JP2007042832A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波領域において、更なるESR特性の向上を図った固体電解コンデンサを提供することを目的とする。
【解決手段】コンデンサ素子19を複数積層し、コンデンサ素子19の陽極引き出し部17を接合した陽極部22と、導電性シート20および導電性ペースト層21を介してコンデンサ素子19の陰極層16を接合した陰極部23と、陽極部22と陰極部23に夫々に接合する陽極端子24と陰極端子25とコンデンサ素子19の積層体を被覆する外装樹脂層27から構成される固体電解コンデンサで、ESR特性に優れた固体電解コンデンサを得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器に使用される固体電解コンデンサに関するものである。
最近の電子機器のデジタル化に伴い、そこに使用される固体電解コンデンサとしても高周波領域において等価直列抵抗(以下、ESRと呼ぶ)の低いものへの要求が高まっている。
従来、この種の固体電解コンデンサは、図6、図7に示されるような構成を有していた。
図6は従来の固体電解コンデンサの構成を示す断面図、図7は同固体電解コンデンサにおけるコンデンサ素子の構成を示す断面図である。
図7においては、61はタンタル、アルミニウム、ニオブ、チタン等の弁作用金属からなる平板状の陽極体である。
この陽極体61に弁作用金属からなる陽極引き出し部62を区分する絶縁体層63を設け、陽極引き出し部62と区分された他方の陽極体61の表面に誘電体酸化皮膜64を有し、誘電体酸化皮膜64の表面には、導電性高分子からなる固体電解質層65とカーボン層66、銀ペースト層67からなる陰極層68を順次形成して、コンデンサ素子69とする。
図6に示すように、このコンデンサ素子69を複数積層して、コンデンサ素子69の陽極引き出し部62を溶接により接合した陽極部70と、導電性ペースト層71を介してコンデンサ素子69の陰極層68を接合した陰極部72とを有するものである。
導電性ペースト層71は銀粉末と有機バインダーと有機溶剤との混合からなるペースト状の導電性接着剤を陰極層68の積層面上に定量塗布して、コンデンサ素子69を積層し加圧してこの導電性接着剤を陰極層68間に押し広げ加熱硬化したものである。
76は導電性接着剤の加熱硬化時に有機溶剤のガス化により陰極層68と導電性ペースト層71との界面に生じた空洞で、77は上記導電性接着剤を陰極層68間に押し広げた時に導電性接着剤の塗布量が少ないために陰極層68間に形成されていない部分である。
上記コンデンサ素子69の積層体の陽極部70を陽極端子73に抵抗溶接により接続し、上記導電性ペーストと異なる他の導電性ペースト層74を用いて陰極部72を陰極端子75に接続して、コンデンサ素子69の積層体全体を外装樹脂層78で被覆して固体電解コンデンサとしたものである。
このような従来の技術としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
特開平3−145115号公報
しかしながら従来の固体電解コンデンサにおいては、ペースト状の導電性接着剤を加熱硬化したものからなる導電性ペースト層71を介して積層したコンデンサ素子69の陰極層68を接合したものであることにより、ペースト状の導電性接着剤が陰極層68間で広がって精度良く導電性ペースト層71を形成することが難しく、ペースト状の導電性接着剤が陰極層68から押し出されたり這い上がりして絶縁体層63または陽極引き出し部62まで形成されて漏れ電流が増加(ショートを含む)しないようにするため、またペースト状の導電性接着剤が陰極層68の側面に突起状に押し出され外装樹脂層78から露出して水分が浸入し易く漏れ電流が増加しないようにするため、ペースト状の導電性接着剤の塗布量を少なくしなければならなく、漏れ電流を増加させずにESRを小さくすることができない課題があった。
特に複数の陰極層68間を有する場合は、各陰極層68間のペースト状の導電性接着剤の広がりが異なり精度良く導電性ペースト層71を形成することが更に困難になり、ESRが増加する課題があった。
またペースト状の導電性接着剤の加熱硬化時に有機溶剤がガス化してペースト状の導電性接着剤を押し広げたり飛散させたりして、陰極層68と導電性ペースト層71との界面に空洞76が生じて、陰極層68と導電性ペースト層71の接合面積が減少してESRを増加する課題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するもので、高周波領域において更なるESRの低減を図った固体電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
