JP2007043097A - 多色表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】見かけ上の耐久輝度劣化がほとんどない有機発光素子を提供する。
【解決手段】光を反射する反射電極1と光を透過する電極bとの間に、少なくとも、反射電極1に接する有機化合物からなる正孔輸送層2および有機化合物からなる発光層3を順に有する有機発光素子において、正孔輸送層2の光学膜厚Lを0.25λ×(2n−1.7)〜0.25λ×(2n−1.3)の範囲(ただし、λは発光層中の発光波長、nは正の整数)に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多色表示装置に関する。
図3は、トップエミッション型有機発光素子の積層構造の一例を示す模式図である。図示するように、有機発光素子(有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子)は、支持基板20上に設けられた光を反射する反射電極(陽極)21と、光を透過する透明電極(陰極)bとの間に、有機化合物からなる層が積層されている。例えば、反射側から順に正孔輸送層22、発光層23、電子輸送層24、および電子注入層25が積層されて構成されている。
この種の有機発光素子では、干渉効果により光取り出し効率を向上させることを目的として各層の光学膜厚を設定したり、通電耐久により内部量子効率が低下させないことを目的として発光領域を設定する試みがなされている。特許文献1には、有機発光素子の発光輝度を向上させることを目的として、発光層で発生した光の発光ピークと、積層された各層を通過するための干渉効果による干渉ピークとを一致させることが開示されている。また、特許文献2には、寿命特性の向上を目的として、発光層内の発光領域を隣接する層との界面より所定の距離だけ離れた位置に設定することが開示されている。特許文献3には、発光層から発する光の本来の色を変化させることなく取り出すために、反射面から有機発光層における陽極側界面までの光学距離を有機発光層から発する光の最短波長の四分の一より短くすることが記載されている。
特開平7−78689号公報(第2頁、第5−10行) 特開2004−235015号公報(第2頁、第4−5行) 特開2005−150043号公報(第5頁、第47−50行、及び第6頁、第6−11行)
しかし、従来の有機発光素子では、干渉効果による光取り出し効率の向上や発光領域制御による内部量子効率の安定化が図られているものの、発光領域の経時的な変化に伴う光取り出し効率の低下や、それを回避する方策については全く知られていなかった。
すなわち、干渉効果を用いて光取り出し効率を高めても、従来知られている有機材料を用いて作成した発光素子は、通電耐久により徐々に内部量子効率が低下したり、発光領域が徐々に変化して光取り出し効率が低下する問題が存在する。実際に本発明者は、発光層として一般的に知られたトリス[8−ヒドロキシキノリナート]アルミニウム(Alq3)を用いた素子において、干渉効果を最適化して光取り出し効率を高めた有機発光素子が、通電耐久により著しく輝度低下する現象を確認している。
このように、干渉効果により光取り出し効率を向上させた有機発光素子は、初期の発光効率は向上するものの、内部量子効率の低下と光取り出し効率の低下が同時に起こり、安定して発光する耐久性が低下するという問題があった。そして、表示装置として構成した場合には焼き付きが発生するという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みて創案されたものであり、その目的は、見かけ上の耐久輝度劣化がほとんどない有機発光素子を用いた焼き付きのない多色表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成すべく、本発明の多色表示装置は、少なくとも、光を反射する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子を用いた少なくとも赤色、青色、緑色の3色の前記有機発光素子を有する多色表示装置において、
前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LRが、0.25λR×(2n−φ/π−0.7)<LR<0.25λR×(2n−φ/π−0.5)の範囲(ただし、λRは前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあり、
前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LGが、0.25λG×(2n−φ/π−0.6)<LG<0.25λG×(2n−φ/π−0.4)の範囲(ただし、λGは前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあり、
前記青色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LBが、0.25λB×(2n−φ/π−0.5)<LB<0.25λB×(2n−φ/π−0.3)の範囲(ただし、λBは前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあることを特徴とする。
また、本発明の他の多色表示装置は、少なくとも、光を反射する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子を用いた少なくとも赤色、青色、緑色の3色の前記有機発光素子を有する多色表示装置において、
前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LRと前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeRとの和LR+LeRが、0.25λR×(2n−φ/π+0.3)<LR+LeR<0.25λR×(2n−φ/π+0.5)の範囲(ただし、λRは前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあり、
