JP4969825B2 - 電気化学セル評価用ホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電解質として酸化物イオン伝導体を用いた固体酸化物型燃料電池単セル、プロトンイオン伝導体を電解質に用いた燃料電池単セル、H2 、O2 用の濃淡ガスセンサ等に用いられる電気化学セルに係り、特に簡易的に、且つ、ガス漏れなくセルを装着することのできる電気化学セル評価用ホルダに関するものである。
一般的に作用極、対極、電解質などで構成される電気化学セルの一例として、従来より、電解質として例えばYSZ(イットリア安定化ジルコニア)やScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)などの酸化物イオン伝導体、空気極にはペロブスカイト酸化物(例えば(La,Sr)MnO3 )、燃料極には例えばYSZ/Niサーメット、そしてインターコネクトには緻密なペロブスカイト酸化物(例えば(La,Ca)CrO3 ),或いはNi−Cr系合金が用いられた固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell )が知られている。
この固体酸化物型燃料電池は、低公害・高効率な発電方式として作動温度が高いため一酸化炭素やメタンなどの炭化水素も内部改質できるので炭化水素燃料が直接使用可能、出力密度が高いため装置の小型化が可能、電解質が固体であるため取り扱いが容易、高温の排出ガスを利用することで全体の高効率化(コジェネレーション)を図れるなどの利点から、例えば大規模発電システムや分散定置型電源として実用化するべく研究開発が進められている。また、このような固体酸化物型燃料電池の研究開発に伴い、燃料電池の性能を評価するための高性能な燃料電池評価用ホルダの開発も行われている。
固体酸化物型燃料電池単セルを評価するために、一般的に三重管構造の高温電気化学セル評価用ホルダを用いる。図6は、三重管構造の高温電気化学セル評価用ホルダの概略構成を示す断面図である。図6に示すように、電気炉200内に設置される保護管101の内側には、セル102を支持するためのセル支持管103と、燃料ガス、空気ガスそれぞれを導入するための燃料ガス導入管104と空気ガス導入管105がバネ106a、106bの付勢力を利用してそれぞれ上下2つに分かれて配設されている。また、高温での単セルの燃料ガス室と空気ガス室とに分けるため、セル支持管103で両側から挟み込むようにガラスO−リング106を介してセル102を支持している。そして、空気極(カソード)に空気ガス、燃料極(アノード)に燃料ガスをそれぞれ供給し、両側の酸素分圧差により酸化物イオンが高酸素分圧側から低酸素分圧側に電解質を透過し、燃料ガスを電気化学的に反応させて空気極107a、燃料極107bに接続された空気極用リード線108a、燃料極用リード線108bを介してそれぞれ電力を得ている。(非特許文献1または非特許文献2)
また、この種の固体酸化物型燃料電池の単セル評価装置としては、例えば特許文献1に開示されるようなものも公知である。
特開平6−223857号公報 社団法人 電気化学協会編「電気化学測定法」、社団法人 電気化学協会(1972)、154〜155頁 SOFC研究会編「第12回SOFC研究発表会講演要旨集」、(2003)、94〜95頁
しかしながら、上述した構造の高温電気化学セル評価用ホルダでは、室温でセルの装入・交換、ガラスO−リングの設置、集電部の配線などの操作は全て電気炉の中で行わなければならないため、例えば実験後に部品交換する場合、部品載置時における位置決めの正確さが欠けてしまうため、高温の評価実験を行う際に、セルやガラスO−リングの設置ズレから供給したガスのガス漏れが生じ、これにより十分な発電特性が得られないという問題が生じていた。さらに、空気ガス、燃料ガスの供給が、単セル評価用ホルダの上下方向よりそれぞれ行われる構造であるため、単セル評価用ホルダ全体の体積が大きくなるという問題もあった。また、部品載置をやり直すには、駆動時に約700℃〜1000℃に加熱された電気炉内を室温まで冷却するための冷却時間が必要となり作業効率が悪くなるという問題もあった。
