JP2007045446A - スパウト - Google Patents

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【課題】簡単な構造で弾性体に対して安定した押圧力を作用させることが可能であり、更には、弾性体を容易に封入することが可能なスパウトを提供する。
【解決手段】本発明に係るスパウト10は、シート材が溶着される一対の溶着面11と、一対の溶着面11の少なくとも一方に開口し、弾性体50を開口15aから収容可能な収容部15と、収容物を注出する注出針が挿通される挿通部17と、収容部15に向けて突出し、収容部15に封入された弾性体50を押圧する突出部20a,20bとを有することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば合成樹脂製の収容体の開口部に取着され、収容物の出し入れを行なうスパウトに関する。
従来、合成樹脂シートのような比較的柔軟な材質で形成された収容体に、その内部の収容物を取り出すべく、スパウトを取着したスパウト付き収容体が知られている。通常、スパウトは、合成樹脂等によって一体形成されており、上記した合成樹脂シート間に配置して、熱溶着することで挟着されている。そして、このようなスパウト付き収容体は、様々な分野で用いられており、それに応じて、スパウトは多様な構成が開発されている。
例えば、スパウト付き収容体の使用態様として、スパウトの口部に吸出し用の針(注出針)を刺し込んで収容物を注出し、これを必要個所に供給するものがある。この場合、スパウトの口部には、収容物を封止すると共に、複数回の使用が可能となるように、注出針を刺し込むゴム等の弾性体が封入(以下、本明細書では、「収容」とも記載する)されている。
ところで、このような構成では、弾性体は、注出針が刺し込まれる中心領域に向かってかなり強い押圧力を有していなければならない。すなわち、この押圧力が弱いと、刺し込まれた注出針と弾性体との間に隙間が生じたり、或いは、注出針が引き抜かれた後に、その注出針の跡がそのまま残って通路が生じてしまい、内容物が漏れ出しやすくなってしまうからである。
このような問題を解決するために、特許文献1には、合成樹脂シートが溶着される溶着部に弾性体を収容する収容部を形成すると共に、前記溶着部にヒンジを介して開閉可能な分割部を設けておき、前記収容部に弾性体を収容した状態で分割部を閉じることで、弾性体に押圧力を付与するスパウトが開示されている。
また、本出願人は、先の出願である特許文献2において、スパウトの溶着面に開口を形成し、この開口の幅よりも若干大きい(0.5〜1mm程度)球形の弾性体を封入して、スパウト本体の内壁部から押圧力を作用させるスパウトを提案している。
特開2003−104402号 特願2004−183596号
しかし、上記した特許文献1に開示されているスパウトでは、その本体がヒンジによって開閉されるように構成されているため、構造が複雑となってコストが高くなるという問題がある。また、本体に対して分割部が開閉可能であり、分割部を閉じた状態で押圧力を作用させる構成であることから、弾性体に対する押圧力が安定しない可能性がある。そして、弾性体に対して押圧力が安定して作用しないと、注出針を挿抜する際に、弾性体が収容部内で変動(位置ずれ)することがあり、これにより、複数回に渡って注出針を刺し込む際に、次第に刺し込み跡が広がる等、液漏れが生じる可能性もある。
また、特許文献2に記載されているスパウトでは、開口の幅よりも若干大きい(0.5〜1mm程度)弾性体を封入し、弾性体に対して押圧力を作用させる構成であるため、弾性体の封入作業が容易に行なえない、という問題がある。
本発明は、上記した問題に基づいて成されたものであり、簡単な構造で弾性体に対して安定した押圧力を作用させることが可能であり、更には、弾性体を容易に封入することが可能なスパウトを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、シート材で構成される収容体に溶着され、収容体内の収容物を注出するスパウトにおいて、前記シート材が溶着される一対の溶着面と、前記一対の溶着面の少なくとも一方に開口し、弾性体を前記開口から収容可能な収容部と、収容物を注出する注出針が挿通される挿通部と、前記収容部に向けて突出し、収容部に収容された弾性体を押圧する突出部と、を有することを特徴とする。
また、上記したスパウトには、請求項2に記載されているように、例えば、外部装置に位置決めできるようなフランジや突部等のガイド部材が形成されていても良い。
