JP2007044355A - 画質最適化装置及びその方法並びにx線診断装置 - Google Patents

画質最適化装置及びその方法並びにx線診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】真に観察したい部位に対して最適なX線条件に制御すること。
【解決手段】モニタ装置24のモニタ画面上で特定の点をポイント指示すると、システム制御部36において、ポイント指示された特定の点の画素Gを含み、かつ特定の点の画素値に近似する複数の画素値を有する新たなROIを画像データ1から抽出し、この抽出された新たなROI57内の各画素値に基づいてX線発生部37のX線条件を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被検体における特定の関心領域(Region Of Interest:以下、ROIと称する)内における画質を最適化する画質最適化装置及びその方法並びにX線診断装置に関する。
図6に示すようにX線診断装置により被検体の画像データ1を取得する場合、ROIを設定し、このROI内の画質が最適になるようにX線発生部のX線条件、例えばX線強度等を制御している。すなわち、被検体は、例えば頚部2又は顎部3などでそれぞれX線を照射したときのX線の吸収量が異なるので、頚部2と顎部3とではそれぞれ最適な画質とするための各X線強度等に制御している。このようなX線条件の最適値は、最適値自動計算手段によってROIの画素値を用い、ROI内の画質が最適になるようなX線条件を自動計算する。
ROIは、通常、画像データの中心に設定される。従って、例えばROIが被検体の頚部2に設定されていると、頚部2の画質が最適になるようにX線発生部のX線条件が制御される。
しかしながら、ROIの設定位置は、上記の如く通常、画像データ1の中心すなわち被検体の頚部2に設定されているために、頚部2に対しては最適なX線条件に制御されているが、被検体中の真に観察したい部位、例えば図6に示すように顎部3に対してはROIが位置ずれてしまい、最適なX線条件に制御されていない。
臨床側としては、真に観察したい部位が顎部3であるが、頚部2も同時に観察しておきたいというニーズがある。例えば、頚部2から顎部3にかけてカテーテル4を挿入した場合、カテーテル4の先端が存在する顎部3を観察したいというニーズがある。このようなニーズを有する臨床側がROIを被検体の頚部2に設定したX線診断装置を用いて被検体の頚部2と顎部4とを観察すると、X線発生部を移動させて頚部2を観察するときは頚部2の画像データを取得できるが、顎部3を観察するときには、例えばガイドやカテが顎部3の骨に重なってしまい、真に観察したい顎部3の画像を表示できなくなってしまう。この場合、顎部3を画像データの中心になるようにパニングすればよいが、顎部3を画像データの中心にすると、頚部2に対しては最適なX線条件に制御されない。上述の通り臨床側としては、真に観察したい部位が顎部3であるが、頚部2も同時に観察しておきたいというニーズがあるので、顎部3を画像データの中心にすることでも解決しない。
又、ROIは、その形状が例えば円形に設定されているために、ROIを例えば頚部2又は顎部3に設定したときに、ROIの形状が頚部2又は顎部3等の各複雑な形状にフィットしない。
以上のようにROIの設定位置が真に観察したい部位に対して位置ずれして最適なX線条件に制御されなかったり、又はROIの形状が頚部2又は顎部3等にフィットしなかったりするために、真に観察したい部位に対するX線条件が最適に制御されず、観察する画像が暗すぎたり、明るすぎたりする。
一方、被検体の例えば頚部2と顎部3とでは、それぞれ最適なX線条件が異なり、頚部2に対するX線強度よりも顎部3に対するX線強度の方が高い。このため、顎部3に対して最適なX線条件に制御した場合、被検体における顎部3以外の部位にも顎部3と同一のX線強度の高くなったX線が照射され、不要な部位にまでも不要な被曝を与えてしまう。
本発明の目的は、被検体におけるROI内における画質を最適化する際に、真に観察したい部位に対して最適なX線条件に制御できる画質最適化装置及びその方法並びにX線診断装置を提供することにある。
本発明の主要な局面に係る画質最適化装置は、X線発生部から放射されたX線を被検体に照射したときに被検体を透過したX線量に基づいて被検体の画像データを生成する画像データ生成部と、画像データ生成部により生成された画像データを表示する表示部と、表示部に表示されている画像上において被検体における特定の点をポイント指示するポイント指示部と、ポイント指示部によりポイント指示された特定の点の画素を含み、かつ当該特定の点の画素値に近似する複数の画素値を有する関心領域を画像データから抽出する関心領域抽出部と、関心領域抽出部により抽出された関心領域内の画素値に基づいてX線発生部のX線条件を制御し、関心領域に照射されるX線量を所定量にするX線条件制御部とを具備する。
