JP2007041180A - 光コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 屈折率整合剤の充填不良の問題、あるいは漏れや滲みの問題が発生しない光コネクタを提供する。
【解決手段】 フェルール14の光ファイバ穴14aに、予め接続端面14bから穴途中までの短尺の内蔵光ファイバ12が内装固定されている。光ファイバ穴14a内で、内蔵光ファイバ12と外側から挿入された外部光ファイバ16(16a)とを、屈折率が光ファイバのコアと同等な光透過性弾性材13を介して突き合わせ接続する。グリス状あるいは液状の屈折率整合剤を用いるものと異なり、屈折率整合剤の充填不良、漏れや滲みの問題は生じない。内蔵光ファイバがフェルール14の後端から露出しているものでは、光ファイバ穴に連続して設けた位置決め溝上に光透過性弾性材を配置する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光ファイバどうしの接続部に、屈折率が光ファイバのコアと同等な光透過性弾性材を介在させる構造の光コネクタに関する。
光ファイバの接続においては、グリス状あるいは液状の屈折率整合剤を介在させて突き合せるのが一般的である。また、現場付け光コネクタやメカニカルスプライス等のファイバ突き当て部には、グリス状の屈折率整合剤を使用している。
なお、グリス状あるいは液状の屈折率整合剤を用いない光接続方法として、図15に示すように、多心の光接続部に屈折率整合用の樹脂フィルムを介在させる方法が知られている(特許文献1)。同図において、対向する多心用の整列部材1、2の各光ファイバ穴1a、2aに挿入固定された光ファイバ3、4は、一方の整列部材2の端面部に設けた凹部2bに配置した、コアとほぼ同一の屈折率を有する屈折率整合シート(屈折率整合用の樹脂フィルム)5を介して接続される。6は両整列部材1、2を結合させるクリップである。
特開2004−226438
グリス状あるいは液状の屈折率整合剤を介在させる接続方法は、次のような問題がある。
例えば、フェルール部とメカニカルスプライス部とを一体化した構造の現場付け光コネクタでは、工場出荷時に、メカニカルスプライス部の光ファイバ接続部にグリス状の整合剤を塗布しておくが、使用環境によっては整合剤の洩れ、滲みが生ずる場合がある。
また、メカニカルスプライス部は開閉機構等が複雑なので、メカニカルスプライス方式以外に、内蔵光ファイバをプリアセンブルした光フェルールの光ファイバ穴に予め屈折率整合剤としてのグリスを塗り込んでおき、接続現場で、フェルール外部から光ファイバを光ファイバ穴に挿入して光ファイバ同士を接続する方式も考えられている。しかし、この方式では、光ファイバ穴に塗り込まれるグリスの充填不良や、使用環境によっては、グリスの滲み、洩れ等の問題が発生するおそれがある。グリスが滲むと、光学特性が劣化する恐れがあり、また、光ファイバと光ファイバ穴を接着するときに接着不良が発生するおそれがある。
なお、特許文献1の構造は、整合剤の洩れ滲みが生ずる問題を回避できるが、現場付け光コネクタやメカニカルスプライスにそのまま適用できない。
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、屈折率整合剤の充填不良の問題、あるいは漏れや滲みの問題が発生せず、整合剤の取り扱い性が良好で光接続部の光学特性を向上させることができる光コネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明の光コネクタは、フェルールの光ファイバ穴に、予め接続端面から穴途中までの短尺の内蔵光ファイバが内装固定され、かつ、屈折率が光ファイバのコアと同等な光透過性弾性材が配置されていることを特徴とする。
請求項2の発明の光コネクタは、フェルールの光ファイバ穴に、予め接続端面から穴途中までの短尺の内蔵光ファイバが内装固定され、前記光ファイバ穴内で、前記内蔵光ファイバと外側から挿入された外部光ファイバとが、屈折率が光ファイバのコアと同等な光透過性弾性材を介して突き合わせ接続されていることを特徴とする。
請求項3は、請求項2の光コネクタにおいて、光透過性弾性材が予め内蔵光ファイバの後端面又は外部光ファイバの先端面に形成されており、前記外部光ファイバを光ファイバ穴内に挿入することにより、内蔵光ファイバと外部光ファイバとが前記光透過性弾性材を介して突き合わせ接続されたことを特徴とする。
請求項4は、請求項3の光コネクタにおいて、シロキサン系のLTV 樹脂(低温加硫樹脂)をLIM成形(液状樹脂射出成形)することにより、内蔵光ファイバ又は外部光ファイバの端面に光透過性弾性材を成形したことを特徴とする。
請求項5は、請求項1の光コネクタにおいて、光透過性弾性材が光ファイバ穴内で内蔵光ファイバと別体に配置されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、フェルール部とこれに連続する延長部と前記延長部の上面に合体する蓋部とを有し、前記蓋部は少なくとも2分割されており、前記延長部の上側面には、フェルール部の光ファイバ穴に連続する位置決め溝を有し、この位置決め溝内に、フェルール部の光ファイバ穴に予め内装固定した短尺の内蔵光ファイバの光ファイバ穴から露出した部分を配置し、外側から導入される外部光ファイバを前記位置決め溝内に配置して前記内蔵光ファイバと対向させ、バネ部材の力を受ける蓋部で締め付けるように押さえ込んで、前記内蔵光ファイバと外部光ファイバとを接続する光コネクタであって、
前記位置決め溝の途中に、屈折率が光ファイバのコアと同等な光透過性弾性材が配置されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、光ファイバ方向に沿った光ファイバの位置決め溝が少なくとも1本形成された位置決め台と、前記位置決め台上に配置されて前記位置決め溝内で位置決め接続される光ファイバを押さえ付けるための蓋と、前記位置決め台と蓋とを弾性的に挟持するバネとを有する光コネクタであって、
前記位置決め溝の光ファイバ接続位置に光透過性弾性材が配置されていることを特徴とする。
請求項8は、請求項1〜7の光コネクタにおいて、光透過性弾性材が、ファイバクラッド径より小さくコア径より大きい球状又は円筒状をなしていることを特徴とする。
請求項9は、請求項6又は7の光コネクタにおいて、光透過性弾性材が、樹脂を滴下して膜状に硬化させて形成したものであることを特徴とする。
本発明によれば、屈折率整合剤がグリス状や液状でなく弾性材なので、充填不良あるいは漏れや滲みの問題が発生する恐れはない。したがって、整合剤の取り扱い性が良好で光接続部の光学特性を向上させることができる。
また、現場付け光コネクタに適用した場合には、現場でのコネクタ組立性を向上させることができる。
以下、本発明を実施した光コネクタについて、図面を参照して説明する。
図1〜図3に第1実施例を示す。この実施例の光コネクタ11は、光ファイバ穴14aをあけたジルコニアなどからなる円筒状のフェルール14を、ステンレスなどからなるフェルールホルダ15に一体固定してなり、フェルール14の光ファイバ穴14aにあらかじめ接続端面14bから穴途中までの短尺の内蔵光ファイバ(裸ファイバ)12が内装固定され、そして、光ファイバ穴14aの内蔵光ファイバ12の後端面に、屈折率が内蔵光ファイバ12のコアと同等な図示例では球状の光透過性弾性材13が形成されている。光透過性弾性材13は円筒状ないし薄膜状でもよい。フェルールホルダ15は、外部から挿入される外部光ファイバ(光ファイバ心線)16の被覆部16bを収容する被覆部収容穴15bを持つ。16aは外部光ファイバ16の裸ファイバである。フェルールホルダ15のフランジ部15aには回転止め用切欠き15cが形成されている。
前記光透過性弾性材13はポリカーボネートなどを用いることができる。また、前記球状の光透過性弾性材13の直径は、変形する前の状態では、内蔵光ファイバ12のクラッド12”の径より小さくコア12’の径より大きい。
上記の光コネクタ11の光ファイバ穴14aに外部光ファイバ16の裸ファイバ16aを挿入し適度の押し込み力で押し込むと、図2(a)、(b)に示すように、内蔵光ファイバ12と外部光ファイバ16(16a)とが球状の光透過性弾性材13を介して接続される。このとき、球状であった光透過性弾性材13は図2(b)に示すように、容易に弾性変形して、対向する光ファイバ12、16(16a)間の空気層を排除し、隙間の生じない光ファイバ接続を行うことができる。また、光透過性弾性材13が弾性変形しているので、光ファイバ間に押し圧がかかっているのと同様な状況を容易に作り出すことができ、接続部の光学特性が向上する。
