JP2007040775A - セラミックス管リーク検査冶具およびセラミックス管リーク検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 長尺状のセル管20を収容する容器5と、容器5の端部に固定されるとともに、セル管20の端部に連結されてセル管20内の流路との間でガス流路を形成する接続継手14とを備え、セル管20の壁部を通過してリークしたリークガスを検出してセル管20のリークを検査するリーク検査装置に用いるリーク検査冶具1において、接続継手14は、セル管20の端部に直列に気密状態で取り付けられ、可撓性を有する連結チューブ14bを備えていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
Fuel Cell:固体酸化物燃料電池)には、長尺とされた円筒状の燃料電池セル管(セラミックス管)が多数用いられる。
図3には、円筒型SOFCに用いる燃料電池セル管(以下、単に「セル管」という。)20の部分断面斜視図が示されている。
セル管20は、基体管21の外表面に複数のセル25が軸線方向に並べられて形成された構成とされている。セル25は、燃料極膜22、電解質膜23及び空気極膜24から構成される。各セル25間には、インタコネクタ26が設けられている
燃料極膜22は、例えば、ニッケル/イットリア安定化ジルコニアで形成されている。電解質膜23は、例えば、イットリア安定化ジルコニアで形成されている。空気極膜24は、例えば、ランタンマンガネートで形成されている。
セル管20内を流れる水素がセル管20の壁部を通過してセル管20外部へとリークすると、運転に支障を来すので好ましくない。
そこで、セル管20については、装置装着前に、リーク検査が全数について行われる。
リーク検査冶具100は、セル管20を収容する長尺円筒状の容器102を備えている。容器102の外周には、容器102内に窒素を流すための窒素ガス供給管103aと窒素ガス流出管103bとが接続されている。
容器102の両端部には、セル管20内の流路との間でガス流路を形成する接続継手104がそれぞれ設けられている。
また、フランジ102aの外端面とリング板114との間、及び、フランジ蓋116の内端面とリング板114との間には、Oリング118がそれぞれ設けられている。
このように、Oリング112,118によって、容器102内外を気密に隔離している。
先ず、容器102の外部で、セル管20の両端部に対して袋ナット110、Oリング106及びリング板108を挿入し、これらに接続継手104の端部を突き合わせた状態で袋ナット110の雌ねじ部110aを接続継手104の雄ねじ部104aに対して螺合させ、リング板108を締め付ける。これにより、Oリング106をセル管20に対して密着させる。
次に、両端に接続継手104が固定されたセル管20を容器102内に挿入する。そして、両端部のフランジ102aの側方からリング板114及びOリング112を挿入し、さらに、これらの外側からフランジ蓋116を挿入する。フランジ102aとフランジ蓋116とをボルト及びナット(図示せず)によって締結することにより、リング板114を締め付ける。これにより、Oリング112が接続継手104に対して、Oリング118がフランジ102a及びフランジ蓋116に対して密着させられる。
セル管20の上流側には、接続継手104を介して、水素ガス供給管130aが接続されている。水素ガス供給管130aには、マスフローコントローラ132が設けられており、その下流側にはセル管20をバイパスするように水素ガス用バイパス管134が接続されている。マスフローコントローラ132の上流側には水素ガス用元弁136が、マスフローコントローラ132の下流側でかつ水素ガス用バイパス管134との分岐点の下流側にはセル管上流側弁138が、水素ガス用バイパス管134には水素ガス用バイパス弁134aが、それぞれ設けられている。
水素ガス圧力調整弁144は、水素ガス流出管130bと窒素ガス下流配管150bとの圧力差に基づいて、その開度が制御されるようになっている。ガスメータ146は、水素ガスの体積を測定し、その測定結果をデジタルパネルメータ148に出力する。
水素ガス圧力調整弁144とガスメータ146との間には、開閉弁を備えたガスサンプリングライン149が設けられている。ガスサンプリングライン149の下流側にはガスクロマトグラフ(図示せず)が設置されており、ガス成分の分析が行われるようになっている。
窒素ガス供給管103aの上流側には、窒素ガス上流配管150aが接続されている。窒素ガス上流配管150aにはマスフローメータ152が設けられている。マスフローメータ152の上流側には、窒素ガス用元弁154が設けられている。
