JP2007042161A - 光ディスク装置の記録学習方法および光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録パワーの最適化や記録パターンの最適化を行う記録学習に要する時間を短縮することができ、また同時にライトワンス型(一度だけ記録ができる追記型)光ディスクの記録領域の節約も可能な光ディスク装置の記録学習方法および光ディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われることを特徴とする。更に同一セクタ内で行われる単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルは略同一である。
【選択図】図3
【解決手段】記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われることを特徴とする。更に同一セクタ内で行われる単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルは略同一である。
【選択図】図3
Description
本発明は、光ディスクに情報の記録を行う光ディスク装置の記録学習方法及び光ディスク装置に関するものである。
光ディスク装置は、各方面への応用と高性能化への開発が活発に行われている。特に最近では、光ディスク装置の高倍速化、軽薄化、軽量化が行われ、光ディスクに対する記録制御も高速制御を要求されるようになってきている。
ここで、光ディスク装置の光ピックアップ制御部の構成について、図5を用いて説明する。
図5は、従来の光ディスク装置における記録学習制御部のブロック図である。図5において、1は光ディスク、2はピックアップモジュール、3はスピンドルモータ、4は光ピックアップ、5はキャリッジ、6はフィード部、7はフィードモータ、8はアナログ信号処理部、9はサーボ処理部、10はモータ駆動部、11はデジタル信号処理部、11aは記録パターン生成手段、12はレーザ駆動部、13はコントローラである。
以上のように構成された従来の技術における光ディスク装置の光ピックアップ制御部の動作について説明する。
図5において、ピックアップモジュール2は、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ3と、光ディスク1の情報信号を読み取るもしくは書き込むことの少なくとも一方を行なう光ピックアップ4と、光ピックアップ4が搭載されたキャリッジ5を光ディスクの半径方向に移動させるためのフィード部6とによって構成されたものである。アナログ信号処理部8はピックアップモジュール2の内部に設けられたキャリッジ5中の光ピックアップ4内部の光センサ(図示せず)からの信号出力を基に、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成し、サーボ処理部9に出力する。
フォーカスエラー信号とは、光ピックアップ4に備えられた対物レンズより出射される光ビームと光ディスク1の記録面との焦点方向のずれを示す。トラッキングエラー信号とは、光ビームと光ディスク1の情報トラックとの光ディスク1半径方向のずれを示す。
サーボ処理部9は対物レンズとキャリッジ5との相対的な位置関係を示すレンズ位置信号を生成し、モータ駆動部10に出力する。また、サーボ処理部9はON/OFF回路、演算回路、フィルタ回路、増幅回路等によって構成され、光ビームスポットが光ディスク1の情報トラックに追従するようにフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を基にモータ駆動部10を介して対物レンズをフォーカス/トラッキング制御し、対物レンズが概略中立位置を保持するようにフィード制御を行う。フィード部6はフィードモータ7、ギヤ(図示せず)、スクリューシャフト(図示せず)等から構成され、フィードモータ7を回転させることによってキャリッジ5が移動し、その際フィードモータ7よりフィードモータパルスが周期的に出力されるようになっている。
図6は、従来の光ディスク装置における記録学習の調整シーケンスを示す図である。
図7は、従来の光ディスク装置における記録時の発光パワーを調整する波形を示す図であり、図7の上段は記録パワー調整時の発光レベル、図7の下段は発光波形を示したもの
である。また、図8は、従来の光ディスク装置における記録時の発光パターンを調整する波形を示す図であり、図8の上段は記録パワー調整時の発光レベル、図8の下段は発光波形を示したものである。
である。また、図8は、従来の光ディスク装置における記録時の発光パターンを調整する波形を示す図であり、図8の上段は記録パワー調整時の発光レベル、図8の下段は発光波形を示したものである。
光ディスク1に信号を記録する際には、その記録に先立って、通常記録性能を上げるために、OPC(Optimum Power Control)と呼ばれる記録パワーの最適化とライトストラテジ調整と呼ばれる記録パターンの最適化が行われる。
