JP2003317860A - Icカード用コネクタ - Google Patents

Icカード用コネクタ

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JP2003317860A JP2002124107A JP2002124107A JP2003317860A JP 2003317860 A JP2003317860 A JP 2003317860A JP 2002124107 A JP2002124107 A JP 2002124107A JP 2002124107 A JP2002124107 A JP 2002124107A JP 2003317860 A JP2003317860 A JP 2003317860A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロック用ばねの構造が簡単で、かつ、強度を高
めることにより、より確実に挿入後の抜け止めと表裏又
は前後逆の誤挿入防止の機能を発揮するICカード用コ
ネクタを提供すること。 【解決手段】ICカードをハウジングの挿入口に差込ん
でICカードの電極と挿入口内のコンタクトを接続する
ようにしたICカード用コネクタにおいて、ハウジング
内に、ICカードのプッシュ・イン、プッシュ・アウト
の着脱動作に連動して進退動作をするスライダと、この
スライダへのプッシュ・インのときにロックばねにより
ロックし、プッシュ・アウトのときにロックを解除する
ロック機構部とを具備し、ロックばねは、スライダにお
けるICカードの摺動側に出没してICカードの抜け止
め凹部に係脱する係止突起と、スライダの他側面から進
退する抜け防止部とを有し、係止突起と抜け防止部との
間を係止突起側からの加圧力により変形しにくい形状と
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ、その他の電子機器に外部記憶媒体として用いら
れるICカードを、プッシュ・イン、プッシュ・アウト
で着脱するためのICカード用コネクタに関するもの
で、挿入後の抜け止め機能と表裏又は前後逆の誤挿入を
防止する機能とを併せ持つようにしたICカード用コネ
クタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリを内蔵したカード型のメモ
リ装置、いわゆるICカードと呼ばれる記憶媒体は、コ
ンピュータ本体、ビデオカメラ装置、携帯型情報端末機
器等の電子機器の外部記憶装置として、広く用いられて
いる。このICカードは、従来から用いられてきた記憶
媒体に比べて、非常に小さな形状をしており、また、記
憶容量も大きく、ディジタルカメラや携帯型情報端末機
器のデータをコンピュータ本体に移す場合、プリンタに
直接データを移して印刷する場合、逆にコンピュータの
データをこれらの電子機器に移す場合などに便利な記憶
媒体である。
【0003】しかし、現在このICカードは、形状が非
常に小さいため、表裏又は前後逆に誤挿入され易く、ま
た、一旦挿入された後でむりやり抜いてしまう恐れがあ
るので、逆挿入防止機能と挿入後の抜け止め機能を有し
ている。例えば、図11に示すICカード31は、長さ
50.0mm、幅21.5mm、厚さ2.8mmの細長
で、先端に10個の電極24を有し、一方の側面にロッ
クのための抜け止め凹部59が形成され、かつ、一方の
角部に湾曲した誤挿入防止の傾斜面32と誤挿入防止溝
42が形成されている。
【0004】従来、このようなICカード31のロック
のために、挿入路の側面に、板ばねを一部C字状に折り
曲げたロック用ばねが配置されていた。そして、正常な
状態にICカード31を挿入したときは、誤挿入防止の
傾斜面32で徐々にロック用ばねのC字状に折り曲げた
突起部分を押し込み、抜け止め凹部59の位置まで押し
込むと、ロック用ばねがこの抜け止め凹部59に嵌合し
てホールドするようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のような板ばねを
一部C字状に折り曲げたロック用ばねでは、一旦ロック
した後で、ICカード31を引き抜こうとすると、変形