また、グリスや液状の屈折率整合剤を介して光接続を行う従来方式と比べて、屈折率整合剤が漏れたり滲んだりする問題が解消され、この点でも光学特性の向上が図られるとともに、光ファイバを光ファイバ穴内に接着固定する際に、接着不良が発生する問題を回避できる。また、グリスの充填不良などの問題も発生せず、整合剤の取り扱い性が悪いという問題を解消できる。
前記の実施例では、光透過性弾性材13を内蔵光ファイバ12の後端面に形成したが、図3(a)に示すように予め外部光ファイバ16の先端面(裸ファイバ16aの先端面)に形成してもよい。
また、図3(b)に示すように予め円筒状ないし薄膜状の光透過性弾性材13’を外部光ファイバ16(16a)の先端面に形成することもできる。内蔵光ファイバ12又は外部光ファイバ16(16a)の端面に光透過性弾性材を形成する場合、シロキサン系のLTV樹脂(低温加硫樹脂)をLIM成形(液状樹脂射出成形)することにより形成することができる。
また、光透過性弾性材を光ファイバ穴14aに内蔵光ファイバ12と別体に配置することも考えられる。
図4〜図8に第2実施例を示す。この実施例の光コネクタ21はフェルール部22とメカニカルスプライス部23とを一体に設けた基本構造を持つ。すなわち、フェルール部22とこれに連続する延長部24と、この延長部24の上面に配置される蓋部25、26と、前記延長部24と蓋部25、26とを弾性的に把持するC形板バネ28とを有している。延長部24と蓋部25、26とC形板バネ28とはメカニカルスプライス部23を構成する。図6にフェルール部22と延長部24とが一体化された一体化部品51のみを示す。図6(a)は一体化部品51の断面図、図(b)は同平面図、図(c)は図6(b)のC−C断面図である。また、前記延長部24の上面にフェルール部22の光ファイバ穴22aに連続する例えばV溝あるいはU溝等の位置決め溝24aを有し、蓋25、26側には前記位置決め溝24aに対向する溝25aが形成されている。また、延長部24及び蓋26に被覆収容溝24c、26cが形成されている。前記延長部24はフェルール部22が一体固定されるフランジ状部24bを持つ。さらに、延長部24の位置決め溝24a内に、フェルール部22の光ファイバ穴22a内にあらかじめ内装固定した短尺の内蔵光ファイバ(裸ファイバ)27の光ファイバ穴22aから露出した部分27cを収容し、外部から導入される外部光ファイバ16の裸ファイバ16aを前記位置決め溝24a内に収容して前記内蔵光ファイバ27と対向させ、C形板バネ28のグリップ力で蓋部25、26を締め付けるように押さえ込んで、前記内蔵光ファイバ27と外部光ファイバ16とを接続する構造である。
そして、この実施例では前記位置決め溝24aの途中に光透過性弾性材30を配置する。この光透過性弾性材30は、内蔵光ファイバ27の後端に形成してもよいし、外部光ファイバ16の先端に形成してもよいし、また、光ファイバ27、16と別個に位置決め溝24a上に配置してもよい。別個に配置する場合は、予め位置決め溝24a上に樹脂を滴下し硬化させるとよい。
前記光コネクタ21の内蔵光ファイバ27に外部光ファイバ16(16a)を接続する場合、図5に示すように開閉部材である楔部材37を、メカニカルスプライス部23における延長部24と蓋25、26との境界部の側部に設けた楔挿入凹所29に押し込んで蓋25、26を延長部24に対して若干開いた状態とし、次いで外部光ファイバ16を挿入してその裸ファイバ16aを位置決め溝24a内に収容しかつ押し込んで、光ファイバ27、16aどうしを光透過性弾性材30を介在させて適度の力で突き合わせ、次いで楔部材37を抜いてC形板バネ28のバネ力で延長部24と蓋25、26とを挟持する。これにより、内蔵光ファイバ27と外部光ファイバ16(16a)とが光透過性弾性材30を介して常に適度の押し力を与えられた状態で接続され、良好な光学特性が得られる。接続した状態を図7および図8に示す。
この場合、前記実施例と同様に、光透過性弾性材30が容易に弾性変形して、対向する光ファイバ27、16(16a)間の空気層を排除し、隙間の生じない光ファイバ接続を行うことができる。また、光透過性弾性材30が弾性変形しているので、光ファイバ間に押し圧がかかっているのと同様な状況を容易に作り出すことができ、接続部の光学特性が向上する。また、屈折率整合剤が漏れたり滲んだりする問題が解消され、この点でも光学特性の向上が図られる。
