JP2007044795A - 亀裂進展阻止構造、亀裂進展阻止方法及び亀裂進展防止装置 - Google Patents

亀裂進展阻止構造、亀裂進展阻止方法及び亀裂進展防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】金属部材に発生する亀裂及び発生した亀裂の進展を抑制または阻止することができる亀裂進展阻止構造を提供すること。
【解決手段】亀裂進展阻止対象となる金属部材1の表面適所を剛体の剛球3で押圧して形成した点状ディンプル4を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属部材に発生した亀裂の進展を抑制または阻止する亀裂進展阻止構造、亀裂進展阻止方法及び亀裂進展防止装置に関するものである。
従来より、金属部材に発生した亀裂の進展を抑制または阻止する手法としては、下記のものが知られている。
第1の手法としては、金属部材に発生した亀裂の先端にストップホールと呼ぶドリル穴を明けるものである。この場合のストップホールは、ストップホールの穴径より少し太いマンドレルを引き抜くことにより、内壁を冷間加工することもある。
第2の手法は、バーニシングと呼ばれるものである。この場合、工作機械を使用することにより、鋼球を軽く押さえながら金属部材の表面を転がし、表面の凹凸をなくすとともに圧縮残留応力を付与することで疲労強度を向上させている。(たとえば、特許文献1参照)
米国特許第5,826,453号公報
しかしながら、上述した従来技術は、下記のような問題点が指摘されている。
第1の手法であるストップホールは、穴縁から新たな亀裂が早期に発生したり、あるいは、亀裂長が穴径分だけ一気に大きくなるという問題があるため、亀裂進展を阻止するという意味ではそれほど大きな効果が得られなかった。また、穴内面に冷間加工を施すことは、亀裂の発生を抑制または阻止するためには効果があるものの、いったん発生した亀裂が進展するのを抑制または阻止するための効果はなく、しかも、施工が面倒になるという問題もあった。
第2の手法であるバーニシングの場合、亀裂の発生を抑制または阻止するための効果はあるものの、発生した亀裂が進展するのを阻止するまでの効果はない。
このように、従来の亀裂進展阻止技術は十分な効果を得られるものではなく、従って、たとえば航空機の機体等においては定期的な点検により亀裂の状態を確認する必要があった。すなわち、亀裂の進展阻止が十分に行われないと、定期的な点検のサイクルを短く設定する必要があってメンテナンス費用を増大させるため、亀裂の進展阻止に有効な技術の開発が望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属部材に発生する亀裂及び発生した亀裂の進展を抑制または阻止することができる亀裂進展阻止構造、亀裂進展阻止方法及び亀裂進展阻止装置を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る亀裂進展阻止構造は、亀裂進展阻止対象となる金属部材の表面適所を剛体で押圧して形成したディンプルが設けられていることを特徴とするものである。
このような亀裂進展阻止構造によれば、金属部材の表面適所にディンプルが形成されることにより、ディンプル及びその周辺は塑性加工域及び圧縮残留応力域となる。従って、亀裂の進展経路にディンプルを形成しておけば、発生した亀裂が進展するためには塑性加工域及び圧縮残留応力域を通ることが必要となり、塑性加工のみで重量の増加を伴うことのないディンプルの形成により亀裂の進展を抑制または阻止することができる。なお、この場合の剛体は、たとえば球体または外周面を平面としたローラ等が好ましい。
上記の亀裂進展阻止構造においては、前記ディンプルが1または複数箇所に配置された点状に形成されていることが好ましく、これにより、ディンプルを要所に設けて局所的な塑性加工域及び圧縮残留応力域を形成することができる。