また、近年、固体酸化物型燃料電池の低温作動化の研究開発が活発に行われており、この低温作動化の必要条件の一つにセルの薄肉化(150μm前後)が挙げられている。しかしながら、上述したような構造の単セル評価用ホルダを用いて薄肉化単セルを設置した際に、上方のセル支持管の自重または部品の位置ズレによりセルが割れてしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、供給ガスのシール性及び電極からの集電性の向上を図り、且つ、単セル評価用ホルダの小型化を図るとともに、薄肉化セルにも対応可能な電気化学セル評価用ホルダを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1記載の電気化学セル評価用ホルダは、各構成部品を装着するための基台となる装着治具と、
燃料ガスを均等に拡散するための燃料ガス拡散板が先端部分に設けられ、前記装着治具の所定箇所に形成された装着穴に上下方向に摺動可能に装着して前記燃料ガスを供給する燃料ガス導入管と、
前記装着治具の所定箇所に形成された装着口に支持管用圧縮バネを介在して上下方向に摺動可能に装着するセル支持管と、
前記セル支持管に被さるように設置され、前記セル支持管の上下方向への摺動をガイドするガイド管と、
記セル支持管の先端部分と前記ガイド管の内底面との間に、前記セル支持管側から順に燃料極用集電体ガス漏れを防止するためのガラスO−リング燃料極、空気極、電解質からなるセル部と、空気極用集電体供給された空気ガスを均等に拡散する空気ガス拡散板とを装入し、さらに前記支持管用圧縮バネの付勢力によって前記セル支持管の先端部分と前記ガイド管の内底面との間で挟持される装入部品と、
前記装着治具の所定箇所に形成された挿通穴に挿通して装着して空気ガスを供給する空気ガス導入管と、
前記装着治具の所定箇所に形成された嵌合開口に嵌合して前記装着治具に装着された各構成部品を保護するための保護管と、
を具備することを特徴とする。
請求項2記載の電気化学セル評価用ホルダは、請求項1記載の電気化学セル評価用ホルダにおいて、前記燃料ガス導入板及び前記セル支持管は、前記装着治具の所定箇所にそれぞれ運動シール部材を介して装着することを特徴とする。
請求項3記載の電気化学セル評価用ホルダは、各構成部品を装着するための基台となる装着治具と、
前記装着治具の所定箇所に形成された装着穴に装着して燃料ガスを供給する燃料ガス導入管と、
前記燃料ガスを均等に拡散するための燃料ガス拡散板が先端部分に設けられ、前記装着治具の所定箇所に形成された装着穴に伸縮自在なフレキシブルコネクタを介して上下方向に摺動可能に装着する拡散板支持部材と、
前記装着治具の所定箇所に形成された装着口に前記フレキシブルコネクタを介して上下方向に摺動可能に装着するセル支持管と、
前記セル支持管に被さるように設置され、前記セル支持管の上下方向への摺動をガイドするガイド管と、
記セル支持管の先端部分と前記ガイド管の内底面との間に、前記セル支持管側から順に燃料極用集電体ガス漏れを防止するためのガラスO−リング燃料極、空気極、電解質からなるセル部と、空気極用集電体供給された空気ガスを均等に拡散する空気ガス拡散板とを装入し、さらに前記支持管用圧縮バネの付勢力によって前記セル支持管の先端部分と前記ガイド管の内底面との間で挟持される装入部品と、
前記装着治具の所定箇所に形成された挿通穴に挿通して装着して空気ガスを供給する空気ガス導入管と、
前記装着治具の所定箇所に形成された嵌合開口に嵌合して前記装着治具に装着された各構成部品を保護するための保護管と、
を具備することを特徴とする。