上記したスパウトでは、弾性体を、開口部を介して収容部に封入する構成であるため、スパウト全体の構造が簡略化される。また、弾性体を収容部に封入した際、その弾性体には、収容部に向けて突出形成された突出部によって、押圧力が作用するようになる。すなわち、収容部内に封入された弾性体は、突出部によって、位置決め、保持されるため、注出針を挿抜しても、弾性体の位置が変動することが防止される。
また、弾性体は、突出部によって押圧力が作用する構成であることから、開口部の形状を、弾性体の形状に合わせる等、弾性体を挿入し易い形状にすることが可能となって、弾性体を封入する際の作業性の向上が図れるようになる。
また、請求項3に係る発明においては、前記突出部は、収容物を注出する注出針の挿抜方向に沿って突出形成されると共に、前記挿通部は、前記突出部の略中央に形成されることを特徴とする。
このような構成では、突出部は、注出針の挿抜方向に沿って弾性体に当て付いていることから、注出針を挿抜した際、注出針と弾性体との間の摩擦力によって、弾性体が変動するようなことはなく、弾性体は、常に安定した状態に位置決め、保持されるようになる。なお、開口部を介して封入される弾性体は、封入された状態で突出部によって押圧力が付与されるため、その開口部内に収容できる形状であれば適宜変形することが可能となる。
また、請求項4に係る発明では、前記突出部は、収容部に収容される弾性体の上下両側に設けられており、各突出部に注出針が挿通される前記挿通部が設けられていることを特徴とする。
このような構成では、封入される弾性体の両側から安定した状態で押圧力が作用するようになり、注出針の挿抜時に、より安定した状態で弾性体が位置決め、保持された状態となる。
また、請求項5に係る発明では、前記突出部は、略半球形状を有していることを特徴とする。
このような構成では、突出部の外表面が球面状になっていることから、弾性体の封入作業が行ない易くなる。
また、請求項6に係る発明では、前記挿通部には、前記収容部を封止する薄膜状の封止壁が形成されていることを特徴とする。
このような構成では、弾性体に埃等が付着したり、或いは、収容物が弾性体に接触することを防止できる。
なお、上記した構成においては、突出部は、請求項7に記載されているように、収容物を注出する注出針の挿抜方向、及び/又は、前記挿抜方向とは異なる方向に突出するように形成されていれば良い。すなわち、封入された弾性体を安定して位置決め、保持することができれば、突出部が形成される位置、及びその個数については、適宜変形することが可能である。
また、本発明は、上記した課題を解決するために、請求項8のように、シート材で構成される収容体に溶着され、収容体内の収容物を注出するスパウトにおいて、前記シート材が溶着される一対の溶着面と、前記一対の溶着面の少なくとも一方に開口し、弾性体を前記開口から収容可能な収容部と、収容物を注出する注出針が挿通される挿通部と、前記収容部に形成され、収容部に収容された弾性体に押圧力を付与する凹部と、を有するように構成しても良い。
このような構成のスパウトでは、スパウトに封入される弾性体に、前記凹部に嵌合するような突出部を形成しておけば良く、更には、この弾性体に形成される突出部は、収容部に封入した際に、凹部の内面から押圧力が作用するような大きさとしておけば良い。このような構成においても、弾性体が安定して、位置決め、保持されることから、注出針を挿抜しても、弾性体の位置が変動することが防止される。
なお、スパウトについては、請求項9にあるように、例えば、外部装置に位置決めできるようなフランジや突部等のガイド部材が形成されていても良い。
本発明によれば、簡単な構造で、安定した押圧力を作用させることが可能であり、更には、弾性体を容易に封入することが可能なスパウトが得られるようになる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明に係るスパウトの第1の実施形態を示す図であり、図1(a)はスパウトが取着されたスパウト付き収容体の構成を示す上面図、図1(b)は側面図、図2はスパウトの構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は側面図、図3はスパウトに弾性体を封入する状態を示す斜視図、そして、図4は、弾性体が封入された状態を示すスパウトの中央断面図である。
