JPH08210819A - レーザ顕微鏡 - Google Patents
レーザ顕微鏡Info
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- JPH08210819A JPH08210819A JP16834495A JP16834495A JPH08210819A JP H08210819 A JPH08210819 A JP H08210819A JP 16834495 A JP16834495 A JP 16834495A JP 16834495 A JP16834495 A JP 16834495A JP H08210819 A JPH08210819 A JP H08210819A
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Abstract
面を有する試料についても、表面形状を誤ることなく把
握し得るレーザ顕微鏡を提供する。 【構成】 共焦点光学系を有するレーザ顕微鏡におい
て、ピーク光量Ipが所定の下限レベルIDCよりも小さ
いか否かを判別して、ピーク位置Zpの情報が不確かな
部分Aについては、たとえばデータを表示せずに、確か
なピーク位置(表面形状)のみをモニタに表示する。
Description
備えたレーザ顕微鏡に関するものである。
するための観察用光学系と、レーザ光の反射光の強度を
測定して、試料の深度に関する情報を検出する共焦点光
学系とを備えたレーザ顕微鏡が知られている(たとえ
ば、特開平1−123102号、同−277812号公
報参照)。この種の顕微鏡は、試料の拡大像だけでな
く、試料の深度も含めた三次元的なデータが得られ、半
導体集積回路のような微細な構造を知る上で有用であ
る。共焦点の光学系の一例を図16に示す。
光L1は、ビームスプリッタ14により反射されて対物
レンズ18により試料wの表面wfに集光され、その反
射光L1がイメージセンサ19に入射する。ここで、共
焦点光学系1は、対物レンズ18の2つの焦点位置に、
上記試料wとイメージセンサ19を配設しており、試料
wの表面wfに焦点が合ったとき、レーザ10からの反
射光L1がイメージセンサ19上で結像するから、イメ
ージセンサ19の1つの受光素子における受光光量が著
しく大きくなる。したがって、試料wをZ軸方向に移動
させて、受光光量がピークとなるピーク位置を測定すれ
ば、試料wの表面wfの深さ方向の情報が得られる。
平面図および(b)の断面図に示すように、試料wの表
面に大きな角度の傾斜部wsがある場合には、レーザ光
の反射光が対物レンズ18(図16)に戻らない。その
ため、傾斜部wsでは、図7(d)のようにピークの受
光光量(以下、「ピーク光量」という。)Ipが著しく
小さくなって、S/N比の低下などにより、傾斜部ws
における測定精度が、図7(c)のように著しく低下す
る。ここで、測定データが実物と明らかに異なる場合は
オペレータが判断できるが、不明瞭な場合は、誤った測
定データを本物として信用するという不都合がある。
面に反射率が互いに大きく異なる暗い部分wdと、明る
い部分wlとが、混在している場合がある。この場合、
明暗の部分wd,wlで、ピーク光量Ipのレベルが、
図10(b)のように大きく異なり、CCDラインセン
サのようなイメージセンサのダイナミックレンジの幅I
MIN 〜IMAX を超える。従来、このような場合には、暗
い部分wdまたは明るい部分wlの一方の測定精度を犠
牲にして測定を行っている。
ある場合にも、以下に説明するように、形状の認識を誤
る場合がある。図17は、Z軸に対する受光光量Iの変
化を示す特性図である。反射率の大きい部分の受光光量
Iは大きいから、図17(a)に示すように、ピーク光
量がダイナミックレンジの最大値IMAX に達し、かつ、
2箇所以上(Zi 〜Z2 )にピーク光量が現れる場合が
ある。このような場合、座標Z1 〜Z2 の平均値をピー
ク位置ZP としている。
に、実際のピーク位置ZP 1 が一方の座標Z1 に偏って
いる場合もある。そのため、この場合には、求めたピー
ク位置ZP と実際のピーク位置ZP 1 とは異なってい
る。したがって、試料表面の形状の認識を誤るおそれが
ある。
メージセンサの受光光量が著しく小さい場合や大きい場
合に、試料の表面形状を誤って認識したり、正確に認識
できないという問題があった。
もので、その目的は、光検出器のピーク光量が小さくな
るような表面または大きくなるような表面を有する試料
についても、表面形状を誤ることなく把握し得るレーザ
顕微鏡を提供することである。
成するために、第1発明のレーザ顕微鏡は、まず、対物
