JP2007046711A - メカニカルタイプの管継手、およびその管継手におけるクランプの締付け方法 - Google Patents

メカニカルタイプの管継手、およびその管継手におけるクランプの締付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工後に管の抜出し事故や水漏れ事故の発生を確実に防止でき、また頭付きボルトの損傷や緩みに対してもクランプの締付け状態を維持できる管継手を提供する。
【解決手段】管Pの一端部が差し込まれる受口部5を有する継手本体1と、受口部5の管軸方向外側端部に相対回転可能に且つ抜止め状に連結される拡縮径可能な環状のクランプ2と、このクランプの第1,2開離端部22a、22bに挿通される頭付きボルト14と、該頭付きボルトに挿通されるクリップ11とを備える。継手本体1は、受口部の内周にゴムパッキン3が収容される環状のゴムパッキン収容部7を設ける。クランプ2の突出端部22の内周にはテ−パ面12を有し且つロックリング4が収容されるロックリング収容凹溝13を形成する。頭付きボルト14を締付けるに伴いクランプ2が縮径することによりロックリング4も縮径して食込み歯4aが管Pの外周に食い込む。
【選択図】図2

Description

本発明は、給水・給湯、冷温水、冷却水などの配管に用いられ、それら配管の一端部をシール状にかつ抜止め状に簡易迅速に差込み接続することのできるメカニカルタイプの管継手、およびその管継手におけるクランプの締付け方法に関する。
給水・給湯などの配管に用いられる管継手として、例えば、図11、図12に示すような差込み式管継手が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この差込み式管継手は、筒状の継手本体31の両端部にそれぞれ管Pの一端部が差し込まれる受口部32を開口し、この受口部32の内周面に管軸方向外方に向かって窄まり状のテ−パ面33を形成し、受口部32の内奥部内周には管端ストッパー部34を設けている。継手本体31の受口部32の内部には拡縮径自在なロックリング35と、このロックリング35より内奥側に配されたゴムパッキン36とが組み込まれている。一方、この管継手で接続される薄肉ステンレス鋼管など管Pの一端部外面の所定位置には、予め、ロックリング35に係合させるためのロックリング溝37を円周方向に設けている。なお、継手本体31の受口部32の外周壁に、ロックリング35がロックリング溝37に確実に係合しているか否かを視認できる1個もしくは2個以上の視認用窓38が設けられている。
この差込み式管継手は、一旦、図11に示すごとく受口部32に管Pの一端部をロックリング溝37がロックリング35の位置を通過し、管Pの最先端が管端ストッパー部34に突き当たるまで挿入した後、図12に示すように管Pを手で少し引き戻し、この引戻し途上でロックリング35がテ−パ面33との当接により縮径作用を受けてロックリング溝37に係合することにより管Pの抜止め機能が確保されるというものである。
この差込み式管継手によれば、予め管Pに溝付け加工を施すだけで、管Pの接続に際しては管Pを継手本体31内の管端ストッパー部34に当たるまで差し込んだ後、少し引き戻すだけのワンタッチ操作で簡単かつ迅速に接続できるという利点がある。
特開2002−340256号公報
しかるに、上記差込み式管継手では、ロックリング溝37は管Pの抜出し防止を確実にするために図12中の拡大図に示すように断面鋸歯形状に加工する必要があるが、そのような特殊形状の溝付けの作業には専用工具が必要となるため、工場で溝付け加工できても、施工現場では工具の摩耗やへたりなどを管理し難く、そのような工具で加工してもロックリング溝37がだれたりして正規の溝付け加工を行ない難い。またそのような特殊形状の溝付け加工は容易でなく、手動式の溝付け加工では断面鋸歯形状のロックリング溝37の鋸歯形状が誤って逆向きに加工されることもある。そのよう不具合な溝付け加工された管Pが挿入されると、施工後に管Pの抜出し事故を引き起こすおそれがあった。また、管Pの挿入完了を確認するためには視認用窓38が必要となるが、これでは暗所や受口部32の外周壁面上の視認用窓38の無い部位の方向からは確認できずその確認の確実性を欠くなどの問題があった。さらに、配管施工途上において管Pに付けられたバルブや蛇口等器具の重さで管Pが継手本体31内で管軸回りに回転し所定の配管位置を保持できず、その後これを所定の配管位置に戻しなおさなければならない煩わしい作業を要するという問題もあった。
