JP2007039996A - コンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、補強・防食材 - Google Patents

コンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、補強・防食材 Download PDF

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孝治 川俣
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敬一 能登
Nobuyuki Horiuchi
信之 堀内
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善一 寺嶋
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Abstract

【課題】コンクリート構造物の補強と電気防食による内部鉄筋の防食を同時に行うことができ、コンクリート構造物の寿命を大幅に延ばすことができ、しかも、施工性を向上することができ、更には、工事費用を大幅に削減することのできるコンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、補強・防食材を提供する。
【解決手段】コンクリート構造物の補強及び防食を行うための補強・防食材10は、繊維強化樹脂とされる複数の補強筋を格子状に配置して形成されるFRP格子材100と、電気防食電極200とが一体化されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般には、内部に鉄筋を有したコンクリート構造物の補強及び防食技術に関するものであり、特に、繊維強化樹脂を格子状に形成したFRP格子材を使用してコンクリート構造物の補強と、電気防食による内部鉄筋の防食を同時に行うコンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、斯かる方法に使用する補強・防食材に関するものである。
当業者には周知のように、鉄筋コンクリートは、圧縮には強いが引張りに弱いコンクリートを、引張りに強い鉄筋と組み合わせた経済的且つ合理的な複合材料である。また、鉄筋コンクリートは、自由な形状のものを築造可能であるので、基幹材料として、あらゆる分野で使用されている。
一方、近年、鉄筋コンクリートを使用したコンクリート構造物の老朽化、劣化の問題がクローズアップされている。
コンクリート構造物の老朽化、劣化要因のうち、その過半数を占めるものは、中性化或いは塩害による鉄筋の腐食と、それに伴う被りコンクリートの剥落である。
鉄筋の腐食により耐力が低下したコンクリート構造物の補修、補強の方法は、様々な方法があるが、通常行われている方法は、残存鉄筋の防錆、下地コンクリートのアルカリ付与、強度不足分の鉄筋補強、コンクリート断面修復、などである。
また、最も一般的に行われているのは、鉄筋を追加する方法であるが、この方法では、既存の鉄筋と追加した鉄筋の双方が比較的早期に腐食する危険性がある。
更に、コンクリート構造物の表面に炭素繊維シートを接着剤で貼り付ける方法も盛んに施工されているが、この方法では、コンクリート構造物の内部鉄筋の腐食や、接着剤の経年変化による機能低下のおそれがある。
これに対して、例えば強化繊維として炭素繊維などを使用し、マトリックス樹脂を含浸させた繊維強化樹脂を格子状に形成したFRP格子材をセメントモルタルのようなセメント系材料を使用して、コンクリート構造物に固着するコンクリート構造物の補強工法がある。この方法は、FRP格子材は腐食しないために、鉄筋補強や、炭素繊維シート接着による補強方法に比べると、より増大した延命効果を期待できる。しかし、この方法においても、既存の内部鉄筋の腐食による再劣化は防止できない、という問題がある。
このように、従来のコンクリート構造物の補修、補強の方法は、コンクリート構造物の老朽化、劣化要因を完全に除去することは困難であり、修復後に再度鉄筋の腐食が進行して、コンクリート構造物を劣化させるおそれがある。
従って、劣化によって強度が低下したコンクリート構造物を補修して補強する際には、内部鉄筋の腐食を防止する手だてを講じることが必要となる。
コンクリート構造物の内部鉄筋を防食する方法として、電気防食原理を応用する工法が各種開発されている。
