JP2007043907A - 茶葉および茶抽出物中のカテキン類の含有量比を変化させる方法 - Google Patents

茶葉および茶抽出物中のカテキン類の含有量比を変化させる方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 茶において薬理効果が期待される特定の微量のカテキン成分の含有量を増大させ、茶葉または茶抽出物におけるカテキン類の含有量比を変化させる方法を提供すること。
【解決手段】 原料の茶葉を、25〜80重量%の水分を含むように調整し、真菌類の作用により発酵させ、次いで加熱乾燥させる工程を含む、茶葉中のカテキン類の含有量比を変化させる方法、並びに原料の茶抽出物を、50重量%以上の水分が存在する条件下で真菌類の作用により発酵させる工程を含む、茶抽出物中のカテキン類の含有量比を変化させる方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、真菌類の発酵作用により、茶葉および茶抽出物におけるカテキン類の含有量比を変化させる方法に関する。
緑茶の効用成分として、緑茶に含まれるカテキン類(緑茶カテキン)の抗肥満効果が注目されている。主な「緑茶カテキン」には、エピガロカテキンガレート(EGCg)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECg)、エピカテキン(EC)、カテキンガレート(Cg)、カテキン(C)、ガロカテキンガレート(GCg)、ガロカテキン(GC)があるが、それぞれ機能性と滋味、特に渋味が異なる(以下、本明細書において各カテキン類を表す場合、括弧内の略語も用いる)。
最近明らかになっていることとして次の文献を示す。血中コレステロールに関しては、特許文献1は、(−)エピカテキン(EC)に血中コレステロール量低下作用がある旨を開示し、特許文献2は、茶カテキンの中でも特に(−)エピガロカテキンガレート(EGCg)を有効成分とするコレステロール低下剤を開示し、特許文献3は、エピカテキンガレート(ECg)を有効成分とするコレステロール排泄促進剤を開示している。
また、摂食後のインスリン分泌量が増大しているモデルでは、ガレートエステルを持つカテキン(EGCg、ECg、Cg、GCg)がグルコース輸送活性を抑制し、定常状態のモデルではインスリン非存在下において、ガレートエステルを持たないカテキン(EGC、EC、C、GC)がグルコース輸送活性を上昇させることが分かっている(非特許文献1)。
他に、EGCgに比較してEGCやCgは、マウスの3T3-L1由来前駆脂肪細胞の脂肪滴の蓄積を抑制することやPPARγ(peroxisome proliferator-activated receptor γ)やC/EBPαの発現抑制作用が知られている。PPARγやC/EBPαは糖尿病に深く関連があることが知られており、これらの発現抑制はII型の糖尿病の誘発抑制に効果があると期待されている(非特許文献2、3)。しかし、GCにはこのような効果は認められない。
一方、「緑茶カテキン」の種類をコントロールし、「緑茶カテキン」のうち特定のものを増大または減少させる方法は、特定のカテキン成分をクロマトグラフ法により分取するという実験室レベルの方法しかなく、これは、製造される茶の安全性および工業的製造の観点から、製造方法としては不適である。
特開昭52−116473号 特開昭60−156614号 特開平1−299224号 芦田均 第5回バイオサイエンス研究会発表資料 Furuyasiki T. et Biosci Biotechnol Biochem 68, (11), 2353-2359 (2004) 50 勝川史憲他、慶応義塾大学スポーツ医学研究センター紀要 (1996)
上記事情に鑑み、本発明は、茶において薬理効果が期待される特定の微量のカテキン成分の含有量を増大させ、茶葉または茶抽出物におけるカテキン類の含有量比を変化させる方法を提供することを目的とする。本発明の目的の一つは、茶においてEGCの含有量を増大させ、茶葉または茶抽出物におけるカテキン類の含有量比を変化させる方法を提供することである。今日の健康ブームの下では、茶に少量しか含まれないが、その効能が注目されている特定のカテキン成分を茶葉または茶抽出物において増大させ、高い機能性を有する食品を提供することが望まれる。
