JP2018058042A - 合成ガスの浄化処理方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】合成ガスを、ガス状不純物質吸着部50の吸着剤52と接触させる前に、前処理部4で前処理工程を実行する。前処理工程においては、溶媒接触部10において合成ガスを水性溶媒11a及び/又は油性溶媒12aと接触させる溶媒接触工程と、相転移性物質除去部20において合成ガスを相転移性物質の固相化温度まで冷却して相転移性物質捕捉部22に通す相転移性物質除去工程とのうち少なくとも1つを実行する。
【選択図】図1
Description
一方、発明者等の研究によれば、廃棄物由来の合成ガスには、ナフタレン、1−ナフトール、2−ナフトール等の、気相と固相の間で相転移可能な相転移性不純物質(ないしは昇華性物質)が含まれているとの知見を得た。この種の相転移性不純物質は、廃棄物処理施設で生成された当初は気相であっても、温度条件や圧力条件によっては固相化する。固相の相転移性不純物質は、PSA、TSA用の吸着剤や活性炭の表面に付着して活性点を覆うおそれがある。そうすると、吸着能力が減殺されてしまう。合成ガス中のススやタール等の固液不純物質についても同様のおそれがある。
更に発明者等の知見によれば、特に廃棄物由来の合成ガスには、窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)が含まれていることがあり、これらは代表的な環境汚染物質であるだけでなく、合成ガス利用工程に悪影響を与えることも考えられる。
本発明は、かかる事情に基づいてなされたものであり、合成ガス中のBTEX等のガス状不純物質を吸着処理するに際し、その吸着能力を阻害し得る不純物質を除去しておくことによって、吸着能力を長期間維持可能とし、更に好ましくは合成ガス中のNOx、SOxをも除去することを目的とする。
前記合成ガスを、ガス状不純物質を吸着可能な吸着剤と接触させるガス状不純物質吸着工程と、
前記ガス状不純物質吸着工程の前に実行される前処理工程と、
を備え、前記前処理工程が、
前記合成ガスを、水性溶媒及び/又は油性溶媒と接触させる溶媒接触工程と、
前記合成ガスを、相転移性物質の固相化温度まで冷却して相転移性物質捕捉部に通す相転移性物質除去工程と、のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
これによって、合成ガス中のナフタレン等の相転移性物質や、スス、タール等の固液不純物質を除去したうえで、合成ガスをPSA等のガス状不純物質吸着部へ導入することによって、吸着剤の表面に相転移性物質の固化物や、スス、タール等の固液不純物質が付着するのを抑制又は防止できる。したがって、ガス状不純物質吸着部において、吸着剤の吸着能力を長期間維持することができ、合成ガス中のBTEX等のガス状不純物質を十分に除去できる。この結果、合成ガスを十分に浄化処理でき、合成ガスの利用性を高めることができる。
なお、「除去」とは、合成ガスから除去対象物質の少なくとも一部を除去(濃度低減)することを意味し、合成ガスから除去対象物質を完全に除去することに限定されない。
溶媒接触工程によって合成ガスの温度をある程度下げたうえで、相転移性物質除去工程に導入することができる。したがって、相転移性物質除去工程における冷却部への負荷を低減できる。
水性溶媒接触工程によって、合成ガス中のNOx、SOx等の水溶性不純物質を除去できるほか、ナフタレン等の相転移性物質や、スス、タール等の固液不純物質をもある程度除去できる。このため、油性溶媒接触工程においては、残った相転移性物質、スス、タール等を除去すればよい。したがって、油性溶媒の損耗や汚濁速度を遅らせることができ、油性溶媒の入れ替え頻度を少なくできる。通常、油性溶媒は、水等の水性溶媒より高価であるから、油性溶媒の入れ替え頻度を少なくすることで、ランニングコストを低減できる。