前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LGと前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeGとの和LG+LeGが、0.25λG×(2n−φ/π+0.4)<LG+LeG<0.25λG×(2n−φ/π+0.6)の範囲(ただし、λGは前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあり、
前記青色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LBと前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeBとの和LB+LeBが、0.25λB×(2n−φ/π+0.5)<LB+LeB<0.25λB×(2n−φ/π+0.7)の範囲(ただし、λBは前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあることを特徴とする。
また、本発明の他の多色表示装置は、少なくとも、光を反射する反射層、光を透過する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子を用いた、少なくとも赤色、青色、緑色の3色の前記有機発光素子を有する多色表示装置において、
前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaRと前記キャリア輸送層の光学膜厚LRとの和LaR+LRが、0.25λR×(2n−φ/π−0.7)<LaR+LR<0.25λR×(2n−φ/π−0.5)の範囲(ただし、λRは前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあり、
前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaGと前記キャリア輸送層の光学膜厚LGとの和LaG+LGが、0.25λG×(2n−φ/π−0.6)<LaG+LG<0.25λG×(2n−φ/π−0.4)の範囲(ただし、λGは前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあり、
前記青色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaBと前記キャリア輸送層の光学膜厚LBとの和LaB+LBが、0.25λB×(2n−φ/π−0.5)<LaB+LB<0.25λB×(2n−φ/π−0.3)の範囲(ただし、λBは前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあることを特徴とする。
また、本発明の他の多色表示装置は、少なくとも、光を反射する反射層、光を透過する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子を用いた、少なくとも赤色、青色、緑色の3色の前記有機発光素子を有する多色表示装置において、
前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaRと前記キャリア輸送層の光学膜厚LRと前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeRとの和LaR+LR+LeRが、0.25λR×(2n−φ/π+0.3)<LaR+LR+LeR<0.25λR×(2n−φ/π+0.5)の範囲(ただし、λRは前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあり、
前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaGと前記キャリア輸送層の光学膜厚LGと前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeGとの和LaG+LG+LeGが、0.25λG×(2n−φ/π+0.4)<LaG+LG+LeG<0.25λG×(2n−φ/π+0.6)の範囲(ただし、λGは前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあり、
前記青色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaBと前記キャリア輸送層の光学膜厚LBと前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeBとの和LaB+LB+LeBが、0.25λB×(2n−φ/π+0.5)<LaB+LB+LeB<0.25λB×(2n−φ/π+0.7)の範囲(ただし、λBは前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあることを特徴とする。
本発明によれば、通電耐久により徐々に光取り出し効率が向上し、この光取り出し効率の向上と通電耐久による内部量子効率の低下とが相打ち消し合い、見かけ上の耐久輝度劣化がほとんどなくすことができる。そして、焼き付きの少ない多色表示装置を提供できるという優れた効果を発揮する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
本発明の多色表示装置は、少なくとも、光を反射する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子(有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子)を用いた少なくとも赤色、青色、緑色の3色の有機発光素子を有する。以下各有機発光素子を、赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子とする。そして、各有機発光素子において、初期の発光面と反射面との光学距離Lを、干渉による強め合いの条件である、発光波長λ×0.25×(2n−φ/π)よりも0.25λの30〜70%短くしておくか、もしくは長くしておくことを特徴とする。ただし、nは正の整数、φは反射面における位相シフトである。