レンズに対して相対的に上下動する試料ステージと、レ
ーザ光を対物レンズにより試料の表面に集光すると共
に、その反射光を光検出器表面に集光して受光させる共
焦点光学系とを備え、ピーク光量の生じたピーク位置に
基づいて試料の深度に関する情報をモニタに表示する。
第1発明の特徴は、光量の下限レベルを記憶する下限レ
ベル記憶部と、ピーク光量を上記下限レベルと比較して
ピーク光量が下限レベルよりも大きいか否かを判別する
下限判別手段とを備えていることである。ここで、ピー
ク光量とは、試料表面上の同一の位置についての受光光
量の極大値をいう。
量Ipが所定の下限レベルIDCよりも小さいか否かを判
別し得る。したがって、光量が小さいために図7(c)
のピーク位置Zpの情報が不確かな部分Aについては、
たとえば図7(e)のようにデータを表示せずに、確か
なピーク位置、つまり、試料の1つの断面における確か
な表面形状(以下、単に「表面形状」という。)のみを
モニタに表示することができる。
ンズに対して相対的に上下動する試料ステージと、レー
ザ光を対物レンズにより試料の表面に集光すると共に、
その反射光を光検出器表面に集光して受光させる共焦点
光学系とを備え、ピーク光量の生じたピーク位置に基づ
いて試料の深度に関する情報をモニタに表示する。第2
発明の特徴は、光量の下限レベルを記憶する下限レベル
記憶部と、ピーク光量を下限レベルと比較してピーク光
量が下限レベルよりも大きいか否かを判別する下限判別
手段と、光量の上限レベルを記憶する上限レベル記憶部
と、ピーク光量を上限レベルと比較してピーク光量が上
限レベルよりも小さいか否かを判別する上限判別手段
と、両判別の結果、下限レベルから上限レベルまでの間
のピーク光量に対応するピーク位置に基づいたイメージ
を記憶するイメージRAMと、同一の試料ステージの位
置および試料への同一の照射位置において上記光検出器
への受光光量を変化させる光量可変手段とを備えている
ことである。
位置において光検出器への受光光量を変化させる光量可
変手段を備えているので、同一の試料について図10
(c)および図10(d)のように、光量を変えて2種
類の測定を行い、2種類の測定結果のうち、ピーク光量
が上下限レベルIMAX ,IMIN の間の情報のみを選択し
て組み合わせることができるから、ダイナミックレンジ
の範囲内で測定することができる。したがって、明暗の
差が大きい試料についてもピーク位置、つまり、形状を
正確に求めることができる。
ンズに対して相対的に上下動する試料ステージと、レー
ザ光を対物レンズにより試料の表面に集光すると共に、
その反射光を光検出器表面に集光して受光させる共焦点
光学系とを備え、ピーク光量の生じたピーク位置に基づ
いて試料の深度に関する情報をモニタに表示する。第3
発明の特徴は、光量の上限レベルを記憶する上限レベル
記憶部と、ピーク光量を上限レベルと比較してピーク光
量が上限レベルよりも小さいか否かを判別する上限判別
手段と、同一の試料ステージの位置および試料への同一
の照射位置において光検出器での受光光量を変化させる
光量可変手段とを備えていることである。
ックレンジの最大値と等しくなった場合は、これを上限
判別手段により判別することができるから、その旨を所
定の表示でモニタに出力して、オペレータに認識させる
ことができる。したがって、このような場合には、光量
可変手段により、照射する光量を小さくして、ピーク光
量をダイナミックレンジの最大値よりも小さくすること
で、ダイナミックレンジの範囲内で測定することができ
る。
明する。図1ないし図4は、本発明の第1実施例を示
す。図1において、レーザ顕微鏡は、共焦点光学系1と
観察用光学系2とを備えている。
共焦点光学系1は、試料wの深度(深さ,膜厚)に関す
る情報を検出するもので、たとえば赤色のレーザ光L1
を出射するHe−Neレーザ10を光源としている。こ
のレーザ10の光軸上には、ビームエキスパンダ11、
ガルバノミラー12およびfθレンズ13が設けられて
いる。レーザ光L1はfθレンズ13により点光源とな
り、この点光源となったレーザ光L1の光軸上には、ビ
ームスプリッタ14、1/4波長板15、第1のハーフ
ミラー16、結像レンズ17および対物レンズ18が、
順次配設されている。上記対物レンズ18は、レボルバ
(図示せず)により切換が可能で、複数種類の倍率を選
択できるようになっている。
物レンズ18に対して上下動する試料ステージ30が配
設されており、対物レンズ18はレーザ光L1を試料w
の表面に集光させる。レーザ光L1は試料wで反射さ
れ、対物レンズ18、結像レンズ17を透過する。この
結像レンズ17の焦点位置には、たとえばCCDライン
