JP2007047691A - トナーおよびその製造方法 - Google Patents

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頼尚 椿
Yasuhiro Shibai
康博 芝井
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【課題】 高温オフセットを防止して非オフセット域を充分に確保できるとともに流動性に優れるトナーを高い歩留で得られるトナーの製造方法を提供する。
【解決手段】 結着樹脂22および着色剤と、結着樹脂22よりも大きい重量平均分子量を有する高分子粒子23とを、結着樹脂22の軟化点より高く高分子粒子23の軟化点よりも低い温度で溶融混練し、得られる溶融混練物21を超臨界流体または亜臨界流体中に投入して加熱しながら攪拌し、その後超臨界流体または亜臨界流体の圧力を減少させてトナーを製造することにより、非オフセット域が広く、形状が球形で流動性に優れ、粒径分布の狭いトナーを高い歩留で製造することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トナーおよびその製造方法に関する。
現像剤を用いる画像形成方法には、カールソンプロセスの応用による電子写真方式が広く用いられている。カールソンプロセスを採用した画像形成は、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、定着工程、クリーニング工程、除電工程などによって行なわれる。帯電工程では、感光体の表面を均一に帯電する。露光工程では、帯電した感光体を露光して感光体の表面に静電荷像を形成する。現像工程では、感光体表面に形成された静電荷像にトナーなどの現像剤を付着させることにより可視像を形成する。転写工程では、トナーと逆極性の電荷を記録材に与えることによりトナー像を記録材に転写させる。定着工程では、加熱および加圧などによって記録材に転写された可視像を定着する。クリーニング工程では、記録材に転写されずに感光体の表面に残ったトナーを回収する。除電工程では、感光体を除電する。以上の工程によって、電子写真プロセスを利用した画像形成装置は記録材上に所望の画像を形成する。
現像工程で用いられるトナーは、結着樹脂、着色剤、離型剤などを含有する組成物である。結着樹脂は、それ自身では成型できないカーボンなどの着色剤、ワックスなどの離型剤を分散させ、成型するための樹脂である。着色剤は、有機顔料、染料などの色材である。離型剤は、定着工程において加熱ローラなどの定着器と、表面上に転写トナー像が付着している記録紙とが接触する際のオフセット防止剤として用いられる。
近年、電子写真方式の画像形成においては、画像形成処理速度の高速化、すなわち1枚の記録紙に画像を記録するために要する処理時間の短縮化に伴い、定着工程における加熱ローラと記録紙との接触時間が短くなっている。このため、短い接触時間で記録紙にトナー像を定着させることを目的として定着工程における加熱ローラからの加熱温度が高く設定され、加熱ローラにトナー像の一部が付着する高温オフセットが発生するという問題が生じる。
そこで、このような高温オフセットを防止できるトナーが提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。特許文献1に開示されるトナーは、分子量分布の極大値が3×10〜5×10の範囲にある低分子量重合体成分と、分子量分布の極大値が3×10〜5×10の範囲にある高分子量重合体成分とを含むビニル系共重合体を結着樹脂として用いるものである。特許文献1に開示されるトナーによれば、トナーの弾性を高めて耐久性と耐融着性とを向上させる高分子量重合体成分が用いられるので、高温オフセットの発生を防止することができるとされる。
特許文献2に開示されるトナーは、2種類のワックスが離型剤として使用され、該2種類のワックスが一体となってトナー中に分散して存在する。特許文献2に開示されるトナーによれば、トナー中に含有されるワックスの量を比較的多くすることができ、また第1ワックスの軟化点および第2ワックスの軟化点と、混練温度との関係を好適に設定することによって、トナーの耐オフセット性を向上させることができるとされる。
ところで、特許文献1および2に開示されるトナーの製造方法では、結着樹脂、着色剤などを溶融混練した後、冷却により固化させ、機械的に粉砕分級する溶融混練粉砕法によるものが提案されている。このような溶融混練粉砕法によるトナーの製造方法においては、機械的に粉砕を行なうことによって得られるトナー粒子の形状が不定形となり、トナーを収容する容器内でのトナーの流動性が悪化するので、トナーの帯電性能が低下するという問題がある。
そこで、トナーに流動性を付与するために、結着樹脂と着色剤とを含む母体トナー粒子表面に、無機微粒子および2種以上の有機微粒子が外添されるトナーが提案されている(たとえば、特許文献3参照)。特許文献3に開示されるトナーによれば、トナーの流動性を確保する無機微粒子と、無機微粒子が母体トナー粒子に埋没されるのを防止する第1の有機微粒子と、トナーの摩擦帯電を迅速に行なうための第2の有機微粒子とが母体トナー粒子表面に外添されるので、流動性が低下することなく、長期にわたって良好な帯電性を有するトナーを得ることができる。
しかしながら、特許文献3に開示されるトナーは、母体トナー粒子が溶融混練粉砕法により製造される。溶融混練粉砕法においては、母体トナー粒子が予め定める粒径となるように粉砕工程後に分級を行なう必要があり、所望の粒径を有していない母体トナー粒子が廃棄されるので、歩留が悪いという問題がある。
そこで、流動性を有するとともに歩留が向上されるトナーの製造方法として、超臨界流体または亜臨界流体を用いてトナー粒子を作製する方法が提案されている。超臨界流体または亜臨界流体(以下、特に断らない限り亜臨界流体の状態も超臨界流体に含めて表記する)は、一般的に物を溶解する力が非常に大きく、温度および圧力の変化により、物質の溶解力を大幅に変化させることができる性質を有する。したがって超臨界流体は、反応溶媒および抽出溶媒として用いる際に非常に優れた溶媒であり、また環境負荷が小さい。近年では、超臨界流体は物質の分離、抽出、精製などの分野で盛んに研究がされている。超臨界流体を用いる例としては、たとえば、コーヒーにおけるカフェインの抽出、廃棄物の分離および抽出、微粒子の製造などが挙げられる。このような超臨界法では、トナーの原料成分を予め溶融混練して得られた溶融混練物を超臨界流体中に投入して加熱しながら攪拌し、その後超臨界流体の圧力を減少させることによりトナーを造粒する。
しかしながら、特許文献1に開示されるようなトナーの原料成分の溶融混練物を超臨界法によって造粒すると、高分子量重合体成分の超臨界流体中での溶解力が低分子量重合体成分の超臨界流体中での溶解力に比較して小さく、結着樹脂が超臨界流体中に均一に分散することが困難となる。このため、結着樹脂が超臨界流体中に凝集してしまい、トナーを造粒することができない。
