JP2007046873A - 自動製氷機の運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動製氷機において、除氷時間を短縮して必要とされる除氷水の水量を削減すると共に、製氷効率および製氷サイクル量を向上し得る運転方法を提供する。
【解決手段】自動製氷機は、除氷運転を開始すると、蒸発器にホットガスが供給されると共に、除氷用散水器から除氷水が製氷部に供給されて、製氷部と氷塊の氷結面との氷結状態が融解される。除氷運転がある程度進行して、温度検知手段により蒸発器の温度が設定温度に到達したことが検知されると、循環ポンプPMが駆動されて製氷用散水器から製氷部に対し除氷水(製氷水)が供給されて、氷塊の更なる離脱の促進が図られる。また除氷運転中の除氷水の供給は、満水センサによる水位検知によって制御される。
【選択図】図5

Description

この発明は、製氷部に配設した蒸発器にホットガスを流通させると共に、除氷水供給手段から除氷水を供給して製氷部を加温することで、この製氷部に生成した氷塊を離脱させる自動製氷機の運転方法に関するものである。
多量の氷塊を自動的に製造する自動製氷機は、圧縮機や凝縮器等を備える冷凍装置から導出した蒸発器を製氷部に配設し、この蒸発器に循環供給される冷媒により強制冷却した製氷部に製氷水を供給して氷塊を生成し、得られた氷塊を剥離して落下放出させるよう構成されている。この自動製氷機は、製氷部の下方に製氷水を所要量貯留するための製氷水タンクを備え、製氷運転に際して該製氷水タンク中の製氷水を循環ポンプで圧送して製氷部の製氷面に供給し、氷結するに至らなかった製氷水は製氷水タンクに回収した後に、再び製氷部に向けて送り出すよう構成される。そして、製氷運転が継続されて所定時間経過すると、製氷が完了したものと判断して製氷運転から除氷運転に移行し、冷凍装置のホットガス弁の切換えにより圧縮機から吐出されるホットガス(高温・高圧の気化冷媒)を前記蒸発器に供給すると共に、外部水道源からの水道水を製氷部の裏面に除氷水として散布供給して氷塊との氷結面を融解させることで、氷塊を製氷部から離脱させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−45031号公報
このような自動製氷機では、除氷運転において氷塊が全て離脱しないまま、製氷運転に移行することがある。この場合、製氷部に残留した氷塊上に新たに氷塊が生成され、二重氷と呼ばれる異形氷が形成される不具合があり、ひいては製氷部が過冷却により凍結する問題が発生する。そこで、前記製氷部からの氷塊の除氷完了を判定するタイマ等の除氷完了検知手段の設定時間を長めに設定することで、氷塊を完全に除氷し得るよう余裕をみて運転されている。また時間による制御の場合、外気温等の様々な要因による変動が不回避であるため、設定時間はより長めに取られることが一般的であり、その結果、除氷時間が長くなり、製氷効率が悪化したり、過剰な除氷水が使用されて無駄になってしまう問題が指摘される。
この他、製氷水タンク内の水位によって除氷運転等に関する制御を実施する発明も案出されている(例えば、特許文献2〜4参照)。しかし製氷水(除氷水)の最低水位を確保して、断水時等の制御手段としたり(特許文献2)、最低水位および満水水位の双方を利用するものの、故障診断にだけ使用し、かつその水位変化の時間を計時する手段としてだけ用いる時間的制御のため、様々な要因による時間的変動の考慮による除氷水の過剰使用等は回避し得ない(特許文献3〜5)問題があった。
特許第2524915号公報 特許第3575140号公報 特開平7−43054号公報 特開平9−318214号公報
すなわちこの発明は、従来の技術に係る自動製氷機の運転方法に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製氷部から氷塊を確実に離脱させると共に、製氷効率を向上し、更に除氷に必要とされる除氷水の使用量等を大きく低減し得る自動製氷機の運転方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の自動製氷機の運転方法は、
製氷運転時には製氷部の蒸発器に冷媒を供給して該製氷部を冷却すると共に、満水時水位を検知する満水センサおよび低水位を検知する低水位センサを備える製氷水タンクに貯留されている製氷水を循環ポンプを介して製氷部に供給して氷塊を生成し、除氷運転時には前記蒸発器にホットガスを供給すると共に、除氷水供給手段から製氷部に除氷水を供給することで、この製氷部から氷塊を離脱させるようにした自動製氷機において、
前記除氷運転中における前記除氷水の供給を、前記満水センサによる水位の検知によって制御するようにしたことを要旨とするものである。
従って、請求項1に係る発明によれば、製氷に供される製氷水の水量を、外気温等の様々な要因によらず確実に制御し得るため、製氷水を必要最低限かつ充分となる水量に制御し、これにより過剰供給される除氷水の低減や、サイクル製氷量の向上および安定が可能となった。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の自動製氷機の運転方法において、前記除氷運転中における前記蒸発器の温度が、所定の設定温度に到達したことを温度検知手段が検知してから、前記循環ポンプを駆動して前記製氷部への製氷水の供給を開始するようにしたことを要旨とするものである。
従って、請求項2に係る発明によれば、除氷時間を短縮しつつ、かつ確実な除氷をなし得る。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の自動製氷機の運転方法において、前記循環ポンプを駆動は、前記蒸発器の温度が、所定の設定温度に到達したことを温度検知手段が検知してから、第1の設定時間が経過した後になされることを要旨とするものである。
従って、請求項3に係る発明によれば、より確実な除氷をなし得る。
請求項4に係る発明は、請求項2または3記載の自動製氷機の運転方法において、前記循環ポンプを駆動して前記製氷部への製氷水の供給を開始すると共に、前記除氷水供給手段からの除氷水の供給を停止し、その後の除氷運転中における前記除氷水の供給を前記満水センサによる水位の検知によって制御するようにしたことを要旨とするものである。
