JP5883528B1 - 亀裂進展抑制工法及び亀裂進展抑制構造 - Google Patents

亀裂進展抑制工法及び亀裂進展抑制構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 亀裂の進展を抑制する。【解決手段】 挿入部材3は、挿入部材取付孔4への挿入方向に垂直な断面形状の中央部分の板厚が、両端寄り部分の板厚よりも小さくなり、且つ両端寄り部分の外面が連続した曲面となり、中央部分の両側が湾曲面となるように形成する。鋼構造物を構成している板材1における亀裂2が生じている個所に、亀裂2と交差する方向に延びる開口形状を有する挿入部材取付孔4を設ける。挿入部材取付孔4に接着剤を塗布した挿入部材3を挿入して、接着により取り付けて亀裂進展抑制構造を形成する。板材1に亀裂2を開く方向に作用する荷重は、亀裂2の縁同士を連結している挿入部材3に受けさせることで、亀裂2の進展に関係する応力拡大係数幅を低減させる。【選択図】図1

Description

本発明は、金属製物体に生じた亀裂の進展を抑制するために用いる亀裂進展抑制工法及び亀裂進展抑制構造に関するものである。
橋梁や、クレーン等の港湾構造物、その他、各種鋼構造物のような金属製物体には、繰り返し荷重等による疲労によって亀裂が生じることがある。
このような金属製物体に生じた亀裂は、その進展(伝播)を抑えることが求められる。
この種の亀裂の進展を抑制する手法としては、たとえば、亀裂の先端部にストップホールを設けることが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
更に、亀裂の溶接による補修を行うことや、亀裂が生じた金属製物体の表面に、亀裂を覆うように配置したパッチ板を溶接する手法も知られている。
特許第3867041号公報
ところが、ストップホールは、金属製物体に亀裂を開閉させる方向に作用する荷重(繰り返し荷重)を緩和させるものではないため、疲労による亀裂に対しては、その進展を止める効果は一時的なものに過ぎない。
亀裂自体を溶接する手法、及び、亀裂を覆うパッチ板を溶接する手法は、いずれも、金属製物体に亀裂が生じている個所が溶接作業時に部分的に加熱されて新たな応力が生じるため、この応力に起因して新たな亀裂が生じる可能性を排除できない。
そこで、本発明は、金属製物体に生じた亀裂の進展を抑制することができる亀裂進展抑制工法及び亀裂進展抑制構造を提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、金属製物体の亀裂が生じた個所に、前記亀裂と交差する方向に延びる開口形状を有する挿入部材取付孔を設け、前記挿入部材取付孔の開口の内面形状を曲面形状、又は、曲面とそれに連続する平面による形状として形成し、前記開口形状は、前記亀裂を挟んだ両側に、前記挿入部材取付孔に挿入して取り付けられる挿入部材に係止される係止部を備えるものとし、前記挿入部材取付孔の内側に、前記挿入部材を固定する亀裂進展抑制工法とする。
前記挿入部材取付孔の係止部は、開口形状の長手方向の両端側から中央部側に向けて開口幅が狭くなる形状として形成し、前記挿入部材は、断面形状が、両端側から中央部側に向けて細くなる形状としてもよい。
前記挿入部材は、前記断面形状の中央部分の両側の外面が湾曲面とされていてもよい。
前記挿入部材取付孔は、前記開口形状の延びる方向が前記亀裂と直角に交差する方向となるように設けるようにしてもよい。
前記挿入部材取付孔は、前記金属製物体に貫通させて設け、前記挿入部材の前記挿入部材取付孔への挿入方向に沿う方向の寸法は、前記金属製物体における挿入部材取付孔を設けた個所の厚み以上となるようにしてもよい。
前記挿入部材取付孔の内側に、前記挿入部材を、接着により固定するようにしてもよい。
又、金属製物体の亀裂が生じた個所に前記亀裂と交差する方向に延びる開口形状を有するように設けた挿入部材取付孔と、前記挿入部材取付孔に挿入して固定された挿入部材とを備え、前記挿入部材取付孔の開口は、内面形状を曲面形状、又は、曲面とそれに連続する平面による形状とし、前記開口形状は、前記亀裂を挟んだ両側に、前記挿入部材に係止される係止部を備えるものとした構成を有する亀裂進展抑制構造とする。