また同様に特許文献2に開示されるようなトナーの原料成分の溶融混練物を超臨界法によって造粒する場合、溶融混練物を超臨界流体中に投入すると、溶融混練物中に含有されるワックスの量が比較的多くなるとともにワックスの軟化点が一般的に結着樹脂の軟化点よりも低いことに起因して、ワックスが溶融混練物中から超臨界流体中に流出してしまう。このため、得られるトナーのワックス含有量が溶融混練物に添加されるワックスの量よりも少なくなり、定着工程における加熱ローラとトナーとの離型性が充分に発揮されず、高温オフセットを防止することができなくなる。溶融混練物中に添加するワックスの量を多くすると、溶融混練時において結着樹脂よりも溶融しやすいワックスが結着樹脂よりも先に溶融し、混練機の加熱ロール表面を覆ってしまう。その結果ワックスの離型性が加熱ロール表面に作用し、結着樹脂が加熱ロールに巻きつかず加熱ロールから充分な熱を得ることができずに溶融しないままロールから剥離し、ロールの下方に落下して混練され得ないという問題がある。
したがって、高温オフセットを防止して非オフセット域を充分に確保できるとともに流動性に優れるトナーを、歩留を低下させることなく製造する方法が希求されている。
特開平9−185182号公報 特開2003−43729号公報 特開2004−102028号公報
本発明の目的は、高温オフセットを防止して非オフセット域を充分に確保できるとともに流動性に優れるトナーおよび該トナーを高い歩留で得られるトナーの製造方法を提供することである。
本発明は、結着樹脂および着色剤を含むトナーの製造方法において、
少なくとも結着樹脂および着色剤と、結着樹脂の重量平均分子量よりも大きい重量平均分子量を有する高分子粒子とを、結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練する溶融混練工程と、
溶融混練工程で得られる溶融混練物を、超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する加熱攪拌工程と、
超臨界流体または亜臨界流体の圧力を減少させる減圧工程とを含むことを特徴とするトナーの製造方法である。
また本発明は、高分子粒子は、
体積平均粒径が0.05μm以上0.5μm以下であることを特徴とする。
また本発明は、高分子粒子は、
ポリエステル樹脂またはスチレン−アクリル樹脂であることを特徴とする。
また本発明は、前記のいずれか1つに記載のトナーの製造方法によって製造されることを特徴とするトナーである。
本発明によれば、少なくとも結着樹脂および着色剤と、結着樹脂の重量平均分子量よりも大きい重量平均分子量を有する高分子粒子とを、結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練し、溶融混練で得られる溶融混練物を、超臨界流体または亜臨界流体中に投入して加熱しながら攪拌し、超臨界流体または亜臨界流体の圧力を減少させることによってトナーを製造する。このようなトナーの製造方法では、結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練することによって溶融混練物中に高分子粒子を均一に分散させることができ、超臨界流体または亜臨界流体中でのトナーの造粒が可能となるので、形状が球形で流動性に優れ、粒径分布の狭いトナーを高い歩留で製造することができる。また、結着樹脂よりも重量平均分子量が大きく軟化点が高い高分子粒子をトナー中に分散させることができるので、定着工程において発生する加熱ローラにトナー像の一部が付着する高温オフセットを防止することができる。
また本発明によれば、高分子粒子は体積平均粒径が0.05μm以上0.5μm以下であるので、トナー中に高分子粒子を均一に分散させることができ、高温オフセット防止効果をさらに高めることができる。
また本発明によれば、高分子粒子はポリエステル樹脂またはスチレン−アクリル樹脂である。このような樹脂は、軽量で高い強度を有し、さらに透明性も高く、安価であるなど多くの利点があるので好ましい。
また本発明によれば、前記記載のトナーの製造方法によって製造されるトナーは、高温オフセットを防止して非オフセット域を充分に確保できるとともに流動性に優れるので、良好な画像濃度および画質の画像を形成することができる。
本発明のトナーの製造方法は、少なくとも結着樹脂および着色剤と、結着樹脂の重量平均分子量よりも大きい重量平均分子量を有する高分子粒子とを、結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練する溶融混練工程と、溶融混練工程で得られる溶融混練物を、超臨界流体または亜臨界流体(以下、特に断らない限り亜臨界流体の状態も超臨界流体に含めて表記する)中に投入し、加熱しながら攪拌する加熱攪拌工程と、超臨界流体の圧力を減少させる減圧工程とを含むことを特徴とする。
溶融混練工程では、少なくとも結着樹脂および着色剤と、結着樹脂の重量平均分子量よりも大きい重量平均分子量を有する高分子粒子と、好ましくはワックス、帯電制御剤などとを溶融混練し、結着樹脂中に結着樹脂以外の物質を分散させる。
結着樹脂としては、熱可塑性で超臨界流体に不溶であれば特に限定されることなく、たとえば、軽量で高い強度を有し、さらに透明性も高く、安価であるなど多くの利点を有するポリエステル樹脂、スチレン−アクリル樹脂などが好ましく用いられる。
ポリエステル樹脂としては、アルコールとカルボン酸類との重縮合反応によって得られるものが挙げられる。アルコールとしては、たとえば、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンなどのアルキレンジオール類、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレンビスフェノールA、ポリオキシプロピレンビスフェノールAなどのエーテル化ビスフェノールおよびこれらの飽和または不飽和炭化水素(炭素数3〜22)誘導体などのジオール、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトラオール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ショ糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンなどの三価以上のポリオールなどが挙げられる。これらはそれぞれ1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