請求項4記載の電気化学セル評価用ホルダは、請求項1〜3の何れかに記載の電気化学セル評価用ホルダにおいて、前記セル支持管を前記支持管用圧縮バネの付勢力に抗して押し下げて前記装入部品を装入するための開口窓が形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の電気化学セル評価用ホルダは、請求項1〜4の何れかに記載の電気化学セル評価用ホルダにおいて、前記セル支持管と前記ガイド管との間に装入する前記装入部品の厚さに基づき、前記装入部品に応じた厚さのガイド管スペーサを前記装着治具と前記ガイド管との間に介在させて前記ガイド管の高さ調節を行うことを特徴とする。
請求項6記載の電気化学セル評価用ホルダは、請求項1〜5の何れかに記載の電気化学セル評価用ホルダにおいて、マイクロメータを用いて前記セル部の燃料極に対する前記燃料極用集電体の接触面圧を調節することを特徴とする。
請求項7記載の電気化学セル評価用ホルダは、請求項1〜6の何れかに記載の電気化学セル評価用ホルダにおいて、前記装着治具の材質がステンレスであることを特徴とする。
本発明の電気化学セル評価用ホルダによれば、燃料ガスと空気ガスを同一方向から供給する構成であるため、電気化学セル評価用ホルダを小型化することができる。また、セル支持管と燃料ガス拡散板が設けられた燃料ガス導入管または拡散板支持部材が装着治具に摺動自在に装着され、且つ、ガイド管の所定箇所には開口窓が形成されているので、電気炉から取り外した状態で、セル支持管をガイド管の開口窓からセル支持管を支持管用圧縮バネの付勢力に抗して押し下げて各装入部品を正確な位置に容易に装入することができる。さらに、セル支持管とガイド管との間に支持管用圧縮バネの付勢力によって挟持するため、装入部品を確実に挟持することができる。
さらに、前回と厚さの異なる装入部品を使用した場合であっても、マイクロメータを用いて燃料ガス拡散板が設けられた燃料ガス導入管または拡散板支持部材の高さ位置を調節したり、ガイド管と装着治具との間にガイド管スペーサを介在させて調節することにより、装入した装入部品と、これらと接触する各部品を確実に接触させて、確実な集電性能とガスシールとセルの割れ防止を達成することができる。
以下、本発明の最良の形態について、添付した図面を参照しながらそれぞれ説明する。図1は本発明に係る電気化学セル評価用ホルダの第1形態を示す概略断面図、図2は図1中におけるA部分を説明するための概略斜視図、図3(a)図1中のA部分に装入する装入部品の装着前を示す概略斜視図、図3(b)は装入部品の概略斜視図、図4(a)は装入部品を装着後の概略斜視図、図4(b)は装入部品装着後の部分断面図、図5は本発明に係る電気化学セル評価用ホルダの第2形態を示す概略断面図である。
まず、図1、図2を参照しながら、本例の電気化学セル評価用ホルダの第1形態について詳細に説明する。
図1に示すように、第1形態の電気化学セル評価用ホルダ1は、燃料ガス供給口と燃料ガス及び空気ガスの排気口が形成され各構成部品が装着される例えばステンレス製の装着治具2と、燃料ガスを供給するための燃料ガス導入管3と、燃料極用集電体4a、ガラスO−リング4b、セル部4c、空気極用集電体4d、空気ガス拡散板4eからなる装入部品4と、装入部品4を支持するセル支持管5と、セル支持管5の移動をガイドするためのガイド管6と、空気ガスを供給するための空気ガス導入管7と、組み立てた各構成部品を保護するための保護管8とで概略構成される。本例の電気化学セル評価用ホルダは、電気炉30から取り外して各部品の装着や位置調整が可能となっている。
装着治具2は、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給口と、燃料極または空気極に供給した燃料ガス及び空気ガスを排出するための燃料ガス排出口及び空気ガス排出口が形成されており、電気化学セル評価用ホルダ1を構成する部品を装着するための基台となっている。また、装着治具2は、燃料ガス導入管3を装着するための装着穴2a、セル支持管5及びガイド管6を装着するための装着口2b、保護管8を嵌合するための嵌合開口2c、空気ガス導入管7を挿通するための挿通穴2dが所定箇所に形成されている。なお、装着治具2の材質は特に限定はされないが、強度や加工精度などを考慮するとステンレスが好適である。