前記挿入部材取付孔は、係止部を、開口形状の長手方向の両端側から中央部側に向けて開口幅が狭くなる形状として備え、前記挿入部材は、断面形状を、両端側から中央部側に向けて細くなる形状とした構成としている。
前記挿入部材は、前記断面形状の中央部分の両側の外面を湾曲面とした構成としている。
前記挿入部材取付孔は、前記開口形状の延びる方向が前記亀裂と直角に交差する方向となるように設けた構成としている。
前記挿入部材取付孔は、前記金属製物体に貫通させて設けてあり、前記挿入部材は、前記挿入部材取付孔への挿入方向に沿う方向の寸法が、前記金属製物体における挿入部材取付孔を設けた個所の厚み以上とした構成としている。
前記挿入部材は、前記挿入部材取付孔の内側に、接着により固定した構成としている。
本発明の亀裂進展抑制工法及び亀裂進展抑制構造によれば、金属製物体に生じた亀裂の進展を抑制することができる。
亀裂進展抑制工法の第1実施形態を示すもので、(a)は施工前の状態を示す概要図、(b)は施工後に形成される亀裂進展抑制構造を示す概要図である。 第1実施形態の亀裂進展抑制工法で使用する挿入部材を拡大して示すもので、(a)は挿入部材取付孔への挿入方向に垂直な平面での断面図、(b)は(a)のA−A方向矢視図である。 第1実施形態の亀裂進展抑制工法の手順を示すもので、(a)は板材に亀裂が生じている状態を、(b)は板材に挿入部材取付孔を設けた状態を、(c)は挿入部材取付孔に挿入部材を取り付けて亀裂進展抑制構造が形成された状態をそれぞれ拡大して示す概略斜視図である。 亀裂進展抑制工法の第2実施形態を示すもので、(a)は施工前の状態を、(b)は施工後に形成される亀裂進展抑制構造を示す概要図である。 第2実施形態の亀裂進展抑制工法の手順を示すもので、(a)は橋梁のベースプレートとUリブとの接合部に亀裂が生じている状態を拡大して示す断面図、(b)は挿入部材取付孔に挿入部材を取り付けた状態を拡大して示す断面図、(c)は(b)のB−B方向矢視図である。 (a)(b)は第2実施形態における挿入部材の変形例を示す図である。
本発明の亀裂進展抑制工法及び亀裂進展抑制構造について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、亀裂進展抑制工法の第1実施形態を示すもので、図1(a)は施工前の状態を示す概要図、図1(b)は施工後に形成される亀裂進展抑制構造を示す概要図である。図2は、第1実施形態の亀裂進展抑制工法で用いる挿入部材を拡大して示すもので、図2(a)は挿入方向に垂直な面での断面図、図2(b)は図2(a)のA−A方向矢視図である。図3は、本実施形態の亀裂進展抑制工法の実施手順を示すもので、図3(a)は板材に亀裂が生じた状態を、図3(b)は板材の亀裂が生じた個所に挿入部材取付孔を設けた状態を、図3(c)は挿入部材取付孔に挿入部材を取り付けて亀裂進展抑制構造が形成された状態をそれぞれ拡大して示す概略斜視図である。
本実施形態の亀裂進展抑制工法は、図1(a)に示すように、金属製物体として、たとえば、鋼構造物を構成している板材1に生じた疲労による亀裂(疲労亀裂)2を適用対象とするものである。
ここで、先ず、図2(a)(b)に示す本実施形態で用いる挿入部材3の構成について説明する。
挿入部材3は、図2(a)(b)に示すように、板状とされている。挿入部材3は、図2(b)に矢印で示す一方向が、後述する挿入部材取付孔4への挿入方向xとして設定されている。
更に、挿入部材3は、挿入方向xに垂直な断面の形状が、図2(a)に示すように、両端寄り部分5a,5bの板厚が中央部分6の板厚に比して大となる形状とされている。
両端寄り部分5a,5bの外面7a,7bは、連続する曲面とされている。この外面7a,7bにおいて外向きに凸となる曲面は一定の曲率となっていることが好ましい。これは、後述するように図2(a)に二点鎖線で示す如き開口形状で板材1に設ける挿入部材取付孔4の開口形状の長手方向両端側の応力集中をより確実に避けることを目的とする曲面形状に合わせるためである。
又、挿入部材3は、両端寄り部分5a,5b同士の間でくびれる中央部分6の両側の外面8a,8bが、連続する湾曲面とされている。これは、挿入部材3の中央部分6の幅寸法の変化が連続するようにして、外面8a,8bに、応力集中が生じ易くなる屈曲した個所が形成されないようにするためである。