センサのような一次元イメージセンサ19が配設されて
おり、結像レンズ17を透過したレーザ光L1は、第1
のハーフミラー16およびビームスプリッタ14で反射
されて、一次元イメージセンサ19の表面に集光する。
前述のガルバノミラー12は、図示しない駆動装置によ
り回転駆動され、レーザ光L1を偏向させることで、試
料wへの集光位置を紙面に直角な方向Yに一次元的に走
査する。この走査方向Yに対応する方向に一次元イメー
ジセンサ19の長手方向Yが設定されている。
る。観察用光学系2は、試料wの外観を拡大して観察す
るためのもので、たとえば白色光L2を出射するランプ
20を光源(観察用光源)としている。ランプ20の光
軸上には、集光レンズ21および第2のハーフミラー2
3が配設されており、第2のハーフミラー23において
観察用光学系2の光軸と共焦点光学系1の光軸とが合致
するように、観察用光学系2が配設されている。
18の光軸上にあり、白色光L2は試料wの表面の所定
の領域に集光されて照射される。試料wで反射された白
色光L21は、対物レンズ18、結像レンズ17および
第1のハーフミラー16を通過して、CCDカメラ(撮
像装置)24に入射する。CCDカメラ24で撮像され
た画像は、画像信号eとして図2のスーパーインポーザ
31を介してモニタ32に出力されて表示される。
等について説明する。同期回路40は、ステージ制御回
路41、ガルバノ駆動回路42およびCCD駆動回路4
3に同期信号を出力する。CCD駆動回路43は同期信
号を受けた後、一次元イメージセンサ19の各素子に蓄
積された電荷を読出し用クロックパルスに基づいて読み
出し、図2のゲイン制御回路44およびA/Dコンバー
タ45を介して、光量信号aをマイコン50に出力す
る。マイコン50は、CPU51およびメモリ60を備
えており、後述するように、一次元イメージセンサ19
の受光光量と試料ステージ30の高さに基づいて試料w
の深度(高さ)に関する情報を求める。なお、70はキ
ーボードである。
ク光量記憶部61およびピーク位置記憶部62を備えて
いる。上記各記憶部61,62は、それぞれ、一次元イ
メージセンサ19の素子の数に対応した記憶素子610
〜61n および620 〜62n を有している。
ル記憶部63およびイメージRAM64を備えている。
上記下限レベル記憶部63は、図3(a)のピーク光量
記憶部61の各記憶素子61i (i=0〜n)に記憶さ
れたピーク光量IPiが、所定の下限レベルよりも大きい
か否かの基準となる図3(b),(d)のダークカット
レベルIDCを記憶している。上記イメージRAM64
は、図3(a)のピーク位置記憶部62の各記憶素子6
2i に記憶されたピーク位置Zpiをモニタ32に表示す
るために、図3(e)のように、イメージで記憶する。
52、下限判別手段53および書込手段54を備えてい
る。上記ピーク検出手段52は、今回測定した光量が図
3(a)のピーク光量記憶部61の各記憶素子61i に
記憶されている光量(前回までに測定した光量のうち最
大の光量)よりも大きいか否かをイメージセンサ19
(図1)の各素子について判断し、大きければ測定光量
とピーク位置(Z軸)とを書き換えることで、最終的に
ピーク光量Ipi およびピーク位置Zpi を両記憶部6
1,62に記憶させて検出するものである。
走査において、ピーク光量記憶部61の各記憶素子61
i に記憶されたピーク光量Ipi と、下限レベル記憶部
63(図2)に記憶された図7(d)のダークカットレ
ベルIDCとを比較して、当該ピーク光量Ipi がダーク
カットレベルIDCよりも大きいか否かを判別し、その判
別結果を図2の書込手段54に出力する。
らの判別結果に基づいて、任意のピーク位置Zpi にお
けるピーク光量Ipi がダークカットレベルIDCよりも
大きい場合にのみ、当該ピーク位置Zpi を連ねた図3
(e)のようなイメージをイメージRAM64(図2)
に書き込む。
る。図1の共焦点光学系1において、前述の一次元イメ
ージセンサ19は、結像レンズ17の焦点位置に配設さ
れており、一方、一次元イメージセンサ19の各素子は
極めて微小であるから、レーザ光L1が試料w上で焦点
を結ぶと、その反射光L1が一次元イメージセンサ19
上で結像し、一次元イメージセンサ19の1つの受光素
子における受光光量が著しく大きくなり、逆に、レーザ
光L1が試料w上で拡がっていると、その反射光L1も
一次元イメージセンサ19上で拡がるので、当該素子の
受光光量が著しく小さくなる。したがって、試料ステー
ジ30を上下方向つまりZ軸方向に上下させると、その
受光光量Iは、図3(b)のように変化して、ピントの