し易く、抜け防止対策としては強度不足であるという問
題があった。また、表裏又は前後逆に誤挿入したような
場合、板ばねを折り曲げたロック用ばねでは、ICカー
ド31の傾斜面のない角部で強く押し込むと、変形し易
く、やはり、抜け防止対策としては強度不足であるとい
う問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、ロック用ばねの構造が簡単で、かつ、強度を高める
ことにより、より確実に挿入後の抜け止めと表裏又は前
後逆の誤挿入防止の機能を発揮するICカード用コネク
タを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ICカードを
ハウジングの挿入口に差込んでICカードの電極と挿入
口内のコンタクトを接続するようにしたICカード用コ
ネクタにおいて、前記ハウジング内に、ICカードのプ
ッシュ・イン、プッシュ・アウトの着脱動作に連動して
進退動作をするスライダと、このスライダへのプッシュ
・インのときにロックばねによりロックし、プッシュ・
アウトのときにロックを解除するロック機構部とを具備
し、前記ロックばねは、スライダにおけるICカードの
摺動側に出没してICカードの抜け止め凹部に係脱する
係止突起と、スライダの他側面から進退する抜け防止部
とを有し、前記係止突起と抜け防止部との間を係止突起
側からの加圧力により変形しにくい形状としたことを特
徴とするICカード用コネクタである。
【0008】以上のような構成において、ICカード3
1を挿入口5に挿入する。ICカード31を正常に挿入
したときは、傾斜面32がロックばね47の係止突部5
0に接触し、押し込まれて反対側の抜け防止部51が他
側面の切り欠き凹部14へ突出する。ICカード31を
さらに押し込むと、ICカード31の凹部59に前記係
止突部50が嵌合し、抜け防止部51が元に戻る。この
状態でICカード31を押し込むと、スライダ3も一体
に押し込まれる。このとき、抜け防止部51が元に戻っ
ているので、ハウジング1の内側壁に沿って移動する。
そして、ロック機構部33により安定した状態で停止
し、電極24がコンタクト7に接触する。
【0009】ICカード31を引き抜こうとすると、係
止突部50が押し込まれようとするが、抜け防止部51
が抜け止め片58により邪魔されており、押し込むこと
ができず、ICカード31を引き抜くことができない。
このとき、ロックばね47の3角形の係止突部50と他
端側の抜け防止部51との間は、十分な一定の幅を持っ
て形成されているので、力が加わっても変形することが
ない。
【0010】ICカード31を誤って表裏(又は前後)
逆に差し込んだ場合には、抜け防止部51が他側面から
突出し、そのままさらに押し込もうとすると、抜け防止
部51が切り欠き凹部14の端面に接触してICカード
31とスライダ3の移動を禁止する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によるICカード用コネク
タの第1実施例の形態を図1〜図7に基づき説明する。
本発明のICカード用コネクタは、図2(a)に示す薄
い箱型のハウジング1と、図2(b)に示す金属板を折
り曲げ形成したカバー2と、これらのハウジング1とカ
バー2との内部に収納される図3に示すスライダ3とを
主たる部品として構成されている。
【0012】前記ハウジング1は、絶縁性の材料、例え
ばLCPなどで幅33.6mm×奥行き45.6mm×
高さ4.4mm程度の薄い箱型に形成され、正面には、
図11に示した前記ICカード31が挿入されるICカ
ード用挿入口5と、それよりもやや幅が広いが、長さの
短い他のICカード(図示せず)のためのICカード用
挿入口4とが、ICカードの形状の違いに合わせて形成
されている。これらのICカード用挿入口4、5は、I
Cカードの幅と厚さの重合部分を共有し、異なる部分を
幅方向と厚さ方向に延長して形成するとともに、案内段
差部12が設けられている。さらに、前記ハウジング1
の左右外側面と後外側面に、前記カバー2を被せたとき
の係止突部20が一体に形成されている。
