JP2007041843A - メモリカード保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 付勢されたメモリカードが勢いよく飛び出すのを抑制することができるメモリカード保持構造を得る。
【解決手段】 ガイド部材10が奥側位置から開口側のメモリカード取出位置に移動するまでの間、当該ガイド部材10と連動するロック部材11によってメモリカード20を係止することでカード保持体5にメモリカード20を保持させた状態を維持するようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カード状の小型記憶媒体としてのメモリカードを保持するメモリカード保持構造に関する。
近年では、ディジタルカメラや携帯電話等の種々の電子機器において、ミニSDメモリカード(登録商標)等の小型記憶媒体(以下、メモリカードと称する)を挿抜可能に装着するためのメモリカード保持構造を装備したものが増加しつつある。
従来のこの種のメモリカード保持構造として、挿入口から凹部内にメモリカードを挿入して押し込むとメモリカードが所定の装着状態でロックされ、その装着状態でメモリカードを再度押し込むとロックが解除されて、バネ等で付勢されたメモリカードが飛び出すように構成されたものが知られている(例えば特許文献1)。
この特許文献1に開示される構造では、上記押込操作によるメモリカードの挿抜を実現するためのハートカム機構とメモリカードの脱落を防止するロック機構とを統合して、装置構成の小型化を図っている。
特開2004−20716号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される構造では、メモリカードを取り出す際に、付勢されたメモリカードが勢いよく飛び出す場合があり、メモリカードを再度押し込んでロック解除した後も当該メモリカードを手指で押さえたままにしておく等の注意を要していた。
そこで、本発明は、付勢されたメモリカードが勢いよく飛び出すのを抑制することができるメモリカード保持構造を得ることを目的とする。
請求項1の発明にあっては、少なくとも一方側に開口する凹部が形成されたケースと、上記ケースに凹部の開口側と奥側との間で進退可能に支持されるカード保持体と、上記カード保持体を開口側に向けて付勢する付勢機構と、上記ケースおよびカード保持体のうちいずれか一方側に移動可能に支持されるガイド部材と、その他方側に設けられ、上記ガイド部材を案内する案内経路として、カード保持体が開口側から奥側に移動するのに対応してガイド部材を案内する進入経路と、カード保持体が奥側から開口側に移動するのに対応してガイド部材を案内する退出経路と、進入経路の進行方向先方側の領域と退出経路の進行方向手前側の領域との間でガイド部材を係止するガイド部材係止部と、が形成された案内経路形成部と、上記ガイド部材と連動して、メモリカードを係止する係止位置とメモリカードから離間した離間位置との間で移動可能となる状態で上記カード保持体に支持されるロック部材と、を備え、上記ガイド部材係止部による上記ガイド部材の係止によって上記カード保持体を上記凹部の奥側位置に留めるとともに、当該ガイド部材と連動する上記ロック部材によって係止することで当該カード保持体にメモリカードを保持させるようにしたメモリカード保持構造において、上記ガイド部材が上記奥側位置から開口側のメモリカード取出位置に移動するまでの間、当該ガイド部材と連動する上記ロック部材によってメモリカードを係止することで当該カード保持体にメモリカードを保持させた状態を維持するようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、上記案内経路形成部に、ガイド部材を退出経路の進行方向先方側の領域から上記進入経路の進行方向手前側の領域に向けて案内する復帰経路を形成し、上記カード保持体が上記メモリカード取出位置にある状態でのメモリカードに対する引抜操作によって上記ロック部材によるメモリカードの係止を解除させるとともに、当該係止解除によってメモリカードから離間するロック部材に連動する上記ガイド部材が、上記復帰経路を経由して上記進入経路の進行方向手前側の領域に移動するように構成したことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、上記案内経路形成部に、ガイド部材を退出経路の進行方向先方側の領域から上記進入経路の進行方向先方側の領域に向けて案内する再挿入経路を形成し、上記カード保持体が上記メモリカード取出位置にある状態でのメモリカードに対する押込操作によって、上記ガイド部材が退出経路を逆行することなく上記再挿入経路を経由して上記進入経路の進行方向先方側の領域に向けて移動するように構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、メモリカードの取り出し時に、カード保持体が奥側から開口側のメモリカード取出位置まで移動する間、メモリカードがカード保持体に係止された状態が維持されるため、メモリカードが勢いよく飛び出すのを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、メモリカード取出位置でのメモリカードの引抜操作によって、上記ガイド部材をメモリカード挿入前の所定位置(初期位置)に戻すことができる。
請求項3の発明によれば、メモリカードを取り出そうとして再び戻す場合にも、所定の経路に沿って上記ガイド部材を移動させ、所定の装着状態を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかるメモリカード保持構造の斜視図、図2は、メモリカード保持構造の内部構成を示す斜視図であってカード保持体が開口側に位置する状態を示す図、図3は、メモリカード保持構造の内部構成を示す斜視図であってカード保持体が奥側に位置する状態を示す図、図4は、メモリカード保持構造に含まれる案内経路形成部の斜視図、図5は、案内経路形成部の各部の断面図であって、(a)は図4のA−A断面図、(b)は図4のB−B断面図、(c)は図4のC−C断面図、(d)は図4のD−D断面図、(e)は図4のE−E断面図、図6および図7は、メモリカードの各位置に応じたメモリカード保持構造の内部部品の位置関係を示す平面図、図8〜図10は、メモリカードの各位置に応じたメモリカード保持構造の内部部品の位置関係を示す斜視図である。
本実施形態にかかるメモリカード保持構造1は、電子機器等(図示せず)に装備され、メモリカード20を挿抜可能に装着するためのソケットとして機能するものである。装着状態では、メモリカード20の表面の電極(図示せず)と、メモリカード保持構造1に設けられた端子6bとが接触して導通し、電子機器等とメモリカード20との間でデータの授受が可能となる。
また、このメモリカード保持構造1は、メモリカード20を開口(挿入口)1bから凹部1a内に挿入して押し込むことで当該メモリカード20が所定の装着状態でロックされ、再度押し込むことでロックが解除されてメモリカード20が凹部1aの開口1bから飛び出す、いわゆるプッシュオン・プッシュオフ機能を備えたものとして構成されている。かかるプッシュオン・プッシュオフ機能を実現するため、メモリカード保持構造1の内部には、所謂ハートカム機構が設けられている。ハートカム機構の詳細については、後に詳しく述べる。
このメモリカード保持構造1は、基本的には、一側面に細長い帯状の開口1bが形成された扁平な箱状に構成されたケース2と、ケース2の凹部1a内で開口1b側と奥側との間で進退可能に支持されるカード保持体5と、カード保持体5を凹部1a内で開口1b側に付勢する付勢機構としてのコイルスプリング8L,8Rと、ケース2の凹部1aの奥側(底部側)に設けられたコンタクトブロック6と、を備えて構成されている。
ケース2は、ステンレススチール等の導電性の金属薄板を成形した扁平なベースシェル3およびカバーシェル4を組み合わせて構成されている。
ベースシェル3は、略正方形状の底壁部3aの相互に対向する一対の端辺を略直角に折り曲げて、略一定高さの帯状の側壁部3b,3bを立設したものである。側壁部3b,3bの開口1b側の一対の角部には、相互に近接する方向に張り出すストッパ3c,3cが形成されており、これにより、カード保持体5が開口1bから脱落するのが抑制される。なお、底壁部3aには、コンタクトブロック6を係着するための爪(図示せず)が立設されている。
一方、カバーシェル4は、略正方形状の底壁部4aの相互に対向する一対の端辺を略直角に折り曲げて、略一定高さの帯状の側壁部4b,4bを立設したものである。なお、底壁部4aの複数箇所が適宜な形状に打ち抜かれ、メモリカード20を比較的軽い力で押さえるためのバネ構造体4c,4cや、後述するピン9(ガイド部材10)を比較的軽い力で押さえるためのバネ構造体4dが成形されている。