合ったZ軸の位置(試料ステージ30の高さ)で、つま
りピーク位置Zpにおいて最大となる。このピーク位置
Zpを一次元イメージセンサ19の各素子について求め
ることにより、図3(c)のように、紙面に垂直な方向
Y(図1)についての深さの情報、つまり、表面形状を
求めることができる。なお、図1の一次元イメージセン
サ19にはランプ20の観察光L21が入射するが、本
実施例では一次元イメージセンサ19が観察光L21を
感じない時間(5msec) だけ、CCD駆動回路43が一
次元イメージセンサ19に電荷を蓄積させることで、観
察光L21によるノイズを除去している。
(b)の試料wの断面における表面形状を測定したもの
であるが、傾斜部wsの部分の形状が実際の形状と大き
く異なっている。その理由は、図7(b)の傾斜部ws
の部分では、図3(d)のように、レーザ光L1の反射
光が十分に得られず、たとえば、ノイズなどによりピー
ク位置Zpの検出を誤ることがあるためである。したが
って、図3(a)のピーク光量記憶部61に記憶された
図7(d)のピーク光量IpをダークカットレベルIDC
と比較し、このダークカットレベルIDCよりも光量の小
さい部分についてデータをカットすれば、図7(e)の
ように、一部のデータが欠落しているが、実際の表面形
状が得られる。
る。図4において、まず、ステップS1でガルバノミラ
ー12を駆動させて、レーザ光L1を走査し、ステップ
S2で、一次元イメージセンサ19において受光した光
量およびZ軸の位置をメモリ60の各記憶部61,62
に記憶させる。つづいて、ステップS3で試料ステージ
30を1段階下降させた後、ステップS4に進み、再
び、レーザ光L1を走査して、ステップS5に進む。ス
テップS5では、今回測定した光量がピーク光量記憶部
61の各記憶素子61i に記憶されている光量(前回ま
での最大受光光量)よりも大きいか否かを各素子につい
てCPU51が判断し、大きければステップS6に進ん
で、測定光量とZ軸の位置を書き換える。一方、小さけ
ればステップS7に進む。ステップS7では、試料ステ
ージ30が所定の下降端まで下降したか否かを判断し、
下降端でなければステップS3に戻り、一方、下降端で
あれば走査を終了する。こうして、図3(a)の両記憶
部61および62には、それぞれ、図7(d),(c)
のように、ピーク光量Ipi とピーク位置Zpi が記憶
される。
判別手段53(図2)が図7(d)のピーク光量Ipi
とダークカットレベルIDCとを比較し、その比較結果を
書込手段54(図2)に出力する。つづいて、図4のス
テップS9に進み、図7(d)のピーク光量Ipi がダ
ークカットレベルIDCよりも大きいピーク位置Zpiに
ついてのみ、当該ピーク位置Zpi を連ねた図7(e)
のようなイメージをイメージRAM64に書き込む。こ
の後、図4のステップS10に進んで、図2のマイコン
50はイメージ(図7(e))をスーパーインポーザ3
1に出力する。
24の画像と上記深度情報を重ね合わせ、モニタ32に
出力する。これにより、オペレータは試料wの拡大画像
と共に一つの断面における確かな表面形状を知ることが
できる。したがって、表面形状を誤って認識するおそれ
がない。
に、確かなイメージ情報のみをモニタに出力してもよい
が、図3(f)のように、不確かな情報と確かな情報と
を、たとえば破線と実線などのように、区別して表示し
てもよい。つまり、図2の書込手段54は、下限判別手
段53からの判別結果に基づいて、ピーク光量がダーク
カットレベルIDCよりも大きいピーク位置については、
図3(f)のようにモニタ32による表示が実線となる
ようにイメージRAM64(図2)に書き込み、一方、
ピーク光量がダークカットレベルIDCよりも小さいピー
ク位置については、モニタ32(図2)による表示が破
線となるようにイメージRAM64(図2)に書き込ん
でもよい。
す。この第2実施例では、図5のCPU51が形状演算
手段55を備えている点において上記第1実施例と異な
る。この形状演算手段55は、図7(c)の任意のピー
ク位置Zpi について、図7(d)のピーク光量Ipi
がダークカットレベルIDCよりも小さい場合に、当該ピ
ーク位置(図7(c)のAの部分)については、図6
(b),(c)のように、推定した試料の形状を演算す
るものである。
6(a)において、形状演算手段55は、下限判別手段
53からの判別結果に基づいて、イメージにおける欠落
しているY座標の端部の座標Yi を求め、更に、このY
座標Yi に対応するZ座標Zi を求める。つづいて、欠
落しているY座標の間の直線の式Y=aZ+bを、2つ
の座標(Y1 ,Z1 )および(Y2 ,Z2 )から求め、
