JP2000133292A - 燃料電池セルの出力測定装置 - Google Patents

燃料電池セルの出力測定装置

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JP2000133292A
JP2000133292A JP10308143A JP30814398A JP2000133292A JP 2000133292 A JP2000133292 A JP 2000133292A JP 10308143 A JP10308143 A JP 10308143A JP 30814398 A JP30814398 A JP 30814398A JP 2000133292 A JP2000133292 A JP 2000133292A
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Minoru Suzuki
稔 鈴木
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電出力測定構成を簡略にしながら、セルの
発電性能を適正に評価することができるようにする。 【解決手段】 筒状の燃料電池のセルCに対して、筒長
さ方向に沿って導電状態に接続される状態で配置される
導電性の出力取り出し部Lが設けられた燃料電池セルの
出力測定装置であって、出力取り出し部Lは、セルCに
対してその筒長さ方向に沿って接続されるセル側接続部
分Lcと、セルCにおける筒長さ方向端部側に位置し
て、セルCの発電出力を外部に出力する外部接続部分L
eと、セル側接続部分Lcにおける筒長さ方向の異なる
箇所から連接されて外部接続部分Leに接続される複数
の中継部分Ljを備えて構成され、複数の中継部分Lj
が、電流通流方向での電気抵抗が夫々で同一又は略同一
になるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状の電解質層の
内周側に筒状の酸素極を備え、外周側に筒状の燃料極を
備える筒状に形成され、且つ、インターコネクタが筒長
さ方向に延びる状態で前記酸素極に導電状態に接続され
て設けられ、且つ、前記燃料極及び前記電解質層に、前
記インターコネクタを露出させるために筒長さ方向に延
びるスリット状の開口部が設けられた燃料電池のセルの
発電出力の測定において、前記インターコネクタ及び前
記燃料極夫々に対して、前記筒長さ方向に沿って導電状
態に接続される状態で配置される導電性の出力取り出し
部が設けられた燃料電池セルの出力測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃料電池の筒状のセルの発電出力
を測定するに当たっては、加熱炉内にセルを配置してセ
ルを動作温度に加熱した状態で、加熱炉の外からセルの
筒内外夫々に夫々に対応する反応用ガスを供給してセル
を発電作用させて、出力取り出し部により発電出力を炉
外に取り出して測定することになる。ちなみに、酸素極
用の反応用ガスは空気等の酸素含有ガスであり、燃料極
用の反応ガスは水素ガスを含有した燃料ガスであるの
で、筒内部には反応用ガスとして酸素含有ガスを、筒外
部には反応用ガスとして燃料ガスを供給することにな
る。
【0003】通常、かかる筒状のセルは細長形状である
ので、セルの発電出力測定構成を簡略化する上では、図
7に示すように、セルCに対する反応ガスの供給構成を
シンプルにするために、加熱炉11の炉内空間13にお
けるセルCの配置形態を、炉内空間13における外部に
対する開口部14wがセル長さ方向側に位置する配置形
態として、反応ガスをセル長さ方向側から供給するよう
にするのが得策である。更に、セルCの発電出力をセル
長さ方向側に取り出すようにすると、セルの発電出力測
定構成を簡略化する上で一層得策である。更に、炉内空
間13も細長形状にして、細長形状のセルCをそのセル
長さ方向を炉内空間13の長手方向に沿わせて配置し
て、反応ガスをセル長さ方向側から供給するとともに、
セルCの発電出力をセル長さ方向側に取り出すようにす
ると、発電出力測定構成を簡略化できるのに加えて、加
熱炉11をコンパクトにすると共に、高効率で加熱する
ことができるので得策である。
