JP2007041120A - 共焦点走査型顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高輝度領域の解像度を低下させることなく、低輝度領域の解像度を向上させた共焦点走査型顕微鏡を提供する。
【解決手段】 対物レンズ15を含む共焦点光学系と、共焦点光学系を介して測定対象物2からの検出光を受光し、検出信号を生成する光検出部18と、測定対象物2に対して検出光を2次元走査するとともに、対物レンズ15の光軸方向に走査する走査系と、検出信号に基づいて2次元走査面上の各ピクセルの高さ情報及び輝度情報からなるピクセルデータを生成するピクセルデータ生成部19からなり、検出信号のゲインを調整するゲイン調整手段と、ゲインを異ならせて生成された2以上のピクセルデータについて、ピクセルごとに輝度を所定の閾値と比較する比較部23と、比較部23による比較結果に基づいて、上記2以上のピクセルデータを合成し、測定対象物2の3次元形状画像又は光量画像を生成する画像データ生成部24により構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、共焦点走査型顕微鏡に係り、さらに詳しくは、測定対象物に対し検出光を2次元走査するとともに対物レンズの光軸方向に走査して2次元走査面上の各ピクセルの高さ情報及び輝度情報からなるピクセルデータを生成する共焦点走査型顕微鏡の改良に関する。
測定対象物に光を照射し、測定対象物によって反射された光を受光して測定対象物の表面形状を計測する顕微鏡として、共焦点走査型顕微鏡がある。この共焦点走査型顕微鏡は、共焦点光学系と、共焦点光学系を介して測定対象物からの光(以下、検出光という)を受光し、検出信号を生成する光検出部と、検出光を走査する走査系からなる。共焦点光学系は、検出光を合焦位置からの光だけに絞り込むためのものであり、対物レンズや結像レンズ、スリットなどの光学素子からなる。この様な共焦点走査型顕微鏡を用いれば、測定対象物に対して検出光を2次元走査するとともに、対物レンズの光軸方向、すなわち、測定対象物の高さ方向に走査することにより、測定対象物の表面形状に関する情報として、2次元走査面上の各ピクセルの高さ情報及び輝度情報からなるピクセルデータを生成することができる。
なお、特許文献1には、ピクセルデータに基づいて測定対象物を画面表示する際、カラー撮像手段によって得られるピクセルごとの色情報に従って表面形状の画面表示を着色する技術が記載されている。また、特許文献2には、測定対象物の反射率に応じて感度を異ならせた2つの受光素子を用いて、測定対象物の厚みを精度良く計測する技術が記載されている。
特開2001−82935号公報 特開平7−12525号公報
一般に、測定対象物の表面形状や照射光の強度によっては、受光量が多すぎて受光素子が飽和を起こしてしまったために高さ情報が得られない領域や、受光量が少なすぎて輝度が低いために信号対ノイズ比(S/N比)が低下して正確な高さ情報及び輝度情報が得られない領域が生じる場合がある。そこで、従来の共焦点走査型顕微鏡では、受光素子が飽和を起こさないようにゲインを調整してピクセルデータが生成される。しかし、測定対象物表面に反射率の高い領域と、反射率の低い領域が混在する場合、反射率の高い領域に合わせてゲイン調整すると、反射率の低い領域に関する信号対ノイズ比が低下し、当該領域について正確な高さ情報及び輝度情報が得られないという問題があった。なお、ガンマ補正と呼ばれる画像処理により、反射率の低い領域に対応する低輝度領域の解像度(分解能)を向上させることが考えられる。しかし、この方法では、反射率の高い領域に対応する高輝度領域の解像度が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高輝度領域の解像度を低下させることなく、低輝度領域の解像度を向上させた共焦点走査型顕微鏡を提供することを目的とする。特に、測定対象物の表面に反射率の高い領域及び反射率の低い領域が混在する場合であっても、正確な高さ情報及び輝度情報が得られる共焦点走査型顕微鏡を提供することを目的とする。
本発明による共焦点走査型顕微鏡は、対物レンズを含む共焦点光学系と、上記共焦点光学系を介して測定対象物からの検出光を受光し、検出信号を生成する光検出手段と、上記測定対象物に対して上記検出光を2次元走査するとともに、上記対物レンズの光軸方向に走査する走査系と、上記検出信号に基づいて2次元走査面上の各ピクセルの高さ情報及び輝度情報からなるピクセルデータを生成するピクセルデータ生成手段とからなる共焦点走査型顕微鏡であって、上記検出信号のゲインを調整するゲイン調整手段と、ゲインを異ならせて生成された2以上の上記ピクセルデータについて、ピクセルごとに輝度を所定の閾値と比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に基づいて、上記2以上のピクセルデータを合成し、上記測定対象物の3次元形状画像又は光量画像を生成する画像データ生成手段とを備えて構成される。
この共焦点走査型顕微鏡では、ゲインの異なる複数のピクセルデータについて、ピクセルごとに輝度が所定の閾値と比較され、この比較結果に基づいて各ピクセルデータを合成して測定対象物の3次元形状画像又は光量画像が生成される。各ピクセルデータは、例えば、検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替える増幅率切り替え手段によってゲインが異ならせられる。この様な構成により、各ピクセルデータから適切な輝度のピクセルを抽出して3次元形状画像又は光量画像を形成することができるので、高輝度領域の解像度を低下させることなく、低輝度領域の解像度を向上させることができる。特に、測定対象物の表面に反射率の高い領域及び反射率の低い領域が混在する場合であっても、正確な高さ情報及び輝度情報を得ることができる。
本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記ゲイン調整手段が、上記検出信号を増幅する2以上のアンプと、上記各アンプの増幅率を決定するとともに、アンプ間で増幅率を異ならせる増幅率決定手段とからなり、上記ピクセルデータ生成手段が、上記各アンプによりそれぞれ増幅された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成するように構成される。この様な構成によれば、同一の検出信号を増幅する複数のアンプの増幅率をアンプ間で異ならせることによって、各ピクセルデータのゲインが異ならせられるので、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータを同時に生成することができる。従って、検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替えるのに比べ、測定に要する時間を短縮することができる。また、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータが同時に生成されるので、温度変化によるドリフトなどの影響を低減させることができる。