本実施形態で用いる挿入部材3は、図2(b)に示すように、挿入方向xの両端面が、挿入方向xに垂直な平面とされている。又、挿入部材3の挿入方向xの寸法Lは、亀裂2が生じている板材1の板厚t(図3(a)参照)と同等か、又は、板厚tよりも大となるように設定されていることが好ましい。これは、板材1の挿入部材取付孔4に挿入する挿入部材3を、板材1の板厚tの全域に亘って配置できるようにするためである。
挿入部材3の外形の加工は、たとえば、放電加工により実施することが好適である。なお放電加工以外の加工方法を採用してもよいことは勿論である。
又、挿入部材3は、たとえば、板材1よりも強度が高い高強度鋼(高張力鋼)を用いるようにしてもよい。この構成は、後述するように挿入部材取付孔4に挿入部材3を取り付けた状態において、挿入部材3自体の疲労による損傷を防止するために有効である。
挿入部材取付孔4は、図2(a)に二点鎖線で示すように、板材1の亀裂2が生じている個所に亀裂2と交差する方向に開口形状が延びるように設ける孔である。開口形状は、長手方向の中央部分の開口幅が、両端側の開口幅よりも狭くなっている。この中央部分の開口幅は、挿入部材3の中央部分6を収容でき、且つ挿入部材3の両端寄り部分5a,5bの板厚よりも狭くなっている。挿入部材取付孔4の開口形状の長手方向両端側は、挿入部材3の両端寄り部分5a,5bを収容可能な形状とされている。
挿入部材取付孔4の開口形状における両端側から中央部分に向けて開口幅が狭くなる部分は、亀裂2の両側に対をなして配置するための係止部sとされ、各係止部sは、亀裂2を挟んだ両側に形成されるようにしてある。これにより、挿入部材取付孔4に挿入部材3を挿入した状態では、挿入部材取付孔4の各係止部sに挿入部材3の両端寄り部分5a,5bが係止されることによって、板材1に作用する亀裂2を開く方向の荷重を挿入部材3に伝えることができるようにしてある。このため、板材1の亀裂2の開く方向への変形は、挿入部材取付孔4に取り付けられる挿入部材3によって拘束できる。
挿入部材取付孔4は、開口形状が連続する曲面、すなわち、屈曲した部分のない滑らかな曲面で形成されるようにして、開口形状の周縁部の一部に応力集中が生じないようにしてある。更に、開口形状の長手方向両端側では、外向きに凸となる曲面は、一定の曲率の曲面とされることが好ましい。これは、応力集中をより確実に避けるためである。
なお、挿入部材取付孔4の開口形状は、挿入部材3の断面形状に比してわずかに大きい相似形状として、挿入部材取付孔4の内面と挿入部材3の外面との間に形成される隙間ができるだけ小さくなるようにすることが好ましい。これは、後述するように挿入部材取付孔4の内面と挿入部材3の外面との接着に用いられる接着剤9(図3(c)参照)の強度が鋼構造物を構成している板材1の強度よりも小さいことを考慮して、挿入部材取付孔4と挿入部材3の対向する面同士の間に介在する接着剤9の層の厚みをできるだけ小さくするためである。これにより、挿入部材取付孔4と挿入部材3との間では、荷重の伝達を良好に行わせることができる。図2(a)、図3(c)では図示する便宜上、挿入部材取付孔4と挿入部材3との間が拡大して示してある(後述する図5(b)(c)、図6(a)(b)も同様)。
次に、以上の構成としてある挿入部材3を用いる本実施形態の亀裂進展抑制工法について説明する。
本実施形態の亀裂進展抑制工法では、先ず、図1(a)及び図3(a)に示すような板材1の亀裂2が生じている個所に対して、図3(b)に示すように、たとえば、亀裂2と直角に交差する方向に開口形状(図2(a)参照)が延びるよう挿入部材取付孔4を設ける。
板材1に挿入部材取付孔4を設ける加工は、たとえば、板材1にカッターで切り込みを設け、その後、放電加工により図2(a)に二点鎖線で示した如き開口形状に仕上げるようにすればよい。なお、所定の開口形状の挿入部材取付孔4が形成できれば、放電加工以外の加工方法を採用してもよいことは勿論である。
挿入部材取付孔4は、係止部sが亀裂を挟んで両側に配置されるように設けるが、この際、開口形状の長手方向の中央付近が亀裂2と交差するように設けることが望ましい。これは、後で挿入部材取付孔4に挿入する挿入部材3を、亀裂2の両側に偏りなく配置できるようにするためである。
