JP2007045857A - ガス化ガスの精製方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可燃性廃棄物をガス化処理し、高カロリーガスを得る場合に、ガスに含まれる、タール、軽油、ダイオキシン類等の不純物を適切に除去できるようにすること。
【解決手段】可燃性廃棄物を熱分解炉2でガス化させ、この熱分解ガスを改質炉13で酸素及び水蒸気と反応させて改質し、この改質ガスを精製して燃料ガスを得るガス化ガスの精製装置において、改質ガスを断熱飽和温度以下の90〜70℃に冷却する第1のガス冷却器14と、第1のガス冷却器14から出たガスを40℃以下として含有する水蒸気、軽油蒸気を凝縮させる第2のガス冷却器18と、第2のガス冷却器18から出たガスに含有する軽油分を洗浄油にて吸収する軽油スクラバー23と、第1のガス冷却器14及び第2のガス冷却器18の排水から可燃物を分離する分離装置15とを設け、分離した可燃物を熱分解炉2に戻して再度熱分解してガス化させる、又は、熱分解炉2の熱源として利用するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃タイヤ、廃プラスチック等の可燃性廃棄物を熱分解して得られた熱分解ガスを精製して燃料ガスとする方法及び装置に関する。
廃棄物の処理方法としては、焼却処分あるいは埋め立て処分が一般的であるが、近年、廃棄物の持つエネルギーを有効利用するために、廃棄物を熱分解して可燃性ガス、タール・軽油、飛散チャーを含有する熱分解ガスを得て、この熱分解ガスを精製して燃料ガスとして利用する方法が実施されている。
例えば、特許文献1には、シュレッダーダスト等の銅含有有機性廃棄物を乾留処理(熱分解)して得られた乾留ガス(熱分解ガス)とコークス炉ガスを混合し、この混合ガスを精製し、燃料ガスとして利用する方法が開示されている。しかし、この方法を廃プラスチック等の揮発分リッチな廃棄物の処理に適用した場合、ガス中タールがガス冷却時に析出・固化し、ワックス化してコークス炉ガス精製設備等の配管中に付着・閉塞することで長期運転の阻害要因となっていた。
そのため、ガスを水等で洗浄しタールを除去することが一般的に行われているが、特許文献1に記載のように、製鉄所の安水で洗浄し、その排水を製鉄所の安水処理設備(活性汚泥法)で処理する場合、排水中に含まれる重金属分、有害な有機化合物等の影響で活性汚泥の活性が阻害される場合があった。
これに対して、特許文献2に記載されているように有機性廃棄物をガス化後、酸素及び水蒸気と反応させて、改質反応により、ガス中タールや軽油を低減させる方法もある。ただし、改質温度を1100℃程度以上とすると、ガス中のメタン等炭化水素ガスの高カロリー成分も熱分解により、H、COに低分子化し、ガスカロリーが下がる。ガスカロリーが低下すると、ガスとしての用途範囲が狭くなる。一方、改質温度が1000℃程度以下であればガス中にタール・軽油が残り、十分ではない。
また、廃棄物に含まれる塩素分は塩化水素としてガス中に揮発するため、コークス炉ガス精製設備や他のガス利用先において腐食のおそれがある。さらに、廃棄物に含まれる塩素分はダイオキシン類等の有害な有機塩素化合物発生の原因となる。
このように、とくに揮発分リッチな廃棄物を熱分解してガス化する場合、熱分解ガスに十分なガス精製処理を行わないと、そのガス中に含まれるタール、軽油、ダイオキシン類等有機塩素化合物によりガス供給先において種々の問題を生じる。
一方、特許文献3には、有機系廃棄物をガス化し、その残渣を高炉、コークス炉に入れてリサイクルする方法が開示されているが、重金属類や塩素を含む廃棄物を処理した場合には残渣となるタール、灰、チャー類は、重金属類やダイオキシン類等の有機塩素化合物を多く含むため、これを生産設備の原料として使用することは好ましくない。
特開2003−39056号公報 特開2004−238535号公報 特開2001−221415号公報
本発明が解決しようとする課題は、廃タイヤ、廃プラスチック等の高カロリーかつ揮発分リッチな廃棄物をガス化処理し、高カロリーガスを得る場合に、ガスに含まれる、タール、軽油、ダイオキシン類等の不純物を適切に除去できるようにすることにある。
他の課題は、熱分解によって発生するチャーやタール等の持つ熱量を有効利用すると共に、チャー、タールに含まれる重金属類やダイオキシン類等の有機ハロゲン化合物による環境汚染を防止することにある。