従って、請求項4に係る発明によれば、より確実な除氷と、サイクル製氷量の向上および安定化が可能となった。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れかに記載の自動製氷機の運転方法において、前記製氷運転完了直後に実施される除氷水の供給は、その水位が前記低水位センサから満水センサに至る時間によって延長されることを要旨とするものである。
従って、請求項5に係る発明によれば、断水には至らない低供給水圧等の、これまで検知困難であった問題に対して好適かつ確実な対応をなし得る。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れかに記載の自動製氷機の運転方法は、前記満水センサおよび低水位センサとして、フロートスイッチが使用されていることを要旨とするものである。
従って、請求項6に係る発明によれば、確実な制御が可能となる。
請求項7に係る発明は、請求項6記載の自動製氷機の運転方法において、前記フロートスイッチは、満水位置を検知する上スイッチと、低水位を検知する下スイッチと、その両者間を上下移動自在に配置されたフロートとから構成されていることを要旨とするものである。
従って、請求項7に係る発明によれば、より安価な制御が可能となる。
本発明に係る自動製氷機の運転方法によれば、除氷時間を短縮して必要とされる除氷水の水量を削減すると共に、製氷効率および製氷サイクル量を向上し得る。
次に本発明に係る自動製氷機の運転方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。自動製氷機の運転方法を説明するに先立ち、その理解に資するため該運転方法が好適に採用される流下式自動製氷機について説明する。実施例に係る自動製氷機は、図1に示す如く、製氷室内に略垂直に配設した製氷部10の裏面に、後述する冷凍装置30から導出して横方向に蛇行する管状の蒸発器14が密着固定され、製氷運転時に冷媒を循環して製氷部10を強制冷却するよう構成される。この製氷部10の下方には、所定量の製氷水を貯留する製氷水タンク20が配設され、製氷運転に際し、この製氷水タンク20から循環ポンプPMを介して該製氷部10の製氷面に製氷水が供給されるようになっている。また前記製氷部10の直下には、除氷運転により該製氷部10から融解離脱する氷塊Mを、下方に配設したストッカ16に案内する案内板18が傾斜姿勢で配設されている。なお、この案内板18には多数の通孔(図示せず)が穿設されており、製氷運転に際し前記製氷部10の製氷面に供給された製氷水が、該案内板18の通孔を介して下方に位置する製氷水タンク20に回収貯留されるようになっている。
前記製氷水タンク20には、貯留される製氷水が満水状態になったこと検知する満水センサ20aと、該製氷水が通常の製氷運転および除氷運転をするに足る最低水位以上貯留されていることを検知する低水位センサ20bとが所要位置に配置されている。本実施例では、前記満水センサ20aおよび低水位センサ20bとして、図2に示すような、1つのフロートと、常にはオフ信号を出力して該フロートが満水位置に至った場合にオン信号を出力する上スイッチと、常にはオン信号を出力して該フロートが低水位位置に至った場合にオフ信号を出力する下スイッチとからなるフロートスイッチが採用されている。また前記上スイッチの上および下スイッチの下には、それ以上およびそれ以下の水位位置までフロートが上下しないようにした上ストッパおよび下ストッパが設けられている。従って、水位が満水以上であれば前記フロートが上スイッチに検知されて該上スイッチがオン状態となり、かつ同液面の高さが低水位未満まで低下すれば該フロートが下スイッチに検知されて該下スイッチがオン状態となる。この他、満水位および低水位を検知し得る手段であれば、公知の如何なる技術も本実施例に係るセンサとして採用し得る。
なお本実施例では、前述の如く、通常の製氷運転および除氷運転をするに足る最低水位を検知するよう低水位センサ20bが位置決めされているが、前記満水センサ20aは、該最低水位に対して、氷塊Mが完全に生成するに必要な製氷水を貯留した水位を検知するように位置決めされる。従って前記低水位センサ20bは、前記製氷水タンク20において満水状態(満水センサ20aで検知される水位状態)から製氷が開始され、氷塊Mの生成の過程で該製氷水が減少し、該氷塊Mが完全に生成された時点で至る水位を検知する。
前記製氷部10の上方には、前記製氷水タンク20から循環ポンプPMを介して導出した製氷水供給管22に連通接続した製氷用散水器24が配設されている。この製氷用散水器24には、多数の散水孔(図示せず)が穿設され、製氷運転時に製氷水タンク20からポンプ圧送される製氷水を、前記散水孔から前記製氷部10の氷結温度にまで冷却されている製氷面に散布流下させ、該製氷面に氷塊Mを生成するようになっている。なお前記循環ポンプPMからは、前記製氷水タンク20内に貯留されている製氷水を機外へ排出するため、前記製氷水供給管22の経路途中に、開閉制御がなされている排水弁OVが配置されている。また排水弁OVは、前記製氷水供給管22の先に連通接続している製氷用散水器24よりも低い位置に配置されており、該排水弁OVを開放状態として循環ポンプPMを駆動すれば、該循環ポンプPMにより送出された製氷水は全て排出されることになる。
また前記製氷部10の上方には、外部水道源に接続した給水管26を介して水道水が供給される除氷用散水器(除氷水供給手段)28が配設されている。前記給水管26には、管路を開閉自在に閉成し得る給水弁(除氷水供給手段)WVが介挿され、除氷運転に際し、この給水弁WVを開放することで除氷用散水器28に除氷水を供給し、この除氷用散水器28に穿設された小孔(図示せず)から製氷部10の裏面に対して、該除氷水を散布し得るよう構成されている。前記製氷部10の裏面に供給された除氷水は、製氷運転で冷却された前記製氷部10を加温すると共に、製氷水タンク20に回収貯留されて次回の製氷運転において製氷水として使用される。なお、前記製氷水タンク20に流下した除氷水は、貯水量を超えた分がオーバーフロー管21から排水されるようになっている。また除氷運転を開始して、蒸発器14の温度が所定の設定温度T1に到達したことを後述する温度検知手段THが検知すると、除氷運転完了前である第1の設定時間が経過した後に、前記循環ポンプPMが駆動されて製氷用散水器24から製氷部10に対し製氷水が供給されて、氷塊Mの更なる離脱の促進が図られる。