また、カルボン酸類としては、たとえば、パルチミン酸、ステアリン酸、オレイン酸などのモノカルボン酸類、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸などのジカルボン酸類、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタンなどの3価以上のポリカルボン酸類などのカルボン酸ならびにこれらのカルボン酸の飽和または不飽和炭化水素(炭素数3〜22)誘導体および酸無水物などが挙げられる。これらはそれぞれ1種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
スチレン−アクリル樹脂としては、たとえば、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体などが挙げられる。
結着樹脂の重量平均分子量は、トナーが使用される画像形成装置がモノクロ機であるかカラー機であるか、また、低速機であるか高速機であるかなどにもよるけれども、重量平均で10,000以上60,000以下であることが好ましい。また結着樹脂の軟化点は、トナーが使用される画像形成装置にもよるけれども、100℃以上170℃以下であることが好ましい。
着色剤としては、公知の無機または有機の顔料が使用可能であり、たとえば、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーなどが挙げられる。着色剤の配合量は、特に限定されないけれども、結着樹脂100重量部に対して通常1〜20重量部、好ましくは3〜10重量部である。
高分子粒子としては、結着樹脂の重量平均分子量よりも大きい重量平均分子量を有するものを用いる。高分子粒子の重量平均分子量は、トナーが使用される画像形成装置にもよるけれども、10,000以上60,000以下であることが好ましい。すなわち、結着樹脂と高分子粒子とは、10,000〜60,000の範囲から高分子粒子の重量平均分子量が結着樹脂の重量平均分子量よりも大きくなるように、適宜選択されることが好ましい。
また高分子粒子は、軟化点が結着樹脂の軟化点よりも高いものを用いる。高分子粒子の軟化点は、トナーが使用される画像形成装置にもよるけれども、120℃以上200℃以下であることが好ましい。高分子粒子の軟化点と結着樹脂の軟化点との差は、20℃以上であることが好ましい。
このような高分子粒子としては、たとえば、上記のようなポリエステル樹脂、スチレン−アクリル樹脂などを用いることができる。高分子粒子は、結着樹脂と同じ種類の樹脂が用いられてもよく、違う種類の樹脂が用いられてもよい。
また、高分子粒子の体積平均粒径は、造粒するトナーの体積平均粒径よりも充分に小さいことが必要である。高分子粒子の体積平均粒径は、たとえば、造粒するトナーの体積平均粒径が3〜8μmであるとき、0.05μm以上0.5μm以下であることが好ましい。トナーの粒径が上記のような範囲であるときに高分子粒子の大きさが0.05μm未満であると、粒子の大きさが小さくなり過ぎて高分子粒子の取扱性が低下するとともに、溶融混練工程中に高分子粒子が凝集し、溶融混練物中での高分子粒子の分散性が低下する恐れがある。一方、高分子粒子の大きさが0.5μmを超えると、溶融混練工程において溶融混練物中に高分子粒子を分散させた後に行なう加熱攪拌工程において、溶融混練物表面に存在する高分子粒子が溶融混練物から離脱して超臨界流体中で凝集し、最終的に得られるトナー中の高分子粒子の含有量が少なくなる恐れがある。
また、高分子粒子は、トナー中に5重量%以上40重量%以下含まれることが好ましい。高分子粒子の含有量が5重量%未満であると、高温オフセットを防止する充分な効果が得られない恐れがある。高分子粒子の含有量が40重量%を超えると、溶融混練物中での高分子粒子の分散性が低下する恐れがある。
上記の結着樹脂、着色剤および高分子粒子以外にも、高温オフセット防止効果を高める目的で一般的な離型剤であるワックスを用いることが好ましい。ワックスとしては、公知のものを使用でき、たとえば、汎用ワックスである低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリウレタン、カルナバワックス、マイクロクリスタリングワックス、ホホバワックス、ライスワックス、モンタン酸ワックスなどが挙げられる。これらは単独で使用しても、あるいは2種以上を併用してもよい。
ワックスの配合量は特に限定されないけれども、結着樹脂100重量部に対して2〜10重量部であることが好ましい。ワックスが2重量部未満であると、高温オフセットが発生しやすくなり、10重量部を超えると、感光体表面にワックスが付着するフィルミングが発生しやすくなる。
また、トナーには、結着樹脂、着色剤、高分子粒子、ワックスのほかに、好ましい特性を損なわない範囲で帯電制御剤などの添加剤を含有してもよい。帯電制御剤の添加によって、トナーの摩擦帯電量を好適にすることができる。帯電制御剤としては、公知のものを使用でき、たとえば、モノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸およびその塩、サリチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のコバルト、クロム、鉄などの金属錯体アミノ化合物、第4級アンモニウム化合物、有機染料などが挙げられ、これらを単独で、もしくは2種以上を併用して使用することができる。帯電制御剤の配合量は特に限定されないけれども、結着樹脂100重量部に対して、通常0.05〜5重量部である。
以上のような結着樹脂、着色剤および高分子粒子と、必要に応じて添加されるワックス、帯電制御剤などの成分とを、溶融混練工程において溶融混練することによって、結着樹脂中に結着樹脂以外の各成分を分散させる。
溶融混練工程を行なう前に、結着樹脂、着色剤および高分子粒子と、必要に応じて添加されるワックス、帯電制御剤などとを含む原料を、混合装置を用いて予備的に混合してもよい。混合装置としては特に限定されるものではなく、たとえば、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサーなどの高速攪拌型混合装置が挙げられる。混合された原料混合物は、溶融混練工程に供される。
溶融混練工程では、結着樹脂、着色剤および高分子粒子と、必要に応じて添加されるワックス、帯電制御剤などとを含む原料混合物を、結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練する。
溶融混練工程に用いられる装置としては、特に限定されるものではなく、たとえば、二軸押出機、三本ロール、ラボブラストミルなどの一般的な混練機、TEM−100B(東芝機械社製)、PCM−30、PCM−65/87(以上、池貝鉄工社製)などの1軸または2軸のエクストルーダー、ニーディックス(三井鉱山社製)などのオープンロール方式の混練機などが挙げられる。これらの中でも、高分子粒子を結着樹脂中に効率よく分散させるために、結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で混練が行なえるような混練温度の設定が比較的容易であるとともに、高いせん断力によって混練を行なうことができるオープンロール方式の混練機が好ましい。
