JP2007044295A - パンツ型使い捨ておむつの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸収性コアを含む吸収体本体と外包材とからなるパンツ型使い捨ておむつの製造方法であり、それぞれ幅方向伸長性を有し少なくとも一方が幅方向伸縮性を有する、第1帯状シート及び第2帯状シートを、両者間に第1の弾性部材を挟むように張り合わせて、外包材連続体を得る工程、前記外包材連続体に、吸収性本体を間欠的に固定する工程、前記吸収性本体を固定した前記外包材連続体を間欠的に切断し、切断により生じる短尺物を、90度回転させた後、連結して、おむつ連続体を得る工程、前記おむつ連続体に、第2の弾性部材を、おむつ連続体の機械方向に沿って固定する工程、及び、前記おむつ連続体を2つ折りした後、サイドシール部を形成し、個々のおむつに切断する工程を具備する。
【選択図】図4
Description
一般に、使い捨ておむつに弾性伸縮性を付与する場合、実質的に非伸縮性の2枚のシート間に、伸長状態とした糸状又は帯状の弾性部材を接着剤を介して固定し、その弾性部材を収縮させてギャザーを形成する方法が一般的である。
例えば、特許文献1には、2枚のシート間に、胴回りギャザー形成用の弾性部材を伸長状態で固定して、パンツ型使い捨ておむつとされたときの幅方向を機械方向とする外包材連続体を製造し、その外包材連続体に、その機械方向に直交する方向に長手方向を向けて吸収性本体を間欠的に固定した後、切断してパンツ型おむつを製造する方法が記載されている。しかし、2枚のシート間に弾性部材を弾性部材を固定して胴回りギャザーを形成する方法によっては、弾性部材を2枚のシート間に固定するために接着剤を塗工する必要があるため、おむつの柔らかさや通気性の一層の向上を図ることが難しい。他方、柔らかさや通気性を向上させるために、接着剤の塗工量を減らせば弾性部材の固定が不充分となって、フィット性や漏れ防止性が低下する。
先ず、本実施形態の製造方法により製造されるパンツ型使い捨ておむつについて説明する。
図1には、本実施形態の製造方法により製造されるパンツ型使い捨ておむつの一例の斜視図が示されている。図2には、図1のおむつの展開状態の平面図が示されている。図3には、図2のII− II線断面図が示されている
本実施形態のおむつ1において、一方のシート12は、おむつ1の外面をなし、他方のシート13は、シート12の内面側に配されている。
伸縮性を有するシート12,13は、互いに同じ構成の伸縮性且つ伸長性のシートであっても良いし、異なる構成の伸縮性シートであっても良い。また、弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、これらを積層して水流交絡したり、エアースルー等により繊維を交絡させたり融着する方法、また、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。
弾性繊維層と、非弾性繊維層との界面及びその近傍においては、弾性繊維層の構成繊維と、非弾性繊維層の構成繊維との交点が熱融着しており、実質的に全面で均一に接合されている。全面で接合されていることによって、両層が離間して空間が形成されることが防止され、あたかも一層の不織布ごとき一体感のある多層構造の伸縮性不織布となる。「弾性繊維層の構成繊維が繊維形態を保った状態」とは、弾性繊維層の構成繊維のほとんどが、熱や圧力等を付与された場合であっても、フィルム状、又はフィルム−繊維構造に変形していない状態をいう。 また、弾性繊維層は、その層内において、構成繊維の交点が熱融着している。同様に、非弾性繊維層も、その層内において、構成繊維の交点が熱融着している。
伸縮性シートは、弾性伸縮性を有する弾性層の両面又は片面に、実質的に非弾性の非弾性繊維層が積層され、これらが規則的なパターンで、部分的に接合されている積層シートに対して延伸加工を施すことにより得られる。
また、伸長性を有するが伸縮性を有しないシートとしては、特表平8−508789号公報、特表2000−513054号公報等に記載のもの等を用いることができる。
パンツ型使い捨ておむつ1において、外包材11を構成するシート12,13は、図2に示すように、ウエスト開口部の開口周縁端5a,5bにおいて、一体的に、吸収性本体10側に折り返されており、シート13の折り返していない部分と折り返した部分との間に、ウエスト部弾性部材51、51は、接着剤を介して伸長状態で固定されている。
ウエスト部弾性部材及びレッグ部弾性部材としては、それぞれ、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、ホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したものが好ましく用いられる。
先ず、図4に示すように、それぞれ幅方向伸長性を有し且つ幅方向伸縮性も有する、第1帯状シート120及び第2帯状シート130を、それぞれ、ロール状の原反から公知の繰り出し機構により繰り出し、公知の搬送機構により搬送する。本実施態様における第1及び第2帯状シート120、130は、何れも幅方向には伸縮するが長手方向には殆ど伸縮も伸長もしない。第1帯状シート120は、外包材11を構成する2枚のシート12,13のうちのおむつ外面側に配されるシート12となり、第2帯状シート130は、2枚のシート12,13のうちの吸収性本体10側に配されるシート13となる。第1及び第2帯状シート120、130は、何れか一方のみが、幅方向には伸縮するが長手方向には殆ど伸縮も伸長もしないシートであっても良い。
そして、吸収性本体10を固定した外包材連続体110’を、搬送路における矢印P1で示す位置において、所定の間隔で幅方向に亘って切断する。切断には、ローラーカッター、レーザーカッター等の各種公知の切断手段を用いることができる。
90度回転させた短尺物112は、図5及び図6に示すように、流れ方向の端部112a同士を重ねるようにして配置する。そして、その重ね合わせた部分に、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等の加工を施して、相隣接する短尺物112同士を連結する。図5には、吸収性本体10を固定した外包材連続体110’を、カッターブレード113で切断し、90度回転させた後の短尺物112を、ドット状パターンのヒートシール114にて連結する様子を示してある。