そして、これらベースシェル3とカバーシェル4とを、側壁部3b,4b同士を重ね合わせるようにして略角筒形状に結合し、当該角筒形状の一方の開口をコンタクトブロック6で塞ぐようにして、ケース2内に、有底角筒状の凹部1aが形成される。
カード保持体5は、凹部1aの壁面と僅かな隙間を持って内接する厚みおよび幅を有して、当該凹部1a内に緩挿されており、図2および図3に示すように、開口1b側の位置と奥側の位置との間を往復動する。具体的には、矩形板状の底壁部5aと、底壁部5aの開口1b側を除く三方の周縁を取り囲むように当該底壁部5a上に立設される側壁部5bと、を備える。底壁部5aの奥側には、当該底壁部5aと側壁部5bとによって囲まれた開口5cが形成されており、カード保持体5に保持されたメモリカード20の電極が当該開口5cから露出し、装着状態では、この開口5cを通じて端子6bと接触できるようになっている。
そして、このカード保持体5には、底壁部5a上の、凹部1aの一対の側壁のうち一方(側壁部3b)の近傍で側壁部5bの外側となる位置に設定された支点9bを中心として、メモリカード20の表面に沿って回動可能な細長いピン9が設けられている。このピン9は、カード保持体5の移動方向にほぼ沿った姿勢で設けられており、アーム9aの開口1b側の端部には、メモリカード20の切欠部20a内に挿入されて当該メモリカード20を係止すべく鉤状のロック部材11が設けられる一方、アーム9aの奥側の端部には、ベースシェル3の底壁部3a側に突出して後述する案内経路70に沿って所定の経路で案内される突起状のガイド部材10が設けられている。支点9bは、ガイド部材10とロック部材11との中間位置に設定されている。
かかる構成では、ピン9の回動姿勢はガイド部材10の位置に応じて変化し、ロック部材11は、ガイド部材10の位置に応じて、切欠部20a内に挿入されてメモリカード20を係止する係止位置と、メモリカード20から離れた離間位置との間で移動する。本実施形態では、ガイド部材10が凹部1aの内側にあるほど(ピン9が設けられる側の側壁部3bから離れるほど)ロック部材11が離間位置に近付く一方、ガイド部材10が凹部1aの外側にあるほど(同側壁部3bに近付くほど)、ロック部材11が係止位置に近付くことになる。
コンタクトブロック6は、凹部1aの底壁をなす絶縁性樹脂等からなる基体部6aと、基体部6aを貫通する導電性金属からなる複数の端子6bとを備えている。端子6bは、インサート成形によって基体部6aに固定してもよいし、基体部6aに設けた小孔に嵌挿してもよい。
コンタクトブロック6とカード保持体5との間には、カード保持体5の移動方向に伸びるコイルスプリング8L,8Rが介装されている。これらコイルスプリング8L,8Rは、いずれも圧縮バネとして用いられており、カード保持体5を開口1b側に付勢する。
また、このコンタクトブロック6は、凹部1aの一対の側壁のうちピン9が配置される側の側壁(側壁部3b)と底壁部3aとの隅部に沿って奥側から開口1b側に細長く伸びる略直方体状の部分7を備えている。この部分のカバーシェル4側の面には、ガイド部材10を所定の経路で案内する案内経路70としての凹部(溝)が形成されている。すなわち本実施形態では、この部分7が、案内経路形成部に相当する。
この案内経路形成部7には、案内経路70として、図4に示すように、カード保持体5が開口1b側から奥側に移動するのに対応してガイド部材10を案内する進入経路Riと、カード保持体5が奥側から開口1b側に移動するのに対応してガイド部材10を案内する退出経路Roと、ガイド部材10を退出経路Roの進行方向の先方側(本実施形態では開口1b側)の領域から進入経路Riの進行方向手前側(本実施形態では開口1b側)の領域に向けて案内する復帰経路Rt1と、ガイド部材10を退出経路Roの進行方向先方側(本実施形態では開口1b側)の領域から進入経路Riの進行方向先方側(本実施形態では奥側)の領域に向けて案内する再挿入経路Rt2と、が形成され、さらに、進入経路Riの進行方向先方側(本実施形態では奥側)の領域と退出経路Roの進行方向手前側(本実施形態では奥側)の領域との間でガイド部材10を係止するガイド部材係止部7jと、退出経路Roの進行方向先方側(本実施形態では開口1b側)の領域でガイド部材10を係止する第二のガイド部材係止部7kと、が形成されている。なお、進入経路Riにおける進行方向とは、カード保持体5が凹部1aの奥側に移動する際にガイド部材10が進行する方向であり、退出経路Roにおける進行方向とは、カード保持体5が凹部1aの開口1b側に移動する際にガイド部材10が進行する方向である。