挿入部材取付孔4の数は、亀裂2の延びる寸法や、板材1における亀裂2が存在している個所に作用する荷重に応じて単数又は複数のいずれであってもよい。図1(b)は、複数の挿入部材取付孔4を設けた構成例が示してある。
ここで、挿入部材取付孔4の数と複数設ける場合の間隔を含む挿入部材取付孔4の配置の設定方法の一例について説明する。
一般に、疲労による亀裂2の進展速度(一回の繰り返し荷重ごとの亀裂2の長さの増大量)は、負荷される荷重と亀裂2の長さの平方根に比例する。この力学的パラメータは、応力拡大係数と云われるもので、Kで表す。
疲労による亀裂2の進展には、応力拡大係数幅ΔK(Kの変化幅)が関係し、この応力拡大係数幅ΔKには、疲労による亀裂2の進展が生じない下限界値(しきい値)ΔKthが存在している。この下限界値ΔKthは、亀裂2が生じた構造物の材質等を基に、データベースにより標準化されている。又、データベースにない場合であっても、下限界値ΔKthは、試験により実測することができることが知られている。
以上の点に鑑みて、本実施形態の亀裂進展抑制工法の実施前には、たとえば、次の試験を実施する。この試験は、亀裂を有する試験片(図示せず)に挿入部材取付孔4を設け、そこに挿入部材3を本実施形態の亀裂進展抑制工法と同様に取り付けた状態で負荷をかけて、亀裂の先端部に作用する荷重の変化を計測する。この試験により、一つの挿入部材取付孔4に挿入部材3を取り付けた構造で支持可能な荷重や、複数の挿入部材取付孔4にそれぞれ挿入部材3を取り付けた構成で挿入部材取付孔4の間隔を変化させた場合に支持可能な荷重についての結果が求まる。又、挿入部材3の寸法や断面形状を変化させた条件について、支持可能な荷重についての結果も求めることができる。
次に、実際に亀裂2が生じている板材1で亀裂2の先端部でのひずみを計測し、その計測結果を基に、応力拡大係数幅ΔKを求める。
なお、前述した試験片を用いた試験と同様の結果、及び、応力拡大係数幅ΔKを求める処理は、構造解析手法を用いた解析によって求めるようにしてもよい。
次いで、求められた応力拡大係数幅ΔKの値を下限界値ΔKth以下にするために必要とされる挿入部材取付孔4と挿入部材3の寸法や形状と、数と間隔を含む配置(図1(b)参照)についての設計を、解析で決定する。
この際、実際の亀裂2が生じている部分とその周囲の状況により、たとえば、亀裂2に対して直角に延びる方向の挿入部材取付孔4及び挿入部材3を配置することが難しい場合は、挿入部材取付孔4及び挿入部材3を、亀裂2に対して直角からずれた角度で交差する配置を条件として設定し、その条件の下で解析を行って、応力拡大係数幅ΔKの値を下限界値ΔKth以下にするために必要とされる挿入部材取付孔4と挿入部材3の寸法や形状と、数と間隔を含む配置(図1(b)参照)とを決定するようにすればよい。なお、亀裂2に対して挿入部材取付孔4及び挿入部材3を複数配置する場合、各挿入部材取付孔4及び挿入部材3の延びる方向は、揃っていなくてもよい。
その後、本実施形態の亀裂進展抑制工法を実施するときには、前記解析結果に応じた配置で、板材1の亀裂2が生じた個所に、挿入部材取付孔4を設けるようにすればよい。
なお、一組の挿入部材取付孔4と挿入部材3で支持可能な荷重の大小に応じて、挿入部材取付孔4と挿入部材3の組の数を減らしたり増やしたりしてよいことは勿論である。
前記のようにして板材1の亀裂2が生じている個所に好適な数の挿入部材取付孔4を形成した後は、図3(c)に示すように、挿入部材取付孔4に、挿入部材3を挿入する。この際、挿入部材3は、挿入部材取付孔4の内面に接する面に接着剤(構造用接着剤)9を塗布した状態で挿入部材取付孔4に挿入する。なお、接着剤9は、挿入部材取付孔4の内面に塗布してもよく、挿入部材3の外面と挿入部材取付孔4の内面の双方に塗布してもよい。又、接着剤9は、挿入部材取付孔4に挿入部材3を挿入した後、両者間の隙間に注入してもよく、板材1と挿入部材3の表面側から隙間に塗り込むようにしてもよい。更に、挿入部材取付孔4に挿入された挿入部材3を挿入部材取付孔4に接着して固定することができれば、接着剤9を塗布する手法は、他の任意の手法を採用してもよい。