本発明に係るガス化ガスの精製方法は、可燃性廃棄物を熱分解炉でガス化させ、この熱分解ガスを改質炉で酸素及び水蒸気により700℃〜900℃で改質し、この改質ガスを精製して燃料ガスを得るガス化ガスの精製方法において、改質ガスを第1のガス冷却器に導入し、水噴霧又は液中燃焼によりガス温度を断熱飽和温度以下の90〜70℃に冷却し、第1のガス冷却器から出たガスを第2のガス冷却器に導入し、冷却水と直接接触による熱交換もしくは間接的に熱交換させることによりガス温度を40℃以下として含有する水蒸気、軽油蒸気を凝縮させ、第2のガス冷却器から出たガスを軽油スクラバーに導入し、軽油スクラバーの塔内ガス流速を0.5〜1.5m/sとし、洗浄油の温度をガス温度よりも2〜3℃高く保ち、かつ、気液比を1.0〜3.0L/Nmとしてガスを洗浄油と接触させることにより、ガスに含有するベンゼン、トルエン、キシレン等の軽油分を洗浄油に吸収させ、さらに、第1のガス冷却器及び第2ガス冷却器の凝縮・捕集物を排出し、その凝縮・捕集物から水分を分離し、得られたチャー、タール、軽油等の可燃物を熱分解炉に戻して再度熱分解してガス化させる、又は、熱分解炉に熱源を供給するための燃料として利用することを特徴とするものである。
また、本発明に係るガス化ガスの精製装置は、可燃性廃棄物を熱分解炉でガス化させ、この熱分解ガスを改質炉で酸素及び水蒸気と反応させて改質し、この改質ガスを精製して燃料ガスを得るガス化ガスの精製装置において、改質ガスを水噴霧又は液中燃焼によりガス温度を断熱飽和温度以下の90〜70℃に冷却する第1のガス冷却器と、第1のガス冷却器から出たガスを冷却水と直接接触による熱交換もしくは間接的に熱交換させることによりガス温度を40℃以下として含有する水蒸気、軽油蒸気を凝縮させる第2のガス冷却器と、第2のガス冷却器から出たガスに含有するベンゼン、トルエン、キシレン等の軽油分を洗浄油にて吸収する軽油スクラバーと、第1のガス冷却器及び第2のガス冷却器の凝縮・捕集物の排出機構と、凝縮・捕集物からチャー、タール、軽油等の可燃物を分離し、熱分解炉に戻す機構とを設け、さらに、分離した可燃物を再度熱分解してガス化させる、又は、熱分解炉に熱源を供給するための燃料として利用する機構を設けたこと特徴とする。
本発明においては、第1のガス冷却器及び第2のガス冷却器の水相にHCl、HS等の酸性ガスを吸収させてガス側の酸性ガスを除去すると共に、水相に、NaOH、安水(NH)等の水溶液を中和剤として注入して、そのpHを5〜9の範囲に調整することができる。
また、第2のガス冷却器から出たガスに対して、(1)電気集塵機を設置して、ガス中に残留するダスト及びタール、軽油、水等のミストを除去する処理、(2)脱塩・脱硫塔を設置してガス中に含まれるHCl、HSを吸収除去し、アルカリにより吸収液を中和する処理、(3)第3のガス冷却器を設置してガス温度をさらに下げるガス冷却処理、のいずれか又はすべての処理を加えた後に、軽油スクラバーに導入することもできる。
また、軽油スクラバーから出たガスを電気集塵機に導入し、微細な油ミストや粒子状物質を除去することによりガス中の微量有機ハロゲン化合物をさらに低減することもできる。
また、軽油スクラバーより後流側において、ガスをブロア昇圧又は間接加熱器により加熱した後、活性炭として活性コークス又は粒状活性炭を充填した活性炭充填層もしくは活性炭移動層に通し、ダイオキシン類等の微量有機ハロゲン化合物を吸着により、ガス中から除去・低減することもできる。
また、精製ガス中のダイオキシン類濃度を0.1ng−TEQ/mN(酸素濃度12%換算値)以下とした後に、コークス炉ガスと混合することもできる。
また、軽油スクラバーの洗浄油として、製鉄所に既存のコークス炉ガス精製設備の軽油捕集で用いる洗浄油(脱ベン油)を使用することもできる。
また、軽油スクラバーで軽油を吸収した後の洗浄油(含ベン油)の蒸留・再生を既存の軽油蒸留設備で行い、廃棄物由来の軽油を石炭由来の軽油に混合した状態で分離回収することもできる。
また、軽油スクラバーで軽油を吸収した後の洗浄油(含ベン油)を加熱すると共に金属ナトリウム粒子と接触させ、洗浄油中に含まれる有機ハロゲン化合物を脱ハロゲン反応させることもできる。
また、ガス精製の過程で凝縮により発生する排水はガス化処理によって生じる熱、つまり熱分解炉、外熱用の燃焼炉若しくはその燃焼炉排ガスを完全燃焼させる2次燃焼炉に噴霧して乾燥・焼却処理することが望ましいが、熱効率の向上を図るためもしくは、原料の水分量が高く、全量炉内で乾燥・焼却処理できない場合には、発生した排水を製鉄所に既存の安水活性汚泥処理に合流させることもできる。
また、ガス精製工程で発生する排水に対して、(1)固形物、タール及び軽油の加圧浮上による分離、又は比重差による分離、(2)排水を冷却後、水層にアルカリを加え、pH9.5以上12以下に調整して、排水に含まれる金属を凝集沈殿させることによる分離、(3)アンモニアストリッピングによる窒素、アンモニアの除去、のいずれか又はすべてを事前処理として実施し、水中のダイオキシン類濃度を10pg−TEQ/L以下とした後に、製鉄所に既存の安水活性汚泥処理に合流させることもできる。
また、第1のガス冷却器の補給水又は第1のガス冷却器及び第2のガス冷却器に使用する中和剤として、製鉄所に既存のコークス炉で副生する安水を使用することもできる。
本発明によれば、揮発分リッチな廃棄物をガス化処理する場合であっても、熱分解によって得られた熱分解ガス中のチャー、タール、軽油、HS、HCl、HCN、ダイオキシン類等のガス利用時に障害となる不純物含有量を十分に低減することができる。