90度回転させた後の短尺物112のピッチを詰めて、隣合う短尺物の流れ方向の端部同士を重ね合わせる方法としては、90度回転させた後の単尺物112を、交互に異なる2つの搬送経路で搬送し、一方の搬送経路により搬送された単尺物112Aを、ベルトコンベア等の連続搬送手段上に間隔を設けて配置し、他方の搬送経路により搬送された単尺物112Bを、その両端部112b、112bが、前後の単尺物112Aの端部112aと重なるようにして、同じ連続搬送手段上に配置する方法等を用いることがとできる。 尚、一方の搬送経路及び他方の搬送経路は、周面に単尺物112を吸着しながら回転し、その吸着の制御により、単尺物を所定の位置で周面に受け取り他の位置で周面から離脱させることのできる吸着ロールや、これとベルトコンベア等の公知の搬送手段との組み合わせ等から構成することができる。吸着ロールの周面は、複数に分轄された吸着ヘッドから構成されていても良い。
尚、90度回転させた後の短尺物122の端部同士を重ねる態様としては、図6に示すように、短尺物122の端部を機械方向に向かって上下交互に重ね合わせることが好ましい。
折り返す。おむつ連続体100の折り返す部分及びその対向面部の何れか一方又は双方には、弾性部材51固定用の接着剤を塗工しておく。また、おむつ連続体100の両側部12a,12bの折り返しは、折り返し部分が、吸収性本体10の両端部を覆うように行い、該折り返し部分により吸収性本体10の両端部を固定する。
これにより、レッグ部弾性部材が、レッグ開口部の周縁部分にのみ配されたおむつ連続体100が得られるため、おむつ連続体100が幅方向に縮むことによる不都合を防止でき、また、個々のおむつに切断する際に弾性部材付きのトリムが生じるようなカットをする必要がなくなる。尚、図7に示す実施態様について、特に説明しない点は、上述した実施態様と同様に行うことができる。
例えば、パンツ型使い捨ておむつ1における2枚のシート12,13の何れか一方は、伸縮性を有しないものであっても良い。例えば、シート12,13のうちの吸収性本体10側に配される伸長性シート13は、伸長可能ではあるが伸縮しないものであっても良い。この場合、第1帯状シート120としては、幅方向伸縮性を有する帯状シートを用い、第2帯状シート130としては、幅方向伸長性を有する帯状シートを用いる。また、幅方向伸長性を有する帯状シート120及び/又は130は、ロール状の原反から繰り出されたものに代えて、おむつの製造ラインの上流において連続的に製造されたものであっても良い。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収性コア
5 ウエスト開口部
6 レッグ開口部
10 吸収性本体
11 外包材
12,13 伸縮性を有するシート
120 第1帯状シート
130 第2帯状シート
110 外包材連続体
110’ 吸収性本体を固定した外包材連続体
Claims (5)
- 吸収性コアを含む吸収体本体と外包材とからなるパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
それぞれ幅方向伸長性を有し少なくとも一方が幅方向伸縮性を有する、第1帯状シート及び第2帯状シートを、両者間に第1の弾性部材を挟むように張り合わせて、外包材連続体を得る工程、
前記外包材連続体に、吸収性本体を間欠的に固定する工程、
前記吸収性本体を固定した前記外包材連続体を間欠的に切断し、切断により生じる短尺物を、90度回転させた後、連結して、おむつ連続体を得る工程、
前記おむつ連続体に、第2の弾性部材を、おむつ連続体の流れ方向に沿って固定する工程、及び、
前記おむつ連続体を2つ折りした後、サイドシール部を形成し、個々のおむつに切断する工程を具備するパンツ型使い捨ておむつの製造方法。 - 前記第1の弾性部材が、レッグ開口部の周縁部に伸縮性を付与するレッグ部弾性部材であり、前記第2の弾性部材が、ウエスト開口部の周縁部に伸縮性を付与するウエスト部弾性部材である請求項1記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
- 前記外包材連続体を得る工程と前記おむつ連続体を得る工程との間に、前記外包材連続体の両側部に、レッグ開口部用の凹欠部を形成する切除工程を具備する請求項1又は2記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
- 前記切除工程において、第1の弾性部材を部分的に切除して、前記外包材連続体における流れ方向において相隣接する凹欠部間に、第1の弾性部材が配されていない部分を形成する請求項3記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
- 吸収性コアを含む吸収体本体と外包材とからなるパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
それぞれ幅方向伸長性を有し少なくとも一方が幅方向伸縮性を有する、第1帯状シート及び第2帯状シートを、両者間に第1の弾性部材を挟むように張り合わせて、外包材連続体を得る工程、
前記外包材連続体を間欠的に切断し、切断により生じた各短尺物を90度回転させ、90度回転させた該各単尺物に吸収性本体を固定した後、該単尺物を連結するか、又は前記外包材連続体を間欠的に切断し、切断により生じた短尺物を90度回転させ、90度回転させた該各単尺物を連結した後、吸収性本体を間欠的に固定して、おむつ連続体を得る工程、
前記おむつ連続体に、第2の弾性部材を、おむつ連続体の流れ方向に沿って固定する工程、及び、
前記おむつ連続体を2つ折りした後、サイドシール部を形成し、個々のおむつに切断する工程を具備するパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
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