本発明の主要な局面に係る画質最適化方法は、X線発生部から放射されたX線を被検体に照射したときに、コンピュータの演算処理によって被検体を透過したX線量に基づいて生成される被検体の画像データを表示部に表示し、この状態で、表示部に表示されている画像上において特定の点をポイント指示部によりポイント指示すると、当該ポイント指示された特定の点の画素を含み、かつ当該特定の点の画素値に近似する複数の画素値を有する関心領域を画像データから抽出し、この抽出された関心領域内の画素値に基づいてX線発生部のX線条件を制御し、関心領域に照射されるX線量を所定量にする。
本発明の主要な局面に係るX線診断装置は、上記画質最適化装置を用い、ポイント指示される毎の特定の点を含む新しい関心領域の画像データを表示部に表示する。
本発明によれば、真に観察したい部位に対して最適なX線条件に制御できる画質最適化装置及びその方法並びにX線診断装置を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はバイプレーンのX線診断装置の外観構成図を示す。第1の支柱10には、寝台11が設けられている。一方、天井には、例えば2本のスライドレール12、13が敷設されている。これらスライドレール12、13には、第1のスライダ14が移動可能に設けられている。この第1のスライダ14には、Ωアーム15が設けられ、このΩアーム15の各端部にそれぞれ第1のX線発生部16、第1のX線検出部17が対向して設けられている。第2の支柱18には、アーム支持部19を介してCアーム20が設けられている。このCアーム20の各端部には、それぞれ第2のX線発生部21、第2のX線検出部22が対向して設けられている。なお、第1のX線発生部16及び第1のX線検出部17のアイソセンタと、第2のX線発生部21及び第2のX線検出部22のアイソセンタとは、交わるように設けられている。又、スライドレール12、13には、第2のスライダ23が移動可能に設けられ、この第2のスライダ23に表示部としての複数のモニタ装置24が保持されている。
図2は同装置のブロック構成図を示す。なお、Ωアーム15の第1のX線発生部16及び第1のX線検出部17から検出系は、省略してある。寝台11には、天板30が設けられ、この天板30上に被検体31が載置される。Cアーム20及び天板30には、機構部32が設けられている。この機構部32は、Cアーム20と天板30とをそれぞれ移動制御するもので、Cアーム回動・移動機構33と、天板移動機構34と、Cアーム・天板機構制御部35とを有する。Cアーム回動・移動機構33は、Cアーム20をX軸を中心として回動させると共に、X軸方向に移動させる。天板移動機構34は、天板30をX軸方向に移動させる。Cアーム・天板機構制御部35は、システム制御部36からの移動指令を受けてCアーム回動・移動機構33と天板移動機構34とに対してそれぞれ各移動制御信号を送出する。
第2のX線発生部21には、高電圧発生部37が接続されている。この高電圧発生部37は、第2のX線発生部21に対して高電圧を印加するもので、X線制御部38と高電圧発生器39とを有する。X線制御部38は、システム制御部36からのX線条件指令を受け、当該X線条件指令により指示されたX線強度に対応する高電圧の印加制御信号を高電圧発生器39に送出する。高電圧発生器39は、X線制御部38から受けた高電圧の印加制御信号に応じた高電圧を発生し、当該高電圧を第2のX線発生部21に印加する。この第2のX線発生部21は、X線管40とX線絞り器41とを有し、第2のX線発生部21から印加された高電圧によってX線管40からX線を放射する。
X線絞り器41は、X線管40の前面側に設けられ、X線管40から放射されたX線を絞る。このX線絞り器41は、例えば被検体31のROI以外の部位に対するX線の照射量を補償するX線補償部として機能する。すなわち、X線絞り器41は、被検体31に対して例えば新たなROIを設定した場合、当該ROIの設定によりX線量が増加した場合、当該増加した分のX線量を低減させる。このX線絞り器41は、X線を通過させる領域すなわちROIに対応して形状を可変可能な自由形状フィルタ、例えば液体フィルタを用いる。このX線絞り器41は、システム制御部36から発せられるX線絞り指示によりX線を通過させる形状が制御される。