【0004】そこで、従来は、セルの発電出力を測定す
るに当たっては、セルの発電出力をセル長さ方向側に取
り出すようにするために、図7及び図8に示すように、
セルCの発電出力を取り出す出力取り出し部Lは、細長
形状の金属(Ni等)の板状体16にて構成すると共
に、その板状体16における一方の長辺側の端縁をセル
Cに対してそのセル長さ方向に沿って導電状態に接続す
るセル側接続部分Lcとし、一方の長手方向側の端部を
外部の負荷制御装置(図示せず)に接続する外部接続部
分Leとするようにしてある。つまり、セル側接続部分
LcをセルCに対して導電状態に接続した状態で、外部
接続部分LeがセルCにおけるセル長さ方向端部側に位
置するように構成してある。
【0005】尚、セル側接続部分LcをセルCに対して
導電状態に接続するに当たっては、図8に示すように、
セル側接続部分LcとセルCとの間に、Niのフェルト
状材等で形成された柔軟性導電材6を介在させて、接続
抵抗を極力小さくするようにしてある。又、図7中の1
7は、一端を出力取り出し部Lのセル側接続部分Lc又
は柔軟性導電材6に接続し、他端を炉内空間13の外に
引き出した電圧測定用のリード線であり、酸素極2及び
燃料極3に対して各別に導電状態に接続された2本のリ
ード線17によりセルCの電圧を測定する。又、図7中
の15は、セルC及び出力取り出し部Lをそれらが導電
状態に接続される状態で支持する支持部材であり、その
ようにセルC及び出力取り出し部L支持した支持部材1
5を炉内空間13内に着脱自在に設けるように構成して
ある。尚、支持部材15は、電気絶縁性及び断熱性を備
えた材料にて形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる燃料
電池のセルの発電出力は、発電電流が大きく、それに比
べて発電電圧が低いという特性がある。一方、従来の出
力取り出し部Lでは、セル側接続部分Lcにおいては、
外部接続部分Leに近い部分ほど大きな電流が流れるの
で、流れる電流による電圧降下により、セル側接続部分
Lcにおけるセル長さ方向の電圧分布は、外部接続部分
Leに遠い側の端部(図8においてbで示す部分)から
外部接続部分に近い側の端部(図8においてaにて示す
部分)の方向に低くなる分布となる。電池では、過電圧
(無通電時の電圧と通電時の電圧との差)が電池から電
流を取り出すための駆動力になるため、出力取り出し部
側で電圧が低くなると、電池部の有効なる過電圧が小さ
くなるので、発電電流を十分に取り出すことができなく
なる。従って、従来では、セル側接続部分Lcにおいて
外部接続部分Leに近い側ほど、電圧が低くなって、発
電電流をセルCの性能通りに取り出すことができないの
で、セルCの発電性能を適正に評価できないという問題
があった。
【0007】ちなみに、出力取り出し部の電気抵抗を小
さくすると、流れる電流による電圧降下を抑制すること
ができる。しかしながら、出力取り出し部を構成する金
属(例えばNi)の比抵抗は、セルの動作温度(固体電
解質のセルでは1000°C程度)では常温の4倍程度
になること、及び、厚さを厚くするとセルに与える応力
が大きくなって好ましくないことから、出力取り出し部
の電気抵抗を小さくするには限度があり、発電電流を性
能通りに取り出すことができる程度にまで小さくするこ
とができない。
【0008】ちなみに、図9に示すように、出力取り出
し部Lを、セル側接続部分Lcがセルに導電状態に接続
された状態で外部接続部分LeがセルCにおけるセル長
さ方向に直交する側(以下、セル幅方向側と略記する場
合がある)に位置するように構成して、セルCの発電出
力をセル幅方向側に取り出すようにすると、セル側接続
部Lcにおけるセル長さ方向での電圧のバラツキを小さ
くすることができるので、セルCの発電電流を十分に取
り出すことができる。しかしながら、この場合は、出力
取り出し部Lを加熱炉11の炉体を貫通させる状態で設
ける必要があるので、出力取り出し部Lが炉体を貫通す
る部分のガスシールが必要になる等、発電出力測定構成
が複雑となり、実用的ではない。尚、図9中の17は、
図7に示す従来技術と同様の電圧測定用のリード線であ
り、15は、セルCを支持する支持部材である。