また、本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記光検出手段が、検出光を受光して検出信号を出力する2以上の受光素子からなり、上記ゲイン調整手段が、上記検出光を分光する分光器と、上記各受光素子が上記分光器により分光された上記検出光に基づいてそれぞれ検出信号を生成する際の増幅率を決定するとともに、受光素子間で増幅率を異ならせる増幅率決定手段とからなり、上記ピクセルデータ生成手段が、上記各受光素子によりそれぞれ出力された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成するように構成される。この様な構成によれば、分光器によって分光された検出光を受光する複数の受光素子がそれぞれ検出信号を生成する際の増幅率を受光素子間で異ならせることによって、各ピクセルデータのゲインが異ならせられるので、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータを同時に生成することができる。従って、検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替えるのに比べ、測定に要する時間を短縮することができる。また、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータが同時に生成されるので、温度変化によるドリフトなどの影響を低減させることができる。
また、本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記光検出手段が、検出光を受光して検出信号を出力する2以上の受光素子からなり、上記ゲイン調整手段が、上記検出光を分光する分光器と、上記分光器が上記検出光を上記各受光素子に分光する際の分光率を決定するとともに、上記受光素子間で受光量を異ならせる分光率決定手段とからなり、上記ピクセルデータ生成手段が、上記各受光素子によりそれぞれ出力された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成するように構成される。この様な構成によれば、分光器が検出光を複数の受光素子に分光する際の分光率を受光素子間で異ならせることによって、各ピクセルデータのゲインが異ならせられるので、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータを同時に生成することができる。従って、検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替えるのに比べ、測定に要する時間を短縮することができる。また、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータが同時に生成されるので、温度変化によるドリフトなどの影響を低減させることができる。
本発明による共焦点走査型顕微鏡は、対物レンズを含む共焦点光学系と、上記共焦点光学系を介して測定対象物からの検出光を受光し、検出信号を生成する光検出手段と、上記測定対象物に対して上記検出光を2次元走査するとともに、上記対物レンズの光軸方向に走査する走査系と、上記検出信号に基づいて2次元走査面上の各ピクセルの高さ情報及び輝度情報からなるピクセルデータを生成するピクセルデータ生成手段とからなる共焦点走査型顕微鏡であって、上記測定対象物に照射される照射光を生成する光源装置と、上記光源装置の出力強度を切り替える出力強度切り替え手段と、上記出力強度を異ならせて生成された2以上の上記ピクセルデータについて、ピクセルごとに輝度を所定の閾値と比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に基づいて上記2以上のピクセルデータを合成し、上記測定対象物の3次元形状画像又は光量画像を生成する画像データ生成手段とを備えて構成される。
また、本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記比較手段が、所定のゲイン又は出力強度で生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きなゲイン又は出力強度で生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、上記適正輝度領域における上記第1のピクセルデータと、適正輝度領域以外のピクセル領域における上記第2のピクセルデータについて、両領域の境界線からの距離に応じて重みを異ならせる加重平均により3次元形状画像又は光量画像を生成するように構成される。この様な構成によれば、所定のゲイン又は出力強度で生成された第1のピクセルデータから適正輝度領域を抽出するとともに、第1のピクセルデータよりも大きなゲイン又は出力強度で生成された第2のピクセルデータから適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出して3次元形状画像又は光量画像が生成される。その際、3次元形状画像又は光量画像が、各ピクセルデータについて適正輝度領域及び適正輝度領域以外のピクセル領域の境界線からの距離に応じて重みを異ならせる加重平均によって生成される。従って、各ピクセルデータが境界線付近で平滑化されるので、両領域の境界を目立たなくすることができる。
また、本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記比較手段が、所定のゲイン又は出力強度で生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きなゲイン又は出力強度で生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、さらに、第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が上記閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの輝度情報に基づいて第2のピクセルデータの輝度情報を補正して光量画像を生成するように構成される。この様な構成によれば、所定のゲイン又は出力強度で生成された第1のピクセルデータから適正輝度領域を抽出するとともに、第1のピクセルデータよりも大きなゲイン又は出力強度で生成された第2のピクセルデータから適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出して光量画像が生成される。その際、光量画像は、各ピクセルデータのいずれにおいても輝度が閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、重複領域における各ピクセルデータの輝度情報に基づいて第2のピクセルデータの輝度情報が補正される。従って、第1のピクセルデータとはゲイン又は出力強度の異なる第2のピクセルデータの輝度情報を第1のピクセルデータに合わせ込むことができるので、適切な光量画像を得ることができる。