この2つの座標間を図6(b)のように、直線Lで結
ぶ。
の式およびその値域を図5の書込手段54に出力する。
書込手段54は、上記直線LのイメージをイメージRA
M64に書き込む。これにより、モニタ32には、図6
(b)のように試料の表面形状が表示される。
第1実施例と同様に、確かな情報と不確かな情報とを、
図6(c)のように区別して表示してもよい。
す。この第3実施例では、観察用光学系2の集光レンズ
21と第2のハーフミラー23との間に光学フィルタ2
2が介挿されている。この光学フィルタ22は、白色光
L2のうちレーザ光L1と同一および近似した波長の光
をカットするものである。一方、共焦点光学系1のレー
ザ10とビームエキスパンダ11との間には、NDフィ
ルタ81が介挿されている。このNDフィルタ81は、
レーザ光L1の透過率が図9の円周方向Rに徐々に変化
しており、フィルタ駆動モータ82とで光量可変手段8
0を構成している。この光量可変手段80は、マイコン
50からの光量設定信号cを受けてNDフィルタ81を
透過するレーザ光L1の光量を変化させることで、同一
の試料ステージ30の位置および試料wの同一の照射位
置において、イメージセンサ19での受光光量を変化さ
せるものである。
に加えて、CPU51が上限判別手段56を備えてい
る。一方、メモリ60は、第1および第2ピーク光量記
憶部61A,61Bと、第1および第2ピーク位置記憶
部62A,62Bと、上下限レベル記憶部65,63
と、イメージRAM64とを備えている。
よび両ピーク位置記憶部62A,62Bは、それぞれ、
第1実施例のピーク光量記憶部61およびピーク位置記
憶部62と同様の構成である。下限および上限レベル記
憶部63,65は、それぞれ、一次元イメージセンサ1
9の図10(b)に示すダイナミックレンジの下限値I
MIN および上限値IMAX を記憶している。
MIN を下限レベル記憶部63から読み出して、ピーク光
量Ipi が下限値IMIN よりも大きいか否かを判別し、
大きければ、そのピーク光量Ipi およびピーク位置Z
pi を上限判別手段56に出力する。上限判別手段56
は、上限値IMAX を上限レベル記憶部65から読み出し
て、ピーク光量Ipi が上限値IMAX よりも小さいか否
かを判別し、小さければ、そのピーク光量Ipi に対応
するピーク位置Zpi を書込手段54に出力する。書込
手段54は、上限判別手段56から入力されたピーク位
置Zpi をイメージRAM64に書き込む。
が大きい試料wについての深さの測定方法を説明する。
まず、図9のマイコン50からの光量設定信号cを受け
て、フィルタ駆動モータ82が駆動し、レーザ光L1の
透過率が低い回転位置までNDフィルタ81が回転す
る。つづいて、前述の図4のステップS1〜S7と同様
にして、第1回目の走査がなされる。この第1回目の走
査時には、図9の第1ピーク光量記憶部61Aと、第1
ピーク位置記憶部62Aに、ピーク光量およびピーク位
置が記憶される。この第1回目の走査によるピーク光量
の変化を図10(c)に示す。
定信号cを受けて、レーザ光L1の透過率が高い回転位
置までNDフィルタ81が回転する。つづいて、図4の
ステップS1〜S7と同様にして、第2回目の走査がな
される。この第2回目の走査時には、図9の第2ピーク
光量記憶部61Bと第2ピーク位置記憶部62Bに、ピ
ーク光量およびピーク位置が記憶される。この第2回目
の走査によるピーク光量の変化を図10(d)に示す。
53および上限判別手段56により、第1ピーク光量記
憶部61Aに記憶されている図10(c)のピーク光量
Ipi がダイナミックレンジの範囲IMIN 〜IMAX に入
っているか否かを判別し、その判別結果に基づいて図9
の書込手段54が範囲IMIN 〜IMAX に入っているピー
ク光量に対応するピーク位置をイメージRAM64に書
き込む。つづいて、同様に、第2ピーク光量記憶部61
Bに記憶されている図10(d)のピーク光量Ipi に
ついても同様な処理がなされる。
lについては、図10(c)のY0〜Y1 およびY2 〜
Y3 のように、小さな光量で測定して、上限値IMAX に
近いピーク光量Ipを得ることができ、一方、図10
(a)の暗い部分wdについては、図10(d)のY2
〜Y3 のように、大きな光量で測定して、やはり上限値
IMAX に近いピーク光量Ipを得ることができる。した
がって、明暗差の大きな表面を有する試料wについて
も、ダイナミックレンジIMIN 〜IMAX の幅内で測定で
きると共に、上限値IMAX に近い値で測定できるから、
測定精度が向上する。
ィルタ81とフィルタ駆動モータ82とで光量可変手段