なお、詳細は省略するが、この光コネクタ21のメカニカルスプライス部23は、通常、図5に2点鎖線で示すような円筒状のストップリング38内に収容される。
図9〜図12に第3実施例を示す。この実施例の光コネクタ31はいわゆるメカニカルスプライスである。すなわち位置決め溝32aを中央に形成した位置決め台32の上で接続される光ファイバの接続部近傍を押さえるための中央の蓋部33と、その両側で各光ファイバ41、42の被覆部41b、42bを押さえるための蓋部34とを備え、前記位置決め台32と蓋部33、34とを弾性的に挟持するC形板バネ35とを有する基本構造を持つ光コネクタである。
そして、この実施例では位置決め台32の位置決め溝32aの中央部(光ファイバ接続位置)に光透過性材36が配置される。
この光コネクタ31により光ファイバ41、42どうしを接続する場合、図11に示すように楔部材37を位置決め台32と蓋33、34との境界部の側部に設けた楔挿入凹所39に押し込んで蓋33、34を位置決め台32に対して若干開き、両側からそれぞれ光ファイバ41、42を挿入してそれぞれの裸ファイバ41a、42aを位置決め溝32a内に収容して、中央部に配置された光透過性弾性材36に向けて適度の力で押し付け、次いで楔部材37を引き抜いてC形板バネ35のバネ力で位置決め台32と蓋33、34とを挟持する。これにより、両光ファイバ41、42が光透過性弾性材36を介して常に適度の押し力を与えられた状態で接続され、良好な光学特性が得られる。
図13、図14は実施例1の光コネクタ11あるいは実施例2の光コネクタ21が使用される箇所の一例を示す。この例は、例えば家屋の外壁や内部壁等に設置するアウトレット45内の光コネクタ装置46に内蔵させる場合である。この光コネクタ装置46は、プラグ挿入部47とハウジング本体部48と光ファイバ16を直角に屈曲させて固定する光ファイバ固定部49とからなり、前述の光コネクタ11(21)は、ハウジング本体部48とプラグ挿入部47とにまたがった態様で内蔵される。光ドロップケーブルあるいはインドアケーブルに取り付けたプラグをプラグ挿入部47内に挿入して、光コネクタ11(21)と付き合せ、光ファイバ接続を行う。
上述の実施例では単心用の光コネクタとして説明したが、多心光コネクタに適用することも可能である。いわゆるMTコネクタ(JIS C 5981のF12形多心光ファイバコネクタに相当)の光ファイバ穴内に本発明の光透過性弾性材を配置して、組み立て性を向上させることができる。
また、図4〜図8の光コネクタ21や図9〜図12の光コネクタ31等のようなメカニカルスプライス部のある光コネクタにおいて位置決め溝24a、32aを複数設け、それぞれの位置決め溝に光透過性弾性材を配置して、組み立て性を向上させることができる。
本発明の一実施例の光コネクタを示すもので、(a)は縦断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 図1の光コネクタの内蔵光ファイバに外部光ファイバを接続する要領を説明するもので、(a)は縦断面図、(b)は(a)の光接続部の要部拡大図である。 図1の光コネクタの変形例を示すもので、(a)は外部光ファイバの先端面に球状の光透過性弾性材を形成する場合、(b)は外部光ファイバの先端面に円筒状の光透過性弾性材を形成する場合を示す。 本発明の他の実施例の光コネクタを示すもので、フェルール部とメカニカルスプライス部とが一体化した構造の光コネクタの要部を示す縦断面図である。 図4のB−B拡大断面図である。 図4の光コネクタの要部を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は平面図、(c)は(b)のC−C断面図である。 図4の光コネクタの光ファイバに外部光ファイバを接続した状態を示す図である。 図7の正面図である。 本発明のさらに他の実施例を示すもので、メカニカルスプライスである光コネクタの縦断面図である。 図9の平面図である。 図9のD−D拡大断面図である。 図9の光コネクタを用いて光ファイバどうしを接続した状態を示す縦断面図である。 図1〜図2の光コネクタ、あるいは図4〜図8の光コネクタの使用箇所の一例を説明するもので、それらの光コネクタを内蔵する例えばアウトレット用等の光コネクタ装置の斜視図である。 図13の正面図である。 従来の光コネクタを示すもので、(a)は一部切り欠き平面図、(b)は縦断面図である。