また、本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記ゲイン調整手段が、上記検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替える増幅率切り替え手段からなり、上記比較手段が、所定の増幅率で生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きな増幅率で生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、3次元形状画像又は光量画像を生成するように構成される。
また、本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が上記閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの高さ情報に基づいて両ピクセルデータに関する高さのずれを検出するずれ検出手段と、上記ずれ検出手段により検出された高さのずれに基づいて上記第2のピクセルデータの高さ情報を補正する高さ情報補正手段とを備え、上記画像データ生成手段が、上記高さ情報補正手段により補正された第2のピクセルデータに基づいて3次元形状画像を生成するように構成される。この様な構成によれば、所定のゲインで生成された第1のピクセルデータから適正輝度領域を抽出するとともに、第1のピクセルデータよりも大きなゲインで生成された第2のピクセルデータから適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出して3次元形状画像が生成される。その際、3次元形状画像は、各ピクセルデータのいずれにおいても輝度が閾値以上となる重複領域を抽出し、重複領域における各ピクセルデータの高さ情報に基づいて両ピクセルデータに関する高さのずれを検出して第2のピクセルデータの高さ情報が補正される。従って、2回の走査によって得られる第1及び第2のピクセルデータ間で温度変化に基づくドリフトなどによりずれが生じても、補正されるので、常に適切な3次元形状画像を得ることができる。
また、本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記比較手段が、所定の出力強度で生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きな出力強度で生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、3次元形状画像又は光量画像を生成するように構成される。
また、本発明による共焦点走査型顕微鏡は、上記構成に加え、上記第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が上記閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの高さ情報に基づいて両ピクセルデータに関する高さのずれを検出するずれ検出手段と、上記ずれ検出手段により検出された高さのずれに基づいて上記第2のピクセルデータの高さ情報を補正する高さ情報補正手段とを備え、上記画像データ生成手段が、上記高さ情報補正手段により補正された第2のピクセルデータに基づいて3次元形状画像を生成するように構成される。
本発明による共焦点走査型顕微鏡によれば、各ピクセルデータから適切な輝度のピクセルを抽出して3次元形状画像又は光量画像を形成することができるので、高輝度領域の解像度を低下させることなく、低輝度領域の解像度を向上させることができる。特に、測定対象物の表面に反射率の高い領域及び反射率の低い領域が混在する場合であっても、正確な高さ情報及び輝度情報を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による共焦点走査型顕微鏡の一構成例を示したブロック図であり、レーザー光を測定対象物2に照射してその反射光又は散乱光を観測するレーザー顕微鏡装置1が示されている。本実施の形態によるレーザー顕微鏡装置1は、測定対象物2にレーザー光を照射し、測定対象物2によって反射又は散乱された光を受光して測定対象物2の表面形状を計測する顕微鏡であり、被写体表面の3次元形状を示す3次元形状画像や光量を示す光量画像の生成を行っている。
このレーザー顕微鏡装置1は、レーザー光源11、ハーフミラー12、2次元走査光学系13、ミラー14、共焦点光学系、光検出部18、ピクセルデータ生成部19、2次元走査駆動部20、昇降駆動部21、可動ステージ21a、増幅率切り替え部22、比較部23及び画像データ生成部24からなる。
レーザー光源11は、測定対象物2に照射される照射光を生成する光源装置であり、ここでは、エネルギー密度の高い単色光ビームが得られるレーザーが用いられる。なお、照射光を生成する光源装置としては、単色光を生成するものでなくても良い。例えば、白色光を生成するハロゲンランプや水銀ランプなどを光源装置として用いても良い。また、照射光としては、可視光の他に、紫外光や赤外光を用いても良い。
2次元走査光学系13は、レーザー光源11からの照射光及び測定対象物2によって反射又は散乱された光(以下、検出光と呼ぶことにする)を測定対象物2に対して2次元走査する光学装置であり、ガルバノミラーなどの光学素子からなる。この2次元走査光学系13は、照射光及び検出光の伝搬経路上に配置され、2次元走査駆動部20によって駆動される。
共焦点光学系は、検出光を合焦位置からの光だけに絞り込むためのものであり、検出光の伝搬経路上に配置される。この共焦点光学系は、対物レンズ15、結像レンズ16及びスリット17からなる。
対物レンズ15は、測定対象物2に対して対向配置される集光レンズであり、レーザー光源11からの照射光を集光するとともに、測定対象物2からの検出光を拡大する作用を有している。レーザー光源11からのレーザー光は、この対物レンズ15によって焦点位置の2次元走査面上にエネルギー密度の高いビームスポットを形成する。つまり、このビームスポットを2次元走査面内で移動させることによって2次元走査が行われる。ここでは、各ビームスポットがピクセルに相当し、各ビームスポットからの検出光に基づいて画像データが生成されるものとする。結像レンズ16は、検出光をスリット17上に集光する集光レンズである。
スリット17は、検出光を対物レンズ15の焦点位置からの光だけに絞り込む光学素子であり、結像レンズ16の焦点位置に配置される。具体的には、不透明な平板に微小な貫通孔(ピンホール)を設けたものや、狭小な隙間を設けたものがスリット17として用いられる。
光検出部18は、検出光を受光し、検出信号を生成する光センサーであり、受光量に応じた検出信号が出力される。例えば、光電効果を利用して光を検出する光電子増倍管や、PN接合により光を検出するフォトダイオードが用いられる。ここでは、光を電気信号に変換し、電力増幅して検出信号が生成されるものとする。
レーザー光源11から出力された照射光は、ハーフミラー12及び2次元走査光学系13を介してミラー14に入力され、伝搬経路が直角に曲げられる。ミラー14によって伝搬経路が曲げられた照射光は、対物レンズ15を介して測定対象物2に照射される。一方、測定対象物2からの検出光は、対物レンズ15、ミラー14及び2次元走査光学系13を介してハーフミラー12に入力され、伝搬経路が直角に曲げられる。ハーフミラー12によって伝搬経路が曲げられた検出光は、結像レンズ16及びスリット17を介して光検出部18に入力される。