前記製氷部10を冷却する冷凍装置30は、図示しない機械室に配設された、圧縮機CM、凝縮器CDおよび膨張手段EVと、該製氷部10の裏面に配設された蒸発器14とから基本的に構成される(図1参照)。前記冷凍装置30は圧縮機CM、凝縮器CD、膨張手段EVおよび蒸発器14の順番で冷媒が循環するよう各機器が配置され、各機器は冷媒配管34で連通接続されている。すなわち、前記圧縮機CMで圧縮された気化冷媒は、冷媒配管34を経て前記凝縮器CDに供給されて凝縮液化した後、前記膨張手段EVで減圧され、前記蒸発器14に流入してここで一挙に膨張して蒸発し、前記製氷部10と熱交換を行なって該製氷部10を氷点下にまで強制冷却させるようになっている。そして前記蒸発器14で蒸発し、熱交換した気化冷媒は、冷媒配管34を経て圧縮機CMに帰還するサイクルを反復する。また前記冷凍装置30は、圧縮機CMからホットガス(高温・高圧の気化冷媒)を凝縮器CDおよび膨張手段EVを経由させることなく蒸発器14に直接供給するバイパス管36を備えている。このバイパス管36には、管路を開閉自在に閉成するホットガス弁HVが介挿され、除氷運転において、このホットガス弁HVを開放することで蒸発器14に供給したホットガスにより製氷部10を加温し得るようになっている。なお、図1において符号FMはファンモータを示し、このファンモータFMは、製氷運転中に駆動され、前記凝縮器CDを冷却するべく機能する。
図3に示すように、前記冷凍装置30を構成する圧縮機CM、ファンモータFMおよびホットガス弁HV等の各機器、循環ポンプPM、給水弁WVおよび排水弁OVは、制御手段Cにより所定の動作を行なうよう制御される。前記制御手段Cは、満水センサ20aおよび低水位センサ20bと、タイマTMとを備え、このタイマTMに連動して所定値(本実施例では1)ずつ計数する、除氷運転において給水状況を管理する給水カウンタWIと、除氷運転において給水完了のタイミングを管理し、除氷運転において循環ポンプPMの駆動のタイミングを管理する循環ポンプカウンタPSと、除氷運転の完了のタイミングを管理してホットガス弁HVを閉成させる除氷完了検知手段としての除氷カウンタFDと、
除氷運転異常を回避するため、給水弁WVおよびホットガス弁HVを非常閉成させるバックアップカウンタBU等の各種カウンタを備えている。すなわち、前記制御手段Cでは、前記タイマTMが所定時間を計時する毎に、「タイマ割込みプログラム」が割込み実行され、バックアップカウンタBUのバックアップカウント値BUCT、除氷カウンタFDの除氷カウント値FDCTおよび循環ポンプカウンタPSの循環ポンプカウント値PSCTが夫々「1」ずつカウントアップされ、各カウンタのカウント値が予め設定した設定値に達した時に、対応の各機器に所定の動作を行なわせるようになっている。
前記蒸発器14の出口側に接続した冷媒配管34には、この冷媒配管34を流通する冷媒の温度を検知することで蒸発器14の温度を監視する温度検知手段THが配設されている(図1参照)。この温度検知手段THでは、前記蒸発器14の温度を検知することで除氷運転における氷塊Mの融解状況が判定される。前記温度検知手段THによる温度検知結果は、前記制御手段Cに入力され、この温度検知結果が設定温度T1以上である場合は、除氷カウンタFDおよび循環ポンプカウンタPSによるカウントが開始され、循環ポンプカウント値PSCTが設定値CT101に到達した時間である温度検知手段THによる設定温度T1の検知から第1の設定時間だけ経過した後に、前記循環ポンプPMを駆動し、製氷部10に製氷水が散布される。しかる後に、除氷カウント値FDCTが設定値CT4に到達すると、ホットガス弁HVを閉成して除氷運転を停止するよう構成されている。なお前記設定温度T1は、ホットガスおよび除氷水の供給により加温された製氷部10において、その製氷面上の氷塊Mが融け始めて蒸発器14の出口付近の温度が殆ど変化しなくなる(飽和する)直前の温度(例えば、9℃程度)に設定される。
また前記制御手段Cには、温度検知フラグTFLGが設定されている。この温度検知フラグTFLGは、前記蒸発器14の温度を検知する温度検知手段THの検知結果に基づき、除氷運転を進行または繰返させるための条件分岐を設定した切替手段である。
(実施例の作用)
次に、実施例に係る自動製氷機の運転方法の作用について、図4〜図10に示す各図を参照して説明する。実施例に係る自動製氷機の製氷運転を開始すると、前記製氷部10は蒸発器14内を循環する冷媒と熱交換を行なって強制冷却され、前記製氷水タンク20から循環ポンプPMを介して製氷面に供給される製氷水は徐々に氷結を始める。ここで、氷結することなく製氷面から落下する製氷水は、前記案内板18の通孔を介して製氷水タンク20に回収され、前記循環ポンプPMにより再び製氷部10に供給される。そして、前記製氷運転が進行して製氷部10の製氷面に氷塊Mが完全に生成されると、その生成によって減少した製氷水の水位の変化を前記低水位センサ20bが検知し、製氷運転を停止して除氷(給水)運転に移行する。このとき、前記圧縮機CMは駆動されたままの状態にあって、前記ファンモータFMは停止される(ステップS1)。
除氷運転を開始すると、前記循環ポンプPMが停止されて、前記製氷用散水器24からの製氷部10に対する製氷水の供給が停止される。また、前記ホットガス弁HVを開放することで前記蒸発器14にホットガスが供給されると共に、前記給水弁WVを開放して除氷用散水器28から製氷部10の裏面に除氷水が供給され、該製氷部10が加温される(ステップ2)。これにより、前記製氷部10の製氷面に氷結した氷塊Mの氷結面が次第に融解していく。また、前記バックアップカウンタBUのバックアップカウント値BUCTがリセットされて「0」に設定されると共に、温度検知フラグTFLGが初期値「0」に切替えられた後(ステップS3)、ステップS4に移行する。前記バックアップカウンタBUは、前記タイマTMが所定時間を計時する毎に、バックアップカウント値BUCTが「1」ずつカウントアップしていく。