つまり、通電使用により、発光面が反射面から離れていく場合には、光学距離Lを強めあいの条件よりも発光波長λ×0.25の30%〜70%短くしておく。また、通電使用により、発光面が反射面に近づいていく場合には、光学距離Lを発光波長λ×0.25の30%〜70%長くしておく。
このことにより、通電使用により発光面と反射面との光学距離Lが干渉による強め合いの条件に近づいていき、見かけ上の輝度耐久劣化が抑制された多色表示装置を提供することができる。初期の発光面と反射面との光学距離Lを強め合いの条件よりもλ×0.25の30〜70%短くしておくか、もしくは長くしておくのは、この範囲を逸脱すると耐久輝度劣化が大きく、表示装置には適さなくなるからである。
光取り出し効率を高めるためには、発光面と反射面との光学距離Lを干渉による強めあいの条件に設定しておくことが好ましい。反射面に金属を用いる場合には、位相シフトφの値はπに近い値になるため、光学距離Lは発光波長λ×0.25の奇数倍のときに、反射面で一旦反射して取り出される光の位相と、発光層から直接取り出される光の位相とが一致し、光取り出し効率が最大になる。
しかしながら、本発明者は通電初期には発光層のいずれかの界面に発光面があるものの、発光面が通電使用によって発光層の内部に広がっていくことを発見した。つまり、通電初期に光取り出し効率が最大になるように光学距離Lを設定してしまうと、通電使用によって干渉による強めあいの条件から外れてしまい、発光輝度が低下してしまうのである。
そして鋭意検討した結果、初期の発光面と反射面との光学距離を発光波長λ×0.25の奇数倍よりも一定の割合で短くしておくか、長くしておくことで発光輝度の耐久劣化を抑制することができることを見出した。
ここで、本発明における発光面は、有機材料である発光層中に存在し、発光強度が最も高い位置のことを指す。発光層中の発光面の位置は、発光層が有するキャリア輸送特性によって決まるものである。電子輸送性の発光層の場合には、通電初期の発光面は発光層の陽極側の界面になり、正孔輸送性の発光層の場合には、通電初期の発光面は発光層の陰極側の界面になる。そして、通電使用によって、発光層の陽極側の界面にある発光面、あるいは発光層の陰極側の界面にある発光面は発光層の内部に広がっていくのである。なお、本発明において、発光層のキャリア輸送性は、電子移動度と正孔移動度の大きい方の輸送性で定義される。
また、反射面は、金属層の表面のことを指す。発光を陽極側から取り出す場合には、反射面は陰極側に設けられることになる。発光を陰極側から取り出す場合には、反射面は陽極側に設けられることになる。
このような素子構成の違いにより、通電使用によって発光面が反射面から遠ざかるか、近づくかが異なるため、素子構成によって初期の発光面と反射面との光学距離を干渉による強めあいの条件よりも短くしておくか、長くしておくかが異なる。
具体的には、反射面が陰極側にあって正孔輸送性の有機材料を発光層に用いる場合、あるいは反射面が陽極側にあって電子輸送性の有機材料を発光層に用いる場合には、初期の発光面と反射面との光学距離を干渉による強め合いの条件よりも短くする。より具体的には、反射面が陰極側にあって正孔輸送性の有機材料を発光層に用いる場合、キャリア輸送層である電子輸送層、あるいは電子注入層の膜厚、または透明導電層等の膜厚を強め合いの条件よりも短くする。また、反射面が陽極側にあって電子輸送性の有機材料を発光層に用いる場合、キャリア輸送層である正孔輸送層、あるいは正孔注入層の膜厚、または透明導電層等の膜厚を強め合いの条件よりも短くする。
一方、反射面が陽極側にあって正孔輸送性の有機材料を発光層に用いる場合、あるいは反射面が陰極側にあって電子輸送性の有機材料を発光層に用いる場合には、初期の発光面と反射面との光学距離を干渉による強め合いの条件よりも長くする。より具体的には、反射面が陽極側にあって正孔輸送性の有機材料を発光層に用いる場合、発光層、キャリア輸送層である電子輸送層、あるいは電子注入層の膜厚、または透明導電層等の膜厚を強め合いの条件よりも長くする。また、反射面が陰極側にあって電子輸送性の有機材料を発光層に用いる場合、発光層、キャリア輸送層である正孔輸送層、あるいは正孔注入層の膜厚、または透明導電層等の膜厚を強め合いの条件よりも長くする。
また、さらに鋭意検討した結果、このような有機発光素子を用いた赤色、緑色、青色の3色の素子を少なくとも有する多色表示装置においては、以下の光学距離に設定することが好ましいことが分かった。
初期の発光面と反射面との光学距離を干渉による強め合いの条件よりも短くする場合には次のようになる。
つまり、赤色発光素子では、初期の発光面と反射面との光学距離Lを発光波長λ×0.25×(2n−φ/π)よりも0.25λRの50〜70%短くしておくことが好ましい。すなわち0.25λR×(2n−φ/π−0.7)<L<0.25λR×(2n−φ/π−0.5)の範囲にすることが好ましい。ただし、λRは発光波長のスペクトルピーク、nは正の整数、φは反射面における位相シフトである。
また、緑色発光素子では、初期の発光面と反射面との光学距離Lを発光波長λ×0.25×(2n−φ/π)よりも0.25λRの40〜60%短くしておくことが好ましい。すなわち0.25λG×(2n−φ/π−0.6)<L<0.25λG×(2n−φ/π−0.4)の範囲にすることが好ましい。ただし、λGは発光波長のスペクトルピーク、nは正の整数、φは反射面における位相シフトである。
さらに、青色発光素子では、初期の発光面と反射面との光学距離Lを発光波長λ×0.25×(2n−φ/π)よりも0.25λRの30〜50%短くしておくことが好ましい。すなわち0.25λB×(2n−φ/π−0.5)<L<0.25λB×(2n−φ/π−0.3)の範囲にすることが好ましい。ただし、λBは発光波長のスペクトルピーク、nは正の整数、φは反射面における位相シフトである。
一方、初期の発光面と反射面との光学距離を干渉による強め合いの条件よりも長くする場合には次のようになる。
つまり、赤色発光素子では、初期の発光面と反射面との光学距離Lを発光波長λ×0.25×(2n−φ/π)よりも0.25λRの30〜50%長くしておくことが好ましい。すなわち0.25λR×(2n−φ/π+0.3)<L<0.25λR×(2n−φ/π+0.5)の範囲にすることが好ましい。ただし、λRは発光波長のスペクトルピーク、nは正の整数、φは反射面における位相シフトである。