可動ステージ21aは、測定対象物2が載置され、対物レンズ15の光軸方向に昇降可能な作業台である。この可動ステージ21aは、対物レンズ15に対向させて配置され、昇降駆動部21によって駆動される。ここでは、測定対象物2が載置される可動ステージ21aの載置面が水平面となっており、照射光及び検出光は水平面(xy平面と呼ぶことにする)内を走査されるものとする。特に、対物レンズ15の焦点位置の水平面を2次元走査面と呼ぶことにする。また、対物レンズ15の光軸方向が水平面に垂直となっており、可動ステージ21aを水平面に垂直な方向(z軸方向と呼ぶことにする)に移動させることにより、照射光及び検出光の光軸方向の走査が行われるものとする。つまり、z軸方向に関する可動ステージ21aの位置を変更することにより、対物レンズ15及び測定対象物2間のz軸方向に関する距離を変化させることができ、この距離の変化によって測定対象物2に対する対物レンズ15の焦点位置を変更することができる。ここでは、この様にして測定対象物2に対する対物レンズ15の焦点位置を変更させることを、z軸方向、すなわち、対物レンズ15の光軸方向に関する走査と呼ぶことにする。
ピクセルデータ生成部19は、光検出部18によって生成された検出信号に基づいて、測定対象物2に関するピクセルごとの高さ情報及び輝度情報からなるピクセルデータを生成する動作を行っている。具体的には、xy平面内における照射光及び検出光の走査単位をピクセルとして、1回の2次元走査によってピクセルごとの輝度データからなるフレーム画像が得られる。このフレーム画像は、z軸方向に関する可動ステージ21aの位置を変更するごとに生成され、可動ステージ21aを下限位置から上限位置まで、或いは、上限位置から下限位置まで移動させる間に多数のフレーム画像が生成される。これらのフレーム画像について、ピクセルごとに最大輝度となるフレーム画像が特定され、最大輝度となるフレーム画像の輝度データから当該ピクセルの輝度情報が決定される。また、上記フレーム画像の生成時における可動ステージ21aの位置情報から当該ピクセルの高さ情報が決定される。この様なピクセルごとの高さ情報及び輝度情報からピクセルデータが得られる。
一般に、共焦点光学系を用いた測定では、対物レンズの焦点位置で反射又は散乱される光の受光量が最大となる。従って、最大輝度となるフレーム画像を特定し、可動ステージ21aの位置、すなわち、z軸方向に関する対物レンズ15及び測定対象物2間の距離をピクセルごとに特定することにより、z軸方向に関する測定対象物2表面の高さ情報及び輝度情報を推定することができる。この様に測定対象物2表面の高さ情報及び輝度情報をピクセルごとに推定することによって、ピクセルデータが得られる。ここでは、1回のz軸方向の走査によって1フレーム(画面)のピクセルデータが生成されるものとする。
増幅率切り替え部22は、検出信号のゲインを調整するゲイン調整手段であり、ここでは、光検出部18が検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替える動作が行われる。比較部23は、ゲインを異ならせて生成された複数のピクセルデータについて、ピクセルごとに輝度を所定の閾値と比較する動作を行っている。ここでは、所定の増幅率で生成されたピクセルデータ(以下、第1のピクセルデータと呼ぶことにする)と、このピクセルデータよりも大きな増幅率で生成されたピクセルデータ(以下、第2のピクセルデータと呼ぶことにする)について、輝度を閾値と比較する動作が行われるものとする。
各ピクセルデータのゲイン(ここでは、増幅率)は、測定対象物2の表面形状や反射率、照射光の強度などに基づいて予め定められる。輝度の閾値は、光検出部18から出力される検出信号に含まれるノイズの輝度に応じた出現状況や、光検出部18の出力特性に基づいて予め定められる。この様に閾値を定めることにより、輝度が適正な範囲内にある領域をピクセルデータから抽出することができる。
画像データ生成部24は、比較部23による比較結果に基づいて、各ピクセルデータを合成し、測定対象物2の3次元形状画像及び光量画像を生成する動作を行っている。この3次元形状画像は、被写体としての測定対象物2表面の3次元形状を示す画像データであり、ピクセルごとの高さ情報からなる。光量画像は、測定対象物2表面の明るさ(光量)を示す画像データであり、ピクセルごとの輝度情報からなる。
具体的には、第1のピクセルデータから輝度が閾値以上となるピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、第2のピクセルデータから適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出して3次元形状画像及び光量画像が生成される。すなわち、第1のピクセルデータから輝度が閾値以上のピクセルからなる領域を適正輝度領域として切り出し、第2のピクセルデータから適正輝度領域以外の領域を切り出して3次元形状画像が生成される。
光量画像については、第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの輝度情報に基づいて第2のピクセルデータの輝度情報が補正される。第1のピクセルデータから適正輝度領域として切り出されたピクセルの輝度情報と、適正輝度領域以外のピクセル領域について第2のピクセルデータから切り出されたピクセルの輝度情報とは、各ピクセルデータのゲインが異なるため、そのままでは適切な光量画像を得ることはできない。そこで、重複領域における輝度情報を各ピクセルデータから抽出し、輝度値の比を求めて第2のピクセルデータの輝度情報が補正される。この様にすれば、第2のピクセルデータの輝度情報を第1のピクセルデータに合わせ込むことができるので、適切な光量画像を得ることができる。
ここで、上記重複領域が狭小であり、或いは、存在しない場合、例えば、第2のピクセルデータにおける適正輝度領域内の輝度値が飽和に達しているような場合には、第2のピクセルデータの飽和光量(輝度値)が第1のピクセルデータにおける適正輝度範囲の下限値(閾値)に相当するものとして、上記輝度値の比が求められるものとする。
また、ゲインが異なると、輝度値のオフセット量も異なる。このため、各ピクセルデータから光量画像を生成する際、オフセット量を調整するのが望ましい。具体的には、重複領域における輝度情報を各ピクセルデータから抽出し、輝度値の差分を求めて第2のピクセルデータの輝度情報が補正される。
また、各ピクセルデータから光量画像を生成する際、第2のピクセルデータの輝度情報が第1のピクセルデータに合わせ込まれるので、第2のピクセルデータから切り出された領域が暗くなってしまう場合が生じる。そこで、光量画像について、低輝度領域の輝度レベルを高輝度化するガンマ補正を行うのが望ましい。このガンマ補正は、上に凸な2次関数又は対数関数を用いて、低輝度領域における輝度値を高輝度化するとともに、高輝度領域における輝度値を低輝度化する画像処理である。この様な画像処理を行うことにより、低輝度領域の解像度(分解能ともいう)が向上するので、測定対象物2表面における反射率の低い領域であっても正確に測定することができる。