ステップS4では、前記バックアップカウンタBUのバックアップカウント値BUCTが、通常の除氷運転において製氷部10から全ての氷塊Mが離脱するためにかかる時間以上の充分余裕をみた時間(例えば、20分程度)となる値に設定した設定値CT2以上であるか否かの判定がなされる。前記バックアップカウント値BUCTが、設定値CT2より小さい場合は、給水カウンタWIの給水カウント値WICTの判定(ステップS5)に移行する。これに対し、前記バックアップカウント値BUCTが設定値CT2以上の場合は、前記ホットガス弁HVを閉成して蒸発器14へのホットガスの供給を停止すると共に、前記給水弁WVを閉成して除氷用散水器28からの製氷部10に対する除氷水の供給を停止することで、除氷運転を非常停止する(ステップ13)。この際、前記制御手段Cから警報等を発するよう設定してもよい。このように、前記バックアップカウント値BUCTが設定値CT2以上に到達するような除氷完了までに時間がかかり過ぎている場合は、何等かの異常が生じたと判断して除氷運転を停止するから、除氷水が無駄に消費されることがなく、しかも前記圧縮機CMの負荷を軽減し得る。
次に、前記除氷用散水器28から製氷部10の裏面に供給した除氷水の水量の多寡が判定される(ステップS5)。このステップS5では、前記満水センサ20aが製氷水を検知、すなわち次回の製氷運転において必要とされる水量の製氷水が製氷水タンク20を満たしたか否かの判定をすることで、前記製氷水タンク20に流下して貯留された除氷水の水量を判断している。すなわち前記満水センサ20aが、製氷水を検知すればステップS51に移行して給水弁WVが閉成されて、次のステップS7へ移行し、検知されなければ該給水弁WVを開放したままステップS7へ移行する。
ステップS7では、前記蒸発器14の温度検知に応じて切替えられる温度検知フラグTFLGの値により条件分岐し、この温度検知フラグTFLGの値が初期値である「0」であれば、温度検知手段THによる蒸発器14の温度検知工程(ステップS8)に移行する。ステップS8では、前記温度検知手段THの検知温度が設定温度T1以上であれば、除氷カウンタFDの除氷カウント値FDCTおよび循環ポンプカウンタPSの循環ポンプカウント値PSCTをリセットして「0」とした後、カウントが開始されると共に、温度検知フラグTFLGが「0」から「1」に切替えられ(ステップS9)、ステップS4に戻る。これに対して、前記蒸発器14が設定温度T1まで到達していない場合は、除氷カウンタFDおよび循環ポンプカウンタPSを起動することなく、ステップS9を経由せずにステップS4に移行し、温度検知手段THが設定温度T1を検知するまでは、ステップS4〜S8までが繰返される。起動された除氷カウンタFDおよび循環ポンプカウンタPSは、前記タイマTMが所定時間を計時する毎に、「1」ずつカウントアップしてゆく。なお、図4の実線(a),(b),(c)は、図5の実線(a),(b),(c)に対応して接続している。
前記温度検知手段THは、前記蒸発器14の温度が設定温度T1まで昇温したことを検知すると、前記温度検知フラグTFLGが「1」に切替えるから、処理はステップS7からステップS10へ移行し、除氷運転が更に進行する。すなわち、前記蒸発器14の温度が設定温度T1まで昇温することで、前記製氷部10と氷塊Mの氷結面との氷結状態はある程度解除されていると判断することができ、次工程の進行が許容される。ステップS10では、前記製氷部10に対する前記製氷用散水器24からの製氷水散布のタイミングが判断される。すなわち、前記温度検知手段THが設定温度T1を検知してからカウントが開始された循環ポンプカウンタPSの循環ポンプカウント値PSCTが、設定値CT101以上となる第1の設定時間を経過した場合、前記循環ポンプPMが駆動される(ステップS11)。このステップS11の実施で、循環ポンプPMが駆動されて製氷部10の製氷面に製氷用散水器24から製氷水が散布される。
このステップS11から実施される製氷部10における製氷面への製氷水の散布によって、ホットガスおよび除氷水による製氷部10の加温による除氷がより確実に進行し、製氷部10からの氷塊Mの離脱が更に促される。このようにして離脱した氷塊Mは、前記案内板18に案内されてストッカ16に貯留される。一方、前記循環ポンプカウント値PSCTが設定値CT101より小さい場合は、ステップS4に戻り、ステップS4〜S10の処理を繰返して、除氷運転が継続される。
次のステップS12では、除氷運転時における循環ポンプPM作動中の製氷水タンク20内に貯留される製氷水の水量が、前記満水センサ20aにより判断される。そして前記製氷水タンク20内の水位が満水位置に達しておらず、該満水センサ20aがオフ状態にあるときには給水弁WVを開放(ステップS121)すると共に、当該ステップS12を繰り返す。これに対して、前記満水センサ20aがオン状態にあるときには、給水弁WVを閉成(ステップS122)して無駄な給水を停止すると共に、除氷運転の停止・継続を判断するステップS13に移行する。
このステップS12により、前記循環ポンプPMの作動による製氷水タンク20内に貯留されている製氷水の減少が抑制される。これは前記循環ポンプPMが停止した状態で満水センサ20aがオン状態となる水位であっても、該循環ポンプPMが駆動を開始すると製氷部10に供給されて減少した分の製氷水が、その都度、前記給水弁WVの開放により供給されるためである。この満水センサ20aによる給水弁WVの開閉制御がなされる場合(実線)となされない場合(破線)との夫々の水位変化は、図6に示される通りであり、循環ポンプPMの駆動開始および給水弁WVの閉成後における水位が上昇する。これは次の製氷運転中に製氷に供される水量が増加することを意味し、製氷水タンク20に貯留される製氷水の水量の安定によるサイクル製氷量の均質化および増加と、該タンク20の小型化等の効果を奏する。
除氷運転は、前記温度検知手段THが設定温度T1を検知してからカウントが開始された除氷カウンタFDの除氷カウント値FDCTが設定値CT4に到達すると完了される(ステップS13)。すなわち、前記製氷部10が加温されて設定温度T1に到達してから除氷カウント値FDCTが設定値CT4となる所定時間が経過すると、製氷部10から氷塊Mは全て離脱したものと判断され、前記ホットガス弁HVを閉成(ステップS14)して蒸発器14へのホットガスの供給が停止され、製氷部10に対する加温が止められると共に、前記満水センサ20aの水位検知による製氷水タンク20に貯留される製氷水の水量制御を終了する。これに対し、前記除氷カウント値FDCTが設定値CT4に到達していない場合は、ステップS12に戻り、循環ポンプPMの運転と、この運転に伴う製氷水タンク20内の水位低減を抑制する製氷水(除氷水)の供給を継続する。なお前記除氷カウント値FDCTの設定値CT4は、完全な除氷を行ない得る時間(1分程度)に設定され、除氷運転の終了前に製氷水を製氷部10に供給し得るよう設定してある。そして、自動製氷機は、製氷運転と除氷運転との間に実施される排水運転等の所要の運転を経た後、再び製氷運転に移行し、氷塊Mが生成されるサイクルを繰返す。