第2のX線検出部22は、X線管40から放射され、被検体31を透過したX線量を検出するもので、例えば平面検出器(Flat Panel Detector:FPD)42と投影データ生成部43とを有する。なお、平面検出器42に限らず、I.I.(Image Intensifier)を用いてもよい。平面検出器42は、半導体からなる複数の受光素子を有し、ゲートドライバ44によって各受光素子に蓄積された各電荷を読み出される。投影データ生成部43は、平面検出器42から読み出された各電荷をX線検出量に応じたデジタル画像信号として出力するもので、電荷・電圧変換器45と、A/D変換器46とを有する。電荷・電圧変換器45は、平面検出器42から読み出された各電荷を電圧信号に変換する。A/D変換器46は、電荷・電圧変換器45から変換出力された電圧信号をデジタル変換して投影データとして出力する。
画像データ生成部47は、投影データ生成部43から出力された投影データを逐次受け取り、例えば図3に示すような被検体31の画像データ1を生成するもので、画像データ記憶回路48と画像演算回路49とを有する。画像データ記憶回路48には、投影データ生成部43から出力された投影データを順次記憶して被検体31の画像データ1として記憶する。この画像データ記憶回路48には、複数のモニタ装置24を有する表示部50が接続されている。この表示部50は、画像データ生成部47により生成された被検体31の画像データ1を各モニタ装置24において表示するもので、表示用データ生成回路51と、変換回路52と、複数のモニタ装置24とを有する。表示用データ生成回路51は、画像データ記憶回路48に記憶されている被検体31の画像データ1を受け取り、各モニタ装置24で表示させるための表示用データを生成する。変換回路52は、表示用データ生成回路51により生成された表示用データを映像信号に変換して各モニタ装置24に送る。
画像演算回路49は、画像データ記憶回路48に記憶されている被検体31の画像データ1を読み出し、この被検体31の画像データ1に対する各画素値を読み取る等の演算処理を行う。
システム制御部36は、X線診断装置全体を制御するもので、機構部32のCアーム・天板機構制御部35に対して移動指令を発し、X線制御部38に対してX線強度等を制御するための電圧、電流、X線の放射時間等からなるX線条件指令を発すると共に、第2のX線発生部21に対してX線照射指令を発し、第2のX線検出部22におけるゲートドライバ44の駆動指令を発すると共にA/D変換器46にA/D変換指令を発し、画像データ生成部47の画像算回路49に対して各種演算指令を発し、表示部50に対して表示指令を発する。
システム制御部36には、ポイント指示部としての操作部53が接続されている。この操作部53は、例えばマウス、ジョイステック又はドラックボール等であり、これらマウス等の操作に応じた操作信号を出力する。システム制御部36は、操作部53からの操作信号を受け、この操作信号に応じてモニタ装置24のモニタ画面上にポインタPを移動させる。又、システム制御部36には、ECG(心電図)計測部54が接続されている。
システム制御部36は、画像データ記憶回路48に記憶されている被検体31の画像データ1を画像演算回路49を通して読み出り、図3に示すように予め設定された被検体31の画像データ1の中心部に対してROIを設定し、このROI内の各画素値に基づいて最適な画質とするためのX線強度等を制御するための電圧、電流、X線の放射時間等からなるX線条件を決定する。
又、システム制御部36は、被検体31の画像データ1の中心部に対して設定するROI以外に、新たなROIを設定するための関心領域抽出部54と、関心領域設定部55と、X線条件制御部56とを有する。
関心領域抽出部54は、図3に示すように操作部53によりモニタ装置24のモニタ画面上でポインタPを移動させて被検体31の画像データ中の特定の点がポイント指示されると、このポイント指示された被検体31の画像データ中の特定の点の画素を含み、かつ当該特定の点の画素値に近似する複数の画素値を有する図4に示すような新たなROI57を被検体31の画像データ1から抽出する。
具体的に関心領域抽出部54は、例えば図5に示すように被検体31の画像データ1中に特定の点がポイント指示されると、この特定の点の画素Gの画素値aを読み取り、この特定の点の画素Gに対して隣り合う8つの各画素値が所定の範囲内の画素値a±bを有するか否かを判断する。例えば、特定の点の画素Gの画素値aが例えば「30」であり、画素値±bを例えば「±5」とすれば、所定の範囲内の画素値「30±5」内の画素値を有する画素が新たなROI57内として抽出され、画素値「30±5」外の画素値を有する画素が新たなROI57から除外される。例えば図5であれば、斜線部分の領域が新たなROI57内として抽出される。
