JP5137772B2 - 共焦点顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、試料からの透過光又は反射光から、試料の情報を取得する共焦点顕微鏡に関する。
共焦点顕微鏡は、試料を点状照明し、試料からの透過光又は反射光を焦点絞り上に集光させた後、この共焦点絞りを透過する光の強度を光検出器で検出することによって試料の情報を取得する。また、点状照明を種々の方法により試料を走査することにより、試料の広い範囲の情報を取得できる。
図10は、従来の共焦点顕微鏡の一例としてレーザ走査型の共焦点顕微鏡を示す図である。
図10に示す共焦点顕微鏡50は、レーザ光源51と、PBS(偏光ビームスプリッタ)52と、2次元光スキャナ53と、複数の対物レンズ54と、1/4λ板55と、結像レンズ56と、ピンホール57と、光検出器58と、ピンホールターレット59と、レボルバ60と、XYステージ61と、Zステージ62と、コンピュータ63と、モニタ64とを備えて構成されている。
まず、レーザ光源51から出射した光は、PBS52を透過した後、2次元光スキャナ53に入射される。2次元光スキャナ53は、図示しない第1の光スキャナと第2の光スキャナとからなり、光束を2次元に走査し、対物レンズ54へと導く。対物レンズ54へ入射した光束は、収束光となって試料65上を走査する。このとき、試料65上を走査する光は、1/4λ板55を通過する際に、直線偏光から円偏光に変換される。試料65の表面で反射した光は、再び対物レンズ54を通り、1/4λ板55を通過する際に、円偏光から入射光と直交する直線偏光に変換され、2次元光スキャナ53を介してPBS52に導入された後、PBS52によって反射され結像レンズ56によってピンホール57上に集光する。ピンホール57は対物レンズ54と光学的に共役な位置に配置されているため、試料65からの反射光は焦点の合った光のみピンホール57を通過し光検出器58によって検出される。ピンホールターレット59内には、径の異なる複数のピンホールが配置され、選択可能になっている。レボルバ60には、複数の対物レンズ54が搭載され、選択可能になっている。試料65は、XYステージ61上に載置されており、Zステージ62によって光軸方向に移動可能になっている。2次元光スキャナ53、Zステージ62、光検出器58、ピンホールターレット59、及びレボルバ60は、コンピュータ63によって動作が制御される。
図11は、対物レンズ54及び試料65の相対位置Zと、光検出器58から出力される信号Iとの関係を示す図である。以下、このように、対物レンズ及び試料の相対位置Zと、光検出器から出力される信号Iとの関係をI−Zカーブという。
図11に示すように、試料65が対物レンズ54の焦点位置Z0にある場合、光検出器58から出力される信号Iは最大になり、この位置から対物レンズ54と試料65の相対位置Zが離れるに従い、光検出器58から出力される信号Iは急激に低下する。
この特性により、2次元光スキャナ53によって収束光を2次元走査し、光検出器58から出力される信号Iを2次元光スキャナ53に同期して画像化すれば、試料65のある特定の高さのみが画像化され、試料65を光学的にスライスした画像(共焦点画像)が得られる。そして、得られた画像(共焦点画像)は、モニタ64に表示される。さらに、試
料65各点において共焦点画像を取得し、各点で光検出器58から出力される信号Iが最大になるZステージ62の位置を検出することにより試料65の高さ情報が得られる。また、試料65各点の光検出器58から出力される信号Iの最大値を重ねて表示することにより、全ての面にピントの合った画像(全焦点画像)を得ることができる。
さらに、ピンホールターレット59により、レボルバ60で選択可能な対物レンズ54の性能や、試料65の特性などに合わせて、適正なピンホールを選択することで、ユーザの求める適正な画像を得ることができる(例えば、特許文献1参照)。
また、高さ計測の最適化を目的として、ピンホール径を可変する共焦点顕微鏡もある(例えば、特許文献2参照)。
また、解像度向上を目的として、複数のピンホール径を用いて、各ピンホールから得られる情報同士の差分をとり、その差分に基づいて画像を得る共焦点顕微鏡もある(例えば、特許文献3参照)。
また、ピンホールを可変させる方法には、ターレット方式のほかに、ピンホール自体の大きさを可変にした可変ピンホール機構や、光路を複数に分割し光路毎に異なる径のピンホールを配置する方法がある。
特開2007−133419号公報 特開2005−55540号公報 特表2002−517774号公報
しかしながら、ピンホールの開口部は微小であり、ピンホールを高精度に位置決めする必要があるため、ピンホールを可変にする方法では、ターレット方式や可変ピンホール機構に高精度な位置決め制御が求められ、共焦点顕微鏡が大掛かりで、かつ、高価になるという問題がある。
また、ターレット方式や光路を分割する方法では、ピンホール径を段階的に変えることしかできず、中間的な情報を得ることができないという問題がある。
また、複数のピンホール径を用いた方法では、ターレット方式や光路を分割する方法と同様に、各ピンホールから得られる信号同士の差分のみしか情報が得られず、さらに中間的な情報を得ることができないという問題がある。
そこで、本発明では、簡単かつ安価な構成で、共焦点効果を任意に調整可能な共焦点顕微鏡を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明の共焦点顕微鏡は、光源から出射される光を試料に対して集束させる対物レンズと、前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査機構と、前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器とを備える共焦点顕微鏡であって、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を重み付けした上で結合する重み付け結合演算処理手段を備える。
また、前記重み付け結合演算処理手段は、加重平均を行うことにより前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を重み付けした上で結合するように構成してもよい。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記重み付け結合演算処理手段により演算された演
算結果を表示する表示手段と、前記重み付け結合演算処理手段に重みの入力並びに演算及び演算結果の表示の指示を行う指示入力手段とを備え、前記重み付け結合演算処理手段は、前記指示入力手段に入力された重みに基づいて、加重平均を行い、その演算結果を前記表示手段に表示させるように構成してもよい。