その後は、接着剤9を硬化させて、挿入部材取付孔4の内側に挿入部材3を接着により固定した状態で取り付ける。これにより、図1(b)に示すように、板材1に生じた亀裂2は、その両側の縁同士が挿入部材3を介して連結された亀裂進展抑制構造を形成する。
更に、本実施形態では、板材1の板厚tの全域に亘って挿入部材3が配置されるため、挿入部材3を介した亀裂2の縁同士の連結がより強固に行われる。
この状態で、板材1に亀裂2を開く方向の荷重が作用すると、その荷重は、挿入部材取付孔4の内面から、固化した接着剤9の層を介して挿入部材3に伝達されて挿入部材3によって受けられる。更に、挿入部材3は、中央部分6よりも板厚が大としてある両端寄り部分5a,5bが、挿入部材取付孔4の各係止部sに係止されるため、このことによっても、亀裂2を開く方向の荷重は、挿入部材3によってより確実に受けられるようになる。
更に、挿入部材取付孔4と挿入部材3との間に作用する剪断応力は、挿入部材取付孔4と挿入部材3との間に存在している硬化した接着剤9の層によって受けられるようになる。
これにより、板材1における亀裂2の先端部に作用する応力拡大係数幅ΔKは、低減され、下限界値ΔKth以下になることにより、亀裂2の進展が抑制される。
更に、挿入部材3は、応力集中が生じるような屈曲した部分のない形状としてあるために、挿入部材3自体の疲労による損傷を抑制することができる。
又、挿入部材取付孔4には、その内面に応力集中が生じるような屈曲した部分がないため、挿入部材取付孔4に応力集中個所を起点とする新たな亀裂が発生する虞は防ぐことができる。
挿入部材取付孔4への挿入部材3の取り付けは、接着剤9による接着によって行うようにしてあるため、板材1の亀裂2が生じている個所が加熱されることはなく、よって、該個所に新たな熱に起因する応力が生じることはない。
第1実施形態の亀裂進展抑制工法と、該工法の施工の結果形成される亀裂進展抑制構造については、鋼構造物を構成している板材1に生じた亀裂2を適用対象として説明したが、鋼構造物にて同一平面内に配置された板材同士を突き合わせ溶接した溶接部に生じた亀裂2や、この溶接部から一方又は双方の板材に延びる亀裂2に適用してもよいことは勿論である。
[第2実施形態]
図4は亀裂進展抑制工法の第2実施形態を示すもので、図4(a)は施工前の状態を、図4(b)は施工後に形成される亀裂進展抑制構造を示す概要図である。図5は、第2実施形態の亀裂進展抑制工法の手順を示すもので、図5(a)は板材に亀裂が生じている状態を、図5(b)は板材に設けた挿入部材取付孔に挿入部材を取り付けて亀裂進展抑制構造が形成された状態をそれぞれ拡大して示す断面図である。図5(c)は図5(b)のB−B方向矢視図である。
本実施形態の亀裂進展抑制工法は、図4(a)に示すように、金属製物体における屈曲部(不連続部)として、たとえば、橋梁の隅角部となるデッキプレート10の下面と、その下側に配置されたUリブ11の上端縁との接合部(溶接部)12に生じた亀裂2aを適用対象とするものである。
デッキプレート10とUリブ11の一方の側壁(ウェブ)11aとは、たとえば、図5(a)に示すように、間の角度θが110度の角度で配置されて接合されている。
本実施形態で使用する挿入部材3は、図5(b)に示すように、図2(a)(b)に示した挿入部材3と同様の構成において、挿入方向xの寸法のみが変更されている。
本実施形態の亀裂進展抑制工法では、先ず、図4(a)に示すような接合部12の亀裂2aが生じている個所について、図4(b)に示すように、図2(a)、図3(b)に示したと同様の開口形状を有する挿入部材取付孔4を、開口形状が亀裂2aと交差する方向、たとえば、亀裂2aと直角に交差する方向に延びる配置で設ける。この際、図5(c)に示すように、挿入部材取付孔4の各係止部sは、亀裂2aを挟んだ両側に配置される。
更に、挿入部材取付孔4は、図5(a)に二点鎖線で示すように、デッキプレート10とUリブ11の側壁11aの間の空間から、挿入部材取付孔4の深さ方向(奥行き方向)が両者の間の角の二等分線の方向に沿うように形成することが好ましい。これは、挿入部材取付孔4の深さ方向がデッキプレート10の板厚方向から傾斜する角度と、Uリブ11の側壁11aの板厚方向から傾斜する角度とを均等化させることができるためである。この構成では、挿入部材取付孔4に後述するように挿入部材3を挿入する作業を、デッキプレート10及びUリブ11の側壁11aの双方との干渉を避けた状態で行うのに好適である。なお、挿入部材取付孔4の深さ方向は、デッキプレート10とUリブ11の側壁11aの間の空間から挿入部材3を挿入することができるようにしてあれば、両者の間の角の二等分線の方向からずれていてもよいことは勿論である。
