JP5107643B2 - チューブ型セル評価ホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、チューブ型セルを用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC)の性能特性を評価するためのチューブ型セル評価ホルダに関するものである。
固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC) は、電解質としてイオン導電性固体電解質を使用した燃料電池あり、燃料と酸化剤の2種類のガスをそれぞれ酸素イオン導電性固体電解質によって隔てられた燃料極と空気極に供給して、それぞれの電極で電気化学反応を進行させることで外部に電力を取り出す電池である。
この固体酸化物形燃料電池は、低公害・高効率な発電方式として作動温度が高いため一酸化炭素やメタンなどの炭化水素も内部改質できるので炭化水素燃料が直接使用可能、出力密度が高いため装置の小型化が可能、電解質が固体であるため取り扱いが容易、高温の排出ガスを利用することで全体の高効率化(コジェネレーション)を図れるなどの利点から、例えば大規模発電システムや分散定置型電源として実用化するべく研究開発が進められている。
そして、このような固体酸化物形燃料電池の研究開発に伴い、例えば下記特許文献1に開示されるような燃料電池の性能を評価するための燃料電池評価用ホルダが開発されている。
また、SOFCの実用化に向けてガスシール性、耐熱サイクル性に優れた細長いチューブ型セルの研究開発が盛んに行われている。このチューブ型セルは、従来のセル部がチューブ形状であり、このセル部の内壁面に燃料極、外壁面に空気極を備えた構成となっている。そして、各電極に供給する燃料ガスと空気ガスが混合しないようにセルの両端がシールされた二重管構造となっており、セルの内側に燃料ガス(水素ガス(H2 )など)、外側に空気ガスをそれぞれ一方向に流入させて供給することで、各電極から電力を得ている。
なお、この種のチューブ型セルを用いて構築されたスタック用のSOFC評価装置としては、例えば下記特許文献2に開示されるような評価装置が公知である。
特開2007−109515号公報 特許第3377683号
しかしながら、特許文献1の評価ホルダでは、単セルの形状がチューブ型ではなくボタン型であるため、確実なガスシールをしてチューブ型セルを装着することができなかった。そのため、この評価ホルダにチューブ型セルを装着する場合は、試験を行なう際にその都度装着用の部品を作製しなければならず評価試験を行う際に手間が掛かり煩雑であった。また、反応ガスである燃料ガス、空気ガスの流れが一方向ではないため、反応ガスの流れが一方向に流れる構造を要するチューブ型セルには適さなかった。
さらに、特許文献2の評価装置では、チューブ型セルを用いて構築されたスタックを評価する装置であるため、一般的にスタックを構築する前に試験的に行われるチューブ型セル試験体を用いたセル評価試験を行うことができなかった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、チューブ型セルの設置・交換作業を容易にし、且つ確実なガスシール性、セル内、外両電極に対して常に均一なガス供給が可能なチューブ型セル評価ホルダを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1記載のチューブ型セル評価ホルダは、電解質からなるセル部の内壁面又は外壁面の一方に燃料極、他方に空気極が形成された固体酸化物形燃料電池のチューブ型セルの性能評価を行うチューブ型セル評価ホルダであって、
前記チューブ型セルへ燃料ガスを供給するための燃料ガス導入管と空気ガスを供給する空気ガス導入管が設けられ、各部品を装着するための基台となるベース治具と、
前記セル部の一端にガラスO−リングを介在させた前記チューブ型セルを支持するセル支持管と、
前記ベース治具の所定箇所に設けられ、支持管用圧縮バネで前記セル支持管を上下方向に摺動可能に支持する支持管用治具と、
前記チューブ型セルを設置する際に、前記セル部の他端にガラスO−リングを介在させて前記チューブ型セルを前記セル支持管との間で挟持するセル押付管と、
前記チューブ型セルの設置が完了後に、前記セル支持管、前記チューブ型セル、前記セル押付管を保護する保護管と、
前記空気ガスを排気する空気ガス排気管を備え、前記保護管を上下方向に摺動可能に収納する保護管収納治具と、