本発明のひとつの目的は、このような問題を解決するためになされたもので、作業性に優れ、施工後の管の抜出し事故や水漏れ事故の発生を確実に防止できて信頼性の高いメカニカルタイプの管継手、およびその管継手におけるクランプの締付け方法を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、メカニカルタイプの管継手として拡縮径可能な環状のクランプおよびこのクランプを締付けて縮径させる頭付きボルトを使用するが、施工後万が一にもそのボルトが損傷したり、ボルトによる締付けが緩んだりするようなことがあってもクランプの締付け状態を安全かつ確実に保持でき、また施工完了の確認を容易にするメカニカルタイプの管継手、およびその管継手におけるクランプの締付け方法を提供することにある。
本発明のメカニカルタイプの管継手は、その発明の内容を理解しやすくするために図1、図2に付した符号を参照して説明すると、管(P)の一端部が差し込まれる受口部(5)を有する継手本体(1)と、この継手本体(1)の受口部(5)の管軸方向外側端部に相対回転可能に且つ抜止め状に連結されるとともに管(P)に外嵌される拡縮径可能な環状のクランプ(2)と、このクランプに備えられ該クランプを締付けて縮径させる頭付きボルト(14)と、この頭付きボルトに挿通されたクリップ(11)とを備える。
前記継手本体(1)は、受口部(5)の内周に管(P)の一端部の最先端を受ける管端ストッパー部(6)と、この管端ストッパー部より管軸方向外側部に並べて形成されかつ管(P)の外径より小さい内径部を有するゴムパッキン(3)が収容される環状のゴムパッキン収容部(7)とを設けている。
前記受口部(5)の管軸方向外側端部より外方へ突出するクランプ(2)の突出端部の内周に、管軸方向外方に向かって窄まり状のテ−パ面(12)を有する環状のロックリング収容凹溝(13)を形成し、そのロックリング収容凹溝に、内周に食込み歯(4a)を有する拡縮径自在なロックリング(4)が収容される。
前記クランプ(2)が円周の少なくとも一箇所に開離部(8)を有する形に形成されて、該開離部で相対向するよう径方向外方へ突出形成された上下一対の第1,2開離端部(22a)(22b)を有し、第1開離端部(22a)にボルト挿通孔(15)を、第2開離端部(22b)にねじ孔(16)をそれぞれ設けており、頭付きボルト(14)をボルト挿通孔(15)に挿通させるとともにねじ孔(16)に螺合させることにより第1,2開離端部(22a)(22b)どうしが互いに引き寄せられるように締付けてクランプ(2)を縮径させることによりロックリング(4)が縮径されて受口部(5)に差し込まれた管(P)の外周に食込み歯(4a)が食い込むようにしてある。
前記クリップ(11)が弾性を有する板材からなって、ウェブ板(11a)と、このウェブ板の両端から同一側方へ折曲された上下一対の第1,2つかみ片(11b)(11c)とを有する断面コの字形状に形成され、第1つかみ片(11b)に頭付きボルト(14)が挿通し得るボルト挿通孔(11d)を設けており、第1つかみ片(11b)がボルト挿通孔(11d)を頭付きボルト(14)に挿通されると共に、該頭付きボルト(14)の頭部(14a)の座面と第1開離端部(22a)の上面(22c)側との間に介在され、第2つかみ片(11c)が締付け後の第2開離端部(22b)の下面(22e)側に係合されているものである。