従来のOPCとライトストラテジ調整においては、図6に示すように、OPCとライトストラテジ調整が独立かつ別々に行われる。最初に、単一パターンによる記録が行われ、その後、単一パターンで記録が行われた領域に対してRF信号の測定が行われ、最適記録パワーの決定が行なわれる。次に、ランダムパターンによる記録が行われ、その後、ランダムパターンで記録が行われた領域に対してRF信号の測定が行われ、最適記録パターンの決定が行なわれる。
また、OPC時においては、図7の上段に示すような発光レベルと図7の下段に示すような発光波形を利用して調整が行なわれ、ライトストラテジ調整時においては、図8の上段に示すような発光レベルと図8の下段に示すような発光波形を利用して調整が行なわれる。
この分野に関する先行技術の一例として、記録パワー調整方法が(特許文献1)に記載されている。
特開2003−263741号公報
しかしながら、上記従来の構成では、1つのセクタに対して単一パターン発光のみで記録を行った複数のセクタと、1つのセクタに対してランダムパターン発光のみで記録を行った複数のセクタが、それぞれ独立した領域として存在するため、単一パターン発光のみで記録を行った複数のセクタを利用したOPCと、ランダムパターン発光のみで記録を行った複数のセクタを利用したライトストラテジ調整は、独立かつ別々の工程として、その調整を行う必要が生じ、実際の記録を始める前に行う記録学習には多くの時間を要するという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、実際の記録を始める前に行うOPCやライトストラテジ調整などの記録パワーの最適化や記録パターンの最適化を行う記録学習に要する時間を短縮することができ、また同時にライトワンス型(一度だけ記録ができる追記型)光ディスクの記録領域の節約も可能な光ディスク装置の記録学習方法および光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われることを特徴とする光ディスク装置の記録学習方法である。
また、光ディスクを回転させる回転駆動手段と、光ディスクに情報の記録を行う光ピックアップと、発光パターンを生成する記録パターン生成手段と、記録パターン生成手段で生成された発光パターンにより光ピックアップの発光を行うレーザ駆動部と、レーザ駆動部を制御する制御部を備え、制御部が、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を行うことを特徴とする光
ディスク装置である。
ディスク装置である。
本発明は上記構成により、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われることによって、単一パターン発光による記録領域とランダムパターン発光による記録領域が近接した位置となり、単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を用いて行われる複数の異なった記録学習を行う際に、その複数の異なった記録学習、例えばOPCやライトストラテジ調整のプロセスを同時進行することが可能となる。
そのため、実際の記録を始める前に行うOPCやライトストラテジ調整などの記録パワーの最適化や記録パターンの最適化を行う記録学習に要する時間を短縮することができ、また同時にライトワンス型(一度だけ記録ができる追記型)光ディスクの記録領域の節約も可能な光ディスク装置の記録学習方法および光ディスク装置を実現することができる。
請求項1記載の発明は、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われることを特徴とする光ディスク装置の記録学習方法である。記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われることによって、単一パターン発光による記録領域とランダムパターン発光による記録領域が近接した位置となり、単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を用いて行われる複数の異なった記録学習を行う際に、その複数の異なった記録学習、例えばOPCやライトストラテジ調整のプロセスを同時進行することが可能となる。そのため、実際の記録を始める前に行うOPCやライトストラテジ調整などの記録パワーの最適化や記録パターンの最適化を行う記録学習に要する時間を短縮することができ、また同時にライトワンス型(一度だけ記録ができる追記型)光ディスクの記録領域の節約も可能な光ディスク装置の記録学習方法を実現することができる。