本実施形態では、ガイド部材10が、案内経路70の溝の側壁によって、カード保持体5の移動方向に係止されると、このガイド部材10が取り付けられるカード保持体5が、凹部1a内で、その移動方向、すなわち進退方向に規制される。
また、本実施形態では、支点9b、ガイド部材10、およびロック部材11の位置関係から、案内経路70におけるロック部材11の切欠部20aに対する挿抜方向でのガイド部材10の位置によって、切欠部20aに対するロック部材11の相対位置が定まり、以て、ロック部材11によるメモリカード20の係止状態が定まることになる。
さらに、本実施形態では、案内経路70の溝の底面に適宜段差を設けるとともに、カバーシェル4に設けたバネ構造体4cによってガイド部材10を底面側に押し付けることで、ガイド部材10が当該段差を乗り越えて逆方向には移動できないようにし、以て、ガイド部材10が所期の方向に移動するようにしてある。
ここで、図4および図5を参照して、案内経路70の各部について詳細に説明する。
まず、進入経路Riでは、図5の(a)に示すように、開口1b側の平坦部7aが最も低く、この平坦部7aから奥側に向けて、上り斜面となる傾斜部7b、最も高い位置となる頂上部7c、頂上部7cに対してステップ状に低くなる平坦部7dが形成されている。この進入経路Riでは、カード保持体5の移動方向の奥側が、ガイド部材10の進行方向先方側となる。頂上部7cと最も奥側の平坦部7dとの間には段差が形成されているため、ガイド部材10は、平坦部7dから頂上部7cに戻ること、すなわち、進行方向先方側から手前側に逆行することがことができない。ただし、ガイド部材10が平坦部7aから頂上部7cまでの間に位置しているときには、逆行することが可能である。
また、進入経路Riは、カード保持体5の移動方向とほぼ同じ方向に延伸しているため、ガイド部材10が進入経路Ri内を移動する途中で、ロック部材11によるメモリカード20の係止状態が変化することはない。
次に、図5の(b)に示すように、進入経路Riの進行方向先方側(奥側)と退出経路Roの進行方向手前側(奥側)との間の区間では、平坦部7dが最も高く、この平坦部7dから退出経路Ro側に向かうにつれて、平坦部7e、平坦部7fと、ステップ状に低くなっている。また、上述したように、ガイド部材10は、平坦部7dから頂上部7cに戻ることはできない。したがって、この区間において、ガイド部材10は、進入経路Ri側から退出経路Ro側に向かう方向にしか移動することができない。
また、平坦部7eは、図4に示すように、平坦部7dおよび平坦部7fの双方に対して開口1b側に配置されており、この区間は、開口1b側に向けて突出するように屈曲した略V字状に形成されている。したがって、平坦部7dにあるとき、ガイド部材10は、コイルスプリング8L,8Rによるカード保持体5に対する開口1b側への付勢力によって平坦部7dに移動し、当該平坦部7dの側壁としてのガイド部材係止部7j、すなわちV字の底部(尖端部)に相当するガイド部材係止部7jに押し付けられて、係止される。
さらに、この区間では、ガイド部材10がロック部材11の切欠部20aに対する挿抜方向に移動するため、ロック部材11によるメモリカード20の係止状態が変化する。
次に、退出経路Roでは、図5の(c)に示すように、開口1b側の平坦部7fと奥側の平坦部7hとの間に、平坦部7fから開口1b側(すなわち平坦部7h側)に向けて上り斜面となる傾斜部7gが形成されている。この退出経路Roでは、カード保持体5の移動方向の開口1b側が、ガイド部材10の進行方向先方側となる。平坦部7hと傾斜部7gとの間には段差が形成されているため、ガイド部材10は、平坦部7hから傾斜部7gに戻ること、すなわち、進行方向先方側から手前側に逆行することがことができない。
また、退出経路Roは、カード保持体5の移動方向とほぼ同じ方向に延伸しているため、ガイド部材10が退出経路Ro内を移動する途中で、ロック部材11によるメモリカード20の係止状態が変化することはない。