本発明のメカニカルタイプの管継手におけるクランプの締付け方法は、その発明の内容を理解しやすくするために図1、図2に付した符号を参照して説明すると、上記構成のメカニカルタイプの管継手と同様な継手本体(1)、クランプ(2)、ゴムパッキン(3)、ロックリング(4)、頭付きボルト(14)、及びクリップ(11)を備えるメカニカルタイプの管継手において、頭付きボルト(14)にクリップ(11)の第1つかみ片(11b)のボルト挿通孔(11d)を挿通したうえで該頭付きボルト(14)を第1開離端部(22a)のボルト挿通孔(15)に挿通させるとともにねじ孔(16)に螺合させてクランプ(2)を締付けるに際し、第1つかみ片(11b)を頭付きボルト(14)の頭部(14a)の座面と第1開離端部(22a)の上面(22c)側との間に介在させるとともに、第2つかみ片(11c)の先端側を第2開離端部(22b)の突出端面(22d)側に係合させ、頭付きボルト(14)の締付けに伴い、第1,2開離端部(22a)(22b)どうしが互いに引き寄せられるようにクランプ(2)が縮径されることによりロックリング(4)が縮径されて受口部(5)に差し込まれた管(P)の外周に食込み歯(4a)が食い込むとともに、クリップ(11)の弾性変形を介して第2つかみ片(11c)が第2開離端部(22b)の突出端面(22d)を滑りながら該第2開離端部の下面(22e)側へ移動して最終的に該下面(22e)側に係合するようにしてあることに特徴を有するものである。
本発明のメカニカルタイプの管継手によれば、管の接続に際し、管の一端部をクランプから継手本体の受口部内にを管一端部の最先端が管端ストッパー部に当たるまで手で挿入し、しかる後、頭付きボルトを締付け方向に回転させると、クランプが縮径し、この縮径作用を受けてロックリングも縮径し、ロックリングの縮径によりその食込み歯を管の外周面に確実に食い込ませることができる。したがって、管の確固たる抜止め状態が得られ、またゴムパッキンが管の一端部外周面と受口部の内周面との間で圧縮してその間をシールする状態が得られる。
頭付きボルトの締付け前にはクランプを受口部回りに回転させることができるので、頭付きボルトを回し易い角度や位置に任意に変えることができて締付け作業が容易に行える。
頭付きボルトの締付けによりロックリングを確実に縮径させてその食込み歯を管の外周面に確実に食い込ませることができるので、管の一端部の所定位置に予めロックリング溝を加工していなくてもよく、また、予めロックリング溝を加工するにしてもその溝の形状や深さに厳密さは要求されず簡易な溝付けで足りる。
頭付きボルトを締付けることによりクランプと継手本体と管とを一体化させることができるので、この配管施工途上で管に付けられたバルブや蛇口等器具の重さで管が回転しにくくなり、このため管を所定の配管位置に保持できて配管作業性の促進を図ることができる。
施工後、地震などにより管が抜出し方向に強く引っ張られるようなことがあっても、管と共に同一方向に移動するロックリングがロックリング収容凹溝内のテ−パ面により更なる縮径作用を受けて管への食込みが増すことになるため、管の一端部が受口部から抜け出るのを確実に阻止でき、管の引抜き阻止機能を確保できる。
頭付きボルトで締付けられたクランプの第1,2開離端部どうしはクリップの第1,2つかみ片間で強固につかまれるので、施工後、万が一にも頭付きボルトが損傷したり、緩んだりした場合でもクランプの締め付け状態を安全且つ確実に保持できる。したがって、ロックリングの縮径による管の抜止め作用、およびゴムパッキンによるシール作用を安全かつ確実に維持できる。
また、施工完了後はクリップの第1,2開離端部への取り付き状態を視認することで施工完了の確認が容易に行える。
クリップの第1つかみ片は頭付きボルトの頭部の座面と第1開離端部の上面側との間で頭付きボルトに挿通され、第2つかみ片は第2開離端部の下面側に係合されて該下面側との接触面間で摩擦を発生させるので、施工後、クリップは、振動等により頭付きボルト及びクランプから離脱することはなく、第1,2開離端部どうしを強固に掴持した状態を堅持することができる。
本発明の管継手におけるクランプの締付け方法によれば、頭付きボルトを締付けるに伴いクリップの弾性変形を介して第2つかみ片が第2開離端部の突出端面上を滑りながら該第2開離端部の背面側へ移動して最終的に該背面側に係合するようにしてあるので、上述した効果のほかに、頭付きボルトを締付けると同時にクリップで第1,2開離端部どうしを掴持することができ、頭付きボルトの締付け後にクリップを取り付ける煩わしい作業に比べて作業能率を高めることができるという効果をも奏する。