燃料ガス導入管3は、装着治具2の燃料ガス供給口から供給された燃料ガスを燃料極へ導入するため、例えばアルミナや石英などの耐熱性部材からなる円筒形状の管で形成され、装着治具2の所定箇所に形成された装着穴2aに挿通し、燃料ガスが外部に漏れないように例えばサンゴバン・パフォーマンス・プラスティクス社製のオムニシール(登録商標)などの運動シール部材9で摺動可能に装着されている。また、燃料ガス導入管3の先端部分には、セル部4cの燃料極に供給する燃料ガスを拡散して燃料極に均等に燃料ガスを拡散するための燃料ガス拡散板10が設けられている。なお、セル部4cの燃料極と燃料極用集電体4aとの接触面圧を調節する場合は、図中下部に設置されたマイクロメータ20を用いて図中矢印B方向に移動して最適な高さに調節することで接触面圧を調節することができる。
装入部品4は、高温で酸化しにくい貴金属である例えば金(Au)や白金(Pt)製の網などからなる燃料極用集電体4aと、ガス漏れを防止するためのほう珪酸ガラス製のガラスO−リング4bと、例えばYSZ/Niサーメットなどの燃料極と、例えば(La,Sr)MnO3 などの空気極と、例えばYSZ(イットリア安定化ジルコニア)やScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)などの電解質とで構成されるセル部4cと、高温で酸化しにくい貴金属である例えば金(Au)や白金(Pt)製の網などからなる空気極用集電体4dと、空気ガス導入管7から供給された空気ガスを拡散してセル部4cの空気極に均等に供給するための集電体を含む空気ガス拡散板4eとで構成される。装入部品4は、セル支持管5を後述する支持管用圧縮バネ5bの付勢力に抗して押し下げて燃料極用集電体4a、ガラスO−リング4b、セル部4c、空気極用集電体4d、空気ガス拡散板4eの順に装入し、セル支持管5とガイド管6との間に支持管用圧縮バネ5bの付勢力によって挟持される。
セル支持管5は、燃料ガス導入管3を内側に挿入できるように例えばアルミナや石英などの耐熱性部材からなる円筒形状の管で構成され、管の先端部分には燃料ガス拡散板10が挿通可能な挿通口5aが形成されている。セル支持管5は、装着治具2の装着口2bに例えばコイルバネなどの伸縮自在な支持管用圧縮バネ5bを介して図中矢印方向に摺動可能に装入され、燃料ガス供給口から供給された燃料ガスが外部に漏れないように運動シール部材9によって装着されている。また、セル支持管5は、支持管用圧縮バネ5bの付勢力を調整することで、セル支持管5の挟持位置を調節することができ、セル支持管5とガイド管6との間に装入する装入部品4の異なる厚さに対応可能である。
ガイド管6は、セル支持管5の上下移動をガイドするため、セル支持管5に被せるように装着治具2の装着口2bに装着され、例えば図2に示すように、管上部の側面には、セル支持管5を支持管用圧縮バネ5bの付勢力に抗して押し下げて装入部品4を装入するための開口窓6aが対向して形成される。ガイド管6の材質としては、上述した燃料ガス導入管3、セル支持管5と同様にアルミナや石英などの耐熱性部材が用いられている。また、空気ガス導入管7から供給される空気ガスは、ガイド管の管上面の貫通穴6bを経て、空気ガス拡散板4eを介してセル部4cに供給される。さらに、装入部品4の厚さに応じて、ガイド管6と装着治具2の装着口2bとの間にガイド管スペーサ6cを介在させて高さ調節を行うことで、セル支持管5とガイド管6との間において確実に装入部品4を挟持することができる。