請求項2記載の発明は、同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタからRF信号が得られ、そのRF信号の測定が行われ、その測定結果から変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つが算出され、算出された変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つの結果に基づき、最適記録パワーと最適記録パターンの決定が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置の記録学習方法である。同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタからRF信号が得られ、そのRF信号の測定が行われ、その測定結果から変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つが算出され、算出された変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つの結果に基づき、最適記録パワーと最適記録パターンの決定が行なわれることによって、単一パターン発光による記録領域とランダムパターン発光による記録領域が近接した位置となり、単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を用いて行われる複数の異なった記録学習を行う際に、その複数の異なった記録学習、例えばOPCやライトストラテジ調整のプロセスを同時進行することが可能となるため、最適記録パワーと最適記録パターンを決定する際に要する時間の短縮を行うことができる。
請求項3記載の発明は、同一セクタ内で行われる単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルが、略同一であることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の光ディスク装置の記録学習方法である。同一セクタ内で行われる単一パターン発光とラ
ンダムパターン発光の発光レベルが略同一であることによって、単一パターン発光間で必要とする任意の発光レベル差を精度良く実現することが可能となり、記録パワーを最適化する際の精度を向上することができる。
ンダムパターン発光の発光レベルが略同一であることによって、単一パターン発光間で必要とする任意の発光レベル差を精度良く実現することが可能となり、記録パワーを最適化する際の精度を向上することができる。
請求項4記載の発明は、同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタを構成する少なくとも1つのセクタが、単一パターン発光の1周期とランダムパターン発光の1周期の和で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ディスク装置の記録学習方法である。同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタを構成する1つのセクタが、単一パターン発光の1周期とランダムパターン発光の1周期の和で構成されていることによって、単一パターン発光とランダムパターン発光により試し書きが行われる光ディスクの試し書き領域を有効に使用することができる。
請求項5記載の発明は、光ディスクを回転させる回転駆動手段と、光ディスクに情報の記録を行う光ピックアップと、発光パターンを生成する記録パターン生成手段と、記録パターン生成手段で生成された発光パターンにより光ピックアップの発光を行うレーザ駆動部と、レーザ駆動部を制御する制御部を備え、制御部が、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を行うことを特徴とする光ディスク装置である。制御部が、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を行うことによって、単一パターン発光による記録領域とランダムパターン発光による記録領域が近接した位置となり、単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を用いて行われる複数の異なった記録学習を行う際に、その複数の異なった記録学習、例えばOPCやライトストラテジ調整のプロセスを同時進行することが可能となる。そのため、実際の記録を始める前に行うOPCやライトストラテジ調整などの記録パワーの最適化や記録パターンの最適化を行う記録学習に要する時間を短縮することができ、また同時にライトワンス型(一度だけ記録ができる追記型)光ディスクの記録領域の節約も可能な光ディスク装置を実現することができる。
請求項6記載の発明は、光ディスクを回転させる回転駆動手段と、光ディスクに情報の記録を行う光ピックアップと、発光パターンを生成する記録パターン生成手段と、記録パターン生成手段で生成された発光パターンにより光ピックアップの発光を行うレーザ駆動部と、RF信号を生成するアナログ信号処理部と、そのRF信号を測定するデジタル信号処理部と、最適記録パワーと最適記録パターンの決定を行う制御部を備え、制御部が、同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタから得られたRF信号の測定を行い、その測定結果から変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つを算出し、算出した変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つの結果に基づき、最適記録パワーと最適記録パターンの決定を行うことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置である。