なお、挿入部材取付孔4の数と間隔を含む配置は第1実施形態と同様の手法により決定すればよい。又、挿入部材取付孔4を設ける加工は、第1実施形態と同様にすればよい。
前記のようにして挿入部材取付孔4を形成した後は、図5(b)(c)に示すように、挿入部材取付孔4に、挿入部材3を、第1実施形態の場合と同様に、接着剤(構造用接着剤)9を塗布した状態で挿入する。なお、接着剤9は、挿入部材取付孔4に挿入された挿入部材3を挿入部材取付孔4に接着して固定することができれば、他の任意の塗布の手法を採用してもよいことは、第1実施形態の場合と同様である。
その後は、接着剤9を硬化させて、挿入部材取付孔4の内側に挿入部材3を接着により固定した状態で取り付ける。これにより、図4(b)、図5(c)に示すように、接合部12に生じた亀裂2aは、その両側の縁同士が、挿入部材3を介して連結された亀裂進展抑制構造を形成する。
この状態で、デッキプレート10とUリブ11にて、亀裂2aを開く方向の荷重が作用すると、その荷重は、挿入部材取付孔4の内面から、固化した接着剤9の層を介して挿入部材3に伝達されて挿入部材3によって受けられる。更に、挿入部材3は、図5(c)のように、中央部分6よりも板厚が大としてある両端寄り部分5a,5bが、挿入部材取付孔4の各係止部sに係止されるため、このことによっても、亀裂2を開く方向の荷重は、挿入部材3によってより確実に受けられるようになる。
更に、挿入部材取付孔4と挿入部材3との間に作用する剪断応力は、挿入部材取付孔4と挿入部材3との間に存在している硬化した接着剤9の層によって受けられるようになる。
これにより、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態は、図5(a)に示すように、デッキプレート10とUリブ11の側壁11aとの接合部12の亀裂2aに加えて、図5(a)に二点鎖線で示すように、デッキプレート10における接合部12の上方に位置する部分に亀裂2bが生じている場合にも適用することができる。この場合は、亀裂2bの配置に応じて、亀裂2aに交差させて設ける挿入部材取付孔4を、亀裂2bにも交差するように設ける構成とすればよい。
なお、図4(a)に二点鎖線で示す領域Cのように、たとえば、デッキプレート10とUリブ11の一方の側壁11aとの接合部12から、側壁11aに向けて亀裂2が伸びている個所については、第1実施形態と同様の挿入部材取付孔4を設けて挿入部材3を取り付けることで、亀裂進展抑制構造を形成するようにすればよい。
[第2実施形態の変形例]
ところで、デッキプレート10の上側や、Uリブ11の一方の側壁11aの内側に、挿入部材取付孔4に取り付けられた状態の挿入部材3の一部が突出していても問題が生じない場合は、前述の第2実施形態の構成でよい。これに対し、挿入部材取付孔4に取り付けた状態の挿入部材3がデッキプレート10の上側や、Uリブ11の一方の側壁11aの内側へ突出することが望まれない場合は、図6(a)に示すように、挿入部材3を、デッキプレート10の上側に突出する部分と、Uリブ11の一方の側壁11aの内側へ突出する部分が切除された形状とすればよい。
更に、挿入部材取付孔4に取り付けた状態の挿入部材3がデッキプレート10とUリブ11の一方の側壁11aとの内側の空間へ突出することが望まれない場合は、図6(b)に示すように、挿入部材3を、前記空間に突出する部分が切り欠かれた形状とすればよい。なお、切欠きによって挿入部材3に凹部が形成される場合は、凹部の内側のコーナ部分は曲面にすることで応力集中を防止するようにすればよい。
図6(a)(b)の構成によっても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の亀裂進展抑制工法及び亀裂進展抑制構造の適用対象は、金属製物体としては、板材1や、橋梁のデッキプレート10とUリブ11以外の亀裂が生じた任意の金属製物体としてもよいことは勿論である。