図1に示すように、スパウト付き収容体1は、シート材2a、例えば、比較的安価な材料である柔軟な合成樹脂シートを複数枚準備し、これを対向配置して格子状の斜線で示す領域を熱溶着することで作成された収容体2と、その上端部分においてシート材間に挟着(熱溶着)されたスパウト10とを備えて構成されている。なお、収容体2は、1枚のシート材を折り曲げて端部領域を溶着して作成されていても良い。
前記スパウト10は、対向するシート材2aが溶着される一対の溶着面11を具備した本体12を備えており、本体12は、溶着面11にシート材を溶着し易いように、断面略舟型形状となるように形成されている。なお、図に示す各溶着面11は、単一の湾曲面で構成されているが、平坦面を有していても良い。
前記本体12の中央部分には、ゴム等の弾性体50(本実施形態では、球形状に形成されている)が収容される収容部15が形成されている。この場合、収容部15は、本体12の内部を方形状にくり抜き、前記両側の溶着面11に対して開口することで形成されており、その大きさは、封入される弾性体50の形状と略同一に形成されている。この収容部15は、溶着面11に対して開口する開口部(開口)15aを介して弾性体50を封入すると、封入された弾性体に対して、後述する突出部によって、中心領域に向けて押圧力を作用させるようになっている。
このため、開口部15aについては、弾性体50の封入作業が行ない易いように、弾性体よりも僅かに大きく形成することが可能となる。すなわち、弾性体50が収容部15内に封入されると、後述する突出部によって押圧力が作用することから、封入作業を行ない易いように、弾性体50の外径よりも、開口部15aの幅や高さを大きく形成することが可能となる。もちろん、開口部15aの大きさは、弾性体50の挿入操作が容易に行なえれば、弾性体50よりも多少小さく形成されていても良い。
なお、上記した開口部15aは、いずれか一方の溶着面11に開口していれば良いが、両側の溶着面11に形成することで、方向性が無くなって弾性体50の封入作業が行ない易くなる。
また、前記本体12には、その中央部に、注出針(図示せず)が挿通される挿通部(挿通孔)17が形成されている。この挿通部17は、収容部15の上下方向に延びており、収容部を挟んで直線状に延出している。
前記本体12には、収容部15に封入される弾性体50を安定して保持するように、上下の対向する位置に、収容部15の内部空間に向けて突出する突出部20a,20bが形成されている。この突出部20a,20bは、前記挿通部17が収容部15に開口する位置に突出形成されており、弾性体50を両突出部間で保持する共に、上下方向に押圧力を作用させる程度の大きさに形成されている。すなわち、弾性体50を収容部15内に封入することで、弾性体50は、両突出部によって、位置決め、保持される。この場合、各突出部の形状を、図に示すように、略半球形状にすることで、外表面が球面状となり、弾性体50の封入作業が行ない易くなる。
前記両突出部20a,20b内には、前記挿通部17が、そのまま貫通している。この場合、両挿通部17には、薄膜状の封止壁(シール)21を一体形成しておくことが好ましい。すなわち、このような封止壁21を形成しておくことで、弾性体50に埃等が付着したり、或いは収容物が弾性体50に接触することが防止される。なお、封止壁21は、挿通部17のいずれかの箇所に形成されていれば良く、図に示すように、収容部15に対する開口領域に形成したり、或いは本体12の上面側の露出開口領域に形成しても良い。
また、本実施形態のスパウトは、本体12の上面側が、略平坦な露出面23として構成されている。この露出面23は、最終的にスパウト付き収容体が作成された際に、外部に露出する領域であり、溶着されるシート材の縁部2bと同一高さとなって、上方に突出するような口部等が形成されないようになっている。この露出面23には、前記挿通部17がそのまま開口するか、或いは上記したような収容部15を封止する薄膜状の封止壁21が露出するようになっている。
また、上記した露出面23には、シート材2aを溶着面11に溶着する際、容易かつ安定して溶着作業が行なえるように、ピン状に構成された治具(図示せず)が挿入される穴部24が形成されている。本実施形態の穴部24は、挿通部17(封止壁21)の両サイドに形成されており、一対の治具に対して挿入した際、安定して保持されるように構成されている。すなわち、治具に対しては、手動でスパウト10の差し込み作業を行なうか、或いは機械的な差込工程の後、溶着装置(図示せず)の溶着部に案内して、各溶着面11に対してシート材2aを熱溶着することで、スパウト付き収容体が作成される。