上記課題を解決するために本発明者らは検討を重ねた。すなわち、カテキン類のガレート基の加水分解による特定のカテキン成分の工業的な製造法として、水溶液中での熱加水分解が考えられるが、かかる熱加水分解による方法は、EGCgのガレート基が加水分解されると同時に副反応としてエピメリゼーションが起こり、EGCとGCの比率が約1:1になるため、特定のカテキン成分を特異的に増大させるのには不向きである。また特定のカテキン成分の工業的な製造法として酵素を用いて加水分解を行えば、立体構造を維持したままの加水分解は可能であるが、コストが高い上に、酵素がカテキンにより失活されやすいため、この方法は、特定のカテキン成分を安定して増大させるのには不向きである。
上記検討の結果、本発明の課題を解決するためには、たとえばEGCgを特異的に加水分解しEGCの含有量を増大させるためには、EGCgの特異的かつ安定な加水分解が必要であるという考えに至った。
カテキン類のガレート基の特異的かつ安定な加水分解を求めて検討を重ねた結果、本発明者らは以下のことを見出した。
(1)茶葉(Tea sinensisの葉)はその含有成分であるカテキンにより抗菌性を有しており、そのため、他の穀物(大豆や米)を製麹するときに頻繁に現れ腐敗の原因となる納豆菌やミクロコッカス属等の汚染菌類は、茶葉を製麹するときにはカテキン類による生育阻害を受け、茶葉でまったく繁殖しないのに対し、真菌類は茶葉で繁殖可能であることを見出した。
(2)真菌類の培養に用いる茶葉は、Tea sinensisの葉を所定の水分を含有するように調整したもので、Tea sinensisの生葉からの調整法については殺青の有無、揉捻の有無については問わないが、所定の水分を含有するように調整した茶葉を用いることにより、真菌類の良好かつ優先的な繁殖が可能になることを見出した。すなわち、これらの茶葉は、重量に対する容積比が大きいため、茶葉の水分が適度に分散し、その結果、荒茶において真菌類の良好な繁殖が可能になることを見出した。また、水分量を制限することにより、乾燥に比較的強い真菌類のみが優先的に繁殖可能であることを見出した。
(3)茶葉において真菌類を繁殖させると、真菌類は、茶葉中に豊富に含まれるEGCgをEGCに加水分解するが、EGCの更なる分解を引き起こしにくいため、茶葉中に本来微量しか含まれないが薬理効果が期待されるEGCの含有量を特異的に増大させることができることを見出した。
このように、特定の条件下において茶葉中で真菌類が生育可能であること、並びに茶葉中のカテキン類の成分変化が起こることを見出したことにより、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は、以下の手段を提供する。
[1]原料の茶葉を、25〜80重量%の水分を含むように調整し、真菌類の作用により発酵させ、次いで加熱乾燥させる工程を含む、茶葉中のカテキン類の含有量比を変化させる方法。
[2]原料の茶抽出物を、50重量%以上の水分が存在する条件下で真菌類の作用により発酵させる工程を含む、茶抽出物中のカテキン類の含有量比を変化させる方法。
[3]前記原料の茶葉を、20重量%以下の糖質を含む条件下で真菌類により発酵させることを特徴とする、[1]に記載の方法。
[4]前記原料の茶抽出物を、20重量%以下の糖質を含む条件下で真菌類により発酵させることを特徴とする、[2]に記載の方法。
[5]前記真菌類が、Saccharomyces cerevisiaeまたはAspergillus oryzaeであることを特徴とする、[1]または[3]に記載の方法。
[6]前記真菌類が、Saccharomyces cerevisiaeまたはAspergillus oryzaeであることを特徴とする、[2]または[4]に記載の方法。
本発明の方法によれば、茶において薬理効果が期待される特定の微量のカテキン成分、たとえばEGCの含有量を増大させ、茶葉または茶抽出物におけるカテキン類の含有量比を変化させることができる。
本発明の方法の一態様によれば、真菌類の一つであるパン酵母(Saccharomyces cerevisiae)は、茶葉におけるEGCgおよびECgのガレート基部分を加水分解し、それぞれEGCおよびECに変換し、EGCおよびECの更なる分解が顕著でないため、茶葉におけるEGCおよびECの含有量を増大させることができる。これにより、茶葉におけるEGCおよびECの機能(前駆脂肪細胞の脂肪滴の蓄積抑制作用やPPARγやC/EBPαの発現抑制作用)を増強することができる。