電気防食は、コンクリート構造物の内部鉄筋を陰極とし、陽極との間に直流電流を流すことによって、鉄筋を陰極として鉄筋の腐食電池を消滅させることで防食する「陰極防食法」が一般的である。
また、このとき、電気防食電極材料として、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、等の鉄よりも自然電位が卑な金属を使用する犠牲陽極法が最も一般的であるが、これらの金属はコンクリートのセメント水和物と反応するためにコンクリートに対しては使用し難い。このため、コンクリートに適用する電気防食では、通常は塩素イオンに強い、例えばチタン製の電極を使用して外部の直流電源から通電する外部電源方式が一般的である。
また一方、例えば特許文献1、2に記載するように、炭素繊維は電気抵抗が低い導体であるので、これを電気防食の電極材料として使用する技術が開発されている。
しかしながら、これらの技術は、コンクリート表面に接着した炭素繊維シートを陽極として通電するものであるが、電気防食の回路を形成するために炭素粉末や金属繊維を樹脂に混入し接着剤に導電性を付与させた場合には、接着力が低下し、炭素繊維による補強効果が半減するという問題がある。また、炭素繊維シートが通電による酸化により消耗するという問題もある。
特開2004−27709号公報 特開2003−27607号公報
そこで、従来、厳しい腐食環境下にあるコンクリート構造物を補修補強し、更に電気防食が必要な場合には、補修補強を先ず補強用鉄筋を使って行い、セメントモルタルなどの被覆材で固め、その後、電気防食電極を用いて電気防食工事を行っていた。
図11に、従来のコンクリート構造物の補強及び防食方法の一例を示す。
つまり、従来においては、先ず、補強工事として、コンクリート構造物1の表面1aに補強用鉄筋3Aを取り付けた後、1次セメントモルタル2Aを吹き付け、手塗りして、コンクリート構造物1と一体化させる。
次いで、電気防食工事として、チタン電極のような電気防食電極200を上記1次セメントモルタル2Aの表面に樹脂アンカー20などにより取り付け、その後、電気防食電極200に、2次セメントモルタル2Bを吹き付け、手塗りして、コンクリート構造物1と一体化させる。
また、電気防食電極200とコンクリート構造物1の内部鉄筋3との間には、直流電源30が接続される。
この場合、防食電流は、電気防食電極200に近い補強用鉄筋3Aに多く流れるため、腐食された本鉄筋3には電流が少ししか流れず、本鉄筋の電気防食の効果が出にくい傾向にあった。また、補強工事と電気防食工事にて、それぞれセメントモルタル2A、2Bを施工するため、手間が掛かっていた。
そこで、本発明者らは、補強鉄筋や炭素繊維シートに代わるものとして、先に述べたFRP格子材を使用することに着目し、多くの実験研究を行った。その結果、FRP格子材を電気防食電極と複合化することにより、腐食された本鉄筋を電気防食電極で集中的に電気防食し得ることが分かった。
また、FRP格子材を電気防食電極と複合化することにより、従来、補強と電気防食の各々の工事を行うために使用していたセメントモルタルが共用できるために施工が極めて簡単になり、使用するセメントモルタルの量も大幅に削減し得ること、即ち、補修後のコンクリート構造物の死荷重も大幅に減少することが分かった。更には、補修後のコンクリート構造物の寿命を大幅に延ばし得ることも分かった。
本発明は、斯かる本発明者らの新規な知見に基づくものである。
本発明の目的は、コンクリート構造物の補強と電気防食による内部鉄筋の防食を同時に行うことができ、コンクリート構造物の寿命を大幅に延ばすことができ、しかも、施工性を向上することができ、更には、工事費用を大幅に削減することのできるコンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、補強・防食材を提供することである。
本発明の目的は、特に、海岸線のような厳しい腐食環境にある橋梁や桟橋などのコンクリート構造物の寿命を大幅に延ばすことのできるコンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、補強・防食材を提供することである。
上記目的は本発明に係るコンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、補強・防食材にて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、繊維強化樹脂である複数の補強筋を格子状に配置して形成されるFRP格子材と、電気防食電極とが一体化された補強・防食材を、コンクリート構造物表面に締結具を用いて固定し、セメントモルタルを打設して前記FRP格子材及び前記電気防食電極を被覆することによりコンクリート構造物を補強すると共に、