関心領域設定部55は、関心領域抽出部54により抽出されたROIを被検体31における新たなROI75として設定する。
X線条件制御部56は、関心領域抽出部54により抽出された被検体31における新たなROI内の各画素値の平均値に基づいてX線発生部21のX線条件を制御し、新たなROIに照射されるX線量を所定量、すなわち新たなROIの画像を最適な画質とするためのX線強度等を制御するための電圧、電流、X線の放射時間等からなるX線条件に制御する。
次に、上記の如く構成された装置の透視撮影時における動作について説明する。
寝台11の天板30上に被検体31が載置される。システム制御部36から機構部32のCアーム・天板機構制御部35に対して移動指令が発せられると、このCアーム・天板機構制御部35は、Cアーム回動・移動機構33と天板移動機構34とに対してそれぞれ各移動制御信号を送出する。これにより、Cアーム20は、Cアーム回動・移動機構33によってX軸を中心として回動すると共に、X軸方向に移動する。天板30は、天板移動機構34によってX軸方向に移動する。
システム制御部36は、X線制御部38に対してX線強度等を制御するための電圧、電流、X線の放射時間等からなるX線条件指令を発すると共に第2のX線発生部21に対してX線照射指令を発する。これにより、X線制御部38は、システム制御部36からのX線条件指令により指示されたX線強度に対応する高電圧の印加制御信号を高電圧発生器39に送出する。高電圧発生器39は、X線制御部38からの高電圧の印加制御信号に応じた高電圧を発生し、当該高電圧を第2のX線発生部21に印加する。この第2のX線発生部21は、第2のX線発生部21から印加された高電圧によってX線管40からX線を放射する。
X線管40から放射されたX線は、X線絞り器41を通過し、被検体31を透過して平面検出器42に入射する。この平面検出器42は、ゲートドライバ44によって各受光素子に蓄積された各電荷を読み出す。電荷・電圧変換器45は、平面検出器42から読み出された各電荷を電圧信号に変換し、A/D変換器46は、電荷・電圧変換器45から変換出力された電圧信号をデジタル変換して投影データとして出力する。
画像データ生成部47は、投影データ生成部43から出力された投影データを逐次受け取り、例えば図3に示すような被検体31の画像データ1を生成して画像データ記憶回路48に記憶する。これと共に、表示用データ生成回路51は、画像データ記憶回路48に記憶される被検体31の画像データ1を受け取り、各モニタ装置24で表示させるための表示用データを生成する。変換回路52は、表示用データ生成回路51により生成された表示用データを映像信号に変換して各モニタ装置24に送る。これにより、各モニタ装置24には、例えば図3に示すような被検体31の画像データ1が表示される。
ここで、システム制御部36は、画像データ記憶回路48に記憶されている被検体31の画像データ1を画像演算回路49を通して読み出り、図3に示すように予め設定された被検体31の画像データ1の中心部に対してROIを設定し、このROI内の各画素値に基づいて最適な画質とするためのX線強度等を制御するための電圧、電流、X線の放射時間等からなるX線条件を決定する。このシステム制御部36は、当該決定したX線条件のX線条件指令をX線制御部38に対して発すると共に第2のX線発生部21に対してX線照射指令を発する。これにより、X線制御部38は、ROI内のX線条件に対応する高電圧の印加制御信号を高電圧発生器39に送出するものとなり、X線管40は、ROI内の画質を最適とするX線強度を有するX線を放射する。この結果、各モニタ装置24には、例えば図3に示すような被検体31における頚部2の画像データ1が最適な画質で表示される。
この状態で、図3に示すように操作部53によりモニタ装置24のモニタ画面上に表示されるポインタPを移動させ、被検体31の画像データ中の特定の点、例えば被検体31の顎部3がポイント指示されると、関心領域抽出部54は、ポイント指示された被検体31の顎部3における特定の点の画素Gの画素値aを読み取り、この特定の点の画素Gに対して隣り合う8つの各画素値が所定の範囲内の画素値a±bを有するか否かを判断し、特定の点の画素Gの画素値に近似する複数の画素値を有する図4に示すような新たなROI57を被検体31の画像データ1から抽出する。なお、新たなROI57の抽出作用は、上記図5を参照しての動作説明と同様である。