このように除氷運転においては、製氷水タンク20内の製氷水の水位制御を水位センサ(満水センサ20aおよび低水位センサ20b)によって実施するため、余剰に給水され、オーバーフローによって捨てられていた製氷水(除氷水)を大きく低減し得る。また、前記温度検知手段THが設定温度T1を検知してから第1の設定時間が経過した後に、前記循環ポンプPMを駆動して製氷用散水器24を介して製氷部10の製氷面に製氷水を供給するよう運転することで、製氷面に氷結した氷塊Mの氷結面が直接的に融解されるから、この氷塊Mの離脱のタイミングをより早めることができる。すなわち、前記除氷カウント値FDCTの設定値CT4を、小さくすることができるから、温度検知手段THが設定温度T1を検知してから除氷運転を完了させるまでの時間を短縮し得る。従って、氷塊Mを製氷部10から確実に離脱させた上で、除氷運転全体として時間が短縮されるので、必要とする除氷水の水量を低減し得ると共に、製氷効率を向上し得る。
更に、製氷運転から除氷運転に移行した直近の状態で製氷水を製氷部10の製氷面に供給すると、製氷水が氷結する虞れがあるが、本実施例では温度検知手段THが設定温度T1を検知する製氷部10がある程度温められた状態で製氷水が供給されるから、製氷水の氷結を回避し、好適に氷塊Mの離脱を促すことができる。しかも、前記製氷部10の上方に配設した製氷用散水器24から製氷水が供給されるので、製氷面を伝って流下する製氷水の水勢によって、氷塊Mの離脱が好適に促される。また前記製氷部10から氷塊Mが融解離脱する過程において、氷塊Mと製氷面との間の部分で僅かに融解が起きて、その融氷水による表面張力によって落下し難い場合があるものの、氷塊Mよりも相対的に温度の高い製氷水が氷塊Mに直接散水されるため、表面張力を低減して除氷を促進し得る。
前記各カウンタの設定値およびタイマTMの計時時間は、周囲温度または除氷水温度等の環境条件に応じて任意に設定することができ、特にタイマTMの計時時間を変更することで、各カウンタにおけるカウント値を一括して変更することができるから、容易に設定変更し得る。このように、容易に運転条件を変更できるから、常に最適な運転条件で除氷運転を実施し得るので、製氷効率を向上させると共に、除氷運転に使用される除氷水の水量を大きく削減することができる。
また本実施例においては、前記ステップS2からS5までの除氷運転のメインルーチン実施と平行して、図7に示す第2のルーチンが実施される。この第2のルーチンは、前記満水センサ20aおよび低水位センサ20bの双方によって、製氷水タンク20への製氷水の貯留に必要とされる除氷水(製氷水)の供給時間を測定し、ここから除氷水による除氷運転の時間延長を判断するものである。すなわち、氷塊Mの完全な生成時に製氷水の水位の低下に伴ってオン状態となった低水位センサ20bが、ステップS2の開始による除氷水の供給によりオフ状態が検知(ステップSS1)された時点から、前記給水カウント値WICTによって制御され、満水センサ20aのオン状態が検知(ステップSS3)されるまでの時間を計測(ステップSS2)する。そしてこの計測時間が、一定の設定時間(本実施例においては2分)を超えるか否かによって条件分岐する(ステップSS4)。そして計測時間が設定時間を超えた場合には、除氷水の供給圧が低いと判断して、充分な除氷を達成すべく、ステップS5における除氷水の供給を一定時間延長処理する(ステップSS5)。
具体的には、設定時間が1分〜1分30秒の場合には30秒の延長、1分30秒〜2分の場合には1分の延長、2分〜2分30秒の場合には1分30秒の延長とされている。この除氷水による除氷運転の時間延長によって、以下の効果が期待できる。すなわち、除氷水の供給圧が低いと、図8に示す如く、氷塊MにおいてステップS2から供給されているホットガスの熱が好適に伝わる蒸発器14に隣接して存在する部分だけが融解し易くなる。このような融解は、前記氷塊Mの形状を損ねて商品性を低下させるだけでなく、融解によって発生した水の作用によって、該氷塊Mの製氷部10からの脱離が困難となってしまう。また氷塊Mが存在しても、蒸発器14の温度が上昇してしまうため、ステップS7における温度検知フラグTFLGの値判断が不正確となり、完全な除氷がなされないうちに除氷運転が終了してしまう問題も指摘される。しかし前述の第2のルーチンを実行することで、これらの各問題は解決され、より安定した除氷をなし得る。
更に本実施例では、前記満水センサ20aおよび低水位センサ20bを利用することで、製氷運動時および除氷運動時に作動する循環ポンプPM、給水弁WV、排水弁OV並びに該満水センサ20aおよび低水位センサ20bといった重要部品の作動確認が、図9に示す作動確認制御の実施によって好適になされている。先ずこの作動確認制御の理解に資するため、本実施例に係る自動製氷機の製氷運転および除氷運転を含む全ての作動を包括的に制御するメインプログラムにつき説明する。
前記メインプログラムは、図10に示す如く、自動製氷機に電源が投入されると、メインステップMS1にて、前記制御手段C(制御回路)に電力が供給されて作動が開始され、メインステップMS2にて前述した各カウンタ値および設定時間等の環境変数を初期値に設定すると共に、各種手段C等を初期状態に設定して、メインステップMS3〜8の一連の処理を繰り返し実行する。なお、前記ストッカ16に氷塊Mが満たされている場合等は、制御手段Cに電力が供給されないように設定されており、本メインプログラムに係る制御動作は実行されない。次いで制御手段CはメインステップMS3にて初期給水およびセンサ作動確認ルーチンを実行する。このメインステップMS3の完了により、自動製氷機は運転開始可能な状態と判断され、メインステップMS4の実行によって圧縮機CMが起動される。続いてメインステップMS5にて前述した除氷(給水)運転が実行され、満水センサ20aによって製氷水を検知し得るか、すなわち製氷水タンク20に製氷水が満たされているかの確認(メインステップMS6)を経て、製氷運転(メインステップMS7)、排水(メインステップMS8)が順次実行され、メインステップMS8の終了後は、メインステップMS5に戻り、メインステップMS5〜MS8を繰り返す。