陽極引き出し部を具備した弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と固体電解質層と陰極層を順次積層したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を複数積層し、上記コンデンサ素子の上記陽極引き出し部を接合した陽極部と、上記コンデンサ素子の上記陰極層間に導電性シートおよび導電性ペースト層を介して上記陰極層どうしを接合した陰極部と、上記陽極部、陰極部に夫々接合した陽極端子と陰極端子と、上記陽極端子と陰極端子の一部が夫々露呈し上記コンデンサ素子を被覆した外装樹脂層と、から構成されることを特徴とする固体電解コンデンサである。
以上のように本発明の固体電解コンデンサは、導電性シートおよび導電性ペースト層が上記コンデンサ素子の陰極層の積層面に接続し上記コンデンサ素子の陰極層を接合した構成としたことにより、漏れ電流を増加させずに陰極層との接合面積を安定にすることができ、ESRを小さくできる効果を奏するものである。
本発明は、請求項1に記載のように陽極引き出し部を具備した弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と固体電解質層と陰極層を順次積層したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を複数積層し、上記コンデンサ素子の上記陽極引き出し部を接合した陽極部と、上記コンデンサ素子の上記陰極層間に導電性シートおよび導電性ペースト層を介して上記陰極層どうしを接合した陰極部と、上記陽極端子と陰極端子の一部が夫々露呈し上記コンデンサ素子を被覆した外装樹脂層と、から構成される固体電解コンデンサである。
導電性シートは変形が小さく導電性ペーストの塗布量を少なくしながら陰極層との接合面積を安定にすることができ、漏れ電流を増加させずにESRを小さくできる効果を奏するものである。
また請求項2に記載のように導電性シートに、導電性ペースト層を形成するための貫通部または/および切り欠き部を設けた構成としてもよい。
これにより導電性ペースト層がコンデンサ素子の陰極層の積層面からはみ出すことを抑制でき、漏れ電流の増加を確実に防止でき、ESRの小さい固体電解コンデンサを得ることができるという効果を奏するものである。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1における固体電解コンデンサについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例1における固体電解コンデンサの構成を示す断面図で、図2は同固体電解コンデンサにおけるコンデンサ素子の構成を示す断面図である。
図3は実施例1における貫通部を有する導電性シートと導電性ペースト層との配置を示す平面図で、図1におけるA−A断面の導電性シートと導電性ペーストを示したものである。
図1、図2において陽極体11はアルミニウムの弁作用金属からなる箔であり、弁作用金属からなる陽極引き出し部17が具備されている。
誘電体酸化皮膜12は、絶縁体層18により陽極引き出し部17と区分された一方の陽極体11の表面に陽極酸化により形成された酸化アルミニウムからなる。
実施例1は、弁作用金属がアルミニウムであるが、タンタル、ニオブ、チタン等の弁作用金属でもよく、陽極体11は弁作用金属の箔または弁作用金属の粉末からなる多孔質焼結体であってもよい。
固体電解質層13は、誘電体酸化皮膜12の表面に形成され、ポリピロールの導電性高分子からなる。
また、実施例1は、固体電解質層13がポリピロールからなるが、ポリチオフェン、ポリアニリンの導電性高分子、または二酸化マンガンを含む酸化マンガン物から構成してもよい。
さらに、固体電解質層13の表面にカーボン層14と銀ペーストを用いた導電体層15からなる陰極層16を形成する。
以上のように陽極体11の表面に誘電体酸化皮膜12と固体電解質層13と陰極層16を順次形成してコンデンサ素子19とする。
図1、図3において20は導電性シートを示し、導電性シート20は、まず平均粒径5μmのフレーク状のAg金属からなる導電性フィラーとエポキシ系のバインダー樹脂と有機溶剤とを混合して、三本ロール、ボールミル等の分散装置により均一分散させ、ペースト状の混合物としたものを、テフロン(登録商標)等の離型性に優れた基材に薄膜状に塗布した後、加熱処理によって有機溶剤を揮散させて、上記導電性フィラーとバインダー樹脂とからなる厚み20μm、体積抵抗率0.1×10-4Ω・cmのフィルムとし、これを基材から剥がして、外形形状が陰極層16の積層面16aと略同形状とし中央付近に貫通部20aを設けるように加工したものである。
上記導電性シート20は、厚み5μm〜50μm、体積抵抗率0.05×10-4〜10.0×10-4Ω・cmとしてもよい。
なお上記導電性フィラーは、Ag金属の他に銅、金、ニッケル等でフレーク状、球状、樹枝状等の金属粉末、また導電性高分子の粉末でもよく、これらを単独または混合して用いることができる。