前記燃料ガスを排気する燃料ガス排気管を備え、前記セル押付管の開口上部に装着される押付管蓋部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2記載のチューブ型セル評価ホルダは、請求項1記載のチューブ型セル評価ホルダにおいて、前記チューブ型セルは、前記セル支持管と前記セル押付管の同心軸と一致するように設置されることを特徴とする。
請求項3記載のチューブ型セル評価ホルダは、請求項1又は2記載のチューブ型セル評価ホルダにおいて、前記チューブ型セルの設置が完了後に、前記セル支持管、前記チューブ型セル、前記セル押付管とで前記燃料極へ前記燃料ガスを供給するための燃料ガス流入路が構成されるとともに、前記燃料ガス流入路と保護管との間に前記空気極へ前記空気ガスを供給するための空気ガス流入路が構成され、
前記燃料ガス流入路を流れる燃料ガスの流れと、前記空気ガス流入路を流れる空気ガスの流れが何れも一方向であることを特徴とする。
請求項4記載のチューブ型セル評価ホルダは、請求項1〜3の何れかに記載のチューブ型セル評価ホルダにおいて、前記ベース治具は、前記チューブ型セルの各電極で発電した電力を取り出すための配線部材と接続する配線端子と、前記チューブ型セル近傍の温度をモニタリングするための温度センサと接続する温度センサ端子とを備えていることを特徴とする。
本発明のチューブ型セル評価ホルダによれば、セル支持管−チューブ型セル−セル押付管とで燃料ガス流入路、セル支持管−チューブ型セル−セル押付管と保護管との間を空気ガス流入路とし、この燃料ガス流入路と空気ガス流入路とで二重管方式の構造をとることにより、燃料ガスと空気ガスとが混合することなく、各電極に対して反応ガスを常に安定して供給することができる。また、燃料ガス排気管と空気ガス排気管が、各流入路内の下流側に設けられているため、各反応ガスが停滞したり逆流することなく各流入路内を一方向に流入することができる。
さらに、チューブ型セルを装入した際に、セル支持管、セル押付管の同心軸とチューブ型セルの同心軸とが一致するように設置されるため、チューブ型セルの両端に介在したガラスO−リングによって確実にシール固定され、セル支持管−チューブ型セル−セル押付管とで構成される燃料ガス流入路から燃料ガスが漏れることなく、正確で安全な性能評価試験を行うことができる。
また、セル支持管、セル押付管はそれぞれ摺動自在に装着されているため、チューブ型セルの長さに応じてセル支持管、セル押付管の何れか乃至は両方を摺動させて挟持位置を任意に変更することで、種々のチューブ型セルを試験することができる。
さらに、ベース治具は、チューブ型セルの各電極で発電した電力を取り出すための配線部材と接続する配線端子と、チューブ型セル近傍の温度をモニタリングするための温度センサと接続する温度センサ端子とを備えているため、配線などの設置が簡単に行え、且つ装置の小型化が図れる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係るチューブ型セル評価ホルダの構成を説明するための概略説明図であり、図2〜図5は、同装置におけるチューブ型セルの取付手順を説明するための概略説明図である。
まず、本例のチューブ型セル評価ホルダにおける各構成について、図1を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本例のチューブ型セル評価ホルダ1は、各構成部品が装着される例えばステンレス製のベース治具4と、セル支持管6をシール固定して装着するための支持管用治具5と、チューブ型セル7を支持するためのセル支持管6と、チューブ型セル7と、チューブ型セル7を保護するための保護管8と、保護管8を収納するための保護管収納治具9と、チューブ型セル7の設置が完了したときに摺動させる保護管8をシール固定して装着する保護管用治具10と、チューブ型セル7をセル支持管6との間で挟持するためのセル押付管11と、セル押付管11の設置位置を固定するための押付管用治具12と、セル押付管11に流入する燃料ガスを排気するための押付管蓋部材13と、保護管収納治具9とセル押付管11を支持固定するための支持部材14とで概略構成される。