本発明の好適な実施例を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例を示すメカニカルタイプの管継手の半欠截断面図、図2は図1の管継手のクランプを締付ける前の状態を一部破断して示す正面図、図3は図2における矢印Aから見た側面図、図4は図1の管継手のクランプを締付ける途上の状態を示す正面図、図5は図1の管継手のクランプを締付けた後の状態を示す正面図、図6は図1の管継手に管を最も深く差込んだ時の状態の半欠截断面図、図7は図1の管継手のクリップを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、図8は図6におけるB部の拡大図である。
図1〜図3、図6において、本発明に係るメカニカルタイプの管継手は、継手本体1、クランプ2、ゴムパッキン3、およびロックリング4などにより構成される。この管継手により接続される管Pは薄肉ステンレス鋼管等からなり、その一端部寄りの外面の所定位置に環状のロックリング溝を設けておいてもよいが、設けていなくてもよい。
継手本体1は筒状に形成され、これの少なくとも一端部に管Pの一端部が差し込まれる受口部5を開口し、この受口部5の内周に環状の管端ストッパー部6を設け、かつ管端ストッパー部6より管軸方向外側部に並べて形成される環状のゴムパッキン収容部7を管端ストッパー部6より径方向外方に偏した位置に存するよう設けている。ゴムパッキン収容部7には管Pの外径より小さい内径部を有するゴムパッキン3が収容される。
一方、クランプ2は、図2、図3に示すように、円周の一箇所に開離部8を有する断面C形状の環状に拡縮径可能に形成されるとともに、開離部8で上下一対の第1,2開離端部22a、22bが相対向するよう径方向外方へ突出形成されている。このクランプ2は、自由状態において、継手本体1の受口部5の外径より少し大きい径大の内径部を有する径大筒部21と、受口部5の内径と略同一径の内径部を有する径小筒部22とを有する段付き筒状に形成されている。そして、クランプ2は、図1に示すように、径大筒部21の内周に凹溝9を形成し、継手本体1の受口部5の外周に設けた鍔部10に前記凹溝9を嵌合させることにより継手本体1の受口部5の管軸方向外側端部に相対回転可能に且つ抜止め状に、かつ径小筒部(突出端部)22が受口部5の管軸方向外側端部より突出するように連結される。
図1において、受口部5の管軸方向外側端部より外方へ突出するクランプ2の径小筒部22の内周には、管軸方向外方に窄まり状のテ−パ面12を有する環状のロックリング収容凹溝13を形成している。このロックリング収容凹溝13には、自由状態において、その内径が管Pの外径より小さい欠円状(C形状)の金属製リングからなって拡縮径変形自在に形成され、かつ内周に食込み歯4aを有する拡縮径自在なロックリング4を収容している。
図2、図3に示すように、クランプ2の径小筒部22の開離部8で相対向する上下一対の第1,2開離端部22a,22bには頭付きボルト14がクリップ11を併装して挿通される。第1開離端部22aに頭付きボルト14を遊嵌状に通すボルト挿通孔15を、第2開離端部22bに頭付きボルト14の雄ねじと螺合するねじ孔16をそれぞれ形成している。ねじ孔16に代えて、ナットを用いることもできる。
クリップ11は比較的板厚の大きい鋼板など弾性を有する板材からなり、図7(a)(b)に示すように、ウェブ板11aと、このウェブ板11aの両端から同一側方へ折曲された上下一対の第1,2つかみ片11b,11cとを有する断面コの字形状に形成され、第1つかみ片11bに頭付きボルト14が遊嵌状に挿通し得るボルト挿通孔11dを設けている。そして、クリップ11は、第1つかみ片11bのボルト挿通孔11dを頭付きボルト14に挿通される。
次に、上記のように継手本体1にクランプ2が連結されるとともに、ゴムパッキン3およびロックリング4が内蔵され、クランプ2の第1,2開離端部22a,22bに頭付きボルト14がクリップ11を併装して挿通された管継手において、管Pを接続する要領について説明する。