窒素ガス供給管103aと窒素ガス流出管130bとの間には、窒素ガス用バイパス管156が接続されている。この窒素ガスバイパス管156には、窒素ガス用バイパス弁156aが設けられている。
窒素ガス圧力調整弁158は、窒素ガス下流配管150bの圧力値に基づいて、その開度が制御されるようになっている。ガスメータ160は、窒素ガス(場合によっては水素ガスが混入されたガス)の体積を測定し、その測定結果をデジタルパネルメータ162に出力する。
窒素ガス圧力調整弁158とガスメータ160との間には、開閉弁を備えたガスサンプリングライン159が設けられている。ガスサンプリングライン159の下流側にはガスクロマトグラフ(図示せず)が設置されており、ガス成分の分析が行われるようになっている。
セル管20が容器102内に設置される前は、セル管上流側弁138及びセル管下流側弁140が閉じられ、水素ガス用バイパス弁134aが開けられている。したがって、水素ガスは、セル管20内の流路を流れずに水素ガス用バイパス管134を流れて水素ガス流出管130bへと導かれる。また、容器上流側弁151a及び容器下流側弁151bが閉じられ、窒素ガスバイパス弁156aが開けられている。したがって、窒素ガスは、容器102内へは流れずに、窒素ガスバイパス管156を通り窒素ガス下流配管150bへと導かれる。
このときに、窒素ガス圧力調整弁158によって、窒素ガス下流配管150b内の圧力が所定値になるように制御されるとともに、水素ガス圧力調整弁144によって、水素ガス下流配管130bの圧力が窒素ガス下流配管150bの圧力よりも所定値(例えば50mmAq)だけ高くなるように制御される。
このようにして、セル管20の内外の圧力差を例えば50〜100mmAq(490〜980Pa)に維持した状態で、リーク検査を行う。
また、セル管20内を流れた水素ガスについても、ガスメータ146で体積を測定し、ガスクロマトグラフによってガス成分を分析する。ガスメータ146の測定値から、水素ガスの減少量を漏れ量として算出し、水素がリークしていることを確認する。
セル管20をリーク検査冶具100に取り付けようとする場合、Oリング106,112,118やリング板108,114を設置する作業が繁雑であるため、セル管20端部と接続継手104とを接続する作業、および、セル管20のフランジ102と接続継手104とを接続する作業に時間がかかっていた(例えば30分)。
また、各箇所にOリング106,112,118やリング板108,114が必要となるので、部品点数が増加し、コスト高を招いていた。
また、本発明は、リーク検査の時間を短縮し、特に圧力整定時間を短縮することができるセラミックス管リーク検査装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明にかかるセラミックス管リーク検査冶具は、長尺状のセラミックス管を収容する容器と、該容器の端部に固定されるとともに、前記セラミックス管の端部に連結されて該セラミックス管内の流路との間でガス流路を形成する接続手段と、を備え、前記セラミックス管の壁部を通過してリークしたリークガスを検出して前記セラミックス管のリークを検査するセラミックス管リーク検査装置に用いるセラミックス管リーク検査冶具において、前記接続手段は、前記セラミックス管の端部に直列に気密状態で取り付けられ、可撓性を有する連結チューブを備えていることを特徴とする。
また、セラミックス管の長さや直径が変わっても、セラミックス管に直列に取り付けられた連結チューブは可撓性を有し、撓ませることもできるので、これらの寸法差を吸収することができる。さらに、種々の径や長さの連結チューブに交換することにより、あらゆるセラミックス管の寸法に対応することができる。
可視光を透過する材料としては、典型的にはアクリルが用いられる。
つまり、本発明のセラミックス管リーク検査装置は、長尺状のセラミックス管を収容する容器と、前記セラミックス管内に第1ガスを供給する第1流路と、非検査時に、前記セラミックス管内の流路をバイパスして前記第1流路と接続される第1バイパス流路と、前記セラミックス管外側でかつ前記容器内に第2ガスを供給する第2流路と、を備え、非検査時に、前記容器内の流路をバイパスして前記第2流路と接続される第2バイパス流路と、前記第1流路を用いて前記セラミックス管内に第1ガスを供給するとともに、前記第2流路を用いて前記容器内に第2ガスを供給し、前記セラミックス管内から導出した第1ガスまたは前記容器内から導出した第2ガスを測定することにより、前記セラミックス管の壁部を通過してリークしたリークガスを検出して前記セラミックス管のリークを検査するセラミックス管リーク検査装置において、前記第1流路には、前記セラミックス管よりも下流側の位置に、該セラミックス管内の容積よりも1.5倍以上の容積を有する第1バッファタンクが設けられ、前記第2流路には、前記容器よりも下流側の位置に、前記容器内の容積から前記セラミックス管の体積を減じた容積よりも1.5倍以上の容積を有する第2バッファタンクが設けられていることを特徴とする。
