JP2013118173A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光色毎に波長を強める干渉条件に発光位置と反射面の光学距離を合わせて発光効率を高めた表示装置を、金属マスクの使用枚数を低減させた方法により提供することにある。
【解決手段】各有機EL素子に共通する第1電荷輸送層2と第2電荷輸送層4とを備えた表示装置において、赤色の有機EL素子は発光層3Rと第1電荷輸送層2との間に膜厚調整層6を配置して、発光層3Rと膜厚調整層6との界面を発光位置7Rとし、緑色の有機EL素子は発光層3Gの中に発光位置7Gが来るようにアシストドーパントの濃度を調整し、青色の有機EL素子は発光層3Bと第1電荷輸送層2或いは第2電荷輸送層4との界面を発光位置7Bとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、赤、緑、青の3色の有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を備えたフルカラー表示の表示装置に関する。
赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の有機EL素子を用いた表示装置の発光効率を高める技術として、電荷輸送層の膜厚を発光色に対応して、それぞれ異なる膜厚に設定する技術が知られている。これは発光色毎に波長を強める干渉条件に発光位置と反射面の光学距離を合わせ、発光効率を高めるものである。
特許文献1では、少なくとも赤、緑の2色に関して、真空蒸着にて金属マスクを用い、電荷輸送層を画素形状に合わせて形成することにより、赤、緑、青の3色の電荷輸送層の膜厚を発光色に対応して、それぞれ異なる膜厚に設定することが示されている。
一方で近年、多色表示装置の高精細化に伴い各色の画素サイズは微小化し、その画素形状に合わせた塗り分け用の金属マスクも高精細用になっているため、表示装置の製造コストに占める金属マスクの製造及び維持管理費用は、非常に大きなものになっている。
特開2000−323277号公報
本発明の課題は、発光色毎に波長を強める干渉条件に発光位置と反射面の光学距離を合わせて発光効率を高めた表示装置を、金属マスクの使用枚数を低減させた方法により提供することにある。
本発明は、赤色発光の有機EL素子、緑色発光の有機EL素子、青色発光の有機EL素子を有し、前記各有機EL素子が、金属層を有する第1電極と、前記第1電極に接する第1電荷輸送層と、発光層と、第2電荷輸送層と、前記第2電荷輸送層に接して、金属層を有する第2電極と、を順に備え、
前記第1電荷輸送層と前記第2電荷輸送層とが各有機EL素子に共通で配置されている表示装置であって、
前記青色発光の有機EL素子において、発光層は前記第1電荷輸送層と第2電荷輸送層に接して配置され、
前記緑色発光の有機EL素子において、発光層はホスト材料と発光ドーパント材料とアシストドーパント材料を含み、前記第1電荷輸送層と前記第2電荷輸送層に接して配置され、
前記赤色発光の有機EL素子において、前記第1電荷輸送層と発光層との間、或いは、前記発光層と第2電荷輸送層との間のいずれかに膜厚調整層が配置され、
前記各有機EL素子において、各発光層の発光位置と第1電極にある反射面との間の第1光学距離L1と、各発光層の発光位置と第2電極にある反射面との間の第2光学距離L2とが、それぞれ各有機EL素子の発光波長λ、各有機EL素子の第1電極の反射面で光が反射する際の位相シフトφ1、各有機EL素子の第2電極の反射面で光が反射する際の位相シフトφ2に対して、
(λ/16)×(−1−(4φ1/π))≦L1≦(λ/16)×(1−(4φ1/π))
(λ/16)×(−1−(4φ2/π))≦L2≦(λ/16)×(1−(4φ2/π))
を満たしていることを特徴とする。
本発明によれば、金属マスクを用いて形成するのは、赤色、緑色、青色の各発光層と、赤色の有機EL素子で用いる膜厚調整層のみであり、従来に比べて、金属マスクの使用を低減させることができ、より安価に発光効率の高い表示装置を提供することができる。
本発明の表示装置の一実施形態の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の表示装置の実施形態の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の表示装置の実施形態の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の表示装置の緑色発光の発光層の好ましいエネルギーバンド図である。
[本発明の基本的構成]