【0009】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、発電出力測定構成を簡略にしな
がら、セルの発電性能を適正に評価することができるよ
うにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、出力取り出し部を、そのセル側接続部分が
セルに導電状態に接続された状態で、外部接続部分がセ
ルにおけるセル長さ方向端部側に位置するように構成し
てあるので、反応ガスをセル長さ方向側から供給すると
ともに、セルの発電出力をセル長さ方向側に取り出すこ
とができて、セルの発電出力測定構成を簡略化すること
ができる。又、セルの発電電流は複数の中継部分を分か
れて流れると共に、それら複数の中継部分は電流通流方
向での電気抵抗が夫々で同一又は略同一であるので、セ
ル側接続部分において、流れる電流による電圧降下を抑
制することができて、外部接続部分に近い側の電圧が外
部接続部分に遠い側よりも低くなるのを防止することが
できるようになり、セルから発電電流を性能通りに取り
出すことができる。従って、発電出力測定構成を簡略に
しながら、セルの発電性能を適正に評価することができ
るようになった。
【0011】請求項2に記載の特徴構成によれば、1枚
の導電性の板状体に、そのセル側接続部分として機能さ
せる側と外部接続部分として機能させる側とにわたっ
て、切り残される複数の部分においてセル側接続部分側
の端部と外部接続部分側の端部との間の電気抵抗が夫々
で同一又は略同一になるように、切り欠きを形成するこ
とにより、複数の中継部分を分離形成してある。もっ
て、出力取り出し部を1枚の導電性の板状体にて構成し
てある。ちなみに、セル側接続部分、複数の中継部分及
び外部接続部分を夫々別体で形成して、それらを導電的
に接続することにより、出力取り出し部を構成すること
ができるが、この場合は、出力取り出し部の構成が複雑
になるので、製造コストが高くなる。これに対して、請
求項2に記載の特徴構成によれば、出力取り出し部の構
成が簡単になるので、本発明を低コストで実施すること
ができる。
【0012】請求項3に記載の特徴構成によれば、切り
欠きが板状体におけるセル側接続部分をセル長さ方向に
分割しない状態で形成されていて、セル側接続部分が単
一の部材にて構成されている。従って、出力取り出し部
をセルに接続するに当たっては、単一のセル側接続部分
をセルに対して接続すれば良いので、セルの発電出力を
測定するときの操作を簡略化することができる。
【0013】請求項4に記載の特徴構成によれば、切り
欠きが板状体におけるセル側接続部分を複数の中継部分
に対応するようにセル長さ方向に分割する状態で形成さ
れていて、セル側接続部分が複数の中継部分に対応する
ように分割されている。従って、出力取り出し部をセル
に接続するに当たっては、各中継部分毎に、夫々のセル
側接続部分に対応する部分がセルに対して適切に接続さ
れるように調整することができるので、セルの長さが長
くなっても、発電出力を精度良く測定することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図5に基づい
て、本発明の実施の形態を説明する。本発明の燃料電池
セルの出力測定装置は、図3及び図4に示す如き、筒状
の固体電解質層1の内周側に筒状の酸素極2を備え、外
周側に筒状の燃料極3を備える筒状に形成し、且つ、イ
ンターコネクタ4を筒長さ方向に延びる状態で酸素極2
に導電状態に接続して設け、且つ、燃料極3及び固体電
解質層1に、インターコネクタ4を露出させるために筒
長さ方向に延びるスリット状の開口部3w,1wを設け
た燃料電池のセルCの発電出力を測定するためのもので
ある。
【0015】図1に示すように、出力測定装置は、セル
Cをその動作温度に加熱する加熱炉11と、その加熱炉
11の炉内空間13内に配置したセルCのインターコネ
クタ4及び燃料極3夫々に対して、セル長さ方向に沿っ
て導電状態に接続する状態で配置する導電性の出力取り
出し部L等を備えて構成してある。そして、加熱炉11
内にセルCを配置してセルCを動作温度に加熱した状態
で、加熱炉11の外から、セルCの筒内部に酸素含有ガ