また、本発明の方法の別の態様によれば、真菌類の一つである麹菌(Aspergillus oryzae)は、茶葉におけるEGCgおよびECgのガレート基部分を加水分解し、それぞれEGCおよびECに変換し、更にECの方を選択的に分解するため、茶葉におけるEGCの含有量を増大させることができる。EGCはECに比べて、前駆脂肪細胞の脂肪滴の蓄積抑制作用やPPARγやC/EBPαの発現抑制作用が高いだけではなく、抗酸化能力も約3倍高い。このため、麹菌を使用した場合には、発酵時間によってはEC含有量の減少を伴う場合があるが、EGC含有量の増大により、前駆脂肪細胞の脂肪滴の蓄積抑制作用やPPARγやC/EBPαの発現抑制作用が増強され、抗酸化効果についても大きな減少を伴わない。さらに、EGCやEC等の加水分解体は、EGCgやECg等のガレート体に比べて渋味が少なく、また、EGCとECの渋味はほぼ同等であることより、麹菌を使用した場合には、ECの減少により抗酸化効果の大きな減少を伴わずに渋味を軽減させることができるという利点も有する。
本発明の方法に従って、茶葉に代えて茶抽出物を発酵させた場合も、同様の効果が得られる。
(1)茶葉におけるカテキン類の含有量比を変化させる方法
以下、茶葉におけるカテキン類の含有量比を変化させる方法について詳細に説明する。
本発明の方法において使用される原料の茶葉は、不発酵茶、発酵茶、半発酵茶の何れも使用可能である。不発酵茶は、茶の葉を殺青後、揉みながら乾燥させるため、荒茶を25〜80重量%の水分を含むように調整してもよいし、あるいは、荒茶を製造する途中の茶葉(すなわち、青殺後の茶葉、粗揉後の茶葉、揉捻後の茶葉、中揉後の茶葉、精揉後の茶葉)を、25〜80重量%の水分を含むように調整してもよい。ここで原料の茶葉が、「青殺後の茶葉、粗揉後の茶葉、揉捻後の茶葉、中揉後の茶葉」など、総重量に対して25〜80重量%の水分を既に含んでいる場合、それを水分調整することなくそのまま使用してもよい。また、原料の茶葉が「精揉後の茶葉または荒茶」である場合一般に、水分を加えることにより所定の水分を含むように調整する。本発明では、好ましくは荒茶を原料として使用することができる。また、殺青工程がない発酵茶や殺青工程が遅い半発酵茶も、その水分含量を調整することにより、その製品や製造工程中のものを原料として使用可することができる。
茶葉の水分調整について、「荒茶」を使用した場合を例に以下説明する。「荒茶」は、約3〜5重量%の水分を既に含んでいる。よって、加える水分量は、茶葉が含んでいる水分を考慮して調整する必要がある。例えば、5重量%の水分を含む「原料の荒茶」1kgに、357mLの水を加えることにより、「約30重量%の水分を含むように調整された荒茶」が得られる。あるいは、「25〜80重量%の水分を含むように調整された茶葉」は、乾燥時間を短縮し、所望の水分含量まで乾燥させることにより調製することも可能である。
ここで水分含量は、発酵に用いる真菌類が繁殖、発酵可能な量であり、低水分含量から高水分含量まで広い範囲で可能であるが、好ましくは後の乾燥工程を簡便にするため低い水分含量に設定される。低い水分含量は、後の乾燥工程を簡便にすることができるとともに、乾燥に比較的強い真菌類を優先的に繁殖させるので、雑菌汚染を防止することができる。本発明では、比較的低い水分含量で真菌類が繁殖、発酵可能であることが判ったため、「25〜80重量%の水分を含むように調整された茶葉」が使用され、好ましくは「25〜50重量%の水分を含むように調整された茶葉」、より好ましくは「30〜35重量%の水分を含むように調整された茶葉」が使用される。
本発明において摘栽後の中間品の茶葉以外に、「荒茶」を使用する理由は、(1)原料として長時間貯蔵できること、(2)褐変酵素など不要な酵素類を含まないこと、(3)茶葉の重量に対する容積比が大きいため、水分を茶葉に適度に分散させることができ、このことが真菌類の繁殖に適していることを本発明者らが見出したためである。