また、緑色発光素子では、初期の発光面と反射面との光学距離Lを発光波長λ×0.25×(2n−φ/π)よりも0.25λRの40〜60%長くしておくことが好ましい。すなわち0.25λG×(2n−φ/π+0.4)<L<0.25λG×(2n−φ/π+0.6)の範囲にすることが好ましい。ただし、λGは発光波長のスペクトルピーク、nは正の整数、φは反射面における位相シフトである。
さらに、青色発光素子では、初期の発光面と反射面との光学距離Lを発光波長λ×0.25×(2n−φ/π)よりも0.25λRの50〜70%長くしておくことが好ましい。すなわち0.25λB×(2n−φ/π+0.5)<L<0.25λB×(2n−φ/π+0.7)の範囲にすることが好ましい。ただし、λBは発光波長のスペクトルピーク、nは正の整数、φは反射面における位相シフトである。
このように設定することにより、初期の発光輝度は小さくなるものの、通電耐久により徐々に光取り出し効率が向上し、この光取り出し効率の向上と通電耐久による内部量子効率の低下とが相打ち消し合うことを見出した。そして、見かけ上の耐久輝度劣化がほとんどない多色表示装置を作製できることを見出した。
なお、本発明にかかる多色表示装置おいて、少なくとも赤色、青色、緑色の3色の有機発光素子を有するとは、上記3色以外の色の素子を有していてもよいことを意味する。例えば、赤色、緑色、青色の他にシアン、あるいは黄色の素子を有していてもよい。また、キャリア輸送層とは、電子あるいは正孔の少なくともいずれか一方を電極から発光層に輸送する機能を有している層のことである。したがって、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入層のいずれの層も本発明に示すキャリア輸送層となることができる。
また本発明には白色発光素子も含まれる。白色の場合、スペクトルピーク波長λを規定が難しいため、λと初期の発光面と反射電極の光学距離の関係をあらわす事が出来ないが、光取り出し効率が最大となる光学膜厚に対して30〜70%短くしておく必要がある。
また、本発明の有機発光素子を白色発光とし、カラーフィルターとの組み合わせで多色表示装置を作製する事も出来る。また、本発明の有機発光素子を青色発光とし、色変換層との組み合わせで多色表示装置を作製する事も出来る。
以上に述べたようにトップエミッション型の発光素子では、初期の発光面と反射電極の光学距離を発光波長λ×0.25の奇数倍よりも一定の割合で短くしておくか、あるいは長くしておく事で見かけ上の耐久劣化を抑制した有機発光素子を作製できる。
以下、図1および図2を用いて本発明の実施形態をさらに詳細に説明する。なお、ここでは基板とは反対側の電極から光を取り出すトップエミッション型の表示装置を構成する有機発光素子において、反射面が陽極であって電子輸送性の有機材料を発光層に用いる場合の構成について説明する。
尚、本発明は必ずしも上記の構成に限定されるものではない。本発明には、基板側から光を取り出すボトムエミッション型の構成、基板側の電極が陰極である構成、あるいは正孔輸送性の有機材料を発光層に用いる場合も含まれる。
図1は、本発明の多色表示装置を構成する有機発光素子であって、反射電極を有するトップエミッション型の有機発光素子を示す模式図である。図1において、0は支持基板、1は反射電極(第1電極)、2は正孔輸送層(キャリア輸送層)、3は発光層、4は電子輸送層、5は電子注入層、bは光を透過する電極(第2電極)である。また、図2は本発明の多色表示装置を構成する有機発光素子であって、反射層と光を透過する電極を有するトップエミッション型の有機発光素子を示す模式図である。図2において、10は支持基板、11は反射層、aは光を透過する電極(第1電極)、12は正孔輸送層、13は発光層、14は電子輸送層、15は電子注入層、bは光を透過する電極(第2電極)である。
本発明は、図1に示す有機発光素子において、発光層3中での発光波長λに対応させてキャリア輸送層である正孔輸送層2の光学膜厚Lの範囲を設定したものである。また図2に示す有機発光素子において、発光層13中での発光波長λに対応させてキャリア輸送層である正孔輸送層12の光学膜厚Lと光を透過する電極aの光学膜厚Laを設定したものである。
図1に示す有機発光素子では、支持基板0上に陽極としての光を反射する反射電極1を有している。ここで「光を反射する電極」とは、反射率50%以上の金属電極を意味する。この反射電極1に用いられる金属としては、Cr、Al、Agもしくはその合金などが挙げられるが、反射率の高い金属ほど好ましい。
図2に示す有機発光素子では、上記反射電極1の代わりに、光を反射する反射層11と電荷を注入するための光を透過する電極aとの積層体を用いることができる。この反射層11には反射電極1と同様の金属を用いることができる。光を透過する電極aとしてはITO、IZOなどの透明導電材料が用いられ、透過率が50%以上であれば用いることができるが、透過率が高いほど好ましく、反射層11を酸化しない材料から選択される。具体的には、例えば、反射層11がAgやAg合金の場合には光を透過する電極aとしてIZOが選択され、Ag/IZO、Ag合金/IZOの組み合わせは屈折率の観点からも反射率が高く好ましい。
また本発明では、図1の反射電極1もしくは図2の光を透過する電極a上に接して有機化合物からなるキャリア輸送層である正孔輸送層2,12が形成され、さらに同じく有機化合物からなる発光層3,13が形成される。正孔輸送層2,12および発光層3,13を形成する有機化合物としては、従来から知られている材料を用いることができる。そして、発光層3,13上には、キャリア輸送層である電子輸送層4,14、電子注入層5,15を形成してもよく、この場合も従来から知られている材料を用いることができる。またさらに、電子注入層5,15上には光を透過する電極bが積層される。この光を透過する電極bを形成する材料としては、上記光を透過する電極aと同様な材料を用いることができる。