ガス状不純物質を吸着可能な吸着剤を含み、前記合成ガスが前記吸着剤と接触されるガス状不純物質吸着部と、
前記ガス状不純物質吸着部の前段に配置される前処理部と、
を備え、前記前処理部が、
前記合成ガスを水性溶媒と接触させる水性溶媒接触部と、
前記合成ガスを油性溶媒と接触させる油性溶媒接触部と、
前記合成ガスを相転移性物質の固相化温度まで冷却する冷却部、及び冷却後の合成ガスが通される相転移性物質捕捉部を有する相転移性物質除去部と、
を含むことを特徴とする。
これによって、水性溶媒接触工程と、油性溶媒接触工程と、相転移性物質除去工程の何れをも実行でき、合成ガス中の不純物質を確実に除去することができる。
図1に示すように、合成ガス処理システム1は、廃棄物由来合成ガス生成部2と、合成ガス浄化処理装置3と、合成ガス利用部6を備えている。合成ガス生成部2において合成ガスが生成される。本発明形態における合成ガス生成部2は、廃棄物処理施設である。廃棄物としては、都市ゴミ、タイヤ、バイオマス、木質チップ、プラスチックごみ等が挙げられる。廃棄物は一般ごみであってもよい。廃棄物処理施設の溶融炉において、廃棄物が高濃度の酸素ガスによって燃焼されて低分子レベルまで分解される。最終的に、合成ガスが生成される。生成時ないしは合成ガス生成部2からの供出時における合成ガスの温度は、常温より高温であり、例えば30℃〜数百℃程度である。
また、合成ガスは、ほぼ飽和状態の水分(H2O)を含む。
更に、オイルスクラバ12の下部に合成ガスの導入ポート12eが設けられている。オイルスクラバ12の上部に合成ガスの導出ポート12fが設けられている。
また、ここでの捕集効率を向上させるため、もしくはオイルの使用寿命を延ばすために循環流路にフィルタや冷却機能を設けてもよい。
なお、冷却管23内が冷媒21aの流路となり、冷却管23間の空間が合成ガスの流路となっていてもよい。
なお、冷却管33内が冷媒30aの流路となり、冷却管33間の空間が合成ガスの流路となっていてもよい。
ガス状不純物質吸着部50の吸着剤が、活性炭によって構成されていてもよい。
なお、ガス状不純物質吸着部が、温度スイング吸着(TSA:temperature swing adsorption)装置にて構成されていてもよい。
<合成ガス生成工程>
廃棄物由来合成ガス生成部2において、廃棄物が燃焼されることによって、合成ガスが生成される。生成時の合成ガスの温度は、常温より高温である。
合成ガスは、廃棄物由来合成ガス生成部2から前処理部4へ送られ、前処理工程に供される。
<溶媒接触工程>
前処理部4において、合成ガスは、先ず溶媒接触部10へ送られ、水スクラバ11に導入される。
<水性溶媒接触工程>
水スクラバ11においては、水11a(水性溶媒)が、散布ノズル11bから水スクラバ11内に散布される。かつ、合成ガスが、導入ポート11eから水スクラバ11内に導入されて上昇する。水スクラバ11内において、散布水11aと合成ガスとが対向流を形成しながら互いに接触される。この接触によって、合成ガス中のNOx、SOx、HCN、アセチレン等の水溶性不純物質を散布水11aに溶解させて十分に除去(濃度低減)できるほか、合成ガス中のナフタレン等の相転移性物質や、スス、タール等の固液不純物質をもある程度除去(濃度低減)できる。
合成ガスは、散布水11aとの接触によって温度が低下される。
続いて、合成ガスは、オイルスクラバ12へ送られる。
オイルスクラバ12においては、油性溶媒12aが、散布ノズル12bからオイルスクラバ12内に散布される。かつ、合成ガスが、導入ポート12eからオイルスクラバ12内に導入されて上昇する。オイルスクラバ12内において、散布された油性溶媒12aと合成ガスとが対向流を形成しながら互いに接触される。この接触によって、合成ガス中のナフタレン等の相転移性物質や、タール、BTEX等を十分に除去(濃度低減)できるほか、スス、アセチレン等をもある程度除去(濃度低減)できる。