次に、復帰経路Rt1では、図5の(d)に示すように、進入経路Ri側の平坦部7aと退出経路Ro側の平坦部7hとの間に、平坦部7hから進入経路Ri側(すなわち平坦部7a側)に向けて上り斜面となる傾斜部7iが形成されている。この復帰経路Rt1では、進入経路Ri側が進行方向先方側となる。傾斜部7iと平坦部7aとの間には段差が形成されており、ガイド部材10が、平坦部7aから傾斜部7iに移動することができないようにしてある。
また、この復帰経路Rt1では、ガイド部材10がロック部材11の切欠部20aに対する挿抜方向に移動するため、ロック部材11によるメモリカード20の係止状態が変化することになる。
次に、再挿入経路Rt2では、図5の(e)に示すように、進入経路Ri側の傾斜部7bと退出経路Ro側の平坦部7hとの間に、平坦部7hから進入経路Ri側(すなわち傾斜部7b側)に向けて上り斜面となる傾斜部7iが形成されている。この再挿入経路Rt2では、進入経路Ri側が進行方向先方側となる。傾斜部7iと傾斜部7bとの間には段差が形成されており、ガイド部材10が、傾斜部7bから傾斜部7iに移動することができないようにしてある。
この再挿入経路Rt2でも、ガイド部材10がロック部材11の切欠部20aに対する挿抜方向に移動するため、ロック部材11によるメモリカード20の係止状態が変化することになる。
本実施形態では、ガイド部材10が進入経路Ri内にあるときには、ロック部材11がメモリカード20の切欠部20aから退出して、メモリカード20がロック部材11によって係止されないように構成される一方、ガイド部材10が平坦部7eかあるいは退出経路Ro内にあるときには、ロック部材11がメモリカード20の切欠部20a内に挿入されて、メモリカード20がロック部材11によって係止されるように構成されている。
ここで、図6〜図10を参照して、各部の一連の動作について説明する。
図6の(a)および図8は、メモリカード20を開口1bから凹部1a内に挿入して、カード保持体5に載置した初期状態を示している。このとき、ガイド部材10は、進入経路Riの進行方向手前側の平坦部7aに位置している。また、ロック部材11は、切欠部20a内から離脱しており、ロック部材11によってメモリカード20が係止されていない状態となっている。
メモリカード20を凹部1aの奥側に向けて突き当たりまで押し込むと、図6の(b)に示す状態となる。このとき、ガイド部材10は、進入経路Riの進行方向先方側の平坦部7dに位置している。また、ロック部材11は、切欠部20a内から離脱しており、ロック部材11によってメモリカード20が係止されていない状態となっている。
なお、ガイド部材10が進入経路Riにあるときには、ロック部材11によってメモリカード20が係止されないため、メモリカード20はカード保持体5から自在に取り外すことができる。
上述したように、ガイド部材10は、進入経路Riの進行方向先方側(奥側)の平坦部7dからは、コイルスプリング8L,8Rによる付勢力によって、平坦部7eに移動する(図6の(c))。ここで、ガイド部材10は、V字状の底部となる案内経路70のガイド部材係止部7jに押し付けられ、ここに係止される。また、このとき、ガイド部材10の位置に変化に応じてピン9が回動して、ロック部材11が切欠部20a内に進入し、ロック部材11によってメモリカード20が係止される。すなわち、この状態が、メモリカード保持構造1におけるメモリカード20の装着状態である。
この装着状態で、メモリカード20を凹部1aの奥側に押し込むと、ガイド部材10は、退出経路Ro側の平坦部7fに移動する(図6の(d))。
メモリカード20が凹部1aの奥側に突き当たったときに、当該メモリカード20を奥側に押し込む力を弱めると、コイルスプリング8L,8Rの付勢力によってカード保持体5は開口1b側へ移動し、これに伴って、ガイド部材10は退出経路Ro内を移動して、進行方向先方側(開口1b側)の平坦部7hに到達する(図7の(e)および図9)。このとき、カード保持体5も、最も開口1bに近い側に位置することとなる。本実施形態では、この位置が、メモリカード取出位置に相当する。なお、このメモリカード取出位置では、第二のガイド部材係止部7kによってガイド部材10を係止するようにしてもよい。