上記導電性フィラーの粒径は、上記均一分散と導電性シート20の厚みを考慮すると、平均粒径が20μm以下のもので導電性シートの厚みの半分以下が好ましい。
この導電性フィラーの含有質量は、上記バインダー樹脂の含有質量に対して1.0倍〜20.0倍となるように用いるのが好ましい。
1.0倍未満では得られる導電性シート20の体積抵抗率が増加して好ましくなく、20.0倍を超えるとバインダー樹脂が少なくなるために、接着強度が弱くなるので好ましくない。
上記バインダー樹脂は、フェノール系、アクリル系、ポリイミド等であってもよい。
また上記導電性フィラーとバインダー樹脂の種類、混合割合や上記ペースト状の混合物を薄膜状に塗布した後の加熱処理により、フィルムの柔軟性、粘着性、弾性率などの物性を調整できる。
貫通部20aのA−A断面の面積は、陰極層16の積層面16aの面積に対して10%としたものであり、5〜15%としてもよい。
また導電性シート20の貫通部20aは複数個あってもよい。
陰極部23は、平均粒径5μmのフレーク状のAg金属からなる導電性フィラーとエポキシ系のバインダー樹脂と有機溶剤とを混合したペースト状の導電性接着剤を吐出装置を用いて導電性シート20の貫通部20aのA−A断面の面積の50〜100%を埋めるように陰極層16の積層面16aに塗布し、コンデンサ素子19を複数積層させた後、温度150〜200℃、時間5〜60分、加熱し硬化させて、導電性シート20および導電性ペースト層21がコンデンサ素子19の陰極層16の積層面16aに接続しコンデンサ素子19の陰極層16どうしを接合したものである。
コンデンサ素子19の陰極層16を加圧して接合した方が、導電性シート20と陰極層16との密着性が高くなり界面抵抗が小さくなるので好ましい。
陽極部22は、コンデンサ素子19を複数積層させ、コンデンサ素子19の陽極引き出し部17どうしを抵抗溶接により接合したものである。
コンデンサ素子19を複数積層したコンデンサ素子19の積層体は、陽極部22、陰極部23を有するもので、この陽極部22の外周は、リードフレームからなる陽極端子24に溶接により接合されて、陰極部23の外周は、ペースト状の導電性接着剤を用いて形成した他の導電性ペースト層26を介してリードフレームからなる陰極端子25と接合されたものである。
さらに、陽極端子24と陰極端子25の一部が夫々露呈しコンデンサ素子19の積層体を被覆するように外装樹脂層27を構成して固体電解コンデンサとしたものである。
(比較例1)
比較例1は、実施例1の導電性ペースト層21の形成に用いたペースト状の導電性接着剤を介して陰極層を接合したものである。
上記ペースト状の導電性接着剤が上記陰極層の側面に押し出されないように実施例1に比較し2〜10倍の塗布量に調整して、実施例1のコンデンサ素子19の陰極層16の積層面16aに塗布しコンデンサ素子19を同数積層して温度150〜200℃、時間5〜60分、加熱して硬化させ陰極層16を接合し、コンデンサ素子19の積層体として、陽極端子、陰極端子の一部が夫々露呈しコンデンサ素子19の積層体を被覆するように外装樹脂層を構成して固体電解コンデンサとしたものである。
上記実施例1、及び後述する実施例2〜4、比較例1によるコンデンサ素子を5個積層した2V220μFの固体電解コンデンサを周波数100kHzで測定したESR特性を(表1)に示す。
Figure 2007042832
(表1)から明らかなように、実施例1の固体電解コンデンサはESRの値が、比較例1よりESRの値が小さくまたばらつきも著しく小さくなる。
本実施例1によれば、導電性シート20および導電性ペースト層21を介してコンデンサ素子19の陰極層16の積層面16aを接合し積層したコンデンサ素子19の陰極層16を接合した構成としたことにより、導電性シート20は這い上がりがなく又陰極層16に加圧した負荷状態で変形が小さく導電性ペースト層21の塗布面積が小さくとも、陰極層16間の接合面積を安定にすることができ、導電性シート20および導電性ペースト層21が絶縁体層18または陽極引き出し部17に押し出されず陰極層16の側面16bに突起状に押し出されずに漏れ電流を増加させずにESRを小さくできる効果を奏するものである。
また導電性ペースト層21により陰極層16どうしが位置ずれしないような接合強度が得られる効果を奏する。
また、導電性シート20は、上記ペースト状の混合物に含有する有機溶剤を揮散させたフィルムを所望の形状に加工したものであり、陰極層16の接合時にガス発生を極力抑制でき、陰極層16と導電性シート20との界面で空洞がほとんどないためESRを小さくできる効果を奏する。
また導電性ペースト層21が形成される貫通部20aを設けた構成により、導電性ペースト層21が陰極層16の積層面16aからはみ出すことを抑制でき、さらに確実に漏れ電流の増加の防止ができる。