また、第1のガス冷却器及び第2のガス冷却器の凝縮・捕集物から水分を分離したチャー、タール、軽油等の可燃物を熱分解炉に戻して再度熱分解してガス化させる、又は、熱分解炉に熱源を供給する燃料として利用することで、熱分解によって発生するチャーやタール等の持つ熱量を有効利用できると共に、チャー、タールに含まれる重金属類、ダイオキシン類等の有機ハロゲン化合物による環境汚染を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係るガス化ガスの精製装置を示す構成図である。
まず、ガス化プロセスと燃焼排ガス処理プロセスについて説明する。図1に示す装置では、廃タイヤ、廃プラスチック等の揮発分リッチな可燃性廃棄物を対象にガス化する。対象物は、熱分解炉2の滞留時間内で熱分解ガス化が完了するように、破砕機1により事前に一定の大きさ以下まで破砕した後に熱分解炉2に投入する。その際、対象と炉形式の組み合わせによっては、金属、不燃物等の処理不適物が含まれる場合があり、そのときは磁力選別、風力選別、手選別等により処理不適物を除去する。
熱分解炉2に投入された廃棄物は外部燃料を燃焼して得た熱、若しくは廃棄物を部分燃焼して自身の持つエネルギーを消費して得た熱によって熱分解温度まで加熱し、熱分解ガスを発生させる。炉形式としては、実施例ではロータリーキルンを利用しているが、そのほか、シャフト炉、流動層炉等が利用可能である。即ち、外熱式キルンや2塔流動層炉のように外部間接加熱で熱分解ガス化する方式、あるいは、シャフト炉、流動層炉のように廃棄物を部分燃焼させて熱分解する部分燃焼方式が利用可能である。
また、必要に応じて廃棄物の事前処理、熱分解ガスの精製工程等で発生する排水を熱分解炉2又は熱分解炉2に熱を供給する燃焼炉17に噴霧して乾燥・焼却処理することもできる。
外部間接加熱にてガス化する場合には、熱分解ガス側に、熱源を得るための燃焼排ガスが混入しないため、熱分解ガスの発熱量、有用成分の濃度を高く維持することができ、ガスとしての価値は高くできるが、熱源を得るための燃焼排ガスが別系統で発生するため、図1に示すとおり別系統の排ガス処理が必要となる。
別系統の排ガスの処理方法としては、必要に応じて2次燃焼炉3を設け、温度と滞留時間を規定値以上に確保してダイオキシン類や他の未燃分を完全分解する。また、この2次燃焼炉3では、廃棄物の事前処理や熱分解ガスの精製工程等で発生する排水を噴霧して、乾燥・焼却処理することもできる。2次燃焼炉3としては、鋼板製若しくは伝熱管によって炉殻を構成し、内面に耐火物を内張りすることが多い。ダイオキシン類の分解を促進するために2次燃焼炉3内の温度は一定レベル(850℃、好ましくは900℃以上)に維持される。2次燃焼炉3内の温度は炉内に設けられた温度計の温度指示値がある目標値になるように燃焼空気量、若しくは希釈空気量を調整することで維持される。
2次燃焼炉3にて完全燃焼されたガスは熱交換機4に導入し、廃熱を回収する。熱交換機4としてはボイラ、温水発生器、空気予熱器等が該当する。
ボイラにて廃熱回収した場合、得られた蒸気はタービンを駆動して電力に変換することができ、また、熱分解炉2内の攪拌ガス、後述する改質炉13での改質反応ための水蒸気源として利用することができる。ボイラは自然循環式の水管ボイラでボイラ壁も伝熱面とし熱回収効率の向上を図る。尚、処理対象物が塩素及び硫黄を含有する廃棄物である場合、廃棄物に含まれる塩素分、アルカリ金属類の影響で灰の融点が低くなる傾向がある。そのため、内部の伝熱管にダストが付着して伝熱効率が低下するあるいはボイラが閉塞する可能性がある。そこで、付着を防止するために、蒸気駆動式のスートブロアを設けることが多い。
一方、温水発生器にて廃熱回収した場合には近隣の設備での余熱利用が可能となる。また、空気予熱器にて廃熱回収した場合には加熱された空気は熱分解炉2における熱分解用燃焼空気、燃焼炉17の燃焼空気等に利用することができる。
熱回収された排ガスは排ガス減温塔5にて水噴霧され、後流に設置される除塵機6(バグフィルター、電気集塵機等)にて除塵が可能となる温度(200℃以下)までガス温度を低減される。除塵機6にバグフィルターを用いる場合には、ガス中に含まれる塩化水素ガス、ダイオキシンを吸着するために、除塵機6入り側において吹込装置7にて消石灰や活性炭を吹き込むことができる。
排ガスは誘引通風機8によって吸引されているが、誘引通風機8は一般的に、除塵機6出側に設置される。これにより、誘引通風機8のインペラーにダスト付着して重量バランスが崩れる等のダストトラブルを防ぐことができる。
誘引通風機8にて昇圧されたガスは、必要に応じて、排ガス再加熱器9(蒸気式間接化熱方式、外部燃料追い焚き方式等)にて180℃〜250℃に加熱されたのち触媒反応層あるいは活性炭充填層10に通ガスされ、ガス中のダイオキシン類、NOxが分解、吸着される。触媒にてNOxを分解する際には触媒の上流側にアンモニアを吹き込むことで高いNOx分解性能が得られる。