図1は、本発明の表示装置の一実施形態の構成を模式的に示す斜視図である。本発明の表示装置は、有機EL素子を備える画素10を複数有している。そして、複数の画素10はマトリックス状に配置され、表示領域20を形成している。尚、画素とは、1つの有機EL素子の発光領域に対応した領域を意味している。本発明の表示装置では、画素10のそれぞれに1つの色の有機EL素子が配置された表示装置である。各有機EL素子は、赤色、緑色、青色のいずれかを発光し、赤色画素、緑色画素、及び青色画素から画素ユニットが構成され、係る画素ユニットが表示領域20に複数配列されている。画素ユニットとは、各画素の混色によって所望の色の発光を可能とする最小の単位を示す。
図2、図3は、図1のA−A’線における部分断面模式図である。発光層中の発光位置により図2(a)及び(b)、図3(a)及び(b)の4つの場合に分けられ、最も好ましいのは図2(a)の構成である。
各画素10は、基板(不図示)上に、第1電極1と、第1電荷輸送層2と、発光層と、第2電荷輸送層4と、第2電極5とを、この順で備える有機EL素子を有している。図2の3R、3G、3Bは、それぞれ赤色発光の発光層、緑色発光の発光層、青色発光の発光層を表し、矢印7R、7G、7Bで示した位置は発光位置を示している。また、赤色の有機EL素子には、発光層3Rと第1電荷輸送層2又は第2電荷輸送層4との間に膜厚調整層6が配置される。
本発明は、第1電荷輸送層2と第2電荷輸送層4とが各有機EL素子で共通に配置されている表示装置である。従って、第1電荷輸送層2と第2電荷輸送層4の形成の際には画素形状に合わせた金属マスクを用いる事はない。
[発光位置と素子構成]
以下、図2、図3を用いて、本発明における各色の発光層中の発光位置と取るべき素子構成について説明する。
(青色発光の有機EL素子)
青色の有機EL素子において、発光層3Bは画素形状に合わせた金属マスクを用いて蒸着により形成され、第1電荷輸送層2と第2電荷輸送層4に接して配置される。
図2、図3中の矢印7Bで示される位置が青色発光の発光位置である。発光位置7Bが発光層3Bと第1電荷輸送層2の界面に存在する場合を図2(b)と図3(b)に示し、発光位置7Bが発光層3Bと第2電荷輸送層4の界面に存在する場合を図2(a)と図3(a)に示す。尚、青色発光の有機EL素子において、発光位置7Bは発光層3Bの内部にあってもよいが、図としては省略する。
この時、発光位置7Bと第1電極1の反射面との間の第1光学距離L1B及び、発光位置7Bと第2電極5の反射面との間の第2光学距離L2Bはそれぞれ、発光波長λBの1/4倍になるように設定される。尚、光学距離とは、係る距離に含まれる各層の屈折率に層の厚さを乗じた値の総和を言う。発光位置7Bが発光層3Bと第1電荷輸送層2の界面である場合には、図2(b)と図3(b)で示すように第1光学距離L1Bは、発光波長λBの1/4倍になるように第1電荷輸送層2の膜厚により設定される。また、第2光学距離L2Bは、発光波長λBの1/4倍になるように発光層3Bと第2電荷輸送層4の膜厚により設定される。一方、発光位置7Bが発光層3Bと第2電荷輸送層4との界面である場合には、図2(a)と図3(a)で示すように第1光学距離L1Bは、発光波長λBの1/4倍になるように第1電荷輸送層2と発光層3Bの膜厚により設定される。そして、第2光学距離L2Bは、発光波長λBの1/4倍になるように第2電荷輸送層4の膜厚により設定される。発光位置7Bが発光層3B内部にある場合には、発光層3B内の発光位置から第1電極1の反射面までの間の第1光学距離L1Bは、第1電荷輸送層2に加えて、発光層3Bの膜厚と発光位置によって、発光波長λBの1/4倍になるように設定される。また、発光層3B内の発光位置から第2電極5の反射面までの間の第2光学距離L2Bについても、第2電荷輸送層4に加えて、発光層3Bの膜厚と発光位置によって、発光波長λBの1/4倍になるように設定される。
このことにより、青色の有機EL素子においては、発光層3Bのみを画素形状に合わせた金属マスクで形成することにより、第1光学距離L1Bと第2光学距離L2Bを発光波長λBの1/4倍に合わせることができる。
(緑色発光の有機EL素子)
緑色の有機EL素子において、発光層3Gは画素形状に合わせた金属マスクを用いて蒸着により形成され、ホスト材料と発光ドーパント材料とアシストドーパント材料を含み、第1電荷輸送層2と第2電荷輸送層4に接して配置される。発光位置はアシストドーパント材料の濃度によって制御されて発光層3G内にある。図2、図3中の矢印7Gで示される位置が発光位置である。