図1は、オープンロール式混練機1における要部の構成を概略的に示す斜視図である。オープンロール式混練機1は、テーブルフィーダーなどにより定量的かつ連続的に原料混合物の供給を受けるホッパ部2と、内部にらせん状のスクリューが内蔵された原料供給部3と、原料混合物を溶融混練する加熱ロール4および冷却ロール5と、加熱ロール4の下部に設けられ、加熱ロール4の表面に付着する原料混合物の溶融混練物を加熱ロール4表面から掻き取り落下させる円形状のストリップカッターを有する溶融混練物取出部6と、落下物を捕集する回収ボックス7とを含んで構成される。
加熱ロール4および冷却ロール5は、それぞれのロールを支持する軸心部材である不図示の加熱ロール軸および冷却ロール軸が不図示のロール支持部に回転自在にそれぞれ支持される。加熱ロール4および冷却ロール5は、図示しない駆動手段により、その軸線回りに矢符8および矢符9の方向に互いに逆向きになるように回転駆動される。加熱ロール4および冷却ロール5の表面には、らせん状の溝が設けられているが、溝がないロールを使用する構成であってもよい。
加熱ロール軸および冷却ロール軸は、図示しないけれども、内部が中空状に形成される。加熱ロール軸にはオイルなどの加熱媒体を循環させることができ、冷却ロール軸には水などの冷却媒体を循環させることができる。加熱媒体は、加熱ロール4の原料混合物供給側4aの温度を検知する不図示の温度センサからの検知結果に応じて不図示の供給制御手段により温度制御され、加熱ロール軸に供給される。このことによって、加熱ロール4を原料混合物供給側4aと溶融混練物取出側とでの加熱温度を調整することができる。加熱ロール4と同様に冷却ロール5も冷却温度が調整される。このようにして加熱温度と冷却温度とが調整されることにより、混練温度を安定化させることができる。冷却ロール5によって充分な冷却がなされない場合、溶融混練物の温度が上昇して低粘度化し、充分なせん断力を溶融混練物に付与することが困難になる。その結果、結着樹脂中での高分子粒子、着色剤などの分散が不充分になるので、生産性の低下を招来する。
なお、溶融混練工程での混練温度とは溶融混練された原料混合物、すなわち溶融混練物の温度であり、オープンロール式混練機1における溶融混練物の温度は、加熱ロール4の原料混合物供給側4aの温度と略等しい温度となる。すなわち、オープンロール式混練機1においては、加熱ロール4の原料混合物供給側4aの温度を結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度とする。
加熱ロール4および冷却ロール5を支持する不図示のロール支持部には、加熱ロール4および冷却ロール5の駆動手段、油圧シリンダ、加熱媒体および/または冷却媒体を回転軸に供給する手段などが収容される。
原料供給部3から矢符10の方向に供給される原料混合物は、加熱ロール4および冷却ロール5の回転によって、原料混合物供給側から溶融混練物排出側に移送される。その際、ロール4、5により圧縮され、加熱ロール4の表面温度によって加熱されて溶融し、さらに加熱ロール4表面に付着した状態で、ロール4、5間で急激に圧縮力、せん断力を付与されて原料混合物が均質化および分散され、均質な溶融混練物になる。原料混合物および溶融混練物の移送は、原料混合物が連続的に供給され、原料供給部3下方のロール4、5間に滞留する原料混合物が、ロール4、5の他の部分に滞留する量よりも常に多くなるため、円滑に進行する。つまり、ロール4、5間に形成されるバンク(溶融混練物滞留品)量は原料供給部3の下方周辺で最も多いので、軸方向に圧力差を生じ、これが移送の推進力となる。さらにロール4、5表面部に設けられるらせん状の溝によりスクリュー効果が発生し、これも推進力の一部になる。このようにして、ロール4、5間にて繰り返し圧縮、せん断を連続的に受けることによって、着色剤などが結着樹脂中に均一に分散した溶融混練物が加熱ロール4表面に付着した状態で形成される。
溶融混練物取出部6は、送給される原料混合物の溶融混練物を、矢符11の方向、すなわち回収ボックス7側に排出する。回収ボックス7は、加熱ロール4および冷却ロール5から落下する溶融混練物を捕集する。
オープンロール式混練機1によれば、まず、原料混合物が、原料供給部3から加熱ロール4と冷却ロール5との間に供給される。供給された原料混合物は、加熱ロール4および冷却ロール5の回転によって、原料混合物投入側から溶融混練物排出側に移送される。その間に、原料混合物は、圧縮、せん断、溶融、均質化および分散を受け、均質な溶融混練物になる。この溶融混練物は、加熱ロール4表面から掻き取られ、溶融混練物取出部6から回収ボックス7に排出される。
このような溶融混練工程では、混練温度が結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度となるようにして溶融混練が行なわれる。このことによって、溶融混練物の粘度を好適にすることができ、充分なせん断力を溶融混練物に付与することができるので、溶融混練物中に高分子粒子を均一に分散させることができる。
図2は、溶融混練工程で得られる溶融混練物21の構成を簡略化して示す模式図である。本発明のトナーの製造方法に含まれる溶融混練工程で得られる溶融混練物21は、溶融混練物21を構成する結着樹脂22中に、高分子粒子23がドメイン状で分散して存在する。溶融混練工程が終了すると、加熱攪拌工程が行なわれる。
加熱攪拌工程では、溶融混練工程で得られる溶融混練物を、超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する。
物質の温度および圧力を一定条件(臨界点)以上に設定すると、気体と液体との密度が等しい状態の流体となる。この臨界点以上の温度および圧力下での流体を、超臨界流体と呼ぶ。また、臨界点未満においても超臨界流体に近い状態の流体となる場合があり、このような流体を、亜臨界流体と呼ぶ。
超臨界流体または亜臨界流体中では、気体の性質と液体の性質とがともに現れる。たとえば、密度は気体の密度の数100倍程度であって液体の密度に近く、粘度は液体の粘度の1/10〜1/100程度であって気体の粘度に近い。また、熱伝導度は、気体の熱伝導度の100倍程度であって液体の熱伝導度に近いけれども、拡散係数は、液体の拡散係数の10〜100倍程度であって、液体の拡散係数よりも大きい。