上記の亀裂進展阻止構造においては、前記ディンプルが連続する線状に形成されていることが好ましく、これにより、連続する線状のディンプルにより、広い領域をカバーする塑性加工域及び圧縮残留応力域を形成することができる。
本発明に係る亀裂進展阻止方法は、亀裂進展阻止対象となる金属部材の表面適所を剛体で押圧してディンプルを形成したことを特徴とするものである。
このような亀裂進展阻止方法によれば、亀裂進展阻止対象となる金属部材の表面適所を剛体で押圧してディンプルを形成することにより、ディンプル及びその周辺は塑性加工域及び圧縮残留応力域となる。従って、亀裂の進展経路にディンプルが形成されると、発生した亀裂が進展する際には塑性加工域及び圧縮残留応力域を通ることとなるので、重量の増加を伴うことなく亀裂の進展を抑制または阻止することができる。
上記の亀裂進展阻止方法においては、前記ディンプルが点状または線状に形成されていることが好ましく、これにより、局所的または広い領域をカバーする塑性加工域及び圧縮残留応力域を形成することができる。
上記の亀裂進展阻止方法においては、前記ディンプルが、金属部材の表面に形成された亀裂の端部近傍に形成されることが好ましく、これにより、亀裂を発見した場合には、最小限のディンプルを要所に形成して塑性加工域及び圧縮残留応力域を形成することができる。
上記の亀裂進展阻止方法においては、前記ディンプルが、亀裂の延長線上またはこの延長線を挟むように形成されることが好ましく、これにより、亀裂の進展は延長線上の塑性加工域または延長線間の圧縮残留応力域を通ることとなる。
本発明に係る亀裂進展阻止装置は、亀裂進展阻止対象となる金属部材の表面適所を剛体で押圧してディンプルを形成する亀裂進展防止装置であって、前記金属部材の表面に押し込まれて圧縮荷重を付与する剛体の押圧部と、前記圧縮荷重の大きさを検出して調整する制御手段と、前記押圧部を前記金属部材の表面を押し込むための荷重発生手段とを具備して構成したことを特徴とするものである。
このような亀裂進展防止装置によれば、金属部材の表面に押し込まれて圧縮荷重を付与する剛体の押圧部と、圧縮荷重の大きさを検出して調整する制御手段と、押圧部を金属部材の表面を押し込むための荷重発生手段とを具備して構成したので、制御手段により調整された圧縮荷重を荷重発生手段が出力し、押圧部が所望の圧縮力で金属部材の表面に押し込まれたディンプルを形成することができる。
上述した本発明によれば、金属部材の表面適所にディンプルが形成されることにより、ディンプル及びその周辺は塑性加工域及び圧縮残留応力域となるため、亀裂の進展経路近傍にディンプルが形成されていると、発生した亀裂が進展すると塑性加工域及び圧縮残留応力域を通る。塑性加工域は、ディンプルで材料が凹み延ばされて亀裂の開口を小さくするため亀裂の進展を抑制または阻止でき、圧縮残留応力域は、亀裂の進展を阻止する方向の応力が作用して亀裂の進展を抑制または阻止できるので、塑性加工のみで重量の増加を伴うことのないディンプルにより、亀裂の進展を抑制または阻止することができる。この結果、本発明をたとえば航空機の機体等に適用すれば、亀裂の進展が阻止されたことにより定期的な亀裂の点検サイクルを従来より長く設定することが可能になるので、メンテナンス費用を低減するという顕著な効果が得られる。
また、亀裂の発生位置を特定できない新造の金属部材等に適用する場合は、広い領域をカバーするようにディンプルを設けておくことにより、使用後に発生した亀裂の進展方向に必ず塑性加工域及び圧縮残留応力域が存在して亀裂の進展を阻止することができる。
また、亀裂の発生位置を特定できる既存の金属部材等に適用する場合は、最適位置に配置されたディンプルにより局所的な塑性加工域及び圧縮残留応力域が進展経路上に存在するので、最少のディンプル形成により亀裂の進展を確実に阻止することができる。