そして、リーク検査を行う検査時に、流路が切り替わり、第1ガスはセラミックス管内の流路を流れて第1流路の下流側へと流れる。また、第2ガスはセラミックス管外側でかつ容器内の流路を流れて第2流路の下流側へと流れる。
第1流路の下流側の容積が、バイパス管内の容積および該セラミックス管内の容積と同等とされている場合、また、第2流路の下流側の容積が、バイパス管内の容積および容器内の容積からセラミックス管の体積を減じた容積と同等とされている場合には、非検査時から検査時への切り換え時の圧力変動を下流側で吸収できずに、各流路の圧力値やバイパス管内外の圧力差が整定するまでに一定の時間がかかってしまう。
本発明は、バッファタンクを設けることにより、第1流路および第2流路の下流側の流路容積を大きくしたので、非検査時から検査時に切り替えても圧力の変動を吸収することができ、各流路の圧力値や圧力差が所定値に落ち着くまでの整定時間を短くすることができる。
本発明のセラミックス管リーク検査装置は、バッファタンクを設けることとしたので、リーク検査の時間を短縮し、特に圧力整定時間を短縮することができる。
図1には、本発明にかかるリーク検査冶具(セラミックス管リーク検査冶具)1が示されている。同図において、(a)はリーク検査冶具1の平面図である。(b)はリーク検査装置1の正面図であるが、理解の容易のために、後述するクランプ9を削除し、基台3及び容器5のみを示した図である。(c)はリーク検査冶具の右側面図である。(d)はセル管20と接続継手14との接続部を拡大して示した部分断面図である。
平面視した場合の容器5の側縁部は、基台3の下面に対して溶接されている。容器5の両端部には、図1(b)に示すようにフランジ5aが溶接により固定されている。この両フランジ5aには、それぞれ、水素ガス(第1ガス)を流すための水素ガス供給管30aおよび水素ガス流出管30bが接続されている。各フランジ5aは、設置時に転がらずに安定するように、平らな底面を有している(図1(c)参照)。
容器5の側周壁には、窒素ガス(第2ガス)を流すための窒素ガス供給管31aおよび窒素ガス流出管31bが接続されている。
接続継手14は、図1(d)に示すように、水素ガス供給管30a又は水素ガス流出管30bの一端に接続されたプラグ14aと、プラグ14aとセル管20との間に接続された連結チューブ14bとを備えている。
プラグ14aの先端は、先端に向かうにつれて外径が漸次減少しており(いわゆるタケノコ形状)、連結チューブ14bが挿入しやすい形状となっている。
連結チューブ14bは、例えば、シリコンゴム等の可撓性を有する材料で構成されている。連結チューブ14bは、セル管20の長手方向に向けて直列に、すなわちセル管20の長手方向の長さが延長されるように取り付けられている。連結チューブ14bの内径は、セル管20の外径よりも小さいものが選定され、セル管20の端部外周面に密着して確実に気密性を保つようになっている。
先ず、蓋体7を取り外した状態で、上方から、セル管20を容器5内のスポンジ上に設置する。このときに、接続継手14は容器5の両フランジ5aに既に固定されており、セル管20の設置・撤去作業の前後で取り外されることはない。また、接続継手14は、プラグ14aに連結チューブ14bが取り付けられた状態となっている。
次に、連結チューブ14bの開放端に対してセル管20の端部を挿入することによって取り付ける。この際に、連結チューブ14bは可撓性を有する材料とされているので、連結チューブ14bはセル管20の外周に密着することになる。また、連結チューブ14bとセル管20との重ね代L1(図1(d)参照)を調節することにより、あるいは連結チューブ14を撓ませることにより、セル管20の長さの変動に対応するようになっている。また、セル管20の径や長さに応じて、セル管20に適合するサイズの連結チューブを交換することとしても良い。
リーク検査後のセル管20の取り外しについては、上記手順の逆である。つまり、クランプ9を外し、蓋体7を取り外した後に、各接続継手14の連結チューブ14bをセル管20の端部から取り外す。そして、セル管20を容器5内から開口部5bを介して取り出す。