また、本発明の共焦点顕微鏡は、光源から出射される光を試料に対して集束させる対物レンズと、前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査機構と、前記集束光の光軸方向に沿って、前記対物レンズの集光位置と前記試料の位置を相対的に移動させる焦点移動手段と、前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器とを備える共焦点顕微鏡であって、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を重み付けした上で結合する重み付け結合演算処理手段と、前記重み付け結合演算処理手段により演算された信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段とを備える。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記対物レンズの種類に応じて、前記複数の光検出器からの信号を少なくとも1つ選択する信号選択手段を備え、前記重み付け結合演算処理手段は、前記信号選択手段により前記複数の光検出器からそれぞれ出力される複数の信号が選択された場合、それら複数の信号のうち信頼性の高い信号を判断し、前記輝度高さ情報演算手段は、前記重み付け結合演算処理手段により判断された信頼性の高い信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算するように構成してもよい。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記対物レンズの種類に応じて、前記複数の光検出器からの信号を少なくとも1つ選択する信号選択手段を備え、前記信号選択手段により所定の光検出器から出力される1つの信号のみが選択される場合、前記所定の光検出器の感度又はゲインが複数回変更され、前記感度又はゲインが変更される度に前記所定の光検出器から前記重み付け結合演算処理手段に信号が出力され、前記重み付け結合演算処理手段は、前記所定の光検出器から出力される複数の信号のうち信頼性の高い信号を判断し、前記輝度高さ情報演算手段は、前記重み付け結合演算処理手段により判断された信頼性の高い信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算するように構成してもよい。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記対物レンズの種類に応じて、前記複数の光検出器からの信号を少なくとも1つ選択する信号選択手段を備え、前記重み付け結合演算処理手段は、前記信号選択手段により前記複数の光検出器からそれぞれ出力される複数の信号が選択された場合、それら複数の信号を重み付けした上で結合するように構成してもよい。
また、本発明の共焦点顕微鏡は、光源から出射される光を試料に対して集束させる対物レンズと、前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査手段と、前記集束光の光軸方向に沿って、前記対物レンズの集光位置と前記試料の位置を相対的に移動させる焦点移動手段と、前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器とを備える共焦点顕微鏡であって、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を、重み付けを含む所定の結合方法で結合する重み付け結合演算処理手段と、前記複数の光検出器のうち所定の光検出器から出力される信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段とを備え、前記重み付け結合演算処理手段は、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号のうち前記輝度高さ情報演算手段へ出力される信号を所定の判断基準により決める。
また、前記重み付け結合演算処理手段は、画素毎に、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号のうち前記輝度高さ情報演算手段へ出力される信号を決めるように構成してもよい。
また、前記所定の判断基準及び前記所定の結合方法は、前記高さ情報を演算する場合と、前記全焦点輝度情報を演算する場合とで異なっていてもよい。
また、前記所定の判断基準は、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号と所定値との関係、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号同士の差、又は前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号により求められる近似曲線と基準曲線との関係に基づいて設定されてもよい。
また、本発明の共焦点顕微鏡は、光源から出射される光を試料に対して集束させる複数の対物レンズと、前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査手段と、前記集束光の光軸方向に沿って、前記対物レンズの集光位置と前記試料の位置を相対的に移動させる焦点移動手段と、前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器と、前記対物レンズの種類に応じて、前記複数の光検出器からの信号を少なくとも1つ選択する信号選択手段とを備える。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記信号選択手段により選択された複数の信号のうち信頼性の高い信号を判断する重み付け結合演算処理手段と、前記重み付け結合演算処理手段により判断された信頼性の高い信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段とを備えるように構成してもよい。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記信号選択手段により所定の光検出器から出力される1つの信号のみが選択される場合、前記所定の光検出器の感度又はゲインが複数回変更され、前記感度又はゲインが変更される度に前記所定の光検出器から前記重み付け結合演算処理手段に信号が出力され、前記所定の光検出器から出力される複数の信号のうち信頼性の高い信号を判断する重み付け結合演算処理手段と、前記重み付け結合演算処理手段により判断された信頼性の高い信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段とを備えるように構成してもよい。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記重み付け結合演算処理手段は、前記所定の光検出器から出力される複数の信号のうち飽和せず、かつ、信号強度が最も高い信号を前記信頼性の高い信号と判断するように構成してもよい。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記信号選択手段により選択された複数の信号を重み付けした上で結合する重み付け結合演算処理手段と、前記重み付け結合演算処理手段により演算された信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段とを備えるように構成してもよい。