超臨界流体は、一般的に物を溶解する力が非常に大きく、温度および圧力の変化により、物質の溶解力を大幅に変化させることができる性質を有している。したがって、反応溶媒および抽出溶媒として用いると、超臨界流体は非常に優れた溶媒であり、近年では、物質の分離、抽出、精製などの分野で盛んに研究がされている。超臨界流体を用いる例としては、たとえば、コーヒーにおけるカフェインの抽出、廃棄物の分離および抽出、微粒子の製造などが挙げられる。
超臨界流体として使用可能な物質としては、たとえば、二酸化炭素、窒素、メタン、エタン、トリフロロメタン、アンモニア、トリフロロクロロメタン、メタノール、エタノール、水などが挙げられる。
上記例示した物質の中でも、常温に近い臨界温度を有し、かつ無極性、不燃性、無害、安全、安価などの利点を有する二酸化炭素が特に好ましい。なお、二酸化炭素の臨界点は、温度31.1℃、圧力7.4MPaである。二酸化炭素は、比較的低温で超臨界流体となるので、加熱に要するエネルギーのコストを削減することができる。また、超臨界流体として二酸化炭素を用いると、減圧工程において容易に気体に変化するので、製造したトナー粒子を乾燥させるための乾燥工程を設ける必要がない。
また、加熱攪拌工程では、超臨界流体に対する溶融混練物の分散性を向上させるために、溶融混練物に含まれる結着樹脂の粘度を低下させる助溶剤(エントレーナー)を加えることが好ましい。助溶剤には、有機溶媒を使用でき、超臨界流体の種類、結着樹脂成分の種類などに応じて適宜選択される。特に、常温常圧下(25℃、1.013×10Pa)において溶融混練物に含まれる結着樹脂との相溶性を有しないものが好ましい。助溶剤が結着樹脂との相溶性を有するものであると、製造したトナー粒子を軟化させてしまい、粒子同士の融着によって粗大粒子の発生を引き起こす恐れがある。
助溶剤に用いられる有機溶媒の具体例としては、たとえば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール類、メチルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、トルエン、ベンゼン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルアセテート、アルキルカルボン酸エステルなどのエステル類、クロロベンゼン、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類などが挙げられる。これらの中で、結着樹脂の変性の抑制および環境への負荷低減の観点から低級アルコール類が好適であり、その中でも取扱が容易なエタノールが最も好適に用いられる。
助溶剤は、超臨界流体の臨界圧力以上に加圧して供給されるのが好ましい。また、助溶剤の添加量は、溶融混練物中の結着樹脂1重量部に対して2.0〜10.0重量部であることが好ましい。助溶剤の添加量が2.0重量部未満であると、溶融混練物中の結着樹脂を軟化させる作用が充分に発現されない。助溶剤の添加量が10.0重量部を超えると、溶融混練物中の結着樹脂が軟化し過ぎてトナー粒子同士の融着を引き起こす恐れがある。
また、本発明のトナーの製造方法においては、加熱攪拌工程で、超臨界流体中に溶融混練物を分散させるための分散剤を溶融混練物とともに投入する必要がある。このような分散剤を用いると、超臨界流体中に分散する溶融混練物の粒子表面に分散剤が付着し、粒子同士の融着を防ぐことができるので、粗大粒子が発生せず、粒径分布の狭いトナー粒子を製造することができる。このような分散剤としては、超臨界流体に可溶な高分子化合物を含むものが用いられる。
超臨界流体に可溶な高分子化合物としては、樹脂などが用いられ、たとえば、フッ素系脂肪族ポリマーエステルなどのフッ素系樹脂、変性ポリアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、変性ポリウレタンなどのウレタン系樹脂などが挙げられる。
分散剤の添加量としては、特に限定されないけれども、溶融混練物100重量部に対して、上記高分子化合物が2〜10重量部となるように調整されるのが好ましく、より好ましくは2〜5重量部である。分散剤の添加量が2重量部未満であると、溶融混練物を超臨界流体中に充分に分散させることができない。分散剤の添加量が10重量部を超えると、溶融混練物の粒子に付着する分散剤の量が多くなり過ぎ、得られるトナー粒子の特性が所望のものと異なってしまう。
以上のような溶融混練物と、分散剤と、好ましくは助溶剤とを超臨界流体中に投入して、超臨界流体が気化または液化しないように加熱しながら攪拌することによって、超臨界流体中に溶融混練物の粒子を分散させる。本発明では、溶融混練工程において得られる溶融混練物中に、後述するトナーの粒径よりも充分に小さい粒径の高分子粒子が均一に分散して存在するので、高分子粒子を含む溶融混練物であっても、超臨界流体中での造粒が可能となる。超臨界流体中に溶融混練物の粒子が分散すると、次いで減圧工程に供される。
減圧工程では、超臨界流体の圧力を減少させて超臨界流体を気化または液化し、超臨界流体中に分散する溶融混練物の粒子、すなわちトナー粒子を、超臨界流体を構成する物質の流体と分離する。ここで、超臨界流体として二酸化炭素を用いると、減圧によって二酸化炭素が気化するので、トナー粒子と超臨界流体を構成する流体との分離を行なう工程を設ける必要がなく、減圧のみによって分離が可能になり、またトナー粒子を乾燥させる必要も生じないので好ましい。超臨界流体を構成する物質として、減圧工程で液化する物質を用いる場合、トナー粒子と超臨界流体を構成する液体との分離工程、トナー粒子の洗浄工程、乾燥工程などを必要に応じて行なう。
図3は、本発明のトナーの製造方法に好適に用いられるトナー粒子製造装置31を簡略化して示す系統図である。トナー粒子製造装置31は、温度計32と、圧力計33と、ヒータ34と、攪拌手段36と、超臨界流体46を生成させかつ超臨界流体46中にトナー粒子50の原料である溶融混練物47を分散させるための反応容器37と、超臨界流体46の原料ガスを反応容器37へ供給するガスボンベ38と、ガスボンベ38から供給される超臨界流体46の原料ガスを加圧するための加圧ポンプ39と、加圧ポンプ39から供給される加圧された原料ガスの流量を調整する原料ガス供給バルブ40と、助溶剤48が充填されるタンク41と、タンク41から供給される助溶剤48を加圧するための加圧ポンプ42と、加圧ポンプ42から供給される加圧された助溶剤48を反応容器37へ供給する量を制御するための助溶剤供給バルブ43と、減圧バルブ35の開放により反応容器37から排出される溶融混練物47の分散物である溶融混練物粒子を流過させる管であって、途中に減圧バルブ35が設けられる分散物供給管44と、分散物供給管44の外周に設けられる図示しないヒータと、分散物供給管44に接続され、分散物から生成するトナー粒子50を放出するための図示しないノズルと、ノズルの外周に設けられる図示しないノズルヒータと、ノズルを内包するように設けられ、ノズルから放出されるトナー粒子50を捕集するトナー粒子捕集容器45とを含んで構成される。