可撓性を有する連結チューブ14bによってセル管20の端部と気密に接続することとしたので、セル管20端部と接続継手との接続や取り外しの際にはセル管20端部と連結チューブ14とを脱着させるだけで済み、セル管20の接続や取り外しを簡便に行うことができる。したがって、セル管20を取り替える際に接続継手14を容器5から取り外す必要がない。
また、セル管20の長さや直径が変わっても、連結チューブ14は可撓性を有するので、これらの寸法差を吸収することができる。さらに、種々の径や長さの連結チューブ14に交換することにより、あらゆるセル管20の寸法に対応することができる。
円管を半割にした形状の容器5とし、検査位置に設置されたセル管20の側周面を投影した面積よりも大きな面積の開口部5bを設けたので、セル管20を検査位置の状態と同様の姿勢のまま移動させて上方から検査位置に設置し、また検査位置から取り外すことができる。したがって、セル管20を検査位置から容易に脱着することができる。
可視光を透過する蓋体7としたので、検査中であってもセル管20を視認することができる。したがって、検査の不具合を確認することにより検査の信頼性を向上させることができる。
セル管20の上流側には、接続継手14を介して、水素ガス供給管(第1ガス流路)30aが接続されている。水素ガス供給管30aには、流量調整を行うためのマスフローコントローラ32が設けられており、その下流側にはセル管20をバイパスするように水素ガス用バイパス管(第1ガスバイパス流路)34が接続されている。マスフローコントローラ32の上流側には水素ガス用元弁36が、マスフローコントローラ32の下流側にはセル管上流側弁38が設けられている。水素ガス用バイパス管34には、マスフローコントローラ34b及び水素ガス用バイパス弁34aがこの順番で設けられている。
水素ガス用バッファタンク43は、水素ガスを所定量貯留しておく容器であり、セル管20内の容積よりも1倍以上、より好ましくは1.5倍以上、さらに好ましくは2倍以上の容積を有する。
水素ガス圧力調整弁44は、差圧センサ44aによって得られる圧力差(水素ガス流出管30bと窒素ガス下流配管50bとの圧力差)に基づいて、その開度が制御されるようになっている。
ガスメータ46は、水素ガスの体積を測定し、その測定結果をデジタルパネルメータ48に出力する。
水素ガス圧力調整弁44とガスメータ46との間には、開閉弁を備えたガスサンプリングライン49が設けられている。ガスサンプリングライン49の下流側にはガスクロマトグラフ(図示せず)が設置されており、ガス成分の分析が行われるようになっている。
窒素ガス供給管31aには、容器上流側弁51aの上流に、マスフローメータ52が設けられている。マスフローメータ52のさらに上流側には、窒素ガス上流配管50aが接続されている。窒素ガス上流配管(第2ガス流路)50aの上流側には、窒素ガス用元弁54が設けられている。
窒素ガス流出管31bの下流側には、窒素ガス下流配管(第2ガス流路)50bが接続されている。窒素ガス下流配管50bには、窒素ガス用バッファタンク(第2バッファタンク)57、窒素ガス圧力調整弁58及びガスメータ60が順に接続されている。
窒素ガス用バッファタンク57は、窒素ガスを所定量貯留しておく容器であり、容器5の容積からセル管20の体積を減じた容積よりも1倍以上、より好ましくは1.5倍以上、さらに好ましくは2倍以上の容積を有する。
窒素ガス圧力調整弁58は、圧力センサ58aから得られる窒素ガス下流配管50bの圧力値に基づいて、その開度が制御されるようになっている。
ガスメータ60は、窒素ガス(場合によっては水素ガスが混入されたガス)の体積を測定し、その測定結果をデジタルパネルメータ62に出力する。
窒素ガス圧力調整弁58とガスメータ60との間には、開閉弁を備えたガスサンプリングライン59が設けられている。ガスサンプリングライン59の下流側にはガスクロマトグラフ(図示せず)が設置されており、ガス成分の分析が行われるようになっている。
セル管20が容器5内に設置される前は、セル管上流側弁38及びセル管下流側弁40が閉じられ、水素ガス用バイパス弁34aが開けられている。したがって、水素ガスは、セル管20内の流路を流れずに水素ガス用バイパス管34を流れて水素ガス流出管30bへと導かれる。また、容器上流側弁51a及び容器下流側弁51bが閉じられ、窒素ガスバイパス弁56aが開けられている。したがって、窒素ガスは、容器5内へは流れずに、窒素ガスバイパス管56を通り窒素ガス下流配管50bへと導かれる。