この時、青色の有機EL素子と同様に、発光位置7Gと第1電極1の反射面との間の第1光学距離L1G及び、発光位置7Gと第2電極5の反射面との間の第2光学距離L2Gは、それぞれ発光波長λGの1/4倍になるように設定される。
発光層3G内の発光位置7Gから第1電極1の反射面までの間の第1光学距離L1Gは、青色の有機EL素子によって定められた第1電荷輸送層2に加えて、発光層3Gの膜厚と発光位置7Gによって、発光波長λGの1/4倍になるように設定される。また、発光層3G内の発光位置7Gから第2電極5の反射面までの間の第2光学距離L2Gについても、青色の有機EL素子によって定められた第2電荷輸送層4に加えて、発光層3Gの膜厚と発光位置7Gによって、発光波長λGの1/4倍になるように設定される。
このことにより、緑色の有機EL素子においても、発光層3Gのみを画素形状に合わせた金属マスクで形成することにより、第1光学距離L1Gと第2光学距離L2Gを発光波長λGの1/4倍に合わせることができる。
(赤色発光の有機EL素子)
赤色の有機EL素子において、発光層3Rと第1電荷輸送層2との間、或いは、発光層3Rと第2電荷輸送層4との間には膜厚調整層6が配置される。図2、図3中の矢印7Rで示される位置が発光位置であり、発光位置7Rは発光層3Rと膜厚調整層6との界面にある。膜厚調整層6が発光層3Rと第1電荷輸送層2の間に配置される場合を図2(a)と(b)に示し、膜厚調整層6が発光層3Rと第2電荷輸送層4の間に配置される場合を図3(a)と(b)に示す。
この時、青色や緑色の有機EL素子と同様に、発光位置7Rと第1電極1の反射面との間の第1光学距離L1R及び、発光位置7Rと第2電極5の反射面との間の第2光学距離L2Rは、それぞれ発光波長λRの1/4倍になるように設定される。
発光位置7Rが発光層3Rの第1電荷輸送層2側の界面である場合には、図2(a)と(b)で示されるように膜厚調整層6は第1電荷輸送層2と発光層3Rの間に配置される。そして第1光学距離L1Rは、青色の有機EL素子によって定められた第1電荷輸送層2に加えて、膜厚調整層6の膜厚によって、発光波長λRの1/4倍になるように設定される。また、第2光学距離L2Rは、青色の有機EL素子によって定められた第2電荷輸送層4に加えて、発光層3Rの膜厚によって、発光波長λRの1/4倍になるように設定される。一方、発光位置7Rが発光層3Rの第2電荷輸送層4側の界面である場合には、図3(a)と(b)で示されるように膜厚調整層6は発光層3Rと第2電荷輸送層4の間に配置される。そして第1光学距離L1Rは、青色の有機EL素子によって定められた第1電荷輸送層2に加えて、発光層3Rの膜厚によって、発光波長λRの1/4倍になるように設定される。また、第2光学距離L2Rは、青色の有機EL素子によって定められた第2電荷輸送層4に加えて、膜厚調整層6の膜厚によって、発光波長λRの1/4倍になるように設定される。
このことにより、赤色の有機EL素子においては、発光層3Rと膜厚調整層6を画素形状に合わせた金属マスクで形成することにより、第1光学距離L1Rと第2光学距離L2Rを発光波長λRの1/4倍に合わせることができる。
以上のように、金属マスクを赤色、緑色、青色の各発光層3R,3G,3Bと、赤色の有機EL素子で用いる膜厚調整層6を形成する4工程に用いるだけで、赤、緑、青色それぞれの第1光学距離L1R、L1G、L1B及び第2光学距離L2R、L2G、L2Bを発光波長λR、λG、λBの1/4倍に合わせることができる。よって、金属マスクの使用を低減させることができる。
また本発明は、発光層中の発光位置により上述の図2(a)、(b)、図3(a),(b)の4つの場合に分けられ、最も好ましいのは図2(a)である。図2(a)の場合、赤色の発光層3Rの第1電荷輸送層2側の界面に発光位置7Rがあり、青色の発光層3Bの第2電荷輸送層4側の界面に発光位置7Bがある。この場合、発光層3R,3Bに発光効率の高い材料を用いることができるため好ましい。発光層に用いることができる具体的材料については後述する。
[第1光学距離L1と第2光学距離L2についての詳細]
本発明の発光波長、λR、λG、λBはそれぞれ、赤色、緑色、青色の発光波長を示すが、より詳細には、発光材料の発光スペクトルではなく、有機EL素子から発するスペクトルのピーク波長を示す。
本発明のように発光色毎に波長を強める干渉条件に発光位置と反射面との間の光学距離を合わせるには、反射界面での位相シフトφを考慮すると、光学距離Lは以下の式(A)で表される。尚、式中のmは0以上の整数である。
式(A)
L=(λ/4)×(2m−(φ/π))