なお導電性シート20はCu系合金、Fe系合金、弁作用金属等の金属の弾性率より十分小さくできるもので、導電性シート20の弾性率を小さくすることにより基板実装の高温や実使用の高温時におけるコンデンサ素子に対する導電性シート20の熱膨張による応力を緩和でき導電体層15の破壊による漏れ電流の増加を生じにくくできる。
(実施例2、3)
実施例2、実施例3と実施例1との相違点は、導電性シートの構成が異なるようにしたもので、これ以外の構成は実施例1と同様で、同一部分には同一符号を付与してその詳細な説明を省略し、異なる構成のみ図を参照しながら説明する。
図4において30は導電性シートを示し、導電性シート30は、導電性ペースト層31が形成される切り欠き部30aを周面に沿って設けたものである。
図5の導電性シート32は、導電性シート32の中心部に設けた穴と周囲とを連結する溝とからなる切り欠き部32aを有するもので、上記穴に導電性ペースト層33が形成されるものである。
切り欠き部30a、32aは、夫々導電性シート30、32の周囲にある切り欠き部30a、32aの開口部30b、32bが陽極引き出し部17に面しないように設けることが好ましい。
このより導電性ペースト層31、33が絶縁体層18または陽極引き出し部17にはみ出すことを抑制でき漏れ電流を増加させずにESRを小さくできる効果を奏するものである。
また開口部30b、32bを設けた構成により、ペースト状の導電性接着剤を用いて導電性ペースト層21を形成する時に発生するガスを抜くことができ、導電性シート30、32と陰極層16との界面にガスが押し出されて接合面積の低下を防止することができる効果を奏するものである。
(実施例4)
実施例4と実施例1との相違点は、導電性シートの材質が異なるようにしたものである。
導電性シート35は、厚み10μmの銅金属シートで、外形形状はコンデンサ素子19の陰極層16の積層面16aと略同形状とし中央部に貫通部35aを設け実施例1と同様の外形形状としたものである。
導電性シート35は、銅金属の他に銅の固有抵抗1.67×10-6Ω・cmの3倍以下のCu−Cr合金、Cu−Fe合金などの銅合金、アルミニウムなどを用いることができ、厚みは5μm〜50μmが好ましい。
導電性シート35の厚みが、5μm未満では導電性シート35全体の電気抵抗が大きくなりESRを小さくできなく、50μmを超えると導電性シート35の変形が困難になり導電性シート35と陰極層16の積層面16aと接合面積が小さくなりESRを小さくできないので好ましくない。
また導電性シート35は、陰極層16、導電性ペースト層21との接触抵抗を下げるためAg、Snなどの金属の被覆が施されてもよい。
導電性シート35を導電性ペースト層21より導電性の高い金属シートとすることにより、陰極層16から引き出す電気抵抗が小さくなりESRを小さくできる効果を奏する。
本発明は、電子機器のデジタル化に伴って要求される小形大容量の固体電解コンデンサのESRを高周波領域において低くすることに利用される。
本発明の実施例1における固体電解コンデンサの構成を示す断面図 同実施例1におけるコンデンサ素子の構成を示す断面図 同実施例1における導電性シートと導電性ペースト層との配置を示す平面図 本発明の実施例2における導電性シートと導電性ペースト層との配置を示す平面図 本発明の実施例3における導電性シートと導電性ペースト層との配置を示す平面図 従来の固体電解コンデンサの構成を示す断面図 従来の固体電解コンデンサにおけるコンデンサ素子の構成を示す断面図
符号の説明
11 陽極体
12 誘電体酸化皮膜
13 固体電解質層
14 カーボン層
15 導電体層
16 陰極層
16a 積層面
16b 側面
17 陽極引き出し部
18 絶縁体層
19 コンデンサ素子
20 導電性シート
20a 貫通部
21 導電性ペースト層
22 陽極部
23 陰極部
24 陽極端子
25 陰極端子
26 他の導電性ペースト層
27 外装樹脂層

Claims (2)

  1. 陽極引き出し部を具備した弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜と固体電解質層と陰極層を順次積層したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を複数積層し、上記コンデンサ素子の上記陽極引き出し部を接合した陽極部と、上記コンデンサ素子の上記陰極層間に導電性シートおよび導電性ペースト層を介して上記陰極層どうしを接合した陰極部と、上記陽極部、陰極部に夫々接合した陽極端子と陰極端子と、上記陽極端子と陰極端子の一部が夫々露呈し上記コンデンサ素子を被覆した外装樹脂層と、から構成される固体電解コンデンサ。
  2. 上記導電性シートに、上記導電性ペースト層を形成するための貫通部または/および切り欠き部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
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