合成ガスは、油性溶媒12aとの接触によって温度が更に低下される。
前述したように、溶媒接触部10においてナフタレン等の相転移性物質や、スス、タール等の固液不純物質をもある程度除去できるから、油性溶媒接触工程においては、残った相転移性物質、スス、タール等を除去すればよい。したがって、油性溶媒12aの損耗や汚濁速度を遅らせることができ、油性溶媒12aの入れ替え頻度を少なくできる。通常、油性溶媒12aは、水等の水性溶媒11aより高価であるから、油性溶媒12aの入れ替え頻度を少なくすることで、ランニングコストを低減できる。
続いて、合成ガスは、相転移性物質除去部20へ送られる。
<冷却工程(相転移性物質固相化工程)>
相転移性物質除去部20において、合成ガスは、先ずチラー21に導入される。チラー21において、合成ガスが冷却管23に通されるとともに、冷媒21aが冷媒路24に通されることで熱交換が行われる。合成ガスの流れ(管23内の下向き矢印)と冷媒21aの流れは互いに対向流を構成している。なお、合成ガスの流れと冷媒21aの流れは互いに並行流を構成していてもよい。
熱交換によって、合成ガスが、例えば常温程度まで冷却される。冷却によって、合成ガス中のナフタレン等の相転移性物質が、ガスから固体に昇華(固相化)される。合成ガスは、溶媒接触部10において温度をある程度低下されたうえで相転移性物質除去部20に導入されるから、チラー21の負荷を低減できる
冷却管23を比較的大径とし、冷却管23のコンダクタンスを比較的大きくすることによって、冷却管23がナフタレン等の相転移性物質の固化物によって詰まるのを抑制できる。
冷却によって合成ガス中の水分の一部が凝縮する。凝縮水は、ドレイン路25から排出される。
冷却後の合成ガスが、相転移性物質捕捉部22へ送られ、フィルタ22fに通される。これによって、合成ガス中のナフタレン等の相転移性物質の固化物をフィルタ22fにて捕捉できる。この結果、合成ガスからナフタレン等の相転移性物質を除去できる。更にはフィルタ22fによって、スス、タール等の固液不純物質をもある程度除去できる。
フィルタ22fの目を比較的粗くすることで、フィルタ22fが、捕捉した不純物質や凝縮水によって詰まるのを抑制でき、フィルタ22fの交換頻度を少なくすることができる。
続いて、合成ガスはチラー30へ送られる。チラー30において、合成ガスが冷却管33に通されるとともに、冷媒30aが冷媒路34に通されることで熱交換が行われる。合成ガスの流れ(管33内の下向き矢印)と冷媒30aの流れは互いに対向流を構成している。なお、合成ガスの流れと冷媒30aの流れは互いに並行流を構成していてもよい。
熱交換によって、合成ガスがチラー21よりも低温化され、好ましくは零度近くまで冷却される。冷却管33を小径にすることで、合成ガスの冷却効率を高めることができる。これによって、合成ガス中の水分を十分に凝縮させることができる。好ましくは、合成ガスの水分含有量をほとんど零にできる。
予め、溶媒接触部10及び相転移性物質除去部20でナフタレン等の固化物やスス、タール等の固液不純物質を除去したうえで、水分凝縮工程を行うことによって、冷却管33の詰まりを抑制することができる。
チラー30で凝縮した水は、ドレイン路35から排出される。
続いて、合成ガスは、固液捕捉部40へ送られ、固液捕捉フィルタ42に通される。固液捕捉フィルタ42によって合成ガス中のスス、タール等の固液不純物質を捕捉することで更に除去できる。
チラー30で予め合成ガス中の水分を除去したうえで、固液捕捉工程を行うことによって、固液捕捉フィルタ42の詰まりを抑制することができる。
さらには、前記溶媒接触部10及び相転移性物質除去部20において、ナフタレン等の相転移性物質を予め除去したうえで、固液捕捉工程を行うことによって、固液捕捉フィルタ42の詰まりを一層確実に抑制することができる。
なお、相転移性物質除去部20を通過したナフタレン等の相転移性物質の固化物は、固液捕捉部40によって捕捉することができる。