スを、及び、筒外部に燃料ガスを夫々供給してセルCを
発電作用させて、発電出力を出力取り出し部12により
炉外に取り出して、図示しない負荷制御装置で発電電流
を制御しながら、発電出力を測定する。
【0016】図3及び図4に基づいて、セルCについて
説明を加える。一端側を閉塞した円筒状の酸素極2(以
下、酸素極チューブと称する場合がある)を構造支持体
として、その酸素極チューブ2の外周部に、細長形状の
インターコネクタ4をセル長さ方向に沿って形成すると
共に、固体電解質層1を、酸素極チューブ2の外周部に
おけるインターコネクタ4以外の部分を覆う状態で、即
ち、インターコネクタ4の部分に開口部1wを形成する
状態で備えてある。尚、固体電解質層1は、その開口部
1wの開口縁部がインターコネクタ4における周方向の
両端縁部に重なるように備えてある。又、燃料極3は、
インターコネクタ4の部分に開口部3wを形成する状態
で、且つ、インターコネクタ4とは電気的に非接触状態
で、固体電解質層1の外周部に備えてある。更に、セル
Cの筒内部に酸素含有ガスとしての空気を供給するため
の空気導入管5を、円筒状のセルCの内部の所定の位置
まで挿入する状態で設けてある。尚、セルCの大きさ
は、例えば、円筒形状の直径が16mm程度、長さが4
00mm程度である。
【0017】尚、燃料電池を形成するに当たっては、上
述のように構成したセルCの複数を、隣接するセルC,
Cのインターコネクタ4と燃料極3との間に、気体の通
流を許容するように形成した柔軟性導電材6を充填し
て、電気的に直列接続する状態で設ける。尚、インター
コネクタ4の表面には、柔軟性導電材6との接触抵抗を
低減するために、Ni層7を形成してある。
【0018】固体電解質層1は、Y2 3 安定化ZrO
2 (YSZ)から成り、酸素極2はLa(Ca)MnO
3 系の酸化物から成り、燃料極3は、NiとYSZのサ
ーメットから成る。又、インターコネクタ4は、LaC
rO3 系の酸化物から成る。又、柔軟性導電材6はNi
のフェルト状材にて形成してある。
【0019】図1及び図2に基づいて、出力測定装置に
ついて説明を加える。加熱炉11には、軸芯が上下方向
を向く円筒状の炉内空間13を形成すべく、アルミナ製
で円筒状の炉内管14を設け、その炉内管14の上端
に、測定用のセルCの出し入れ等に使用する開口部14
w形成してある。そして、セルC及び出力取り出し部L
をそれらが導電状態に接続される状態で支持した支持部
材15を、開口部14wを通して炉内空間13内に着脱
自在に設けるように構成してある。尚、支持部材15
は、電気絶縁性及び断熱性を備えた材料にて形成する。
【0020】出力取り出し部Lは、セルCに対してその
筒長さ方向に沿って接続されるセル側接続部分Lcと、
セルCにおけるセル長さ方向端部側に位置して、セルC
の発電出力を外部に出力する外部接続部分Leと、セル
側接続部分Lcにおけるセル長さ方向の異なる箇所から
連接されて外部接続部分Leに接続される複数の中継部
分Ljを備えて構成し、複数の中継部分Ljが、電流通
流方向での電気抵抗が夫々で同一又は略同一になるよう
に構成してある。
【0021】出力取り出し部Lについて説明を加える
と、出力取り出し部Lは、1枚の細長形状のNi製の板
状体12にて構成すると共に、その板状体12の一方の
長辺側の端縁をセル側接続部分Lcとし、一方の長手方
向の端部を外部接続部分Leとして機能させるようにし
てある。そして、板状体12に、そのセル側接続部分L
cとして機能させる側と外部接続部分Leとして機能さ
せる側とにわたって、切り残される4個の部分において
セル側接続部分Lc側の端部と外部接続部分Le側の端
部との間の電気抵抗が夫々で同一又は略同一になるよう
に、3個の切り欠き12sを形成してある。もって、4
個の中継部分Ljを、電流通流方向での電気抵抗が夫々
で同一又は略同一になる状態で分離形成してある。尚、
切り欠き12sを形成するに当たっては、セル側接続部
分Lcの端縁から形成するようにして、板状体12にお
けるセル側接続部分Lcを複数の中継部分Ljに対応す
るようにセル長さ方向に分割する状態で形成してある。
【0022】一対の出力取り出し部Lを夫々の外部接続