また、前記複数の光検出器は、前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を同時に検出するように構成してもよい。
また、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号は、前記試料の焦点位置での信号強度がそれぞれ同等になるように、光学的又は電気的に調整されていてもよい。
また、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号は、前記試料の焦点位置での信号強度がそれぞれ所定の割合で異なるように、光学的又は電気的に調整されていてもよい。
また、前記重み付け結合処理手段は、前記複数の光検出器の各感度特性に基づいて、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号の正規化処理を行うように構成してもよい。
また、上記共焦点顕微鏡において、少なくとも2つ以上の互いに異なる比率を設定する重み付け比率設定手段と、前記輝度高さ情報演算手段により演算される複数の全焦点輝度情報を一画面上に表示する表示手段とを備え、前記重み付け結合演算処理手段は、前記重み付け比率設定手段により設定される2以上の比率毎に、前記複数の信号を重み付けした上で結合し、前記輝度高さ情報演算手段は、前記重み付け結合演算処理手段により演算された複数の信号に対して、それぞれ、前記全焦点輝度情報を演算するように構成してもよい。
また、上記共焦点顕微鏡において、前記表示手段により表示される複数の全焦点輝度情報のうち、1つの全焦点輝度情報をユーザに選択させる演算結果選択手段と、前記演算結果選択手段で選択された全焦点輝度情報を演算する際に使用された比率を、次回以降の前記重み付け結合演算処理手段の演算において使用される比率とする重み付け比率指示手段とを備えるように構成してもよい。
本発明によれば、共焦点効果の異なる信号同士を、重み付けをした上で結合しているので、簡単かつ安価な構成で、共焦点効果を任意に調整することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態の共焦点顕微鏡を示す図である。なお、図10に示す共焦点顕微鏡50の構成と同じ構成には同じ符号を付している。
図1に示す共焦点顕微鏡1は、レーザ光源51と、PBS52と、2次元光スキャナ53と、複数の対物レンズ54と、1/4λ板55と、結像レンズ56と、レボルバ60と、XYステージ61と、Zステージ62と、モニタ64と、ビームスプリッタ2と、ピンホール3、4と、光検出器5、6と、コンピュータ7とを備えて構成されている。なお、ピンホール4の径は、ピンホール3の径よりも大きいものとする。また、レボルバ60には、対物レンズ54として、収差性能の優れた高級の対物レンズ、低倍率で安価な汎用の対物レンズ、作動距離の長い長作動対物レンズ等、様々な対物レンズを取り付け可能とする。
図1に示す共焦点顕微鏡1において、図10に示す従来の共焦点顕微鏡50と異なる点は、結像レンズ56の後ろにビームスプリッタ2が配置されて所定の比率で検出光が分割され、その先に径が異なるピンホール3、4が配置され、さらにその先にピンホール3、4を通過した各光をそれぞれ検出する光検出器5、6が配置されている点である。また、コンピュータ7は、光検出器5、6からそれぞれ出力される信号を、重み付けを含む所定の結合方法で結合する重み付け結合演算処理部8を備えている。
図2Aは、対物レンズ54及び試料65の相対位置Zと、光検出器5から出力される信号Iaとの関係を示す図であり、図2Bは、対物レンズ54及び試料65の相対位置Zと、光検出器6から出力される信号Ibとの関係を示す図である。なお、ピンホール3、4は、互いに開口部が異なるため、互いに共焦点効果が異なり、図2A及び図2Bのように、互いに半値幅が異なるI−Zカーブになる。また、本実施形態では、焦点の合った相対位置Z0での出力Ia、Ibが等しくなるように、電気的に調整されているものとする。
ここで、光検出器5、6に光電子増倍管を用いた場合の電気的な調整方法について説明する。光電子増倍管を用いた場合、電気的に調整する値は、検出感度Gとなる。この検出感度Gは、光電子増倍管に印加する印加電圧HVを制御することで調整することができ、印加電圧HVと、検出感度Gと印加電圧HVの関係を表す係数coeと、ダイノード数で決まる係数kとの関係により、下記式(1)で表すことができる。
G=k×HV^coe (1)
なお、係数coeは、光電子増倍管の特性として、製造メーカが公表している値を用いても良いし、より厳密には、装置毎に実験的に特性を求めても良い。
また、検出感度Gと光検出器からの出力Iは、顕微鏡の光学系効率とすると、p×G=Iの関係が成り立つため、焦点の合った相対位置Z0での光検出器5,6からの信号Ia、Ibは、下記式(2)、(3)で表すことができる。
Ia=p(a)×k(a)×HV(a)^coe(a) (2)
Ib=p(b)×k(b)×HV(b)^coe(b) (3)
これにより、信号IaとIbが等しいとき、下記式(4)で表すことができる。
HV(b)={((p(a)×k(a)/(p(b)×k(b)))*(HV(a))^coe(a)}^(1/coe(b)) (4)
よって、上記式(4)に例えば、光検出器5への印加電圧HV(a)を入力することで、他方の光検出器6への印加電圧HV(b)を得ることができ、その結果、焦点の合った相対位置Z0での信号Ia、Ibを等しくすることができる。
なお、焦点の合った相対位置Z0での出力Ia、Ibが等しくなるように調整するその他の方法としては、事前に基準試料を用いて光学的に調整してもよい。また、焦点の合った相対位置Z0での出力Ia、Ibが等しくなるように、光検出器5、6のそれぞれの感度特性に基づいて正規化処理を行ってもよい。このときの正規化処理としては、例えば、光検出器5の感度特性が光検出器6の感度特性の2倍である場合、光検出器6の出力Iaを基準にして、光検出器5の出力Ibを1/2にする。
次に、重み付け結合演算処理部8の動作を説明する。
重み付け結合演算処理部8は、重み付けを含む結合方法として下記の式(5)に示す比率rの加重平均を行い、光検出器5から出力される信号Iaと光検出器6から出力される信号Ibとを重み付けした上で結合した結果である信号Icを出力する。
Ic=r×Ia+(1−r)×Ib (5)
なお、0≦r≦1とする。
図2Cは、対物レンズ54及び試料65の相対位置Zと、比率rを任意の値に設定した場合の重み付け結合演算処理部8から出力される信号Icとの関係を示す図である。
図2Cに示す例では、丁度ピンホール径をピンホール3とピンホール4の中間くらいにした場合のI−Zカーブが得られている。