本発明において使用可能な真菌類は、茶に含まれるカテキン類の含有量比を変化させ、所望のカテキン成分を特異的に増大させることが可能な菌株であれば特に限定されず、たとえば、EGCgおよびECgのガレート基を加水分解し、EGC含有量を増大させることが可能な菌株であれば特に限定されない。
本発明で使用可能な真菌類としては、主としてSaccharomyces属、Aspergillus属の菌株が挙げられるが、Schizosaccharomyces属、Candida属、Torulopsis属、Mycotorula属、Oidium属、Debariomyces属、Phaffia属、Aureobasidium属、Eurotium属、Mucor属、Monascus属、Pleurotus属、Armillaria属、Lentinus属、Ganoderma属、Pholiota属、Flammulina属、Agaricus属、Grifola属、Schizophyllum属の菌株も使用可能である。より具体的には、Saccharomyces cerevisiae、S. carlsbergensis、S. rouxii、Baker’’s yeast、Wine yeast、Aspergillus oryzae、A. usamii、A. sirousamii、A. niger、A. kawachi、A. awamori、A. sojae、Schizosaccharomyces pombe、Candida utilis、C. tropicalis、Torulopsis utilis、T. pulcherima、Mycotorula japonica、Oidium lactis、Debariomyces hansenii、Phaffia rhodozyma、Aureobasidium pullulans、Eurotium repens、Mucor rouxii、Monascus anka、M. purpureus、Pleurotus ostreatus、Armillaria mellea、Lentinus edodes、Ganoderma lucidum、Pholiota nameko、Flammulina velutipes、Agaricus blazei Murill、A. bisporus、Grifola frondosa、Schizophyllum communeが挙げられる。これら菌株は、IFO、IAM、ATCC、NRRC等の菌株分譲機関、日本醸造協会(清酒酵母等)や市販の種菌株販売会社、例えば、株式会社菱六(種麹販売)、森産業株式会社(きのこの種菌販売)等から入手可能である。
上記列記した真菌は、茶葉のカテキン類を立体特異的に分解するという性質、およびカテキン類の種類により分解スピードが異なるという性質を有する。そのため、その分解スピードの違いを利用して、茶葉の特定のカテキン成分の含有量を増大させることができる。
具体的には、カテキン類のガレート基の加水分解は、すべての真菌においてカテキン類の立体構造を維持したまま行われる。すなわち、茶に含まれるEGCgはEGCに加水分解され、ECgはECに加水分解される。しかし、ECよりも抗酸化活性が高いEGCは、真菌によるその後の分解を受けにくい。そのため、上記真菌を使用して茶葉の発酵を行うことにより、抗酸化活性が高いEGCの含有量を特異的に増大させることができる。
EGCは、上述のとおりEGCgとは異なり、前駆脂肪細胞の脂肪滴の蓄積抑制作用やPPARγやC/EBPαの発現抑制作用を有することが報告されている。したがって、EGCの含有量を特異的に増大させることにより、本来茶葉に少量しか含まれないEGCの機能を特異的に増強することができる。
ただし、真菌の種類によって、EGCgのガレート基を加水分解してEGCに変換し、更にEGCを分解する能力に差がある。したがって、特定の真菌を用いてEGCの含量を増大させる場合、「EGCgをEGCに加水分解するが、更にEGCを分解しないか、またはEGCの分解能力が低い真菌」を選択するか、あるいは「EGCgがEGCに変換されているが、更なるEGCの分解に至っていない発酵期間」を予め設定することが望ましい。「EGCgをEGCに加水分解するが、更にEGCを分解しないか、またはEGCの分解能力が低い真菌」としては、Saccharomyces cerevisiaeを挙げることができる。また、真菌としてAspergillus oryzaeを使用した場合、「EGCgがEGCに変換されているが、更なるEGCの分解に至っていない発酵期間」として、発酵条件にもよるが、1日〜14日の発酵期間を設定することができる。上述のとおり本発明では、EGCgをEGCに変換する能力を有するが、EGCの分解能力を有していないかまたは低い特定の真菌を用いてEGCの含量を増大させることが可能であり、このような真菌は、本発明において好ましいものとして使用することができる。