前記電気防食電極と前記コンクリート構造物の内部鉄筋との間に防食電流を流し、前記内部鉄筋の防食を行う、
ことを特徴とするコンクリート構造物の補強及び防食方法が提供される。
第1の本発明にて、一実施態様によれば、前記FRP格子材を形成する前記繊維強化樹脂は、炭素繊維、ガラス繊維又はアラミド繊維にマトリックス樹脂が含浸されたものである。
第1の本発明にて、他の実施態様によれば、前記電気防食電極は、耐食性金属の板材に多数の開口部が形成されたメッシュ状構造としたものか、又は、耐食性金属のリボン状電極材を平行に配置した構造とされる。
第1の本発明にて、他の実施態様によれば、前記補強・防食材は、前記FRP格子材がコンクリート構造物表面側に位置し、前記電気防食電極が外側に位置するように配置する。
第2の本発明によれば、繊維強化樹脂である複数の補強筋を格子状に配置して形成されるFRP格子材と、電気防食電極とが一体とされたことを特徴とするコンクリート構造物の補強及び防食を行うための補強・防食材が提供される。
第2の本発明にて、一実施態様によれば、前記FRP格子材を形成する前記繊維強化樹脂は、炭素繊維、ガラス繊維又はアラミド繊維にマトリックス樹脂が含浸されたものである。
第2の本発明にて、他の実施態様によれば、前記電気防食電極は、耐食性金属の板材に多数の開口部が形成されたメッシュ状構造としたものか、又は、耐食性金属のリボン状電極材を平行に配置した構造とされ、前記FRP格子材の一側表面に一体に成形されている。また、他の実施態様によれば、前記電気防食電極は、少なくとも一端に電流分配部材が電気的に一体に接続されている。
本発明のコンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、補強・防食材によれば、コンクリート構造物の補強と電気防食による内部鉄筋の防食を同時に行うことができ、しかも、施工性を向上させることができる。又、本発明によれば、海岸線のような厳しい腐食環境にある橋梁や桟橋などのコンクリート構造物の寿命を大幅に延ばすことができる。
以下、本発明に係るコンクリート構造物の補強及び防食方法、並びに、補強・防食材を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
先ず、図1〜図5を参照して、本発明に従ったコンクリート構造物の補強及び防食方法に使用する補強・防食材の一実施例について説明する。
図1に、本実施例の補強・防食材10を示す。本実施例にて、補強・防食材10は、図示するように、繊維強化樹脂である複数の補強筋101、102を格子状に配置して形成されるFRP格子材100と、電気防食電極200とを有し、電気防食電極200は、FRP格子材100の一側表面に樹脂にて一体的に取り付けられている。
FRP格子材100は、通常、縦補強筋101と横補強筋102とを直角に交差して格子状に配置して形成される。FRP格子材100は、縦補強筋101と横補強筋102との交差角度が直角であることに限定されず、他の角度とすることもでき、又、必要に応じて、縦補強筋101と横補強筋102だけでなく他の方向に配置した補強筋をも使用して形成することができる。本実施例では、FRP格子材100は、上述のように、縦補強筋101と横補強筋102とを直角に交差して格子状に配置して形成されるものとして説明する。
各補強筋101、102は、強化繊維を一方向に引き揃えて、ビニルエステル樹脂などのマトリックス樹脂を含浸させた帯状強化繊維を複数積層して形成される。繊維体積含有率は、30〜70%、通常、50〜60%ととされる。
FRP格子材100としては、強化繊維として炭素繊維を使用した炭素繊維FRP格子材100が好適に使用されるが、その他に、強化繊維としては、ガラス繊維又はアラミド繊維などを使用することができる。
特に、ガラス繊維は、炭素繊維に比較すると強度が低いためにFRP格子材100を構成する縦補強筋101及び横補強筋102の断面積を大きくする必要があるが、繊維が廉価であるためにコストを大幅に低減することができる。