80を構成したが、本発明では、NDフィルタ81単体
で光量可変手段80を構成し、手動でNDフィルタ81
を回転させてもよい。また、本発明では、CCD駆動回
路43で光量可変手段80を構成してもよい。つまり、
CCD駆動回路43の電子シャッタによりイメージセン
サ19の電荷蓄積時間を変化させることによって受光光
量を変化させてもよい。また、レーザ10として半導体
レーザを用いる場合は、レーザの出力自体を変化させて
もよい。
この第4実施例は、図12のマイコン50の構成が前述
の第3実施例と異なっているが、図11の光学系につい
ては第3実施例(図8)と同様の構造を備えている。ま
た、本実施例の光量可変手段80は、NDフィルタ81
と、これを回転させる手動ボリューム82Aとで構成さ
れている点において、前述の第3実施例(図8)と異な
る。
ーク検出手段52、書込手段54A、上限判別手段56
および表示制御手段57を備えている。一方、メモリ6
0は、ピーク光量記憶部61、ピーク位置記憶部62お
よびイメージRAM64の他に、上限レベル記憶部65
を備えている。これらのうち、ピーク検出手段52、ピ
ーク光量記憶部61、ピーク位置記憶部62およびイメ
ージRAM64は、前述の第1実施例と同様の機能を有
するものである。
に記憶されたピーク位置をY方向(図11)に連ねた表
面形状を、つまり、図13(b)のモニタの画面に示す
表面形状をイメージRAM64に書き込む。また、図1
2の前記書込手段54Aは、ピーク光量記憶部61に記
憶されたピーク光量をY方向(図11)に連ねたイメー
ジを、つまり、図13(c)のモニタの画面に表示する
ためのピーク光量変化曲線を図12のイメージRAM6
4に書き込む。
19のダイナミックレンジの上限値、つまり、図13
(a)の上限値IMAX を記憶している。図12の上限判
別手段56は、上限値IMAX を上限レベル記憶部65か
ら読み出して、全てのピーク光量IPiが上限値IMAX よ
りも小さいか否かを判別し、任意のピーク光量IPiが上
限値IMAX に等しければ、光量飽和信号を表示制御手段
57に出力する。表示制御手段57は、光量飽和信号が
入力されたとき、スーパーインポーザ31に光量飽和信
号を出力して、モニタ32に光量が飽和している旨を示
す記号「*」を、図13(b)のように表示させる。
て説明する。図13(a)のように、ピーク光量がダイ
ナミックレンジの最大値IMAX と等しい場合には、図1
2の上限判別手段56がこれを判別し、表示制御手段5
7が図13(b)のモニタの画面に記号「*」を表示さ
せる。この記号「*」が表示された場合には、いずれか
のY座標(レーザ光L1の走査方向)について光量が飽
和しているのであるから、図13(c)のモニタの画面
に示すように、ピーク光量変化曲線を表示させて、飽和
しているY座標を調べる。該ピーク光量変化曲線におい
て、ピーク光量が最大となっている箇所は、光量が飽和
していることになるので、該最大箇所は測定精度が低
い。したがって、該ピーク光量の最大箇所が、知りたい
箇所であるか否かをオペレータは目視で判断し、深度情
報を知りたい箇所でなければ、そのまま測定を終了す
る。
情報を知りたい箇所である場合は、図11の光量可変手
段80の手動ボリューム82Aを調節して、レーザ光L
1の透過率が低い回転位置までNDフィルタ81を回転
させる。その後、小さな光量で再度測定することによ
り、図13(d)のように、光量が飽和していない状態
でピーク位置ZP を知り得る。したがって、測定の精度
が向上する。
同様に、任意のピーク光量IPiが上限値IMAX と等しい
場合は、自動的に2回の測定を行わせることにしてもよ
い。
例は、マイコン50に表示制御手段57Aを備えている
点において、図2の第1実施例と異なっている。図14
(a)において、書込手段54は、前述の下限判別手段
53からの判別結果に基づいて、ピーク光量Ipi がダ
ークカットレベルIDCよりも大きいピーク位置Zpi に
ついてのみ、当該ピーク位置ZPiを連ねた図3(e)の
ようなイメージを、図14(a)のイメージRAM64
に書き込むもので、本発明の補正手段を構成している。
つまり、書込手段54は、深度に関する情報に対して設
定入力された条件に応じた補正を施す手段であり、ダー
クカットレベルIDCを基準としたダークカット補正を施
す。なお、該ダークカット補正を行うか否かは、キーボ
ード70から設定入力される。
ザ31を介して、上記補正した内容に対応する表示をモ
ニタ32に表示させる。たとえば、図14(b)のよう
に、ダークカットレベルIDCによる補正を行った場合に
は、モニタの画面の右下部に絵文字Dを表示する。この