除塵機6、触媒等でガス処理された排ガスは煙突11から大気に放散される。煙突11では排ガス分析計を設置して排ガス中NOx、SOx、HCl等、大気汚染物質の排出量を監視しており、排出量の増減に応じて消石灰、アンモニア等の薬剤を増減させ、排ガス中大気汚染物質の排出量を規定値以下に抑えることができる。
2次燃焼炉3、熱交換機4、排ガス減温塔5、除塵機6からは廃棄物由来のダストが捕集される。捕集されたダストは集められ、灰処理設備12にて薬剤(キレート)と混合し、重金属等有害物質の溶出を防止する措置をした後に最終処分場に処分する等、廃棄物として処理される。また、飛灰中の鉛、亜鉛等の重金属濃度が高い場合には、重金属類を抽出・濃縮し、リサイクルすることも可能である。
次に、ガス化プロセスにより生成した熱分解ガスの精製プロセスについて説明する。上述のとおり、図1に示す装置では、廃タイヤ、廃プラスチック等の揮発分リッチな廃棄物を熱分解炉2でガス化する。図1に示す熱分解炉2は間接加熱方式の乾留キルンであって、無酸素状態で熱分解ガス化する。熱分解生成物としては、常温に冷却すると凝縮する液成分と常温でもガス体のガス成分及び熱分解残渣としての固体成分がある。乾留キルンの場合、ガス成分は、可燃性のH、CO、CHを主成分とし、そのほか、可燃性のC2〜C4の炭化水素ガス、不燃性のCO、Nが含まれる。また、液成分は、油成分及び凝縮水がある。油は重質分(タール)から軽質分(軽油)まで分布があり、凝縮水にはHClやHSといった酸性成分及びNHが含まれる。固体成分は、有機物が炭化して固定炭素主体物になったカーボン残渣(チャー)と無機成分主体の不燃残渣がある。
廃プラスチック等の揮発分リッチな可燃性廃棄物は、低温域で熱分解するため、熱分解生成物はタール、軽油といった油成分が多く、ガス成分は多くない。このような場合、油成分をガスに転換してガス収率を上げる目的で改質炉13を設ける。改質炉13では、純酸素をノズルを介して高流速で導入し、可燃成分を部分的に燃焼することによる発生熱で温度上昇させ、油成分を熱分解させることによりガスとチャーに転換させる。また、その際、導入酸素に水蒸気を混合することで、水性ガス化反応によるチャー生成抑制とガス化率向上、炉内攪拌強化、反応温度の均一化を図る。
改質温度は概ね700〜900℃の範囲であり、炉出口のガス温度を測定し、その温度が目標値となるように酸素、水蒸気の量を調整する。この改質によりタール、軽油は、CO、CO、H、CH、HO等のガスとチャー(スス)に転換される。改質温度を高く設定すると改質効率が上がり、タール、軽油の含有量を低減でき、さらにはダイオキシン類等の微量の有機ハロゲン化合物も低減できるが、同時にメタン、エタン、プロパン等の炭化水素ガスも分解して、CO、Hとなるため、ガスカロリーは低下しガスボリュームが増加する。
また、熱効率の観点から、改質に使用する水蒸気は上述の熱交換機4(ボイラ)での熱回収によって得られた水蒸気であることが望ましく、蒸気の温度は高い方が良い(200℃以上、好ましくは400℃以上)。但し、高すぎる場合には、ボイラ伝熱管にて腐食が発生するため、蒸気温度は400〜450℃程度が適している。尚、蒸気の製造に外部燃料を用いる場合にはこの限りではない。
高温の改質ガスは、プレクーラ14(第1のガス冷却器)内で水噴霧することによって急冷する。改質ガスはガス温度が高く、水分不飽和であるため、噴霧された水は瞬時に気化し、水1kg当たり640kcalの蒸発潜熱を奪う。その結果、ガスは急速冷却され、断熱飽和温度を僅かに下回る温度(70〜90℃)まで冷却される。ガス温度低下に伴い、沸点が高いタールは凝縮し、水噴霧により、微細なチャーは水滴に捕捉される。その結果、未蒸発の噴霧水と共に、チャー、タールはプレクーラ14底部に溜まり、タールデカンタ15(分離装置)に流出する。捕集されたタールは、水温によって性状が変化する。即ち、温度が高いとタールが重質になり、低ければ軽質になる。タールは冷えると粘度が上昇・硬化してハンドリングが困難になり、タールと水の比重も温度の影響を受ける。通常、経験的には冷却温度を80〜85℃に調整し、適宜スチームトレース等により保温して温度維持するのが良い。尚、プレクーラ14では水噴霧ではなく液中燃焼によって改質ガスを急冷しても良い。
熱分解ガスには、HCl(塩化水素)、HS(硫化水素)、HCN(青酸)等の酸性ガス及びNH(アンモニア)、アルカリ塩ダスト、水溶性有機分が含まれ、これらは水中に溶解し、通常、水は、HClによって酸性を示す。設備の酸腐食を防止するために、プレクーラ14の噴霧水(補給水)にはアルカリを添加してpH調整し、濃縮を避けるために適正にブローして希釈する。アルカリとしては、苛性ソーダ、水酸化マグネシウム、消石灰乳、アンモニア水等が用いられ、アルカリ添加量を適切に調整するために、循環水のpHを測定し、pHが目標値(好ましくは5以上9以下)となるよう管理している。また、設備の近傍にコークス炉がある場合には、噴霧水としてコークス炉で副生する安水を用いることで、運転費用を安価に抑えることができる。また、改質温度が高い場合、タールが減り、チャーが生成するのでタールとチャーの比率がチャーリッチになる。