また、一般に、ガラス繊維はアルカリに弱いために、コンクリートの補強材には適さない材料ではあるが、FRP格子材100に適用する時は、マトリックス樹脂によりガラス繊維は被覆されており、更に、本発明では、電気防食電極200の近傍に配置されるために、防食電流によってFRP格子材近傍は酸性雰囲気となり、コンクリート中のアルカリイオンはガラス繊維に対して殆ど影響を及ぼさない。
マトリックス樹脂としては、ビニルエステル樹脂の他に、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、常温硬化型のエポキシ樹脂、熱硬化型のエポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂、又は、MMA等のラジカル反応系樹脂を使用し得る。
各補強筋101、102は、図3、図4を参照すると、補強筋幅(w1)が3〜20mm、厚さ(t1)が1〜20mm、であり、格子間距離(W1)は25〜150mmの格子板状に成形硬化される。それにより、全体として、図2に示すように、縦、横のサイズがL、Wとされる矩形状のシート状とされるFRP格子材100が形成される。縦、横のサイズL、Wは、限定されるものではないが、L=1〜6m、W=0.5〜3mとされ、通常、L=3m、W=2mのものが好適に使用される。
このFRP格子材100は、図3に示すように、筋の交差部分(即ち、交点部)100Aの厚さが他の部分の厚さと略等しくなるように、即ち、両側表面が平面を構成するように、成形硬化されている。
一方、電気防食電極200としては、図5に示すように、薄い耐食性金属板材に多数のメッシュ(開口部)200aが形成されたメッシュ状構造とすることができる。
つまり、チタン等の耐食性金属からなるメッシュ状の基材、例えば、エキスパンデッドメタルからなる基材上に、白金、パラジウム、ロジウム、イリジウム、及びルテニウム等の白金属の金属酸化物と酸化チタン、酸化タンタルなどのバルブ金属酸化物との複合酸化物からなる電極触媒被覆を形成したもの、又は、コバルトスピネル化合物からなる電極触媒被覆層を形成したものが好ましい。又、電極触媒被覆の形成に先立って、白金などの金属からなる下地層を形成したものであっても良い。
本実施例では、電気防食電極200としては、厚さ(t2)が0.4〜0.6mmとされるチタン薄板にて形成されたエキスパンデッドメタルから成る基材、所謂、パンチングメタル板に上記電極触媒被覆を形成したものを使用した。このとき開口部200aを形成する平行に配置された線状のチタン材201、202の幅(w2)は1mmとされ、この線状のチタン材201、202にて形成されるメッシュ(開口部)200aの大きさ(目開き)は、長手方向大きさ(L1)×短手方向大きさ(L2)が、76mm×34mmであった。
別法として、電気防食電極200は、図6に示すように、細長形状のリボン状電極材203を平行に配置した構造とすることができる。このようなリボン状電極材203を一方向に平行に配置した構造とされる電気防食電極200も又、上記メッシュ状構造の電極と同様に、チタン等の耐食性金属からなる基材上に、上記電極触媒被覆を形成したものを使用することができる。
例えば、リボン状電極材203は、基材としてチタンを使用した場合には、厚さ(t3)が0.6mm、幅(w3)が13mm程度とされ、平行に配置されたリボン状電極材203は、互いに距離(W3)が150〜300mmだけ離間して配置される。
さらに、このリボン状電極材203を使用した電気防食電極200は、使用するリボン状電極材203自体を、メッシュ状構造とすることができる。例えば、多数のメッシュ(開口部)、例えば、目開き2.5mm×4.6mm程度の開口部を備えたエキスパンデッドメタルにて形成することも可能である。これによって、電気防食電極200の表面積を増加させることができ、更には、重量を軽量とし柔軟性に富むものとすることができ、曲げ、切断加工が容易となり、施工性が向上する。
上記メッシュ状構造或いは一方向配列リボン状構造とされる電気防食電極200は、FRP格子材100の製造時に、或いは、製造後において、FRP格子材100の一側表面に樹脂にて一体的に固着される。特に、電気防食電極200は、FRP格子材100の成形時においては樹脂接着が容易であり、電気防食電極200との一体成形をより容易に達成し得る。
本実施例にて説明した、上記電気防食電極200は、図1及び図6などを参照すると理解されるように、少なくとも一端に、各電極部材を導電接続する電流分配部材、即ち、ディストリビュータ204が、例えばスポット溶接などで電気的に一体に接続固定される。