このように、比率rを調整することにより、無段階で中間的なI−Zカーブ(共焦点効果)を得ることができる。
信号Icを用いて試料65の共焦点画像や高さ情報を取得する方法は、上述した共焦点顕微鏡50における試料65の共焦点画像や高さ情報の取得方法と同じであるため、説明を省略する。
図3は、共焦点顕微鏡1のモニタ64に表示される全焦点画像の例を示す図である。図
3において、30は光検出器5から出力される信号Iaにより得られる全焦点画像を示し、31は光検出器6から出力される信号Ibにより得られる全焦点画像を示し、32はユーザにより比率調整バー33で設定された比率rが上記式(5)に代入されて演算された結果である信号Icにより得られる全焦点画像を示している。
なお、図1に示す共焦点顕微鏡1において、光検出器5、6からそれぞれ出力される信号Ia、Ibは、コンピュータ7が同時に取得して処理することが望ましいが、順次取得して処理するように構成してもよい。このように、コンピュータ7が信号Ia、Ibを順次取得する場合は、ビームスプリッタ2の代わりに、例えば、切換ミラーなどを備えてもよい。
また、上記実施形態では、重み付けを含んだ所定の結合方法として、加重平均を用いているが、結合比率が調整可能であれば、重み付けを含んだ相乗平均や調和平均を用いてもよい。
このように、図1に示す共焦点顕微鏡1では、互いに開口部が異なるピンホール3、4と、ピンホール3、4の各通過光を検出する光検出器5、6とを備え、光検出器5、6からそれぞれ出力される信号Ia、Ibに対して加重平均を行っているので、ピンホール3、4のそれぞれの開口部の径を上限値及び下限値にする場合の範囲において任意にピンホールの径を変えたときに得られる共焦点効果により共焦点画像を得ることができる。また、簡単な構成で任意の共焦点効果を得ることができるので、共焦点顕微鏡1の製造コストを抑えることができる。
なお、対物レンズ54毎に最適な比率rを予め用意しておき、レボルバ60により対物レンズ54が変換されたときに、その変換された対物レンズ54に対応する比率rが用いられて重み付け結合演算処理部8により信号Icが演算され、その演算された信号Icにより共焦点画像を得るように構成してもよい。これにより、対物レンズ54毎に最適な共焦点画像を得ることができる。
また、予め複数の比率を用意しておき、重み付け結合演算処理部8が複数の比率に対して、それぞれ、重み付け結合演算を行うように構成してもよい。例えば、予め2種類の比率r1、r2を用意しておき、重み付け結合演算処理部8が比率r1、r2に対して、それぞれ、重み付け結合演算を行うようにしてもよい。そして、比率r1、r2に対するそれぞれの重み付け結合演算結果である信号Ic1、Ic2を用いて、輝度高さ情報演算部42が比率r1に対する全焦点画像46及びその全焦点画像46全体の高さ情報を求めると共に比率r2に対する全焦点画像47及びその全焦点画像47全体の高さ情報を求め、それら全焦点画像46、47を、例えば、図4に示すように、モニタ64(画像表示部)において同一画面上に表示してもよい。
なお、重み付け結合演算処理部8は、下記の式(6)、(7)に示す加重平均をそれぞれ計算することにより信号Ic1、Ic2を求めてもよい。
Ic1=r1×Ia+(1−r1)×Ib (6)
Ic2=r2×Ia+(1−r2)×Ib (7)
なお、0≦r1≦1、0≦r2≦1とする。
また、モニタ64は、比率選択部も兼ねており、ユーザがモニタ64に表示される全焦点画像46、47を参照した後、モニタ64の画面をタッチしたりマウスやキーボードを操作したりすることにより、全焦点画像46、47のうち選択された方の全焦点画像に対応する比率を、次回以降の重み付け結合演算で使用される比率として重み付け結合演算処理部8に送る。
図5は、予め複数の比率を用意しておく場合において、ユーザによる全焦点画像の表示指示から全焦点画像の表示までの一連の流れにおけるコンピュータ7の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザによる全焦点画像の表示指示があると、コンピュータ7は、光検出器5から出力される信号Ia及び光検出器6から出力される信号Ibを取得する(S1001)。
次に、コンピュータ7は、予め保持されている複数の比率のうち1つ目の比率を読み込む(S1002)。なお、上記複数の比率はユーザにより任意に設定されてもよい。
次に、コンピュータ7は、読み込んだ比率を輝度高さ情報演算部42で使用される比率として設定する(S1003)。
次に、コンピュータ7は、輝度高さ情報演算部42により全焦点画像及びその全焦点画像全体の高さ情報を演算させる(S1004)。
次に、コンピュータ7は、S1004で演算された全焦点画像及び高さ情報を保持する(S1005)。
次に、コンピュータ7は、使用した比率の数と、予め保持されている比率の数とが一致するか否かを判断する(S1006)。
比率の数が一致しないと判断した場合(S1006がNo)、コンピュータ7は、予め保持されている比率のうちまだ使用していない比率を読み込み、S1003に戻る。
一方、比率の数が一致すると判断した場合(S1006がYes)、コンピュータ7は、S1005で保持された全ての全焦点画像をモニタ64の画面上に表示させる(S1007)。
なお、図5に示すフローチャートの動作を、レボルバ60に搭載される全ての対物レンズ54に対してそれぞれ行ってもよい。
図6は、図5に示すフローチャートの動作を、レボルバ60に搭載される全ての対物レンズ54に対して行った際にモニタ64にされる全焦点画像の一例を示す図である。
図6に示す例では、10倍の対物レンズ54に対して、比率r1を用いて求めた全焦点画像48−1と、比率r2を用いて求めた全焦点画像48−2と、比率r3を用いて求めた全焦点画像48−3と、比率r4を用いて求めた全焦点画像48−4と、比率r5を用いて求めた全焦点画像48−5と、比率r6を用いて求めた全焦点画像48−6とがそれぞれモニタ64の同一画面上に表示されている。
なお、図6に示す表示枠49−1は現在使用されている対物レンズ54の倍率が表示されるところである。また、図6に示す表示枠49−2はユーザにより任意に入力された比率が表示されるところである。また、図6に示す設定ボタン49−3がユーザにより押されると、表示枠49−2に表示されている比率に基づいて全焦点画像を求め、その求めた全焦点画像をモニタ64の画面に表示させる。
このように構成される共焦点顕微鏡1において、モニタ64の画像に表示される複数の全焦点画像のうち1つの全焦点画像がユーザにより選択され、その選択された全焦点画像を求める際に使用した比率とそのときに使用中の対物レンズ54の種類とを関連付けて保持しておく。これにより、使用する対物レンズ54が切り替えられる度にその対物レンズ54に対応する最適な比率で全焦点画像を求めてモニタ64の画面に表示することができ
る。
次に、本発明の他の実施形態の共焦点顕微鏡を説明する。