プレクーラ14にて冷却することで改質ガスに含まれる有害物質(ダイオキシン、重金属等)の大部分は凝集し、液体若しくは固体となり、タール、チャーは水に混濁した状態でプレクーラ14の底部に沈降、堆積する。但し、プレクーラ14を出たガス中にはミスト状態、ガス状態として飛散していくものも存在する。これらの飛散を削減する方法として、噴霧水を高圧で噴霧する、ミストの粒径を小さくする等の対策がある。
上述のとおり、プレクーラ14で水中に捕集されたチャー・タールは、水と共にタールデカンタ15に流出させる。通常、タールは比重が水よりも重く、タールデカンタ15の底に沈んだタールを掻上げて分離できる。また、改質温度を上げてチャーリッチになる場合は、チャーはタールを伴って塊状で成長しやすく、また、比重が軽くなるため、連続的に加圧浮上により固液分離して取り出すのが良い。分離した可燃物は一旦重質油タンク16に受け入れて貯留する。
タールデカンタ15で水相から分離回収したタール、チャー及び熱分解炉2から排出される熱分解残渣中の固定炭素主体物は可燃性であり、燃料として利用可能である。しかしながら、塩素、アンモニア、ダイオキシン類をはじめ、環境上注意が必要な物質を含むため、生産設備用の燃料としては適さない。
したがって、本発明では廃棄物焼却炉として構成される燃焼炉の燃料、即ち、熱分解炉2用の燃料若しくは原料として利用する。具体的には、1)図1に示すように熱分解炉2が間接加熱式であれば、高温熱源である燃焼炉17の燃料若しくは熱分解炉2の原料として利用し、又は、2)部分燃焼方式であれば熱分解炉に再投入して、部分燃焼により熱分解させることができる。これによりタール・チャーは、熱源もしくはガスとして有効に回収することができる。このように、副生物を燃料として利用することで、熱分解炉用の外部燃料、廃棄物の一部を削減することができ、得られるガスの量を増大できる。水相からの分離方法としては、デカンタのほか、加圧浮上、フィルタープレス、遠心分離等の技術が利用できる。
チャー・タールを分離した水は循環使用するが、塩類等の濃縮とそれによる装置腐食を防ぐために、適宜抜き出しブローを行う。ブロー水は、固形物(SS)、油分(n−HEX)、ダイオキシン類等を含むので後述する油水分離槽29に一旦受け入れて、その後適切に排水処理を行い放流される。
プレクーラ14での水噴霧によるガス冷却及びガス洗浄ではダイオキシン類の除去が不十分となる場合には、後流にプライマリークーラ18(第2のガス冷却器)を設置し、冷却することで、40℃以下にガス温度の低下を図る。ガス温度が低下すると、ガス相の水蒸気及び軽油分リッチなタール(軽油蒸気)はさらに凝縮により液化し、ダイオキシン類は水層に溶け込んで、ガス相から分離される。その結果、プライマリークーラ18では、凝縮水とタールが分離回収され、同時にダイオキシン類、チャー等のダスト類もガス相から除去できる。プライマリークーラ18の装置方式としては、間接熱交換方式、水噴霧方式が採用できる。間接熱交換方式では、プライマリークーラ18内に設置された伝熱管の中に15℃〜30℃程度の冷却水を流し、ガスを間接的に冷却する。水噴霧方式では15℃〜30℃程度の冷却水をプライマリークーラ18内にて噴霧し、低温の水とガスとの間で直接熱交換することでガスを冷却する。
凝縮水には、ガスに含まれる酸性ガス成分が溶解し、強酸性で腐食性を現すことから、アルカリ薬剤を投入し、pH=5〜9となるように中和する。アルカリには苛性ソーダ、アンモニア水を用いることが好ましい。このためプライマリークーラ18内壁には、アルカリを添加した凝縮水を循環して装置内に噴霧し、凝縮水を洗い流すことで、凝縮水が酸性になることを防止する。また、この水噴霧は同時に凝縮する軽質タール成分の壁、伝熱管への付着成長を防止し、ダスト類、タールミスト類の捕捉除去の効果もある。このプライマリークーラ18で使用するアルカリ性の水(中和剤)としては、コークス炉で副生する安水を用いることで、運転費用を安価に抑えることができる。
ここで、プレクーラ14出口で、ガスに残留するチャー、タールミストが多い場合には、プレクーラ14とプライマリークーラ18の間に電気集塵機(図示せず)を設置し、チャー等のダスト類、軽油主体のタールミスト、水蒸気ミストを除去することもできる。これにより、ガス中のダイオキシン類濃度はさらに低減し、また後流のプライマリークーラ18へのダスト類、油類の負荷が低減し、内壁での付着、閉塞等のトラブルを防止しやすくなる。
実施例では、図1に示すように、プライマリークーラ18の後流側に電気集塵機19を設け、ガス中に含まれるダスト及びタール、軽油、水等のミストを捕集することにより、いわゆる粒子状のダイオキシン類も捕捉し、ガス中ダイオキシン類濃度の低減を図るようにしている。