【0013】これらの挿入口4、5の内部の奥行き中間
位置には、図示しないICカード用のりん青銅からなる
コンタクト6が設けられ、このコンタクト6の先端のへ
字状に湾曲した接触部分が、ハウジング1の底面17の
略中央から奥行き方向に斜めに突出して、前記ICカー
ド31の挿入を妨げない高さに形成されている。このコ
ンタクト6の基端部のピン端子9は、ハウジング1の正
面側下面に臨ませられ、プリント基板等に接続される。
【0014】このコンタクト6のさらに奥には、りん青
銅からなるICカード用コンタクト7が、ハウジング1
の後端から挿入側に向けて形成されている。このコンタ
クト7は、コンタクト6よりも若干高い位置に形成して
ある。このコンタクト7の後端部のピン端子10は、ハ
ウジング1の後端部からやや突出し、プリント基板等に
接続される。また、前記挿入口5の内部であって、コン
タクト7の両側に位置してICカード31の挿入を案内
する案内部13が、挿入手前側から奥に向かって上方に
傾斜させて形成されている。
【0015】前記カバー2は、上面部52から左右側と
前後側とにそれぞれ左側面部53、右側面部54、後面
部55、前面部56を垂直に折り曲げて形成し、これら
のうち、左側面部53、右側面部54、後面部55に
は、それぞれ前記ハウジング1の係止突部20に係合す
る嵌め込み穴57が形成されている。また、このカバー
2には、前記ハウジングの左側面の切り欠き凹部14に
望ませた位置であって、やや内側に食い込んだ位置に抜
け止め片58が垂直に折り曲げ形成されるとともに、前
記上面部52の一部を切り起こして外れ防止ばね部37
が形成されている。
【0016】前記スライダ3は、前記ハウジング1の左
奥のスライダ摺動面8の上に載せられる。このスライダ
3は、図3(a)の上面から見た斜視図と図3(b)の
底面から見た斜視図に示すように、前記挿入口4、5に
臨ませた前端部には、図示しないICカード用の係合部
38が形成され、また、後述するロック機構部33のた
めのロックピン受け孔44が形成され、後端部には、復
帰ばね受け凹部43が形成されている。また、一側面か
ら後端部にかけて湾曲した前記ICカード用の係合部3
9と誤挿入防止突起40が一体に形成され、他側面のや
や内側には、ロックばね取付け孔60が形成されてい
る。底面には、ロックばね取付け凹部41が両側面に連
通して形成され、さらに、3箇所にガイドレール45が
一体に形成され、スライダ摺動面8のスライダガイド溝
11に嵌合して往復動するようになっている。
【0017】前記ロックばね47は、金属板をプレス加
工で打ち抜き、折曲形成したもので、圧入固定する圧入
部48とU字形に湾曲したばね部49と3角形に突出し
た係止突部50と他端側の抜け防止部51との各部を有
する。特に、3角形の係止突部50と他端側の抜け防止
部51との間は、力が加わっても変形しないように十分
な一定の幅を持って形成され、ばね部49は、単に復帰
用として作用し、ICカード31の着脱時に直接接触し
ないように構成されている。そして、このロックばね4
7を、スライダ3の底面におけるロックばね取付け凹部
41に嵌め込むようにして、圧入部48を前記ロックば
ね取付け孔60に圧入固定すると、係止突部50がスラ
イダ3の一側面側にやや突出し、抜け防止部51が他側
面と略同じ面となるように組み込まれる。
【0018】つぎに、前記ロック機構部33を図4、図
5及び図6に基づき説明する。このロック機構部33
は、前記スライダ摺動面8に連続する一端部に形成され
ており、ハートカム34とその周りのガイド溝36とこ
のガイド溝36を移動するロックピン35とで構成され
ている。前記ガイド溝36は、図面上、直線として示し
た図6のように傾斜面と段部を持って構成され、スライ
ダ3の往復動により、このスライダ3のロックピン受け
孔44に嵌合したロックピン35の他端部がガイド溝3
6の各点A、B、C、D、A…点の方向で間欠的に停止
しながら図4の矢印のように左回りに一周して移動す
る。このロックピン35が移動時にスライド溝36から
抜け出ることのないように、カバー2の一部を舌片状に
下向きに切り起こした外れ防止ばね部37にてロックピ
ン35を上から付勢している。