図7は、本発明の他の実施形態の共焦点顕微鏡を示す図である。なお、図1に示す共焦点顕微鏡1の構成と同じ構成には同じ符号を付している。また、図1に示す共焦点顕微鏡1と同様に、ピンホール4の径は、ピンホール3の径よりも大きいものとする。また、図7に示す共焦点顕微鏡40においても、焦点の合った相対位置Z0での信号Ia、Ibが等しくなるように、前記実施形態と同様の方法で電気的に調整されているものとする。なお、なお、焦点の合った相対位置Z0での出力Ia、Ibが等しくなるように調整するその他の方法としては、事前に基準試料を用いて光学的に調整してもよい。また、焦点の合った相対位置Z0での信号Ia、Ibが等しくなるように、光検出器5、6のそれぞれの感度特性に基づいて正規化処理を行ってもよい。
図7に示す共焦点顕微鏡40において、図1に示す共焦点顕微鏡1と異なる点は、コンピュータ41が重み付け結合演算処理部8の他に輝度高さ情報演算部42を備えている点である。
上記輝度高さ情報演算部42は、Zステージ62により試料65をZ方向に動かしながら、2次元光スキャナ53によりビームを走査し、各画素で、光検出器5、6からそれぞれ出力される信号Ib、Ibが最大になったところ、すなわち、焦点が合った相対位置Zを試料65の高さとして高さ情報を得る。また、輝度高さ情報演算部42は、焦点の合った相対位置Zでの輝度情報を集めて、全焦点輝度情報を得る。そして、この全焦点輝度情報に基づいて全焦点画像が得られる。なお、Z方向の移動ピッチを粗くして、焦点近傍の複数の相対位置Zに対応する各輝度信号を元に演算により近似曲線を求め、その近似曲線より高さ情報を求めてもよい。
ところで、図2A及び図2Bに示す各I−Zカーブは、それぞれ、試料65の表面の粗さや傾きの影響を受けるが、その影響度はピンホールの径によって異なる。すなわち、ピンホールの径が相対的に大きい方が光の散乱などの影響を受けにくく、試料65の表面の粗さや傾きに対して鈍感である。具体的には、径がピンホール4よりも小さいピンホール3を使用した場合は、試料65の表面の粗さや傾きにより焦点位置での信号Iaが大きく落ち込むのに対して、径がピンホール3よりも大きいピンホール4を使用した場合は、然程信号Ibが落ちない。すなわち、焦点位置において、信号Ibは、信号Iaよりも大きくなる。また、信号Iaの信頼性は、相対的に低下する。但し、径がピンホール4よりも小さいピンホール3を使用し、信号Iaの信頼性が保てる程度の信号Iaが得られている場合の解像度や高さ情報を求める際のS/Nは、ピンホール4を使用した場合に比べて優れている。
そこで、図7に示す共焦点顕微鏡40の重み付け結合演算処理部8では、光検出器5、6からそれぞれ出力される信号Ia、Ibの各最大値を比較し、最大値が大きい方の信号Iを求める。そして、この信号I を、より信頼性の高い情報と判断する。輝度高さ情報演算部42は、求めた信号Iを取得した相対位置Zを試料65の高さ情報として得る。また、同様に、輝度高さ情報演算部42は、この大きい方の信号Iを出力する光検出器の信号Iを画素毎に取得し、これら取得した輝度情報を結合することにより、画像全体にピントの合った画像(全焦点画像)及び画像全体の高さ情報を求める。
図7に示す共焦点顕微鏡40によれば、試料65の表面の状態(例えば、粗さや傾きの等)に関わらず、試料65の表面全域にわたり、より信頼性の高い輝度情報及び高さ情報を得ることができる。
なお、図7に示す共焦点顕微鏡40の重み付け結合演算処理部8における信号Iの判断方法としては以下に示す方法もある。
例えば、光検出器5から出力される信号Ia に対して、閾値(所定値)を設定し、信号Iaが所定値以下になった場合、光検出器6から出力される信号Ibをより信頼性の高い情報と判断する。
また、例えば、信号Iaから信号Ibを引いた値に対して、閾値(所定値)を設定し、信号Iaから信号Ibを引いたときの差(値)が所定値以下になった場合、信号Ibをより信頼性の高い情報と判断する。
また、例えば、焦点近傍の複数の信号Iaから求められる近似曲線と基準曲線(想定される近似曲線)との乖離量Aを求めるとともに、焦点近傍の複数の信号Ibから求められる近似曲線と上記基準曲線との乖離量Bを求め、乖離量が小さい方の信号Iをより信頼性の高い情報と判断する。
また、これらの判断方法は、高さ情報を求める場合と、全焦点輝度情報を求める場合とで異ならせてもよい。
また、輝度高さ情報演算部42は、重み付け結合演算処理部8において、信号Iaと信号Ibとが加重平均された後の信号Icの最大値に対応するZステージ62の高さに基づいて高さ情報を得るとともに、信号Iaと信号Ibとが加重平均された後の信号Icの最大値に対応する輝度情報を、焦点の合った相対位置Zの輝度情報として集めて、全焦点輝度情報を得てもよい。
また、輝度高さ情報演算部42は、重み付け結合演算処理部8において、上記判断方法により、信頼性の高い情報として判断された信号Iの最大値に対応するZステージ62の高さに基づいて高さ情報を得るとともに、信号Iaと信号Ibとが加重平均された後の信号Icの最大値に対応する輝度情報を、焦点の合った相対位置Zの輝度情報として集めて、全焦点輝度情報を得てもよい。
また、試料65の表面が粗面又は傾斜面において、光検出器5よりも相対的に信頼性の高い信号Iを得ることが可能な光検出器6の感度をより大きく設定してもよい。
なお、このように構成する場合、光検出器5の感度と光検出器6の感度との差は、信号Iaの信頼性が低くなる試料65の表面部分において、信号Ibの信頼性が十分に得られるような値になっているものとする。この場合、信号Iaの信頼性が低くなる試料65の表面部分以外では、信号Ibが飽和してしまう可能性がある。そのため、重み付け結合演算処理部8は、信号Iaの信頼性を信号強度、近似曲線形状、又は上記判断基準などにより判断し、信号Iaの信頼性が高い場合は、できる限り信号Iaを用いて高さ情報を求め、信号Iaの信頼性が低い場合は、信号Ibが飽和しない場合に限り、信号Ibを用いて高さ情報を求める。また、全焦点輝度情報を求める場合は、光検出器5の感度と光検出器6の感度との差に基づいて、正規化処理を行った後、全焦点輝度情報を求めるものとする。例えば、光検出器6の感度を光検出器5の感度に対して2倍にした場合、信号Iaを基準として、信号Ibを1/2にする。
これにより、試料65の表面の状態に関わらず、試料65の表面全域にわたって、図4に示す共焦点顕微鏡40よりもさらに信頼性の高い輝度情報と高さ情報を得ることができる。
図8は、本発明のさらに他の実施形態の共焦点顕微鏡を示す図である。なお、図7に示す共焦点顕微鏡40の構成と同じ構成には同じ符号を付しその構成の説明を省略する。また、図7に示す共焦点顕微鏡40と同様に、ピンホール4の径は、ピンホール3の径より
も大きいものとする。また、図8に示す共焦点顕微鏡43においても、焦点の合った相対位置Z0での信号Ia、Ibが等しくなるように、前記実施形態と同様の方法で電気的に調整されているものとする。なお、焦点の合った相対位置Z0での出力Ia、Ibが等しくなるように調整するその他の方法としては、事前に基準試料を用いて光学的に調整してもよい。また、焦点の合った相対位置Z0での信号Ia、Ibが等しくなるように、光検出器5、6のそれぞれの感度特性に基づいて正規化処理を行ってもよい。