また、光を透過する電極bとして、半透明の金属膜を用いてもよい。半透明の金属膜は、入射する光の一部を透過し一部を反射するため、金属薄膜の反射面と反射電極1の反射面との間の共振による光の強め合い、あるいは金属薄膜の反射面と反射層11の反射面との間の共振による光の強め合いを利用することができる。こうすることによって、光取り出し効率を高めることができる。半透明の金属膜としては、反射電極もしくは反射層と同様の金属が用いられ、吸収が50%以下であることが好ましい。50%以下であれば、透過と反射の割合に関わらず用いることができる。また、金属膜の膜厚は5〜20nmであることが好ましい。5nmよりも薄いと十分なキャリア注入を行うことができず、電極として機能しなくなるからである。また20nmよりも厚いと光を透過しなくなり、外部に光を出すことができなくなるからである。
ここで本発明では、上記発光層3,13中から発せられる発光波長λに対して反射側の光学膜厚、具体的には図1における正孔輸送層2の光学膜厚L、もしくは図2における光を透過する電極aと正孔輸送層12との光学膜厚の和La+Lを設定する。光学膜厚は、0.25λ×(2n−φ/π−0.7)〜0.25λR×(2n−φ/π−0.3)の範囲に設定される。ただし、nは正の整数、φは反射電極における位相シフトである。この発光波長λは有機発光素子としての発光波長ではなく、発光層3,13から発せられる発光スペクトルのピークとして定義され、発光層材料に紫外光を照射したときの発光スペクトルから求められる。また、正孔輸送層2,12の光学膜厚L、および透明電極aの光学膜厚Laは、膜厚と屈折率との積で定義される。屈折率は、測定波長によって異なった値を示す場合があるが、この場合は発光層3,13からの発光波長λの屈折率で定義される。
本実施の形態において、有機発光素子の初期の発光領域は正孔輸送層2,12と発光層3,13との界面付近となるが、通電耐久により界面付近の材料が劣化し、徐々に発光層内部に発光領域が移動する現象が見られる。初期の発光領域に合わせて光取り出し効率を最適化すると、反射側光学膜厚は発光波長λ×0.25×(2n−φ/π)(ここでnは正の整数)のときに最も光取り出し効率が高い。本実施の形態では、正孔輸送層2の光学膜厚L、もしくは正孔輸送層12と透明電極aとの光学膜厚の和L+Laを初期の最適値である0.25λ×(2n−1)に対して0.25λの30〜70%薄く設定する。こうすることにより、通電耐久により徐々に光取り出し効率が向上し、この光取り出し効率の向上と通電耐久による内部量子効率の低下が相打ち消し合い、見かけ上の耐久輝度劣化をほとんどなくすることができる。
具体的には、本発明の有機発光素子を用いて赤、青、緑の三色の素子からなる多色表示装置を形成する場合においては次のようにする。つまり、赤色発光素子の反射側光学膜厚は赤色発光層中の発光波長λRとすると、0.25λR×(2n−φ/π)に対して0.25λRの50〜70%薄く設定する。また緑色発光素子の反射側光学膜厚は緑色発光層中の発光波長λGとすると、0.25λG×(2n−φ/π)に対して0.25λGの40〜60%薄く設定する。さらに青色発光素子の正孔輸送層の反射側光学膜厚は青色発光層中の発光波長λBとすると、0.25λB×(2n−φ/π)に対して0.25λBの30〜50%薄く設定する。このようにすることにより、見かけ上の耐久輝度劣化がほとんどないようにするができる。
より具体的には、図1に示す有機発光素子を用いて赤、青、緑の三色の素子からなる多色表示装置を形成する場合は次のようにする。つまり、赤色発光素子では、正孔輸送層2の光学膜厚LRを0.25λR×(2n−φ/π−0.7)<LR<0.25λR×(2n−φ/π−0.5)の範囲にする。また緑色発光素子では、正孔輸送層2の光学膜厚LGを0.25λG×(2n−φ/π−0.6)<LG<0.25λG×(2n−φ/π−0.4)の範囲にする。さらに青色発光素子では、正孔輸送層2の光学膜厚LBを0.25λB×(2n−φ/π−0.5)<LB<0.25λB×(2n−φ/π−0.3)に設定する。ただし、λRは有機赤色発光層中の発光波長、λGは有機緑色発光層中の発光波長、λBは有機青色発光層中の発光波長、nは正の整数である。
また、図2に示す有機発光素子を用いて赤、青、緑の三色の素子からなる多色表示装置を形成する場合は次のようにする。つまり、赤色発光素子では、正孔輸送層12と透明電極aとの光学膜厚の和LaR+LRを0.25λR×(2n−φ/π−0.7)<LaR+LR<0.25λR×(2n−φ/π−0.5)の範囲にする。また緑色発光素子では、正孔輸送層12と透明電極aとの光学膜厚の和LaG+LGを0.25λG×(2n−φ/π−0.6)<LaG+LG<0.25λG×(2n−φ/π−0.4)の範囲にする。さらに青色発光素子では、正孔輸送層12と透明電極aとの光学膜厚の和LaB+LBを0.25λB×(2n−φ/π−0.5)<LaB+LB<0.25λB×(2n−φ/π−0.3)の範囲に設定する。ただし、λRは有機赤色発光層中の発光波長、λGは有機緑色発光層中の発光波長、λBは有機青色発光層中の発光波長、nは正の整数である。
これらの場合、LR、LG、LBは等しい値に設定することも可能であり、赤、青、緑の三色の素子の正孔輸送層2,12の膜厚を共通に形成できるため、製造プロセスを簡略化できる点で好ましい。また、素子の色毎に膜厚差がなくなるため、表示装置の平坦性を高めることができ、封止を良好に行える点においても好ましい。正孔輸送層2,12の膜厚を共通に形成するためには赤、青、緑の三色の素子ともにn=1にするか、或いは赤をn=6、緑をn=4、青をn=3にすることが好ましい。
このように本実施形態によれば、通電耐久により徐々に光取り出し効率が向上し、この光取り出し効率の向上と通電耐久による内部量子効率の低下とが相打ち消し合い、見かけ上の耐久輝度劣化がほとんどない多色表示装置を作製することができる。そして、焼き付きの少ない多色表示装置を作製することができる。
<実施例1>
実施例1および比較例1に反射電極がCrである図2に示されるトップエミッション型構造の有機発光素子を用いた多色表示装置の作製手順、測定した素子特性を示す。
ガラス上にTFT、回路、Cr陽極(反射電極)、平坦化膜、素子分離膜等が形成された200ppi表示が可能な多色表示用の電極付き基板(図2の10および11)にUV/オゾン洗浄を施した。
