52と第3SiC膜56とを同一の成膜条件によって成膜し、良好な結晶性、配向性が得られるようにし、第2SiC膜54を成膜する場合、これらと成膜条件を変えて、例えば原料ガスの供給量を多くして成膜速度を速くしたり、成膜温度を下げるなどして、第1SiC膜52、第3SiC膜56より光の透過率の小さなSiC膜とする。
図4は、さらに他の実施形態に係る多層炭化ケイ素ウエハの断面図を示したものである。
図4(1)に示した炭化ケイ素ウエハ60は、3つの炭化ケイ素膜62、64、66とから形成され、3層構造となっている。黒鉛基材58の上に成膜した第1層の炭化ケイ素膜62と、図の最上部にある第3層の炭化ケイ素膜66とは、光透過率の大きな透明度が高くなっている。また、第2層の炭化ケイ素膜64は、遊離ケイ素または遊離炭素を有する光透過率の小さな炭化ケイ素によって構成してある。
光透過率の小さな炭化ケイ素膜64は、前記したように、原料ガスの供給量を多くしたり、膜の成長速度を大きくしたり、成膜温度を下げることにより形成することができる。また、図4に示したように、四塩化シリコンガス(SiCl)の供給量をメタンガス(CH)の供給量より相対的に多くすることにより、遊離ケイ素を有する炭化ケイ素膜を形成することができ、逆にメタンガスの供給量を相対的に多くすることにより、遊離炭素を有する炭化ケイ素膜を形成することができる。
図5は、原料ガスとしてSiClとCHとを使用し、CVDにより炭化ケイ素(SiC)を成膜するときの成膜条件の相違による炭化ケイ素の化学量論比(Si/C)を示したものである。
成膜条件1のように、成膜温度を1400℃、キャリアガスとして水素ガスを使用し、原料ガスの比(SiCl/CH)を1にしたとき、成膜されたSiCの化学的量論比(Si/C)はほぼ1.0となり、遊離元素を生じない。これに対して、成膜条件2のように、成膜温度を1050℃にするとともに、水素ガスをキャリアガスとして原料ガスの比を1.2にすると、成膜されたSiCの化学量論比は1.01となって遊離ケイ素を生じ、SiCの光透過性が低下する。また、成膜条件3のように、成膜温度を1400℃にするとともに、キャリアガスに窒素ガスを使用し、原料ガス比を0.8にして成膜すると、成膜されたSiCの化学量論比は、0.98となって遊離炭素を生じ、SiCの光透過性が低下する。
第2層の炭化ケイ素膜64は、炭化ケイ素ウエハ60を介して目視した場合に、裏側の物体が見えない程度の厚みがあればよく、透過率にもよるが数十μm以上あればよい。また、第3層の炭化ケイ素膜66は、炭化ケイ素ウエハ60を研磨した際に、炭化ケイ素膜64が露出しない程度の厚さを有すればよく、数μm〜数十μm以上の厚みがあればよい。
図4(2)は、光透過率の低い炭化ケイ素の膜を2層設けて5層構造にしたものである。すなわち、本実施形態の炭化ケイ素ウエハ70は、光透過率の高い炭化ケイ素膜62、66、72と、光透過率の低い炭化ケイ素膜64、68とを交互に積層してある。そして、炭化ケイ素ウエハ70の両面には、光透過率の大きな炭化ケイ素膜62または炭化ケイ素膜72が位置している。この実施形態に係る炭化ケイ素ウエハ70は、光透過率の小さな炭化ケイ素膜64、68の1層当たりの厚みを薄くすることができ、より耐熱性に優れたものとすることができる。なお、光透過率の小さな炭化ケイ素膜を3層以上設けてもよい。
図4(3)に示した炭化ケイ素ウエハ74は、光透過率の大きな炭化ケイ素膜62と光透過率の小さな炭化ケイ素膜64との2層構造となっている。
本発明の第1実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハの断面の模式図である。 本発明の第2実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハの一部断面図である。 第1実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハの製造工程の説明図である。 他の実施の形態に係る炭化ケイ素ウエハの一部断面図である。 CVDによる炭化ケイ素の成膜条件と成膜された炭化ケイ素の化学量論比との関係を示す図である。 減圧CVD装置の概略説明図である。
符号の説明
32、50………炭化ケイ素ウエハ、34、52………第1SiC膜、36、54………第2SiC膜、38、56………第3SiC膜、40………第4SiC膜、42、44、46………境界部、48………結晶粒、60、70、74………炭化ケイ素ウエハ

Claims (2)

  1. 厚み方向の一側から他側に向けて結晶粒が漸次大きくなっている炭化珪素膜を複数積層したことを特徴とする多層炭化ケイ素ウエハ。
  2. 四塩化ケイ素ガスを含む原料ガスを供給してCVDにより炭化ケイ素膜を成膜する工程と、前記原料ガスの供給を停止して、前記原料ガスをパージする工程と、を複数回繰り返すことを特徴とする多層炭化ケイ素ウエハの製造方法。
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