図2のステップS101〜S110は、図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示したフローチャートである。まず、ピクセルデータ生成部19は、2次元走査駆動部20及び昇降駆動部21を制御して照射光をxy方向にスキャンさせるとともに、z軸方向に走査させ、測定対象物2表面の高さ情報及び輝度情報からなる第1のピクセルデータを生成する(ステップS101,S102)。
次に、ピクセルデータ生成部19は、増幅率切り替え部22を制御して増幅率を変更させ、2回目の走査によって第2のピクセルデータを生成する(ステップS103,S104)。比較部23は、第1及び第2のピクセルデータがピクセルデータ生成部19から入力されると、輝度をピクセルごとに閾値と比較する動作を行う(ステップS105)。
画像データ生成部24は、第1のピクセルデータから適正輝度領域を抽出し、適正輝度領域における第1のピクセルデータと、適正輝度領域以外のピクセル領域における第2のピクセルデータからピクセルごとの高さ情報からなる3次元形状画像を生成する(ステップS106,S107)。次に、画像データ生成部24は、両ピクセルデータから重複領域を抽出し、重複領域における各ピクセルデータの輝度の比に基づいて第2のピクセルデータの輝度情報を補正する(ステップS108,S109)。
そして、画像データ生成部24は、適正輝度領域における第1のピクセルデータと、適正輝度領域以外のピクセル領域における補正後の第2のピクセルデータからピクセルごとの輝度情報からなる光量画像を生成する(ステップS110)。
図3(a)〜(c)は、図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、ピクセルごとに得られる高さごとの輝度値が模式的に示されている。図3(a)には、適正ゲインで得られた輝度分布が示されている。この例では、輝度の分布曲線が、高さz1の位置に鋭いピークを有しており、このピークから離れると、輝度値は極端に低くなっている。この様に輝度が最大となる高さ(z1)から測定対象物表面の高さが定められ、その最大輝度Iから測定対象物表面の輝度が定められる。
図3(b)には、適正ゲインよりも高いゲインで得られた輝度分布が示されている。この例では、輝度の分布曲線が、高さz2からz3までの範囲で飽和(輝度値Ia)に達しており、ピーク位置が定まらない。従って、この様な場合には、正確な高さ情報が得られない。
図3(c)には、適正ゲインよりも低いゲインで得られた輝度分布が示されている。この例では、輝度が全体的に低く、輝度の分布曲線が、緩やかな曲線となっている。この様な場合には、輝度値が全体的に低いため、ノイズなどの影響により、ピーク位置z4(輝度値I)が必ずしも測定対象物表面を示すとは限らず、高さ情報及び輝度情報は不正確となる。画像全体としては適正なゲインで得られたピクセルデータであっても、測定対象物の表面形状や表面位置による反射率の変化によって、光量が不足気味となる領域(低輝度領域)が生じる場合がある。この様な場合に、ゲインを異ならせた2つのピクセルデータを合成することによって、低輝度領域についても正確な高さ情報及び輝度情報を得ることができる。
図4(a)及び(b)は、図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、円筒状の金属ピン2aを測定対象物として観測する場合の様子が示されている。図4(a)には、可動ステージ21a上に載置された金属ピン2aの様子が示され、図4(b)には、その中心軸方向から見た断面の様子が示されている。この例では、金属ピン2aの中心軸をy軸方向としており、z軸方向から照射光が入射される。
図5(a)及び(b)は、図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、図4の金属ピン2aの側面を観測して得られた光量画像におけるx軸方向の輝度分布が示されている。図5(a)には、適正ゲインで得られた輝度分布が示され、図5(b)には、適正ゲインでのx軸方向に関する高さ情報が示されている。この例では、x軸方向に関する輝度分布が、ピン側面の中央に相当する位置でピークを示しており、ピン側面の両サイドでは輝度が低くなっている。その外側の平坦部分は、照射光が可動ステージで反射されることによるバックグラウンドとなっている。このピン側面の両サイドにおける低輝度領域A1では、輝度が低いことによって高さ情報が不正確になり、ノイズA2が生じている。
図6(a)及び(b)は、図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、図4の金属ピン2aの側面を観測して得られた光量画像におけるx軸方向の輝度分布が示されている。図6(a)には、高ゲインで得られた輝度分布が示され、図6(b)には、高ゲインでのx軸方向に関する高さ情報が示されている。この例では、ピン側面の中央部分及びバックグラウンドの輝度が飽和している一方、ピン側面の両サイドにおける低輝度領域の高さ情報に関するノイズは、ゲインを高くしたことによって解消されている。
この様な適正ゲインのピクセルデータと、高ゲインのピクセルデータを合成することにより、ピン側面の中央部分の輝度が飽和することなく、ピン側面の両サイドにおける低輝度領域のノイズを除去することができる。
図7〜図9は、図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、金属ピン2aの側面を観測した際に各ピクセルデータから得られる3次元形状画像が示されている。図7には、第1のピクセルデータ(1回目の走査によって生成されるピクセルデータ)から得られた3次元形状画像の様子が示されている。この例では、高輝度領域の輝度値が飽和に達しないように、適切なゲインが選択されている。ここでは、ピクセルごとの高さ情報が輝度に変換され、濃淡画像として表示されている。
ピン側面の中央は、高さが高く、白っぽく表示されている。ピン側面の両サイド及びその外側は、高さが低いので、黒っぽくなっている。また、表面の傾斜によって、ピン側面の中央からサイド方向にかけて明るさにグラデーションが生じている。ピン側面の両サイドにおける低輝度領域には、ケシ粒状のノイズが多数生じている。
図8には、第2のピクセルデータ(2回目の走査によって生成されるピクセルデータ)から得られた3次元形状画像の様子が示されている。この例では、第1のピクセルデータよりも画像全体として高いゲインが選択されている。
ピン側面の中央は、輝度値が飽和に達しており、真っ白く表示されている。ピン側面の中央部分の形状は、輝度値の飽和により判別不可能となっている。一方、ピン側面の両サイドにおける低輝度領域のケシ粒状のノイズは、第1のピクセルデータに比べて少なくなっている。
図9には、第1及び第2のピクセルデータを合成して得られた3次元形状画像の様子が示されている。ピン側面の中央部分の解像度は、第1のピクセルデータと同等でありながら、ピン側面の両サイドにおける低輝度領域のケシ粒状のノイズが、第2のピクセルデータ並みに低減されている。