先ず、図6に示すように、管Pの一端部をクランプ2から継手本体1の受口部5内に挿入するが、このとき管Pの一端部の最先端がロックリング4内及びゴムパッキン3内を通過して管端ストッパー部6に当たるまで挿入する。
次いで、頭付きボルト14を締付け方向に回転させてクランプ2を締付けるが、これに先立って、図2、図3に示すように、クリップ11の第1つかみ片11bのボルト挿通孔11dを頭付きボルト14に遊嵌状に挿通したうえで、該頭付きボルト14を第1開離端部22aのボルト挿通孔15に挿通させるとともにねじ孔16に螺合させ、第1つかみ片11bを頭付きボルト14の頭部14aの座面と第1開離端部22aの上面22c側との間に介在させるとともに、第2つかみ片11cの先端側を第2開離端部22bの突出端面22d側に係合させておく。しかる後、頭付きボルト14を締付け方向に回転させると、図4、図5に示すようにクランプ2が第1,2開離端部22a,22bどうしを互いに引き寄せながら縮径する。クランプ2が縮径するに伴いロックリング4も縮径する。その頭付きボルト14の締付け前ではクランプ2を受口部5回りに鍔部10を介して回転させることにより頭付きボルト14を作業し易い所望の角度や位置に任意に変えることができるので締付け作業が容易に行なえる。
頭付きボルト14を完全に締付けると、クランプ2が最も縮径すると同時にロックリング4が最も縮径することにより、その食込み歯4aが管Pの外周面に食い込み(図8参照)、ロックリング4の内径が管Pの外径よりも確実に小さくなって管Pが確実に抜止めされる。したがって、管Pの一端部の所定位置に予めロックリング溝を加工していなくてもよく、また、予めロックリング溝を加工するにしてもその溝の形状や深さに厳密さは要求されず簡易な溝付けで足り、これにおいても管Pの抜出しを確実に防止できる。この管Pの確固たる抜出し状態が得られると同時に、ゴムパッキン3が受口部5の内周面と管Pの一端部外周面との間で圧縮することによりその間で水漏れのないシール状態が得られる。
このように頭付きボルト14の締付けに伴い、ロックリング4が縮径されて管Pの外周に食込み歯4aが食い込むと同時に、クリップ11の弾性変形を介して第2つかみ片11cの先端が第2開離端部22bの突出端面22dを滑り下りながら該第2開離端部22bの下面22e側へ移動して最終的に該下面22e側に係合する(図4、図5参照)。なお、頭付きボルト14の締付けに伴い第2つかみ片11cが第2開離端部22bの突出端面22dを滑り始める初期において滑り易くするために、第2開離端部22bの上面22fと突出端面22dの出会う出隅角にテーパ面22gを形成しておき、当初、このテーパ面22gに第2つかみ片11cの先端を位置させておくこと好ましい。
クリップ11の第1つかみ片11bは頭付きボルト14の頭部14aの座面と第1開離端部22aの上面22c側との間で頭付きボルト14に挿通されているので、頭付きボルト14の締付け時にクリップ11はクランプ2から離脱することはない。また、クリップ11は第1つかみ片11bを頭付きボルト14に挿通しているとともに、第2つかみ片11cを第2開離端部22bの下面22e側に係合させて該下面22e側との接触面間で摩擦を発生させるので、施工後、クリップ11が、振動等により頭付きボルト14及びクランプ2から離脱することはなく、第1,2開離端部22a、22bどうしを強固に掴持した状態を堅持する。したがって、頭付きボルト14で締付けられたクランプ2の第1,2開離端部22a,22bどうしはクリップ11の第1,2つかみ片11b,11c間で強固につかまれるので、施工後、万が一にも頭付きボルト14が損傷したり、緩んだりした場合でもクランプ2の締め付け状態を安全且つ確実に保持できる。したがって、ロックリング4の縮径による管Pの抜止め作用、およびゴムパッキン3によるシール作用を安全に確保できる。
頭付きボルト14でクランプ2を締付けることによりクランプ2の径大筒部21が継手本体1の受口部5の外周に鍔部9を挟んで一体的に強く締付けられてクランプ2と継手本体1とを一体化させることができるとともに、ロックリング4の食込み歯4aの管Pへの食込みを介してクランプ2と管Pとを一体化させることができるので、この配管施工途上で管Pに付けられたバルブや蛇口等器具の重さで管Pが回転しにくくなり、これにより管Pを所定の配管位置に保持できて配管作業性を向上できる。