なお、上記例では、図2に示すように開口窓6aを対向させて形成した例で説明したが、開口窓6aは、セル支持管5を支持管用圧縮バネ5bの付勢力に抗して押し下げられ、且つ、装入部品4が装入可能な形状に形成されていればよいため、開口窓6aの大きさ、形状や開口位置は特に限定されない。
空気ガス導入管7は、装着治具2の所定箇所に形成された挿通穴2dに挿通して装着され、セル部4cの空気極に空気ガスを供給している。
保護管8は、例えば石英などで構成され、装着治具2に形成された嵌合開口2cにO−リング11を介して嵌合させて装着する。保護管8は、電気化学セル評価用ホルダ1を電気炉30に設置または取り外す際に、装着治具2に装着した燃料ガス導入管3、装入部品4、セル支持管5、ガイド管6、空気ガス導入管7などの各構成部品を保護している。
次に、図2〜図4を参照しながら、上記構成の電気化学セル評価用ホルダ1を電気炉30の外で組み立て後、電気炉30に設置するまでの手順について具体的に説明する。
まず、装着治具2に燃料極用リード線40を取り付けた燃料ガス導入管3を運動シール部材9を介して装着した後、セル支持管5を装着治具2の装着口2bに同じく運動シール部材9を介して装着する。そして、図2に示すように、セル支持管5に被せるようにガイド管6を装着治具2に装着する。装着後、図3(a)に示すように、セル支持管5をガイド管6の開口窓6aから支持管用圧縮バネ5bの付勢力に抗して押し下げて、図3(b)に示すようにセル支持管5とガイド管6との間に燃料極用集電体4a、ガラスO−リング4b、セル部4c、空気極用集電体4d、空気ガス拡散板4eの順に装入し、セル支持管5とガイド管6との間に支持管用圧縮バネ5bの付勢力によって挟持する。
このとき、セル支持管5とガイド管6との間で装入部品4が確実に挟持されていない場合は、ガイド管6と装着治具2との管にガイド管スペーサ6cを介在させたり、支持管用圧縮バネ5bを調節するなどして装入部品4を確実に挟持するように調節する。また、セル部4cの燃料極と燃料極用集電体4aとが正確に接触していない場合は、マイクロメータ20を用いて燃料ガス導入管3の位置合せして接触面圧の調整を行い、セル部4cの燃料極と燃料極用集電体4aとが確実に接触するように調節する。
そして、図4(a)、(b)に示すように、全ての調節をして装入部品4を装着した後、燃料極用リード線40と燃料極用集電体4aに予め接続されたリード線、配線ターミナル50に接続されている空気極用リード線60と空気極用集電体4dに予め接続されたリード線をそれぞれ接続する。そして、O−リング11を介して保護管8を装着治具2の嵌合開口2cに嵌合させて電気化学セル評価用ホルダ1を組み立て、この組み立てた電気化学セル評価用ホルダ1を電気炉30の設置箇所に設置する。また、電気化学セル評価用ホルダ1を電気炉30に設置後は、セル部4c近傍の温度を熱電対70を用いてモニタリングしている。
次に、図5を参照しながら、本例の電気化学セル評価用ホルダ1の第2形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する第2形態の電気化学セル評価用ホルダ1において、第1形態の電気化学セル評価用ホルダ1と同様の構成要件については同一の番号を付してその説明を省略し、相違する構成要件についてのみ説明する。
第2形態の電気化学セル評価用ホルダ1では、新たな構成部品として燃料ガス拡散板10を支持するための拡散板支持部材12が加わり、この拡散板支持部材12の先端部分に燃料ガス拡散板10を設け、燃料ガス導入管13の近傍に設置する。また、第1形態において、燃料ガス導入管13及びセル支持管5と装着治具2との間に介在させた運動シール部材9や支持管用圧縮バネ5bの代わりに、第2形態では拡散板支持部材12及びセル支持管5と装着治具2との間に例えばベローズなどの複数の蛇腹を備えるフレキシブルコネクタ14を介してそれぞれを摺動自在に装着した構成である。