電流分配部材204としては、電気防食電極の基材として使用するチタン等の耐食性が大きな金属材料で作製することが好ましい。通常、図1にて、幅(w4)が12mm、厚さ(t4)が1mm程度のチタン製リボン状部材が使用されるが、被覆した電線などを用いて各電極部材を接合しても良い。
次に、図7〜図9を参照して、上記説明した補強・防食材10を使用したコンクリート構造物1の補強及び防食方法について説明する。
図7〜図9に示すように、FRP格子材100と電気防食電極200が一体とされた補強・防食材10は、特に、FRP格子材100の交点部100Aを利用して、コンクリート構造物の表面に締結具20で固定することにより、コンクリート構造物1に取り付けられる。締結具20は、本実施例では、アンカーボルト21と座金22とで構成されるが、これに限定されるものではない。例えば、その他ブラインドリベットなどの使用も可能である。
更には、締結具20としては、絶縁性材料を用いることもできる。例えば、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂などの耐食性が大きな合成樹脂材料で形成されたプラスチック釘を使用することもできる。
補強・防食材10をコンクリート構造物1に設置するに際して、好ましくは、補強・防食材10は、FRP格子材100がコンクリート構造物1の表面1a側となり、電気防食電極200が外側に、即ち、表面1aより離れた側に位置するようにして固定される。
このように、電気防食電極200がFRP格子材100を介してコンクリート構造物表面1aに配置されることにより、電気防食電極200がコンクリート構造物表面1aと直接接触することが防止される。従って、電気防食電極200が、万一にもコンクリート構造物1に埋設された内部鉄筋3と接触して短絡することが完全に防止され、電気防食作用が不可とされる可能性を回避することができる。
通常、FRP格子材100(及び電気防食電極200)、即ち、補強・防食材10は、図1に示すように、定尺サイズが、例えば縦(L)3m×横(W)2mの矩形状とされ、この矩形状の補強・防食材10を、所定の補強面積に合わせて、互いに隣接させて、或いは、隣接する補強・防食材10を形成するFRP格子材100の格子筋を互いに重ね合わせて、コンクリート構造物1の補強面に所定枚数設置される。また、補強・防食材10は、1枚当たり30個程度の締結具20でコンクリート構造物1の表面1aに固定される。つまり、締結具20の個数は、概ね4〜6本/mとされる。
補強・防食材10をコンクリート構造物1の表面1aに取り付けた後、補強・防食材10に、セメントモルタルなどのセメント系材料2を吹き付け、手塗りして、コンクリート構造物1と一体化させて所定の厚さ(T)(=10mm〜50mm)に被覆する。その後、セメントモルタル2は、常温硬化してコンクリート構造物1と一体化する。これによりFRP格子材100及び電気防食電極200を有する補強・防食材10が、コンクリート構造物1に固着される。
斯かる補強方法にて、補強・防食材10は、コンクリート構造物表面に固定することができ、軽量で、鉄筋と同様の補強効果を達成することができる。
上述にて理解されるように、本実施例の補強・防食材10を用いた補強方法では、電気防食電極200のメッシュ(開口部)200a、又は、平行リボン状チタン材203、203の間(及び、リボン状チタン材203がメッシュ状部材とされる場合にはその開口部)、更には、FRP格子材100の補強筋101、102の隙間、から広い面積でセメントモルタル2がコンクリート面1aに接着して補強・防食材10を貼り付けた状態となるため、FRP格子材100及び電気防食電極200をコンクリート構造物表面1aにしっかりと定着できる。
又、本実施例によれば、施工が簡単で容易であると共に、セメントモルタル2が、従来、補強筋取り付け工事と、電気防食電極取り付け工事と、別々に必要であったが、本実施例では、共用できるために、セメントモルタル2の使用量が大幅に削減され、補修後のコンクリート構造物の死荷重を大幅に減少することができる。又、工事コスト的にも大幅な低減が可能である。
また、本実施例の補強・防食材10は、例えば、強化繊維として炭素繊維を使用した炭素繊維FRP格子材100を使用した場合には、炭素繊維FRP格子材100の引っ張り強度が高く、従来の補強用鉄筋より薄く成形することが可能であり、更には、FRP格子材100の格子筋直交部100Aが他の平面と同一平面とされるので、使用する被覆材(セメントモルタル)量を大幅に削減することができる。