【0019】図1及び図2において、左側の15と、右
側の16は、図示しないICカード用の挿入終了判別端
子で、りん青銅などの弾性と導電性を持った素材で形成
し、この挿入終了判別端子15、16の先端部は、前記
挿入口4の側部に臨ませられ、図示しないICカードの
挿脱により接離して、読込み、書込み等の動作を制御す
る。
【0020】次に本発明の第1実施例におけるICカー
ド31の着脱動作について説明する。ICカード31
は、図1(a)(b)(c)及び図2(a)に示すIC
カード用挿入口5に、電極24が下を向く状態で挿入す
る。ICカード31は、他の挿入口4に嵌合することな
く、挿入口5に誘導されて挿入される。このとき、スラ
イダ3は、復帰ばね46により押し出されており、ロッ
クピン35は、ガイド溝36のA点にある。
【0021】ICカード31は、挿入を続けると、先端
部分がコンタクト6に軽く接触しながらさらに奥へ押し
込まれ傾斜面32がスライダ3の側面に沿って移動し、
このスライダ3に設けられたロックばね47の係止突部
50に接触する。この係止突部50は、ばね部49に抗
して押し込まれて反対側の抜け防止部51が他側面から
突出する。ICカード31の先端部が図7(a)におけ
る2点鎖線のように、ICカード用係合部39に接する
とともに、ICカード用誤挿入防止突起40と誤挿入防
止溝42とが係合するまでさらに押し込むと、ロックば
ね47が復帰してICカード31の側面の凹部59に前
記係止突部50が嵌合し、反対側の抜け防止部51が元
に戻る。
【0022】この状態でICカード31を押し込むと、
スライダ3もばね46に抗して一体に押し込まれる。こ
のとき、抜け防止部51が元に戻っているので、抜け止
め片58で邪魔されることなく移動する。そして、ロッ
クピン35は、ガイド溝36のA点からB点まで移動
し、このB点からばね46によりハートカム34のガイ
ド溝36に沿ってC点にやや戻されて安定した状態で停
止し、図1(b)に示すように、その電極24がコンタ
クト7に接触する。
【0023】ICカード31を奥まで差し込んだ状態
で、ICカード31を引き抜こうとすると、ICカード
31の側面の凹部59に嵌合している係止突部50が押
し込まれようとするが、反対側の抜け防止部51が抜け
止め片58により邪魔されており、押し込むことができ
ず、ICカード31を引き抜くことができない。このと
き、ロックばね47の3角形の係止突部50と他端側の
抜け防止部51との間は、十分な一定の幅を持って形成
されているので、力が加わっても変形することがない。
ICカード31を抜くためには、もう一度、ICカード
31をばね46に抗して押し込むと、ロックピン35
は、ガイド溝36のC点からD点まで移動し、このD点
からばね46によりさらにA点に戻されて安定した状態
で停止し、ICカード31は、図1(a)の実線に示す
ような元の位置に戻り、電極24がコンタクト7から離
れる。この状態からICカード31を引き抜くと、ロッ
クばね47の係止突部50がばね部49に抗して押し込
まれて反対側の抜け防止部51が他側面から突出し、容
易に引き抜かれる。
【0024】ICカード31を誤って表裏(又は前後)
逆に差し込んだ場合には、図7(b)に示すように、直
角な先端部がロックばね47の係止突部50をばね部4
9に抗して押し込み、反対側の抜け防止部51が他側面
から突出する。そのままICカード誤挿入防止突起40
に接触させてさらに押し込もうとすると、抜け防止部5
1が抜け止め片58の端面に接触してICカード31と
スライダ3の移動を禁止する。
【0025】つぎに、本発明の第2実施例を図8、図9
及び図10に基づき説明する。第1実施例と基本的に同
一であるが、異なる点は、以下の通りである。 (1)第1実施例では、ICカード31のみならず、他
の形状のICカードにも対応できるようになっている
が、第2実施例では、ICカード31のみに対応するよ
うに構成されている。 (2)第1実施例では、ICカード31の電極24を下
面にして挿入するようになっているが、第2実施例で
は、ICカード31の電極24を上面にして挿入するよ
うに構成されている。これに伴い、スライダ3とロック