図10〜図12は、図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、金属ピン2aの側面を観測した際に各ピクセルデータから得られる光量画像が示されている。図10には、第1のピクセルデータから得られた光量画像の様子が示されている。この例では、高輝度領域の輝度値が飽和に達しないように、適切なゲインが選択されている。
ピン側面の中央部分は、白っぽく表示され、表面形状を正確に判別することができる。一方、ピン側面の両サイドにおける低輝度領域は、黒っぽく表示され、表面形状が判別しづらい。
図11には、第2のピクセルデータから得られた光量画像の様子が示されている。この例では、第1のピクセルデータよりも高いゲインが選択されている。
ピン側面の中央部分は、輝度値の飽和により真っ白く表示され、傷や凹みなどの表面形状の判別が不可能となっている。一方、ピン側面の両サイドにおける低輝度領域は、第1のピクセルデータに比べて明るく、表面形状を判別しやすくなっている。
図12には、第1及び第2のピクセルデータを合成して得られた光量画像の様子が示されている。この例では、ガンマ補正後の光量画像が示されている。ピン側面の中央部分の解像度は、第1のピクセルデータと同等でありながら、ピン側面の両サイドにおける低輝度領域の解像度が、第2のピクセルデータ並みに改善されている。なお、ガンマ補正により、高輝度領域における解像度が第1のピクセルデータに比べて低下しているため、ピン側面の中央部分の濃淡がつぶれ気味になっている。
図13及び図14は、金属ピン2aの側面を観測した際の表面形状を立体的に示した図である。図13には、第1のピクセルデータから得られる光量画像の様子が示されている。すなわち、ピクセルごとに、その高さと、濃淡により輝度値が示されている。ピン側面の両サイドにおける低輝度領域では、高さ情報が不正確であるため、3次元形状画像においてケシ粒状に表示されていたノイズが、針状に表示されている。
図14には、第1及び第2のピクセルデータを合成して得られる光量画像の様子が示されている。ピン側面の両サイドにおける低輝度領域のノイズが、第1のピクセルデータに比べて低減されている。
本実施の形態では、各ピクセルデータから適切な輝度のピクセルを抽出して3次元形状画像及び光量画像を形成することができるので、高輝度領域の解像度を低下させることなく、低輝度領域の解像度を向上させることができる。特に、測定対象物の表面に反射率の高い領域及び反射率の低い領域が混在する場合であっても、正確な高さ情報及び輝度情報を得ることができる。
実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2による共焦点走査型顕微鏡の構成例を示したブロック図である。本実施の形態によるレーザー顕微鏡装置1は、図1のレーザー顕微鏡装置と比較すれば、ずれ検出部31及び高さ情報補正部32を備えている点で異なる。
ずれ検出部31は、第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの高さ情報に基づいて両ピクセルデータに関する高さのずれを検出する動作を行っている。
高さ情報補正部32は、ずれ検出部31により検出された高さのずれに基づいて第2のピクセルデータの高さ情報を補正する処理を行っている。
画像データ生成部24は、高さ情報補正部32により補正された第2のピクセルデータに基づいて3次元形状画像を生成する。この様な構成によれば、2回の走査によって得られた第1及び第2のピクセルデータ間で温度変化に基づくドリフトなどによりずれが生じても、補正されるので、常に適切な3次元形状画像を得ることができる。例えば、駆動用モーターの発熱により、1回目の走査時と2回目の走査時とで可動ステージ21aの位置にずれが生じる場合がある。この様な場合であっても、z軸方向のずれを除去して画像データを生成することができる。
実施の形態3.
図16は、本発明の実施の形態3による共焦点走査型顕微鏡の構成例を示したブロック図である。本実施の形態によるレーザー顕微鏡装置1は、図1のレーザー顕微鏡装置と比較すれば、増幅率切り替え部22に代えて、2つのアンプ41及び増幅率決定部42を備えている点で異なる。各アンプ41は、それぞれ光検出部18からの検出信号を電力増幅する増幅器である。
増幅率決定部42は、各アンプ41の増幅率を決定するとともに、アンプ41間で増幅率を異ならせる動作を行っている。ピクセルデータ生成部19は、各アンプ41によりそれぞれ電力増幅された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成する。
この様な構成によれば、同一の検出信号を電力増幅する複数のアンプの増幅率をアンプ間で異ならせることによって、各ピクセルデータのゲインが異ならせられるので、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータを同時に生成することができる。従って、検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替えるのに比べ、測定に要する時間を短縮することができる。また、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータが同時に生成されるので、温度変化によるドリフトなどの影響を低減させることができる。
実施の形態4.
図17は、本発明の実施の形態4による共焦点走査型顕微鏡の構成例を示したブロック図である。本実施の形態によるレーザー顕微鏡装置1は、図1のレーザー顕微鏡装置と比較すれば、光検出部18及び増幅率切り替え部22に代えて、分光器51、2つの受光素子52及び増幅率決定部53を備えている点で異なる。分光器51は、検出光を分光する光学素子である。ここでは、分光器51がスリット17の後段、すなわち、検出光の伝搬経路上におけるスリット17よりも下流側に配置される。
各受光素子52は、それぞれ分光器51からの検出光を受光し、検出信号を出力する光センサーである。増幅率決定部53は、各受光素子52が分光器51により分光された検出光に基づいてそれぞれ検出信号を生成する際の増幅率を決定するとともに、受光素子52間で増幅率を異ならせる動作を行っている。
ピクセルデータ生成部19は、各受光素子52によりそれぞれ出力された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成する。この様な構成によれば、分光器51によって分光された検出光を受光する複数の受光素子52がそれぞれ検出信号を生成する際の増幅率を受光素子52間で異ならせることによって、各ピクセルデータのゲインが異ならせられるので、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータを同時に生成することができる。従って、検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替えるのに比べ、測定に要する時間を短縮することができる。また、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータが同時に生成されるので、温度変化によるドリフトなどの影響を低減させることができる。また、分光器51をスリット17の後段に配置したので、スリット17の前段に配置するのに比べて、共焦点光学系の構成を簡素化することができる。
実施の形態5.