次に、図8を参照して、本発明の特徴をなすFRP格子材100を利用した電気防食方法について説明する。
本実施例によれば、コンクリート構造物1に防食電流を通電するための通電装置、即ち、直流電源30が設けられる。上記構成の補強・防食材10の電気防食電極200に、リード線32及びディストリビュータ204を介して直流電源30のプラス極(+)が接続され、直流電源のマイナス極(−)は、リード線33及びマイナス極端子34を介してコンクリート構造物1の内部鉄筋3に接続される。
電気防食電極200と鉄筋3との間には、所定の電流密度にて防食電流(i)を通電する。通常、防食のための電流密度としては、1〜30mA/m(コンクリート面積)程度である。
また、直流電源30としては、電圧30Vのもので、電源装置1台につきコンクリート構造物1の表面積で500mを防食範囲としてカバーするもので、電流容量が15Aであるものが好ましく、定電流電源を好適に使用することができる。勿論、定電圧電源を使用しても良い。
上記構成により、電気防食電極200とコンクリート構造物1の内部鉄筋3との間に防食電流が流れ、内部鉄筋3の防食が行われる。
なお、図示してはいないが、内部鉄筋3には、照合電極が接続される。
上記本実施例の構成によれば、単に補強・防食材10をコンクリート構造物1に固定し、電気防食電極200と、内部鉄筋3との間に直流電源30を接続するだけでよく、そのために、電気防食のための特別な配線作業は最小限度にてすみ、電気防食のための施工を、延いては、コンクリート構造物の補強及び防食の施工性を著しく向上させることができる。
次に、上記構成のFRP格子材100を作製するためのFRP格子材100の成形法について説明する。
図10に、FRP格子材100の成形法の一実施例を示す。本実施例では、FRP格子材100に使用する強化繊維としては炭素繊維を使用した。
本実施例の成形法によれば、クリール11より解じょされた多数本の炭素繊維fは、樹脂含浸工程へと送給される。樹脂含浸工程では、多数本の炭素繊維fは、樹脂が収容された含浸槽12を通すことにより樹脂が含浸され、集合されて帯状炭素繊維Fとされる。樹脂槽12には、混合容器13から樹脂が供給される。この樹脂が含浸された帯状の炭素繊維Fは、平面状の成形型14へと導かれる。
成形型14は、矩形状の浅い箱体とされ、周壁部材にガイド溝15が形成されると共に、ピン16が植設されている。又、本実施例では、成形型14の底部には、電気防食電極200が配置されている。
樹脂が含浸された帯状の炭素繊維Fは、成形型14の周壁ガイド溝15とピン16とを利用して、縦横方向に引き回し、縦横部材、即ち、縦補強筋101と横補強筋102とからなる格子材100に成形する。
上述の方法にて成形されたFRP格子材100は、格子材100が硬化する前に、且つ、型フィルムなどによる型押しをした後、成形型14内に保持された状態で硬化される。その後、FRP格子材100は、カッター17により格子材100を成形型14より切断分離される。
上記方法により、FRP格子材100の一側表面に電気防食電極200が樹脂で一体に接着された補強・防食材10が作製される。
勿論、他の方法によれば、成形型14の底部には電気防食電極200を配置することをせずに、FRP格子材100を作製し、その後に、このFRP格子材100の一側表面に、電気防食電極200を樹脂で一体に接着し、補強・防食材10を作製することも可能である。
本発明者らは、本発明の上記構成の補強・防食材10を使用したコンクリート構造物1の補強及び防食の効果を実証するために下記仕様の補強・防食材10を作製し、この補強・防食材10を既設コンクリート構造物1の補修のために、コンクリート表面に締結具20で固定し、セメントモルタル2を打設した。従来と同様に、十分な補強効果を得ることができた。
実験例
・格子材100の材料
強化繊維: 炭素繊維
マトリックス樹脂: ビニルエステル樹脂
強化繊維:マトリックス樹脂=40:60(体積%)
・格子材100の寸法
補強筋幅(w1): 7mm
厚さ(t1): 2mm
格子間距離(W1):100mm
全体形状: 縦(L)3m、横(W)1mの矩形
・電気防食電極200
チタン材のパンチングメタル板
板厚(t2): 0.5mm
チタン材幅(w2): 1mm
メッシュの目開き:76mm×34mm
上記補強・防食材10を150枚、コンクリート構造物表面に設置した。各炭素繊維FRP格子材100は、締結具20を1m当たり4個の割合で使用して固定し、セメントモルタル2を打設して固定した。極めて施工が簡単で容易であった。又、セメントモルタルの使用量も従来の1/2〜1/3程度で良かった。