ベース治具4は、反応ガスである燃料ガスを導入する燃料ガス導入管2と、同じく反応ガスである空気ガスを導入する空気ガス導入管3とを備え、チューブ型セル評価ホルダ1を構成する部品を装着するための基台となっている。また、ベース治具4は、リード線などの配線部材15(燃料極用配線部材15a、空気極用配線部材15b)を介してチューブ型セル7の発電量に応じた電力を取り出す配線端子16(燃料極用配線端子16a、空気極用配線端子16b)、チューブ型セル7近傍の温度をモニタリングする温度センサ17と接続する温度センサ端子18を備えている。なお、本例では熱電対を使用するが、例えば測温抵抗体などの他の温度センサを用いてもよい。また、使用する温度センサ17に応じて温度センサ端子18の形状や種類(例えば温度センサ17として熱電対を用いた場合は、温度センサ端子18が熱電対端子となる)によって適宜変更される。さらに、ベース治具4には、燃料ガス導入管2が略中心となる位置に、セル支持管6を装着するための支持管用治具5が設けられている。
支持管用治具5は、セル支持管6を装入するための装着口19が形成されており、この装着口19内には例えばコイルバネなどの伸縮自在な支持管用圧縮バネ20が具備されている。また、装着口19には、装入したセル支持管6をシール固定して装着するための固定用リング21aとO−リング21bとからなる支持管パッキング21を備えている。
支持管用治具5は、セル支持管6が装入され、チューブ型セル7の長さに応じて、支持管用圧縮バネ20の付勢力を利用してセル支持管6を上下に摺動させて装着位置を位置決めする。そして、この位置決めした状態で固定用リング21aを所定方向に回動させることでO−リング21bがセル支持管6を締め付け、セル支持管6内を流入する燃料ガスが外部に漏れないようにセル支持管6をシール固定しながら装着している。
セル支持管6は、例えばアルミナや石英などの耐熱性部材からなる円筒形状の管で構成される。セル支持管6は、支持管用治具5の装着口19に支持管用圧縮バネ20を介して摺動可能に装入され、燃料ガス導入管2から供給された燃料ガスが外部に漏れないように支持管パッキング21によってシール固定して装着される。すなわち、セル支持管6は、支持管用圧縮バネ20の付勢力を利用して上下に摺動させることでチューブ型セル7の挟持位置を調節しているため、セル押付管11との間に装入するチューブ型セル7によって異なる長さに対応可能な構成となっている。
また、セル支持管6は、チューブ型セル7を設置する際に、管の先端上部に燃料ガスのガス漏れを防止するためのほう珪酸ガラス製のガラスO−リング22、チューブ型セル7、ガラスO−リング23の順に装入し、これらをセル押付管11とで挟持することで燃料ガス導入管2から供給された燃料ガスを一方向へ流入するための燃料ガス流入路24を構成している。
チューブ型セル7は、例えばYSZ(イットリア安定化ジルコニア)やScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)などの電解質とで構成されるチューブ形状のセル部7aと、セル部の内壁面に設けられる例えばYSZ/Niサーメットなどの燃料極7bと、セル部7aの外壁面に設けられる例えば(La,Sr)MnO3 などの空気極7cとで構成される。なお、本例ではチューブ型セル7の内壁面側に燃料極7b、外壁面側に空気極7cが設けられた構成である。
チューブ型セル7は、セル支持管6とセル押付管11との間に、ガラスO−リング22、チューブ型セル7、ガラスO−リング23の順に各管の同心軸と一致するように装入し、セル支持管6とセル押付管11との間に挟持される。そして、チューブ型セル7は、燃料ガス導入管2からの燃料ガスが燃料極7bへ、空気ガス導入管3からの空気ガスが空気極7cへそれぞれ供給されることで電気化学的に反応して発電する。
保護管8は、例えば石英などで構成され、保護管収納治具9に対して図中上下方向に摺動可能に設けられている。保護管8は、チューブ型セル7を設置するときに上方に摺動させて保護管収納治具9へ収納し、チューブ型セル7の設置が完了した後に、保護管収納治具9から下方に摺動させて保護管用治具10に嵌合した状態でシール固定して装着される。
保護管8は、保護管用治具10にシール固定して装着されることで、設置されたチューブ型セル7をセル評価試験中に保護するとともに、空気ガス導入管3から供給された空気ガスを外部に漏らさないようにすることで、空気ガス導入管3から供給される空気ガスを一方向(図中では下方から上方への流れ)に流入するための空気ガス流入路25を構成している。