図8に示す共焦点顕微鏡43において、図7に示す共焦点顕微鏡40と異なる点は、ユーザにより選択される対物レンズ54に応じて、光検出器5、6からそれぞれ出力される信号Ia、Ibの両方又は信号Ibを選択する信号選択部44をさらに備えている点である。
図8に示す共焦点顕微鏡43において、ピンホール3の開口部の径は、より共焦点効果を高める為、収差性能が優れた高級の対物レンズ54に合わせて設定されているものとする。その為、高級の対物レンズ54と比較して収差性能が劣る汎用の対物レンズ54をピンホール3に対して用いた場合、収差の影響により、I−Zカーブが、例えば、図2Dに示すように、乱れた形状になる。
また、図8に示す共焦点顕微鏡43において、ピンホール4の開口部の径は、汎用の対物レンズ54を用いた場合、きれいな形状のI−Zカーブが得られ、かつ、複数の高級の対物レンズ54を組み合わせて用いた場合、図2Aや図2Bに示すように、I−Zカーブの特性が十分に異なるように設定されているものとする。
例えば、信号選択部44は、図9に示すようなテーブル45を備えており、そのテーブル45に格納される情報に基づいて、ユーザにより高級の対物レンズA〜Cの何れかが選択された場合、信号Ia、Ibを選択し、ユーザにより汎用の対物レンズA〜Cが選択された場合、信号Ibを選択する。
また、図8に示す共焦点顕微鏡43の重み付け結合演算処理部8は、信号選択部44が信号Ia、Ibを選択した場合、図7に示す共焦点顕微鏡40と同様に、信号Ia、Ibの各最大値を比較し、最大値が大きい方の信号Iを、より信頼性の高い情報と判断する。
そして、図8に示す共焦点顕微鏡43の輝度高さ情報演算部42は、重み付け結合演算処理部8において信頼性の高い情報として判断された信号I、又は、信号選択部44において選択された信号Ibに基づいて取得した相対位置Zを試料65の高さ情報とすると共に、重み付け結合演算処理部8において信頼性の高い情報として判断された信号I、又は、信号選択部44において選択された信号Ibを輝度情報として画素毎に取得し、これら取得した輝度情報を結合して全焦点画像を求める。
これにより、対物レンズ54に応じて、最適なピンホールを使用することができるので、対物レンズ54を切り換えても、精度の良い全焦点画像及び高さ情報を得ることができる。
また、図8に示す共焦点顕微鏡43において、信号選択部44により信号Ibが選択された場合、光検出器6の感度又はゲインが複数回変更され、光検出器6の感度又はゲインが変更される度に、光検出器6から重み付け結合演算処理部8に信号Ibが出力されてもよい。このように構成する場合、重み付け結合演算処理部8は、入力される複数の信号Ibのうち信頼性が高い信号Ibを判断してもよい。例えば、感度が低いときの光検出器6の信号Ibを信号Ib(low)、感度が高いときの光検出器6の信号Ibを信号Ib(high)とすると、重み付け結合演算処理部8は、信号Ibが飽和しておらず、かつ、
信号強度が最も高い信号Ib(high)を信頼性の高い信号と判断し、信号Ib(high)が飽和している場合、信号Ib(low)を信頼性の高い信号と判断する。
これにより、ユーザにより高級の対物レンズ54が選択された場合、試料65の表面の状態に関わらず、試料65の表面全域にわたって、信頼性の高い全焦点画像と高さ情報を得ることができる。また、ユーザにより汎用の対物レンズ54が選択された場合、高級の対物レンズ54が選択された場合に比べ効果が劣るものの、試料65の表面の状態に関わらず、試料65の表面全域にわたって、信頼性の高い全焦点画像と高さ情報を得ることができる。
なお、図8に示す共焦点顕微鏡43の重み付け結合演算処理部8における信号Iの判断方法としては、図7に示す共焦点顕微鏡40と同様に、以下に示す方法もある。
例えば、光検出器5から出力される信号Ia に対して、閾値(所定値)を設定し、信号Iaが所定値以下になった場合、光検出器6から出力される信号Ibをより信頼性の高い情報と判断する。
また、例えば、信号Iaから信号Ibを引いた値に対して、閾値(所定値)を設定し、信号Iaから信号Ibを引いたときの差(値)が所定値以下になった場合、信号Ibをより信頼性の高い情報と判断する。
また、例えば、焦点近傍の複数の信号Iaから求められる近似曲線と基準曲線(想定される近似曲線)との乖離量Aを求めるとともに、焦点近傍の複数の信号Ibから求められる近似曲線と上記基準曲線との乖離量Bを求め、乖離量が小さい方の信号Iをより信頼性の高い情報と判断する。
また、これらの判断方法は、高さ情報を求める場合と、全焦点輝度情報を求める場合とで異ならせてもよい。
また、輝度高さ情報演算部42は、重み付け結合演算処理部8において、信号Iaと信号Ibとが加重平均された後の信号Icの最大値に対応するZステージ62の高さに基づいて高さ情報を得るとともに、信号Iaと信号Ibとが加重平均された後の信号Icの最大値に対応する輝度情報を、焦点の合った相対位置Zの輝度情報として集めて、全焦点輝度情報を得てもよい。
また、輝度高さ情報演算部42は、重み付け結合演算処理部8において、上記判断方法により、信頼性の高い情報として判断された信号Iの最大値に対応するZステージ62の高さに基づいて高さ情報を得るとともに、信号Iaと信号Ibとが加重平均された後の信号Icの最大値に対応する輝度情報を、焦点の合った相対位置Zの輝度情報として集めて、全焦点輝度情報を得てもよい。
また、試料65の表面が粗面又は傾斜面において、光検出器5よりも相対的に信頼性の高い信号Iを得ることが可能な光検出器6の感度をより大きく設定してもよい。
なお、このように構成する場合、光検出器5の感度と光検出器6の感度との差は、信号Iaの信頼性が低くなる試料65の表面部分において、信号Ibの信頼性が十分に得られるような値になっているものとする。この場合、信号Iaの信頼性が低くなる試料65の表面部分以外では、信号Ibが飽和してしまう可能性がある。そのため、重み付け結合演算処理部8は、信号Iaの信頼性を信号強度、近似曲線形状、又は上記判断基準などにより判断し、信号Iaの信頼性が高い場合は、できる限り信号Iaを用いて高さ情報を求め、信号Iaの信頼性が低い場合は、信号Ibが飽和しない場合に限り、信号Ibを用いて高さ情報を求める。また、全焦点輝度情報を求める場合は、光検出器5の感度と光検出器6の感度との差に基づいて、正規化処理を行った後、全焦点輝度情報を求めるものとする
。例えば、光検出器6の感度を光検出器5の感度に対して2倍にした場合、信号Iaを基準として、信号Ibを1/2にする。
なお、図8に示す共焦点顕微鏡43において、重み付け結合演算処理部8は、信号選択部44により信号Ia、Ibが選択された場合、それら信号Ia、Ibを、重み付けを含む所定の結合方法で結合して信号Icを出力するように構成してもよい。例えば、図1に示す共焦点顕微鏡1の重み付け結合演算処理部8のように、比率rの加重平均を行うなどして、信号Iaと信号Ibとを重み付けした上で結合し信号Icを出力する。