本発明において発酵は、上述のとおり水分含量を調製した茶葉に上記真菌類を接種し、一般に20〜50℃、好ましくは20〜40℃で1〜10日間、真菌類を繁殖させることにより行うことができる。
本発明の好ましい態様において、茶葉を発酵する際、発酵の条件下に任意の糖質、好ましくは単糖類または二糖類、例えば砂糖、果糖、ブドウ糖、麦芽糖または蜂蜜を添加することができる。すなわち、真菌類は生育に糖質が必要なものもあれば必要ないものもあるため、発酵の際に菌類によっては0〜20重量%(最終濃度)の範囲で糖質を添加しておくことが望ましいものもある。たとえば、真菌類としてSaccharomyces cerevisiaeを用いた場合、発酵の際に糖質を添加しておくことが望ましい。なお、糖質の含量が、総重量に対して50重量%以上になると、どのような菌種でもその生育が抑制されるため好ましくない。
糖質を添加して、真菌類による茶葉の発酵を行うと、真菌類の生育が良好になると同時に発酵が促進され、エタノール生成が顕著になる場合が多く、官能評価で更に良好な結果が得られる。これは、エタノールのエステル類が生成したためと思われる。
真菌類による発酵工程を経た茶葉は、80〜120℃で加熱乾燥し、真菌類を殺菌するとともに、水分含量を5重量%以下(一般に3〜5重量%)に減らす。これにより、常温での保管が可能であり、かつ特定のカテキン類の増大した機能性の高い発酵茶が製造される。このように本発明により得られる発酵茶は、特定のカテキン類が増大し、その機能性において優れているだけでなく、後述の実施例で示されるとおり官能評価においてもよい結果を示すものである。
(2)茶抽出物におけるカテキン類の含有量比を変化させる方法
茶抽出物におけるカテキン類の含有量比を変化させる方法は、上述の茶葉における方法と同様にして行うことができる。よって、上述の茶葉における方法と異なる点のみ以下で説明する。
原料の茶抽出物としては、茶葉を温水等の溶剤で抽出することにより得られた茶抽出液、あるいは茶葉を温水等の溶剤で抽出し、その抽出液を賦形剤等と共にスプレードライ乾燥させた茶抽出乾燥物など、任意の茶抽出物を使用することができる。例えば市販のインスタントティーの抽出液、市販の茶抽出乾燥物、サンフェノン(太陽化学製)などを使用することができる。
本方法では、原料の茶抽出物を、真菌類が生育可能な水分が存在する条件下で真菌類の作用により発酵させるが、この条件は、茶抽出物として茶抽出液を使用した場合には、水を添加しなくてもよいが、50重量%以上、好ましくは50〜95重量%、より好ましくは70〜95重量%の水分を最終濃度で含むように水を添加してもよい。あるいは、茶抽出物として茶抽出乾燥物を使用した場合には、50重量%以上、好ましくは50〜95重量%、より好ましくは70〜95重量%の水分を最終濃度で含むように水を添加する。
本方法でも、糖質を添加して真菌類による発酵を行うと、真菌類の生育が良好になると同時に発酵が促進されるため、上記条件に糖質を添加することが好ましい。糖質を添加する濃度としては、最終濃度で0〜20重量%とすることができる。後述の実施例3のように、糖質として、糖を主成分とする麦芽エキスを添加してもよい。
発酵工程を終えた茶抽出物は、殺菌後、乾燥し、常温での保管が可能な形態とすることができるが、このとき、シクロデキストリン等の乾燥補助剤を添加してもよい。
また本発明は、別の側面によれば、
(1)原料の茶葉を、25〜80重量%の水分を含むように調整し、真菌類の作用により発酵させ、次いで加熱乾燥させる工程を含む、カテキン類の含有量比を変化させた茶葉の製造方法、並びに
(2)原料の茶抽出物を、50重量%以上の水分が存在する条件下で真菌類の作用により発酵させる工程を含む、カテキン類の含有量比を変化させた茶抽出物の製造方法
に関する。