制御部が、同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタから得られたRF信号の測定を行い、その測定結果から変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つを算出し、算出した変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つの結果に基づき、最適記録パワーと最適記録パターンの決定を行うことによって、単一パターン発光による記録領域とランダムパターン発光による記録領域が近接した位置となり、単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を用いて行われる複数の異なった記録学習を行う際に、その複数の異なった記録学習、例えばOPCやライトストラテジ調整のプロセスを同時進行することが可能となるため、最適記録パワーと最適記録パターンを決定する際に要する時間の短縮を行うことができる。
請求項7記載の発明は、同一セクタ内で行われる単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルが、略同一であることを特徴とする請求項5、6のいずれか1項に記載の光ディスク装置である。同一セクタ内で行われる単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルが略同一であることによって、単一パターン発光間で必要とする任意の発光レベル差を精度良く実現することが可能となり、記録パワーを最適化する際の精度を向上することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態について,図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の一実施の形態について,図面を参照しながら説明する。
ここでは、記録パワーの最適化を行う記録学習であるOPCと記録パターンの最適化を行う記録学習であるライトストラテジ調整を用いた方法について説明する。
図1は本発明の一実施の形態における光ディスク装置の記録学習制御部のブロック図である。図1において、1は光ディスク、2はピックアップモジュール、3はスピンドルモータ、4は光ピックアップ、5はキャリッジ、6はフィード部、7はフィードモータ、8はアナログ信号処理部、9はサーボ処理部、10はモータ駆動部、11はデジタル信号処理部、11aは記録パターン生成手段、12はレーザ駆動部、13はコントローラである。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における光ディスク装置の光ピックアップ制御部の動作について説明する。
ピックアップモジュール2は、光ディスク1を回転させる回転駆動手段であるスピンドルモータ3と、光ディスク1に情報の記録または再生の少なくとも一方を行う光ピックアップ4と、光ピックアップ4が搭載されたキャリッジ5を光ディスクの半径方向に移動させるためのフィード部6とによって構成されたものである。アナログ信号処理部8はピックアップモジュール2の内部に設けられたキャリッジ5中の光ピックアップ4内部の光センサ(図示せず)からの信号出力を基に、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号などのアナログ信号を生成し、サーボ処理部9に出力する。
フォーカスエラー信号とは、光ピックアップ4に備えられた対物レンズより出射される光ビームスポットと光ディスク1の記録面との焦点方向のずれを示す。トラッキングエラー信号とは、光ビームスポットと光ディスク1の情報トラックとの光ディスク1半径方向のずれを示す。また、サーボ処理部9は対物レンズとキャリッジ5との相対的な位置関係を示すレンズ位置信号を生成し、モータ駆動部10に出力する。
サーボ処理部9は対物レンズとキャリッジ5との相対的な位置関係を示すレンズ位置信号を生成し、モータ駆動部10に出力する。また、サーボ処理部9はON/OFF回路、演算回路、フィルタ回路、増幅回路等によって構成され、光ビームスポットが光ディスク1の情報トラックに追従するようにフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を基にモータ駆動部10を介して対物レンズをフォーカス/トラッキング制御し、さらに対物レンズが概略中立位置を保持するようにフィード制御を行う。フィード部6はフィードモータ7、ギヤ(図示せず)、スクリューシャフト(図示せず)等から構成され、フィードモータ7を回転させることによってキャリッジ5が移動し、その際フィードモータ7よりフィードモータパルスが周期的に出力されるようになっている。
記録パターン生成手段11aは、デジタル信号処理部11の中にあり、OPCに必要な単一パターン発光やライトストラテジ調整に必要なランダムパターン発光などの発光パタ