処理対象物が廃棄物である場合、硫黄分、塩素分を含有するため、プライマリークーラ18にて冷却されたガスは硫化水素、塩化水素等の酸性ガスを含む。酸性ガスを含む場合にはガスの輸送過程での冷却によって水分が凝縮し、凝縮水に酸性ガスが溶解することで激しい腐食性を示すため、ガス移送設備、ガス利用設備での腐食トラブルが生じることあった。そこで、実施例では酸性ガスによる腐食トラブルを防止するために、脱硫・脱塩塔20を設け、酸性ガスの除去を行う。脱硫・脱塩塔20では、塔内に吸収液を噴霧し、噴霧した吸収液とガスとを直接接触させることで酸性ガスの吸収を促す。吸収液は塔の下部にて回収され循環利用される。吸収液は酸性ガスの吸収に伴って、酸性に移行するため、アルカリを用いてpH管理される。アルカリとしては、苛性ソーダ、水酸化マグネシウム、消石灰乳、アンモニア水等が用いられ、中和時に副生される塩分、その他の溶解成分が濃縮しないよう適宜ブローされる。塔内では吸収液を噴霧すると同時に、塔内に充填材を設置し、ガスとの接触性を高めることも有効である。
脱硫プロセスとしては、タカハックス、フマックス、ストレットフォード等のプロセスを選択することができ、既設のコークス炉ガス(COG)精製設備が近傍にある場合には脱硫排液の再生工程等は既設設備を共用して使用することができる。つまり、脱硫用吸収液は既設のCOGガス精製設備より供給を受け、脱硫・脱塩塔20内に噴霧する。噴霧された吸収液はガス中の硫化水素、塩化水素を主体とする酸性ガスを吸収し、塔の下部に滞留する。滞留した脱硫吸収液は既設のCOGガス精製設備の酸化塔に送り、HSイオンを酸化した後に再度COGガス精製設備あるいは上記の脱硫・脱塩塔20に循環利用される。
脱硫にアンモニア水を用いる場合、反応熱によりガス温度が上昇する。また、後述する軽油捕集の前にブロア21(ガス排送機)を設置する場合にもガス温度が上昇する。ガス温度の上昇は、軽油捕集の効率に悪影響を与えることから、ファイナルクーラ22(第3のガス冷却器)を設け、ガス温度の低減を図る。ファイナルクーラ22ではガス温度は10℃から40℃程度に冷却される。特に、30℃以下に維持することが好ましい。冷却方式は間接熱交換方式を採用し、冷却水は循環利用する。冷却に伴い軽油を含んだ凝縮水が発生するが凝縮液は後述の排水処理方法で処理する。
脱硫・脱塩されたガス中には軽油分が残る。軽油分が残った状態でガスを供給すると、ガスの移送中に放熱によってガス温度が低下し、ガス温度の低下と共に軽油分がドレン化する。軽油分は引火点が低く、取り扱いが困難で、火災の危険性を伴う。したがって、軽油スクラバー23を設置して軽油を捕集してガスを精製する。軽油スクラバー23では塔内にて洗浄油を噴霧し、ガスと洗浄油を接触させることでガス中に含まれる軽油分を洗浄油に溶解させる。通常、軽油分は蒸気圧が高く親油性のため、プライマリークーラ18及び脱硫・脱塩塔20では除去できないが、油を媒体にすることで吸収除去ができる。洗浄油には通常、ナフタレン等を主成分とする油を用いる。また、軽油スクラバー23の塔内ガス流速は0.5〜1.5m/sとし、洗浄油の温度はガス温度よりも2〜3℃高く保ち、かつ、塔断面積当たり5m/h以上の洗浄油を用い、気液比は1.0〜3.0L/Nmとなるようにする。洗浄油としては、製鉄所に既存のコークス炉ガス精製設備の軽油捕集で用いる洗浄油(脱ベン油)を使用することができる。
軽油スクラバー23からは軽油分を吸収した洗浄油(含ベン油)が回収され、回収された洗浄油は蒸留塔24にて軽油分を蒸留・分離した後に再利用される。設備がコークス炉ガス精製設備の近傍にある場合には、洗浄油の蒸留処理には既設のコークス炉ガス精製設備の蒸留塔を用いることができる。この場合、蒸留塔で副生した軽油はコークス炉で副生した軽油と混合され製品とされる。
軽油スクラバー23にて回収された軽油にはダイオキシン類をはじめとする有機ハロゲン化合物が含まれる。油中に含まれるダイオキシン類等を分解する手法として金属ナトリウム分散体の利用が可能である。具体的には60℃程度に加熱した軽油吸収後の洗浄油を分解層に投入し、金属ナトリウム粒子を含む反応油を混合する。その際に金属ナトリウムは、有機物に結合した有機態塩素と反応し、NaClを形成する。それにより軽油中のダイオキシン等の有機塩素分が分解・除去される。また、金属ナトリウム分散体を軽油スクラバー23での洗浄油に混合させ、軽油スクラバー23にて噴霧させることで塔内での脱塩反応を促し、軽油捕集と脱塩処理を同時に実施することが可能となる。
得られたガスは、ブロア25(ガス排送機)によって、各利用先に送られる。実施例では、ブロワ25の後流側に活性炭充填層もしくは活性炭移動層28を設け、その中にガスを通すことによってダイオキシンを吸着除去するようにしている。ここで活性炭は、活性コークス、粒状活性炭である。ブロア昇圧による温度上昇のみでは、ガス温度が飽和温度より低く、活性炭充填層もしくは活性炭移動層28内の冷えやすい部分で軽油、水分の凝縮が起こる場合には、ブロア25と活性炭充填層もしくは活性炭移動層28の間に、蒸気間接熱交換式のガス加熱器27を設け、ガス温度を上記凝縮が防止できる温度まで上昇させることができる。ここで用いられる蒸気は上述の熱交換機4にて発生させた蒸気であることが好ましい。なお、活性炭充填層もしくは活性炭移動層は軽油スクラバー23の上流側に設置することもできる。