このメインプログラムで実施されるメインステップMS3での初期給水およびセンサ作動確認ルーチンと、メインステップMS6でのセンサ作動確認ルーチンは、前述の作動確認制御によって実施されている。この作動確認制御は、具体的には以下の各ステップが順を追って実施される。先ず両方のセンサ20aおよび20bにより、製氷水タンク20内の水位状態を確認するステップSK1が実施される。このステップSK1によって、以下の4つのパターンに分類される。すなわち(1)満水センサ20a:オフ状態、低水位センサ20b:オフ状態、(2)満水センサ20a:オン状態、低水位センサ20b:オン状態、(3)満水センサ20a:オフ状態、低水位センサ20b:オン状態、(4)満水センサ20a:オン状態、低水位センサ20b:オフ状態。このパターンにおいて、(4)は、低水位センサ20bが製氷水を検知しない一方で、満水センサ20aが製氷水を検知する異常な状態、すなわち両センサ20aおよび20bを構成するフロート、上スイッチおよび/または下スイッチが故障している状態であるので、自動製氷機自体を即停止させる(ステップSK10)。
これに対して(1)〜(3)の製氷水の検知状態から、両センサ20aおよび20b共に異常ではなと判断し得るため、夫々に定められた次ステップに移行する。(2)および(3)の場合、少なくとも低水位センサ20bが製氷水を検知しているため、該製氷水タンク20から残留している製氷水が排出される(ステップSK2)。このステップSK2は、前記低水位センサ20bがオフ状態となるまで、前記排水弁OVが開放されると共に、循環ポンプPMが駆動されることでなされる。
そしてこのステップSK2の実施により、製氷水タンク20内から製氷水が排出され、両センサ20aおよび20b共に該製氷水を検知しない状態、すなわち(1)と同様の状態となったか否かで条件分岐する(ステップSK5)。そしてステップSK5では、前記排水弁OVが開放され、循環ポンプPMが駆動を開始してから、一定時間(本実施例では2分)経過後に(1)と同様のセンサ状態に至れば、ステップSK2で駆動された前記排水弁OVおよび循環ポンプPMには異常がないと判断され、空状態の製氷水タンク20内に新たな製氷水が供給される(ステップSK6)。一方、ステップSK5で両センサ20aおよび20b共に該製氷水を検知しない状態とならなかった場合には、ステップSK2で駆動された前記排水弁OV、循環ポンプPMおよび/または低水位センサ20bに異常があると判断され、自動製氷機自体を即停止させる(ステップSK10)。なお一定時間の計測は、所要のバックアップタイマによってなされる(ステップSK3およびSK4)。
(1)の場合は、両センサ20aおよび20b共に、製氷水を検知していない、すなわち製氷水タンク20内に製氷水が貯留されていない状態であるため、前記ステップSK2〜SK5を経由せずに、空状態の製氷水タンク20内に新たな製氷水を供給するステップSK6に移行する。このステップSK6は、一定時間(本実施例では2分)、前記給水弁WVが開放されることでなされる。なお一定時間の計測は、毎回のスタート時に所要の計時手段がリセットされることでなされる。
そしてこのステップSK6の実施により、空の製氷水タンク20内に製氷水が供給され、両センサ20aおよび20b共に該製氷水を検知する状態、すなわち満水状態となったか否かで条件分岐する(ステップSK9)。そして両センサ20aおよび20bが共にオン状態となっている場合には、ステップSK4で駆動された前記給水弁WVおよびこの給水弁WVを介した製氷水の供給源(外部水道等)並びに両センサ20aおよび20bに故障・断水等の異常がないと判断され、本センサ作動ルーチンが終了して、メインプログラムのメインステップMS4に移行する。
一方、ステップSK9で両センサ20aおよび20bが製氷水を検知しなかった場合には、ステップSK6で駆動された前記給水弁WVおよび/または該給水弁WVを介した製氷水の供給源(外部水道等)並びに/或いは両センサ20aおよび20bに異常があると判断され、自動製氷機自体を即停止させる(ステップSK10)。なお一定時間の計測は、所要のバックアップタイマによってなされる(ステップSK7およびSK8)。
このように満水センサ20aおよび低水位センサ20bの双方を使用することで、自動製氷機の製氷運転および除氷運転の双方において、故障等することで致命的な問題を発生させ得る重要部品の故障検知を確実かつ詳細に確認可能になった。殊に除氷水の供給圧の低下によって発生する故障との診断が困難な曖昧な状態にも対応が可能となると共に、故障箇所の断定が容易となった。これにより故障時の製氷機運転を回避し、二次的な故障や、電気および水の無駄な消費を抑制し得る。
(変更例)
前述の実施例では、前記循環ポンプPMを駆動は、前記温度検知手段THが設定温度T1を検知してからカウントが開始された循環ポンプカウンタPSの循環ポンプカウント値PSCTが、設定値CT101以上となる第1の設定時間を経過した後になされ、生成した氷塊Mの完全な離脱を万全なものとしている。しかし本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図11に示すように、前記冷凍装置30を構成する圧縮機CM、ファンモータFMおよびホットガス弁HV等の各機器、循環ポンプPM、給水弁WVおよび排水弁OVを、制御手段Cにより所定の動作を行なうよう制御し、図12のフローチャート図に従った制御を実施するようにしてもよい。なお前述の実施例に既出の各参照番号および用語等は、基本的に同一であるため、詳細な記載を省略する。
前記制御手段Cは、両センサ20aおよび20bおよびタイマTMを備え、このタイマTMに連動して所定値(本変更例では1)ずつ計数する、前記除氷カウンタFDおよびバックアップカウンタBU等の各種カウンタを備え、該タイマTMの計時毎に、「タイマ割込みプログラム」が割込み実行され、バックアップカウンタBUのバックアップカウント値BUCTおよび除氷カウンタFDの除氷カウント値FDCTが夫々「1」ずつカウントアップされる。そして前記温度検知結果が設定温度T1以上となると、除氷カウンタFDによるカウントが開始されると共に、前記循環ポンプPMを駆動して製氷部10に製氷水が散布され始める。