本発明は、第1光学距離L1と第2光学距離L2が発光波長λの1/4倍であるため、mが0の場合である。mが0の場合が最も干渉による効果が高い。またmが1以上の場合、各色の光学距離Lの差が大きくなるため、膜厚調整層が赤と緑の両方に必要か、もしくは緑色の発光層膜厚が著しく厚くなり、緑色の有機EL素子のみ電圧が非常に大きくなってしまう。本発明では、膜厚調整層を赤色の有機EL素子のみに用いるため、m=0の場合に限定され、位相シフトをおおよそ−πとすると、第1光学距離L1と第2光学距離L2は発光波長λの1/4倍となる。しかしながら、実際には位相シフトφを考慮して式(A)に基づいて設定される。また、有機化合物層の成膜ばらつきなどで、光学距離が式(A)を完全に満たさない場合も考えられる。しかし、式(A)を満たす光学距離から発光波長の1/16倍程度のずれであれば干渉効果が得られる。よって、第1光学距離L1と第2光学距離L2は、以下の式(B)を満たせばよい。
式(B)
(λ/16)×(−1−(4φ/π))≦L≦(λ/16)×(1−(4φ/π))
即ち、各有機EL素子において、第1電極の反射面で光が反射する際の位相シフトφ1、各有機EL素子の第2電極の反射面で光が反射する際の位相シフトφ2に対して、
(λ/16)×(−1−(4φ1/π))≦L1≦(λ/16)×(1−(4φ1/π))
(λ/16)×(−1−(4φ2/π))≦L2≦(λ/16)×(1−(4φ2/π))
を満たしていればよい。
すなわち、青色の有機EL素子において、以下の式(C)を満たせばよい。
式(C)
(λB/16)×(−1−(4φ1B/π))≦L1B≦(λB/16)×(1−(4φ1B/π))
(λB/16)×(−1−(4φ2B/π))≦L2B≦(λB/16)×(1−(4φ2B/π))
ここで、φ1Bは、青色の有機EL素子の第1電極の反射面で光が反射する際の位相シフト、φ2Bは、青色の有機EL素子の第2電極の反射面で光が反射する際の位相シフトである。さらに、φ1B、φ2Bがともにおよそ−πであるので、青色の有機EL素子において、以下の式(C’)を満たせばよい。
式(C’)
3λB/16≦L1B≦5λB/16
3λB/16≦L2B≦5λB/16
また、緑色の有機EL素子において、以下の式(D)を満たせばよい。
式(D)
(λG/16)×(−1−(4φ1G/π))≦L1G≦(λG/16)×(1−(4φ1G/π))
(λG/16)×(−1−(4φ2G/π))≦L2G≦(λG/16)×(1−(4φ2G/π))
ここで、φ1Gは、緑色の有機EL素子の第1電極の反射面で光が反射する際の位相シフト、φ2Gは、緑色の有機EL素子の第2電極の反射面で光が反射する際の位相シフトである。さらに、φ1G、φ2Gがともにおよそ−πであるので、緑色の有機EL素子において、以下の式(D’)を満たせばよい。
式(D’)
3λG/16≦L1G≦5λG/16
3λG/16≦L2G≦5λG/16
また、赤色の有機EL素子において、以下の式(E)を満たせばよい。
式(E)
(λR/16)×(−1−(4φ1R/π))≦L1R≦(λR/16)×(1−(4φ1R/π))
(λR/16)×(−1−(4φ2R/π))≦L2R≦(λR/16)×(1−(4φ2R/π))
ここで、φ1Rは、赤色の有機EL素子の第1電極の反射面で光が反射する際の位相シフト、φ2Rは、赤色の有機EL素子の第2電極の反射面で光が反射する際の位相シフトである。さらに、φ1R、φ2Rがともにおよそ−πであるので、赤色の有機EL素子において、以下の式(E’)を満たせばよい。
式(E’)
3λR/16≦L1R≦5λR/16
3λR/16≦L2R≦5λR/16
また、反射界面での位相シフトφは反射面を形成する材料の屈折率nと吸収係数kを用いて計算することができる(例えば、Principles of Optics,Max Born and Emil Wolf,1974(PERGAMON PRESS)等参照)。
また、本発明で発光位置が2つの層の界面にある(赤色と青色の有機EL素子)とは、界面から発光層の内側に0乃至5nm離れた位置に発光領域の中心があることを示す。また、発光位置が発光層内にある(緑色の有機EL素子)とは、界面から発光層の内側に5nmを超えて離れた位置に発光領域の中心があることを示す。
[本発明で用いられる材料]
図2の(a)の構成を中心に、本発明の好ましい実施形態を説明する。また、基板上に形成される第1電極1が陽極、第2電極5が陰極であり、基板と逆側の第2電極5側から光が取り出される、いわゆるトップエミッション型について説明する。しかし本発明は陽極と陰極が逆でもよく、また基板側から光が取り出される、いわゆるボトムエミッション型でもよい。また用いる材料として例を示すが、本発明で用いる材料は必ずしもここに挙げた材料である必要はなく、好ましい例である。
(第1電極)