また、実施例では、軽油スクラバー23から出たガスを活性炭充填層もしくは活性炭移動層28に導入する前に電気集塵機26に導入し、微細な油ミストや粒子状物質を除去することによりガス中の微量有機ハロゲン化合物を低減するようにしている。
以上のガス精製工程により、ガス中のダイオキシン類の濃度を基準値(0.1ng−TEQ/mN(酸素濃度12%換算値))以下にすることができる。そして、上述のガス精製設備を製鉄所等のCOG精製設備をもつ工場内に建設する場合には、必要なガス精製工程を経て清浄化されたガスをCOGラインに混ぜることで、ガス配送〜ガス利用まで既設のインフラを流用することができる。
ここで、上述のプライマリークーラ18、電気集塵機19、ファイナルクーラ22、精製ガスダクト中等から出た副生物(軽質タール、軽油、チャー、水)は油水分離槽29にて油分と水分に分けるか、もしくはタールデカンタ15に合流させ、チャー等のダスト類やタール等の油類は上述のタールデカンタ15で水相から分離回収したタール、チャー等と同様に熱分解炉2もしくは燃焼炉17にて熱源として利用することが好ましい。
一方、水分は有害物を多く含みそのままでは放流できないため、水処理を行う必要がある。水処理の方法としては活性汚泥法が最適である。
実施例では、製鉄所においてCOG精製過程から出る余剰安水を処理する安水活性汚泥処理設備30において安水と本排水を合流して処理するようにしている。
但し、廃棄物を熱分解したガスの洗浄過程で生じた排水には、亜鉛、鉛等の重金属類、種々の有害な有機化合物、特にダイオキシン類等の有機塩素化合物、シアン化合物やベンゾニトリル等が含まれており、活性汚泥が阻害を受けるので活性を高く保つことが難しい。そこで、既設の安水活性汚泥処理設備30に合流し効率的に処理するためには、阻害物質を事前処理により除去することが望ましい。
事前処理の方法としては、1)SS分離、2)凝集沈殿、3)安水蒸留のいずれか若しくはすべてを適応することが有効である。
SS分離はタール及びSS(固形物)を含む排水を加圧浮上又は比重差により分離する技術である。凝集沈殿はSS分離により分離された水層を冷却後アルカリの薬剤を加え、pHを9.5〜12.0に調整し、重金属等を凝集沈殿させる技術である。安水蒸留はSS分離により分離された水層のアンモニアストリッピングによって窒素、アンモニアを除去する技術である。これらの処理のいずれか又はすべてを実施することにより、水中のダイオキシン類濃度を10pg−TEQ/L以下とする。
図2は、本発明に係るガス化ガスの精製装置の他の例を示す構成図である。同図に示す例は、図1に示す構成においてプライマリークーラ18から出たガスの精製を軽油スクラバー23のみで行うようにしたものである。ガス化ガス中のダイオキシン類等の濃度が低い場合には、この例によってもダイオキシン類等の濃度を基準値以下にすることが可能であり、設備も簡略化される。
また、図2の例では図1における油水分離槽29も省略して設備を簡略化し、プライマリークーラ18の凝縮・捕集物はタールデカンタ15に合流させるようにしている。さらに、プレクーラ14及びプライマリークーラ18では水を噴霧するようにしている。
本発明に係るガス化ガスの精製装置を示す構成図である。 本発明に係るガス化ガスの精製装置の他の例を示す構成図である。
符号の説明
1 破砕機
2 熱分解炉
3 2次燃焼炉
4 熱交換機
5 排ガス減温塔
6 除塵機
7 吹込装置
8 誘引通風機
9 排ガス再加熱器
10 触媒反応層あるいは活性炭充填層
11 煙突
12 灰処理設備
13 改質炉
14 プレクーラ(第1のガス冷却器)
15 タールデカンタ(分離装置)
16 重質油タンク
17 燃焼炉
18 プライマリークーラ(第2のガス冷却器)
19 電気集塵機
20 脱塩・脱硫塔
21 ブロア(ガス排送機)
22 ファイナルクーラ(第3のガス冷却器)
23 軽油スクラバー
24 蒸留塔
25 ブロア(ガス排送機)
26 電気集塵機
27 ガス加熱器
28 活性炭充填層もしくは活性炭移動層
29 油水分離槽
30 安水活性汚泥処理設備

Claims (13)

  1. 可燃性廃棄物を熱分解炉でガス化させ、この熱分解ガスを改質炉で酸素及び水蒸気により700℃〜900℃で改質し、この改質ガスを精製して燃料ガスを得るガス化ガスの精製方法において、
    改質ガスを第1のガス冷却器に導入し、水噴霧又は液中燃焼によりガス温度を断熱飽和温度以下の90〜70℃に冷却し、
    第1のガス冷却器から出たガスを第2のガス冷却器に導入し、冷却水と直接接触による熱交換もしくは間接的に熱交換させることによりガス温度を40℃以下として含有する水蒸気、軽油蒸気を凝縮させ、
    第2のガス冷却器から出たガスを軽油スクラバーに導入し、軽油スクラバーの塔内ガス流速を0.5〜1.5m/sとし、洗浄油の温度をガス温度よりも2〜3℃高く保ち、かつ、気液比を1.0〜3.0L/Nmとしてガスを洗浄油と接触させることにより、ガスに含有するベンゼン、トルエン、キシレン等の軽油分を洗浄油に吸収させ、