ここで、注目すべきは、図7の(e)および図9の状態でもロック部材11が切欠部20a内に挿入された状態が維持されていることである。これは、ガイド部材10が退出経路Ro内にある状態では、ロック部材11が切欠部20a内にあるように、ピン9(支点9b、ガイド部材10、ロック部材11)および案内経路70を構成およびレイアウトしたことによって、具現化されている。これにより、コイルスプリング8L,8Rの付勢力によってメモリカード20が勢いよく飛び出すのが抑制される。
そして、本実施形態では、図7(e)および図9の状態からメモリカード20を引き抜くことができるようになっている。すなわち、図7の(f)、図7の(g)および図10に示すように、メモリカード20に引き抜く方向の力を作用させると、切欠部20aの奥側の壁面からロック部材11に力が作用してピン9が回動し、ロック部材11が切欠部20aから離脱する。ここで、案内経路70には、ピン9の回動に伴ってガイド部材10が移動できる経路、すなわち復帰経路Rt1を形成しているため、当該ガイド部材10が案内経路形成部7によって係止され、ピン9の回動、すなわちロック部材11によるロック解除が妨げられることがない。なお、傾斜部7iの高さ等により、引き抜くのに要する力の大きさを適宜に調整することができる。
さらに、本実施形態では、図7(e)および図9の状態からメモリカード20を再挿入することができるようになっている。すなわち、図7の(h)に示すように、この状態でメモリカード20に凹部1aの奥側に押し込む方向の力を作用させると、ガイド部材10は、傾斜部7iの奥側、すなわち再挿入経路Rt2に沿って、進入経路Riの進行方向先方側の領域に移動する。したがって、メモリカード20を再度押し込む場合にも、ガイド部材10をスムーズに移動させ、図7(c)の装着状態に移行させることができる。
以上の本実施形態によれば、メモリカード20の取り出し時に、カード保持体5が奥側から開口1b側のメモリカード取出位置まで移動する間、メモリカード20がカード保持体5に係止された状態が維持されるため、メモリカード20が勢いよく飛び出すのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、メモリカード取出位置でのメモリカード20の引抜操作によって、ガイド部材10を復帰経路Rt1を経由してメモリカード挿入前の所定位置(初期位置)に戻すことができる。よって、次回メモリカード20を凹部1a内に挿入して装着する操作を、スムーズに行うことができる。
また、本実施形態によれば、メモリカード20を取り出そうとして再び戻す場合にも、再挿入経路Rt2に沿ってガイド部材10を移動させ、所定の装着状態を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
案内経路形成部を設ける位置は、種々に変更することができる。例えば、上記実施形態では、案内経路形成部をケース側に設けたが、これをカード保持体側に設けてもよいし、ケース側の別の位置に設けてもよい。
また、案内経路の形状(経路や配置等)も、種々に変形可能である。
また、ピンにおける支点、ガイド部材、およびロック部材の配置は、適宜に変更可能であるし、ガイド部材とロック部材とを別部品として構成してもよい。
また、他の構成部品の形状等も、上記実施形態には限定されず、種々の構成を取りうる。
本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造の斜視図。 本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造の内部構成を示す斜視図であってカード保持体が開口側に位置する状態を示す図。 本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造の内部構成を示す斜視図であってカード保持体が奥側に位置する状態を示す図。 本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造に含まれる案内経路形成部の斜視図。 本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造に含まれる案内経路形成部の各部の断面図であって、(a)は図4のA−A断面図、(b)は図4のB−B断面図、(c)は図4のC−C断面図、(d)は図4のD−D断面図、(e)は図4のE−E断面図。 メモリカードの各位置に応じた本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造の内部部品の位置関係を示す平面図。 