表示Dは、スムージングや傾き補正などの他の補正につ
いても行うが、補正の内容によって、表示Dを変える。
なお、スムージングとは、点(ピーク位置)と他の点を
基にして行なう補正をいい、傾き補正とは、試料の表面
が傾斜している場合に、その傾斜による影響を除く補正
をいう。
を画面から直ちに知ることができる。また、画面の内容
をビデオプリンタなどによって紙面に印字した場合など
においても、紙面に印字された内容から、補正の内容を
直ちに知ることができる。
を示す。スーパーインポーザ31には、合成回路31a
の他に輝度変更回路31bが内蔵されている。輝度変更
回路31bは、マイコン50から入力された文字やイメ
ージのデータを表示する輝度を変更するもので、手動操
作ボリューム31cによって輝度が設定される。合成回
路31aは、輝度変更回路31bからのイメージ等のデ
ータと、CCDカメラ24からの外観のデータとを合成
して、モニタ32に表示させる。
タに映し出すので、通常の画面と異なり、拡大像が極め
て明るい場合や、逆に暗い場合があるので、拡大像と共
に映し出す表面形状が見にくいことがある。これに対
し、本変形例のように、輝度変更回路31bを設けれ
ば、背影に映っている拡大像との明暗の差が大きくなる
ように、表面形状を映し出すことができるから、表面形
状の表示が見易くなる。
イメージセンサ19を用いたが、本発明ではイメージセ
ンサ19に代えて、二次元イメージセンサを用いてもよ
く、あるいは、フォトダイオード(PD)を用いてもよ
い。なお、PDを用いる場合は、焦点にピンホールを配
設する(たとえば、特開平01−123102号公報参
照)。また、深さ測定モードにおいて、試料ステージ3
0は、1段階ずつ下降させたが、1段階ずつ上昇させて
もよい。
によれば、光検出器で検出したピーク光量が下限レベル
よりも大きいか否かを判別するので、下限レベルよりも
小さい場合は、当該ピーク光量に対応するピーク位置を
連ねたイメージ(表面形状)を表示しないか、あるい
は、別の表示をすることができる。したがって、ピーク
光量が小さい不確かなデータ(イメージ情報)をオペレ
ータが信用するという不都合を防止し得る。
同一の試料ステージの位置および試料への同一の照射位
置において、受光光量を変化させる光量可変手段を備え
ているので、同一の試料について、2回の走査を行うこ
とで光量の異なる2つのピーク光量を得ることができ
る。したがって、たとえばCCDのダイナミックレンジ
の範囲を越えるような明暗の差が大きい試料について
も、2回の測定を行うことで、正確に形状を知ることが
できる。
飽和していることをモニタに表示させるので、光量を小
さくして再測定する必要があるか否かを一見で判別する
ことができる。
補正内容に対応する表示をモニタに表示することができ
るから、補正の内容を直ちに知ることができると共に、
後に、ビデオプリンタなどで出力した場合にも補正の内
容を直ちに知ることができる。
学系を示す概略構成図である。
表示方法を示す概念図である。
る。
平面図、(b)は断面図、(c),(d)および(e)
はそれぞれ測定した表面形状、ピーク光量および表示方
法を示す線図である。
す概略構成図である。
の概念的な断面図、(b)〜(d)はピーク光量の変化
を示す線図である。
示す概略構成図である。
概略構成図、(b)はモニタの画面の一例を示す線図で
ある。
図である。
る。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 対物レンズに対して相対的に上下動する
試料ステージと、レーザ光を上記対物レンズにより試料
の表面に集光すると共に、その反射光を光検出器表面に
集光して受光させる共焦点光学系とを備え、ピークの受
光光量の生じたピーク位置に基づいて試料の深度に関す
る情報をモニタに表示するレーザ顕微鏡において、 光量の下限レベルを記憶する下限レベル記憶部と、 上記ピークの受光光量を上記下限レベルと比較してピー
クの受光光量が下限レベルよりも大きいか否かを判別す
る下限判別手段とを備えたレーザ顕微鏡。 - 【請求項2】 請求項1において、上記モニタに表示す
るためのピーク位置に基づいたイメージを記憶するイメ
ージRAMを備えているレーザ顕微鏡。 - 【請求項3】 請求項2において、上記下限判別手段か
らの判別結果に基づいて、任意のピーク位置におけるピ
ークの受光光量が下限レベルよりも大きいピーク位置に
ついてのみ、当該ピーク位置に基づいたイメージを上記
イメージRAMに書き込む書込手段を備えているレーザ
顕微鏡。 - 【請求項4】 請求項2において、任意のピーク位置の
ピークの受光光量が上記下限レベルよりも小さい場合
に、当該ピーク位置については、推定した試料の形状を