そしてこのような自動製氷機の運転方法の作用は、基本的に前述の実施例のステップ9までは循環ポンプカウンタPSに関する点以外は略同様である。具体的にはステップS8においては、前記温度検知手段THの検知温度が設定温度T1以上であれば、除氷カウンタFDの除氷カウント値FDCTだけをリセットして「0」とし、設定温度T1まで到達していない場合は、除氷カウンタFDを起動することなく、ステップS9を経由せずにステップS4に移行する。また前記製氷部10に対する製氷水散布のタイミングを判断するステップS10がなくなり、前記温度検知手段THが設定温度T1を検知すると直ぐに前記循環ポンプPMが駆動される(ステップS11)。前記製氷部10の除氷については、基本的には前記温度検知手段THによる設定温度T1の検知だけでも充分であり、この制御の採用によって、除氷運転時間を短縮し得る。なお、図4の実線(a),(b),(c)は、図12の実線(a),(b),(c)に対応して接続している。
(別の実施例)
前述の実施例では、除氷運転中における製氷水タンク20内に貯留された製氷水の水量の制御を、全て水位センサによって実施した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図13〜図17に示す如く、除氷運転において前記循環ポンプPMの駆動までは、製氷水タンク20内の製氷水の水量を時間によって制御するようにしてもよい。
この場合、前記冷凍装置30を構成する圧縮機CM、ファンモータFMおよびホットガス弁HV等の各機器、循環ポンプPM、給水弁WVおよび排水弁OVは、図13に示すように制御手段Cにより所定の動作を行なうよう制御される。前記制御手段Cは、満水センサ20aおよび低水位センサ20bと、タイマTMとを備え、このタイマTMに連動して所定値(この別の実施例では1)ずつ計数する、除氷運転において給水状況を管理する給水カウンタWIと、除氷運転において給水完了のタイミングを管理し、給水弁WVを閉成させる給水完了カウンタWFと、除氷運転において循環ポンプPMの駆動のタイミングを管理する循環ポンプカウンタPSと、除氷運転の完了のタイミングを管理し、給水弁WVおよびホットガス弁HV或いはホットガス弁HVを閉成させる除氷完了検知手段としての除氷カウンタFDと、除氷運転異常を回避するため、給水弁WVおよびホットガス弁HVを非常閉成させるバックアップカウンタBU等の各種カウンタを備えている。すなわち、前記制御手段Cでは、前記タイマTMが所定時間を計時する毎に、前述の実施例と同様に「タイマ割込みプログラム」が割込み実行され、給水カウンタWIの給水カウント値WICT、バックアップカウンタBUのバックアップカウント値BUCT、給水完了カウンタWFの給水完了カウント値WFCT、除氷カウンタFDの除氷カウント値FDCTおよび循環ポンプカウンタPSの循環ポンプカウント値PSCTが夫々「1」ずつカウントアップされ、各カウンタのカウント値が予め設定した設定値に達した時に、対応の各機器に所定の動作を行なわせるようになっている。
そしてこのような自動製氷機の運転方法の作用を以下に説明する。なお、基本的に前述の実施例に既出のステップ(ステップS1〜S4、S7〜S10およびS12〜S14)については同様であるので、詳細な説明は省略する。ステップS1では、製氷運転が開始され、氷塊Mが完全に生成されると、生成による製氷水の減少を前記低水位センサ20bが検知して除氷(給水)運転に移行する。除氷運転では前記循環ポンプPMが停止され、ホットガスおよび除氷水が供給によって製氷部10が加温される(ステップ2)。そして次のステップS3で、前記バックアップカウンタBUのバックアップカウント値BUCT、給水カウンタWIの給水カウント値WICTおよび給水完了カウンタWFの給水完了カウント値WFCTがリセットされて「0」に設定されると共に、温度検知フラグTFLGが初期値「0」に切替えられる。ここで各カウンタWI,WFおよびBUは、前記タイマTMが所定時間を計時する毎に、各カウント値WICT,WFCT,BUCTが「1」ずつカウントアップしていく。次のステップS4では、前記バックアップカウンタBUのバックアップカウント値BUCTの設定値(CT2)に対する判定がなされる。
次のステップS5では、前記除氷用散水器28から製氷部10の裏面に供給した除氷水の水量の多寡が判定される。具体的には、前記給水カウンタWIの給水カウント値WICTが、次回の製氷運転において必要とされる水量の製氷水を製氷水タンク20に満たすために要する時間(例えば3分程度)に相当する値に設定した設定値CT6以上であるか否かの判定をすることで、前記製氷水タンク20に流下して貯留された除氷水の水量を判断している。すなわち前記給水カウント値WICTが、設定値CT6以上であれば、除氷水の供給完了のタイミングを管理する給水完了カウンタWFの給水完了カウント値WFCTの判定(ステップS6)に移行し、これに対し、給水カウント値WICTが設定値CT6より小さい場合はステップS4に戻り、ステップS4およびステップS5の処理を繰返す。
ステップS6では、前記給水完了カウンタWFの給水完了カウント値WFCTが、予め設定した設定値CT3以上であるか否かの判定をすることで、除氷水を製氷部10に対し過剰に供給せず、除氷水の節減を図っている。すなわちステップS6の前工程であるステップS5において、除氷水は前記製氷水タンク20にある程度貯留されているから、周囲温度や除氷水温度等に起因して除氷運転の時間が長くなった場合、除氷水の過剰な部分は前記オーバーフロー管21から排出されしまう。このステップS6において、前記給水完了カウント値WFCTが、設定値CT3以上であれば、除氷水の供給時間が異常に長くなったと判断して給水弁WVを閉成することで、除氷用散水器28からの除氷水の供給を停止した後(ステップS61)、ステップS7に移行するから除氷水の過剰な供給を防止し得る。また、前記給水完了カウント値WFCTが設定値CT3より小さい場合は、給水弁WVを開放したまま、ステップS7に移行する。なお、前記給水完了カウント値WFCTの設定値CT3は、前記給水カウント値WICTの設定値CT6より大きく設定され、例えば6分程度に相当する値とされる。なお、図12の実線(d),(e),(f)は、図13の実線(d),(e),(f)に対応して接続している。