続いて、合成ガスは、PSA装置50へ送られる。PSA装置50の一部の吸着塔51に合成ガスが加圧供給されることで、合成ガス中のBTEXをはじめとするガス状不純物質が、前記一部の吸着塔51の吸着剤52に吸着される。吸着されるガス状不純物質としては、BTEXのほか、HCN、アセチレン、NOx、SOx等が挙げられる。
このとき、PSA装置50の他の吸着塔51では、脱着ガスの流通下で減圧されることで、ガス状不純物質が脱着されて排出される。これによって、吸着剤52の吸着容量が回復される。
複数の吸着塔51について交互に加圧吸着操作と減圧脱着操作が反復される。これによって、合成ガス中のBTEX等のガス状不純物質を十分に除去できる。
合成ガス浄化処理装置3によれば、前処理部4において、合成ガス中のナフタレン等の相転移性物質や、スス、タール等の固液不純物質を十分に除去したうえで、合成ガスをPSA装置50へ導入することによって、吸着剤52の表面に相転移性物質の固化物や、スス、タール等の固液不純物質が付着するのを抑制又は防止できる。ひいては、吸着剤52の活性点が、固化相転移性物質や固液不純物質によって覆われるのを抑制又は防止できる。これによって、吸着剤52の吸着能力を長期間維持することができ、PSA装置50において合成ガス中のBTEX等のガス状不純物質を確実に除去できる。
この結果、合成ガスを十分に浄化処理できる。
なお、ガス状不純物質吸着工程をTSA(温度スイング)法によって行ってもよい。TSA法は、吸脱着を温度変化により行う方式であり、その詳細は省略するが、前記PSA法と同様の効果が期待できる。
その後、合成ガスは、合成ガス利用部6に導入される。合成ガス利用部6においては、例えば、培地中のガス資化性微生物が、合成ガスのCO及びH2等を摂取して、エタノール等の有価物を発酵生成する。
予め合成ガス中の、ナフタレン等の相転移性物質、スス、タール等の固液不純物質、BTEX、NOx、SOx、HCN、アセチレン等のガス状不純物質を除去しておくことで、ガス資化性微生物を安定的に培養できる。
上記培養液の一部は蒸留塔(図示せず)へ送られて蒸留される。これによって、エタノールを抽出することができる。
例えば、前処理の各工程の順序は適宜入れ替えてもよい。油性溶媒接触工程の後、水性溶媒接触工程を行ってもよい。相転移性物質除去工程の後、溶媒接触工程を行なってもよい。相転移性物質除去工程を水性溶媒接触工程と油性溶媒接触工程の間に行ってもよい。
前処理部4において、油性溶媒接触部12を水性溶媒接触部11の前段に配置してもよい。相転移性物質除去部20を溶媒接触部10の前段に配置してもよい。相転移性物質除去部20を水性溶媒接触部11と油性溶媒接触部12との間に配置してもよい。
合成ガスの組成によっては、前処理工程において、水性溶媒接触工程を省略してもよい。若しくは油性溶媒接触工程を省略してもよい。又は相転移性物質除去工程を省略してもよい。水性溶媒接触工程と油性溶媒接触工程と相転移性物質除去工程のうち少なくとも1つを実行すればよい。
前処理部4において、水スクラバ11を省略してもよい。若しくはオイルスクラバ12を省略してもよい。又は相転移性物質除去部20を省略してもよい。水スクラバ11とオイルスクラバ12と相転移性物質除去部20のうち少なくとも1つが設けられていればよい。
溶媒接触部10において、1つのスクラバ槽に水性溶媒11aの散布ノズル11bと、油性溶媒12aの散布ノズル12bとを設けることで、水性溶媒接触工程と油性溶媒接触工程とが1つのスクラバ槽内で併行して実行されるようにしてもよい。
溶媒接触部10において、1つのスクラバ槽に水性溶媒11aと油性溶媒12aの混合物を散布することで、水性溶媒接触工程と油性溶媒接触工程とが1つのスクラバ槽内で同時に実行されるようにしてもよい。
水性溶媒11aは、水に限られず、アルコール等であってもよい。