図2中の第1電極1は、基板(不図示)上に画素形状に形成され、金属層の反射面を有しているが、該金属層に透明導電材料を積層して用いてもよい。
用いられる金属は、Al、Ag、Mo、W、Cr、Au、Sn、Si、Cu、Ti、Pt、Pd、Niなどが用いられ、これらの合金を用いてもよく、また、これらの金属からなる層を積層して用いてもよい。透明導電材料としては酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛などの導電性金属酸化物を用いることができる。但し、金属層の反射面に積層して透明導電材料からなる層を第1電荷輸送層2側に配置する場合には、その光学膜厚は、発光位置から第1電極1にある反射面との間の第1光学距離L1に含まれる。
(第1電荷輸送層)
第1電極1上には、第1電荷輸送層2が各有機EL素子で共通に形成される。第1電荷輸送層2は、蒸着、塗布、転写等の方法で形成される。第1電極1が陽極の場合、第1電荷輸送層2は正孔輸送層となる。正孔輸送層にはアリールアミン類など、従来から知られた正孔輸送材料が用いられるが、正孔注入材料と正孔輸送材料、更には電子ブロック材料等を積層して用いてもよい。本発明では正孔注入材料や電子ブロック材料を積層して用いた場合も、合わせて正孔輸送層とする。正孔輸送層に用いられる材料の例を以下に示す。
Figure 2013118173
(膜厚調整層)
第1電荷輸送層2上には、赤色発光の発光層3R、緑色発光の発光層3G、青色発光の発光層3Bが金属マスクを用いて形成される。そして、図2(a)の場合第1電荷輸送層2と赤色発光の発光層3Rとの間には膜厚調整層6が金属マスクを用いて蒸着により形成される。
膜厚調整層6に用いられる材料は、図2(a)と(b)の構成の場合は、第1電荷輸送層2に用いられるような正孔輸送材料を用いることができるが、第1電荷輸送層2と同じ材料でも異なる材料でもよい。また、膜厚調整層6が陰極側である図3(a)と(b)の構成の場合は、赤色発光の発光層3Rのホスト材料と同じ材料が好ましい。
(赤色発光層)
赤色発光の発光層3Rについては、ホスト材料と発光ドーパント材料と発光層のアシストドーパント材料を含むことが好ましい。赤色発光層3Rのホスト材料の例としては、以下の構造式の材料が挙げられる。
Figure 2013118173
また赤色発光層3Rの発光ドーパント材料としては、以下の構造式の材料が例として挙げられ、特に好ましいのは、RD7乃至RD11に示すような赤色燐光を発する材料である。これらは発光効率が高いため好ましい。RD7乃至11に示す赤色燐光を発する材料を用いた場合、発光位置は赤色の発光層の正孔輸送層側の界面となる場合が多く、図2(a)と(b)で示される。
Figure 2013118173
アシストドーパント材料としては、膜厚調整層6が発光層3Rの陽極側にある場合、アリールアミン類など、従来から知られた正孔輸送材料を用いるのが好ましく、より好ましくは膜厚調整層6と同じ材料である。アシストドーパント材料と膜厚調整層6が同じ材料であると、赤色の発光層にホール注入がされやすくなり、電圧の低減効果がある。
(緑色発光層)
緑色発光の発光層3Gについては、ホスト材料と、発光ドーパント材料と、アシストドーパント材料を含み、好ましくは、下記式(I)を満たす。
式(I)
LUMOGh<LUMOGa<LUMOGe<HOMOGa<HOMOGh<HOMOGe
上記式(I)において、LUMOGh、LUMOGe、LUMOGaはそれぞれ、緑色発光層のホスト材料、発光ドーパント材料、アシストドーパント材料のLUMO準位の絶対値である。また、HOMOGh、HOMOGe、HOMOGaはそれぞれ、緑色発光層のホスト材料、発光ドーパント材料、アシストドーパント材料のHOMO準位の絶対値を示す。
式(I)を満たす緑色発光の発光層3Gの好ましいエネルギーバンド図を図4に示す。発光ドーパント材料は発光層3Gの10重量%以下、アシストドーパント材料は10重量%乃至90重量%の含有量である。ホスト材料とアシストドーパント材料は、好ましくは上記式(I)の関係を満たし、本発明では、バンドギャップの広い方をホスト材料、狭い方をアシストドーパント材料と定義する。