ーンを生成する。また、デジタル信号処理部11では、RF信号を測定し、その測定結果をコントローラ13に送る。
ーンを生成する。また、デジタル信号処理部11では、RF信号を測定し、その測定結果をコントローラ13に送る。
レーザ駆動部12は、記録パターン生成手段11aで生成された発光パターンにより光ピックアップ4の発光を行い、光ピックアップ4によりデータとして光ディスク1に記録する。
コントローラ13は本発明の制御部を構成し、アナログ信号処理部8、サーボ処理部9、モータ駆動部10、デジタル信号処理部11、レーザ駆動部12の各部から送られる信号が入力され、これらの信号の演算処理等を行い、この演算処理の結果(信号)を各部に送出し、各部にて駆動、処理を実行させ、各部の制御を行うものである。なお、詳細な説明や図示は省略するが、コントローラ13は、少なくとも、演算機能を備えたCPU、MPU等の演算処理装置や、ROM、RAM等の記憶装置を備える。
次に、本発明の記録学習時の発光方法について、DVDを例にして説明する。ここでは1ECCブロック=16セクタとして説明する。
図2は、本発明の一実施の形態における光ディスク装置の記録学習の調整シーケンスを示す図である。
また、図3は、本発明の一実施の形態における光ディスク装置の記録時の発光レベルと発光パターンを調整する波形を示す図であり、図3の上段は記録学習時の発光レベルを示したものであり、図3の中段は記録学習時の単一パターン発光の発光波形を示したものであり、図3の下段は記録学習時のランダムパターン発光の発光波形を示したものである。図3において、Aは単一パターン発光の1周期を表したものであり、Bはランダムパターン発光の1周期を表したものである。
ここで、単一パターン発光とは、単一長さの記録マークと記録スペースを繰り返し記録する発光パターンであり、また、ランダムパターン発光とは、複数ある記録発光パターンがランダムに発生する発光パターンのことである。同一セクタ内で行われる単一パターン発光とランダムパターン発光は、OPCとライトストラテジ調整に用いられる。
本発明は、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われるものである。
本実施の形態においては、同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行なわれた複数のセクタからRF信号が得られ、RF信号の測定が行われ、その測定結果から変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つが算出され、算出された変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つの結果に基づき、最適記録パワーと最適記録パターンの決定が行なわれることにした。
そのようにすることで、単一パターン発光による記録領域とランダムパターン発光による記録領域が近接した位置となり、単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を用いて行われる複数の異なった記録学習を行う際に、その複数の異なった記録学習、例えばOPCやライトストラテジ調整のプロセスを同時進行することが可能となるため、最適記録パワーと最適記録パターンを決定する際に要する時間の短縮を行うことができる。ここで、変調度、βは、ともに記録パワーの大きさを示す指標である。変調度は、RF信号のDC基準電圧に対する最大レベルIpkと最小レベルIbtから、変調度= (Ipk−Ibt)/Ipkで定義される。また、βは、RF信号のAC基準電圧に
対するプラス側ピークレベルA1とマイナス側ピークレベルA2から、β=(A1+A2)/(A1−A2)で定義され、A1+A2はプラス側の振幅とマイナス側の振幅との差、A1−A2は振幅である。さらに、エッジシフト量とは基準クロックに対する記録マークの立ち上がり立ち下り特性を示す指標であり、基準クロックの立ち上がりまたは立ち下りとRF信号を二値化するためのスレッショルド位置との時間的ずれ量で定義される。
対するプラス側ピークレベルA1とマイナス側ピークレベルA2から、β=(A1+A2)/(A1−A2)で定義され、A1+A2はプラス側の振幅とマイナス側の振幅との差、A1−A2は振幅である。さらに、エッジシフト量とは基準クロックに対する記録マークの立ち上がり立ち下り特性を示す指標であり、基準クロックの立ち上がりまたは立ち下りとRF信号を二値化するためのスレッショルド位置との時間的ずれ量で定義される。
また、本実施の形態においては、同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタを構成する少なくとも1つのセクタが、単一パターン発光の1周期Aとランダムパターン発光の1周期Bの和で構成されるものとした。単一パターン発光の1周期Aとランダムパターン発光の1周期Bは略同一周期とし、それぞれ1セクタ毎に発光レベルを減少させる方向で可変させた。さらに、本実施の形態においては、同一セクタ内の単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルが略同一であることとした。そうすることにより、単一パターン発光間で必要とする任意の発光レベル差を精度良く実現することが可能となり、記録パワーを最適化する際の精度を向上することができる。