このように抽出された新たなROI57は、ポイント指示された被検体31の顎部3における特定の点の画素Gの画素値aに対して所定の範囲内の画素値a±bを有する複数の画素値からなるので、顎部3の略全体を抽出可能である。すなわち、顎部3のX線吸収量は、当該顎部3の全体に亘って均一であり、顎部3以外の部位ではX線吸収量が異なる。従って、被検体31の画像データ1において顎部3に対応する部分の画素値は、所定の範囲内の画素値a±b内になる。
関心領域設定部55は、関心領域抽出部54により新たに抽出されたROI57を被検体31における新たなROI75として設定する。
システム制御部36は、図4に示すように新たなROI57内の各画素値に基づいて最適な画質とするためのX線強度等のX線条件を決定する。このシステム制御部36は、当該決定したX線条件のX線条件指令をX線制御部38に対して発すると共に第2のX線発生部21に対してX線照射指令を発する。これにより、X線制御部38は、ROI内のX線条件に対応する高電圧の印加制御信号を高電圧発生器39に送出するものとなり、X線管40は、ROI内の画質を最適とするX線強度を有するX線を放射する。この結果、各モニタ装置24には、例えば図4に示すような被検体31における顎部3の画像データ1が最適な画質で表示される。
一方、被検体31の頚部2に対するROIの設定から被検体31の顎部3に対する新たなROIの設定に変更されると、頚部2に対するROIと顎部3に対する新たなROIとでは、最適な画質の画像を得るためのX線条件が異なる。この場合、顎部3に対する新たなROI57のX線強度の方が頚部2対するROIのX線強度よりも高くなる。
従って、X線絞り器41は、被検体31に対して例えば新たなROI57を設定した場合、新たなROI57以外の領域において、当該ROI57の設定により増加した分のX線量を低減させる。すなわち、X線絞り器41は、システム制御部36から発せられるX線絞り指示を受け、自由形状フィルタ、例えば液体フィルタによって新たなROI57に対応する領域だけX線を通過させ、他の領域のX線を低減させる。
このように上記一実施の形態によれば、モニタ装置24のモニタ画面上で特定の点をポイント指示すると、このポイント指示された特定の点の画素Gを含み、かつ特定の点の画素値に近似する複数の画素値を有する新たなROIを画像データ1から抽出し、この抽出された新たなROI57内の各画素値に基づいてX線発生部37のX線条件を制御するので、真に観察したい例えば顎部3等の部位に対して最適なX線条件に制御できる。
これにより、ROIが画像データ1の中心、例えば被検体の頚部2に設定されてる場合、臨床側として、例えば頚部2から顎部3にかけてカテーテル4を挿入したときに、カテーテル4の先端が存在する顎部3も同時に観察したいというニーズがある。このような場合でも、モニタ装置24のモニタ画面上で顎部3の部位をポインタPでポイント指示することで、顎部3のみを抽出した新たなROI57を設定でき、この新たなROI57に対して最適なX線条件に制御できる。この結果、例えばカテーテル4の先端が存在する顎部3を最適な画質でモニタ装置24に表示できる。
この場合、新たなROI57は、その形状を例えば頚部2又は顎部3等の各複雑な形状にフィットさせることができ、真に観察したい例えば顎部3等の部位のみを最適な画質で観察できる。
又、被検体31の頚部2に対するROIの設定から被検体31の顎部3に対する新たなROIの設定に変更された場合、顎部3に対する新たなROI57のX線強度の方が頚部2対するROIのX線強度よりも高くなっても、液体フィルタ等のX線絞り器41によりX線を照射する部位を新たなROI57の形状に合わせることがてき、新たなROI57に対応する領域だけX線を通過させ、他の領域のX線を低減させることができる。これにより、被検体における顎部3以外の部位に顎部3と同一のX線強度の高くなったX線が照射されることはなく、不要な部位への不要な被曝をなくすことができる。
なお、本発明は、上記一実施の形態に限定されるものではなく、次のように変形してもよい。
例えば、上記一実施の形態のように透視撮影時に限らず、DA(デジタル・アンジオ・グラフィック)撮影時において新たなROIを設定するのにも適用可能である。
バイプレーンのX線診断装置に限らず、他の機種のX線診断装置にも適用可能である。
本発明に係るバイプレーンのX線診断装置の第1の実施の形態を示す外観構成図。 同装置のブロック構成図。 同装置において新たなROIの設定のためのボイン指示を示す図。 同装置による新たなROIの設定を示す図。 同装置における関心領域抽出部による新たなROIの抽出作用を示す模式図。 従来における画像データに対するROIの設定を示す図。
符号の説明