以下、本発明に係る亀裂進展阻止構造及び亀裂進展阻止方法の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図3は、亀裂進展阻止構造の適用例として、通常スキンストリンガ構造と呼ばれる航空機の機体構造を示している。図示の例では航空機の胴体10が示されており、この胴体10は、アルミニウム合金製の外板(スキン)11を、フレーム12及びストリンガ13と呼ばれるアルミニウム合金製の骨材を井桁状に組んだ骨格部材の外側にリベット14で接合した構成とされる。
このように構成された胴体10は、繰り返し荷重等を受けることにより亀裂を発生するが、この亀裂が所定値以上に大きくならないよう定めたサイクルで定期的に点検を行っている。
図1に示す第1実施形態の亀裂進展阻止構造は、たとえば上述した外板11等の金属部材1に発生した亀裂2の進展を抑制または阻止するものである。この構造では、亀裂進展阻止対象となる金属部材1の表面適所を剛体の剛球3で押圧(荷重F)することにより、金属部材1の表面を略半球形状に窪ませた点状ディンプル4が設けられている。この点状ディンプル4は金属部材1の局所的な塑性変形により形成されたものであり、線状に進展する亀裂2の端部近傍に適宜設ければよい。なお、剛球3の荷重Fとディンプル径dとの関係は、図8に一例を示すように、荷重Fが大きいほど塑性変形のディンプル径dも大きくなる。
そして、点状ディンプル4のより好ましい配置は、たとえば図9に示すように、亀裂2の進展方向となる延長線上に1または複数個設けてもよいし、あるいは、たとえば図10に示すように、亀裂2の延長線を挟むように複数個設けてもよい。なお、図示は省略したが、亀裂2の延長線上及び延長線を挟む位置の両方に複数個の点状ディンプル4を設けてもよい。
このような亀裂進展阻止構造によれば、金属部材1の表面適所に点状ディンプル4が形成されることにより、点状ディンプル4及びその周辺は剛球3に圧縮されて塑性加工域及び圧縮残留応力域となる。従って、亀裂2の進展経路または亀裂2の先端部近傍に点状ディンプル4を形成しておけば、発生した亀裂2が進展して大きくなるためには塑性加工域及び圧縮残留応力域を通ることとなる。このような塑性加工域及び圧縮残留応力域は、ディンプルによって材料が延ばされ亀裂の開口を小さくすることに加えて、亀裂2の進展を促進する引張とは反対の圧縮応力が作用するなど、亀裂2が進展しにくい領域となる。
このため、塑性加工のみで重量の増加を伴うことのない点状ディンプル4を適所に形成すれば、亀裂2の進展が抑制または阻止される亀裂進展阻止構造となるので、たとえば定期点検等で発見された亀裂2の近傍適所に最小限の点状ディンプル4を形成することにより、局所的な塑性加工域及び圧縮残留応力域が要所に形成されて亀裂の進展を抑制または阻止するのに有効な亀裂進展阻止方法となる。
図2に示す第2実施形態の亀裂進展阻止構造は、剛球3を用いた点状ディンプル4に代えて、剛体にローラ3Aを使用して連続する線状ディンプル4Aを形成したものである。この場合、ローラ3Aを亀裂2の近傍適所に押圧して矢印5aの方向へ移動させると、ローラ3Aが矢印5bのように回転しながら線状ディンプル4Aを形成する。この線状ディンプル4Aは、たとえば図2(a)に示すように、亀裂2の進展方向となる延長線と交差するように形成すればよい。
このような亀裂阻止構造としても、塑性加工のみで重量の増加を伴うことのない線状ディンプル4Aが延長線上に形成され、この線上ディンプル4A及びその周辺に塑性加工域及び圧縮残留応力域が形成されて亀裂2の進展を抑制または阻止することができるので、たとえば定期点検等で発見された亀裂2の延長線上に線状ディンプル4Aを形成することにより、この線状ディンプル4Aと交差する領域を広域的にカバーして亀裂の進展を抑制または阻止するのに有効な亀裂進展阻止方法となる。
さて、上述した本発明の亀裂進展構造及び亀裂進展阻止方法は、既存の胴体10に発生した亀裂2を発見した後の亀裂進展阻止として有効なだけでなく、新造する胴体10に発生する亀裂2の進展阻止にも有効である。新造した胴体10の場合、亀裂2の発生位置及び進展方向が特定できないため、図4ないし図7に基づいて以下に説明するようなディンプルを形成すればよい。