原料ガスはガスボンベ38から加圧ポンプ39に送給され、加圧ポンプ39によって加圧された後、原料ガス供給バルブ40を介して反応容器37に供給される。原料ガスとしては、常温に近い臨界温度を有し、環境負荷の小さい二酸化炭素が特に好ましく用いられる。
タンク41に充填される助溶剤48は、加圧ポンプ42に供給され、加圧ポンプ42によって加圧された後、助溶剤供給バルブ43を介して反応容器37に供給される。
反応容器37には、反応容器37内の温度を測定する温度計32、反応容器37内の圧力を測定する圧力計33、反応容器37の内容物を加熱するヒータ34および反応容器37の内容物を攪拌する攪拌手段36が設けられ、分散物供給管44の一端が接続される。攪拌手段36は、たとえば羽根状の攪拌部材およびモータで構成され、モータによって攪拌部材を回転させることによって、反応容器37の内容物を攪拌する。
反応容器37には、溶融混練物47と、分散剤49とのそれぞれ適量が投入される。さらに、原料ガス供給バルブ40および助溶剤供給バルブ43を介して、加圧された原料ガスおよび助溶剤48の適量が供給される。このとき、減圧バルブ35は閉じられている。反応容器37内の温度および圧力はそれぞれ温度計32および圧力計33によって測定され、ヒータ34と加圧ポンプ39とによって調整される。適量の原料ガスおよび助溶剤48が供給されて所望の圧力が得られると、原料ガス供給バルブ40および助溶剤供給バルブ23を閉じて供給を停止する。このようにして所望の温度および圧力が得られると、原料ガスから超臨界流体46が生成され、モータによる攪拌部材の回転によって溶融混練物47および分散剤49が超臨界流体46中で攪拌され、均一に分散する。このようにして、反応容器37内に均一な分散系を形成し、この状態を一定時間保持する。
次いで、減圧バルブ35を開放し、反応容器37内の超臨界流体46を減圧バルブ35によって排出し、大気圧付近にまで減圧して気化させる。このとき、超臨界流体46中に分散していた溶融混練物47からなるトナー粒子50が分離される。
減圧バルブ35を介して反応容器37に接続する分散物供給管44には、減圧バルブ35の開放と同時に減圧によって、超臨界流体46から生成される原料ガスと、溶融混練物47から形成され超臨界流体46から分離したトナー粒子50と、助溶剤48と、分散剤49との混合物が送給される。該混合物中の助溶剤48は、分散物供給管44の外周に設けられる図示しないヒータとノズルヒータとによる加熱によって大部分が気化される。分散物供給管44内を流過した前記混合物は、図示しないノズルからトナー粒子捕集容器45内にトナー粒子50を含む気流として放出され、トナー粒子50がトナー粒子捕集容器45内に回収される。
なお、ノズルから放出されるトナー粒子50に助溶剤48が付着していても、溶融混練物47に含まれる樹脂と非相溶な助溶剤48を使用すれば、トナー粒子50同士が付着せず、微細な状態のままのトナー粒子50を得ることができる。また、トナー粒子50に付着した助溶剤48は余熱により気化し、除去される。分散剤49は、トナー粒子50に付着するけれども、極めて少量であるので、トナー粒子50の物性への影響はほとんど生じない。
このようなトナー粒子製造装置31は、上記の構成に限定されることなく、種々の変更が可能である。
たとえば、加圧ポンプ39と原料ガス供給バルブ40との間および/または加圧ポンプ42と助溶剤供給バルブ43との間に、図示しないヒータ、コイルなどの加熱手段を設け、加圧された原料ガスおよび/または助溶剤48を所望の温度近くまで加熱する構成にしてもよい。また、加圧ポンプ39,42と反応容器37との間に図示しない混合容器を設け、原料ガスと助溶剤とを混合し、その後に反応容器37に供給する構成にしてもよい。
さらに、反応容器37の外部に設けられるヒータ34に代えて、図示しない恒温槽などを用いることができる。また、ノズルの出口付近に図示しない温度計を設置して出口温度を測定し、助溶剤48の気化状況などを調べてもよい。
なお、このようにして製造されるトナー粒子としては、体積平均粒径が3〜8μmであるものが好ましい。トナーの体積平均粒径が3μm未満であると、トナー粒径が小さくなり過ぎて感光体にトナーが安定して供給されず、画像かぶりが発生する恐れがある。また、トナーの体積平均粒径が8μmを超えると、トナーの粒径が大きいので、高画質な画像を得ることができない。
本発明のトナーの製造方法によれば、溶融混練工程において結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練を行なうので、溶融混練物中に高分子粒子を均一に分散させることができる。このように高分子粒子が、トナーの粒径よりも充分に小さい粒径であり、かつ溶融混練物中に均一に分散して存在するので、超臨界流体中でのトナーの造粒が可能となる。また、加熱攪拌工程および減圧工程を含む超臨界法では、形状が球形で流動性に優れ、粒径分布の狭いトナーを高い歩留で製造することができる。このような本発明のトナーの製造方法により得られるトナーは、結着樹脂よりも重量平均分子量が大きく、かつ軟化点の高い高分子粒子がトナー中に分散して存在するので、定着工程において発生する加熱ローラにトナー像の一部が付着する高温オフセットを防止することができる。
さらに、上記のようにして得られるトナーに、たとえば、粉体流動性向上、摩擦帯電性向上、耐熱性および長期保存性改善、クリーニング特性改善、感光体表面磨耗特性制御などの機能を担う外添剤を混合してもよい。外添剤としては、たとえば、シリカ微粉末、酸化チタン微粉末、アルミナ微粉末などが挙げられる。外添剤の添加量としては、トナーに必要な帯電量の付与、感光体への影響、トナーの環境特性などを考慮して、トナー粒子100重量部に対し2重量部以下が実用上好適である。
このようにして得られるトナーは、キャリアを用いない一成分現像剤用のトナーとして用いられてもよく、また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いられてもよい。
二成分現像剤として用いる場合、キャリアとしては、公知のものを用いることができる。キャリアとしては、たとえば、鉄粉、フェライト粉、ニッケル粉、樹脂中に磁性粉を含む磁性樹脂キャリアなどの磁性を有する粉体、ガラスビーズなど、ならびにこれらの表面を樹脂などで被覆したものが挙げられる。キャリアの被覆に使用できる樹脂としては、たとえば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。これらの樹脂を被覆する方法としては、公知慣用の手段を用いることができ、たとえば、噴霧法、浸透法、熱処理法などの方法が挙げられる。このようなキャリアを、ナウタミキサ、V型混合機などの混合機によって本発明のトナーと混合することによって、二成分現像剤とすることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。実施例および比較例に使用した結着樹脂および高分子粒子の重量平均分子量および軟化点、結着樹脂のガラス転移点、高分子粒子の体積平均粒径、実施例および比較例で製造した溶融混練物からなるトナーの体積平均粒径は次のようにして測定した。