なお、上記した穴部24を、収容体側の露出面26(内側露出面)にも形成しておくことが好ましい。すなわち、このような構成の本体12によれば、露出面23側と内側露出面26側の構成が同一となるため、方向性を考慮する必要がなくなって、溶着作業を容易に行なうことが可能になる。
以上のように構成されるスパウト10は、合成樹脂を型成型することによってワンピースとして一体形成することが可能である。この場合、上記した封止壁21は一体形成しても良いし、スパウト成型後、挿通部17に対してアルミシート等の薄膜部材を取着する構成であっても良い。また、このような構成のスパウト10は、本体12を分割したり、開閉することで弾性体を封入する構造ではなく、弾性体50を、溶着面11に形成された開口部15aを介して収容部15に封入する構造であるため、スパウト全体の構造が簡略化される。
そして、上記した構成のスパウトでは、弾性体50を収容部15に封入した際、その弾性体には、収容部15に向けて突出形成された突出部20a,20bによって、押圧力が作用するようになる。この場合、突出部20a,20bによって、弾性体50は上下方向に押圧されることから、径方向に広がって、図4の矢印で示すように、収容部15の側壁15c,15dからも押圧力が作用するようになる。従って、注出針を抜いても、その挿入跡は、押圧力によって塞がれ、液漏れ等が生じることはない。
また、上記したように、収容部15内に封入された弾性体50は、両突出部20a,20bによって、位置決め、保持されるため、注出針を挿抜しても、弾性体50の位置が変動することが防止されるようになる。特に、本実施形態における突出部20a,20bは、注出針の挿抜方向に突出して弾性体50に当て付いていることから、注出針を挿抜した際、注出針と弾性体との間の摩擦力によって、弾性体が変動するようなことはなく、弾性体50は、常に安定した状態に位置決め、保持される。
そして、上記した構成において、スパウト付き収容体から実際に収容物を取り出す際には、上側に形成された挿通部17に注出針を刺し込み、弾性体50を介して下側の挿通部17に貫通させることで、収容体内の収容物を注出することが可能となる。この場合、上記した構成では、両側の挿通部に封止壁21が形成されていることから、弾性体に埃等が付着したり、収容物が弾性体50に接触することが防止される。
なお、本実施形態におけるシート材が溶着されたスパウト付き収容体については、図1に示すように、溶着したシート材2aの縁部2bから上方に突出する部分(口部や口栓部)は無く、図示されていないケースに装着した際、デッドスペースが無くなることから、収容物の収容量を最大限確保することが可能になる。また、これに伴い、ケース部分のスパウト付き収容体を保持する部分の構成も簡略化されるため、その位置を、外部装置の要求に応じて、容易に変更することが可能となる。例えば、図1に示す構成において、スパウト10を、シート部材の側方部に溶着したり、角部に溶着する等、外部装置の要求に応じて、種々変更することが可能となる。また、上記した穴部24については、ケース部分に、予め、対応するピンを設けておき、ケースに対する設置時において、穴部24をピンに差し込むことで、ケースに対する設置を安定させる手段として利用することが可能となる。
上記した構成のスパウトでは、収容部内に形成される突出部によって押圧力を付与する構成であることから、ここに封入される弾性体については、開口部15aから内部に挿入できる形状であれば、適宜変形することが可能となる。すなわち、弾性体を開口部15aの形状と同様な形状にすることで、弾性体の開口部に対する挿入位置や方向が決定され、弾性体の挿入が容易に行なえるようになり、更には、弾性体の形状を定型化することで、加工費用を安くすることが可能となる。
具体的に、例えば、開口部15aの形状が上記したように矩形形状であれば、図5に示すように、封入される弾性体50Aを、開口部15aと略同一となる円柱形状としても良いし、角柱形状(図示せず)にしても良い。封入される弾性体50Aは、図6に示すように、弾性体50Aの上面50a及び下面50bが、突出部20a,20bによって押圧され、上下方向で安定して位置決め、保持されると共に、上下方向に押圧されることから、径方向に広がって、矢印で示すように、収容部15の側壁15c,15dからも押圧力が作用するようになる。