上記(1)および(2)の方法に従って、カテキン類の含有量比が変化した発酵茶および発酵茶抽出物が提供される。
また、本発明の方法に従って、茶に含まれるカテキン類の含有量比をコントロールし、特定のカテキン成分、たとえばEGCを増大させることにより、EGCの有する機能(すなわち、糖尿病誘発抑制および前駆脂肪細胞の脂肪滴の蓄積抑制作用やPPARγやC/EBPαの発現抑制作用)を増強することができる。したがって、本発明によれば、
上記(1)の方法により製造された発酵茶または上記(2)の方法により製造された発酵茶抽出物を活性成分として含有する血糖上昇抑制剤、並びに
上記(1)の方法により製造された発酵茶または上記(2)の方法により製造された発酵茶抽出物を活性成分として含有する体脂肪蓄積抑制剤
が提供される。
[実施例1]
緑茶(Tea sinensisの葉を殺青し揉みながら乾燥したもの)3 kgと、水1 Lに砂糖(大日本製糖)150 gを溶かした溶液(1.15 kg)とを混合し、28重量%の水分と3.6重量%の砂糖を含む「発酵茶原料」を調製した。これに、ドライイースト(日清製粉、商品名カメリア)1 gを接種し、10 Lのステンレス容器に入れ、静置培養において30℃で6日間発酵させた。その後、乾燥機温度が120℃で茶温が90℃に到達した後10分加熱乾燥し、「発酵茶」を調製した。カテキン類については液体クロマトグラフ法(広瀬真一他 茶業研究報告 50 51 (1979))で分析し、香味については5人のパネラーが茶葉2 gの熱湯100 mL抽出液を官能審査することにより評価した。
カテキン類の含量の変化を表1に示し、官能検査結果を表2に示す。
Figure 2007043907
Figure 2007043907
酵母で発酵処理した茶葉において、EGCgとEGCの総和(EGCg+EGC)がほとんど変化していないにもかかわらず、EGCgが減少し、EGCが増加している。また、ECgとECの総和(ECg+EC)がほとんど変化していないにもかかわらず、ECgが減少し、ECが増加している。以上より、EGCgおよびECgは、これらのガレート基が加水分解され、それぞれEGCおよびECに定量的に変換されたことがわかる。また表2の結果より、「発酵茶」の香味が、発酵処理していない茶葉の抽出液と比べてまろやかになっていることがわかる。
[実施例2]
緑茶(Tea sinensisの葉を殺青し揉みながら乾燥したもの)3 kgと水1 Lを混合し、実施例1と同様にして、28重量%の水分と3.6重量%の砂糖を含む「発酵茶原料」を調製した。これに、焼酎用の種麹A.kawachi HS-185、白味噌用の種麹A.oryzae HW-08、赤味噌用の種麹A.oryzea HF-101(いずれも株式会社菱六より入手)のいずれか1 gを接種し、10 Lのステンレス容器に入れ、静置培養において30〜40℃で6日間発酵させた。その後、乾燥機温度が120℃で茶温が90℃に到達した後10分加熱乾燥し、「発酵茶」を調製した。加えて、赤味噌用の麹菌A.oryzea HF101については発酵が早いため、2日間発酵した後、加熱乾燥したものも調製した。カテキン類については液体クロマトグラフ法で分析し、香味については5人のパネラーが茶葉2 gの熱湯100 mL抽出液を官能審査することにより評価した。
カテキン類の含量の変化を表3に示し、官能検査結果を表4に示す。
Figure 2007043907
Figure 2007043907
焼酎用麹および白味噌用麹で発酵処理した茶葉においては、EGCgとEGCの総和(EGCg+EGC)がほとんど変化していないにもかかわらず、EGCgが減少し、EGCが増加している。一方、これら「発酵茶」のECgとECの総和(ECg+EC)には減少が認められる。以上より、焼酎用麹および白味噌用麹で発酵処理した茶葉では、EGCgはそのガレート基が加水分解されEGCに定量的に変換されるが、ECgはそのガレート基が加水分解された後、更にEC自体が分解されていることが示唆された。その結果として、これら「発酵茶」の香味がまろやかになっている(渋味が軽減している)ことが表4の結果からも示される。つまり、焼酎用麹および白味噌用麹で茶葉を発酵処理すると、ECが選択的に分解され、抗酸化活性の高いEGCだけが残ることにより、渋味が軽減され、かつ抗酸化活性の高い茶ができると考えられる。また、EGCは他のカテキン類よりも、糖尿病誘発抑制および前駆脂肪細胞の脂肪滴の蓄積抑制作用やPPARγやC/EBPαの発現抑制作用が強いと報告されているため、得られた「発酵茶」は、肥満、糖尿病等に有効であることが期待される。