保護管収納治具9は、セル押付管11を装入するための装入口26と、保護管8を上下に摺動するための開口部27が形成されており、後述する支持部材14の固定用アーム39によって支持されている。この装入口26には、セル押付管11をシール固定して装着するための固定用リング29aとO−リング29bからなる押付管パッキング29が、開口部27にはチューブ型セル7の設置が完了したときに、保護管8をシール固定して装着するための固定用リング30aとO−リング30bからなる保護管パッキング30を備えている。この押付管パッキング29と保護管パッキング30は、固定用リング29a、30aを所定方向に回動させることでそれぞれのO−リング29b、30bがセル押付管11乃至は保護管8を締め付け、セル押付管11または保護管8をシール固定している。また、保護管収納治具9は、空気ガス導入管3から供給された空気ガスを排気するための空気ガス排気管28を備え、空気ガス導入管3から供給された空気ガスは、外部に漏れることなく空気ガス排気管28から排気される。
この保護管収納治具9は、チューブ型セル7を設置するときに、保護管8を収納した状態で保護管パッキング30により位置固定し、チューブ型セル7の設置が完了したときには、収納した保護管8を下方に摺動させて保護管用治具10に嵌合した位置で保護管8を保護管パッキング30によりシール固定する。また、保護管収納治具9は、チューブ型セル7を設置するときに、セル押付管11を上方に摺動した状態で押付管パッキング29により位置固定し、チューブ型セル7をセル支持管6とで挟持するときに、セル押付管11を下方に摺動させて挟持した位置でセル支持管6を押付管パッキング29によりシール固定する。
保護管用治具10は、ベース治具4にO−リング31を介して装着され、チューブ型セル7の設置後に摺動した保護管8を嵌合する嵌合開口32が形成されている。この嵌合開口32には、保護管8をシール固定して装着するための固定用リング33aとO−リング33bからなる保護管パッキング33を備えている。保護管用治具10は、チューブ型セル7の設置が完了したときに、保護管収納治具9から摺動した保護管8が嵌合開口に嵌合する状態で保護管パッキング33によりシール固定して保護管8を装着する。
セル押付管11は、セル支持管6と同様に、例えばアルミナや石英などの耐熱性部材からなる円筒形状の管で構成される。セル押付管11は、保護管収納治具9と押付管用治具12とを挿通するように装入され、空気ガス導入管3から供給された空気ガスが外部に漏れないように押付管パッキング29によってシール固定して装着されるとともに、押付管用治具12によって位置固定される。また、セル押付管11は、チューブ型セル7を設置する際に、セル支持管6の先端上部に装入されたガラスO−リング22、チューブ型セル7、ガラスO−リング23をセル支持管6と挟持することで燃料ガス導入管2から供給された燃料ガスを一方向(図中では下方から上方への流れ)へ流入するための燃料ガス流入路24を構成している。
なお、セル押付管11は、セル支持管6と同様に、その設置位置を上下に摺動させることでチューブ型セル7の挟持位置を調節することができ、セル支持管6との間に装入する異なる長さのチューブ型セル7に対応可能である。
押付管用治具12は、セル押付管11を装入するための装入穴34が形成されている。押付管用治具12は、チューブ型セル7を設置する際に、チューブ型セル7をセル支持管6との間で挟持する位置までセル押付管11を摺動した後、ボルト35によって締め付けることでセル押付管11の位置を固定している。
押付管蓋部材13は、燃料ガスを排気する燃料ガス排気管36と、セル押付管11に装着する際にセル押付管11に流入する燃料ガスを外部に漏らさないようにシール固定して装着するための固定用リング37aとO−リング37bとからなる蓋部材パッキング37を備えている。押付管蓋部材13は、チューブ型セル7の設置が完了したときに、セル押付管11の開口上部38に嵌合し、蓋部材パッキング37によってシール固定して装着される。これにより、燃料ガス導入管2から供給された燃料ガスは、外部に漏れることなく燃料ガス排気管36から排気される。
支持部材14は、保護管収納治具9と押付管用治具12のそれぞれを支持固定するための固定用アーム39が支柱40に設けられている。なお、固定用アーム39は、保護管収納治具9やセル押付管11の長さに応じて、設置位置が支柱40を図中上下方向に摺動自在とした構成としてもよい。
次に、図2〜図5を参照しながら、上記構成のチューブ型セル評価ホルダ1においてチューブ型セル7を設置するまでの手順について具体的に説明する。