続いて、真空蒸着装置(アルバック機工株式会社製)に洗浄済みの基板と材料を取り付け、1×10-6Torrまで排気した。その後、反射電極10上にN,N’−α−ジナフチルベンジジン(α−NPD)を40nmの膜厚となるように成膜して正孔輸送層12を形成した。
次にマスク蒸着法を用いて赤の電極位置に赤色発光する事が知られたIr錯体(18vol%)と4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)の共蒸着膜を40nmの膜厚で成膜して赤色の発光層13を形成した。
次に同じくマスク蒸着法を用いて緑の電極位置に緑色発光する事が知られたクマリン色素(1.0vol%)とトリス[8−ヒドロキシキノリナート]アルミニウム(Alq3)の共蒸着膜を30nmの膜厚になるように成膜して緑色の発光層13を形成した。
次に同じくマスク蒸着法を用いて青色発光する事が知られたペリレン色素(1.0vol%)とトリス[8−ヒドロキシキノリナート]アルミニウム(Alq3)の共蒸着膜を20nmの膜厚になるように成膜して青色の発光層13を形成した。
次に、電子輸送層14として、下記式で表される、フェナントロリン化合物を10nm成膜した。
Figure 2007043097
次に、電子輸送層15の上に、と炭酸セシウム(0.9vol%)化学式1で表されるフェナントロリン化合物の共蒸着膜を40nmの厚さに成膜し、電子注入層15とした。
続いて、電子注入層15まで成膜した基板を、別のスパッタ装置(大阪真空製)へ移動させ、前記電子注入層15上にインジウム錫酸化物(ITO)をスパッタ法にて60nm成膜し、光取り出し電極bを得た。
その後、基板をグローブボックスに移し、窒素雰囲気中で乾燥剤を入れたガラスキャップにより封止した。
これとは別に正孔輸送層12と赤色、緑色、青色の発光層13を単層膜として石英ガラス上に形成し、紫外光照射により発光スペクトルを調べた。
発光波長のピ−クλRは610nmであり、この波長でのα−NPDの屈折率は1.79であった。
従って0.25λR×(2n−φ/π)の光取り出しに最適な光学膜厚はn=1、φ=πのとき、152.5nmであり、今回成膜したα−NPDの光学膜厚LRは、40nm×1.79=71.6nmとなる。
従って、初期の光取り出しに最適な膜厚152.5nmに対して53%ほど薄い設定値、つまり0.25λR×(2n−φ/π−0.53)であらわされる設定値となる。
また、発光波長のピ−クλGは530nmであり、この波長でのα−NPDの屈折率は1.81であった。
従って0.25λG×(2n−φ/π)の光取り出しに最適な光学膜厚はn=1、φ=πのとき、132.5nmであり、今回成膜したα−NPDの光学膜厚LGは、40nm×1.81=72.4nmとなる。
従って初期の光取り出しに最適な膜厚132.5nmに対して45%ほど薄い値、つまり0.25λG×(2n−φ/π−0.45)であらわされる設定値となる。
また、発光波長のピ−クλBは470nmであり、この波長でのα−NPDの屈折率は1.86であった。
従って0.25λB×(2n−φ/π)の光取り出しに最適な光学膜厚はn=1、φ=πのとき、117.5nmであり、今回成膜したα−NPDの光学膜厚LBは、40nm×1.86=74.4nmとなる。
従って初期の光取り出しに最適な膜厚117.5nmに対して37%ほど薄い値、つまり0.25λB×(2n−φ/π−0.37)であらわされる設定値となる。
上記製造手順により得られた多色表示装置の発光特性を調べたところ、赤色の初期の発光効率は2.2cd/Aと計算され、さらに、100mA/cm2の定電流で耐久測定を行ったところ、24時間後の劣化率は1%であった。
膜厚構成や、各色の測定結果は表1にまとめた。初期の効率はあまり高くないものの、通電使用による劣化の抑制された良好な多色表示装置であった。
<比較例1>
正孔輸送層12として、マスク蒸着法を用いてα−NPDを赤の電極位置に85nm、緑に73nm、青に63nmの膜厚になるように成膜した以外は実施例1と同様に多色表示装置を作製し、実施例1と同様の測定を行った。
赤色発光素子のα−NPDの光学膜厚LRは、85nm×1.79=152.2nmとなり、初期の光取り出しに最適な膜厚設定値152.5nmとほぼ同じ値、つまり0.25λR×(2n−φ/π)であらわされる設定値となる。
緑色発光素子のα−NPDの光学膜厚LGは、73nm×1.81=132.1nmとなり、初期の光取り出しに最適な膜厚132.5nmとほぼ同じ値、つまり0.25λG×(2n−φ/π)であらわされる設定値となる。
青色発光素子のα−NPDの光学膜厚LBは、63nm×1.86=117.2nmとなり、初期の光取り出しに最適な膜厚117.5nmとほぼ同じ値、つまり0.25λB×(2n−φ/π)であらわされる設定値となる。
膜厚構成や、各色の測定結果は表1にまとめた。初期の効率が高いものの、耐久劣化の大きい多色表示装置であった。
<実施例2>
実施例2および比較例2に反射層にAg、透明電極a(陽極)にIZOを用いた図3に示されるトップエミッション型構造の有機発光素子を用いた多色表示装置の作製手順、測定した素子特性を示す。
ガラス上にTFT、回路、反射層であるAg、透明電極aである20nmのIZO(陽極)、平坦化膜、素子分離膜等が形成された200ppi表示が可能な多色表示用の電極付き基板(図3の20、21およびa)にUV/オゾン洗浄を施した。
そこから先は正孔輸送層22としてα−NPDを10nmの膜厚になるように成膜した以外は実施例1と同様に多色表示装置を作成し、実施例1と同様の測定を行った。
赤色発光波長λR=610nmでの0.25λR×(2n−φ/π)の光取り出しに最適な光学膜厚はn=1、φ=πのとき、152.5nmであり、透明電極a(陽極)の610nmでの屈折率は2.04であった。
今回成膜した透明電極a(陽極)の光学膜厚LaRは20nm×2.04=40.8nmとなる。また、α−NPDの光学膜厚LRは、10nm×1.79=17.9nmとなり、反射側の光学膜厚LaR+LRは40.8nm+17.9nm=58.7nmとなる。
従って、初期の光取り出しに最適な膜厚152.5nmに対して62%ほど薄い設定値となる。つまり0.25λR×(2n−φ/π−0.62)であらわされる設定値となる。