単一パターン発光またはランダムパターン発光のいずれの場合も、1周期の長さが1セクタの長さの半分に限定されるものでは無く、例えば、単一パターン発光周期が1セクタ長さの60%でランダムパターン発光周期が1セクタ長さの40%の組み合わせでも良く、また、単一パターン発光周期が1セクタ長さの40%でランダムパターン発光周期が1セクタ長さの60%でも良い。好ましくは、単一パターン発光周期が1セクタ長さの50%でランダムパターン発光周期が1セクタ長さの50%というように、単一パターン発光周期とランダム発光周期の和が1セクタの長さになることである。そうすることにより、単一パターン発光とランダムパターン発光により試し書きが行われる光ディスク1の試し書き領域を有効に使用することができる。
また、単一パターン発光とランダムパターン発光は、同一の1セクタ内で繰り返し行われても良い。この場合、例えば、最初に単一パターン発光を1セクタ長さの25%で行い、2番目にランダムパターン発光を1セクタ長さの25%で行い、3番目に単一パターン発光を1セクタ長さの25%で行い、最後にランダムパターン発光を1セクタ長さの25%で行うなどである。同一の1セクタ内で、単一パターン発光とランダムパターン発光が繰り返し行われる回数が多いほど、記録学習に要する処理時間は短くなる。
さらに、同一セクタ内の単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルは、1セクタ毎に発光レベルを減少させる方向で可変することに限定されるものでもなく、増加する方向で可変しても良い。
次に、本発明の動作について、DVDを例にして説明する。ここでは1ECCブロック=16セクタとして説明する。
図4は、本発明の一実施の形態における光ディスク装置の記録学習を示すフローチャートである。
光ディスク装置は、光ディスク1が挿入されると、スピンドルモータ3を回転させ、光ピックアップ4のレーザを発光させ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボをかけ、光ディスク1のディスク情報の取得を行う(S1)。
次に、コントローラ13は、記録学習を行うために光ディスク1上の調整領域の選択を行い(S2)、続けて1セクタ内の前半部分で行う単一パターン発光のセクタ毎の発光レベルと発光周期の設定を行い(S3)、1セクタ内の後半部分で行うランダムパターン発
光のセクタ毎の発光レベルと発光周期の設定を行い(S4)、更に記録パワーのデフォルト値を設定する(S5)。
。
光のセクタ毎の発光レベルと発光周期の設定を行い(S4)、更に記録パワーのデフォルト値を設定する(S5)。
。
本実施の形態においては、光ディスク1に設けられている試し書き領域で記録学習に必要な発光が行われ、コントローラ13により設定されるセクタ毎の発光レベルと発光周期は、1ECCブロック分つまり16セクタ分設定した。記録学習を行う領域は、試し書き領域に限定されるものではないが、ユーザデータを記録するユーザデータ記録領域に不安定な記録品質のデータを書き込まなくて良いことを考慮すれば、試し書き領域を利用して記録学習を行うことが好ましい。
次に、コントローラ13からの指令が、デジタル信号処理部11、レーザ駆動部12、ピックアップモジュール2の順に伝えられ、ピックアップモジュール2に備えられた光ピックアップ4は、記録学習に必要な記録を光ディスク1の調整領域に対して開始する(S6)。
記録を開始すると、設定された単一パターン発光とランダムパターン発光が所定のセクタ分終了するまで記録を継続する(S7)。ここでは、所定のセクタを1ECCブロックとしているが、これに限定されるものではない。
ここで行なわれる記録の継続は、図3に示すように、最初に記録するセクタを第1セクタとし、次から記録されるセクタを順じ、第2セクタ、第3セクタ、…第16セクタとすると、デジタル信号処理部11に備えられた記録パターン生成手段11aで生成された単一パターンがレーザ駆動部12、ピックアップモジュール2の順に伝えられ、光ピックアップ4によって第1セクタ前半の領域で単一パターンの発光が行われる(S8)。単一パターン発光が終了すると、デジタル信号処理部11に備えられた記録パターン生成手段11aは発光パターンをランダム発光パターンに切り替える(S9)。その後、単一パターン発光時と同様に、デジタル信号処理部11に備えられた記録パターン生成手段11aで生成されたランダムパターンがレーザ駆動部12、ピックアップモジュール2の順に伝えられ、光ピックアップ4によって第1セクタ後半の領域でランダムパターン発光が行なわれる(S10)。