図5に示すように、セル支持管5とフレキシブルコネクタ14は、蛇腹の上部で接着剤80を用いて接合し、装着治具2とフレキシブルコネクタ14との間では燃料ガスが外部に漏れないようにO−リング11を介して装着している。また、拡散板支持部材12は、底部にフレキシブルコネクタ14を取り付け、装着治具2の装着穴2aから挿通し、O−リング11を介して装着治具2に装着する。したがって、セル支持管5及び拡散板支持部材12は、フレキシブルコネクタ14の蛇腹部分が伸縮することにより、第1形態の運動シール部材9や支持管用圧縮バネ5bと同様の効果を奏する。なお、第2形態において、拡散板支持部材12に設けられた燃料ガス拡散板10上の燃料極用集電体4aと燃料極との接触面圧を調節する場合は、第1形態と同様にマイクロメータ20を用いて燃料ガス拡散板10の高さ調節を行い、接触面圧を調節する。
このように、上述した電気化学セル評価用ホルダ1は、電気炉30から取り外し可能で、燃料ガスと空気ガスを同一方向から供給でき、セル支持管5及び燃料ガス拡散板10が設けられた燃料ガス導入管3または拡散板支持部材12が摺動自在に装着されている。そして、セル支持管5をガイド管6の開口窓6aから支持管用圧縮バネの付勢力に抗して押し下げて、セル支持管5とガイド管6との間に燃料極用集電体4a、ガラスO−リング4b、セル部4c、空気極用集電体4d、空気ガス拡散板4eの順に装入し、セル支持管5とガイド管6との間に支持管用圧縮バネ5bの付勢力によって挟持する。したがって、固体酸化物型単セル評価用ホルダ1の小型化が図れるとともに、装入部品4を容易に、且つ、正確な位置に装入することができる。
また、例えば通常の厚さのセル部4c使用後に厚さの異なる薄肉のセル部4cを装入するなど前回と異なる装入部品4を装入した場合であっても、支持管用圧縮バネ5bのバネ力調整やフレキシブルコネクタ14の摺動部分の位置調整、マイクロメータ20を用いて燃料ガス導入管3または拡散板支持部材12の位置合せによる燃料極と燃料極用集電体4aとの接触面圧の調整や、ガイド管6と装着治具2との間にガイド管スペーサ6cを介在させた高さ調節などを行うことで、前回と異なった装入部品4を装入した場合であっても装入部品4を確実に挟持することができる。
ところで、上述した電気化学セル評価用ホルダを用いた最良の形態として、固体酸化物型燃料電池単セルを例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、例えばプロトンイオン伝導体を電解質に用いた燃料電池単セル、H2 、O2 用濃淡ガスセンサなどに使用する電気化学セルの評価用ホルダとしても使用することができる。
以上、本願発明における最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本発明に係る電気化学セル評価用ホルダの第1形態を示す概略断面図である。 図1中におけるA部分を説明するための概略斜視図である。 (a) 図1中のA部分に装入部品を装入する例を説明するための概略斜視図である。 (b) 装入部品の概略斜視図である。 (a) 装入部品を装着後の概略斜視図である。 (b) 装入部品装着後の部分断面図である。 本発明に係る電気化学セル評価用ホルダの第2形態を示す概略断面図である。 従来の固体酸化物型燃料電池単セル評価用ホルダの概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1 電気化学セル評価用ホルダ
2 装着治具
3、13 燃料ガス導入管
4 装入部品
5 セル支持管
6 ガイド管
7 空気ガス導入管
8 保護管
9 運動シール部材
10 燃料ガス拡散板
11 O−リング
12 拡散板支持部材
14 フレキシブルコネクタ
20 マイクロメータ
30 電気炉

Claims (7)

  1. 各構成部品を装着するための基台となる装着治具と、
    燃料ガスを均等に拡散するための燃料ガス拡散板が先端部分に設けられ、前記装着治具の所定箇所に形成された装着穴に上下方向に摺動可能に装着して前記燃料ガスを供給する燃料ガス導入管と、