このように構成する場合、輝度高さ情報演算部42は、重み付け結合演算処理部8から出力される信号Ic、又は、信号選択部44により選択される信号Ibを輝度情報として画素毎に取得し、それら取得した輝度情報を互いに結合することにより、全焦点画像とすると共に、重み付け結合演算処理部8から出力される信号Ic、又は、信号選択部44により選択される信号Ibに対応する相対位置Zを試料65の高さ情報とする。
本発明の実施形態の共焦点顕微鏡を示す図である。 対物レンズ及び試料の相対位置Zと、光検出器から出力される信号Iaとの関係を示す図である。 対物レンズ及び試料の相対位置Zと、光検出器から出力される信号Ibとの関係を示す図である。 対物レンズ及び試料の相対位置Zと、信号Icとの関係を示す図である。 対物レンズ及び試料の相対位置Zと、光検出器から出力される信号Iaとの関係を示す図である。 モニタに表示される画面の一例を示す図である。 モニタに表示される画像の一例を示す図である。 コンピュータの動作を説明するためのフローチャートである。 モニタに表示される画像の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態の共焦点顕微鏡を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態の共焦点顕微鏡を示す図である。 テーブルの一例を示す図である。 従来の共焦点顕微鏡を示す図である。 対物レンズ及び試料の相対位置Zと、光検出器から出力される信号Iとの関係を示す図である。
符号の説明
1 共焦点顕微鏡
2 ビームスプリッタ
3 ピンホール
4 ピンホール
5 光検出器
6 光検出器
7 コンピュータ
8 重み付け結合演算処理部
40 共焦点顕微鏡
41 コンピュータ
42 輝度高さ情報演算部
43 共焦点顕微鏡
44 信号選択部
45 テーブル
46 全焦点画像
47 全焦点画像
48−1〜48−6 全焦点画像
49−1 表示枠
49−2 表示枠
49−3 設定ボタン
50 共焦点顕微鏡
51 レーザ光源
52 PBS
53 2次元光スキャナ
54 対物レンズ
55 1/4λ板
56 結像レンズ
57 ピンホール
58 光検出器
59 ピンホールターレット
60 レボルバ
61 XYステージ
62 Zステージ
63 コンピュータ
64 モニタ
65 試料

Claims (12)

  1. 光源から出射される光を試料に対して集束させる対物レンズと、
    前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査機構と、
    前記集束光の光軸方向に沿って、前記対物レンズの集光位置と前記試料の位置を相対的に移動させる焦点移動手段と、
    前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、
    前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器と、
    を備える共焦点顕微鏡であって、
    前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を重み付けした上で結合する重み付け結合演算処理手段と、
    前記重み付け結合演算処理手段により演算された信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段と、
    前記対物レンズの種類に応じて、前記複数の光検出器からの信号を少なくとも1つ選択する信号選択手段と、を備え、
    前記重み付け結合演算処理手段は、前記信号選択手段により前記複数の光検出器からそれぞれ出力される複数の信号が選択された場合、それら複数の信号のうち信頼性の高い信号を判断し、
    前記輝度高さ情報演算手段は、前記重み付け結合演算処理手段により判断された信頼性の高い信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  2. 光源から出射される光を試料に対して集束させる対物レンズと、
    前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査機構と、
    前記集束光の光軸方向に沿って、前記対物レンズの集光位置と前記試料の位置を相対的に移動させる焦点移動手段と、
    前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、
    前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器と、
    を備える共焦点顕微鏡であって、
    前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を重み付けした上で結合する重み付け結合演算処理手段と、
    前記重み付け結合演算処理手段により演算された信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段と、
    前記対物レンズの種類に応じて、前記複数の光検出器からの信号を少なくとも1つ選択する信号選択手段と、を備え、
    前記信号選択手段により所定の光検出器から出力される1つの信号のみが選択される場合、前記所定の光検出器の感度又はゲインが複数回変更され、前記感度又はゲインが変更される度に前記所定の光検出器から前記重み付け結合演算処理手段に信号が出力され、
    前記重み付け結合演算処理手段は、前記所定の光検出器から出力される複数の信号のうち信頼性の高い信号を判断し、
    前記輝度高さ情報演算手段は、前記重み付け結合演算処理手段により判断された信頼性の高い信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  3. 請求項2に記載の共焦点顕微鏡であって、
    前記重み付け結合演算処理手段は、前記所定の光検出器から出力される複数の信号のうち飽和せず、かつ、信号強度が最も高い信号を前記信頼性の高い信号と判断する
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  4. 光源から出射される光を試料に対して集束させる対物レンズと、
    前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査機構と、
    前記集束光の光軸方向に沿って、前記対物レンズの集光位置と前記試料の位置を相対的に移動させる焦点移動手段と、
    前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、
    前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器と、
    を備える共焦点顕微鏡であって、
    前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を重み付けした上で結合する重み付け結合演算処理手段と、