図4に示す第3実施形態では、リベット構造とした新造の胴体10において、外板11の適所に予め点状ディンプル4を形成しておく。この場合、フレーム12及びストリンガ13に囲まれた外板11に対し、フレーム12及びストリンガ13と平行に所定のピッチで配列された多数の点状ディンプル4が形成されている。なお、図示の例では、縦方向及び横方向の端から端まで各々2列の点状ディンプル4を直線状に配列してあるが、これに限定されるものではない。
このような点状ディンプル4を予め形成しておくことにより、使用開始後に予測できない位置に発生する亀裂2の進展を最小限に阻止することができる。
具体的に説明すると、たとえばフレーム12と交差する方向に亀裂2a,2cが発生した場合、この亀裂2a,2cが進展すると、その延長線上にはフレーム12と平行に点状ディンプル4が多数配列されている。このため、亀裂2a,2cの進展は、点状ディンプル4の塑性加工域または点状ディンプル4の間に形成された圧縮残留応力域に到達して阻止される。
また、ストリンガ13と交差する方向に亀裂2bが発生した場合、この亀裂2bが進展すると、その延長線上にはストリンガ13と平行に点状ディンプル4が多数配列されている。このため、亀裂2bの進展は、点状ディンプル4の塑性加工域または点状ディンプル4の間に形成された圧縮残留応力域に到達して阻止される。
図5に示す第4実施形態では、上述した第3実施形態と同様に、外板11の適所に予め点状ディンプル4を形成しておくが、この場合の点状ディンプル4は、たとえば紙面の右側に示すように、フレーム12とストリンガ13とを結合する井桁構造の略対角間を結ぶように傾斜した直線状の配置とされる。あるいは、紙面の左側に示すように、フレーム12及びストリンガ13に囲まれた外板11に対し、点状ディンプル4を井桁形状の対角線と略平行に2列以上の複数列を配列した配置としてもよい。
このような点状ディンプル4を予め形成しても、上述した第3実施形態と同様に、使用開始後に予測できない位置に発生する亀裂2の進展を最小限に阻止することができる。
具体的に説明すると、たとえばフレーム12と交差する方向に亀裂2a,2cが発生した場合、及びストリンガ13と交差する方向に亀裂2bが発生した場合には、これらの亀裂2a,2b,2cが進展すると、その延長線上には必ず直線状に多数配列した点状ディンプル4が存在する。このため、亀裂2a,2b,2cの進展は、いずれも点状ディンプル4の塑性加工域または点状ディンプル4の間に形成された圧縮残留応力域に到達して阻止される。
図6に示す第5実施形態は、溶接部15により接合した新造の胴体10Aに適用した例を示している。この胴体10Aに対し、上述した第3実施形態と同様に、外板11の適所に予め点状ディンプル4を形成しておく。この場合、フレーム12及びストリンガ13に囲まれた外板11に対し、フレーム12及びストリンガ13と平行に所定のピッチで配列された多数の点状ディンプル4が形成されている。
このような構成としても、上述した第3実施形態と同様に、使用開始後に予測できない位置に発生する亀裂2の進展を最小限に阻止することができる。
次に、図7に示す第6実施形態は、リベット構造とした新造の胴体10に対し、外板11の適所に予め線状ディンプル4Aを形成しておく。この場合、フレーム12及びストリンガ13に囲まれた外板11に対し、フレーム12及びストリンガ13と平行に直線状とした線状ディンプル4Aが形成されている。なお、図示の例では、縦方向及び横方向の端から端まで各々2本の線状ディンプル4Aを所定の間隔で形成してあるが、これに限定されるものではない。
このような線状ディンプル4Aを予め形成しておくことにより、使用開始後に予測できない位置に発生する亀裂2の進展を最小限に阻止することができる。
具体的に説明すると、たとえばフレーム12と交差する方向に亀裂2a,2cが発生した場合、この亀裂2a,2cが進展すると、その延長線上にはフレーム12と平行な線状ディンプル4Aが形成されている。このため、亀裂2a,2cの進展は、線状ディンプル4Aの塑性加工域及び圧縮残留応力域に到達して阻止される。