緑色発光波長λG=530nmでの0.25λG×(2n−φ/π)の光取り出しに最適な光学膜厚はn=1、φ=πのとき、132.5nmであり、透明電極a(陽極)の530nmでの屈折率は2.10であった。
今回成膜した透明電極a(陽極)の光学膜厚LaGは20nm×2.10=42.0nmとなる。また、α−NPDの光学膜厚LGは、10nm×1.81=18.1nmとなり、反射側の光学膜厚LaG+LGは42.0nm+18.1nm=60.1nmとなる。
従って、初期の光取り出しに最適な膜厚132.5nmに対して55%ほど薄い設定値、つまり0.25λG×(2n−φ/π−0.55)であらわされる設定値となる。
青色発光波長λB=470nmでの0.25λB×(2n−φ/π)の光取り出しに最適な光学膜厚はn=1、φ=πのとき、117.5nmであり、透明電極a(陽極)の470nmでの屈折率は2.16であった。
今回成膜した透明電極a(陽極)の光学膜厚LaBは20nm×2.16=43.2nmとなる。また、α−NPDの光学膜厚LBは、10nm×1.86=18.6nmとなり、反射側の光学膜厚LaB+LBは43.2nm+18.6nm=61.8nmとなる。
従って、初期の光取り出しに最適な膜厚117.5nmに対して47%ほど薄い設定値、つまり0.25λB×(2n−φ/π−0.47)であらわされる設定値となる。
膜厚構成や、各色の測定結果は表1にまとめた。初期の効率はあまり高くないものの、通電使用による劣化の抑制された良好な多色表示装置であった。
<比較例2>
正孔輸送層12として、マスク蒸着法を用いてα−NPDを赤の電極位置に62nm、緑に50nm、青に40nmの膜厚になるように成膜した以外は実施例1と同様に多色表示装置を作製し、実施例1と同様の測定を行った。
赤色発光素子のα−NPDの光学膜厚LRは、62nm×1.79=111.0nmとなり、反射側の光学膜厚LaR+LRは40.8nm+111.0nm=151.8nmとなる。
従って、初期の光取り出しに最適な膜厚152.5nmとほぼ同じ値、つまり0.25λR×(2n−φ/π)であらわされる設定値となる。
緑色発光素子のα−NPDの光学膜厚LGは、50nm×1.81=90.5nmとなり、反射側の光学膜厚LaG+LGは42.0nm+90.5nm=132.5nmとなる。
従って、初期の光取り出しに最適な膜厚132.5nmと同じ値、つまり0.25λG×(2n−φ/π)であらわされる設定値となる。
青色発光素子のα−NPDの光学膜厚LBは、40nm×1.86=74.4nmとなり、反射側の光学膜厚LaB+LBは43.2nm+74.4nm=117.6nmとなる。
従って、初期の光取り出しに最適な膜厚117.5nmとほぼ同じ値、つまり0.25λB×(2n−φ/π)であらわされる設定値となる。
膜厚構成や、各色の測定結果は表1にまとめた。初期の効率が高いものの、耐久劣化の大きい多色表示装置であった。
<実施例3>
実施例3および比較例3に光取り出し側の光取り出し電極bにAg薄膜を用いた図3に示されるトップエミッション型構造の有機発光素子を用いた多色表示装置の作製手順、測定した素子特性を示す。
光取り出し電極bとしてAgを30nmの膜厚になるように成膜した以外は実施例2と同様に多色表示装置を作成し、実施例1と同様の測定を行った。
反射側膜厚と波長の関係は実施例2と同様である。膜厚構成および測定結果は表1にまとめた。
初期の効率はあまり高くないものの、通電使用による劣化の抑制された良好な多色表示装置であった。
<比較例3>
正孔輸送層12として、マスク蒸着法を用いてα−NPDを赤の電極位置に62nm、緑に50nm、青に40nmの膜厚になるように成膜した以外は実施例3と同様に多色表示装置を作製し、実施例1と同様の測定を行った。
反射側膜厚と波長の関係は比較例2と同様である。膜厚構成および測定結果は表1にまとめた。
膜厚構成や、各色の測定結果は表1にまとめた。初期の効率が高いものの、耐久劣化の大きい多色表示装置であった。
本発明の多色表示装置は、用いる有機発光素子の反射側の光学膜厚を赤色、緑色、青色でそれぞれ波長の強め合いに対して一定の範囲で薄く設定した。
その事により、初期の発光輝度は若干低くなるものの、見かけ上の耐久輝度劣化が抑制された多色表示装置を提供出来ることが示された。
Figure 2007043097
本発明の多色表示装置を構成する有機発光素子を示す模式図である。 本発明の多色表示装置を構成する有機発光素子を示す模式図である。 本発明の多色表示装置を構成する有機発光素子を示す模式図である。
符号の説明
0、10 支持基板
1、11 反射電極
2、12 正孔輸送層
3、13 発光層
4、14 電子輸送層
5、15 電子注入層
11 反射層
a、b 光を透過する電極
L 正孔輸送層の光学膜厚
a 光を透過する電極aの光学膜厚

Claims (5)

  1. 少なくとも、光を反射する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子を用いた少なくとも赤色、青色、緑色の3色の前記有機発光素子を有する多色表示装置において、
    前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LRが、0.25λR×(2n−φ/π−0.7)<LR<0.25λR×(2n−φ/π−0.5)の範囲(ただし、λRは前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあり、
    前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LGが、0.25λG×(2n−φ/π−0.6)<LG<0.25λG×(2n−φ/π−0.4)の範囲(ただし、λGは前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあり、
    前記青色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LBが、0.25λB×(2n−φ/π−0.5)<LB<0.25λB×(2n−φ/π−0.3)の範囲(ただし、λBは前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあることを特徴とする多色表示装置。