〈結着樹脂の重量平均分子量、高分子粒子の重量平均分子量および数平均分子量測定〉
結着樹脂の重量平均分子量、高分子粒子の重量平均分子量および数平均分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatography)法で測定した分子量分布の結果から得た。GPC法による分子量測定の条件は以下の通りである。分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成した。
装置:HLC−LC6A型:島津製作所(株)製
カラム:GPC LF−804:SHODEX(株)製
測定温度:25℃
試料溶液:0.25重量%テトラヒドロフラン溶液
溶液注入量:200μL
検出装置:屈折率検出器
〈結着樹脂および高分子粒子の軟化点測定〉
高架式フローテスターCFT−500型(島津製作所社製)を用いて、結着樹脂および高分子粒子の軟化点を以下の条件で測定した。
ダイスの細孔の径:1mm
ダイスの細孔の長さ:1mm
荷重:20kgf
測定開始温度:30℃
測定条件:昇温速度6℃/分で1.0gの試料が溶融流出を開始する温度Tfbを軟化点とした。
〈結着樹脂および高分子粒子のガラス転移点測定〉
示差走査熱量計(SSC6200 DSC220:セイコーインスツルメンツ株式会社製)を用い、日本工業規格(JIS)K7121−1987に準じ、試料を昇温速度毎分10℃で加熱してDSC曲線を測定した。得られたDSC曲線のガラス転移に相当する吸熱ピークの高温側のベースラインを低温側に延長した直線と、ピークの立ち上がり部分から頂点までの曲線に対して勾配が最大になるような点で引いた接線との交点の温度をガラス転移点として求めた。
〈高分子粒子の体積平均粒径測定〉
高分子粒子の粒径を動的光散乱式粒径測定装置(LB−500:堀場製作所社製)によって測定し、その値から体積平均粒径を算出した。
〈トナー粒子の体積平均粒径測定〉
トナー粒子の粒径をレーザー回折式粒径測定装置(LA−920:堀場製作所社製)によって測定し、その値から体積平均粒径を算出した。
また、実施例および比較例の溶融混練物の製造に用いられる高分子粒子(スチレン−アクリル樹脂)を次のようにして作製した。
≪高分子粒子A≫
攪拌装置、温度計、窒素導入管、冷却管を備えた反応容器に、乳化剤としてドデシル硫酸ナトリウム20重量部および脱イオン水1680重量部を仕込み、窒素雰囲気下で70℃に昇温させた。この溶液中に、温度を70℃に保持しながら、下記に示すモノマー混合液(プレエマルション)と、ペルオキソ二硫酸アンモニウム5重量部を脱イオン水620重量部に溶解させて得られる重合開始剤溶液560重量部とを同時に滴下した。モノマー混合液(プレエマルション)および重合開始剤溶液の滴下速度は、各溶液がそれぞれ90分間かけて滴下されるように調整した。
モノマー混合液
ドデシル硫酸ナトリウム(乳化剤) 20重量部
脱イオン水 2520重量部
スチレン 500重量部
n−ブチルアクリレート 300重量部
メチルメタクリレート 1000重量部
エチレングリコールジメタクリレート 100重量部
滴下後、反応液の温度を100℃に保持しながら3時間攪拌して反応させ、数平均分子量Mn=8,000、重量平均分子量Mw=32,000、ガラス転移点Tg=60℃、軟化点=130℃、体積平均粒径0.2μmの高分子粒子Aを得た。
≪高分子粒子B≫
反応時の攪拌条件を変化させること以外は高分子粒子Aと同様にして、体積平均粒径0.7μmの高分子粒子Bを得た。
≪高分子粒子C≫
ペルオキソ二硫酸アンモニウムを4.5重量部に、滴下後の反応温度を90℃に変更したこと以外は高分子粒子Aと同様にして、数平均分子量Mn=9,500、重量平均分子量Mw=47,000、ガラス転移点Tg=66℃、軟化点=145℃、体積平均粒径0.2μmの高分子粒子Cを得た。
≪高分子粒子D≫
ペルオキソ二硫酸アンモニウムを6.2重量部に、滴下後の反応温度を115℃に変更したこと以外は高分子粒子Aと同様にして、数平均分子量Mn=3,800、重量平均分子量Mw=18,000、ガラス転移点Tg=58℃、軟化点=115℃、体積平均粒径0.2μmの高分子粒子Dを得た。
(実施例1)
結着樹脂;ポリエステル樹脂(DZ−100:大日本インキ社製)
重量平均分子量16,000、軟化点105℃、ガラス転移点64℃
50重量部
着色剤;銅フタロシアニン15:3 26重量部
カリックスアレン系帯電制御剤(E89:オリエント化学(株)製) 1重量部
パラフィン系ワックス(HNP9:日本精鑞製) 5重量部
高分子粒子A(体積平均径0.2μm) 18重量部
以上の各構成材料をヘンシェルミキサー(FM−20:三井鉱山(株)製)によって10分間混合した原料混合物を、図1に示すオープンロール式混練機(三井鉱山(株)製)によって、混練温度(加熱ロール4の原料供給側4aの温度)を120℃として溶融混練を行ない、実施例1の溶融混練物を作製した。
(実施例2)
高分子粒子Aを高分子微粒子Bに変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の溶融混練物を作製した。
(実施例3)
高分子粒子Aを高分子微粒子Cに変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の溶融混練物を作製した。
(比較例1)
混練温度を140℃としたこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の溶融混練物を作製した。
(比較例2)
高分子粒子Aを高分子微粒子Dに変更したこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の溶融混練物を作製した。
[造粒試験]
オープンロール式混練機により溶融混練を行なった実施例1〜3および比較例1,2の溶融混練物を図3に示すトナー粒子製造装置31によって以下のようにして加熱攪拌工程および減圧工程を行ない、造粒の可否を試験した。なお、トナー粒子製造装置31の反応容器47の容積は1000mLであった。
反応容器に溶融混練物を50g、分散剤としてポリウレタン系樹脂(BYK−116;ビックケミー社製)3gを投入し、反応容器内の温度を40℃に設定し密閉した。また、助溶剤としてエタノール275g(350mL)を反応容器に供給した。攪拌手段によって反応容器の内容物を1000rpmで攪拌しつつ、反応容器内の圧力が25MPaになるまで加圧ポンプによって加圧された二酸化炭素を供給した。このように、反応容器内において二酸化炭素の超臨界流体を生成し、その後、攪拌速度を2000rpmに上昇させて約1時間攪拌した。その後、減圧バルブを開放して大気圧付近にまで減圧して気化させた。このとき、超臨界流体16中に分散していた溶融混練物17からなるトナー粒子20が分離された。