図18は、本発明の実施の形態5による共焦点走査型顕微鏡の構成例を示したブロック図である。本実施の形態によるレーザー顕微鏡装置1は、図1のレーザー顕微鏡装置と比較すれば、光検出部18及び増幅率切り替え部22に代えて、分光器51、2つの受光素子52及び分光率決定部61を備えている点で異なる。
分光率決定部61は、分光器51が検出光を各受光素子52に分光する際の分光率を決定するとともに、受光素子52間で受光量を異ならせる動作を行っている。この分光率は、入射光を複数の光線に分離する際のエネルギー配分の比である。ピクセルデータ生成部19は、各受光素子52によりそれぞれ出力された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成する。
この様な構成によれば、分光器51が検出光を複数の受光素子52に分光する際の分光率を受光素子52間で異ならせることによって、各ピクセルデータのゲインが異ならせられるので、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータを同時に生成することができる。従って、検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替えるのに比べ、測定に要する時間を短縮することができる。また、1回の走査でゲインの異なる複数のピクセルデータが同時に生成されるので、温度変化によるドリフトなどの影響を低減させることができる。
なお、実施の形態1〜5では、適正輝度領域について第1のピクセルデータから切り出されたデータと、適正輝度領域以外のピクセル領域について第2のピクセルデータから切り出されたデータから3次元形状画像及び光量画像が生成される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、適正輝度領域における第1のピクセルデータと、適正輝度領域以外のピクセル領域における第2のピクセルデータについて、両領域の境界線からの距離に応じて重みを異ならせる加重平均によって3次元形状画像及び光量画像を生成しても良い。この様な構成によれば、各ピクセルデータが境界線付近で平滑化されるので、両領域の境界を目立たなくすることができる。
また、実施の形態1〜5では、ゲインの異なる2つのピクセルデータから3次元形状画像及び光量画像が生成される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、3以上のピクセルデータから3次元形状画像又は光量画像を生成するものであっても良い。また、実施の形態1〜5では、第1のピクセルデータから輝度が閾値以上となるピクセル領域を適正輝度領域として切り出して3次元形状画像及び光量画像が生成される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、第2のピクセルデータから輝度が所定値以上となるピクセル領域を不適正輝度領域として抽出し、不適正輝度領域以外のピクセル領域における第2のピクセルデータと、不適正輝度領域における第1のピクセルデータから3次元形状画像又は光量画像を生成しても良い。
また、実施の形態1〜5では、可動ステージを昇降させることによってz軸方向の走査が行われる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、対物レンズを昇降させても良い。また、実施の形態1〜5では、測定対象物によって反射又は散乱された光が観測される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、透過光や、照射光の照射によって測定対象物が発した蛍光を観測するものであっても良い。
また、適切なゲインを設定するために、輝度が所定の閾値以上となる画素を特定の色(例えば、赤色)で着色して光量画像を表示させても良い。また、z軸方向の走査に関してピクセルごとに輝度値をピークホールドすることによって、光量画像又は3次元形状画像を生成しても良い。
なお、実施の形態1及び2では、検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替えることによってピクセルデータのゲインを異ならせる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、レーザー光源の出力を切り替えることによって照射光の出力強度の異なるピクセルデータを得るようにしても良い。
図19は、本発明による共焦点走査型顕微鏡の他の構成例を示したブロック図である。このレーザー顕微鏡装置1は、図1のレーザー顕微鏡装置と比較すれば、増幅率切り替え部22に代えて、出力強度切り替え部71を備えている点で異なる。出力強度切り替え部71は、レーザー光源11の出力強度をピクセルデータごとに切り替える動作を行っている。この様な構成によっても、照射光の出力強度を切り替えて各ピクセルデータを生成することにより、適正ゲインのピクセルデータ及び高ゲインのピクセルデータに相当する画像データが得られるので、3次元形状画像及び光量画像を形成することができる。
本発明の実施の形態1による共焦点走査型顕微鏡の一構成例を示したブロック図であり、レーザー顕微鏡装置1が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示したフローチャートである。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、ピクセルごとに得られる高さごとの輝度値が模式的に示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、円筒状の金属ピン2aを測定対象物として観測する場合の様子が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、図4の金属ピン2aの側面を観測して得られた光量画像におけるx軸方向の輝度分布が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、図4の金属ピン2aの側面を観測して得られた光量画像におけるx軸方向の輝度分布が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、第1のピクセルデータから得られた3次元形状画像の様子が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、第2のピクセルデータから得られた3次元形状画像の様子が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、第1及び第2のピクセルデータを合成して得られた3次元形状画像の様子が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、第1のピクセルデータから得られた光量画像の様子が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、第2のピクセルデータから得られた光量画像の様子が示されている。 図1のレーザー顕微鏡装置における測定動作の一例を示した図であり、第1及び第2のピクセルデータを合成して得られた光量画像の様子が示されている。 金属ピン2aの側面を観測した際の表面形状を立体的に示した図であり、第1のピクセルデータから得られる光量画像の様子が示されている。 金属ピン2aの側面を観測した際の表面形状を立体的に示した図であり、第1及び第2のピクセルデータを合成して得られる光量画像の様子が示されている。 本発明の実施の形態2による共焦点走査型顕微鏡の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態3による共焦点走査型顕微鏡の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態4による共焦点走査型顕微鏡の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態5による共焦点走査型顕微鏡の構成例を示したブロック図である。 本発明による共焦点走査型顕微鏡の他の構成例を示したブロック図である。
符号の説明
1 レーザー顕微鏡装置
2 測定対象物
2a 金属ピン
11 レーザー光源
12 ハーフミラー
13 2次元走査光学系
14 ミラー
15 対物レンズ
16 結像レンズ
17 スリット
18 光検出部
19 ピクセルデータ生成部
20 2次元走査駆動部
21 昇降駆動部
21a 可動ステージ
22 増幅率切り替え部
23 比較部
24 画像データ生成部
31 ずれ検出部
32 高さ情報補正部
41 アンプ
42 増幅率決定部
52 受光素子
53 増幅率決定部
61 分光率決定部
71 出力強度切り替え部

Claims (15)

  1. 対物レンズを含む共焦点光学系と、
    上記共焦点光学系を介して測定対象物からの検出光を受光し、検出信号を生成する光検出手段と、
    上記測定対象物に対して上記検出光を2次元走査するとともに、上記対物レンズの光軸方向に走査する走査系と、
    上記検出信号に基づいて2次元走査面上の各ピクセルの高さ情報及び輝度情報からなるピクセルデータを生成するピクセルデータ生成手段とからなる共焦点走査型顕微鏡において、
    上記検出信号のゲインを調整するゲイン調整手段と、