また、上記したような突出部20a,20bについては、その大きさを変えることで、押圧力を調整して、スパウトの使用目的などに応じて最適化することが可能となる。更には、所定の押圧力を維持しながら、弾性体の厚さを変えることも可能となり、これにより挿抜力を調整したり、スパウト自体の厚みを薄く(小型化)することも可能となる。
図7及び図8は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、図7は、スパウトの本体の中央断面図、図8は、収容部に弾性体を封入した状態を示す中央断面図である。
本実施形態のように、収容部15の内部空間に突出形成される突出部32a,32bについては、収容部15の側壁15c,15dの部分に形成されていても良い。すなわち、収容部15に封入される弾性体を安定して位置決め、保持することができれば、その突出方向については、注出針の挿抜方向に限定されることはなく、種々変形することが可能である。本実施形態の突出部は、収容部15の対向する側壁15c,15dの略対応する領域に2箇所、突出形成されており、封入された略円柱形の弾性体50Aには、図8に示すように、中心に向けて押圧力が作用するようになる。また、このように押圧された弾性体は、上下方向にも変動することはなく、収容部15内において、安定した状態で、位置決め、保持されるようになる。
もちろん、このような構成において、突出部は、上述した実施形態のように、収容部15の上下方向(注出針の挿抜方向)にも突出形成されていても良い。或いは、突出部は、収容部15の側壁部分に、周方向に亘って突出形成されていても良い。
図9は、本発明に係るスパウトの第2の実施形態を示す図である。
上記した実施形態におけるスパウトは、収容部15の内部空間に向けて突出する突出部を形成したが、図9に示すように、収容部15に凹部38a,38bを形成しても良い。この凹部38a,38bは、収容部15の上下内壁の中央部で挿通部17が形成される領域に形成されており、収容部に収容された弾性体に対して、押圧力を付与できるような構成となっている。
このような構成のスパウトでは、例えば、図10(a)に示すように、封入される弾性体60を、前記開口部15aと略同一形状の挿入本体部60aと、この挿入本体部60aから突出し、前記凹部38a,38bに嵌合する突出部60bとを有するように形成しておけば良い。この場合、突出部60bは、弾性体を収容部15に封入した際、凹部38a,38bの内面から押圧力が作用する大きさとなるように挿入本体部60aに形成される。
このような構成においても、弾性体60が安定して、位置決め、保持されることから、注出針を挿抜しても、弾性体の位置が変動することが防止される。
なお、弾性体の挿入本体部の形状については、例えば、図10(b)に示すように、開口部15aの形状に応じて適宜変形することができ、また、挿入本体部60aに形成される突出部60bについても、例えば、凹部38a,38bの底部に平坦部が形成されているような場合、その頂部に平坦部60cを形成しておいても良い。このような構成によれば、その平坦部によって安定した状態で弾性体を位置決め、保持することが可能となる。
もちろん、上記したような凹部38a,38bについては、収容部15の側壁部分に形成したものであっても良い。
また、本発明では、スパウトは、弾性体が封入される本体を分割等することなく1ピースで形成され、かつ弾性体が収容される収容部に対して開口状態となる開口部が形成されたものであれば良い。このため、スパウトについては、例えば、図11に示すように構成しても良い。
図11に示すスパウト10は、上述した構成の弾性体50Aが封入される本体12の上面部に、例えば、外部装置に位置決めできるようなガイド部材100が形成されている。このようなガイド部材100は、図に示すように、板状のフランジとして構成したり、或いは、本体12から突出する突部(図示せず)等によって構成することが可能である。このようなガイド部材100が形成されることによって、スパウト付き収容体を、容易に外部装置に位置決めしながら装着することが可能となる。
なお、ガイド部材100には、スパウト10に形成される挿通部17と連通する連通部110が形成されており、この連通部110には、上記したような薄膜状の封止壁を設けておいても良い。また、ガイド部材100は、スパウト12の上面に一体形成しても良いし、本体12との間で筒状の連通路を介して接続されていても良い。また、この図に示すスパウトは、その内部の上下壁に突出部20a,20bが形成されているが、図8に示すように、収容部15の側壁部分に突出部を形成しても良いし、図9に示すような凹部を形成しても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態以外にも、例えば、以下のように種々変形することが可能である。