演算する形状演算手段を備えたレーザ顕微鏡。 - 【請求項5】 請求項2もしくは4において、上記下限
判別手段からの判別結果に基づいて、ピークの受光光量
が下限レベルよりも大きいか否かによって、上記イメー
ジRAMによるモニタへの表示が異なるように上記イメ
ージRAMにピーク位置に基づくイメージを書き込む書
込手段を備えているレーザ顕微鏡。 - 【請求項6】 対物レンズに対して相対的に上下動する
試料ステージと、レーザ光を上記対物レンズにより試料
の表面に集光すると共に、その反射光を光検出器表面に
集光して受光させる共焦点光学系とを備え、ピークの受
光光量の生じたピーク位置に基づいて試料の深度に関す
る情報をモニタに表示するレーザ顕微鏡において、 光量の下限レベルを記憶する下限レベル記憶部と、 上記ピークの受光光量を上記下限レベルと比較してピー
クの受光光量が下限レベルよりも大きいか否かを判別す
る下限判別手段と、 光量の上限レベルを記憶する上限レベル記憶部と、 上記ピークの受光光量を上記上限レベルと比較してピー
クの受光光量が上限レベルよりも小さいか否かを判別す
る上限判別手段と、 上記両判別の結果、上記下限レベルから上限レベルまで
の間のピークの受光光量に対応するピーク位置に基づい
たイメージを記憶するイメージRAMと、 同一の試料ステージの位置および試料への同一の照射位
置において上記光検出器での受光光量を変化させる光量
可変手段とを備えたレーザ顕微鏡。 - 【請求項7】 対物レンズに対して相対的に上下動する
試料ステージと、レーザ光を上記対物レンズにより試料
の表面に集光すると共に、その反射光を光検出器表面に
集光して受光させる共焦点光学系とを備え、ピークの受
光光量の生じたピーク位置に基づいて試料の深度に関す
る情報をモニタに表示するレーザ顕微鏡において、 光量の上限レベルを記憶する上限レベル記憶部と、 上記ピークの受光光量を上記上限レベルと比較してピー
クの受光光量が上限レベルよりも小さいか否かを判別す
る上限判別手段と、 同一の試料ステージの位置および試料への同一の照射位
置において上記光検出器での受光光量を変化させる光量
可変手段とを備えたレーザ顕微鏡。 - 【請求項8】 請求項7において、上記判別の結果、上
記上限レベルと同一のピークの受光光量のピーク位置が
ある場合には、光量が飽和していることをモニタに表示
させる表示制御手段を備えたレーザ顕微鏡。 - 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかにお
いて、深度に関する情報に対して設定入力された条件に
応じた補正を施す補正手段と、補正した内容に対応する
表示をモニタに表示させる表示制御手段とを備えたレー
ザ顕微鏡。 - 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
おいて、上記レーザ光とは異なる観察用光源からの光で
試料の外観を観察するための観察用光学系を備えたレー
ザ顕微鏡。 - 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
において、上記共焦点光学系の光検出器として一次元イ
メージセンサを共焦点光学系の焦点位置に配設したレー
ザ顕微鏡。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16834495A JP3789516B2 (ja) | 1994-12-02 | 1995-06-09 | レーザ顕微鏡 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6-329415 | 1994-12-02 | ||
JP32941594 | 1994-12-02 | ||
JP16834495A JP3789516B2 (ja) | 1994-12-02 | 1995-06-09 | レーザ顕微鏡 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08210819A true JPH08210819A (ja) | 1996-08-20 |
JP3789516B2 JP3789516B2 (ja) | 2006-06-28 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-06-09 JP JP16834495A patent/JP3789516B2/ja not_active Expired - Fee Related
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