  2. 少なくとも、光を反射する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子を用いた少なくとも赤色、青色、緑色の3色の前記有機発光素子を有する多色表示装置において、
    前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LRと前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeRとの和LR+LeRが、0.25λR×(2n−φ/π+0.3)<LR+LeR<0.25λR×(2n−φ/π+0.5)の範囲(ただし、λRは前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあり、
    前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LGと前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeGとの和LG+LeGが、0.25λG×(2n−φ/π+0.4)<LG+LeG<0.25λG×(2n−φ/π+0.6)の範囲(ただし、λGは前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあり、
    前記青色を発光する前記有機発光素子の前記キャリア輸送層の光学膜厚LBと前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeBとの和LB+LeBが、0.25λB×(2n−φ/π+0.5)<LB+LeB<0.25λB×(2n−φ/π+0.7)の範囲(ただし、λBは前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記第1電極における位相シフト)にあることを特徴とする多色表示装置。
  3. 少なくとも、光を反射する反射層、光を透過する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子を用いた、少なくとも赤色、青色、緑色の3色の前記有機発光素子を有する多色表示装置において、
    前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaRと前記キャリア輸送層の光学膜厚LRとの和LaR+LRが、0.25λR×(2n−φ/π−0.7)<LaR+LR<0.25λR×(2n−φ/π−0.5)の範囲(ただし、λRは前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあり、
    前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaGと前記キャリア輸送層の光学膜厚LGとの和LaG+LGが、0.25λG×(2n−φ/π−0.6)<LaG+LG<0.25λG×(2n−φ/π−0.4)の範囲(ただし、λGは前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあり、
    前記青色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaBと前記キャリア輸送層の光学膜厚LBとの和LaB+LBが、0.25λB×(2n−φ/π−0.5)<LaB+LB<0.25λB×(2n−φ/π−0.3)の範囲(ただし、λBは前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあることを特徴とする多色表示装置。
  4. 少なくとも、光を反射する反射層、光を透過する第1電極、キャリア輸送層、発光層、光を透過する第2電極を順に有する有機発光素子を用いた、少なくとも赤色、青色、緑色の3色の前記有機発光素子を有する多色表示装置において、
    前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaRと前記キャリア輸送層の光学膜厚LRと前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeRとの和LaR+LR+LeRが、0.25λR×(2n−φ/π+0.3)<LaR+LR+LeR<0.25λR×(2n−φ/π+0.5)の範囲(ただし、λRは前記赤色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあり、
    前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaGと前記キャリア輸送層の光学膜厚LGと前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeGとの和LaG+LG+LeGが、0.25λG×(2n−φ/π+0.4)<LaG+LG+LeG<0.25λG×(2n−φ/π+0.6)の範囲(ただし、λGは前記緑色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあり、
    前記青色を発光する前記有機発光素子の前記第1電極の光学膜厚LaBと前記キャリア輸送層の光学膜厚LBと前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層の光学膜厚LeBとの和LaB+LB+LeBが、0.25λB×(2n−φ/π+0.5)<LaB+LB+LeB<0.25λB×(2n−φ/π+0.7)の範囲(ただし、λBは前記青色を発光する前記有機発光素子の前記発光層中の発光波長、nは正の整数、φは前記反射層における位相シフト)にあることを特徴とする多色表示装置。
  5. 前記第2電極は金属膜であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の多色表示装置。
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