また、ストリンガ13と交差する方向に亀裂2bが発生した場合には、この亀裂2bが進展すると、その延長線上にはストリンガ13と平行な線状ディンプル4Aが形成されている。このため、亀裂2bの進展は、線状ディンプル4Aの塑性加工域及び圧縮残留応力域に到達して阻止される。
ところで、上述した点状ディンプル4の径(ディンプル径d)と亀裂長さaの進展との関係について、ディンプル径dを変化させて実験した結果を図11に示して説明する。このディンプル径dは、図8に示すように、剛球3に負荷する荷重Fを変化させることにより調整可能な値である。すなわち、同一素材(実験では2024−T3アルミを使用)の金属材料1に対し、同一径(実験では直径10mm)の剛球3で荷重Fを負荷する場合には、荷重Fの値が大きくなるほどディンプル径dも大きくなる。
図11に示す実験結果によれば、ディンプル径dが大きいほど金属材料1が破損に至るまでのサイクル数は多くなり、亀裂2の進展を阻止して寿命が延びていることが分かる。これは、点状ディンプル4の形成に大きな荷重Fが作用することにより、金属が凹み延ばされることで亀裂の開口を小さくすることに加え、点状ディンプル4の周辺に同心円状に延びる塑性加工域及び圧縮残留応力域が広いためであると推測される。なお、金属材料1の破損は、亀裂長さaが略垂直に立ち上がった時点となる。
次に、上述した点状ディンプル4の配置について、亀裂2の延長線上に配置した図9の構成と、亀裂2の延長線を挟むように配置した図10の構成とについて、繰り返し荷重のサイクル数と亀裂長さaの進展との関係を実験した結果を図12に示して説明する。
図12に示す実験では、ディンプル径dが3mmの点状ディンプル4を採用し、亀裂2の延長線上を挟む点状ディンプル4の間隔は4mmとした。この結果、点状ディンプル4を亀裂2の延長線上に配置するよりも、亀裂2の延長線を挟んで二つの点状ディンプル4を配置する構成が長寿命であることが分かる。これは、亀裂2の進展経路が両側から圧縮を受けるため、大きな圧縮残留応力が作用しているためと推測される。
続いて、上述した点状ディンプル4や線状ディンプル4Aを金属部材1の表面に形成する亀裂進展防止装置の実施形態について、図13ないし図15に基づいて説明する。
図13に示す亀裂進展阻止装置20は、亀裂進展阻止対象となる金属部材1の表面適所を剛体の剛球3で押圧して点状ディンプル4を形成するものである。この亀裂進展防止装置20は、定盤6上に載置された金属部材1の表面に押し込まれて圧縮荷重を付与する剛体の押圧部23と、圧縮荷重の大きさを検出して調整する制御手段となるロードセル24と、押圧部23を金属部材1の表面を押し込むための荷重発生手段となるアクチュエータ25とを具備して構成される。この場合の押圧部23は、剛球3と、この剛球3が落下するのを防止する剛球保持部21と、剛球保持部21を固定支持するとともに、上端部側がロードセル24に連結されたホルダ22とにより構成される。
このような亀裂進展防止装置20によれば、アクチュエータ25が動作して圧縮荷重Fを出力すると、この圧縮荷重Fはロードセル24及び押圧部23を介して剛球3を金属部材1の表面に押し込む。このとき、ロードセル24は、検出した圧縮荷重Fの大きさが所定の値となるように調整する制御信号をアクチュエータ25に出力する。この結果、制御手段のロードセル24により調整された所定の圧縮荷重Fを荷重発生手段のアクチュエータ25が出力し、押圧部23の剛球3が所望の圧縮力で金属部材1の表面に押し込まれるので、所望のディンプル径dとした点状ディンプル4を容易に形成することができる。