機構部33の位置がハウジング1の右側に構成されてい
る。 (3)第1実施例では、切り欠き凹部14をやや長めに
形成し、この切り欠き凹部14の約半分の長さの抜け止
め片58をカバー2の折り返しで構成されているが、第
2実施例では、切り欠き凹部14を短めに形成し、抜け
止め片58をハウジング1の内側壁の一部分を持って構
成されている。 (4)第2実施例でICカード31の電極24を上面に
して挿入するように構成されていることに伴い、凹部5
9を形成している部分の厚さ分だけロックばね47を浮
かせる必要があり、そのため、スライド摺動面8の一部
にスライダ受け台63が設けられている。 (5)第1実施例では、ロックピン35を付勢するカバ
ー2の外れ防止ばね部37がロック機構部33側から切
り起こされているが、第2実施例では、カバー2の外れ
防止ばね部37がスライダ3側から切り起こされている
ので、スライダ3の上面に、ばね受け溝62が形成され
ている。 以上の相違点以外は、第1実施例と第2実施例とで変わ
るところはない。
【0026】以上のような構成におけるICカード31
の着脱動作について説明する。図10(a)において、
ICカード31を挿入口5に、電極24が上向きに挿入
する。このとき、スライダ3は、復帰ばね46により押
し出されており、ロックピン35は、ガイド溝36のA
点(以下、図4と同じ)にある。
【0027】ICカード31を挿入し続けると、傾斜面
32がスライダ3の側面に沿って移動し、ロックばね4
7の係止突部50に接触する。この係止突部50は、ば
ね部49に抗して押し込まれて反対側の抜け防止部51
が他側面の切り欠き凹部14へ突出する。ICカード3
1の先端部が図10(a)における2点鎖線のように、
ICカード用係合部39に接するとともに、ICカード
用誤挿入防止突起40と誤挿入防止溝42とが係合する
までさらに押し込むと、ロックばね47が復帰してIC
カード31の凹部59に前記係止突部50が嵌合し、反
対側の抜け防止部51が元に戻る。
【0028】この状態でICカード31を押し込むと、
スライダ3もばね46に抗して一体に押し込まれる。こ
のとき、抜け防止部51が元に戻っているので、ハウジ
ング1の内側壁に沿って移動する。そして、ロックピン
35は、ガイド溝36のA点からB点まで移動し、この
B点からばね46によりハートカム34のガイド溝36
に沿ってC点にやや戻されて安定した状態で停止し、電
極24がコンタクト7に接触する。
【0029】ICカード31を奥まで差し込んだ状態
で、ICカード31を引き抜こうとすると、ICカード
31の側面の凹部59に嵌合している係止突部50が押
し込まれようとするが、反対側の抜け防止部51がハウ
ジング1の内側壁により邪魔されており、押し込むこと
ができず、ICカード31を引き抜くことができない。
このとき、ロックばね47の3角形の係止突部50と他
端側の抜け防止部51との間は、十分な一定の幅を持っ
て形成されているので、力が加わっても変形することが
ない。ICカード31を抜くためには、もう一度、IC
カード31をばね46に抗して押し込むと、ロックピン
35は、ガイド溝36のC点からD点まで移動し、この
D点からばね46によりさらにA点に戻されて安定した
状態で停止し、ICカード31は、元の位置に戻り、電
極24がコンタクト7から離れ、抜き取られる。
【0030】ICカード31を誤って表裏(又は前後)
逆に差し込んだ場合には、図10(b)に示すように、
直角な先端部がロックばね47の係止突部50をばね部
49に抗して押し込み、反対側の抜け防止部51が他側
面から突出する。そのままICカード誤挿入防止突起4
0に接触させてさらに押し込もうとすると、抜け防止部
51が切り欠き凹部14の端面に接触してICカード3
1とスライダ3の移動を禁止する。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ICカー
ドをハウジングの挿入口に差込んでICカードの電極と
挿入口内のコンタクトを接続するようにしたICカード
用コネクタにおいて、前記ハウジング内に、ICカード
のプッシュ・イン、プッシュ・アウトの着脱動作に連動