部分Leとセル側接続部分Lcとの中間部にて、支持部
材15に支持させてある。測定用のセルCを、そのイン
ターコネクタ4及び燃料極3が一対の出力取り出し部L
のセル側接続部分Lcに対して各別に導電状態に接続さ
れる状態で、その酸素極チューブ2の開口側の端部にて
支持部材15に支持させる。そして、セルC及び出力取
り出し部Lを支持した支持部材15を、出力取り出し部
Lの外部接続部分Leが炉内空間13の上方の外部に位
置する状態で、炉内空間13内に設けることにより、セ
ルCを炉内空間13内に配置する。つまり、セルCを、
そのセル長さ方向が円筒状の炉内空間13の軸芯方向を
向く状態で炉内空間13に配置する。尚、出力取り出し
部Lのセル側接続部分Lcをインターコネクタ4や燃料
極3に導電状態に接続するに当たっては、セル側接続部
分Lcとインターコネクタ4や燃料極3との間に柔軟性
導電材6を介在させて、接触抵抗を小さくするようにし
てある。従って、出力取り出し部Lのセル側接続部分L
cは、柔軟性導電材6及びインターコネクタ4を介して
酸素極2に対して導電状態に接続し、並びに、柔軟性導
電材6を介して燃料極3に対して導電状態に接続するよ
うに構成してある。
【0023】更に、2本の電圧測定用のリード線17
を、一方は、一端をインターコネクタ4に対して接続さ
れる出力取り出し部Lのセル側接続部分Lc又は柔軟性
導電材6に接続し、他端を炉内空間13の上方側から外
部に引き出した状態で設け、他方は、一端を燃料極3に
対して接続される出力取り出し部Lのセル側接続部分L
c又は柔軟性導電材6に接続し、他端を炉内空間13の
上方側から外部に引き出した状態で設けてある。
【0024】そして、セルCを1000°C程度に加熱
するとともに、空気導入管5を通じてセルCの筒内部に
空気を供給し、並びに、炉内空間13内にその下端側か
ら燃料ガスを供給して、セルCを発電作用させる。そし
て、一対の出力取り出し部Lにより発電出力を炉内空間
13の上方側に取り出して、前記負荷制御装置で発電電
流を制御する。そのとき、セルCの電圧は、2本のリー
ド線17により測定する。尚、セルCの筒内部に供給さ
れた空気は、酸素極チューブ2の開口部から外部に排出
され、炉内空間13内に供給された燃料ガスは、支持部
材15と炉内管14との間に形成される間隙から外部に
排出される。
【0025】図5に、出力測定装置を用いてセルCの電
流−電圧特性を測定した結果を示す。図5において、上
述のように構成した本発明の出力測定装置による測定結
果を実線にて示し、従来の出力測定装置による測定結果
を破線にて示す。両者を比較すると、本発明の装置によ
る測定結果では従来の装置による測定結果に対して、電
流を大きくしたときほど電圧が高くなっている。従っ
て、従来の装置による測定では、電流を大きくしたとき
の電圧低下が著しいのに対して、本発明による測定で
は、それが改善されて、セルCの発電出力を性能通りに
取り出すことができて、セルCの発電性能を適正に評価
することができる。
【0026】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施形態において、中継部分Ljを4個
形成する場合について例示したが、中継部分Ljの形成
個数は適宜変更可能である。尚、中継部分Ljの形成個
数を多くするほど、セル側接続部Lcにおけるセル長さ
方向での電圧のバラツキを小さくすることができるの
で、中継部分Ljの形成個数は、作業性、コスト等を鑑
みて設定すれば良い。又、中継部分Ljの形状も種々変
更可能である。
【0027】(ロ) 上記の実施形態においては、切り
欠き12sを、板状体12におけるセル側接続部分Lc
を複数の中継部分Ljに対応するようにセル長さ方向に
分割する状態で形成する場合について例示した。これに
代えて、図6に示すように、切り欠き12sを、板状体
12におけるセル側接続部分Lcをセル長さ方向に分割
しない状態で形成しても良い。この場合も、中継部分L
jの形成個数は、図6にて例示する2個に限定されるも
のではなく、適宜変更可能である。
【0028】(ハ) 上記の実施形態においては、セル
Cの発電出力を炉内空間13の上方側に取り出すように
構成する場合について例示したが、炉内空間13の下方