一方、赤味噌用麹で発酵処理した茶葉においては、EGCgとEGCの総和(EGCg+EGC)、ECgとECの総和(ECg+EC)ともに減少が認められる。つまり、EGCgやECgのガレート基が分解されるとともに、EGCおよびECの両方が分解されていることが示唆された。ただし、ECgとECの総和が0.1と低いという結果に着目すると、赤味噌用麹も、ECの分解がEGCの分解に比べて優先的であることがわかる。したがって、赤味噌用麹による発酵時間を短くする(本実施例では6日間から2日間に短縮する)ことにより、EGCの含量を増大させる(本実施例では1.1重量%から2.0重量%へと増大させる)ことができる。このように、赤味噌用麹による発酵においてもECを減少させ、EGCを増大させる発酵時間を選択することにより、渋味が軽減され、かつ抗酸化活性の高い茶ができると考えられる。また、EGCは他のカテキン類よりも脂肪細胞の分化抑制作用やPPARγの発現抑制が強いと報告されているため、得られた「発酵茶」は、肥満、糖尿病等に有効であることが期待される。
赤味噌用麹のようにカテキン類の分解能力が高いものは、EGC含量の高い発酵茶を調製する際に、発酵時間を短く設定することができる。このように使用する麹菌の種類や発酵時間を変えることにより、カテキン類の含量をコントロールすることが可能である。
[実施例3]
水1 Lに麦芽エキス(BACT製)20 gを溶かした溶液(1.02 kg)を混合、加圧殺菌した後、緑茶抽出物(太陽化学製)300 gを添加し、76重量%の水分と2重量%の麦芽エキスを含む「発酵茶抽出物の原料」を調製した。これに、ドライイースト(日清製粉、商品名カメリア)1 gを接種し、2 Lのステンレス容器に入れ、静置培養において30℃で6日間発酵させた。その後、乾燥機温度が120℃で茶温が90℃に到達した後10分加熱乾燥し、「発酵茶抽出物」を調製した。カテキン類については液体クロマトグラフ法で分析した。
カテキン類の含量の変化を表5に示す。
Figure 2007043907
酵母により発酵処理された茶抽出物においては、EGCgとEGCの総和(EGCg+EGC)が、発酵処理していない茶抽出物と比較してほとんど変化することなく、EGCgが減少し、EGCが増加している。また、ECgとECの総和(ECg+EC)もほとんど変化することなく、ECgが減少し、ECが増加している。以上より、EGCgおよびECgは、これらのガレート基が加水分解され、それぞれEGCおよびECに定量的に変換されたことがわかる。EGCは、EGCgと異なり、脂肪細胞の分化抑制作用やPPARγの発現抑制が強いと報告されているため、発酵処理された緑茶抽出物は、肥満、糖尿病等に有効であることが期待される。

Claims (6)

  1. 原料の茶葉を、25〜80重量%の水分を含むように調整し、真菌類の作用により発酵させ、次いで加熱乾燥させる工程を含む、茶葉中のカテキン類の含有量比を変化させる方法。
  2. 原料の茶抽出物を、50重量%以上の水分が存在する条件下で真菌類の作用により発酵させる工程を含む、茶抽出物中のカテキン類の含有量比を変化させる方法。
  3. 前記原料の茶葉を、20重量%以下の糖質を含む条件下で真菌類により発酵させることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記原料の茶抽出物を、20重量%以下の糖質を含む条件下で真菌類により発酵させることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  5. 前記真菌類が、Saccharomyces cerevisiaeまたはAspergillus oryzaeであることを特徴とする、請求項1または3に記載の方法。
  6. 前記真菌類が、Saccharomyces cerevisiaeまたはAspergillus oryzaeであることを特徴とする、請求項2または4に記載の方法。
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