一般に緑色発光層3Gは電子輸送性で、発光位置7Gが正孔輸送層との界面になるものが多い。しかし図4に示すエネルギーバンド図では、電子は発光ドーパントのLUMO準位にトラップされ、発光ドーパント材料は緑色発光層3Gの全体積の10%以下であるため、電子は移動しにくくなる。また、正孔はアシストドーパントのHOMO準位にトラップされ、電子と同じく正孔も移動しにくくなる。アシストドーパントの濃度が発光ドーパントの濃度と同程度に低い場合には、電子と正孔の移動度は同程度となるため、再結合位置は発光層の中心近傍となる。しかし、アシストドーパントの濃度を発光ドーパントの濃度よりも増やすことにより、正孔が電子よりも移動しやすくなる。そのため、再結合位置は陰極側に動き、逆にアシストドーパントの濃度を発光ドーパントの濃度よりも減らすと、電子が正孔よりも移動しやすくなるため、再結合位置は陽極側に動く。そのため、電子と正孔の再結合位置はアシストドーパントの濃度により発光層3Gの内部で制御することができ、発光位置7Gがアシストドーパントの濃度により制御されることになる。発光位置は、アシストドーパントや発光ドーパントのホール移動度によっても変化する。しかしながら、アシストドーパントの濃度が発光ドーパント濃度より高い場合に発光位置が発光層の中心よりも陰極側となり、発光ドーパント濃度より低い場合に発光位置が発光層の中心よりも陽極側になる傾向がある。本発明では、アシストドーパントを発光ドーパントよりも高い濃度で用い、発光層の中心近傍よりも陰極側にすることで発光位置と反射面の光学距離を合わせて発光効率を高める事が出来る。具体的には上述したように発光ドーパント材料は発光層3Gの10重量%以下、アシストドーパント材料は10重量%乃至90重量%の含有量である。アシストドーパントの濃度はより好ましくは30重量%乃至70重量%の含有量である。
尚、本発明で定義するHOMO、LUMOの値は、エネルギーレベルの絶対値で示している。HOMOは最高被占軌道のことであり、大気中光電子分光法(AC−2)を用いて測定した。また、LUMOは、上記の方法で測定したHOMOの値から吸収スペクトルの吸収端から求めたバンドギャップを引いて算出した。
緑色発光層3Gのホスト材料の例としては、以下の構造式の材料が挙げられる。
Figure 2013118173
また緑色発光層3Gの発光ドーパント材料としては以下の構造式の材料が例として挙げられる。
Figure 2013118173
Figure 2013118173
Figure 2013118173
Figure 2013118173
また、緑色発光層3Gのアシストドーパント材料としては以下の構造式の材料が例として挙げられる。
Figure 2013118173
Figure 2013118173
(青色発光層)
青色発光の発光層3Bについても、ホスト材料と、発光ドーパント材料から形成することができる。青色発光層3Bのホスト材料の例としては、以下の構造式の材料が挙げられる。
Figure 2013118173
Figure 2013118173
また青色発光層3Bの発光ドーパント材料としては以下の構造式の材料が例として挙げられ、特に好ましいのは、BD12乃至BD18に示す5員環を構造に含む発光ドーパント材料である。これらは発光効率が高いため好ましい。
Figure 2013118173
Figure 2013118173
BD12乃至18に示す5員環を構造に含む材料は電子トラップ性が高く、発光位置は青色発光層3Bの電子輸送層側の界面となる場合が多く、構成は図2(a)と図3(a)で示される。赤色の有機EL素子の場合、上述したように図2(a)と(b)の場合に効率が高く、最も好ましいのは図2(a)の構成となる。
(第2電荷輸送層)
赤色発光の発光層3R、緑色発光の発光層3G、青色発光の発光層3B、膜厚調整層6を金属マスクを用いて蒸着により形成した後には、第2電荷輸送層4が形成される。第2電荷輸送層4は、第1電荷輸送層2と同じく蒸着、塗布、転写等の方法で形成される。第1電極1が陽極の場合、第2電荷輸送層4は電子輸送層となる。電子輸送層には従来から知られたフェナントロリン誘導体等が用いられ、電子輸送層は電子輸送材料と電子注入材料、更には正孔ブロック材料等を積層して用いてもよい。
電子注入材料にはアルカリ金属化合物やアルカリ土類金属化合物を用いるか、それらを有機化合物に含有させて用いてもよい。但し、本発明では電子注入材料や正孔ブロック材料を積層して用いた場合も、合わせて電子輸送層とする。
(第2電極)
第2電荷輸送層4上には、第2電極5が形成される。第2電極5には、第1電極1に用いたような金属が用いられるが、陰極として電子注入を高めるためにアルカリ金属やアルカリ土類金属、それらの化合物を含有させたり積層して用いてもよい。トップエミッション型構成では、第2電極5は半透明電極とし、光を取り出すことができる膜厚に設定される。