相転移性不純物質は、気相から液相を経ずに固相になるナフタレン、1−ナフトール、2−ナフトール等の昇華性物質に限られず、気相から液相を経て固相になるものであってもよい。
合成ガス利用工程において、合成ガスを金属触媒と接触させて化学反応によりエタノール等の有価物を合成してもよい。金属触媒としては、代表的な物質としてモリブデン系が挙げられる。合成ガスをこの化学反応に用いる場合、上記ガス資化性微生物による発酵反応とは除去対象物質が若干異なるものの、必要な工程としては同様である。更に追加して脱硫を強化するための工程が必要である。
生成目的の有価物は、エタノールに限られず、酢酸やメタノール等であってもよい。
合成ガス利用部6が、合成ガスを金属触媒に接触させることでエタノール等の有価物を生成するものであってもよい。
合成ガス生成部は、廃棄物処理施設に限られず、製鉄所や石炭発電所等であってもよい。合成ガスは、製鉄所の副生ガス(転炉、高炉ガス等)であってもよい。
2 廃棄物由来合成ガス生成部
3 合成ガス浄化処理装置
4 前処理部
10 溶媒接触部
11 水スクラバ(水性溶媒接触部)
11a 水(水性溶媒)
11b 散布ノズル
11c 溶媒路
11d 溶媒貯留部
11e 導入ポート
11f 導出ポート
12 オイルスクラバ(油性溶媒接触部)
12a 油性溶媒
12b 散布ノズル
12c 溶媒路
12d 溶媒貯留部
12e 導入ポート
12f 導出ポート
20 相転移性物質除去部
21a 冷媒
21 チラー(冷却部)
22 相転移性物質捕捉部
22f 相転移性物質捕捉フィルタ
23 冷却管
24 冷媒路
25 ドレイン路
30 チラー(水分除去部)
30a 冷媒
33 冷却管
34 冷媒路
35 ドレイン路
40 固液捕捉部
42 固液捕捉フィルタ
50 ガス状不純物質吸着部
51 吸着塔
52 吸着剤
6 合成ガス利用部
Claims (5)
- 合成ガス中の不純物質を除去する浄化処理方法であって、
前記合成ガスを、ガス状不純物質を吸着可能な吸着剤と接触させるガス状不純物質吸着工程と、
前記ガス状不純物質吸着工程の前に実行される前処理工程と、
を備え、前記前処理工程が、
前記合成ガスを、水性溶媒及び/又は油性溶媒と接触させる溶媒接触工程と、
前記合成ガスを、相転移性物質の固相化温度まで冷却して相転移性物質捕捉部に通す相転移性物質除去工程と、のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする合成ガス浄化処理方法。 - 前記前処理工程において、前記溶媒接触工程後の合成ガスを前記相転移性物質除去工程に供することを特徴とする請求項1に記載の合成ガス浄化処理方法。
- 前記溶媒接触工程が、前記合成ガスを水性溶媒と接触させる水性溶媒接触工程と、前記水性溶媒接触工程後の合成ガスを前記油性溶媒と接触させる油性溶媒接触工程とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の合成ガス浄化処理方法。
- 前記ガス状不純物質吸着工程後の合成ガスを、ガス資化性微生物を含む液状培地に供給することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の合成ガス浄化処理方法。
- 合成ガス中の不純物質を除去する浄化処理装置であって、
ガス状不純物質を吸着可能な吸着剤を含み、前記合成ガスが前記吸着剤と接触されるガス状不純物質吸着部と、
前記ガス状不純物質吸着部の前段に配置される前処理部と、
を備え、前記前処理部が、
前記合成ガスを水性溶媒と接触させる水性溶媒接触部と、
前記合成ガスを油性溶媒と接触させる油性溶媒接触部と、
前記合成ガスを相転移性物質の固相化温度まで冷却する冷却部、及び冷却後の合成ガスが通される相転移性物質捕捉部を有する相転移性物質除去部と、
を含むことを特徴とする合成ガス浄化処理装置。
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