次に、第2セクタへの記録を行うのであるが、その前に、記録パターン生成手段11aは生成する発光パターンをランダム発光パターンから単一パターン発光に切り替え(S11)、更に記録パワーの変更を行い(S12)、第1セクタへの記録と同様に、第2セクタ前半の領域では単一パターンの発光を行い、第2セクタ後半の領域ではランダムパターン発光を行う。この時、単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルは、第2セクタ記録前に記録パワーの変更を行ったため、第1セクタのものと異なるものとなる。
同様にして、第3セクタから第16セクタまでの記録を行う。ここでは、情報の記録に先立って、記録パワーの最適化と記録パターンの最適化を行う単一パターン発光とランダムパターン発光が行われる所定の領域を、上述の内容に基づき設定された1ECCブロック分つまり16セクタ分の記録を行うこととしたが、設定または記録が行われる領域は、1ECCブロック分つまり16セクタ分に限定されるものではない。
所定のセクタまでの記録が終了すると(S7)、デジタル信号処理部11は記録を停止する(S13)。そして、光ディスク1の同一セクタ内で単一パターン発光とランダムパターン発光を行った複数のセクタに対して、光ピックアップ4、アナログ信号処理部8を介してデジタル信号処理部11はRF信号の測定を行い(S14)、その測定結果に基づき、コントローラ13は、最適記録パワーの決定(S15)と最適記録パターンの決定を
行う(S16)。
行う(S16)。
これら一連の記録学習が終了すると、記録待機状態となる(S17)。
次に、最適記録パワーと最適記録パターンの決定方法について説明する。
最適記録パワーと最適記録パターンは、アナログ信号処理部8で生成されたRF信号をデジタル信号処理部11で測定し、その測定結果から変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つを算出し、算出された変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つを基に決定される。本実施の形態では、最適記録パワーを決定するために用いる指標を変調度とし、最適記録パターンを決定するために用いる指標をジッタとした。
最適記録パワーを決定するために用いる指標は変調度に限定されるものではなく、例えばβなどの指標を用いても良い。また、最適記録パターンを決定するために用いる指標はジッタに限定されるものではなく、例えば、エラーレートなどの指標を用いても良い。
最適記録パワーを決定するために変調度を用いる場合には、同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタの中から、単一パターン発光による記録部分のみを抽出する。そして、そこからアナログ信号処理部8でRF信号を生成し、そのRF信号をデジタル信号処理部11で測定する。コントローラ13では、その測定結果を基に変調度を算出し、その値が予め決められている適正範囲の中心値に近づくほど最適値と判断し、最適記録パワーを決定する。
また、最適記録パターンを決定するためにジッタを用いる場合には、同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタの中から、ランダムパターン発光による記録部分のみを抽出する。そして、そこからアナログ信号処理部8でRF信号を生成し、そのRF信号をデジタル信号処理部11で測定する。コントローラ13では、その測定結果を基にジッタを算出し、その値が最小値となるものを最適値と判断し、最適記録パターンを決定する。
以上の内容により、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われることによって、単一パターン発光による記録領域とランダムパターン発光による記録領域が近接した位置となり、単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を用いて行われる複数の異なった記録学習を行う際に、その複数の異なった記録学習、例えばOPCやライトストラテジ調整のプロセスを同時進行することが可能となる。
そのため、実際の記録を始める前に行うOPCやライトストラテジ調整などの記録パワーの最適化や記録パターンの最適化を行う記録学習に要する時間を短縮することができ、また同時にライトワンス型(一度だけ記録ができる追記型)光ディスクの記録領域の節約も可能な光ディスク装置の記録学習方法および光ディスク装置を実現することができる。
本発明は、実際の記録を始める前に行うOPCやライトストラテジ調整などの記録パワーの最適化や記録パターンの最適化を行う記録学習に要する時間を短縮することができ、光ディスクに情報の記録を行う光ディスク装置の記録学習方法及び光ディスク装置などに適応可能である。
1 光ディスク
2 ピックアップモジュール
3 スピンドルモータ
4 光ピックアップ
5 キャリッジ
6 フィード部
7 フィードモータ
8 アナログ信号処理部
9 サーボ処理部
10 モータ駆動部
11 デジタル信号処理部
11a 記録パターン生成手段
12 レーザ駆動部
13 コントローラ
2 ピックアップモジュール
3 スピンドルモータ
4 光ピックアップ
5 キャリッジ
6 フィード部
7 フィードモータ
8 アナログ信号処理部
9 サーボ処理部
10 モータ駆動部