上記に述べた構成により、本発明は、金属マスクを4つの層(赤、緑、青色の各発光層3R,3G,3Bと、赤色の有機EL素子で用いる膜厚調整層6)を形成するのに用いるだけである。よって、赤、緑、青色それぞれ第1光学距離L1及び第2光学距離L2を発光波長λの1/4倍に合わせることができる。そして、金属マスクの使用を低減させた上で、発光効率の良いフルカラーの表示装置を提供する事ができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施例について説明するが、実施例に用いた材料や素子構成は、好ましい例であるが、これに限定されるものではない。
ガラス基板上にTFT、有機平坦化層及び画素形状に加工したAl/ITO積層電極を形成し、さらにその周辺をポリイミド製素子分離膜で絶縁し、UV/オゾン洗浄を施した。第1電極1はAl/ITO積層電極であり、ITOの厚さは10nmとした。
次に、真空蒸着装置(アルバック社製)に取り付け1.33×10-4Pa(1×10-6Torr)まで排気した。そして、画素形状に加工した全ての第1電極上にわたって上述の正孔輸送材料であるHT13を17nmの厚さに蒸着し、第1電荷輸送層2とした。
次に画素形状の金属マスクを用い、第1電荷輸送層2上の赤色の画素となる部分に対して上述の正孔輸送材料であるHT4を45nmの厚さで蒸着し、膜厚調整層6とした。
続いて画素形状の金属マスクを用い、膜厚調整層6上に、ホスト材料として上述のRH4、発光ドーパントとしてRD9(体積比4%)、アシストドーパントとしてHT4(体積比15%)を25nmの厚さに共蒸着し、赤色発光の発光層3Rとした。
次に画素形状の金属マスクを用い、第1電荷輸送層2上の緑色の画素となる部分に対して緑色発光層3Gを蒸着した。具体的には、ホスト材料として上述のGH3、発光ドーパントとしてGD16(体積比1.5%)、アシストドーパントとしてGD65(体積比60%)を35nmの厚さに共蒸着した。発光層3Gのエネルギーバンドは以下の通りであり、式(I)に当てはまる。
GH3:HOMO=5.72eV,LUMO=2.78eV
GD16:HOMO=5.75eV,LUMO=3.25eV
GD65:HOMO=5.58eV,LUMO=2.97eV
次に画素形状の金属マスクを用い、第1電荷輸送層2上の青色の画素となる部分に対してホスト材料として上述のBH14、発光ドーパントとしてBH12(体積比0.5%)を20nmの厚さに共蒸着し、青色発光の発光層3Bとした。
次に第2電荷輸送層4として、下記構造式で示される、フェナントロリン誘導体を全ての発光層3R,3G,3B上にわたって40nmの膜厚で蒸着した。
Figure 2013118173
次に第2電荷輸送層4上に、炭酸セシウム(体積比3%)とAgを6nmの厚さに共蒸着し、更にAgを20nmの厚さに蒸着して第2電極5とした。
その後、基板をグローブボックスに移し、窒素雰囲気中で乾燥剤を入れたガラスキャップにより封止した。
上記手順で得られた表示装置を評価したところ、得られた発光からλR=623nm、λG=517nm、λB=452nmであった。
また、上記手順で作製した青色素子について第1光学距離L1Bを算出した。第1電極1に用いたAl/ITOの反射面はAlであり、ITOの膜厚は上述したように第1光学距離L1Bに含まれるため、ITO、第1電荷輸送層2、発光層3Bの光学膜厚の合計である。発光層3Bは発光ドーパントが電子をトラップするバンド構造になっており、発光位置7Bは第2電荷輸送層4との界面である。従って、ITOの屈折率を2.0、第1電荷輸送層2と発光層3Bの屈折率を1.8として、10nm×2.0+17nm×1.8+20nm×1.8=86.6nmである。
また、上述した式(A)から算出される光学距離Lは、第1電極側の屈折率、吸収係数から算出される位相シフトφ=−139°、λB=452nmから、87.2nmである。よって、作製した有機EL素子の第1光学距離L1は発光波長λBの1/4倍にほぼ合っている。尚、屈折率と吸収係数はそれぞれの材料の膜を実際に分光エリプソメトリー測定装置を用いて測定した。
表1に本実施例で作製した有機EL素子の各色の第1光学距離L1と第2光学距離L2、及び式(A)から算出される光学距離をまとめた。緑色の有機EL素子の発光位置に関しては、アシストドーパントの濃度を最適化した結果、発光層3Gと第2電荷輸送層4との界面から発光層3G内部に7nm入った部分が発光領域の中心となっているとして算出している。
Figure 2013118173
(比較例1)
緑色の有機EL素子にも膜厚調整層を形成し、第1光学距離L1Gと第2光学距離L2Gを発光波長λGの1/4倍の値に設定した表示装置を作製した。
具体的には、緑色の発光層3Gの形成の際に、アシストドーパントを共蒸着せず、ホスト材料と発光ドーパント材料のみで28nmの厚さの緑色発光層3Gを形成した。次いで膜厚調整層としてホスト材料GH3を緑色発光層3G上に緑色の画素となる部分に対して7nmの厚さに積層した以外は実施例1と同様にして表示装置を作製した。