又、亀裂が生じた金属製物体の内部形状や外形に応じて、挿入部材取付孔4の深さ方向の形状や、挿入部材3の挿入方向xの両端側の形状は適宜変更してもよいことは勿論である。
本発明は、金属製物体に生じた亀裂であれば、疲労による亀裂(疲労亀裂)以外の亀裂に適用してもよい。
挿入部材取付孔4は、亀裂が生じた金属製物体の厚み全体に挿入部材3を配置するためには、亀裂の進展抑制を図る対象の金属製物体に貫通させて設けることが好ましいが、貫通孔でなくてもよい。
挿入部材取付孔4は、応力集中をできるだけ回避するという観点から考えると、開口形状の長手方向両端側の内面が、一定の曲率の曲面とされることが好ましいが、開口形状の長手方向両端側の内面が連続した曲面となっていれば、曲率が途中で変化していてもよい。
挿入部材取付孔4に挿入した挿入部材3は、接着剤9を介して挿入部材取付孔4に固定することが、両者間に作用する剪断応力を固化した接着剤9の層で受けるという作用が得られる点で好ましい。しかし、挿入部材取付孔4に挿入した挿入部材3が、重力あるいは摩擦によって挿入部材取付孔4から脱落する虞がない場合は、接着剤9による接着は省いてもよい。
更に、挿入部材取付孔4に挿入した挿入部材3を脱落を防止した状態で固定することができれば、挿入部材取付孔4の内面と挿入部材3の外面とを直接接着する手法以外の任意の脱落防止手段を採用してもよい。たとえば、挿入部材取付孔4と挿入部材3との間の隙間に充填材を充填した構成を採用してもよい。又、挿入部材取付孔4に挿入された挿入部材3の表面と、挿入部材取付孔4の周縁となる板材1の表面に、別の脱落防止部材(図示せず)を取り付けた構成を採用してもよい。
図1(b)、図2(a)、図3(b)(c)及び図5(c)に示した挿入部材3の断面形状は、一例であって、両端寄り部分5a,5bの厚みがその間の中央部分6の厚みよりも大となるようにしてあれば、両端寄り部分5a,5bの板厚、中央部分6の板厚、両板厚の比、断面形状における長手方向とそれに直交する方向との寸法比、両端寄り部分5a,5bとその間の中央部分6の板厚が変化する位置と板厚の変化率等は適宜変更してもよい。
又、挿入部材3は、両端寄り部分5a,5bの外面7a,7b、及び、中央部分6の外面8a,8bに、曲面に連なる平面(平坦面)が部分的に存在していてもよい。同様に、挿入部材取付孔4の開口形状は、曲面に連なる平面(平坦面)が部分的に存在していてもよい。
更に、挿入部材3は、挿入部材取付孔4に取り付けられたときに亀裂2の位置に配置される個所を挟んだ両側に、挿入部材取付孔4の係止部sに係止される部分を備えていれば、亀裂2の位置に配置される個所を対称軸とする対称形状でなくてもよい等、図示した以外の任意の形状を採用してよい。
挿入部材取付孔4は、亀裂2を挟んだ両側に、挿入部材取付孔4に挿入して取り付けられる挿入部材3に係止されて亀裂2を開く方向の荷重を前記挿入部材に伝える係止部sを備えるようにしてあれば、係止部sの形状は、図2(a)、図5(c)に示した以外の形状であってもよい。亀裂2の両側に配置される係止部sの形状は、必ずしも同一でなくてもよく、又、亀裂2からその両側に配される係止部sまでの距離は、必ずしも均等でなくてもよい。
金属製物体の亀裂が生じた個所に設ける挿入部材取付孔4は、挿入部材3による亀裂の両側の縁同士の連結力を高めるという観点から考えると、挿入部材取付孔4の開口形状の長手方向を、亀裂の延びる方向と直角か、あるいは、亀裂に対してできるだけ直角に近い角度で交差する方向として設けることが好ましいが、亀裂と交差していれば、亀裂との交差角度は直角からずれていてもよい。
亀裂2に対し複数の挿入部材取付孔4及び挿入部材3を備える構成とする場合は、サイズや形状が均一ではない挿入部材取付孔4及び挿入部材3が混在していてもよい。
第2実施形態及びその変形例は、金属製物体における任意の角度の屈曲部に適用してよい。更に、第2実施形態及びその変形例は、表面が凸に屈曲している部分に生じた亀裂や、表面が曲面で凸面又は凹面になる部分に生じた亀裂に適用してもよい。