    ゲインを異ならせて生成された2以上の上記ピクセルデータについて、ピクセルごとに輝度を所定の閾値と比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に基づいて上記2以上のピクセルデータを合成し、上記測定対象物の3次元形状画像又は光量画像を生成する画像データ生成手段とを備えたことを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  2. 上記ゲイン調整手段が、上記検出信号を増幅する2以上のアンプと、上記各アンプの増幅率を決定するとともに、アンプ間で増幅率を異ならせる増幅率決定手段とからなり、
    上記ピクセルデータ生成手段が、上記各アンプによりそれぞれ増幅された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  3. 上記光検出手段が、検出光を受光して検出信号を出力する2以上の受光素子からなり、
    上記ゲイン調整手段が、上記検出光を分光する分光器と、上記各受光素子が上記分光器により分光された上記検出光に基づいてそれぞれ検出信号を生成する際の増幅率を決定するとともに、受光素子間で増幅率を異ならせる増幅率決定手段とからなり、
    上記ピクセルデータ生成手段が、上記各受光素子によりそれぞれ出力された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  4. 上記光検出手段が、検出光を受光して検出信号を出力する2以上の受光素子からなり、
    上記ゲイン調整手段が、上記検出光を分光する分光器と、上記分光器が上記検出光を上記各受光素子に分光する際の分光率を決定するとともに、上記受光素子間で受光量を異ならせる分光率決定手段とからなり、
    上記ピクセルデータ生成手段が、上記各受光素子によりそれぞれ出力された検出信号に基づいて各ピクセルデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  5. 上記比較手段が、所定のゲインで生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きなゲインで生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、
    上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、上記適正輝度領域における上記第1のピクセルデータと、適正輝度領域以外のピクセル領域における上記第2のピクセルデータについて、両領域の境界線からの距離に応じて重みを異ならせる加重平均により3次元形状画像又は光量画像を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の共焦点走査型顕微鏡。
  6. 上記比較手段が、所定のゲインで生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きなゲインで生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、
    上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、さらに、第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が上記閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの輝度情報に基づいて第2のピクセルデータの輝度情報を補正して光量画像を生成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の共焦点走査型顕微鏡。
  7. 上記光量画像についてガンマ補正を行い、低輝度領域の輝度レベルを高輝度化するガンマ補正手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  8. 対物レンズを含む共焦点光学系と、
    上記共焦点光学系を介して測定対象物からの検出光を受光し、検出信号を生成する光検出手段と、
    上記測定対象物に対して上記検出光を2次元走査するとともに、上記対物レンズの光軸方向に走査する走査系と、
    上記検出信号に基づいて2次元走査面上の各ピクセルの高さ情報及び輝度情報からなるピクセルデータを生成するピクセルデータ生成手段とからなる共焦点走査型顕微鏡において、
    上記測定対象物に照射される照射光を生成する光源装置と、
    上記光源装置の出力強度を切り替える出力強度切り替え手段と、
    上記出力強度を異ならせて生成された2以上の上記ピクセルデータについて、ピクセルごとに輝度を所定の閾値と比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に基づいて上記2以上のピクセルデータを合成し、上記測定対象物の3次元形状画像又は光量画像を生成する画像データ生成手段とを備えたことを特徴とする共焦点走査型顕微鏡。
  9. 上記比較手段が、所定の出力強度で生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きな出力強度で生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、
    上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、上記適正輝度領域における上記第1のピクセルデータと、適正輝度領域以外のピクセル領域における上記第2のピクセルデータについて、両領域の境界線からの距離に応じて重みを異ならせる加重平均により3次元形状画像又は光量画像を生成することを特徴とする請求項8に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  10. 上記比較手段が、所定の出力強度で生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きな出力強度で生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、
    上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、さらに、第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が上記閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの輝度情報に基づいて第2のピクセルデータの輝度情報を補正して光量画像を生成することを特徴とする請求項8に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  11. 上記光量画像についてガンマ補正を行い、低輝度領域の輝度レベルを高輝度化するガンマ補正手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  12. 上記ゲイン調整手段が、上記検出信号を生成する際の増幅率をピクセルデータに応じて切り替える増幅率切り替え手段からなり、
    上記比較手段が、所定の増幅率で生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きな増幅率で生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、
    上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、3次元形状画像又は光量画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  13. 上記第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が上記閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの高さ情報に基づいて両ピクセルデータに関する高さのずれを検出するずれ検出手段と、
    上記ずれ検出手段により検出された高さのずれに基づいて上記第2のピクセルデータの高さ情報を補正する高さ情報補正手段とを備え、
    上記画像データ生成手段が、上記高さ情報補正手段により補正された第2のピクセルデータに基づいて3次元形状画像を生成することを特徴とする請求項12に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  14. 上記比較手段が、所定の出力強度で生成された第1のピクセルデータと、この第1のピクセルデータよりも大きな出力強度で生成された第2のピクセルデータについて輝度を閾値と比較し、
    上記画像データ生成手段が、上記第1のピクセルデータから輝度が上記閾値以上のピクセル領域を適正輝度領域として抽出するとともに、上記第2のピクセルデータから上記適正輝度領域以外のピクセル領域を抽出し、3次元形状画像又は光量画像を生成することを特徴とする請求項8に記載の共焦点走査型顕微鏡。
  15. 上記第1及び第2のピクセルデータのいずれにおいても輝度が上記閾値以上となるピクセル領域を重複領域として抽出し、この重複領域における各ピクセルデータの高さ情報に基づいて両ピクセルデータに関する高さのずれを検出するずれ検出手段と、
    上記ずれ検出手段により検出された高さのずれに基づいて上記第2のピクセルデータの高さ情報を補正する高さ情報補正手段とを備え、
    上記画像データ生成手段が、上記高さ情報補正手段により補正された第2のピクセルデータに基づいて3次元形状画像を生成することを特徴とする請求項14に記載の共焦点走査型顕微鏡。

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