    前記装着治具の所定箇所に形成された装着口に支持管用圧縮バネを介在して上下方向に摺動可能に装着するセル支持管と、
    前記セル支持管に被さるように設置され、前記セル支持管の摺動時に上下方向へガイドするガイド管と、
    記セル支持管の先端部分と前記ガイド管の内底面との間に、前記セル支持管側から順に燃料極用集電体ガス漏れを防止するためのガラスO−リング燃料極、空気極、電解質からなるセル部と、空気極用集電体供給された空気ガスを均等に拡散する空気ガス拡散板とを装入し、さらに前記支持管用圧縮バネの付勢力によって前記セル支持管の先端部分と前記ガイド管の内底面との間で挟持される装入部品と、
    前記装着治具の所定箇所に形成された挿通穴に挿通して装着して空気ガスを供給する空気ガス導入管と、
    前記装着治具の所定箇所に形成された嵌合開口に嵌合して前記装着治具に装着された各構成部品を保護するための保護管と、
    を具備することを特徴とする電気化学セル評価用ホルダ。
  2. 前記燃料ガス導入管及び前記セル支持管は、前記装着治具の所定箇所にそれぞれ運動シール部材を介して装着することを特徴とする請求項1記載の電気化学セル評価用ホルダ。
  3. 各構成部品を装着するための基台となる装着治具と、
    前記装着治具の所定箇所に形成された装着穴に装着して燃料ガスを供給する燃料ガス導入管と、
    前記燃料ガスを均等に拡散するための燃料ガス拡散板が先端部分に設けられ、前記装着治具の所定箇所に形成された装着穴に伸縮自在なフレキシブルコネクタを介して上下方向に摺動可能に装着する拡散板支持部材と、
    前記装着治具の所定箇所に形成された装着口に前記フレキシブルコネクタを介して上下方向に摺動可能に装着するセル支持管と、
    前記セル支持管に被さるように設置され、前記セル支持管の摺動時に上下方向へガイドするガイド管と、
    記セル支持管の先端部分と前記ガイド管の内底面との間に、前記セル支持管側から順に燃料極用集電体ガス漏れを防止するためのガラスO−リング燃料極、空気極、電解質からなるセル部と、空気極用集電体供給された空気ガスを均等に拡散する空気ガス拡散板とを装入し、さらに前記支持管用圧縮バネの付勢力によって前記セル支持管の先端部分と前記ガイド管の内底面との間で挟持される装入部品と、
    前記装着治具の所定箇所に形成された挿通穴に挿通して装着して空気ガスを供給する空気ガス導入管と、
    前記装着治具の所定箇所に形成された嵌合開口に嵌合して前記装着治具に装着された各構成部品を保護するための保護管と、
    を具備することを特徴とする電気化学セル評価用ホルダ。
  4. 前記ガイド管は、前記セル支持管を前記支持管用圧縮バネの付勢力に抗して押し下げて前記装入部品を装入するための開口窓が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電気化学セル評価用ホルダ。
  5. 前記セル支持管と前記ガイド管との間に装入する前記装入部品の厚さに基づき、前記装入部品に応じた厚さのガイド管スペーサを前記装着治具と前記ガイド管との間に介在させて前記ガイド管の高さ調節を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気化学セル評価用ホルダ。
  6. マイクロメータを用いて前記セル部の燃料極に対する前記燃料極用集電体の接触面圧を調節することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電気化学セル評価用ホルダ。
  7. 前記装着治具の材質がステンレスであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の電気化学セル評価用ホルダ。
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