して進退動作をするスライダと、このスライダへのプッ
シュ・インのときにロックばねによりロックし、プッシ
ュ・アウトのときにロックを解除するロック機構部とを
具備し、前記ロックばねは、スライダにおけるICカー
ドの摺動側に出没してICカードの抜け止め凹部に係脱
する係止突起と、スライダの他側面から進退する抜け防
止部とを有し、前記係止突起と抜け防止部との間を係止
突起側からの加圧力により変形しにくい形状としたの
で、ロック用ばねの構造が簡単で、かつ、強度が高く、
より確実に挿入後の抜け止めと表裏又は前後逆の誤挿入
防止の機能を発揮することができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、ロックばね
47は、スライダに圧入固定する圧入部48とU字形に
湾曲したばね部49と3角形に突出した係止突部50と
他端側の抜け防止部51との各部を有し、3角形の係止
突部50と他端側の抜け防止部51との間は、係止突起
側からの加圧力によっても変形しないように十分な一定
の幅を持って形成したので、ロックばね47は、金属板
をプレス加工で打ち抜き、折曲形成するだけで製造が容
易である。
【0033】請求項3記載の発明によれば、スライダの
他側面から進退するロックばねの抜け防止部に臨ませて
ハウジングの一部に切り欠き凹部を形成するとともに、
抜け止め片を形成し、前記切り欠き凹部は、ICカード
の正常挿入時に抜け防止部が係脱し、誤挿入時に抜け防
止部が突出して切り欠き凹部の側壁でスライダの移動を
抑制し、前記抜け止め片は、正常ロック後のICカード
の引き抜き時の抜け防止部の突出を抑制するようにした
ので、ロックばねの抜け防止部が切り欠き凹部と抜け止
め片で進退したり、係脱したりする動作が確実に行われ
る。
【0034】請求項4記載の発明によれば、ICカード
の引き抜き時の抜け防止部の突出を抑制する抜け止め片
は、ハウジングに被せるカバーの一部を切り起こして形
成するか又は切り欠き凹部に連続するハウジングの内側
壁からなるようにしたので、ロックばねの抜け防止部が
進退したり、係脱したりする別部品を必要とせず、ハウ
ジングやカバーの加工だけで切り欠き凹部と抜け止め片
を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカード用コネクタの第1実施
例を示すもので、(a)は、(c)におけるB−B線断
面図、(b)は、(a)におけるA−A線断面図、
(c)は、正面図である。
【図2】図1のICカード用コネクタを分解したもの
で、(a)は、ハウジングの斜視図、(b)は、カバー
の斜視図である。
【図3】図1のICカード用コネクタにおけるスライダ
とロックばねの分解図で、(a)は、上面からみた斜視
図、(b)は、底面からみた斜視図である。
【図4】図1のICカード用コネクタにおけるロック機
構部とスライダの拡大平面図である。
【図5】図4のICカード用コネクタのC−C線断面図
である。
【図6】図4のICカード用コネクタにおけるガイド溝
を直線的に置き換えたときの断面図である。
【図7】図1のICカード用コネクタにICカードを挿
入したときの要部の断面図で、(a)は、正常に挿入し
たときの図、(b)は、表裏反転して誤挿入したときの
図である。
【図8】本発明によるICカード用コネクタの第2実施
例の分解したもので、(a)は、ハウジングの斜視図、
(b)は、カバーの斜視図である。
【図9】図8のICカード用コネクタにおけるスライダ
とロックばねの分解図で、(a)は、上面からみた斜視
図、(b)は、底面からみた斜視図である。
【図10】図8のICカード用コネクタにICカードを
挿入したときの要部の断面図で、(a)は、正常に挿入
したときの図、(b)は、表裏反転して誤挿入したとき
の図である。
【図11】(a)(b)(c)(d)(e)は、それぞ
れICカードの正面図、平面図、一部切欠いた左側面
図、右側面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…カバー、3…スライダ、4…挿入
口、5…挿入口、6…コンタクト、7…コンタクト、8
…スライダ摺動面、9…ピン端子、10…ピン端子、1