上記のように頭付きボルト14の完全なる締付けと同時にクリップ11は第1,2開離端部22a,22bをつかむ状態に取り付けられるので、この取り付け状態を視認することで施工完了を容易に確認することができる。
施工後、地震などにより管Pが抜出し方向に強く引っ張られるようなことがあっても、管Pと共に同一方向に移動するロックリング4がロックリング収容凹溝13内のテ−パ面12により更なる縮径作用を受けて管Pへの食込みが増すことになるため、管Pの一端部が受口部5から抜け出るのを確実に阻止できる。
管Pの挿入時に、仮に管Pの最先が管端ストッパー部6に達する手前でその挿入が止められるという挿入不足が発生しても、頭付きボルト14の締め付けによりロックリング4の食込み歯4aが管Pの外周面に確実に食い込んでその抜止めを確実なものにしているので、この挿入不足状態においても管Pの抜出し事故を発生させることがない。
上記実施例ではクランプ2を円周の一箇所に開離部8を設けて断面C形状に形成しているが、これに代えて、クランプ2は、図9に示すように、円周の相対向する二箇所に開離部8,8を設けて二分割タイプに形成することもできる。この場合、各開離部8で相対向する第1,2開離端部22a,22bどうしをそれぞれ頭付きボルト14でクリップ11を併装して締付けることにより、上記実施例の場合と同様にクランプ2が縮径すると同時にロックリング4も縮径し、またクリップ11の第2つかみ片11cが第2開離端部22bの突出端面22dを滑り下りながら該第2開離端部22bの下面22e側に係合するようになしている。
拡縮径変形自在なロックリング4は、内周に食込み歯4aを有する形状であればよく、図8に示す断面形状のようにその断面円形の円周一部に切欠4bを設けて食込み歯4aを形成するものに限定されるものではなく、そのほかに、例えば、図10に示すような断面三角形状の食込み歯4aを形成する形のものであってもよい。
尚、本発明は、上記継手本体1が図示例のソケットタイプ以外に、エルボあるいはT型等である場合にも同様に適用できる。
本発明の一実施例を示すメカニカルタイプの管継手の半欠截断面図である。 図1の管継手のクランプを締付ける前の状態を一部破断して示す正面図である。 図2における矢印Aから見た側面図である。 図1の管継手のクランプを締付ける途上の状態を示す正面図である。 図1の管継手のクランプを締付けた後の状態を示す正面図である。 図1の管継手に管を最も深く差込んだ時の状態の半欠截断面図である。 図1の管継手のクリップを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図6におけるB部の拡大図である。 他の実施例の管継手のクランプを図2に相応して示す正面図である。 図1の管継手に組み込まれるロックリングの他例を示す一部断面図である。 従来例の差込み式管継手に管を最も深く差込んだ時の状態の半欠截断面図である。 図11の差込み式管継手に管を抜止め状態に差込み終えた時の状態の一部断面図である。
符号の説明
P 管
1 継手本体
2 クランプ
3 ゴムパッキン
4 ロックリング
4a 食込み歯
5 受口部
6 管端ストッパー部
7 ゴムパッキン収容部
8 開離部
11 クリップ
11a ウェブ板
11b 第1つかみ片
11c 第2つかみ片
11d ボルト挿通孔
12 テ−パ面
13 ロックリング収容凹溝
14 頭付きボルト
15 ボルト挿通孔
16 ねじ孔
22 突出端部
22a 第1開離端部
22b 第2開離端部
22c 上面
22d 突出端面
22e 下面

Claims (2)

  1. 管の一端部が差し込まれる受口部を有する継手本体と、この継手本体の前記受口部の管軸方向外側端部に相対回転可能に且つ抜止め状に連結されるとともに前記管に外嵌される拡縮径可能な環状のクランプと、このクランプに備えられ該クランプを締付けて縮径させる頭付きボルトと、この頭付きボルトに挿通されたクリップとを備えており、
    前記継手本体は、前記受口部の内周に前記管一端部の最先端を受ける管端ストッパー部と、この管端ストッパー部より管軸方向外側部に並べて形成されかつ前記管の外径より小さい内径部を有するゴムパッキンが収容される環状のゴムパッキン収容部とを設けており、