以上より本実施例と比較例で作製した表示装置に用いた有機EL素子は各発光層の発光位置と第1電極1にある反射面との間の第1光学距離L1と、各発光層の発光位置と第2電極5にある反射面との間の第2光学距離L2とが、それぞれ各有機EL素子の発光波長の1/4倍の値に設定されている。
また、表示装置の評価結果からも本実施例1と比較例1で作製した表示装置は発光効率が同等に高く、良好な表示装置である。比較例1が赤と緑色の有機EL素子で画素形状の金属マスクを使用し膜厚調整層を形成しているのに対し、実施例1では膜厚調整層は赤色の有機EL素子のみに形成しており、金属マスクに係るコストが低減されている。
1:第1電極、2:第1電荷輸送層、3R:赤色発光層、3G:緑色発光層、3B:青色発光層、4:第2電荷輸送層、5:第2電極、6:膜厚調整層、7R:赤色発光位置、7G:緑色発光位置、7B:青色発光位置

Claims (4)

  1. 赤色発光の有機EL素子、緑色発光の有機EL素子、青色発光の有機EL素子を有し、前記各有機EL素子が、金属層を有する第1電極と、前記第1電極に接する第1電荷輸送層と、発光層と、第2電荷輸送層と、前記第2電荷輸送層に接して、金属層を有する第2電極と、を順に備え、
    前記第1電荷輸送層と前記第2電荷輸送層とが各有機EL素子に共通で配置されている表示装置であって、
    前記青色発光の有機EL素子において、発光層は前記第1電荷輸送層と第2電荷輸送層に接して配置され、
    前記緑色発光の有機EL素子において、発光層はホスト材料と発光ドーパント材料とアシストドーパント材料を含み、前記第1電荷輸送層と前記第2電荷輸送層に接して配置され、
    前記赤色発光の有機EL素子において、前記第1電荷輸送層と発光層との間、或いは、前記発光層と第2電荷輸送層との間のいずれかに膜厚調整層が配置され、
    前記各有機EL素子において、各発光層の発光位置と第1電極にある反射面との間の第1光学距離L1と、各発光層の発光位置と第2電極にある反射面との間の第2光学距離L2とが、それぞれ各有機EL素子の発光波長λ、各有機EL素子の第1電極の反射面で光が反射する際の位相シフトφ1、各有機EL素子の第2電極の反射面で光が反射する際の位相シフトφ2に対して、
    (λ/16)×(−1−(4φ1/π))≦L1≦(λ/16)×(1−(4φ1/π))
    (λ/16)×(−1−(4φ2/π))≦L2≦(λ/16)×(1−(4φ2/π))
    を満たしていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記青色発光の有機EL素子において、前記発光層の発光位置は前記発光層と第2電荷輸送層との界面にあり、前記第1光学距離は前記第1電荷輸送層と発光層の膜厚で設定され、前記第2光学距離は前記第2電荷輸送層の膜厚で設定され、
    前記緑色の有機EL素子において、第1光学距離と第2光学距離は共に、前記第1電荷輸送層と発光層と前記第2電荷輸送層の膜厚と、発光層内のアシストドーパント材料の濃度と、で設定され、
    前記赤色発光の有機EL素子において、前記発光層と第1電荷輸送層の間に前記膜厚調整層を有し、第1光学距離は前記第1電荷輸送層と前記膜厚調整層の膜厚で設定され、前記第2光学距離は前記第2電荷輸送層と発光層の膜厚で設定されている請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記赤色発光の有機EL素子において、前記発光層はホスト材料と発光ドーパント材料とアシストドーパント材料を含み、前記膜厚調整層は前記アシストドーパント材料と同じ材料で形成されている請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記緑色発光の有機EL素子において、下記式(I)を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
    式(I)
    LUMOGh<LUMOGa<LUMOGe<HOMOGa<HOMOGh<HOMOGe
    (式(I)において、LUMOGh、LUMOGe、LUMOGaはそれぞれ、緑色発光層のホスト材料、発光ドーパント材料、アシストドーパント材料のLUMO準位の絶対値であり、HOMOGh、HOMOGe、HOMOGaはそれぞれ、緑色発光層のホスト材料、発光ドーパント材料、アシストドーパント材料のHOMO準位の絶対値を示す。)
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