1…スライダガイド溝、12…案内段差部、13…案内
部、14…切り欠き凹部、15…挿入終了判別端子、1
6…挿入終了判別端子、17…底面、18…凸部、19
…復帰ばね受け凹部、20…係止突部、24…電極、2
6…スライダストッパ部、31…ICカード、32…傾
斜面、33…ロック機構部、34…ハートカム、35…
ロックピン、36…ガイド溝、37…外れ防止ばね部、
38…係合部、39…係合部、40…誤挿入防止突起、
41…ロックばね取付け凹部、42…誤挿入防止溝、4
3…復帰ばね受け凹部、44…ロックピン受け孔、45
…ガイドレール、46…復帰ばね、47…ロックばね、
48…圧入部、49…ばね部、50…係止突部、51…
抜け防止部、52…上面部、53…左側面部、54…右
側面部、55…後面部、56…前面部、57…はめ込み
孔、58…抜け止め片、59…凹部、60…ロックばね
取付け孔、61…誤挿入防止段部、62…ばね受け溝、
63…スライダ受け台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 良 東京都品川区戸越6丁目5番5号 エスエ ムケイ株式会社内 Fターム(参考) 5B058 CA03 CA04 CA13 KA12 KA24 5E021 FB14 FB16 FB17 FB18 FC31 FC38 FC40 HA05 HB07 HB11 HB15 HC14 HC36 KA05 5E023 AA21 BB19 BB25 DD13 DD19 GG09 HH08 HH19 HH22 HH28 HH30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードをハウジングの挿入口に差込
    んでICカードの電極と挿入口内のコンタクトを接続す
    るようにしたICカード用コネクタにおいて、前記ハウ
    ジング内に、ICカードのプッシュ・イン、プッシュ・
    アウトの着脱動作に連動して進退動作をするスライダ
    と、このスライダへのプッシュ・インのときにロックば
    ねによりロックし、プッシュ・アウトのときにロックを
    解除するロック機構部とを具備し、前記ロックばねは、
    スライダにおけるICカードの摺動側に出没してICカ
    ードの抜け止め凹部に係脱する係止突起と、スライダの
    他側面から進退する抜け防止部とを有し、前記係止突起
    と抜け防止部との間を係止突起側からの加圧力により変
    形しにくい形状としたことを特徴とするICカード用コ
    ネクタ。
  2. 【請求項2】 ロックばね47は、金属板をプレス加工
    で打ち抜き、折曲形成してなり、スライダに圧入固定す
    る圧入部48とU字形に湾曲したばね部49と3角形に
    突出した係止突部50と他端側の抜け防止部51との各
    部を有し、3角形の係止突部50と他端側の抜け防止部
    51との間は、係止突起側からの加圧力によっても変形
    しないように十分な一定の幅を持って形成したことを特
    徴とする請求項1記載のICカード用コネクタ。
  3. 【請求項3】 スライダの他側面から進退するロックば
    ねの抜け防止部に臨ませてハウジングの一部に切り欠き
    凹部を形成するとともに、抜け止め片を形成し、前記切
    り欠き凹部は、ICカードの正常挿入時に抜け防止部が
    係脱し、誤挿入時に抜け防止部が突出して切り欠き凹部
    の側壁でスライダの移動を抑制し、前記抜け止め片は、
    正常ロック後のICカードの引き抜き時の抜け防止部の
    突出を抑制するようにしたことを特徴とする請求項1又
    は2記載のICカード用コネクタ。
  4. 【請求項4】 ICカードの引き抜き時の抜け防止部の
    突出を抑制する抜け止め片は、ハウジングに被せるカバ
    ーの一部を切り起こして形成するか又は切り欠き凹部に
    連続するハウジングの内側壁からなることを特徴とする
    請求項1記載のICカード用コネクタ。
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