図2に示すように、まずセル押付管11を上方に摺動させて押付管用治具12のボルト35で固定するとともに、保護管8を保護管収納治具9に収納して保護管パッキング30で保護管8を位置固定する。そして、この状態でベース治具4の燃料極用配線端子16aに燃料極用配線部材15aを接続する。
次に、図3に示すように、支持管用治具5にセル支持管6を装着し、セル支持管6の先端部にガラスO−リング22、チューブ型セル7、ガラスO−リング23の順にセル支持管6の同心軸と一致するように装入する。このとき、チューブ型セル7の内壁面に設けられた燃料極7bと燃料極用配線部材15aとを接続する。
そして、図4に示すように、セル押付管11を下方へ摺動させ、セル支持管6とセル押付管11とでセル支持管6の先端部に装入したチューブ型セル7を挟持する。このとき、セル押付管11は、保護管収納治具9の押付管パッキング29によってシール固定するとともに、押付管用治具12のボルト35で位置固定する。また、ベース治具4の空気極用配線端子16bに空気極用配線部材15bを接続するとともに、熱電対端子18に熱電対17を接続し、さらにチューブ型セル7の外壁面に設けられた空気極7cと空気極用配線部材15bとを接続する。
次に、チューブ型セル7の設置が完了すると、図5に示すように、保護管8を保護管収納治具9から摺動して保護管用治具10に嵌合する。嵌合した保護管8は、保護管用治具10の保護管パッキング33でシール固定して装着させるとともに、保護管収納治具9の保護管パッキング30でシール固定する。そして、セル押付管11の開口上部38に押付管蓋部材13を嵌合し、蓋部材パッキング37によってセル押付管11にシール固定して装着する。これにより、セル支持管6−チューブ型セル7−セル押付管11の管内を燃料ガス流入路24、セル支持管6−チューブ型セル7−セル押付管11と保護管8との間を空気ガス流入路25とする二重管方式が構成される。
このように、上述したチューブ型セル評価ホルダ1は、チューブ型セル7を支持するセル支持管6とセル支持管6の先端上部に設置されたチューブ型セル7を押付固定するためのセル押付管11とがそれぞれ上下方向に摺動自在に装着され、セル支持管6とセル押付管11との間にガラスO−リング22、チューブ型セル7、ガラスO−リング23の順に各管の同心軸と一致するように装入して挟持する。そして、チューブ型セル7を設置後に保護管8を保護管収納治具9から下方へ摺動させ、セル支持管6−チューブ型セル7−セル押付管11と保護管8との間を空気ガス流入路25とし、燃料ガス流入路24と空気ガス流入路25との二重管方式を構成する。
これにより、燃料ガスと空気ガスとが混合することなく、燃料極7bと空気極7cにそれぞれ燃料ガスと空気ガスを独立して供給することができる。また、燃料ガス流入路24の下方に燃料ガス導入管2、上方に燃料ガス排気管36、空気ガス流入路25の下方に空気ガス導入管3、上方に空気ガス排気管28がそれぞれ対応して設けられているため、各反応ガスが停滞したり逆流することなく、各流入路内のガスの流れを一方向に流すことができる。
さらに、セル評価試験の際にセル支持管6、チューブ型セル7、セル押付管11の同心軸が一致するため、電気炉で加熱されSOFCの作動温度である800℃近辺の高温となったときにチューブ型セル7の両端に介在したガラスO−リング22、23によって確実にシール固定され、セル支持管6−チューブ型セル7−セル押付管11とで構成される燃料ガス流入路24から燃料ガスが漏れることなく、正確で安全なチューブ型セル7の性能評価試験を行うことができる。
また、セル支持管6、セル押付管11はそれぞれ摺動自在に装着されているため、チューブ型セル7の長さに応じてセル支持管6、セル押付管11の何れか乃至は両方を摺動させて挟持位置を任意に変更することで、種々のチューブ型セル7の性能評価試験を行うことができる。
ところで、上述した形態では、チューブ型セル7の内壁面側に燃料極7b、外壁面側に空気極7cを設け、これに伴い二重管方式において内側を燃料ガス、外側を空気ガスがそれぞれ流入する構成で説明したが、チューブ型セル7の各電極が逆に設けられている場合は、内側に空気ガス、外側に燃料ガスをそれぞれ流入する構成とすることもできる。
また、本形態では、燃料ガス、空気ガスをチューブ型セル評価ホルダ1の下方から上方への一方向に流入する構成で説明したが、反応ガスである燃料ガス、空気ガスの流れが一方向に流れている構成であれば、各反応ガスの流入方向は特に限定されない。
さらに、チューブ型セルの形態は単一孔に限定されず、例えばチューブの軸方向に貫通した複数の孔がセル内に形成されたセルにも適用可能である。