メモリカードの各位置に応じた本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造の内部部品の位置関係を示す平面図(図6の続き)。 本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造の内部部品の位置関係を示す斜視図であって、メモリカードを挿入した初期状態を示す図(図6の(a)に対応する図)。 本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造の内部部品の位置関係を示す斜視図であって、メモリカードがメモリカード取出位置にある状態を示す図(図7の(e)に対応する図)。 本発明の実施形態にかかるメモリカード保持構造の内部部品の位置関係を示す斜視図であって、メモリカード取出位置からメモリカードを取り出す様子を示す図(図7の(g)に対応する図)。
符号の説明
1 メモリカード保持構造
1a 凹部
1b 開口
2 ケース
5 カード保持体
7 案内経路形成部
7j ガイド部材係止部
7k ガイド部材係止部
8L,8R コイルスプリング(付勢機構)
10 ガイド部材
11 ロック部材
20 メモリカード
70 案内経路
Ri 進入経路
Ro 退出経路
Rt1 復帰経路
Rt2 再挿入経路

Claims (3)

  1. 少なくとも一方側に開口する凹部が形成されたケースと、
    前記ケースに凹部の開口側と奥側との間で進退可能に支持されるカード保持体と、
    前記カード保持体を開口側に向けて付勢する付勢機構と、
    前記ケースおよびカード保持体のうちいずれか一方側に移動可能に支持されるガイド部材と、
    その他方側に設けられ、前記ガイド部材を案内する案内経路として、カード保持体が開口側から奥側に移動するのに対応してガイド部材を案内する進入経路と、カード保持体が奥側から開口側に移動するのに対応してガイド部材を案内する退出経路と、進入経路の進行方向先方側の領域と退出経路の進行方向手前側の領域との間でガイド部材を係止するガイド部材係止部と、が形成された案内経路形成部と、
    前記ガイド部材と連動して、メモリカードを係止する係止位置とメモリカードから離間した離間位置との間で移動可能となる状態で前記カード保持体に支持されるロック部材と、
    を備え、
    前記ガイド部材係止部による前記ガイド部材の係止によって前記カード保持体を前記凹部の奥側位置に留めるとともに、当該ガイド部材と連動する前記ロック部材によって係止することで当該カード保持体にメモリカードを保持させるようにしたメモリカード保持構造において、
    前記ガイド部材が前記奥側位置から開口側のメモリカード取出位置に移動するまでの間、当該ガイド部材と連動する前記ロック部材によってメモリカードを係止することで当該カード保持体にメモリカードを保持させた状態を維持するようにしたことを特徴とするメモリカード保持構造。
  2. 前記案内経路形成部に、ガイド部材を退出経路の進行方向先方側の領域から前記進入経路の進行方向手前側の領域に向けて案内する復帰経路を形成し、
    前記カード保持体が前記メモリカード取出位置にある状態でのメモリカードに対する引抜操作によって前記ロック部材によるメモリカードの係止を解除させるとともに、当該係止解除によってメモリカードから離間するロック部材に連動する前記ガイド部材が、前記復帰経路を経由して前記進入経路の進行方向手前側の領域に移動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のメモリカード保持構造。
  3. 前記案内経路形成部に、ガイド部材を退出経路の進行方向先方側の領域から前記進入経路の進行方向先方側の領域に向けて案内する再挿入経路を形成し、
    前記カード保持体が前記メモリカード取出位置にある状態でのメモリカードに対する押込操作によって、前記ガイド部材が退出経路を逆行することなく前記再挿入経路を経由して前記進入経路の進行方向先方側の領域に向けて移動するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のメモリカード保持構造。

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