上記したスパウトの収容部15の内壁部分に突出形成される突出部については、封入された弾性体を、安定して位置決め、保持できるように構成されていれば良く、その突出方向や形成個数については、適宜変形することが可能である。また、突出部の形状については、上述した実施形態のように、曲面のみで構成しても良いし、曲面と平面の組み合わせで構成しても良い。また、突出部については、リブ状にしたり突起状にする等、弾性体に対して、点接触したり、線接触することで、位置決め、保持するような構成であっても良い。
本発明に係るスパウトの第1の実施形態を示す図であり、(a)はスパウトが取着されたスパウト付き収容体の構成を示す上面図、(b)は側面図。 スパウトの構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は側面図。 スパウトに弾性体を封入する状態を示す斜視図。 弾性体が封入された状態を示すスパウトの中央断面図。 第1の実施形態におけるスパウトに、異なる形状の弾性体を封入する状態を示す斜視図。 図5に示す構成において、弾性体を封入した状態を示す中央断面図。 本発明に係るスパウトの第2の実施形態を示す中央断面図。 収容部に弾性体を封入した状態を示す中央断面図。 本発明に係るスパウトの第3の実施形態を示す中央断面図。 (a)及び(b)は、夫々図9に示すスパウトの収容部に封入される弾性体の構成例を示す図。 本発明に係るスパウトの第4の実施形態を示す斜視図。
符号の説明
1 スパウト付き収容体
2a シート材
10 スパウト
11 溶着面
12 本体
15 収容部
15a 開口部
17 挿通部
21 封止壁
20a,20b、32a,32b 突出部
50,50A,60 弾性体

Claims (9)

  1. シート材で構成される収容体に溶着され、収容体内の収容物を注出するスパウトにおいて、
    前記シート材が溶着される一対の溶着面と、前記一対の溶着面の少なくとも一方に開口し、弾性体を前記開口から収容可能な収容部と、収容物を注出する注出針が挿通される挿通部と、前記収容部に向けて突出し、収容部に収容された弾性体を押圧する突出部と、を有することを特徴とするスパウト。
  2. 前記スパウトには、外部装置に対して位置決めされるガイド部材が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスパウト。
  3. 前記突出部は、収容物を注出する注出針の挿抜方向に沿って突出形成されると共に、前記挿通部は、前記突出部の略中央に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパウト。
  4. 前記突出部は、収容部に収容される弾性体の上下両側に設けられており、各突出部に注出針が挿通される前記挿通部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のスパウト。
  5. 前記突出部は、略半球形状を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスパウト。
  6. 前記挿通部には、前記収容部を封止する薄膜状の封止壁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスパウト。
  7. 前記突出部は、収容物を注出する注出針の挿抜方向、及び/又は、前記挿抜方向とは異なる方向に突出形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパウト。
  8. シート材で構成される収容体に溶着され、収容体内の収容物を注出するスパウトにおいて、
    前記シート材が溶着される一対の溶着面と、前記一対の溶着面の少なくとも一方に開口し、弾性体を前記開口から収容可能な収容部と、収容物を注出する注出針が挿通される挿通部と、前記収容部に形成され、収容部に収容された弾性体に押圧力を付与する凹部と、を有することを特徴とするスパウト。
  9. 前記スパウトには、外部装置に対して位置決めされるガイド部材が形成されていることを特徴とする請求項8に記載のスパウト。
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