溶融混練物を構成する材料の物性値、造粒試験の結果および造粒が可能であった場合のトナーの体積平均粒径をあわせて表1に示す。なお、造粒試験の結果は、造粒が可能であった場合を○、造粒が不可能であった場合を×と評価した。
Figure 2007047691
高分子粒子の軟化点と結着樹脂の軟化点との差が大きく、かつ高分子粒子の軟化点よりも高い温度で溶融混練を行なった溶融混練物(比較例1)は、溶融混練工程中に結着樹脂だけでなく、高分子粒子も溶融してしまったので、溶融混練物中に高分子粒子をドメイン状にうまく分散させることができなかった。このため、超臨界流体中で高分子粒子成分が凝集してしまい、造粒を行なうことができなかった。
一方、高分子粒子の軟化点よりも高い温度で溶融混練を行なった溶融混練物であっても、高分子粒子の軟化点が低いもの(比較例2)は造粒が可能であった。
トナー粒子に対する高分子粒子の大きさが充分に小さく、かつ結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練が行なわれた溶融混練物(実施例1〜3)は、溶融混練工程において溶融混練物中に高分子粒子を均一に分散させることができたので、造粒が可能であった。さらに、体積平均粒径が0.05μm以上0.5μm以下である高分子粒子を用いた溶融混練物(実施例1および3)は、粗大粒子の発生がなく、小径かつ形状が球形であって、粒径分布が狭いトナー粒子を得ることができた。
[耐オフセット性評価]
超臨界法によって造粒が可能であった実施例1〜3および比較例2の溶融混練物からなるトナー粒子を用いる二成分現像剤の耐オフセット性の評価を行なうために、各トナー粒子とキャリアとをそれぞれ混合して二成分現像剤を作製した。
キャリアとしては、球形フェライトキャリアにシリコーン樹脂を被覆した樹脂被覆キャリア(体積平均粒径:60μm)を使用した。実施例1〜3および比較例2の溶融混練物からなるトナー粒子を、二成分現像剤中のトナー濃度が5重量%となるように調整してキャリアと混合し、二成分現像剤とした。
以上のようにして作製した二成分現像剤を用い、定着器の加熱ローラの温度を5℃ずつ変化させながら、記録紙にトナー像が定着されない低温オフセットと、加熱ローラにトナー像が取去られる高温オフセットとがいずれも発生しない非オフセット域を調べ、耐オフセット性について評価した。画像形成装置としては、デジタル複写機(AR−570:シャープ株式会社製)を改造したものを用いた。定着器としては、デジタルカラー複合機(ARC−260M:シャープ株式会社製)の定着ユニットを改造したものを用いた。耐オフセット性は、非オフセット域が40℃以上であるものを○(良好)、非オフセット域が30℃以上40℃未満であるものを△(実用上問題なし)、非オフセット域が30℃未満であるものを×(不可)として評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 2007047691
結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練が行なわれるとともに、体積平均粒径が0.05μm以上0.5μm以下である高分子粒子を用いた溶融混練物からなるトナー(実施例1および3)は、特に高温オフセットを防止することができ、40℃以上の広い非オフセット域を確保することができた。
一方、造粒を行なうことはできたけれども、高分子粒子の軟化点よりも高い温度で溶融混練を行なった溶融混練物からなるトナー(比較例2)は、非オフセット域が20℃未満と狭く、実用に供することは困難であった。
オープンロール式混練機1における要部の構成を概略的に示す斜視図である。 溶融混練工程で得られる溶融混練物21の構成を簡略化して示す模式図である。 本発明のトナーの製造方法に好適に用いられるトナー粒子製造装置31を簡略化して示す系統図である。
符号の説明
1 オープンロール式混練機
2 ホッパ部
3 原料供給部
4 加熱ロール
5 冷却ロール
6 溶融混練物取出部
7 回収ボックス
8 加熱ロール回転方向
9 冷却ロール回転方向
10 原料供給方向
11 溶融混練物排出方向
21,47 溶融混練物
22 結着樹脂
23 高分子粒子
31 トナー粒子製造装置
32 温度計
33 圧力計
34 ヒータ
35 減圧バルブ
36 攪拌手段
37 反応容器
38 ガスボンベ
39,42 加圧ポンプ
40 原料ガス供給バルブ
41 タンク
43 助溶剤供給バルブ
44 分散物供給管
45 トナー粒子捕集容器
46 超臨界流体
48 助溶剤
49 分散剤
50 トナー粒子

Claims (4)

  1. 結着樹脂および着色剤を含むトナーの製造方法において、
    少なくとも結着樹脂および着色剤と、結着樹脂の重量平均分子量よりも大きい重量平均分子量を有する高分子粒子とを、結着樹脂の軟化点より高い温度であって、高分子粒子の軟化点よりも低い温度で溶融混練する溶融混練工程と、
    溶融混練工程で得られる溶融混練物を、超臨界流体または亜臨界流体中に投入し、加熱しながら攪拌する加熱攪拌工程と、
    超臨界流体または亜臨界流体の圧力を減少させる減圧工程とを含むことを特徴とするトナーの製造方法。
  2. 高分子粒子は、
    体積平均粒径が0.05μm以上0.5μm以下であることを特徴とする請求項1記載のトナーの製造方法。
  3. 高分子粒子は、
    ポリエステル樹脂またはスチレン−アクリル樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載のトナーの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のトナーの製造方法によって製造されることを特徴とするトナー。
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JP2012110888A (ja) * 2010-11-04 2012-06-14 Ricoh Co Ltd 粒子の製造方法、トナーの製造方法、トナー、現像剤、プロセスカートリッジ、画像形成方法、画像形成装置、及び粒子製造装置
JP2012172074A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Ricoh Co Ltd 結晶性ポリエステル樹脂粒子の製造方法、結晶性ポリエステル樹脂分散液、トナー、及び現像剤
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