ステップS7〜S10は、前述の実施例と基本的に同様であり、温度検知フラグTFLGの値による条件分岐とそれに関連する処理がなされる。ステップS10では、前記循環ポンプカウンタPSの循環ポンプカウント値PSCTが、設定値CT101以上となる第1の設定時間を経過した場合、前記循環ポンプPMを駆動すると共に、給水弁WVを閉成することで除氷用散水器28からの除氷水の供給が停止される。このステップS11の実施で、循環ポンプPMが駆動されて製氷部10の製氷面に製氷用散水器24から製氷水が散布されると共に、給水弁WVが閉成されて除氷用散水器28からの除氷水の散布が停止される。このステップS11から実施される製氷部10における製氷面への製氷水の散布によって、ホットガスおよび除氷水による製氷部10の加温による除氷がより確実に進行し、製氷部10からの氷塊Mの離脱が更に促される。このようにして離脱した氷塊Mは、前記案内板18に案内されてストッカ16に貯留される。一方、前記循環ポンプカウント値PSCTが設定値CT101より小さい場合は、ステップS4に戻り、ステップS4〜S10の処理を繰返して、除氷運転が継続される。
そしてこれ以降のステップS12〜S14は、前述の実施例と同様の処理が実施される。なおステップS12における前記循環ポンプPMの作動による製氷水タンク20内の製氷水の減少抑制は、図16に示す通りであり、基本的に図6に示した水位変化と変わりがない。なお参考として、給水完了カウント値WFCTが設定値であるCT3を超えた場合の水位変化を図17に示す。
このように除氷運転においては、基本的に前述の実施例と同様の効果が期待できる。更に、循環ポンプPMの作動前の製氷水タンク20内の水位検知を時間によって制御することで、満水センサ20a以上の水位、すなわち該製氷水タンク20が貯留し得る限界的な水量を確保することが可能となり、その結果、次の製氷運転中に製氷に供される水量を更に増加させ得る。
なおこの別の実施例でも前述の実施例と同様に、除氷運転時における前記循環ポンプPMは、温度検知フラグ=「1」(ステップS7)となった後、更に循環ポンプカウント値が設定値であるCT101以上、すなわち一定時間経過後に起動する(ステップS10)ように制御されている。この制御によって、時間的な余裕をもって前記製氷部10から全ての氷塊Mが離脱するようにされるが、前述の変更例の如く、ステップS10を省略して温度検知フラグ=「1」(ステップS7)となった直後にステップS11に移行して、前記循環ポンプPMを起動するように制御してもよい。
本発明の好適な実施例に係る自動製氷機を示す概略図である。 図1の満水センサおよび低水位センサ近傍を拡大して示す概略図である。 実施例に係る自動製氷機における自動製氷機の制御ブロック図である。 実施例の自動製氷機において、主として除氷運転の前半工程を示すフローチャート図である。 実施例の自動製氷機において、除氷運転の後半工程を示すフローチャート図である。 満水センサおよび低水位センサを使用した場合の、除氷運転時における製氷水タンク内の水位と時間との関係を示すグラフ図である。 実施例に係る除氷運転に係る第2のルーチンを示すフローチャート図である。 除氷水の供給圧が低いときに製氷部で発生する不具合を示す説明図である。 センサ作動確認ルーチンを示すフローチャート図である。 自動製氷機を制御するメインプログラムを示すフローチャート図である。 変更例に係る自動製氷機における自動製氷機の制御ブロック図である。 変更例の自動製氷機において、除氷運転の後半工程を示すフローチャート図である。 別の実施例に係る自動製氷機における自動製氷機の制御ブロック図である。 別の実施例の自動製氷機において、主として除氷運転の前半工程を示すフローチャート図である。 別の実施例の自動製氷機において、除氷運転の後半工程を示すフローチャート図である。 別の実施例における除氷運転時における製氷水タンク内の水位と時間との関係を示すグラフ図である。 図16に示すグラフ図において、給水完了カウント値WFCTがCT3を超えた場合の製氷水タンク内の水位と時間との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
10 製氷部,14 蒸発器,20 製氷水タンク,20a 満水センサ
20b 低水位センサ,28 除氷用散水器(除氷水供給手段),PM 循環ポンプ
WV 給水弁(除氷水供給手段),TH 温度検知手段,T1 設定温度,M 氷塊

Claims (7)

  1. 製氷運転時には製氷部(10)の蒸発器(14)に冷媒を供給して該製氷部(10)を冷却すると共に、満水時水位を検知する満水センサ(20a)および低水位を検知する低水位センサ(20b)を備える製氷水タンク(20)に貯留されている製氷水を循環ポンプ(PM)を介して製氷部(10)に供給して氷塊(M)を生成し、除氷運転時には前記蒸発器(14)にホットガスを供給すると共に、除氷水供給手段(28,WV)から製氷部(10)に除氷水を供給することで、この製氷部(10)から氷塊(M)を離脱させるようにした自動製氷機において、
    前記除氷運転中における前記除氷水の供給を、前記満水センサ(20a)による水位の検知によって制御するようにした
    ことを特徴とする自動製氷機の運転方法。
  2. 前記除氷運転中における前記蒸発器(14)の温度が、所定の設定温度(T1)に到達したことを温度検知手段(TH)が検知してから、前記循環ポンプ(PM)を駆動して前記製氷部(10)への製氷水の供給を開始するようにした請求項1記載の自動製氷機の運転方法。
  3. 前記循環ポンプ(PM)を駆動は、前記蒸発器(14)の温度が、所定の設定温度(T1)に到達したことを温度検知手段(TH)が検知してから、第1の設定時間が経過した後になされる請求項2記載の自動製氷機の運転方法。
  4. 前記循環ポンプ(PM)を駆動して前記製氷部(10)への製氷水の供給を開始すると共に、前記除氷水供給手段(28,WV)からの除氷水の供給を停止し、その後の除氷運転中における前記除氷水の供給を前記満水センサ(20a)による水位の検知によって制御するようにした請求項2または3記載の自動製氷機の運転方法。
  5. 前記製氷運転完了直後に実施される除氷水の供給は、その水位が前記低水位センサ(20b)から満水センサ(20a)に至る時間によって延長される請求項1〜4の何れかに記載の自動製氷機の運転方法。
  6. 前記満水センサ(20a)および低水位センサ(20b)として、フロートスイッチが使用されている請求項1〜5の何れかに記載の自動製氷機の運転方法。
  7. 前記フロートスイッチは、満水位置を検知する上スイッチと、低水位を検知する下スイッチと、その両者間を上下移動自在に配置されたフロートとから構成されている請求項6記載の自動製氷機の運転方法。
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