また、容器上流側弁51a及び容器下流側弁51bを開け、窒素ガスバイパス弁56aを閉じ、窒素ガスを容器5内へと流す。窒素ガスの流路を窒素ガスバイパス管56から容器5内の流路に切り替えた直後は、容器5内に滞留していたガスが下流側へと押し出され、窒素ガス下流配管50bを通過して窒素ガス用バッファタンク57へと導かれる。窒素ガス用バッファタンク57は、容器5の容積からセル管20の体積を減じた容積よりも十分に大きな容積を有しているので、圧力変動を生じることなく容器5内に滞留していたガスを受け入れる。
リークが発生していた場合には、セル管20内を流れる水素ガスがセル管20の外部へと流れ、容器5内を流れる窒素ガスとともに窒素ガス下流配管50bへと導かれる。水素ガスが混入した窒素ガスは、ガスメータ60によって体積が測定される。また、ガスサンプリングライン59から部分的に抽出されたガスをガスクロマトグラフで分析することにより、ガス組成の成分比が測定される。これにより、窒素ガスに混入された水素が検出され、水素がリークしていることが確認される。
また、セル管20内を流れた水素ガスについても、ガスメータ46で体積を測定し、ガスクロマトグラフによってガス成分を分析する。ガスメータ46の測定値から、水素ガスの減少量を漏れ量として算出し、水素がリークしていることを確認する。
水素用バッファタンク43を設けることにより、セル管20内部よりも下流側の容積を大きくし、窒素用バッファタンク57を設けることにより、容器5内の容積からセル管20体積を減じた容積よりも下流側の容積を大きくしたので、バイパス管34,56にそれぞれ水素ガスおよび窒素ガスを流す非検査時から、セル管20および容器5内にそれぞれ水素ガスおよび窒素ガスを流す検査時に切り替えても、圧力の変動を吸収することができる。したがって、圧力差が所定値に落ち着くまでの整定時間を短くすることができる。
本実施形態の場合、例えば、1本のセル管20に対して、セル管20の設置および圧力整定を含む検査工程が15〜20分で済む。したがって、従来に対して生産性を約2.5倍に高めることができる。
また、本発明は、例えば高温水蒸気電解装置(SOSE)のセル管に用いても良い。
2 リーク検査冶具
5 容器
5b 開口部
7 蓋体
14 接続継手(接続手段)
14b 連結チューブ
20 セル管(セラミックス管)
43 水素ガス用バッファタンク
57 窒素ガス用バッファタンク
Claims (4)
- セラミックス管を収容する容器と、
該容器の端部に固定されるとともに、前記セラミックス管の端部に連結されて該セラミックス管内の流路との間でガス流路を形成する接続手段と、を備え、
前記セラミックス管の壁部を通過してリークしたリークガスを検出して前記セラミックス管のリークを検査するセラミックス管リーク検査装置に用いるセラミックス管リーク検査冶具において、
前記接続手段は、前記セラミックス管の端部に直列に気密状態で取り付けられ、可撓性を有する連結チューブを備えていることを特徴とするセラミックス管リーク検査冶具。 - 前記容器には、検査位置に設置された前記セラミックス管の側周面を投影した面積よりも大きな面積の開口部が形成され、
検査時に前記開口部を気密に閉じる蓋体を備えていることを特徴とする請求項1記載のセラミックス管リーク検査冶具。 - 前記蓋体は、可視光を透過することを特徴とする請求項2記載のセラミックス管リーク検査冶具。
- セラミックス管を収容する容器と、
前記セラミックス管内に第1ガスを供給する第1流路と、
非検査時に、前記セラミックス管内の流路をバイパスして前記第1流路と接続される第1バイパス流路と、
前記セラミックス管外側でかつ前記容器内に第2ガスを供給する第2流路と、を備え、
非検査時に、前記容器内の流路をバイパスして前記第2流路と接続される第2バイパス流路と、
前記第1流路を用いて前記セラミックス管内に第1ガスを供給するとともに、前記第2流路を用いて前記容器内に第2ガスを供給し、前記セラミックス管内から導出した第1ガスまたは前記容器内から導出した第2ガスを測定することにより、前記セラミックス管の壁部を通過してリークしたリークガスを検出して前記セラミックス管のリークを検査するセラミックス管リーク検査装置において、
前記第1流路には、前記セラミックス管よりも下流側の位置に、該セラミックス管内の容積よりも1.5倍以上の容積を有する第1バッファタンクが設けられ、
前記第2流路には、前記容器よりも下流側の位置に、前記容器内の容積から前記セラミックス管の体積を減じた容積よりも1.5倍以上の容積を有する第2バッファタンクが設けられていることを特徴とするセラミックス管リーク検査装置。
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