    前記受口部の管軸方向外側端部より外方へ突出する前記クランプの突出端部の内周に、管軸方向外方に向かって窄まり状のテ−パ面を有する環状のロックリング収容凹溝を形成し、該ロックリング収容凹溝に、内周に食込み歯を有する拡縮径自在なロックリングが収容されており、
    前記クランプが円周の少なくとも一箇所に開離部を有する形に形成されて、該開離部で相対向するよう径方向外方へ突出形成された上下一対の第1,2開離端部を有し、前記第1開離端部にボルト挿通孔を、前記第2開離端部にねじ孔をそれぞれ設けており、前記頭付きボルトを前記ボルト挿通孔に挿通させるとともに前記ねじ孔に螺合させることにより前記一対の第1,2開離端部どうしが互いに引き寄せられるように締付けて前記クランプを縮径させることにより前記ロックリングが縮径されて前記受口部に差し込まれた管の外周に前記食込み歯が食い込むようにしており、
    前記クリップが弾性を有する板材からなって、ウェブ板と、このウェブ板の両端から同一側方へ折曲された上下一対の第1,2つかみ片とを有する断面コの字形状に形成され、前記第1つかみ片に前記頭付きボルトが挿通し得るボルト挿通孔を設けており、前記第1つかみ片が前記ボルト挿通孔を前記頭付きボルトに挿通されると共に、該頭付きボルトの頭部の座面と前記第1開離端部の上面側との間に介在され、前記第2つかみ片が締付け後の前記第2開離端部の下面側に係合されていることを特徴とするメカニカルタイプの管継手。
  2. 管の一端部が差し込まれる受口部を有する継手本体と、この継手本体の前記受口部の管軸方向外側端部に相対回転可能に且つ抜止め状に連結されるとともに前記管に外嵌される拡縮径可能な環状のクランプと、このクランプに備えられ該クランプを締付けて縮径させる頭付きボルトと、この頭付きボルトに挿通されたクリップとを備えるメカニカルタイプの管継手におけるクランプの締付け方法において、
    前記継手本体は、前記受口部の内周に前記管一端部の最先端を受ける管端ストッパー部と、この管端ストッパー部より管軸方向外側部に並べて形成されかつ前記管の外径より小さい内径部を有するゴムパッキンが収容される環状のゴムパッキン収容部とを設けており、
    前記受口部の管軸方向外側端部より外方へ突出する前記クランプの突出端部の内周に、管軸方向外方に向かって窄まり状のテ−パ面を有する環状のロックリング収容凹溝を形成し、そのロックリング収容凹溝に、内周に食込み歯を有する拡縮径自在なロックリングが収容されており、
    前記クランプが円周の少なくとも一箇所に開離部を有する形に形成されて、前記開離部で相対向するよう径方向外方へ突出形成された上下一対の第1,2開離端部を有し、前記第1開離端部にボルト挿通孔を、前記第2開離端部にねじ孔をそれぞれ設けており、
    前記クリップが弾性を有する板材からなって、ウェブ板と、このウェブ板の両端から同一側方へ折曲された上下一対の第1,2つかみ片とを有する断面コの字形状に形成され、前記第1つかみ片に前記頭付きボルトが挿通し得るボルト挿通孔を設けており、
    前記頭付きボルトに前記第1つかみ片のボルト挿通孔を挿通したうえで該頭付きボルトを前記第1開離端部のボルト挿通孔に挿通させるとともに前記ねじ孔に螺合させて前記クランプを締付けるに際し、前記第1つかみ片を前記頭付きボルトの頭部の座面と前記第1開離端部の上面側との間に介在させるとともに、前記第2つかみ片の先端側を前記第2開離端部の突出端面側に係合させ、前記頭付きボルトの締付けに伴い、前記第1,2開離端部どうしが互いに引き寄せられるように前記クランプが縮径されることにより前記ロックリングが縮径されて前記受口部に差し込まれた管の外周に前記食込み歯が食い込むとともに、前記クリップの弾性変形を介して前記第2つかみ片が前記第2開離端部の突出端面を滑りながら該第2開離端部の下面側へ移動して最終的に該下面側に係合するようにしてあることを特徴とするメカニカルタイプの管継手におけるクランプの締付け方法。
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