図14に示す第1変形例の亀裂進展防止装置30は、定盤6上に載置された金属部材1の表面適所を複数個の剛球3で同時に押圧し、所定の間隔で隣接する複数の点状ディンプル4を同時に形成するものである。この亀裂進展防止装置30は、金属部材1の表面に押し込まれて圧縮荷重を付与する剛体の押圧部33と、圧縮荷重の大きさを検出して調整するロードセル34と、押圧部33を金属部材1の表面を押し込むためのアクチュエータ35とを具備して構成される。この場合の押圧部33は、複数の剛球3と、この剛球3が落下するのを防止する剛球保持部31と、剛球保持部31を固定支持するとともに、上端部側がロードセル34に連結されたホルダ32とにより構成される。
このような亀裂進展防止装置30によれば、アクチュエータ35が動作して圧縮荷重Fを出力すると、この圧縮荷重Fはロードセル34及び押圧部33を介して複数の剛球3を金属部材1の表面に押し込む。この結果、ロードセル34により調整された所定の圧縮荷重Fをアクチュエータ35が出力し、押圧部33に配設された複数の剛球3が所望の圧縮力で金属部材1の表面に押し込まれるので、所望のディンプル径dとした点状ディンプル4を所定の間隔で同時に形成することができる。
最後に、図15に示す第2変形例の亀裂進展防止装置40は、金属部材1の表面適所をローラ3Aで押圧し、線状ディンプル4Aを形成するものである。この亀裂進展防止装置40は、金属部材1の表面に押し込まれて圧縮荷重を付与する剛体の押圧部41と、圧縮荷重の大きさを検出して調整するロードセル42と、押圧部41を金属部材1の表面を押し込むためのアクチュエータ43とを具備して構成される。この場合の押圧部41は、ローラ3Aの回転を自在に支持するとともに、上端部側がロードセル42に連結された構成とされる。
なお、図中の符号44は金属部材1を載置する移動台、45は定盤6と移動台44との間に介在させたローラ部材であり、移動台44とともに金属部材1側が移動するようになっている。
このような亀裂進展防止装置40によれば、アクチュエータ43が動作して圧縮荷重Fを出力すると、この圧縮荷重Fはロードセル42及び押圧部41を介してローラ3Aを金属部材1の表面に押し込む。この結果、ロードセル42により調整された所定の圧縮荷重Fをアクチュエータ43が出力し、押圧部41に配設されたローラ3Aが所望の圧縮力で金属部材1の表面に押し込まれるので、移動台44とともに定盤6上を移動する金属部材1に線状ディンプル4Aを形成することができる。
このように、上述した本発明によれば、金属部材1の表面適所に点状または線状のディンプルが形成されることにより、ディンプル及びその周辺は塑性加工域及び圧縮残留応力域となる。亀裂2の進展経路にディンプルが形成されていると、発生した亀裂が進展することにより塑性加工域及び圧縮残留応力域を通ることとなる。従って、塑性加工域においては、金属が凹み延びることで亀裂の開口を小さくして亀裂2の進展が抑制または阻止され、さらに、圧縮残留応力域においては、進展を阻止する方向の応力を受けるため亀裂2の進展が抑制または阻止される。
この結果、塑性加工のみで重量の増加を伴うことのない点状ディンプル4及び線状ディンプル4Aの形成により亀裂2の進展を抑制または阻止することができるようになり、たとえば航空機の機体等にこれを適用すれば、亀裂2の進展が阻止されたことにより定期的な亀裂の点検サイクルを従来より長く設定することが可能になる。
また、亀裂2の発生位置を特定できない新造の金属部材1等に適用する場合は、広い領域をカバーするように点状ディンプル4の配列または線状ディンプル4Aを設けておくことにより、使用を開始した後に発生する亀裂2の進展方向に必ず塑性加工域及び圧縮残留応力域が存在するため、亀裂2の進展を阻止することができる。
また、亀裂2の発生位置を特定できる既存の金属部材1等に適用する場合は、最適位置に配置された点状ディンプル4または線状ディンプル4Aにより形成された局所的な塑性加工域及び圧縮残留応力域が進展経路上に存在するので、少ないディンプル形成により亀裂2の進展を確実に阻止することができる。