次いで、電気防食電極200のディストリビュータ204を導線32にて直流電源30のプラス極(+)に接続した。直流電源30のマイナス極(−)は、内部鉄筋3に電気的に接続された端子34に導線33を介して接続した。
また、直流電源30としては、30V15Aの定電流電源を使用した。
直流電源30により、コンクリート構造物1に防食電流密度15mA/mにて防食電流(i)を流し、防食作用の効果を確認したが、良好な結果を得ることができた。
特に、海岸線のような厳しい腐食環境にある橋梁や桟橋などのコンクリート構造物の寿命を大幅に延ばすことができた。
本発明に係る補強・防食材の一実施例を示す斜視図である。 炭素繊維FRP格子材の斜視図である。 炭素繊維FRP格子材の交点部の構成を示す拡大斜視図である。 炭素繊維FRP格子材の一部拡大斜視図である。 電気防食電極の一実施例を示す平面図である。 本発明に係る補強・防食材の他の実施例を示す斜視図である。 本発明に従ったコンクリート構造物の補強及び防食方法の一実施例を説明するための斜視図である。 本発明に従ったコンクリート構造物の補強及び防食方法の一実施例を説明するための断面図である。 炭素繊維FRP格子材の交点部と締結具との配置関係を説明する図である。 炭素繊維FRP格子材の成形法の一実施例を説明する工程図である。 従来のコンクリート構造物の補強及び防食方法の一例を説明するための断面図である。
符号の説明
1 コンクリート構造物
2 セメントモルタル
3 鉄筋
10 補強・防食材
20 締結具
21 アンカーボルト
22 座金
30 直流電源
34 内部端子
100 FRP格子材
100A 交点部
101 縦補強筋
102 横補強筋
200 電気防食電極
201、202 線状のチタン材
203 リボン状チタン材
204 電流分配部材(ディストリビュータ)

Claims (8)

  1. 繊維強化樹脂である複数の補強筋を格子状に配置して形成されるFRP格子材と、電気防食電極とが一体化された補強・防食材を、コンクリート構造物表面に締結具を用いて固定し、セメントモルタルを打設して前記FRP格子材及び前記電気防食電極を被覆することによりコンクリート構造物を補強すると共に、
    前記電気防食電極と前記コンクリート構造物の内部鉄筋との間に防食電流を流し、前記内部鉄筋の防食を行う、
    ことを特徴とするコンクリート構造物の補強及び防食方法。
  2. 前記FRP格子材を形成する前記繊維強化樹脂は、炭素繊維、ガラス繊維又はアラミド繊維にマトリックス樹脂が含浸されたものであることを特徴とする請求項1のコンクリート構造物の補強及び防食方法。
  3. 前記電気防食電極は、耐食性金属の板材に多数の開口部が形成されたメッシュ状構造とされるか、又は、耐食性金属のリボン状電極材を平行に配置した構造とされることを特徴とする請求項1又は2のコンクリート構造物の補強及び防食方法。
  4. 前記補強・防食材は、前記FRP格子材がコンクリート構造物表面側に位置し、前記電気防食電極が外側に位置するように配置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のコンクリート構造物の補強及び防食方法。
  5. 繊維強化樹脂である複数の補強筋を格子状に配置して形成されるFRP格子材と、電気防食電極とが一体とされたことを特徴とするコンクリート構造物の補強及び防食を行うための補強・防食材。
  6. 前記FRP格子材を形成する前記繊維強化樹脂は、炭素繊維、ガラス繊維又はアラミド繊維にマトリックス樹脂が含浸されたものであることを特徴とする請求項5のコンクリート構造物の補強及び防食を行うための補強・防食材。
  7. 前記電気防食電極は、耐食性金属の板材に多数の開口部が形成されたメッシュ状構造とされるか、又は、耐食性金属のリボン状電極材を平行に配置した構造とされ、前記FRP格子材の一側表面に一体に成形されたことを特徴とする請求項5又は6のコンクリート構造物の補強及び防食を行うための補強・防食材。
  8. 前記電気防食電極は、少なくとも一端に電流分配部材が電気的に一体に接続されていることを特徴とする請求項7のコンクリート構造物の補強及び防食を行うための補強・防食材。
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