11 デジタル信号処理部
11a 記録パターン生成手段
12 レーザ駆動部
13 コントローラ
Claims (7)
- 記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われることを特徴とする光ディスク装置の記録学習方法。
- 前記同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタからRF信号が得られ、前記RF信号の測定が行われ、前記測定結果から変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つが算出され、前記算出された変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つの結果に基づき、最適記録パワーと最適記録パターンの決定が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置の記録学習方法。
- 前記同一セクタ内で行われる単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルは、略同一であることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の光ディスク装置の記録学習方法。
- 前記同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタを構成する少なくとも1つのセクタは、単一パターン発光の1周期とランダムパターン発光の1周期の和で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ディスク装置の記録学習方法。
- 光ディスクを回転させる回転駆動手段と、前記光ディスクに情報の記録を行う光ピックアップと、発光パターンを生成する記録パターン生成手段と、前記記録パターン生成手段で生成された発光パターンにより前記光ピックアップの発光を行うレーザ駆動部と、前記レーザ駆動部を制御する制御部を備え、前記制御部は、記録学習の際に、光ディスクの同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録を行うことを特徴とする光ディスク装置。
- 光ディスクを回転させる回転駆動手段と、前記光ディスクに情報の記録を行う光ピックアップと、発光パターンを生成する記録パターン生成手段と、前記記録パターン生成手段で生成された発光パターンにより前記光ピックアップの発光を行うレーザ駆動部と、RF信号を生成するアナログ信号処理部と、前記RF信号を測定するデジタル信号処理部と、最適記録パワーと最適記録パターンの決定を行う制御部を備え、前記制御部は、前記同一セクタ内で単一パターン発光による記録とランダムパターン発光による記録が行われた複数のセクタから得られたRF信号の測定を行い、前記測定結果から変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つを算出し、前記算出した変調度またはβまたはジッタまたはエラーレートまたはエッジシフト量の少なくとも1つの結果に基づき、最適記録パワーと最適記録パターンの決定を行うことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
- 前記同一セクタ内で行われる単一パターン発光とランダムパターン発光の発光レベルは、略同一であることを特徴とする請求項5、6のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005222375A JP2007042161A (ja) | 2005-08-01 | 2005-08-01 | 光ディスク装置の記録学習方法および光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005222375A JP2007042161A (ja) | 2005-08-01 | 2005-08-01 | 光ディスク装置の記録学習方法および光ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007042161A true JP2007042161A (ja) | 2007-02-15 |
Family
ID=37800005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005222375A Pending JP2007042161A (ja) | 2005-08-01 | 2005-08-01 | 光ディスク装置の記録学習方法および光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007042161A (ja) |
-
2005
- 2005-08-01 JP JP2005222375A patent/JP2007042161A/ja active Pending
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