    さらに、第1のガス冷却器及び第2のガス冷却器の凝縮・捕集物を排出し、その凝縮・捕集物から水分を分離し、得られたチャー、タール、軽油等の可燃物を熱分解炉に戻して再度熱分解してガス化させる、又は、熱分解炉に熱源を供給するための燃料として利用することを特徴とするガス化ガスの精製方法。
  2. 第1のガス冷却器及び第2のガス冷却器の水相にHCl、HS等の酸性ガスを吸収させてガス側の酸性ガスを除去すると共に、水相に、NaOH、安水(NH)等の水溶液を中和剤として注入して、そのpHを5〜9の範囲に調整する請求項1に記載のガス化ガスの精製方法。
  3. 第2のガス冷却器から出たガスに対して、
    (1)電気集塵機を設置して、ガス中に残留するダスト及びタール、軽油、水等のミストを除去する処理、
    (2)脱塩・脱硫塔を設置してガス中に含まれるHCl、HSを吸収除去しアルカリにより吸収液を中和する処理、
    (3)第3のガス冷却器を設置してガス温度をさらに下げるガス冷却処理、
    のいずれか又はすべての処理を加えた後に、軽油スクラバーに導入する請求項1又は2に記載のガス化ガスの精製方法。
  4. 軽油スクラバーから出たガスを電気集塵機に導入し、微細な油ミストや粒子状物質を除去することによりガス中の微量有機ハロゲン化合物を低減する請求項1〜3のいずれかに記載のガス化ガスの精製方法。
  5. 軽油スクラバーより後流側において、ガスをブロア昇圧又は間接加熱器により加熱した後、活性炭として活性コークス又は粒状活性炭を充填した活性炭充填層もしくは活性炭移動層にガスを通し、ダイオキシン類等の微量有機ハロゲン化合物を吸着により、ガス中から除去・低減する請求項1〜4のいずれかに記載のガス化ガスの精製方法。
  6. 精製ガス中のダイオキシン類濃度を0.1ng−TEQ/mN(酸素濃度12%換算値)以下とした後に、コークス炉ガスと混合する請求項1〜5のいずれかに記載のガス化ガスの精製方法。
  7. 軽油スクラバーの洗浄油として、製鉄所に既存のコークス炉ガス精製設備の軽油捕集で用いる洗浄油(脱ベン油)を使用する請求項1〜6のいずれかに記載のガス化ガスの精製方法。
  8. 軽油スクラバーで軽油を吸収した後の洗浄油(含ベン油)の蒸留・再生を既存の軽油蒸留設備で行い、廃棄物由来の軽油を石炭由来の軽油と混合した状態で分離回収する請求項1〜7のいずれかに記載のガス化ガスの精製方法。
  9. 軽油スクラバーで軽油を吸収した後の洗浄油(含ベン油)を加熱すると共に金属ナトリウム粒子と接触させ、洗浄油中に含まれる有機ハロゲン化合物を脱ハロゲン反応させる請求項1〜8のいずれかに記載のガス化ガスの精製方法。
  10. ガス精製の過程で発生する排水の一部又は全てを熱分解炉若しくは熱分解炉に熱を供給する燃焼炉、又はその燃焼炉排ガスを完全燃焼させる2次燃焼炉に噴霧して乾燥・焼却処理し、焼却処理後の残余分、又は全量を製鉄所に既存の安水活性汚泥処理に合流させる請求項1〜9のいずれかに記載のガス化ガスの精製方法。
  11. ガス精製工程で発生する排水に対して、
    (1)固形物、タール及び軽油の加圧浮上による分離、又は比重差による分離、
    (2)排水を冷却後、水層にアルカリを加え、pH9.5以上12以下に調整して、排水に含まれる金属を凝集沈殿させることによる分離、
    (3)アンモニアストリッピングによる窒素、アンモニアの除去、
    のいずれか又はすべてを事前処理として実施し、水中のダイオキシン類濃度を10pg−TEQ/L以下とした後に、製鉄所に既存の安水活性汚泥処理に合流させる請求項10に記載のガス化ガスの精製方法。
  12. 第1のガス冷却器の補給水又は第1のガス冷却器及び第2のガス冷却器に使用する中和剤として、製鉄所に既存のコークス炉で副生する安水を使用する請求項2に記載のガス化ガスの精製方法。
  13. 可燃性廃棄物を熱分解炉でガス化させ、この熱分解ガスを改質炉で酸素及び水蒸気と反応させて改質し、この改質ガスを精製して燃料ガスを得るガス化ガスの精製装置において、
    改質ガスを水噴霧又は液中燃焼によりガス温度を断熱飽和温度以下の90〜70℃に冷却する第1のガス冷却器と、
    第1のガス冷却器から出たガスを冷却水と直接接触による熱交換もしくは間接的に熱交換させることによりガス温度を40℃以下として含有する水蒸気、軽油蒸気を凝縮させる第2のガス冷却器と、
    第2のガス冷却器から出たガスに含有するベンゼン、トルエン、キシレン等の軽油分を洗浄油にて吸収する軽油スクラバーと、
    第1のガス冷却器及び第2のガス冷却器の凝縮・捕集物を排出する機構と、その凝縮・捕集物からチャー、タール、軽油等の可燃物を分離して、熱分解炉に戻す機構とを設け、さらに、分離した可燃物を再度熱分解してガス化させる、又は、熱分解炉に熱源を供給するための燃料として利用する機構を設けたことを特徴とするガス化ガスの精製装置。
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