側に取り出すように構成しても良い。
【0029】(ニ) 発電出力を測定するためにセルC
を配置するときのセル長さ方向の向きは、上記の実施形
態において例示した向きに限定されるものではない。例
えば、円筒状の炉内空間13をその軸芯が横方向を向く
ように形成し、その炉内空間13にセルCをそのセル長
さ方向が横方向を向く状態で配置してもよい。
【0030】(ホ) 上記の実施形態においては、出力
取り出し部Lのセル側接続部分LcとセルCとを柔軟性
導電材6を介して導電状態に接続する場合について例示
したが、これに代えて、出力取り出し部Lのセル側接続
部分LcとセルCとを直接接触させてそれらを導電状態
に接続するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る燃料電池セルの出力測
定装置を示す縦断面図
【図2】本発明の実施形態に係る出力取り出し部を示す
図で、(イ)は側面図、(ロ)は斜視図
【図3】セルの縦断面図
【図4】セルの横断面図
【図5】セルの電流−電圧特性の測定結果を示す図
【図6】別実施形態に係る出力取り出し部の側面図
【図7】従来の燃料電池セルの出力測定装置を示す縦断
面図
【図8】従来の出力取り出し部の側面図
【図9】本発明の比較例に係る燃料電池セルの出力測定
装置の縦断面図
【符号の説明】
1 電解質層 1w 開口部 2 酸素極 3 燃料極 3w 開口部 4 インターコネクタ 12 板状体 12s 切り欠き C セル L 出力取り出し部 Lc セル側接続部分 Lj 中継部分 Le 外部接続部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の電解質層の内周側に筒状の酸素極
    を備え、外周側に筒状の燃料極を備える筒状に形成さ
    れ、且つ、インターコネクタが筒長さ方向に延びる状態
    で前記酸素極に導電状態に接続されて設けられ、且つ、
    前記燃料極及び前記電解質層に、前記インターコネクタ
    を露出させるために筒長さ方向に延びるスリット状の開
    口部が設けられた燃料電池のセルの発電出力の測定にお
    いて、 前記インターコネクタ及び前記燃料極夫々に対して、前
    記筒長さ方向に沿って導電状態に接続される状態で配置
    される導電性の出力取り出し部が設けられた燃料電池セ
    ルの出力測定装置であって、 前記出力取り出し部は、前記セルに対してその筒長さ方
    向に沿って接続されるセル側接続部分と、前記セルにお
    ける前記筒長さ方向端部側に位置して、前記セルの発電
    出力を外部に出力する外部接続部分と、前記セル側接続
    部分における前記筒長さ方向の異なる箇所から連接され
    て前記外部接続部分に接続される複数の中継部分を備え
    て構成され、 前記複数の中継部分が、電流通流方向での電気抵抗が夫
    々で同一又は略同一になるように構成されている燃料電
    池セルの出力測定装置。
  2. 【請求項2】 前記出力取り出し部が、1枚の導電性の
    板状体にて構成され、 その板状体に、前記複数の中継部分を分離形成するため
    の切り欠きが形成されている請求項1記載の燃料電池セ
    ルの出力測定装置。
  3. 【請求項3】 前記切り欠きが、前記板状体における前
    記セル側接続部分を前記筒長さ方向に分割しない状態で
    形成されている請求項2記載の燃料電池セルの出力測定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記切り欠きが、前記板状体における前
    記セル側接続部分を前記複数の中継部分に対応するよう
    に前記筒長さ方向に分割する状態で形成されている請求
    項2記載の燃料電池セルの出力測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009076308A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Chino Corp チューブ型セル評価ホルダ

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