符号の説明
11、21,31 光コネクタ
12 内蔵光ファイバ(裸ファイバ)
12' コア
12” クラッド
13、13’ 光透過性弾性材
14 フェルール
14a 光ファイバ穴
14b 接続端面
15 フェルールホルダ
15a フランジ状部
15b 被覆部収容穴
16 外部光ファイバ
16a 光ファイバ(裸ファイバ)
16b 被覆部
21 光コネクタ
22 フェルール部
22a 光ファイバ穴
23 メカニカルスプライス部
24 延長部
24a 位置決め溝
24b フランジ部
25、26 蓋
25a 溝
27 内蔵光ファイバ
27c (内蔵光ファイバの)後方に露出した部分
28 C形板バネ
29 楔挿入凹所
30 光透過性弾性材
31 光コネクタ
32 位置決め台
32a 位置決め溝
33、34 蓋
33a 溝
35 C形板バネ
36 光透過性弾性材
37 楔部材
39 楔挿入凹所
41、42 光ファイバ
41a、42a 光ファイバ(裸ファイバ)
45 アウトレット
46 光コネクタ装置
47 プラグ挿入部
48 ハウジング本体部
49 光ファイバ固定部

Claims (9)

  1. フェルールの光ファイバ穴に、予め接続端面から穴途中までの短尺の内蔵光ファイバが内装固定され、かつ、屈折率が光ファイバのコアと同等な光透過性弾性材が配置されていることを特徴とする光コネクタ。
  2. フェルールの光ファイバ穴に、予め接続端面から穴途中までの短尺の内蔵光ファイバが内装固定され、前記光ファイバ穴内で、前記内蔵光ファイバと外側から挿入された外部光ファイバとが、屈折率が光ファイバのコアと同等な光透過性弾性材を介して突き合わせ接続されていることを特徴とする光コネクタ。
  3. 前記光透過性弾性材が予め内蔵光ファイバの後端面又は外部光ファイバの先端面に形成されており、前記外部光ファイバを光ファイバ穴内に挿入することにより、内蔵光ファイバと外部光ファイバとが前記光透過性弾性材を介して突き合わせ接続されたことを特徴とする請求項2記載の光コネクタ。
  4. シロキサン系のLTV 樹脂(低温加硫樹脂)をLIM成形(液状樹脂射出成形)することにより、内蔵光ファイバ又は外部光ファイバの端面に光透過性弾性材を成形したことを特徴とする請求項3記載の光コネクタ。
  5. 前記光透過性弾性材が光ファイバ穴内で内蔵光ファイバと別体に配置されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  6. フェルール部とこれに連続する延長部と前記延長部の上面に合体する蓋部とを有し、前記蓋部は少なくとも2分割されており、前記延長部の上側面には、フェルール部の光ファイバ穴に連続する位置決め溝を有し、この位置決め溝内に、フェルール部の光ファイバ穴に予め内装固定した短尺の内蔵光ファイバの光ファイバ穴から露出した部分を配置し、外側から導入される外部光ファイバを前記位置決め溝内に配置して前記内蔵光ファイバと対向させ、バネ部材の力を受ける蓋部で締め付けるように押さえ込んで、前記内蔵光ファイバと外部光ファイバとを接続する光コネクタであって、
    前記位置決め溝の途中に、屈折率が光ファイバのコアと同等な光透過性弾性材が配置されていることを特徴とする光コネクタ。
  7. 光ファイバ方向に沿った光ファイバの位置決め溝が少なくとも1本形成された位置決め台と、前記位置決め台上に配置されて前記位置決め溝内で位置決め接続される光ファイバを押さえ付けるための蓋と、前記位置決め台と蓋とを弾性的に挟持するバネとを有する光コネクタであって、
    前記位置決め溝の光ファイバ接続位置に光透過性弾性材が配置されていることを特徴とする光コネクタ。
  8. 前記光透過性弾性材が、ファイバクラッド径より小さくコア径より大きい球状又は円筒状をなしていることを特徴とする請求項1〜7記載の光コネクタ。
  9. 前記光透過性弾性材が、樹脂を滴下して膜状に硬化させて形成したものであることを特徴とする請求項6又は7記載の光コネクタ。
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