本発明の亀裂進展抑制工法及び亀裂進展抑制構造は、亀裂の先端部にストップホールを設ける等の他の亀裂進展を抑制する手法と併用してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 板材(金属製物体)、2,2a,2b 亀裂、3 挿入部材、4 挿入部材取付孔、5a,5b 両端寄り部分、6 中央部分、7a,7b 外面、8a,8b 外面、10 デッキプレート(金属製物体)、11 Uリブ(金属製物体)、12 接合部(金属製物体)、s 係止部、x 挿入方向

Claims (12)

  1. 金属製物体の亀裂が生じた個所に、前記亀裂と交差する方向に延びる開口形状を有する挿入部材取付孔を設け、
    前記挿入部材取付孔の開口の内面形状を曲面形状、又は、曲面とそれに連続する平面による形状として形成し、
    前記開口形状は、前記亀裂を挟んだ両側に、前記挿入部材取付孔に挿入して取り付けられる挿入部材に係止される係止部を備えるものとし、
    前記挿入部材取付孔の内側に、前記挿入部材を固定すること
    を特徴とする亀裂進展抑制工法。
  2. 前記挿入部材取付孔の係止部は、開口形状の長手方向の両端側から中央部側に向けて開口幅が狭くなる形状として形成し、
    前記挿入部材は、断面形状が、両端側から中央部側に向けて細くなる形状とすること
    を特徴とする請求項1記載の亀裂進展抑制工法。
  3. 前記挿入部材は、前記断面形状の中央部分の両側の外面が湾曲面とされていること
    を特徴とする請求項2記載の亀裂進展抑制工法。
  4. 前記挿入部材取付孔は、前記開口形状の延びる方向が前記亀裂と直角に交差する方向となるように設けること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の亀裂進展抑制工法。
  5. 前記挿入部材取付孔は、前記金属製物体に貫通させて設け、
    前記挿入部材の前記挿入部材取付孔への挿入方向に沿う方向の寸法は、前記金属製物体における挿入部材取付孔を設けた個所の厚み以上となるようにすること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の亀裂進展抑制工法。
  6. 前記挿入部材取付孔の内側に、前記挿入部材を、接着により固定すること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の亀裂進展抑制工法。
  7. 金属製物体の亀裂が生じた個所に前記亀裂と交差する方向に延びる開口形状を有するように設けた挿入部材取付孔と、
    前記挿入部材取付孔に挿入して固定された挿入部材とを備え、
    前記挿入部材取付孔の開口は、内面形状を曲面形状、又は、曲面とそれに連続する平面による形状とし、
    前記開口形状は、前記亀裂を挟んだ両側に、前記挿入部材に係止される係止部を備えること
    を特徴とする亀裂進展抑制構造。
  8. 前記挿入部材取付孔は、係止部を、開口形状の長手方向の両端側から中央部側に向けて開口幅が狭くなる形状として備え、
    前記挿入部材は、断面形状を、両端側から中央部側に向けて細くなる形状としてあること
    を特徴とする請求項7記載の亀裂進展抑制構造。
  9. 前記挿入部材は、前記断面形状の中央部分の両側の外面を湾曲面としたこと
    を特徴とする請求項8記載の亀裂進展抑制構造。
  10. 前記挿入部材取付孔は、前記開口形状の延びる方向が前記亀裂と直角に交差する方向となるように設けてあること
    を特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の亀裂進展抑制構造。
  11. 前記挿入部材取付孔は、前記金属製物体に貫通させて設けてあり、
    前記挿入部材は、前記挿入部材取付孔への挿入方向に沿う方向の寸法が、前記金属製物体における挿入部材取付孔を設けた個所の厚み以上としてあること
    を特徴とする請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の亀裂進展抑制構造。
  12. 前記挿入部材は、前記挿入部材取付孔の内側に、接着により固定してあること
    を特徴とする請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の亀裂進展抑制構造。
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