1:画像データ、2:頚部、3:顎部、4:カテーテル、10:第1の支柱、11:寝台、12,13:スライドレール、14:第1のスライダ、15:Ωアーム、16:第1のX線発生部、17:第1のX線検出部、18:第2の支柱、19:アーム支持部、20:Cアーム、21:第2のX線発生部、22:第2のX線検出部、23:第2のスライダ、24:モニタ装置、30:天板、31:被検体、32:機構部、33:Cアーム回動・移動機構、34:天板移動機構、35:Cアーム・天板機構制御部、36:システム制御部、37:高電圧発生部、38:X線制御部、39:高電圧発生器、40:X線管、41:X線絞り器、42:平面検出器、43:投影データ生成部、44:ゲートドライバ、45:電荷・電圧変換器、46:A/D変換器、47:画像データ生成部、48:画像データ記憶回路、49:画像演算回路、50:表示部、51:表示用データ生成回路、52:変換回路、53:操作部、54:関心領域抽出部、55:ポイント指示部、56:X線条件制御部、57:新たなROI。

Claims (10)

  1. X線発生部から放射されたX線を被検体に照射したときに前記被検体を透過したX線量に基づいて前記被検体の画像データを生成する画像データ生成部と、
    前記画像データ生成部により生成された前記画像データを表示する表示部と、
    前記表示部に表示されている前記画像上において前記被検体における特定の点をポイント指示するポイント指示部と、
    前記ポイント指示部によりポイント指示された前記特定の点の画素を含み、かつ当該特定の点の画素値に近似する複数の画素値を有する関心領域を前記画像データから抽出する関心領域抽出部と、
    前記関心領域抽出部により抽出された前記関心領域内の前記画素値に基づいて前記X線発生部のX線条件を制御し、前記関心領域に照射される前記X線量を所定量にするX線条件制御部と、
    を具備したことを特徴とする画質最適化装置。
  2. 前記関心領域抽出部により抽出された前記関心領域を前記被検体における新しい前記関心領域として設定する関心領域設定部、
    を有することを特徴とする請求項1記載の画質最適化装置。
  3. 前記関心領域抽出部は、前記特定の点の画素を中心にして互いに隣り合い、かつ前記特定の点の前記画素値に対して所定範囲の画素値を有する前記複数の画素からなる前記関心領域を抽出することを特徴とする請求項1記載の画質最適化装置。
  4. 前記X線条件制御部は、前記関心領域内の前記各画素値の平均値に基づいて前記X線発生部の前記X線条件を求めることを特徴とする請求項1記載の画質最適化装置。
  5. 前記X線条件制御部は、前記X線条件として少なくとも前記X線発生部から放射される前記X線の強度を制御することを特徴とする請求項1記載の画質最適化装置。
  6. 前記関心領域検出部により抽出された前記関心領域以外の前記被検体の部位に対する前記X線の照射量を補償するX線補償部を有することを特徴とする請求項1記載の画質最適化装置。
  7. 前記X線補償部は、前記X線条件制御部により制御された前記X線条件によって前記X線発生部から放射される前記X線量が増加した場合、当該増加した分の前記X線量を低減させることを特徴とする請求項5記載の画質最適化装置。
  8. 前記X線補償部は、形状を可変可能な自由形状フィルタを有することを特徴とする請求項5記載の画質最適化装置。
  9. X線発生部から放射されたX線を被検体に照射したときに、コンピュータの演算処理によって前記被検体を透過したX線量に基づいて生成される前記被検体の画像データを表示部に表示し、
    この状態で、前記表示部に表示されている前記画像上において特定の点をポイント指示部によりポイント指示すると、
    当該ポイント指示された前記特定の点の画素を含み、かつ当該特定の点の画素値に近似する複数の画素値を有する関心領域を前記画像データから抽出し、この抽出された前記関心領域内の前記画素値に基づいて前記X線発生部のX線条件を制御し、前記関心領域に照射される前記X線量を所定量にする、
    ことを特徴とする画質最適化方法。
  10. 請求項1乃至8のうちいずれか1項記載の画質最適化装置を備え、前記ポイント指示される毎の前記特定の点を含む新しい前記関心領域の前記画像データを前記表示部に表示することを特徴とするX線診断装置。
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WO2023095245A1 (ja) * 2021-11-25 2023-06-01 株式会社島津製作所 X線撮影装置

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