    前記重み付け結合演算処理手段により演算された信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段と、
    前記対物レンズの種類に応じて、前記複数の光検出器からの信号を少なくとも1つ選択する信号選択手段と、を備え、
    前記重み付け結合演算処理手段は、前記信号選択手段により前記複数の光検出器からそれぞれ出力される複数の信号が選択された場合、それら複数の信号を重み付けした上で結合する
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  5. 光源から出射される光を試料に対して集束させる対物レンズと、
    前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査手段と、
    前記集束光の光軸方向に沿って、前記対物レンズの集光位置と前記試料の位置を相対的に移動させる焦点移動手段と、
    前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、
    前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器と、
    を備える共焦点顕微鏡であって、
    前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を、重み付けを含む所定の結合方法で結合する重み付け結合演算処理手段と、
    前記複数の光検出器のうち所定の光検出器から出力される信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段と、
    を備え、
    前記重み付け結合演算処理手段は、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号のうち前記輝度高さ情報演算手段へ出力される信号を所定の判断基準により決め、
    前記所定の判断基準及び前記所定の結合方法は、前記高さ情報を演算する場合と、前記全焦点輝度情報を演算する場合とで異なっている、
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  6. 光源から出射される光を試料に対して集束させる対物レンズと、
    前記試料への集束光を、前記試料に対し相対的に走査する走査手段と、
    前記集束光の光軸方向に沿って、前記対物レンズの集光位置と前記試料の位置を相対的に移動させる焦点移動手段と、
    前記対物レンズの集光位置と光学的に共役な位置に配置され、それぞれ絞り径の異なる複数の共焦点絞りと、
    前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を検出する複数の光検出器と、
    を備える共焦点顕微鏡であって、
    前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号を、重み付けを含む所定の結合方法で結合する重み付け結合演算処理手段と、
    前記複数の光検出器のうち所定の光検出器から出力される信号に基づいて、前記試料の全焦点輝度情報と、前記試料の高さ情報を演算する輝度高さ情報演算手段と、
    を備え、
    前記重み付け結合演算処理手段は、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号のうち前記輝度高さ情報演算手段へ出力される信号を所定の判断基準により決め、
    前記所定の判断基準は、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号と所定値との関係、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号同士の差、又は前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号により求められる近似曲線と基準曲線との関係に基づいて設定される、
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  7. 請求項1、2、4、5、6の何れか1項に記載の共焦点顕微鏡であって、
    前記複数の光検出器は、前記複数の共焦点絞りをそれぞれ通過する光の強度を同時に検出する、
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  8. 請求項1、2、4、5、6の何れか1項に記載の共焦点顕微鏡であって、
    前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号は、前記試料の焦点位置での信号強度がそれぞれ同等になるように、光学的又は電気的に調整されている、
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  9. 請求項1、2、4、5、6の何れか1項に記載の共焦点顕微鏡であって、
    前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号は、前記試料の焦点位置での信号強度がそれぞれ所定の割合で異なるように、光学的又は電気的に調整されている、
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  10. 請求項1、2、4、5、6の何れか1項に記載の共焦点顕微鏡であって、
    前記重み付け結合演算処理手段は、前記複数の光検出器の各感度特性に基づいて、前記複数の光検出器からそれぞれ出力される信号の正規化処理を行う、
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  11. 請求項1、2、4、5、6の何れか1項に記載の共焦点顕微鏡であって、
    少なくとも2つ以上の互いに異なる比率を設定する重み付け比率設定手段と、
    前記輝度高さ情報演算手段により演算される複数の全焦点輝度情報を一画面上に表示する表示手段と、
    を備え、
    前記重み付け結合演算処理手段は、前記重み付け比率設定手段により設定される2以上の比率毎に、前記複数の信号を重み付けした上で結合し、
    前記輝度高さ情報演算手段は、前記重み付け結合演算処理手段により演算された複数の信号に対して、それぞれ、前記全焦点輝度情報を演算する
    ことを特徴とする共焦点顕微鏡。
  12. 請求項11に記載の共焦点顕微鏡であって、
    前記表示手段により表示される複数の全焦点輝度情報のうち、1つの全焦点輝度情報をユーザに選択させる演算結果選択手段と、
    前記演算結果選択手段で選択された全焦点輝度情報を演算する際に使用された比率を、次回以降の前記重み付け結合演算処理手段の演算において使用される比率とする重み付け比率指示手段と、
    を備えることを特徴とする共焦点顕微鏡。

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