以上、本願発明における最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明に係るチューブ型セル評価ホルダの各構成を説明するための概略断面図である。 同ホルダにおけるチューブ型セル装着前の構成を説明するための概略説明図である。 同ホルダにおけるチューブ型セル装着時の構成を説明するための概略説明図である。 同ホルダにおけるチューブ型セル装着後の構成を説明するための概略説明図である。 チューブ型セルの設置完了時の構成を説明するための概略説明図である。
符号の説明
1 チューブ型セル評価ホルダ
2 燃料ガス導入管
3 空気ガス導入管
4 ベース治具
5 支持管用治具
6 セル支持管
7 チューブ型セル(7a セル部、7b 燃料極、7c 空気極)
8 保護管
9 保護管収納治具
10 保護管用治具
11 セル押付管
12 押付管用治具
13 押付管蓋部材
14 支持部材
15 配線部材(15a 燃料極用配線部材、15b 空気極用配線部材)
16 配線端子(16a 燃料極用配線端子、16b 空気極用配線端子)
17 温度センサ(熱電対)
18 温度センサ端子(熱電対端子)
19 装着口
20 支持管用圧縮バネ
21 支持管パッキング(21a 固定用リング、21b O−リング)
22、23 ガラスO−リング
24 燃料ガス流入路
25 空気ガス流入路
26 装入口
27 開口部
28 空気ガス排気管
29 押付管パッキング(29a 固定用リング、29b O−リング)
30 保護管パッキング(30a 固定用リング、30b O−リング)
31 O−リング
32 嵌合開口
33 保護管パッキング(33a 固定用リング、33b O−リング)
34 装入穴
35 ボルト
36 燃料ガス排気管
37 蓋部材パッキング(37a 固定用リング、37b O−リング)
38 開口上部
39 固定用アーム
40 支柱

Claims (4)

  1. 電解質からなるセル部の内壁面又は外壁面の一方に燃料極、他方に空気極が形成された固体酸化物形燃料電池のチューブ型セルの性能評価を行うチューブ型セル評価ホルダであって、
    前記チューブ型セルへ燃料ガスを供給するための燃料ガス導入管と空気ガスを供給する空気ガス導入管が設けられ、各部品を装着するための基台となるベース治具と、
    前記セル部の一端にガラスO−リングを介在させた前記チューブ型セルを支持するセル支持管と、
    前記ベース治具の所定箇所に設けられ、支持管用圧縮バネで前記セル支持管を上下方向に摺動可能に支持する支持管用治具と、
    前記チューブ型セルを設置する際に、前記セル部の他端にガラスO−リングを介在させて前記チューブ型セルを前記セル支持管との間で挟持するセル押付管と、
    前記チューブ型セルの設置が完了後に、前記セル支持管、前記チューブ型セル、前記セル押付管を保護する保護管と、
    前記空気ガスを排気する空気ガス排気管を備え、前記保護管を上下方向に摺動可能に収納する保護管収納治具と、
    前記燃料ガスを排気する燃料ガス排気管を備え、前記セル押付管の開口上部に装着される押付管蓋部材と、
    を備えたことを特徴とするチューブ型セル評価ホルダ。
  2. 前記チューブ型セルは、前記セル支持管と前記セル押付管の同心軸と一致するように設置されることを特徴とする請求項1記載のチューブ型セル評価ホルダ。
  3. 前記チューブ型セルの設置が完了後に、前記セル支持管、前記チューブ型セル、前記セル押付管とで前記燃料極へ前記燃料ガスを供給するための燃料ガス流入路が構成されるとともに、前記燃料ガス流入路と保護管との間に前記空気極へ前記空気ガスを供給するための空気ガス流入路が構成され、
    前記燃料ガス流入路を流れる燃料ガスの流れと、前記空気ガス流入路を流れる空気ガスの流れが何れも一方向であることを特徴とする請求項1又は2記載のチューブ型セル評価ホルダ。
  4. 前記ベース治具は、前記チューブ型セルの各電極で発電した電力を取り出すための配線部材と接続する配線端子と、前記チューブ型セル近傍の温度をモニタリングするための温度センサと接続する温度センサ端子とを備えていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のチューブ型セル評価ホルダ。
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