また、点状ディンプル4及び線状ディンプル4Aは、ディンプル形成位置等の条件に応じて組み合わせた使用が可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、たとえば適用が航空機の機体構造に限定されないなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明に係る亀裂進展阻止構造及び亀裂進展阻止方法の第1実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明に係る亀裂進展阻止構造及び亀裂進展阻止方法の第2実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 航空機の機体構造例として、胴体の一部を示す斜視図である。 本発明に係る亀裂進展阻止構造及び亀裂進展阻止方法の第3実施形態を示す平面図である。 本発明に係る亀裂進展阻止構造及び亀裂進展阻止方法の第4実施形態を示す平面図である。 本発明に係る亀裂進展阻止構造及び亀裂進展阻止方法の第5実施形態を示す平面図である。 本発明に係る亀裂進展阻止構造及び亀裂進展阻止方法の第6実施形態を示す平面図である。 剛球に押圧する荷重Fとディンプル径dとの関係を示すグラフである。 点状ディンプルを亀裂の延長線上に配設する構成例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 亀裂の延長線を挟んで両側に点状ディンプルを配設する構成例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 ディンプル径を変化させて繰り返し応力による亀裂長さaの進展を実験により比較した結果を示す図である。 点状ディンプルを亀裂の延長線上に配設した場合と、亀裂の延長線を挟んで両側に点状ディンプルを配設した場合について、繰り返し応力による亀裂長さaの進展を実験により比較した結果を示す図である。 本発明による亀裂進展防止装置の一実施形態を示す正面図である。 図13の第1変形例を示す正面図である。 図13の第2変形例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の側面図である。
符号の説明
1 金属部材
2 亀裂
3 剛球(剛体)
3A ローラ(剛体)
4 点状ディンプル
4A 線状ディンプル
10 胴体
11 外板(スキン)
12 フレーム
13 ストリンガ
20,30,40 亀裂進展防止装置

Claims (8)

  1. 亀裂進展阻止対象となる金属部材の表面適所を剛体で押圧して形成したディンプルが設けられていることを特徴とする亀裂進展阻止構造。
  2. 前記ディンプルが1または複数箇所に配置された点状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の亀裂進展阻止構造。
  3. 前記ディンプルが連続する線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の亀裂進展阻止構造。
  4. 亀裂進展阻止対象となる金属部材の表面適所を剛体で押圧してディンプルを形成したことを特徴とする亀裂進展阻止方法。
  5. 前記ディンプルが点状または線状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の亀裂進展阻止方法。
  6. 前記ディンプルが、金属部材の表面に形成された亀裂の端部近傍に形成されることを特徴とする請求項4または5に記載の亀裂進展阻止方法。
  7. 前記ディンプルが、亀裂の延長線上またはこの延長線を挟むように形成されることを特徴とする請求項6に記載の亀裂進展阻止方法。
  8. 亀裂進展阻止対象となる金属部材の表面適所を剛体で押圧してディンプルを形成する亀裂進展防止装置であって、
    前記金属部材の表面に押し込まれて圧縮荷重を付与する剛体の押圧部と、前記圧縮荷重の大きさを検出して調整する制御手段と、前記押圧部を前記金属部材の表面を押し込むための荷重発生手段とを具備して構成したことを特徴とする亀裂進展防止装置。
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